Side:レーシャ
管理局で戦技披露会があるって言う事と、其処で教導隊の教官の愛娘と、副教官の愛弟子の対決が企画されてるって言う事は、お母さんから聞い
てたけど、その戦いの結果いかんで発生するボーナスってのは、流石に予想してなかったわ此れ。
まぁ、ヴィヴィ的には、当然なのかもしれないけど……
「アタシの聞き違いじゃなきゃ、今度の管理局の戦技披露会でミウラと戦って、其れに勝ったら、なのはさんとのエキシビジョンマッチが有るって聞こ
えたんだが……本気かオイ?」
「本気も本気です♪」
「成程な……って、アホかオメェは!!ミウラとの対決は良いとしても、なのはさんとのバトルとか正気か!?
あの人は、全人類集めて『喧嘩強い人ランクキング』を作っても可也上位に……下手すりゃ、堂々のトップ1に位置する程の人だぞ!!」
「そんな、物騒な……」
いやいや、其れは否定できないよヴィヴィ?
稼津斗師匠はチートバグ上等の未来永続禁止カードな存在だから、ランキング対象外だけど、なのはさんの強さはマジでハンパ無いからね?
何て言ったって、あのプレシアさんが、『現役時代でも、なのはさんに勝つのは難しいかもしれないわ』って言う位なんだから!!マジ強過ぎです!
まぁ、ヴィヴィも考えがあってそれを望んだんだろうから、余計な口出しをする心算は無いけどね。
取り敢えず、私は予選の決勝戦に向けて、やるべき事をやるだけだよ!
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow84
『予選決勝!全力全壊で行け!』
と言う訳で、やってきましたインターミドル予選の決勝戦!!チームナカジマの最後の1人として、此処は何としても1位通過しないと嘘だよね!!
本戦への出場は決まってるとは言え、予選を1位通過した方が、本戦で良い組み合わせになるから、何としても1位突破をしないとだわ。
そうでしょ?
「勿論、1位突破以外には有り合えませんわ。」
「そっちの方が、盛り上がるからな!!」
「簡単には行かないだろうけど、全力で勝ちに行くから!!」
「少しばかり、本気でいこかな?」
「必ず1位通過します!!」
何だか自然と、アタシの控室にはヴィクターと番長と、ルールーとジーク、そしてミウラが集まってたんだけど、全員が1位通過以外の事は考えてない
わね此れは。
私も人の事言えた義理じゃないけどさ。
なら、尚の事全員が1位通過しないとだよね!!――だから、此処で約束しよう?全員が1位通過するって。
「お?良いんじゃねぇか?俺は賛成だぜ!」
「確かに良いですわね……ですがどうやって?」
其れはね……私の右手の上に皆の右手を重ねて?……そう、そんな感じ。これで準備はOK。
此れから、私が掛け声をかけるから、そしたら全員その右手を下に押し付けて!――其れじゃあ行くよ!!
「私達は、絶対に予選を1位で通過する!そして、本戦では力の限り戦う!!――絶対に勝つぞ、ファイ!!!」
「「「「「オォォシ!!!!」」」」」
――グン!!
交わされたのは魂の誓い!予選を1位通過できなかったら、嘘だよ――だから、全力全壊でやってやるわ!!
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と言う訳で始まった予選の決勝なんだけど……
『勝者、ハリー・トライベッカ!』
『勝者、ルーテシア・アルピーノ!』
番長とルールーは無傷とは行かなかったけど、圧倒的な強さを見せての予選1位通過。……特にルールーの予選1位通過は、会場を湧かせたわ。
『勝者、ヴィクトーリア・ゲールギュルン!』
『勝者、ジークリンデ・エレミア!』
そして、ヴィクターとジークは、全く危なげなく予選を1位通過。
相手も弱い訳じゃなかったんだけど、ヴィクターとジークの圧倒的な実力の前には成す術がなかったってところね……マジでドンだけよこの2人は。
まぁ、順当に勝ち残ったって事は良いけどね。
……寧ろそう成ると、残る2試合、私の試合とミウラの試合って可成り重要だよね!?此処で1位通過できなかったら、流石に格好が付かないから
バッチリ勝って、一位通過を決めましょミウラ!
「勿論です!此処まで来たら、1位通過で勢い付けて本戦に臨むだけです!」
「よっしゃ!そんじゃあ、行きますか!!」
『さぁ、予選の決勝も、残すは2試合!!しかもその2試合は、初出場ながら本戦出場を確定させているスーパールーキー2人の登場だ!!
レーシャ・Y・不動と、ミウラ・リナルディ!この2人は決勝戦を制して1位通過の勢いのまま、本戦に進むのか!
其れとも、ニーナ・ブライアントと、アンナ・クロスロードが先輩ファイターとしての意地を見せるのか~~~!!!』
でもって会場入りしたら、MCさんが煽ってるとは言え、なんだか凄く盛り上がってるわね此れ?其れだけ、私とミウラは注目されてるって事だね。
私の予選3組と、ミウラの予選4組の決勝戦……悪いけど、私等ルーキーが1位通過させて貰うわよ、先輩方!!
「良い感じに気合入ってるじゃねぇかレーシャ!今日は遊星とはやても時間休暇とって見に来るっつってたから、お前のカッコいいとこ見せてやれ!」
「大丈夫、レーシャなら勝てる!思い切りやってくると良い。」
「あの先輩ファイターに、スーパールーキーの名は伊達じゃないって、教えてあげると良いよ。」
本日のセコンドは、クロウと麒麟とディエチ――稼津斗師匠は、また観客席で、お父さんとお母さんと一緒だろうね多分。
でも……押忍!!勿論その心算よ!!
って言うか、最初っから予選は1位通過する事しか考えてないから、此処まで来たらそれを現実にするだけだもん!!そんな訳で、行ってきます!
で、決勝戦の相手は、アンナ・クロスロードって言う褐色肌にオリーブグリーンの髪がエクゾチックな雰囲気を出してる割かし美人の格闘家。
ヌンチャクみたいなデバイスでの武器戦闘と、中国拳法みたいな格闘技を使う人で、2回目の出場以降、毎年本戦に駒を進めてる強豪ファイターだ
から、油断しないで掛からないとね。
「宜しくお願いします。お互いに全力を出しましょ?」
「無論その心算よ……貴女は、ルーキーだからと言って力を抑えて勝つ事が出来る相手ではないモノ。」
サイですか。まぁ、そう思って貰えたって言うのは、嬉しい所かな?……だけど、貴女が全力を出しても、私はその上を行かせて貰うからね!!
「セコンドアウト!予選3組決勝戦、レーシャ・Y・不動vsアンナ・クロスロード……ラウンド1、ファイト!!」
レーシャ:LP20000
アンナ:LP20000
――ビーーーーー!!
さてと試合開始!!
先ずは先手必勝!!うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……燃えろぉぉぉ!!
――ガッ!バリィィィィィィィィィィィィ!!!
「のわぁぁ!?」
アンナ:LP20000→15000(クラッシュエミュレート:胸部軽度火傷)
突進肘打ちから、相手の身体を片手で掴んで持ちげてからの雷撃爆破、タイプ212・コトツキ ヨウは、結構効いたでしょ?ルーフェンで覚えた『勁』
を応用した瞬間加速は、今までの私のスピードとは比べ物にならないからね。
「ぐ……流石はスーパールーキー、行き成り弩派手な一撃をブチかましてくれるじゃない?
強烈な一撃のお礼は、確りとさせて貰うわよ――倍返しでね!!遠慮しないで、受け取ってくれるとありがたいわ!!」
コトツキ ヨウを喰らって吹き飛ばされながらも、ヌンチャク状のデバイスを振り回して、魔力弾を飛ばして反撃して来るとか、ヤッパリ一筋縄では行
かない相手って言う所ね。
でも、この魔力弾も、お母さんの魔力弾と比べれば全然大した事ない!!だから、弾き返すのは全然難しい事じゃないんだよね此れが!!
――ババババババババババババババババババババババババババババ!!!
「馬鹿な、全弾弾き飛ばしたですって!?」
「ん~~~……確かに悪くない魔力弾だったんだけど、生憎と私はお母さんが『歩くロストロギア』の異名を持つ指揮官型の騎士なんで、この魔力弾
も、あんまり脅威じゃない訳なのよ?
加えて、お父さんはミッドのデュエルチャンピオンで管理局の技術開発部のチーフ、更に師匠の1人はロストロギア認定されそうな永劫禁止カード
って言う、私自身がチート街道まっしぐらな状態だからね?」
「歩くロストロギアって……不動はやて司令が貴女の母親だって言うの!?しかも、父親は、あのミッドのデュエルチャンピオン!?マジですか…」
更に言っとくと、私自身はお父さんともお母さんとも血は繋がってないんだよね。養子な訳だし。
でも、その最強2人の遺伝子は継いでなくとも、私自身がお母さん並の魔力とお父さん並の頭脳を有する人の遺伝子を受け継いだ……って言うか、
遺伝子を100%引き継いだ存在な訳だからね。
「何ですって?……如何言う事なの?」
「3年前に起きたJ.S事件の首謀者が、己の切り札として生み出した、稀代の大魔導師プレシア・テスタロッサのクローン体、其れが私って言う事。」
早い話が、私は生まれながらの大魔導師だったって事。
そして、その力はお母さんとお父さん、そして師匠達やヴィヴィ達との日々の中で研磨されて行ったと言う訳よ……故に、貴女には負けないわ!!
「本気でトンでもないわね……だが負けない!!!」
ですよね~~~?
ヌンチャク型のデバイスを振り回して、更には体術を織り交ぜたコンボ攻撃は見事だけど……デバイスの扱いが、少しなってないわよ先輩!!
――ガン!!
「く!!!」
「ヌンチャクってのは、截拳道が本流よ?ブルース・リーの映画を見た事は無い?」
そのデバイスを蹴り飛ばして、そんでもって空中でキャッチして、お母さんがレンタルで借りて来たブルース・リーのカンフー映画を真似してヌンチャク
を振って振って振りまくる!!
「うおわぁぁぁ、なんじゃありゃぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁぁぁ!!!」
「スゲェ!!あんなのみた事ないぜ!!」
「良いでレーシャ~~!そのままやってまえ~~~!!」
「「おねちゃ、がんばれ~~~~!!!」」
おぉっと、思った以上に観客受けは良かったみたいね?……って言うか、其れに交じってお母さんと、愛しの弟と妹から声援が来たんだから、其れ
に応えないのは、娘として、お姉ちゃんとして有り得ないわ!!
そんな訳で、勝たせて貰うわ!!!――で、此れ返すわね。
――ポン
「ちょ!投げ返さないでよ!!」
其れは無理。って言うか、其れも作戦の内だし。
人は、何かを投げられたら其れを取る事に集中してしまって、他への注意が散漫になる――そして其れは、戦いの場では致命的な隙となるわ!!
ごぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……沈め!!
――ドゴォ!!ゴスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!
「きゃぁぁぁぁぁあっぁぁぁ!!」
アンナ:LP15000→10000(クラッシュエミュレート:軽度脳震盪、軽度頸椎損傷)
タイプ212の別バージョン。突進肘打ちから、相手の頭を掴んで其のまま地面に叩きつけて雷撃を喰らわせる、コトツキ イン。
叩き付けを受け身で受け流したとしても、続く雷撃は防ぐ事も躱す事も出来ない。だから、最初の肘打ちがヒットした時点で大ダメージは確定だよ!
「ぐ……舐めないで!!」
「いや、別に舐めてる訳じゃないんだけど……」
コトツキ インを真面に喰らったにも関わらず、速攻で反撃して来るとか、頑丈さはハンパ無いみたいねアンナは…だけど、これで遊びは終わりだ!
――ガシィ!!バガァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァッァァァァン!!!
私からは逃げられないんだよ!
――ガスガス!バキバキ!バキ!ドゴォ!バガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
相手を掴んでから雷撃を浴びせ、私自身を雷光で包んで、アラガミ×2、ドクガミ×2から、ツミヨミ、バツヨミと繋いで、オニヤキをブチかます私の奥
義の一つである『タイプ524・カムクラ』!これで決めるぜ!!
「うわぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!」
アンナ:LP10000→0
『決着ーーー!!予選3組は、レーシャ・Y・不動が、見事一位通過だ~~~~!!!』
私の……勝ちだ!!
残るはミウラが勝つかどうか!!……絶対勝ってよねミウラ!!
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んで、結果だけ言うなら、ミウラはフルラウンドの激闘の末に、判定勝ちで1位通過!見事、全員が予選通過だね!!
「だな。其れに関しちゃ、ルーキーのお前達は良くやったって所だが……こっから先は、中々に大変だぜ?」
「「分かってます!だから全力全壊で頑張ります!!」」
やる以上は、勝つ以外にはないからね!!
其れに、本戦の出場って事は、ミウラと番長と戦う機会があるって事でしょ?……だから、楽しみで仕方ないって言うのが、偽らざる気持ちなんだ。
本戦で当たったその時には、勝ちに行くから覚悟しといてね?
「はい!全力でやりましょう!!」
「俺に勝つ心算で居んのか?……良いねぇ、そう言うのは嫌いじゃないから、本気で掛かってこいや!返り討ちにしてやるからよ!!」
言われるまでも無く全力全壊よ!それ以外の選択肢は有り得ないしね!!
インターミドルの本戦、今から楽しみになって来たわ!!
でも、其れとは別に、番長の将来の進路が管理局の警邏隊だって言うのには驚いたね……案外、似合ってるのかもしれないけどね。
んで、エルス委員長が、同じ警邏隊志望で、例によって例の如く、喧嘩番長と委員長の愉快な喧嘩が発動した事に関しては、無視の方向で確定!
取り敢えず、都市本戦は、只では済まなさそうね。
To Be Continued… 
*登場カード補足
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