Side:ヴィヴィオ


せぇの……ママ直伝!!一撃必殺、ディバインバスター!!!


――ドガァァァァァァァァァァアァァァン!!!


フェイトママをして『なのはの直射砲は次元世界最強』とまで言わせた、ママの代名詞とも言える直射砲の味は如何?流石に効いたんじゃないかな?


『『『『ゴォォォオォォォォォォォォォォォン!!』』』』


と思ったら、マルっきり効いてない!?確実に直撃した筈なのに……まさか、相手が機械族だから効かないって言うの!?
カードの設定上のアビリティだけど、機械族の金属装甲には一切の魔法攻撃が効かないっていうバックストーリーを再現してるんだとしたらヤバいよ…!


「魔法攻撃が効ない?……確かに其れは脅威ですけど、と言う事はつまり……!!」

「へ?ミウラさん?」


――バキィィィィィィィィ!!!


「物理的にブッ飛ばす分には全く何も問題ないって言う事ですよね?
 其れに、物理的に装甲を破壊してしまえば、内部の機械部分には魔法も通じる筈ですから………やっちゃってくださいヴィヴィオさん!!」


まさか、魔法攻撃が効かないなら物理攻撃ってなるとは、ミウラさんの意外な柔軟性に驚きだよ此れは。
だけど確かに、装甲が壊れてしまえば、内部の機械部分には魔法が効く筈だし、内部から破壊してしまえば機械は動く事が出来なくなるもんね!!

喰らえ、ソニックシューター!!


――バガァァァァァン!!!


良し、ランチャースパイダー撃破!!
この調子で、ガンガン行きましょうミウラさん!!


「はい!!装甲は僕が壊しますから、ヴィヴィオさんは装甲を壊した部分に打ち込む魔砲をお願いします!!」

「任せて下さい!!」

役割分担の闘い……此れもアリだね。――私とミウラさんのコンビって、結構イケてるのかも知れないよ?ミウラさんなら任せられるって思うからね♪

さてと、其れは其れとして殲滅戦再開だね!










遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow54
『殲滅と蹂躙……良い響きだ』









……そんなこんなで、機械族軍団を撃退した訳だけど……お疲れ様でしたミウラさん……一撃で装甲をも蹴り砕く豪打がなかったら、ジリ貧でしたよ。


「そんな……其れを言うなら、僕だって一人じゃどうしようも無かったと思います。
 幾ら装甲を蹴り砕く事が出来ても、内部の機械を一撃で破壊するだけの威力の魔法を僕は使えないので、ヴィヴィオさんがいてくれて助かりました。」

「お互いに、お互いがいて助かったって言う所ですね。
 だけど、如何やらまだこれで終わりとは行かないみたいです。」

「そうみたいですね……」


機械族軍団を撃滅したと思ったら、その場所には新たに黒衣を纏った魔女その物の女の子がいたんだから。
って言うか、貴女は確かインターミドル出場選手の『フォビア・クロゼルク』さんですよね?

機械族軍団の襲撃は、貴女がやった物だと推測しますが、其れが確定状態だとしても敢えて聞きます――如何してこんな事をしたんですか?


「私の目的の為……でも、この部屋には用もない……だから、君達にも大人しくなって貰うとしよう『ミウラ・リナルディ』『タナマチヴィヴィオ』。」


目的って……だけど、そう簡単には行きません!!


「僕だって簡単にはやられません!!!」

「遅い……もう詰んでる。」

「「へ?」」


って、何此れ~~~~!?物凄くデッカイ蝙蝠のぬいぐるみ~~~~!?
しかも怪しく目が光ってって、見るからにヤバすぎますって!う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


――ガシャァァァァァァァン!!!


あぐぅ……だ、大丈夫ですかミウラさん?……ミウラさん?


「ミウラ・リナルディは回収したけど、貴女は出来なかった?名前が間違っていた?……まぁ良い、回収できなくとも睡眠魔法の効果は有ったから。
 暫くそこで眠っていると良い。――お休み、聖王。」


!!……この人、まさか聖王家や覇王家と何か因縁でもあるの?……でも、だとしてもこんな事は………しちゃ、だめだよ……こんな事をしても……



――きっと、貴女の本当の目的は果たせないんじゃないのかなぁ……








――――――








Side:リオ


「そぉれ、燃えろぉぉぉぉ!!!」

「一刀両断!」



何て言うか、倒しても倒しても次から次へとゾンビの軍団が……何て言うか、前にヴィヴィオがなのはさんの実家から持って来たゲームで見たような…
ミカヤさんは刀で切り伏せるから兎も角として、出来るなら素手で触れたくはないから、私は炎熱砲で焼き尽くし!!


「遺体は火葬にするのが一番だよ?腐乱死体からの感染症も防ぐ事が出来るからね。
 だけど、こうも次から次へと現れると……と言うか、よくよく見るとさっきから私達が倒した連中が次から次へと復活して居ないかな?」


へ?言われてみれば確かにそうかも。
新たに現れてと言うよりは、倒されたモンスターが倒した傍から復活してる感じですね?――と言う事は……?


「アレだ!あそこでカードが発動してる!!永続トラップ『リビングデッドの呼び声』が!
 たしか、リビングデッドの呼び声のバックストーリーは、倒されたモンスターをアンデッドとして無限に復活させるって言うモノだった筈だ。
 と言う事は、あのカードが存在して居る限り幾らゾンビどもを倒したところで徒労に終わると言う訳だね?」

「うっそ~~~ん……其れって結構ヤバくないですか!?」

「確かにそうだが、攻略法は思いついたよ!!――力を貸してくれ『真六武衆-シエン』!!」

『俺の力が必要か?……良かろう、天下統一の肩慣らしだ!』
真六武衆-シエン:ATK2500



シエンって、真六武衆のエースたるシンクロモンスターですよね?其れで一体何を?


「まぁ、見ていてくれリオちゃん。
 まずは、群がるゾンビを……斬!!!――と、この様に斬り捨てて倒します。」

「ふむふむ。」

「そう成ると、この瞬間にリビングデッドの呼び声の効果が発動する。」

「ですねぇ?」

「そして、この瞬間にシエンの効果発動!!
 魔法、罠の効果が発動した時、その発動を無効にして破壊する!此れにより、リビングデッドの呼び声は破壊され、無限再生は阻害される!!」

『この俺に小細工など通用せんと知れ。』


成程、そう言う事か……って言うか、こんな状況だから出来るって事だよね?
でも、リビデが機能しなくなれば、ゾンビ軍団の無限復活は無い訳で……つまりやっちまってもいいって事ですか、ミカヤさん?


「思い切りどうぞ。是非とも、派手に火葬にして差し上げてくれるかなリオちゃん?」

「勿論です!!そぉぉぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


――ゴォォォォォォォォォォォォオォォォォォ!!!


へへ……燃えたろ?


「いやはや、魔力量の多さと、一撃の破壊力の凄さはハリーとの試合で分かっていた心算だったけれど、本気になると此処までとは驚きだね?
 見事なまでに、アンデッドが火葬されてしまったよ………因みに、此れは『バーサーク・デッド・ドラゴン』……だった物だ。見事に灰になったかな♪」


だけど、此処が如何にかなったとは言え、ヴィヴィオ達の方だって何かあったはずだから――


「私は、ヴィヴィちゃんの方に行こうかな?」

「じゃあ、私はレーシャの方に!!――ヴィヴィオの方、頼みましたよミカヤさん?」

「リオちゃんの方もね?」


この、無限図書探索ツアーは、予想外にガチンコの迷宮探索って感じに成るのかも――此れは、高レベルダンジョン攻略開始だね!!








――――――








Side:アインハルト


流石はチャンピオンと言うだけあって、無駄のない動きですねジーク?最小限の動きで攻撃を躱し、そして重いカウンターを叩き込むとは見事です。
加えてカウンターのみならず、己から攻撃した場合でも全てが一撃必殺とは……エレミアの真髄、魅せて頂きましたよ?


「ハルにゃんも見事なモンや。
 射撃の打ち返しに、一撃必殺の断空拳……君が御先祖様から受け継いだ拳は、確りと受け継がれているみたいやね?」

「受け継いだ覇王の拳……其れが私の誇りですから。」

「誇りか……かっこえぇなハルにゃん♪
 けど、受け継いだ拳が誇りか……ウチも、エレミアの真髄を己の誇りと出来るように成らんとアカンね――マダマダ、要修業やな♪」


ですね。
レーシャさんのお父様と、稼津斗師匠が言うには、成長には限界がないとの事らしいので、高みを目指す限り何処までも強くなる事が出来るでしょう。


「なら、もっと高みを目指してやね♪
 ハルにゃん、来年のインターミドルで当たる事に成ったらその時は、今年よりももっと楽しいバトルをしよな♪」

「それが、貴女の望みであるのならば応えましょう――私も、もっと上を目指したいですからね。」

とは言え、先ずはこの状況を何とかしなくてはなりませんね?


F・G・D:ATK5000(×3)
青眼の究極竜:ATK4500(×2)



デュエルモンスターズに於いて、最強トップ2と名高いモンスターの揃い踏みと言うのは少々キツイモノですが……私とジークの前では!!

覇王断空拳!!

ガイスト・クヴァール!!


塵芥に過ぎません!!
って、ジーク!?


「ほにゃぁぁ!?何か身体が縮んでる!?」


これは、若しかして速攻魔法『収縮』でしょうか?……F・G・Dに仕込まれてみたいですが………なんとも、可愛らしくなってしまいましたねジーク?
ヴィヴィオさんよりも小さくなってしまって、なんとも此れは……可愛いですねぇジーク。


「うにゃぁぁぁぁぁ!!撫でまわさんといてハルにゃ~~~ん!!」

「は!!……すみませんジーク、余りに可愛かったのでつい。」


しかし、ジークの能力を制限して来るとは、敵は中々に考えてるみたいですね?
これは、ヴィヴィオさんとレーシャさんが如何なってしまったのか、気になる所ですね…申し訳ありませんが、その姿のまま少し付き合ってくださいジーク。


「まぁ、しゃーないやろな。」


ジークを元に戻すためにも、元凶を打ち倒さねばなりませんね。








――――――








Side:コロナ


「コロナさん……」

「言わずとも、私も同じ気持ちですよヴィクターさん。」


私とヴィクターさんの目が点になってるのは、ある意味でしょうがないんじゃないかと思うなぁ?――だって、私達の前では……


「おぉぉぉぉ……喰らいやがれぇぇぇ!!!遊びは終わりだ!!泣け、叫べ、そして……死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
 遅いな?……お別れだ!!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
 極限流奥義!!オラオラオラオラオラオラオラァァァァァァァァ!!!トドメだ、覇王翔哮拳!!!そして失せろ……我こそ、拳を極めし者と知れ!!」


――バッガァァァァァァァン!!Rush77Hit


「心の臓、止めてくれる!!」


稼津斗師匠が、絶賛無双状態だからね……流石ははやて司令が、未来永劫禁止カードに指定したのは伊達じゃないって所ですね…強過ぎですよ。


「とは言っても、此れで5割ってとこなんだけどな。」

「「嘘でしょう!?」」


これで、5割って本気を出したら、稼津斗師匠はドレだけなんだろう?………うん、考えない方が良さそうだよ此れは。


だけど、稼津斗師匠のおかげで、敵は全て殲滅出来た――とは行かないみたですね、新手が次々と現れて来ますからね。
もう一頑張り、お願いできますがヴィクターさん?


「勿論ですわ!!――雷帝の真髄、魅せて差し上げますわ!!」


稼津斗師匠と、雷帝ことヴィクターさんが居るなら、負ける事だけは絶対に無いよね!!――私も、もっと頑張らないとだね!!








――――――








Side:レーシャ



ゲート・ガーディアン:ATK3750


幾ら普通のデュエルとは違うとはいえ、史上最高に燃費の悪いモンスターとして不動の地位を築いているゲート・ガーディアンが出て来るとは予想外!
FAなら攻撃力は上回っているけど……其れとは別に、ゲート・ガーディアンは迫力がハンパ無い――アレの一撃を喰らったら、間違いなくお陀仏よ!!

だったら出来るだけ離れてしまえば―――



『ガァァァァァァァァァ!』



と考えていた矢先に来た!?
流石に顔面直撃コースで来られたら避けようがないわ――だけど、此れは!!



『うがぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!』


簡単に間合いを詰められて――これじゃあ!!




「デュエルエンドにはまだ早い!!迎え撃て『コズミック・ブレイザー・ドラゴン』!!」

『コアァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
コズミック・ブレイザー・ドラゴン:ATK3800


「むしろ、お楽しみは此れからやで!!」


お父さん、其れにお母さんまで!?……何で、如何して此処に?

うぅん、何で如何して何て言うのは、意味のない事だよね――折角の最強の援軍……頼らない手はないわよ!!
それじゃあ、お父さん、お母さん――全力全壊で、ブチかますとしましょうか!!不動家の親子の絆を、世界に知らしめてあげないとだからねぇ!!!


「あぁ、行くとしようか。」

「誰がこないな事しとるか知らんけど、犯人にはちょ~~~っと、お灸を据えたらなアカンかもなぁ。」


だよね!!よし……此処からはずっと『不動家』のターンだよ!











 To Be Continued… 








*登場カード補足