Side:ハリー


おぉ~~!レーシャに招待されたから来てみれば、コイツは何ともスゲェお祭りだな?俺等の学校の文化祭とは、規模も桁も段違いじゃねぇか……流石
に聖王教会直属の学校ともなると違うなうん。

んでもって、適当に店を周ってたんだが、何やら人だかりが出来てるな?
此れだけの人だかりが出来てるって事は、相当に人気の何かが有るって事だが……何が有るってんだ?



「こ、此れは!!リーダー、此れは見るべきですよ!!って言うか、見なかったら絶対に後悔しますって!」

「アイツが……レーシャの奴がデュエルしてるんです!!此れは見逃せませんて!!」

「何だとぉ!?」

レーシャのデュエルだと?……ソイツは確かに見逃せねぇ!!
見る専の俺でも、アイツが凄まじい実力を持ったデュエリストだって言う事は分かるからな……そんな奴のデュエルを見逃す事なんざ出来る訳ねぇだろ!


なんだか、見る前からワクワクして来たぜ!!

最高のデュエルを見せてくれよな、レーシャ!!












遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow68
『これが、粉砕!玉砕!大喝采!』









レーシャ:LP1000
銀河眼の閃光龍/バスター:ATK3500


セイン:LP4000
No.107 銀河眼の時空竜/インパクト:ATK3500




Side:レーシャ


『グオォォォォォォォォォォォォォォォ……!!』

『ゴガァァァァァァァァァァァァアッァ……!!』



閃光龍と時空竜……夫々が、シンクロとエクシーズの専用強化で進化し、互いに威嚇し合ってるって言う所かな?……其れでも負けないけどね。



「まさか、こんな方法で回避するとは予想外だった――或は此れも、親譲りなのかも知れないけどね。」

「リリーフ・エスケープ位は普通だよセイン……そのお蔭で、閃光龍を進化させる事が出来たからね――さぁ、このデュエルも本番は此処からよ!」

「上等じゃんよ……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」

「私のターン!」

閃光龍と時空竜の攻撃力は互角……普通なら攻めあぐねる所だけど、此処はお父さん譲りの高速展開術で一気に攻め込むのが吉!!
そんな訳で、手札からマジックカード『フォトン・サンクチュアリ』を発動!
この効果で、私のフィールド上に『フォトン・トークン』(雷族・光・星4・ATK2000/DEF0)2体を守備表示で召喚する。



フォトン・トークン:DEF0(×2)



「そして、この2体のフォトン・トークンをリリース!光の狭間より現れよ、『銀河眼の光子竜』!!」

『ゴォォォォォォォォォォォォォォ!!』
銀河眼の光子竜:ATK3000




「此処で来たね、銀河眼の光子竜!!」

「まだまだ、こんなモンじゃないって!
 私のフィールド上に、『銀河眼の光子竜』が存在する時、手札の銀河眼の稜鏡竜(ギャラクシーアイズ・プリズムドラゴン)は特殊召喚出来る!」
銀河眼の稜鏡竜:ATK2500



そして、銀河眼の光子竜と銀河眼の稜鏡竜、2体のレベル8モンスターでオーバーレイ!
集いし光の片鱗が、銀河を翔ける翼となる!未来へ続く道となれ!エクシーズ召喚、現れよ『No.62 銀河眼の光子竜皇』!!



『ゴォォォアァァァァァァァァァァァァァ!!』
No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK4000   ORU2




「こうもあっさりとランク8、しかも攻撃力4000のエクシーズを出してくるとか、どんだけよアンタ!?普通に、ジュニアクラス最強確定でしょ此れ!!」

「其れは嬉しい賛辞だけど、私はジュニアクラス最強なんて称号じゃ満足出来ない!目指すは、お父さんを超えるデュエリストになる事!!
 もっと言うなら、伝説のデュエルキング『武藤遊戯の再来』とか言われるまでのデュエリストになる事!!ジュニアクラス最強なんて通過点よ!!」

「サラッと凄い事言ったよこの子は!?」



だって、本気で其れが目標だしね?――そんな訳で、行くよセイン!!
バトル、銀河眼の光子竜皇で、銀河眼の時空竜/インパクトに攻撃!『エターニティ・フォトン・ストリーム』



「そうは行くかっての!トラップ発動『幻想の呪縛』
 相手モンスター1体の攻撃力を500ポイント下げ、その効果を無効にし攻撃を封じる。これで、光子竜皇の攻撃は無効になる!」



No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK4000→3500(効果無効)



む……やるねセイン?銀河眼の時空竜を持ってるとは言え、デュエルしてるのは見た事が無かったから、デュエルに関しては素人かと思ったんだけど、
中々如何してやるじゃない?……ぶっちゃけ、此れまでの挑戦者の中でも一番楽しいわよ?



「そいつはどーも。
 まぁ、確かに表だってデュエルしてる訳じゃないけど、聖王教会が運営してる孤児院とかで、子供達相手にデュエルは結構してるから、そのお蔭かも。」



門前の小僧、習わぬ経を何とやらって事か。――でも、案外其れって怖いんだよね。
私は、カードを2枚セットしてターンエンド!



「アタシのターン!!……此れは良いカードを引いたかな?手札から、マジックカード『銀河の進化』を発動!
 このカードの効果で、アタシのフィールド上の『ギャラクシーアイズ』モンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで1000ポイントアップする!」
銀河眼の時空竜/インパクト:ATK3500→4500


「でもって、時空竜/インパクトの効果で、このターンは2回攻撃が可能になった!!
 仮に何らかのカードで、攻撃を防いでも、2度目の攻撃が通ればレーシャのライフは0になるよね?……このデュエル貰った!!
 バトル!銀河眼の時空竜/インパクトで、銀河眼の閃光龍/バスターに攻撃!『アルティメット・タキオン・フォース』!」



一気に決めに来たわねセイン?
だけど、その攻撃は通さない!!トラップ発動『くず鉄のかかし』!このカードで、時空竜/インパクトの攻撃を無効にする!そして、再びセットされるわ!



「だけど、再セットされたそのカードは、このターンの間には発動出来ない!
 時空竜/インパクトの2撃目で終わりにする!!喰らえ『アルティメット・タキオン・フォース』!!」

「あっま~~~~~い!!
 トラップ発動、2枚目の『くず鉄のかかし』!これで、その攻撃も無効にする!!不動流防御術を舐めんなよぉ!!」

「かかし先生2枚って、鬼かお前!!モンスター1体を破壊するのに3回の攻撃が必要って、ドンだけの堅さよ!?普通に考えてあり得ないだろぉ!!」

「そうは言われても……防御に定評があるのが不動流ですので?」

「其れを言われたら何も言えねぇっての……カードを1枚伏せて、ターンエンド!」
銀河眼の時空竜/インパクト:ATK4500→3500



それじゃあ、今度はこっちの番!!このターンで終わらせるよ!!
手札から、マジックカード『銀河の進化』を発動!このカードで、閃光龍/バスターと、光子竜皇の攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップする!



「やっぱり、そのカードはデッキに入ってたか……!」

「銀河眼を切り札にしてるなら、当然でしょ?」

「そら、そうだわな。」



銀河眼の閃光龍/バスター:ATK3500→4500
No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK3500→4500



「行くよセイン……銀河眼の閃光龍/バスターで、銀河眼の時空竜/インパクトに攻撃!焼き尽くせ、『滅びのスパークストリーム』!!!」

「させるか!トラップ発動『炸裂装甲』!コイツの効果で、閃光龍/バスターは、破壊される!!」



そんなカードを伏せていたんだ……でも、其れは如何かな?



「なに?」

「銀河眼の閃光龍/バスターは、1ターンに1度だけ相手のカード効果を受けない!よって、炸裂装甲は無効になる!!」



――ドゴォォォォォォォン!!



「うわぁぁぁ!!」
セイン:LP4000→3000



「で、でも、時空竜/バスターが破壊された場合、墓地の『No.107 銀河眼の時空竜』を蘇生させ、時空竜/インパクトをオーバーレイユニットにする!」

『グガァァァァァ……』
銀河眼の時空竜:ATK3000   ORU1



舞い戻って来たか時空竜……まぁ、エクシーズのバスター・モードみたいなものだろうと思ってたから、この展開は予想していたけどね。
でも、その程度じゃ私に勝つ事は出来ない!!

閃光龍/バスターが、相手モンスターを戦闘で破壊した時、相手フィールド上のカード1枚を破壊出来る。……この効果で幻想の呪縛を破壊する!!



No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK4500→5000



「こ、攻撃力5000!!」



これで終わりだよ!
ダメージ計算前に、オーバーレイユニットを一つ消費して効果発動!!このターンのエンドフェイズまで、コイツの攻撃力は、フィールド上に存在するエクシ
ーズモンスターのランク合計×200ポイントアップする!
フィールド上に存在しているエクシーズモンスターのランク合計は16!よって、攻撃力は3200ポイントアップする!!



No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK5000→8200



「そんな、攻撃力8200だってぇ!?」

「此れで終焉よセイン!!
 No.62 銀河眼の光子竜皇で、No.107 銀河眼の時空竜に攻撃!!消し飛べ『エターニティ・フォトン・ストリーム』!!」



――コォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ……ドガバァァァァァァァァァァァァァァァァン!!



「どわぁぁあっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
セイン:LP3000→0



これぞ一撃必殺!完全滅殺!瞬獄殺!!我が銀河眼は、強靭!無敵!!最強!!!
そして、粉砕!玉砕!!大喝采ーーー!!全力でやってやったわ!!フワ~ッハッハッハ!!



「情け容赦のない高笑いはやめろぉ!!……まさか此処までだったなんて、力の差を思い知ったよ。
 だけど、だからって此処で止まる心算は毛頭ないからね……そう遠くない日に、リベンジさせて貰うよレーシャ?」

「その時を待ってるよセイン。」

ま、その時はその時で、また私が勝たせて貰うけどさ。
でも、今のデュエルは凄く楽しかった……またデュエルしようね、セイン!



「勿論!負けっぱなしって言うのは性に合わないから、今度は勝たせて貰うよ!」

「冗談、次も勝つのは私だっての!」

「お~~~、言ってくれるじゃないの?」

「おうとも、言いましたけど何か?」

「いいねぇ……そう来なくちゃ面白くないよ!――次も、楽しいデュエルをしようじゃないレーシャ!!今度は、負けないからな!!」



うん!その時を楽しみにしてるよ!!




「いよっしゃーーーー!!良いデュエルだったぜ、レーシャ!!!」

「ほんま、見事なモンやったなぁ?」

「悪くない内容だ。デュエリストとしても、確実にレベルアップしてるみたいだな。」



んでもって、新たに現れたのは番長とお父さんとお母さん!?
番長は兎も角、お父さんとお母さんには、ヴィヴィが教えたわね?……まぁ、私のデュエルを見て欲しいと思ってたから、結果オーライだけどさ。



ともあれ、学院祭はまだまだ続くからね……更なる挑戦者を絶賛募集中だよ!!



「今度は俺が挑戦するぜ!!」

「OK、良いノリだね?そう言うノリは嫌いじゃないよ……じゃあ、始めるとしようか!!」



「「デュエル!!」」



レーシャ:LP4000
挑戦者:LP4000




学院祭は、マダマダ始まったばかりだから、もっともっと楽しまないと損だからね!!――さぁ、ガンガン行こうか?全力全壊の手加減抜きでね!!













 To Be Continued… 








*登場カード補足




銀河の進化
通常魔法
エンドフェイズまで、自分のフィールド上に表側表示で存在する「ギャラクシーアイズ」モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。



幻想の呪縛
永続罠
フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、 その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化され攻撃力が500ポイントダウンする。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。