Side:ジーク


ヴィヴィちゃんとレーちゃんに招待して貰って来てみたけど、此れはまた何とも面白そうやないの?
学校の年中行事やから、そこそこのモンやろうと思っとったけど、此れは認識を改めなあかんね?なんて言うか、物凄く面白そうや!!其れこそ、ミッドの
夏祭りに負けず劣らずの盛り上がりやないの!

これは、各クラスの出し物や、各露店にも期待できそうやな委員長?



「そ、其れは確かにそうですが……で、出来れば名前で呼んでいただけませんかジーク?
 自分から名乗り出たとは言え、貴女のセコンドを務めているのですから、せめて最低でもニックネームで呼んでいただけませんか?」

「あ~~、其れは悪い事したなぁ?
 せやったら、エルス・タスミンやから……委員長は『エーちゃん』やな♪」

「ま、まぁ其れなら良いです……」



せやったら、もっともっとこの学院祭を楽しもうエーちゃん?
どのクラスも出し物も、色んな露店も魅力やけど、先ずはレーちゃんとヴィヴィちゃんのクラスが、ドナイな出し物をしとるんか、見ておかんとな♪

あ、でもその前に、此のキャラメルポッポコーンは買っとこかな?……ヴィクターには叱られてしまうかも知れへんけど、好きなモンは好きやからなぁ~~。
ホンマ、ポッポコーンは至福の逸品やで~~~♪












遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow66
『学院祭を楽しみましょう♪』









Side:はやて


うっわ~~~……此れはまた例年以上に大盛況やな学院祭。
出店も何時もよりも出とるし、各クラスの出し物だって宣伝がハンパ無い感じや……此れもある意味で、チームナカジマのインターミドルでの活躍が一役
買ってるんやろか?



「その可能性は否定できないな。
 学院側としても、学院生がインターミドルで目を見張る活躍をしていると言うのは良い宣伝活動になると同時に、他の生徒への刺激になるだろう?
 加えて出場選手の居るクラスの出し物には自然と人が集まるのは道理だから、其れに負けない様に、他のクラスの出し物も気合が入ってるんだろう。」

「成程、分かり易い説明やな。」

まさか、予想通りとは思わへんかったけどね。――そんで、先ずは何処から行こか遊星?



「聞くまでもないだろはやて?先ずはレーシャのクラスさ。
 シュタームと遊陽も、最初にそこに行きたがってるからな――別に構わないだろう?」

「マッタク持って異論無しやで?」

そもそも、私もその心算で居たからな。
其れに、確かレーシャのクラスの出し物は『魔法喫茶』で、ゴーレム精製を利用したアトラクションが楽しめる、ファンタジー系の喫茶店やった筈やろ?
レーシャの話では、デュエルモンスターズの可愛い系モンスターも居るて言う事やったし、其れやったら遊陽とシュタームも喜びそうやからな♪



「そうだな……って、アレは?」

「ん?……あ~~~、チャンピオンとエルス選手やないの!2人とも来とったんか~~~♪」

「ふ、不動司令と不動博士!?」

「この前の無限書庫以来やな~~?お久しぶりや~~~♪」



ホンマ、お久しぶりやね~~~~♪ほら、遊陽とシュタームもご挨拶せな。



「「こにちわ~~~!」」

「はいこんにちわ~~♪ちゃんとご挨拶出来て、偉いな~~~♪」



挨拶は人付き合いの基本やから、子供の頃からちゃんと出来るようにしとかなアカンからね。挨拶も真面に出来ん奴は、信用できへんモンやからな。
にしても、2人ともレーシャやヴィヴィオから招待されたんか?



「はい、是非来てくださいと。」

「レーちゃんから招待受けたと思った直後に、今度はヴィヴィちゃんから招待のメールもろたからなぁ~~?此れは、来る以外に選択肢はないしなぁ?
 やけど、なんや楽しそうなお祭りやし、準決勝前の息抜きには丁度良い感じやから。」

「息抜きは大事だ。
 調整やトレーニングを怠らないのは勿論大事な事だが、時には息抜きをしないと良い結果を出す事は出来ないからな。」



その通りやな。
まぁ、此処で会ったのも何かの縁や。一緒にレーシャのクラスの出し物を楽しむとしよか?



「あ、御迷惑でなければ是非!」

「みんな一緒の方が楽しいもんな~~?ユーちゃん、シューちゃんもそう思うやろ~~~?」

「「うん♪」」



ならOKやな。ほな、お邪魔します~~~。



『ようこそいらっしゃいました。只今席にご案内いたしますね。』

『クリ~~~♪』

『ギゴガ♪』



おぉ~~~!此れはまた、見事なモンやなぁ?
案内で出て来たんは、エフェクト・ヴェーラーとクリボーとギゴバイト、其れに沢山のウサギのぬいぐるみかぁ~~~……此れは入店早々、可愛さでハート
を撃ち抜かれてまう感じやなぁ?



「此れはまた、凄いファンタジーですねぇ♪」

「あはは~~、可愛さ抜群や♪」



ホンマやで。
入り口で此れやったら、お店の内部は、きっともっと凄いはずやで?




「いらっしゃいませ~~~♪って、ジークさんとエルスさん、其れに不動司令と不動博士、遊陽とシュタームまで!」

「来て下さったんですね?」

「「ヴィヴィおねちゃ、リオおねちゃ、こにちわ~~~♪」」

「はい、こんにちわ~~♪今日は、楽しんで行ってね?」

「「うん♪」」



なはは~~、まぁ、お邪魔すんでヴィヴィオ。
それにしても、中々に凝ったお店やないの?内装も中々メルヘンとファンタジーを基本にしてていい味出しとるし、更にこの可愛い子達が其れのレベルを
引き上げとるからね?

其れに、この子達は全部オートゴーレムやろ?
複雑な動きは無いとは言え、此れだけの数のゴーレムを操作するとは、複数人の操作魔法術者で行ったとしても並大抵の物やないで普通に。

其れを踏まえると、この喫茶店の立役者はコロナって所かなぁ?



「えっと、操作魔法が得意な皆でセッティングしたんです。」

「「「頑張りました!!」」」

「そか。やったら、この喫茶店の立役者はコロナ達やね。
 これ程の錬度の操作魔法を使う魔導師は、管理局でもお目に掛かれんからな……ホンマにお見事や。局に慰問に来て欲しい位やで、割と本気でな。」

「そ、其れは機会が有ったら~~?
 あ、其れよりも席にご案内しますね~~?こちらへどうぞ~~。」



ふむ、接客も中々に様になっとるね?
ヤッパリ、ママの実家が喫茶店やと、そっちの方も自然と身に付くもんなのやろうか?……まぁ、態々聞く事でもないから、あくまでも私の予想やけどな。

やけどヴィヴィオ、一つだけ聞かせて?



「何ですか?」

「何だって店内に『ジャンク・バーサーカー』がおんねん!?
 アレは誰が如何見たって、此の出し物の雰囲気にはそぐわんやろ!!如何考えたってオカシイやろ!?何で居るの、あのなまはげ!!!」

「レーシャのデッキから勝手に出てきちゃって……でも、意外と人気が出ちゃったから、引っ込める事も出来ないで……結果としてウェイターとして働いて
 貰ってる次第なんですよ、不動司令。」



其れはまた何とも……やけど、下手したら客がビビって逃げてまうで?



「その辺は大丈夫です。
 お客さんに恐怖心を与えない様に、バーサーカーにも営業スマイルを覚えて貰いましたから!!」



さよか……まぁ、バーサーカーも一役買ってるみたいやから無問題やな。

時に、レーシャは何処に居るん?今はシフトから外れててるんやろか?



「あ、レーシャは今、他のクラスの出し物の助っ人に出てるんです。其れが終われば、戻ってくると思うんですけど……」

「別のクラスの助っ人に?……一体、其処はどんな店なのだろうな?詳細は分からないか、ヴィヴィオ?」

「え~~~~~と、確か中等部2年の3組が企画した『デュエル喫茶』ですね。」



デュエル喫茶?
其れは確かに、レーシャの助っ人が必要って言えているかもしれないなぁ?

それにそれなら、レーシャがピッタリかも知れへんからね♪後で、行ってみよかな♪








――――――








Side:レーシャ


行くよ!銀河眼の閃光龍で、ヘルフレイムエンペラーに攻撃!!滅びのシャイニング・ストリィィィィィィィィム!!!!



『カァァァァァァァァ……ゴォォォォォォオォォォォォォォォォ!!!』



――ドッゴォォォォォォォォン!!




「この俺ガァァアァァァァァぁ!!!!!」
挑戦者:LP200→0



は~~~っはっは~~!!これぞ、強靭!無敵!!最強!!!粉砕!玉砕!!大喝采ーーーー!!!


炎属性を主軸にした、バーンダメージとモンスター除去に主眼を置いた戦術は悪くなかったけど、私と戦うには少しばかり華麗さが足りなかったわね?
私を倒したいなら、あと100回くらいデュエルしてきなさい?そうすれば、今よりももっといいデュエルが出来ると思うから。



「くっそ~~~!此のデッキは自信が有ったんだけど、T&Hのショップデュエリストには通じなかったか……こりゃデッキの作り直しだな。
 だけど、負けたとは言えアンタとのデュエルは面白かった!!新しいデッキが出来たその時は、もう一度俺とデュエルしてくれよな?」

「その時は、勿論喜んで♪」

とは言え、此れで何連勝だろ私?
エクストラハードモードの助っ人だった筈なのに、気付けば軽く20人は相手にしてる気がするのよね~~?
……いっそ、連勝記録をカンストさせようかなぁ?カンストの値が何連勝かは知らないけどさ。



『ななな、何と此れでレーシャは23連勝!!
 初等部4年生にしてこの強さ!!レーシャ・Y・不動、此の強さは正に本物!若干10歳にして、此れだけの強さ!果たして、誰か止められるのか~!』



いやいやいや、其れは幾ら何でもほめ過ぎってか、持ち上げすぎですよ?
確かに私は強いかもしれないけど、お父さんやクロウさん、其れにジャックさんと比べればマダマダですからね?

でも、私が連勝を重ねる事で盛り上がるって言うのは、悪い気がしないけどね。――さぁ、次は誰が相手なのかな?



「そんじゃあ、次はアタシが挑戦しようかな~~?」

「へ?」

って、セイン!?
何でここに!?って言うか、教会の方のお仕事は良いの!?



「カリムとシャッハには許可貰ってるから大丈夫。序に言うなら、この学校も聖王の彼是と関係あるから、少しばかり見てこいって事も有ってね。
 だけど、来てよかったかな?――一度、アタシとレーシャ、どっちの『銀河眼』が強いのか、確かめてみたかったんだよ……受けてくれるでしょ?」

「そう言われて断ったら、其れはデュエリストじゃないから、勿論受けるわよセイン!
 貴女の『時空竜』と、私の『閃光龍』のどちらの『銀河眼』が上なのか、好い機会だからハッキリさせようじゃない――このデュエルで!!」

「そう来なくちゃな♪」



此れは期せずしての『銀河眼対決』だけど、やる以上は負けないよセイン?――楽しいデュエルをしようじゃない!!!



「勿論、楽しく行こうよ!」

「デュエルは楽しんでこそだからね?……じゃあ行くよ?」



「「デュエル!!」」



レーシャ:LP4000
セイン:LP4000




さぁて、それじゃあエクストラハード限定デュエリストの真髄を、魅せると致しましょうかね?

このデュエル、勝利は譲らないからねセイン!!














 To Be Continued… 








*登場カード補足