Side:なのは


まさか、扉を切り裂いて突入した部屋が、大型のゲームセンターだったなんて言うのは、流石に予想外だよ――って言うか、誰も予想できないよこんな事は!!
一応聞いておくけど、扉の先にゲームセンターがあると思った人挙手!!


――シ~~~~~ン……


「いや、普通に予想出来る筈ないでしょ此れ?」

「扉を切り裂いた先に有ったのが、大型の娯楽施設だとは……正直言って頭が痛いな。
 黒幕が碌でもない事を考えてるのは間違いないだろうが、それ以上にこんな物を施設内に作ると言うのは、本気で何がしたいのか分からなくなって来るぞ……」


そうだよねクロノ君………だけど、曲がりなりにも此処は敵の本拠地な訳だから、只のゲームセンターって事は考え辛いよ。
間違いなく何らかの仕掛けがあると思うんだけど――シャマル、この部屋に何か罠みたいな物は仕掛けられてるかな?


「え~っと……はい、見事なまでに!
 この部屋の内部で使える魔法は『補助』と『治癒』のみに限定されてるみたい――早い話が、砲撃や射撃みたいな攻撃系の魔法は一切封じられるみたいだわ。」

「攻撃系魔法の封殺だと!?……何とも、面倒な……」

「まぁ、其れは私達だけじゃなくて、この部屋に居る全ての人に適応されるみたいで、施設の人間であっても例外じゃないみたいだけれど……」

「何だ其れは?
 僕達の攻撃魔砲だけを封じると言うならば兎も角、自分達の攻撃まで封じたら意味がないんじゃないのか?」


確かにそうだよねぇ?
或は、自分達の攻撃を封じてまで、此のゲームセンターを壊したくなかったって事なのかな?……でも、そうだとしても、此のゲームセンターに一体何の意味が…


「其れは、僕が説明しよう。」


!!…誰!?


「ようこそ、僕のフロアへ。夜天の主と、その仲間達よ。
 僕が、此のゲームセンターのマスターである『ゲーマー・久良持』だ。以後お見知りおきを。」


此のフロアのマスター?――まさか、ゲーマーを自称する人が出て来るとは思わなかったんだけど、此のフロアの事は、キッチリと説明して貰おうかな――













魔法少女リリカルなのは~夜天のなのは~  夜天89
『Battle of Gamecenter!!』












Side:シグナム


一切の攻撃魔法が封じられたという、この空間に現れたのは『ゲーマー・久良持』を名乗る、如何にも胡散臭い男が一人……いや、胡散臭いなどと言うレベルでは
無いな此れは。普通に『不審者』として警察に通報しても問題ないレベルの怪しさだ。

アニメかゲームのキャラと思しきコスプレをして、更には目の下に隈が見えるからな……誰が如何見ても『廃人オタク』にしか見えん!!


まぁ、其れは貴様の趣味なのだろうからあまり口は出さんが、この部屋の『攻撃魔法封殺』は一体何が目的だ?
我等の攻撃のみを封じるならば兎も角、貴様等の攻撃魔法までをも封じると言うのは、流石に理解出来ん――何故、自分達の攻撃手段まで封じる必要がある?


「ん~~~……簡単に言うなら、このゲームセンターを壊したくないからさ。
 僕はゲームが好きで、何もなければ1日中此処で遊び倒す事も珍しくない程でね――そんな最高の場所が、野蛮なドンパチで吹き飛んだら嫌じゃないか?」


阿呆かコイツは?
其れだけの理由で攻撃を封じる?……ならば貴様は此処のマスターとして、外敵が侵入して来た時は、どうやって対処する心算だったのだ?


「決まってるだろう?ゲームで決めるのさ。
 僕と僕の部下3人の計4人とゲームで勝負し、全員に勝てたら此処から先に進める――其れが此のフロアでのルールなんだ。
 因みに、魔法を使わない物理的攻撃で僕を攻撃したその場合は、この部屋諸共TNT火薬で吹っ飛ぶからその心算で居てね……さぁ、ゲームの時間だよ!!!」

「ふざけるな!貴様等にゲームで勝ったからと言って、先に進める保証が何処にある?
 此方がゲームで勝利した瞬間に、攻撃魔法封印を解除して、此方を攻撃してこないとも限らんだろう――そんな勝負を、我等が受けると思うのか?」

「確かに君の言う事は尤もだけど、生憎と此のフロアのルールは僕が発案してボスが設定した物でね……ルールに反したら僕には『死』が待っているんだよ。
 僕だって死にたくはないし、第一ゲーム勝負を挑んだうえで、その結果にケチを付けるのは僕のゲーマーとしての美学に反する――まぁ、信じて貰うしかない。」


白々しい……と言いたい所だが、何が真実で何がブラフか分からない以上は、この勝負を受けるしかないのだろうが――如何いたしますか、主なのは?


「決まってるよ……その勝負は受けて立つよ!!」

「ハハ、そう来なくちゃな!!さぁ、楽しいゲームをしようじゃないか!!」


矢張り、受けると言う一択ですね。
しかし、4人は誰が出るのでしょうか?生憎と我等ヴォルケンリッターは、ヴィータを除いて所謂『ビデオゲーム』は得意ではないのですが……


「其れに付いては問題ないよシグナム。
 私とはやてちゃん、其れにアリサちゃんとすずかちゃんなら、夫々の得意分野で大概のゲームに対処する事が出来るからね。」

「そうなのですか?」

「まぁ、私等よくゲームやるからなぁ?ぶっちゃけ得意ジャンルに限定すれば、プロゲーマーともいい勝負できるんとちゃうやろか?」


其処までのレベルだと言うのか!?
……正直言って驚きだな。主なのはが、オンラインの対戦ゲームで99連勝中と言うのは知っていたが、はやて嬢達もゲームの腕は、相当に高いとは初耳だった。

ならば、此処は主なのは達に任せるのが最上策だろう。
元より、直接的な戦闘ならば兎も角、ゲーム勝負となっては我等守護騎士はヴィータ以外は何も出来ないからな。

しかし、4人同士の対戦となると2勝2敗の五分の結果と言う可能性もある訳だが、どうやって決着を付ける心算なのか……


「それと、此れが一番重要なんだが、君達は1人でも負けたら、其の瞬間にこの部屋には即効性の催眠ガスで満たされるからその心算で。
 逆に君達が、僕達全員を倒せば、ガス発生装置は作動せず、先に進む為の扉が開く――不公平なルールだが、乗り込んで来た以上、此れ位は覚悟してたろ?」


まぁ、公平な勝負など期待しては居なかったが、奴等は3敗まで出来て、此方は1敗すら許されぬと来たか……ですが、大丈夫でしょう主なのは?


「此れ位の事は予想していたし、要は負けなければ良いんでしょ?
 だったら大丈夫だよ。それぞれが得意なジャンルでやれば、負ける事は先ず無いと思うからね。」


主がそう仰られるのならば、心配はないでしょう。――私は勝負の結果を見届けさせて頂きます、如何か御武運を。








――――――








Side:すずか


そんな訳で始まったゲーム対決。こっちの大将はなのはちゃんで、相手の大将は久良持って言う人。
一応、全員が得意ジャンルで対決する為に、出てきた相手方がゲームのジャンルを告げ、其れに私達が対応する感じになってる――相手の先鋒は誰だろう?


「では先ず最初は俺から行かせて貰うぜ?
 俺の名は『ダンサー・ハレルヤ』。名前から想像できるだろうが、得意なのはダンスゲーム――先ずは俺とダンスで勝負しようぜ!!」


ダンスゲームって言う事は、身体を動かすゲームだから、此処は私の出番だね!
こう見えて、今回の4人の中では私が一番運動神経は良いし、動体視力も優れてるから、最大難易度設定でも余裕でパーフェクトクリアは出来ると思うから。


「そうね~~~、ダンスゲームならすずかしか居ないでしょ?」

「確かにそうだね。
 運動神経も然る事ながら、習い事でピアノとかヴァイオリンもやってるから、音感も良いだろうし、すずかちゃん以外には居ないね。」

「そゆ事で任せるですずかちゃん!華麗なダンス、見せたってや!!」

「うん!行ってくるね……とその前に、此れじゃあ動きにくいから――スノーホワイト、バリアジャケットを簡易モードにしてくれる?」

『簡易モード……動き易さ重視ならば、これなどは如何でしょうかすずか?』


――シュゥゥン



無地のTシャツにハーフタイプのスパッツ……確かに此れなら凄く動き易いし、ストリートダンサーって感じもしてグッドだよスノーホワイト。
さてと、お待たせしましたハレルヤさん。貴方の相手は、私『月村すずか』が務めさせて頂きます!


「可憐なお嬢ちゃんが相手とはやる気出て来るぜ。
 だが、お嬢ちゃんが相手とは言え、手加減はしねぇぞ?勝負の演目は、エキスパートレベルの『Night of Fire』だ!
 因みに、エキスパートレベルでの対戦の場合、同点決着は有り得ねぇ……差が付くまで無限に曲はループするからその心算で居ろよぉ?」

「持久力も必要って言う事ですか……望むところですよ!私を一般的な女子小学生と同じに見てると、痛い目に遭いますからね!」

「そう来なくっちゃな!!それじゃあ、ゲームスタートだ!!」


――Night of Fire!~~~♪


始まった!!
………此れは、エキスパートレベルって言うだけあって、流れて来るバーが相当に速い上に多いけど、此れ位は見切れるレベルだし、身体は余裕で付いて行く事
が出来るよ?足のステップだけじゃなく、腕も使えば激しいバーの流れにも対処できるからね。


「おぉっと、そう来たかお嬢ちゃん?まるでブレイクダンスだが、何時までそのスタミナが続くかな?」

「無論、勝つまでです!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



で、互いにノーミスで迎えた5巡目!開始から30分近く経つけど、まだまだ私は余裕たっぷりかな?もう30分は踊れそうな感じがするよ。


「く……まだそんなに涼しい顔して……何モンだ嬢ちゃん?……お、大凡小学生の女の子とは思えねぇぞ、そのスタミナと運動神経は……!!」

「私はちょっとばかり特殊なモノですから。」

なのはちゃん達にも言ってないけど、私は実は純然たる人間じゃない――『夜の一族』って言う、ヴァンパイアの血を引く一族の末裔なんだよ『月村』はね。
だから、常人よりも遥かに身体能力に優れてる……そんな私にとって、この位は全く苦にならないよ――何時の日か、なのはちゃん達に言わなくちゃなんだけど。

「此れで6週目!!」

「う、嘘だろ………」


――Miss!!


其れは兎も角として、6週目に入った所でハレルヤさんがミス!このまま一気に突き放す!!


――タンタン!タタン、タン、タン!!

――Night of Fire!


――Wiener is Player1!



先ずは1勝!


「俺を負かすとは見事なもんだぜ……だが、このダンスは熱かった!
 今度、もしも機会が有れば敵味方とか無しで、俺とストリートダンスでセッションしようぜ!嬢ちゃんとなら、最高のダンスが出来そうだからよ!!」

「あはは……考えときます。」

何て言うか、本気でダンスが好きなんだねこの人は……兎も角先ずは1勝!

次はアリサちゃんかはやてちゃんだけど、頑張ってね!








――――――








Side:はやて


先ずは1勝!見事なダンスやったですずかちゃん!思わず見惚れてもうたわ!

さて、次の相手は誰や!!


「次はこの俺『キング・ジャアク』が相手をしよう!俺が貴様等に申し込むのは、ずばり『レーシングゲーム』!!
 スピーディーなこのゲームで俺の相手をするのは、一体誰だ?俺に倒されたい奴は、名乗りを上げるが良い!!」

「レースゲームなら私が相手になったるわ!」

F-ZEROにマリカーに、レースゲームやったら私の独壇場やからな!!


「ほう?貴様が俺の相手か……精々食らいついて来るが良い!!」

「そっちこそ、レースゲームで私に勝とうなんて100年早いって教えたるわ!」

先ずは機体選択やな……ジャアクさんは機体バランスの良い『フォーチュン・ドラゴン』か……せやったら、私は此の機体を使わせて貰うで。


「ふん、何だその飾り気の欠片のない機体は?相手に成らんな。」

「へ!?……まさかとは思うけど『スターダスト・ミラージュ』の事知らへんの!?」

「知る必要もない!俺は此の機体で勝ち続けるのだ!!」


さいですか……此れは余裕で勝てそうやな。


――Pi!Pi!!Pi!!!ピーーーーーーーーー!!!


でもってゲームスタート!!
コースは当然最大難易度のエキスパートDX鈴鹿サーキットやけど、生憎とこのコースは私の最も得意とするコースや!!
其れに、スターダスト・ミラージュはこのコースに最も適した最高性能の機体や……このままぶっちぎらせて貰うで!!


「さ、最高性能だと!?」

「そうや……過度な装飾を取り除いた、シンプルな機体やけど、機体性能は全てがSランクの最高性能やで?
 確かにアンタの『フォーチュン・ドラゴン』もブースト能力と操作性は最高レベルやけど、総合能力ではスターダスト・ミラージュには遠く及ばへんで!!」

先ずは私のリードで1週目終わりや!!


「舐めるな!!2週目以降に、フォーチュン・ドラゴンは機体能力が解放される!
 フォーチュン・ドラゴンの真なる力を見せてくれる!!燃える…燃えるぞ!俺の此の魂が!!燃え上がれ我が魂『バーニングソウル』!!」


――轟!!


「フォーチュン・ドラゴンは2週目以降に、一定時間ブーストのスピードが倍になり、更に連続ブーストが可能となる!!此れで貴様は置き去りだ!!」


そう来たか……あっと言う間に追い抜かれ、追いつけずにファイナルラップ突入やな。


「ふははははは!この勝負、俺の勝ちのようだな小娘!!!」

「……其れは如何かな?」

「なに?」


アンタのフォーチュン・ドラゴン同様に、スターダスト・ミラージュにも機体能力があるんや!
スターダスト・ミラージュの機体能力は、私のブーストゲージがマックス状態の時にのみ発動できるけど、その力は絶大やで……クリアマインドォ!!!


――轟!!


「!?」

「ブーストゲージを全て消費し、スターダスト・ミラージュの機体効果『アクセルブースト』発動!!
 通常のブーストの10倍のスピードでコースを疾走するで!!アァクセルブーストォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」


――ドゴォォォォォォォォォン!!!


――Goal!!Wiener is Player2


一気にとっ込んでの逆転勝利や!私に速さで勝とうなんて100年早いわ!!
……しかし、なんだって最後の瞬間に蟹っぽい髪型の極上イケメンが脳裏に浮かんだんやろか?……うん、深く考えたら負けやな、そう言う事にしとこ。








――――――








Side:アリサ


此れで2勝目!って言う事は、アタシが勝てばなのはに繋がる……此れは大事な一戦ね。


「此れは此れは……まさか、私の出番が来るとは思って居ませんでしたよ。
 次は、私『ロジック・アルカディア』がお相手いたします……私が選ぶのは所謂『落ちげー』と言われるパズルゲーム……スーパーパズルウォリアーで勝負です。」

「其れを受けるのはアタシよ!一番得意なパズルゲームでの勝負とは、此れは貰ったわね!!」

「果たして、その自信通りに行きますか如何か……」


行くかどうかじゃなくて、やるのよ!
生憎と、私はパズルゲームが大得意なのよ、こう見えてもね――アンタ如きは、速攻で潰してやるわ!!



先ずはキャラセレクト!……このゲームの面白い所は中央ウィンドウで選択キャラクターが状況によって戦う演出なのよね。
アタシは、持ちキャラでもあり主人公でもある『リュウ』を選択する!……アンタは相手へのお邪魔が1.5倍になる『豪鬼』か……相手にとって不足はないわ!!


――Fight!


先ずは積みね……ゲームエンドに成らない程度に積んで連鎖を誘発する陣形を完成させる事が大切だからね。


「そんなのろい構築じゃ、私には勝てませんわ!!」


だけど、相手は細かい連鎖や同時消しで、手堅くポイントを稼いでこっちにお邪魔を送りつけて来るけど――その程度は予想の範疇内よ!!


「強がりですか……もう一発お邪魔が落ちれば其れで終わり……しかも、貴女が消せる場所は一カ所しかないと言うのに……」

「……一カ所あれば十分なのよ。」

「は?」


寧ろそう成るように積んでたのよ!!
見せてあげるわ、私の構築した一撃必殺の大連鎖を!!さぁ、行くわよ!!

『フッ!ハッ!せいや!……竜巻旋風脚!!』


先ずは4連鎖!だけど此れで終わりじゃないわ!!連鎖はまだまだ続く!!


波動拳!いぃやぁ、昇龍拳!!灼熱波動拳!!!』


そして20連鎖&お邪魔粉砕&全消し!!――今度はそっちが喰らう番よ!!メテオレベルのお邪魔を喰らいなさい!!そして此れで終わりよ!!


――ドゴォォオォォォォォォォン


『ハァァァァァァァァ……真・昇龍拳!!!』

『ブゴワァァァァァァァァァァァァッァ!!!』


――Wiener is Ryu!


『まだ立ち上がるのか?』



逆転の大連鎖……此れこそが落ちゲーの醍醐味よ!!

此れで3勝目……最後はキッチリ決めなさいよなのは?――大将戦は『対戦格闘』だから、アンタが負ける要素は全く無いんだからね!!
夜天の主の力、馬鹿共に教えてやりなさい!!








――――――








Side:なのは


此れで3連勝!――つまりは、私が勝てるかどうかに掛かってる訳だね此れは。

大将戦は『対戦格闘』って言う事だったけど、どのゲームでやるんですか久良持さん?此処には結構な量の対戦格闘ゲームがありますよね?


「確かに数は多いが、僕達の雌雄を決するのは此のゲーム……『King of warriors』意外にはないんじゃないのかな?」


King of warriors――KOWで勝負って、其れは願ってもない事だよ!
KOWの主人公はシグナムがモデルだし、私もオンラインで絶賛99連勝中だから、此処で100連勝目を飾るって言うのも悪くないからね!!!


「ふむ……ならば、プレイヤーは夜天の主で、キャラクターは烈火の将と言う事で宜しいかな?」

「ほえ?」


『!!?こ、此れは一体!?』


って、何時の間にかシグナムがKOWの大型モニターの中に!?此れは一体如何言う事なの!?


「簡単な事さ……ラストバトルは、プレイヤーの僕たる者がキャラクターに扮して実際に戦うのさ!操作するのは僕達だけれどね!!」

「!!」

其れってつまりは、私はシグナムを操作してこの戦いに勝たなきゃならないって事だよね……だけど、少し予測を誤ったね久良持さん。


「予測を誤った?」

「その程度で私が怯むと思ったら大間違いだよ!!
 寧ろシグナムが操作キャラクターになった以上は絶対に負けられない!!」

『我が主が敗北?……億に一つも有り得んな。』


――ゴォォォォウ!



「その闘気は本物だね…楽しくなって来たよ!!
 僕も部下のキング・ジャアクをキャラクターとする!!――さて、最後の勝つのは一体どちらだろうね?」


そんなの聞くまでも無いよ……勝つのは私とシグナムだよ!!
其れに、シグナムが私の持ちキャラである紅になるなら、負けは絶対に在り得ない!!ゲーム対決の、ファイナルランドを始めようか、久良持さん!!

夜天の主と烈火の将の絆の強さ――其れを思い知らせてやるの!!!















 To Be Continued…