Side:レーシャ


さぁて、いよいよミウラとの直接対決!!
小細工は無用だから、初っ端から全力で行くわよミウラ?……おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………喰らいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇえぇ!!



「抜剣……流星!!」



――バガァァァァぁァァァァアァァァァァァアァァアァァァアッァアァァァァッァァァァン!!!



『なんとーーー!!!スーパールーキー同士の対決は、行き成りオロチナギと抜剣のぶつかり合いと言う大盤振る舞いと来たーーー!!
 しかも、行き成りの大技にも拘らず、レーシャ・Y・不動も、ミウラ・リナルディも全くの無傷!!本番は、寧ろ此れからという事なのかーーー!!』




その通り、本番は此処からだよ……オロチナギは、あくまでも挨拶代わりの見せ技に過ぎないからね。
まぁ、ミウラの方だって、今の抜剣、挨拶代わりの見せ技って言う所だと思うから、ライバル同士の派手なご挨拶って言う所かしら。
如何やら、案外私とミウラって、似た者同士なのかも。

「だけど、負けないよ?」

「勝つのは僕です!!」



いや、私が勝つ!!
だって、此処で負けたら、番長と戦う機会を無くしちゃうかもだからね……だからこそ、この戦いは譲れない……絶対に勝って見せるわ!!!











遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow88
『ライバル対決~Reshea vs Miura~』











「デェリャァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

「どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁあぁっぁぁぁぁっぁぁ!!」




――ガキィィィィィィイィイィィィィン!!



で、始まった戦いなんだけど、此れは完全に拮抗してるって言って過言じゃないわね。
ミウラは私の動きを捉える事が出来ないけど、私の攻撃もミウラには決定打になり得ない……実際に攻撃がヒットしたにも拘らず、ミウラのライフは
殆ど減ってない訳だからね。
どうやら、一回戦のナオミと同様、ミウラも点をずらしてダメージを逃がしてるみたいだわ此れ――守護騎士の皆に、相当鍛えられたわね?



――ガキィィィィィィィン!!



「ったく、良く防ぐわねミウラ?
 自慢じゃないけど、私の本気のスピードって、フェイトさんにも匹敵するって言われてるんだけど、その攻撃を捌くってのは、簡単な事じゃない筈。」

「其れは確かに……かなり苦労してますけど、レーシャさんの試合の映像は何度も見ましたし、アインスさんが高速戦闘の訓練をしてくれたお蔭で
 何とか防ぐ事が出来てますよ。
 だけど……其れだけじゃありません!!」



――ギュン!!



んな!?消えた!!



「てやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「!!!」



後から!?………んのぉ!!!

「あっぶな~~~~……ルーフェンで覚えた独特の足運びがなかったら、完全に喰らって一撃KOされてたわよ、冗談抜きのマジで。
 予選の準決勝の時も凄い瞬間加速だと思ったけど、あの時よりも更に加速力上がってるんじゃない?本気で消えたようにしか見えなかったわ。」

「スピード勝負をしたらレーシャさんには敵わないですけど、一瞬のスピードだけなら上回る事は出来るんじゃなかって思って、此れも徹底的に鍛え
 たんですよ――結果は上々みたいです。」



つまりはなのはさんvsフェイトさん状態って事か……唯一違うのは、私もミウラもバリバリの格闘系って所だけどね。
だけど、其れだけにミウラのこの瞬間加速は、厄介極まりないわ――私の光速戦闘の唯一光速移動が止まる攻撃の瞬間に、其れを合わせれば
略完全なカウンターになる上に、ミウラの豪打がカウンターで突き刺さったら、私は間違いなく一撃でKOされるだろうからね。

となると、光速移動を使ったヒット&アウェイは寧ろ悪手か……瞬間加速さえなければ、これで何とか削れるだろうし、最悪の場合は判定でも勝てる
と思ったんだけど、如何やらそうは行かないか。

なら、ファイトスタイルチェンジで行きますか……

「覇っ!!」

「!!!」



おぉっと、瞬間加速は使わせないよ?
ヒット&アウェイがダメだって言うなら、光速移動を捨て、そのスピード全てを攻撃の為のスピードに回す!早い話が、アクセル頼みのインファイト!
私のラッシュは、全てを点をずらしてダメージを逃がす事は不可能だよ!!



『此れはーーー!なんとレーシャ・Y・不動、ミウラ・リナルディの瞬間加速を見るな否や、光速移動でのヒット&アウェイを捨て、光速ラッシュのイン
 ファイトに切り替えて来たーーーー!
 小細工無しの、アクセル頼みのインファイト!見る側も熱くなって来る、燃える素手ゴロ!!此れは、凄いぞーーーー!!!』



「だぁりゃぁぁぁぁ!!ボディが、お留守だぜ!!


――ガス!バキ!!ドガァァァ!!!


「うわぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ミウラ:LP29000→24500


良し、入った!!……其れでも、普通なら今ので7000ポイント位は削るってのに、削ったのは4500ポイントか……本当に呆れた頑丈さだわ。
だけど、吹き飛んだ今が大チャンス!!此処は一気にコトツキで――



「覇ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「!?」



――バキィィィィィィ!!!


レーシャ:LP30000→23300


が……追撃しようとしたところでカウンターって……やるじゃないミウラ!
咄嗟に後ろに飛んでダメージを逃がしたとは言え、一撃で7000ポイント近く削られるとか、直撃したらって考えるとゾッとするわね此の一撃は……

「どうやら、インファイトでも吹き飛ばすような技はNGみたいね?」

「攻撃できるチャンスが有れば、勿論攻撃しますよ。」



でしょうね……そう来ないと面白くないわ!
だったらもう、カウンターを放つ余裕を持たせるだけの間合いは取らせない……吹き飛ばすと同時に距離を詰めて、徹底的にインファイトで削り切っ
てやろうじゃない!!

付いて来れるモンなら、付いてきなさい!!








――――――








No Side


其処からは、正に凄まじいとしか言いようのない戦いが繰り広げられる事となった。

まず、攻めるのはレーシャ。持ち前のスピードを生かした光速のラッシュでミウラを攻めて攻めて攻めまくる!其れこそ、反撃など許さないと言わんば
かりの猛ラッシュだ。

対するミウラも、巧みなガードと持ち前の頑丈さで、被ダメージを最小限に留めている。



ミウラ:LP24500→(ちょこちょこ削られて)20000



とは言え、此のままでは削り倒されてしまうのは明白だ。


「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

「なにぃ!?」


――バキィィィィィィィィィィィィ!!!


レーシャ:LP23300→12300
クラッシュエミュレート:左肋骨3、4、5番亀裂骨折


だからこそ、相討ち覚悟で強烈なミドルキックを繰り出す。
そして其れは、カウンター気味にレーシャの脇腹に突き刺さり、ライフを大きく削っただけではなく、更にはインターバルでの完全回復は望めない位
のクラッシュエミュレートを発生させるに至った。


「ぐ……今のは効いたわ………此れは今のお礼よ!!」

「わぁぁぁ!?」
ミウラ:LP20000→18500
クラッシュエミュレート:右膝関節亜脱臼



だが、レーシャとて只でやられる筈もなく、蹴り足をホールドすると、カウンターのドラゴンスクリュー一閃!
その一撃は強烈で、ミウラの右膝に無視できないクラッシュエミュレートを発生させる……転んでも只では起きないとは、正にこの事だろう。


「おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「うわ!!!」

ミウラ:LP18500→17000


更に、ドラゴンスクリューで投げたミウラがダウン復帰するのを見計らって、片膝を着いた状態になったその瞬間を狙ってのシャイニングウィザード!
クラッシュエミュレートこそ発生しなかったが、ミウラのライフを削る事は出来た。

無論これで終わる筈は無く……


「でやぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「のわぁ!?」

レーシャ:LP12300→11000


シャイニングウィザードで振り抜かれれた膝をキャッチし、其のまま一本背負いの要領で、ミウラはレーシャを投げ飛ばす!!


「舐めんな!!」

「わわ!?」

ミウラ:LP17000→16400


しかし、レーシャも投げられっぱなしではなく、すぐさま体勢を立て直して水面蹴りを繰り出し、ミウラの体勢を崩す。正に一進一退の攻防その物だ。


喰らえ!!でやぁ!おぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!!


――ドガ!バキ!!ガスゥゥゥ!!!


ミウラ:LP16400→15300



更に、レーシャの、ドクガミ→ツミヨミ→バツヨミの連続技が炸裂し、ミウラのライフを削る。


「ハァァァ!!!」


だが、最後のバツヨミの隙を突く形でミウラが強烈なハイキックを繰り出し、そしてレーシャも其れに合わせるように、身を翻してコマホフリを発動!


――ガキィィィィィ!!!!


レーシャ:LP11000→9000
クラッシュエミュレート:右足首亜脱臼、右脛亀裂骨折

ミウラ:LP15300→13000
クラッシュエミュレート:右足首亀裂骨折、右足首関節亜脱臼



その結果は仲良くダメージを受けてクラッシュエミュレートも発生。
これで1ラウンド目だと言うのから驚きだが、戦っているレーシャとミウラの顔に浮かんでいるのは笑み――それも、強者と戦える事に歓喜した場合
にのみ浮かぶ、武道家特有の笑みがだ。

恐らく、クラッシュエミュレートが発生した場所には相当な痛みが走っている筈だが、今のレーシャとミウラにとっては、そんなモノは思考の外だろう。
最強のライバルとの戦いと言う事で、既に2人とも精神が高揚して、精神が肉体を凌駕している状態である。

ならば、ドレだけのダメージであっても、頭が其れを痛いと感じなければ如何と言う事は無い。
無論、ライフが0になればその時点で敗北だが、何方かのライフが0になるまで、この戦いは終わらない――つまり判定など有り得ないのだ。


「喰らえ!!!」

「んが!?」

ミウラ:LP13000→10000
クラッシュエミュレート:軽度脳震盪


――ビーーーーー!!!



そして、レーシャの強烈な頭突きがミウラに炸裂した所で、第1ラウンドが終了。
決着は次ラウンドに持ち越された訳だが、其れだけに観客は期待するだろう『一体どんな展開で、何方が勝つのか』と言う事に――同時に其れは
このルーキー対決が如何に凄い物であったかの証明だ。


「此処で第1ラウンド終了か……なら、次のラウンドで決めるわ!」

「ですね……第2ラウンドが、事実上のファイナルラウンド……その心算で行きますから!!」


そのルーキー2人は、次のラウンドでの決着を互いに確認してリングを降りる――どうやら、第2ラウンドは第1ラウンド以上に荒れるのは間違いな
い様だ。








――――――








Side:レーシャ


はぁ、はぁ……きっつ~~~!!
強敵だとは思ってたけど、思ってた以上にミウラはやるわね?……瞬間加速を強化して、私の光速戦闘に対応して来るとか本気で予想外だって。
まぁ、それだけ私の事を強敵って認識してくれてたって事なんだろうけどね。



「だとしても、受けたダメージはお前の方がでかいし、クラッシュエミュレートだってインターバルで全回復できるほど軽いもんじゃねえだろ?
 其れはミウラも同様だが、受けたダメージとクラッシュエミュレートを考えると、不利なのはお前の方だぜ?何か策が有るのかよ?」

「確かに軽いダメージじゃないけど、其れはミウラも同じだから何とかなると思うよクロウさん。
 其れに状況は私の方が不利かも知れないけど、私はまだ無式もタイプ0も使ってないから、逆転は可能だからね……次のラウンドで決めるよ!」

「マジかよ……ったく、本当に遊星のガキだなお前は?諦めるって事を知らねぇのかよ。
 だが、その考えは間違いじゃねぇから、お前の思う様にやって来い!その結果がどうであれ、遊星も稼津斗の旦那も何も言わねぇだろうからな。」



うっす、その心算でやってきます!!


レーシャ:LP9000→15000
クラッシュエミュレート:各種80%回復



クラッシュエミュレートの完全回復とは行かなかったけど、ライフは回復できたから、まだ行ける!!


ミウラ:LP10000→16000
クラッシュエミュレート:各種80%回復



其れに、其れはミウラも同じみたいだからね?……此の第2ラウンドが、事実上のファイナルラウンドになるのは間違いないわ。

だから、このラウンドに全てを賭ける!!――この戦い、勝利は絶対に譲らないよミウラ!!!



「否!勝利とは奪い取るモノですよレーシャさん………僕は、勝利をもぎ取ります!!」

「其れは至言ねミウラ……燃えて来るじゃない!」

勝利は奪い取るモノだって言うなら寧ろ上等だわ!!――私の全身全霊を持ってして、この戦いの勝利を奪い取って見せようじゃないの!!!
此れが事実上のファイナルラウンド……ならこのラウンドで見せてあげるわミウラ!




レーシャ・Y・不動の拳って言うモノをね!!













 To Be Continued… 








*登場カード補足