「「「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」」」
一斉に飛び出す4台のD・ホイール。
第1コーナーを制したものからの先攻、初っ端からデッドヒートが始まるが…
「第1コーナーは貰うわよ!」
霧恵とアキが急加速し、第1コーナーを取る。
「「!!」」
「私達のマシンは遊星と遊哉がチューンした特別製よ。」
霧恵・アキ組の先攻でデュエルは開始された。
遊戯王デュエルモンスターズ New Generation Duel25
『一進一退、大激闘!』
「あたしのターン。『憑依装着−エリア』を召喚。」
憑依装着−エリア:ATK1850
「そして憑依装着−エリアを除外し『水霊魔導師−エリア』を特殊召喚!」
「頑張るぞ〜!」
水霊魔導師−エリア:ATK2500
「カードを2枚伏せてターンエンド。」
先ずは霧恵、1ターン目からレベル8のモンスターを召喚してプレッシャーをかける。
其れに対し、
「俺のターン。」
霧恵&アキ:SC0→1
鬼柳&シェリー:SC0→1
「『インフェルニティ・ガーディアン』を守備表示で召喚。」
インフェルニティ・ガーディアン:DEF1700
「カードを3枚伏せてターンエンド。」
此方は守備モンスターとカード3枚。
先ずは様子見と言ったところか…
「私のターン。」
霧恵&アキ:SC1→2
鬼柳&シェリーSC1→2
「チューナーモンスター『夜薔薇の騎士』を召喚。」
夜薔薇の騎士:ATK1000
「夜薔薇の騎士の召喚に成功した時手札からレベル4以下の植物族モンスター1体を特殊召喚できる。来なさい『ロード・ポイズン』」
「マサニ、DEATHゲーム。」
ロード・ポイズン:ATK1500
…今なんか聞こえたような…
気のせいだと思って続けよう…
「レベル4のロード・ポイズンに、レベル3の夜薔薇の騎士をチューニング。
冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の華よ開け、シンクロ召喚!現れよ『ブラック・ローズ・ドラゴン』!」
「キョォォォ!」
ブラック・ローズ・ドラゴン:ATK2400
暴風と共に現われし黒薔薇の龍。
一気に勝負に出る。
「ブラック・ローズ・ドラゴンの効果発動。墓地の植物族モンスター1体をゲームから除外する事で、
相手の守備モンスターを攻撃表示にし攻撃力を0にする。『ローズ・リストリクション』!」
「ちぃ。」
インフェルニティ・ガーディアン:守備→攻撃 DEF1700→ATK0
「ならトラップ発動『全弾発射』。俺の手札を全て捨て、捨てた枚数×200ポイントのダメージを与える。」
霧恵&アキ:LP4000→3600
「く…やるわね。ダメージを与えて手札0の状況にするなんて…でも今度は此方の番よ。
ブラック・ローズ・ドラゴンでインフェルニティ・ガーディアンに攻撃、『ブラック・ローズ・フレア』!」
「トラップ発動『インフェルニティ・フォース』。手札0の状況でインフェルニティが攻撃対象にされた時発動。
相手の攻撃モンスターを破壊し、墓地からインフェルニティ1体を特殊召喚する。」
「そんな!」
ガーディアンを守るように現れたバリアが攻撃を跳ね返し、ブラック・ローズ・ドラゴンが粉砕される。
「俺は墓地から『インフェルニティ・デーモン』を特殊召喚。」
インフェルニティ・デーモン:DEF1200
「インフェルニティ・デーモンの特殊召喚に成功した時、俺の手札が0の場合デッキからインフェルニティと名のついたカード1枚を手札に加える。
俺はデッキから『インフェルニティ・デスサイズ』を手札に加え効果発動。」
「「!!」」
「このカードがインフェルニティと名の付くカードの効果で手札に加わった時、
デッキからモンスター1体を墓地に送ることで、手札のこのカードとフィールドのカードでシンクロ召喚が可能になる。」
「相手ターンでシンクロですって!?」
「あたし達の攻撃をかわし、手札0の状況を作るだけじゃなく上級モンスターの召喚…そう来なくっちゃ!」
アキも霧恵も驚くが、其れが楽しく感じる。
「デッキからインフェルニティ・アーチャーを墓地へ送り…
フィールドのレベル4、インフェルニティ・ガーディアンに手札のレベル4、インフェルニティ・デスサイズをチューニング。
光と闇、ゼロにて交わりし永劫の時、無限の煉獄より黒き不死鳥が目を覚ます。シンクロ召喚、現れろ『インフェルニティ・デス・フェニックス』!」
「キョァァァァ!」
インフェルニティ・デス・フェニックス:ATK3000
「攻撃力3000。(どうすべきかしら?普通ならバトルを終了してエリアを守備にすべきだけれど…霧恵なら!)
なら、水霊魔導師−エリアでインフェルニティ・デーモンに攻撃、『スプラッシュ・パニッシャー』!」
「そぉれ、火の用心!」
凄まじい水流がインフェルニティ・デーモンを飲み込み粉砕する。
更に、
「エリアの効果発動。戦闘で相手モンスターを破壊した時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分ライフを回復する。」
「それでは、元気になぁれ!」
霧恵&アキ:LP3600→5400
「ライフ回復が目的か、ならこっちもリバースカードオープン、永続トラップ『ハンドレス・フェイク』を発動する。」
「カードを3枚伏せてターンエンド。」
「私のターン!」
霧恵&アキ:SC2→3
鬼柳&シェリー:SC2→3
「カードを2枚伏せ、チューナーモンスター『フルール・シンクロン』を召喚。」
フルール・シンクロン:ATK400
「永続トラップ、ハンドレス・フェイクの効果発動。
自分フィールドに『インフェルニティ』と名の付くモンスターが存在する時次の私のターンまで手札を全て除外する!」
此れでシェリーの手札も0、インフェルティの効果発動が可能となる。
「手札が0になった事でインフェルニティ・デス・フェニックスの効果発動が可能となる。
このカードは手札が0枚の時1ターンに1度墓地のインフェルニティと名の付くモンスターの効果を永続的に得ることができる。
私は墓地の『インフェルニティ・ネクロマンサー』の効果を得る。」
「!拙い、それって!」
「気が付いたようね、流石。コピーしたインフェルニティ・ネクロマンサーの効果は手札0の時墓地からインフェルニティ1体を特殊召喚する効果。
蘇りなさい『インフェルニティ・アーチャー』!」
インフェルニティ・アーチャー:ATK2000
「休む暇など与えない。レベル6のインフェルニティ・アーチャーにレベル2のフルール・シンクロンをチューニング。
光速より生まれし肉体よ、革命の時は来たれり。勝利を我が手に!シンクロ召喚、きらめけ『フルール・ド・シュヴァリエ』!」
「はぁぁ!」
フルール・ド・シュヴァリエ:ATK2700
純白の鎧を纏った騎士の降臨。
煉獄の不死鳥と対照的な姿が目を引く。
「レベル8のシンクロが2体…さっすが遊哉達が一緒に組んでただけの事はあるわ。」
「お褒めに預かり光栄ね。さぁ受け切れる?
バトル、インフェルニティ・デス・フェニックスで水霊魔導師−エリアに攻撃『オーバー・デッド・フレア』!」
「簡単にはいかないわ。トラップ発動『魔法の筒』!相手の攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを与える!」
攻撃に対し、すかさず霧恵のトラップでの反撃が行われるが、
「無駄よ。フルール・ド・シュヴァリエの効果、自分のターンに1度、相手の魔法・罠の発動を無効に出来る。」
「うっそ、其れ強いわ!」
――ゴバァァァ!
「くぅ…結構効くなぁ。でも此れでシュヴァリエの効果はこのターンは使えない。
トラップ発動『霊魔導師の絆』。霊魔導師が戦闘で破壊された時デッキか手札から霊魔導師と名の付くモンスターを2体まで特殊召喚できる。
さぁ出番よ!『火霊魔導師−ヒータ』!『地霊魔導師−アウス』!!」
「アタシの出番か…暴れてやるぜ!」
火霊魔導師−ヒータ:ATK2500
「出番ですか…頑張りますか。」
地霊魔導師−アウス:ATK2500
霧恵&アキ:LP5400→4900
ダメージは受けたものの今度は一気にレベル8モンスター2体を呼び出してきた。
「ヒータの攻撃力はあたしの墓地の魔法使い族モンスター1体に付き200ポイントアップする。
あたしの墓地の魔法使いは2体。よって攻撃力は2900!」
「おっしゃぁ!漲ってきたぜ!」
火霊魔導師−ヒータ:ATK2500→2900
「更にアウスは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されず戦闘ダメージも0になる。」
見事な防衛線。
攻撃力2900ならフルール・ド・シュヴァリエには攻撃されないし、アウスもまた効果でこのターン中に戦闘破壊されることは無い。
多種多様なコンボが仕組まれた霧恵ならではの戦術にシェリーも驚く。
「流石は遊哉の幼馴染ね。感心したわ、ターンエンド。」
「さぁて、反撃しましょうか!あたしのターン!」
霧恵&アキ:SC3→4
鬼柳&シェリー:SC3→4
「チューナーモンスター『マジドッグ・ポチ』を召喚!」
「わうん。」
マジドッグ・ポチ:ATK500
「チューナー…シンクロ召喚か。しかも狙いはレベル10…満足させてくれよ!?」
「言われなくても!レベル8の地霊魔導師−アウスにレベル2のマジドッグ・ポチをチューニング。
大いなる魔導師の魂よ、古の力を我が前に示せ。シンクロ召喚、裁け『聖霊魔導師−アリオス』!」
「ふふ、さぁ楽しもうか?」
聖霊魔導師−アリオス:ATK3000
霧恵のエース登場にアキも動く。
「この瞬間トラップ発動『咲き誇る黒薔薇』。フィールド上にモンスターがシンクロ召喚されたとき墓地のブラック・ローズ・ドラゴン1体を特殊召喚する!」
「キョアァァ!」
ブラック・ローズ・ドラゴン:ATK2400
「そしてシンクロ召喚によって墓地の魔法使い族が2体増えたことでヒータの攻撃力は更に400ポイントアップする!」
「今のアタシは社長の嫁をも越える存在だぁぁ!!」
火霊魔導師−ヒータ:ATK2900→3300
此れだ。
『闘いの王国』以降、霧恵とアキがデュエルをする事が多かった。
そして其れは互いの戦術や癖を熟知するまでになっていた。
だからこそこの連携。
お互いの戦術や癖を知り尽くしていなければタッグでのこの速攻は難しい。
この連携に鬼柳とシェリーは笑みを浮かべる。
「どうやらチームを組むに値する最低限の実力はあるようね。」
「だが、本番はこれからだ。俺達を満足させてくれよ!!」
To Be Continued… 