Side:雪奈
オラオラオラァ!調子こいてんじゃねぇぞ、群れなきゃケンカも出来ねぇ雑魚共が!!
テメェ等如き三下が、この雪女様と喧嘩しようなんざ、1000万年早いぜ……否、未来永劫アタシと喧嘩する資格すらねぇよ……だが、アタシは
相手が誰であれ、ケンカする以上はキッチリと筋通す性質だから、覚悟しろや。
――グシャァァァァァァ!!!
加えて、今日のアタシは最高にキレてっから、ケンカするならテメェの命を懸けろや……ぶっちゃけて言うと、今日のアタシは手加減ってモンが
出来そうにねぇからな。
ぶっ殺されても文句言うんじゃねぇぞオイ!!
「ぶっ殺す。ぶちぶちぶちぶち、ぶっ殺す。そんな感じですか?」
「西行寺さん、意味が分かりません。」
「ご安心ください委員長さん、私も分かりませんので。」
――チーン……
……マユのポンコツのせいで空気が死んだが、此の喧嘩は此処からが本番だから気合入れろよ?……気合を入れなきゃ、テメェ等みてぇな
人間のクズ通り越した腐れ外道如き、速攻で地獄行きだからな!!
ヤンキー少女とポンコツ少女とロリッ娘とEpisode23
『不良とポンコツ娘(混ぜるな危険)』
「オラァ!!」
「ひでぶ!?」
「いってれぼ!!」
オイオイオイ、さっきまでの威勢は如何したんだチンピラ君達よぉ?テメェ等のアイドルのギャルの1匹をブッ飛ばしたアタシをぶっ倒した後で輪
姦すんじゃなかったのか?
その程度の実力じゃ、そんなのは夢のまた夢だぜ、このチンカス野郎共が!!
「つーか、情けねぇなテメェ等?
相手は女子高生一人だってのに、真面なダメージすら入れる事すら出来ねぇのかよ?ナンボ、アタシがメリサク使ってるからって、もうちっと
頑張ってくれねぇと張り合いがねぇ。
この分なら、此処に居る全員、タバコ3本吸う間にぶっ倒せんぞ?」
「~~!!このアマ、調子に乗るんじゃねぇ!!」
「だから、遅ぇっての。」
――ジュ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
殴りかかって来た、時代遅れのリーゼントの拳に根性焼きのカウンターってな。
気ぃ付けろよ?ケンカの場に於いてはタバコですら凶器として使えんだ、下手な攻撃すっと、文字通りに火傷しちまうからよ――尤も、この場
に於いては、火傷ですみゃ御の字だけどなぁ!!
喰らえや、メリサク地獄!!
「ヒブ!へブ!!ゴハァ!!!」
「そのまま死んでなブタ野郎!!」
ボコボコにしたブタ野郎を、クソ野郎共に放り投げると同時に一足飛びからの飛び蹴り!そして飛び蹴りかました奴をそのまま踏み台にして巨
漢チンピラにシャイニングウィザード!……今の感覚は、確実にアイツの鼻の骨砕けたな。
でもって、着地と同時に別の奴の顔面にパチキかまして、そいつを凶器にして周囲の奴等をブッ飛ばす!!
ったく、ホントに弱すぎんぜテメェ等!ケンカの仕方ってモンがまるで分ってねぇクセに粋がりやがって……ケンカってのはなぁ、誰が相手であ
っても、相手の目を見てするもんなんだよ!!
其れも出来ねぇならケンカすんじゃねぇ!出直してきやがれ三下が!!
「舐めんなよ、このクソがぁ!!」
「雪女さん、後です!!」
「分かってるぜ委員長!!」
って、この野郎アイスピック持って来やがった!
拳のメリケンサックで防ぐのは逆に危険だな……ナイフと違って突き攻撃しかない分、メリサクの平面で滑って下手すると指を失う事になりか
ねぇからな?
だったらここは!!
――ザクゥ!!
「雪女さん!?」
「先輩!?」
「腕にぶっすり。流石にアレは痛そうですね。」
痛そうじゃなくて、実際イテェんだよマユ。
だが、此の程度の痛みで怯んでちゃケンカは出来ねぇ……しかも、コイツは態と刺されたんだからな!!
オイ、知ってるか?こうやって相手を刺した場合は、直ぐに獲物を引き抜かねぇと駄目なんだぜ?……何故かって、其れは刺した相手が意識
を保ってて、刺された場所に力入れて筋肉固めると、獲物が抜けなくなるからな!!
「んな!?マジで抜けねぇ!!」
「其れ位は予備知識として持っとけタコが!!」
アイアンクローかまして、其のまま頭をテーブルに叩き付けた後に、腕に刺さってるアイスピックを引き抜いて、今度はコイツの手の平をぶっ刺
してテーブルにピン止めしてやったぜ。
「流れる様なコンボ、実に見事でした。
ですが、刺された場所は早急に消毒した方が良いと思いますので、此れをどうぞ。」
「ってマユ!?」
マユが消毒用にって、こっちに瓶に入ったウォッカを投げようとしてるんだが、凄く嫌な予感しかしねぇ……待てマユ、アタシは大丈夫だから投
げて寄越すんじゃねぇ!!
「おや?」
「「「あ。」」」
言った瞬間、ウォッカの瓶がすっぽ抜けて天井に当たって割れて、中身が馬鹿共にぶっ掛かって、アタシが思わず口に加えてたタバコを落とし
ちまった事で床に散らばったウォッカに引火して、馬鹿共が一斉にファイヤー!!
流石にヤベェから、消化器使って一気に鎮火したけど、馬鹿共は良い感じに焼けちまって戦闘不能……僅か一発で敵勢力を壊滅させる、マユ
のポンコツ恐るべしだぜ。
「えっへん。」
「今回ばかりは、褒めてるから誇っていいぜマユ。」
さてと、残るはテメェ等だけだなギャル軍団?
テメェ等が頼りにしてたクソっ垂れ共は、1匹たりとも残ってねぇ……ドイツもコイツも暫くは病院生活確実の状態になっちまってるからな?来い
よ、思い切りケンカしようぜ?
「ば、馬鹿にするんじゃないわよ!!」
「アタシ達だって、やればできるのよ!!」
「アンタなんて、このナイフで細切れにしてやるんだから!!」
「引ん剥いて写真撮って、アンタもアタシ達の下僕にしてやるわ!!」
「此の前歯の恨みは深いわよ雪女!!」
オーオー、全員手にナイフか?今日日の女子中学生はおっかねぇなぁ?
だけど、ナイフ如きでアタシを如何にか出来ると思ったら大間違いだぜ?アタシにはまだ、伝家の宝刀と言える不良の最強武器がのこってるん
だからなぁ!!
――ジャキィィィン!!
これぞ、不良が装備できる最強の武器、『金属バット』だ!
コイツは可成り頑丈だからよぉ、テメェ等が使ってる安ナイフ如きは簡単に粉砕、玉砕、大喝采できるぜ?……まぁ、アタシが金属バットを持ち
出した以上、テメェ等は滅殺確定だけどな!
――でもって90秒後、あっけなく戦闘終了。
全員のナイフ叩き折った後は、全員に顔面パンチかましただけじゃなく、委員長の木刀での一撃が炸裂し、何かしようとしたマユが足を滑らせ
て、其れが結果的にソファーを蹴り上げる事になって、そのソファーがギャル共にヒットしてターンエンドだからな。
さてとクソ共、テメェ等のスマホのデータは完全に消去するぜ?
其れと、テメェ等の顔は全部写真に収めたから、次にふざけた事し腐ったら、テメェ等の顔と名前をネットにアップした上でテメェ等が攻撃される
様に仕向けるからな?
分かったら二度とこんな事すんじゃねぇぞ!!
「「「「「は、はい!!」」」」」
「分かれば良いぜ。」
「……雪女さん、許してしまうんですか?」
「委員長?」
許しちゃダメか?此れ位ボコボコにしたんだから良いと思うが、やっぱ足りねぇな?……ぶっ殺すか。
「当然でしょう?
目玉で卓球やってみたいですし。」
「だよな。アタシも腸で縄跳びしてみたいからな。」
其れに、此れで許しちゃ外で待機してる人達が来た意味がねぇからな……出番だぜ銀ちゃん!!
「漸く出番ですかい雪女の姐さん?
そんで、俺達は何をすればいいんで?」
「いやぁ、委員長との協議の結果、コイツ等はやっぱりぶっ殺すって事になったから、どうやってぶっ殺すのが良いか、その道のプロであるヤク
ザの意見を聞きたくてよぉ?
銀ちゃんなら、コイツ等如何するよ?」
「そうですねぇ……殺すのは簡単なんですが、コイツ等は顔は悪くねぇんで好色な資産家に売りつけるってのも一つの手じゃねぇかと……そう
すりゃ、資金が得られるでしょうからね。」
「成程、その手が有ったか!!」
良かったなギャル共、テメェ等は取り敢えず死ななくて済みそうだぜ?――その代わり、此れからは脂ぎった資産家の親父共の慰み物として
生きる事になるだろうけどな!
でもまぁ、因果応報だよな?レオナの事を散々っパラ虐めて来たんだ……其れも自殺を選択させちまうまでにな――なら、此れ位の罰でも寧
ろ軽いよなぁ?
まぁ、精々脂ぎった臭い親父共にやられるんだな……テメェ等にゃ其れがお似合いだぜ。
「「「「「アハ……」」」」」
「……余りの事に気絶したか……ったく、粋がってた割に、メッキが剥がれりゃこの程度か……こりゃ、ぶっ殺す価値もねぇなマジで。」
流石に、此処までの恐怖を植え付けたら、二度と弱いモノ虐めなんざしねぇと思うが、万が一お前が虐められた、もしくはターゲットを変えて弱
いモノ苛めをしてるようだったら、電話番号とメールアドレス教えてやっから、遠慮しないで連絡してくれレオナ。
そん時は、雪女さんと、ヤクザな皆さんがとっちめに行くからよ。
「はい、ありがとうございます雪女先輩!!
其れで、その、何かお礼をしたいんですが……是非ともお礼をさせて下さい!!」
礼なんざ要らねぇけど、其れじゃあレオナも納得しねぇだろうな。
なら、大暴れして腹減っちまったから、駅前のラーメン屋でラーメン奢ってくれ。
「えっと、そんなので良いんですか?」
「おうよ。但し、サイドメニューで唐揚げも頼むけどな♪」
アタシとしては、クソっ垂れ共をフルボッコにした事で満足だからな。
まぁ、何にしても此れでめでたしめでだしだろ?クソッタレ共は警察に突き出されたし、ギャル5人組は最終的には少年院送りって事になったか
らな。
だけど、流石に掠り傷と腕の刺し傷は隠しようがねぇから、お袋と親父に心配かけちまったぜ――まぁ、不良同士のケンカで負った傷だから気
にすんなとは言っておいたけどな。
さてと、今日はさっさと風呂入って寝るか。流石のアタシも、少し疲れちまったからな。
To Be Continued… 
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