レーシャ:LP25000
ハリー:LP25000
Side:レーシャ
番長との直接対決……出し惜しみは無しだよね絶対に!!っていうか、出し惜しみできる相手じゃないからね番長は。
だから私も、最初っから全力で行くよ!!
「はぁぁぁぁ……銀閃華!!!」
――轟!!
「のわ!?行き成りかよ!!
だが、ソイツはライフを犠牲にする諸刃の刃……って、ライフが減ってねぇ!?如何言う事だよ此れ!?」
「銀閃華の強化に身体が耐えられないなら、ならせば良いだけでしょ?
番長との対決までの間、寝るとき以外は常に銀閃華を発動した状態で生活して、身体を慣れさせたって訳!だから、2倍銀閃華での反射ダメ
ージは、私には発生しないよ!!」
「マジか!?
何ともアレだが、逆に言うなら俺と戦う為に其処までして来たって事か……上等だぜレーシャ!俺も全力で其れに応えてやろうじゃねぇか!!
やっぱり、喧嘩ってのは、こうでなくちゃ面白くないぜ!!」
まぁ、番長ならそう言うと思ってたけどね。
だけど、銀閃華2倍じゃ、スピード以外は番長には敵わないだろうから、如何にかしてその差を埋めないと勝つ事は出来ないわ――現状で打開
策は思いつかないけれどさ。
場合によっては、限界突破の銀閃華3倍以上も考えておいた方がいいかも知れないわね此れは。
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow91
『派手な喧嘩はミッドの華。喧嘩上等!』
Side:ハリー
ったく、俺との喧嘩までの僅かな時間で、ドンだけ修業して来やがったんだレーシャの奴は?
強化の反動が身体に現れる諸刃の刃を、高々3日程度で身体に馴染ませるとは恐れ入るぜ……天才って言葉で片付けられるもんじゃねぇよ。
だが、それでも俺は負けねぇ!!
スピードが2倍ってのは厄介だが、パワーとタフネスは2倍になった所で俺の方が上だからな!!トコトンやってやろうじゃねぇか!!
「せいや!!」
「させるかよ!!」
っと、流石にスピード2倍は速いな?目で追いきれなかったぜ。――だが、攻撃の瞬間は姿を消す事は出来ねぇ!攻撃の為に、動きが止まる
訳だからな!!
だから、其処を捕らえる!!
――バキィ!!
ハリー:LP25000→23100
ぐぬ……とは言え、こんだけスピードが乗ってると流石に痛ぇな?だが、貰ったぜレーシャ!!
――ギュルン!ガシィィィィィィィィ!!!
「この鎖は――!倍加した私のスピードを捕らえたって言うの、番長!?」
「肉を切らせて骨を断つってな!
俺の頑丈さと根性は、抜剣娘以上だぜ?幾ら倍加したっつっても、元々パワー不足のお前の一撃でブッ飛ばされる程柔じゃねぇんだオラァ!
オメェのスピードは確かに脅威だが、こうして捕まえちまえば、光速移動の範囲も限られるし、何よりも左腕は俺の右腕と繋がってんだから逃
げる事は出来ねぇぜ?」
「私のスピードを制限する為に、敢えて攻撃を受けたって事?……流石番長、例え学校の成績は悪くても、喧嘩となると智将の面も見せるね。
しかもこの鎖は、リオ級のパワーが無いと切る事は出来ないから、実質私は捕らわれの身って訳か……OK、チェーンマッチ上等!!
クロスレンジでも、私の光速は凄いって言う事を、肌で感じて貰うよ番長!!」
言うじゃねぇか?オメェと言いリオと言い、マッタク持ってよく吠えやがる――だが、其れで良い。其れが正解だぜレーシャ。
自分に状況が不利な時ほど、不敵に笑って思い切り強がって、そんでもって最後に逆転勝利をもぎ取る!其れが喧嘩の醍醐味ってモンだ!!
だがな、クロスレンジの光速ラッシュでも俺は倒せねぇぞ?
超光速助走の恩赦が受けられない以上、オメェの攻撃は更に威力が下がる訳だからな?――んで、逆に俺の攻撃はお前に弩デカいダメージ
を叩き込む事が出来る訳だから、圧倒的に俺に分があるんだ、この喧嘩はな。
悪いが、逆転勝利はやらねぇぞ?
「くれないんだったら、無理矢理にでももぎ取る!ってか、奪い取る!!」
「そう来なくちゃな!!」
この喧嘩に第2ラウンドはねぇ!
だから、このラウンドに、オメェの持てる全てを出し切ってきな!――オメェの師匠から頼まれた事だが、其れを真正面から叩き潰してやるぜ!
行くぞオラァ!!
――――――
レーシャ:LP25000→17400
クラッシュエミュレート:全身軽度裂傷、左肩亜脱臼、左手首脱臼
ハリー:LP23100→18000
クラッシュエミュレート:全身軽度打撲、右肩亜脱臼、右手首亀裂骨折
Side:レーシャ
く……やっぱり番長は強いね。
強制的なクロスレンジ戦闘に持ち込まれたのもあるけど、アクセル頼りの私の光速インファイトラッシュを受けながらも、手痛い一撃でライフを削
ってくれた訳だからね……マジで喧嘩の天才だよ番長は。
だけど、此のまま続けたら間違いなく私が負ける。
インファイトラッシュで削り切るよりも、番長の力任せの攻撃が私のライフを0にするのが先だろうと思うからね……でも、私は負けたくない!!
此れだけ強い番長に、私は勝ちたい!!
だったら、私は!!
「3倍銀閃華ぁ!!!!!」
――轟!!
レーシャ:LP17400→17350→17325→17300
身体を慣らしたとは言っても、この短期間じゃ通常の、2倍の銀閃華に慣らす事しか出来なかったから、3倍以上を使えばライフは減って行くん
だけど、こうでもしないと、多分番長には届かない!!
そして、パワーが3倍になれば!!
――ブチィ!!!
「レッドホークを引き千切っただと!?……パワー不足でも、流石に3倍になればリオ級のパワーにはなるって事か!!」
「ライフが減るデメリットはあるけどね!!」
だけど、此れで私は自由に動く事が出来る!!喰らえぇぇ!!!!
――バキィ!!!
「がは!?んにゃろ!!」
ハリー:LP18000→16500
「うおりゃぁぁぁ!!ボディが、お留守だぜ!!」
「ぐあ!!……くそ、見切れねぇ!!なんてスピードだ!!」
ハリー:LP16500→13300
レーシャ:LP17300→(常時減り続けて)12000
マダマダぁ!!!うおりゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!燃えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
――バガァァァァァァァァァン!!!
「ぬおわぁ!?」
ハリー:LP13300→11000
ぐ……流石に3倍は反動がキツイ。
3倍状態で私のライフが0になるまでにはあと2分……其れまでの間に決着をなんだけど、格闘じゃ番長のライフを削り切る事は出来ないから、
此処は純粋な魔力砲撃でライフを削り切るしかない!!
幸いな事に、私にはお母さん直伝の最強の夜天の砲撃が有るからね!!
「行くよ番長!!響け終焉の笛……ラグナロク!!」
「オメェ……砲撃番長の異名を持つ俺に砲撃勝負挑むとは良い度胸だ!受けて立つぜ!
うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……ガンフレイムバーストォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
――ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
『此れはーーー!なんと、第1ラウンドから、最大の砲撃の撃ち合いになったー!第2ラウンドは無いと言わんばかりのぶつかり合いだーー!
どちらも強烈な砲撃だが、今の所はハリーが有利か?少しずつではあるがレーシャの砲撃を押し戻しているぞ~~~!!』
く……3倍銀閃華の私の砲撃を押し返すとか、砲撃番長の二つ名は伊達じゃないね?……なのはさんに弟子入りしたら、凄い事になるかもね。
だけど、3倍でも駄目なら、更にその上を行くだけ!!
「銀閃華……4倍だぁぁあっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
――轟!!!!
レーシャ:LP12000→11500→11000→10500
「4倍だと!!?」
「此れが今の私の全力全壊!!
幾ら番長の砲撃でも、4倍になった私の砲撃なら超える事が出来るから――だから、全力でブチかますだけだよ!!行けぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「舐めんな!!其れで負けるかよ!!」
――ドン!!
――グン!!
4倍で、漸く互角って……番長はドンだけなの!?幾ら何でも、凄すぎだよ。
でも、4倍でダメなら……銀閃華5倍!!!
――轟!!
――プツン
え?……5倍を使った瞬間に魔力が切れた?……限界以上の力を出した事で、魔力が限界を迎えた?――ハハ、此れが今の私の限界か。
――シュゥゥゥン
――ドゴガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁっぁあぁぁぁぁ!!!!」
レーシャ:LP10500→0
『決着ーーー!!最強のルーキーと、砲撃番長の試合は、砲撃番長に軍配が上がったーーー!
1ラウンド目での決着だったが、そんな事は気にならない程の、全力のぶつかり合いが見れて、俺は大満足だーー!!良い試合だったぞ!』
負けちゃった……全力を出して、限界突破の5倍銀閃華も使ったのに負けちゃった。
5倍を使った事で魔力が切れたとは言え、其処までの事をしても、私は番長を超える事が出来なかった……勝てなかった!勝てなかったよぉ。
「よう、中々の喧嘩だったぜレーシャ?
最後はちと味気なかったが、オメェが限界以上の力を出した結果なんだろうから、俺は文句はねぇ。――楽しい喧嘩だったぜレーシャ。」
「番長……えぐ……ひく……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
「ちょ、レーシャ!?」
勝ちたかった!!誰よりも、番長には勝ちたかった!!勝ちたかったよぉ!!
でも勝てなかった……全力を出して、限界以上の力を出したのに勝てなかった!!持てる力の全てを出し切ったのに、私は勝てなかった!!
「ったく……意外と面倒な奴だなお前は。
負けて悔しいか?其れは当然だ――勝てば嬉しいし負ければ悔しい、格闘もデュエルもそう言うもんだろうが?
だけど、一番大事なのは、負けて悔しい思いをして、其処から何を得るかなんだぜ?だから、負けた悔しさを知って這い上がって来いよな?」
「番長?」
「だが、悔しいなら今は思い切り泣いちまえ――喧嘩相手に言うのもオカシイかもだが、泣くための胸位は幾らでも貸してやるからよ。」
「番長……」
う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
「よしよし……其れで良いんだ。――悔しさを知ればこそ、強くなれるんだからな。」
強くなる!!私は絶対に今よりももっと強くなる!!――絶対に!!!
――――――
Side:はやて
ん~~~……此処でレーシャ敗退してもうたか~~~――頑張ったんやけど、超スーパールーキーであっても、歴戦のトップランカーには、及ば
なかったちゅう事やな。
でもまぁ、此れもレーシャには、良い経験になったやろな遊星?
「だろうな。
敗北の悔しさを知らないモノでは、本当の意味での頂点を極める事は出来ないからな――この悔しさは、レーシャにとって+になる筈さ。」
「まぁ、そうやろな。」
何れにしても、レーシャのインターミドルは、今年は此処までや。
でも、よく頑張ったで?――労いの意味を込めて、今夜の晩御飯は、レーシャの大好きなすき焼きにしたるで。
ホンマ、新人ながら頑張ったなレーシャ?――3回戦突破はならなかったけど、良い試合やった。お疲れ様やったなレーシャ。
To Be Continued… 
*登場カード補足
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