Side:ヴィヴィオ
それにしても、当たりを付けたとは言え、分担区画に於ける本の数は凄まじい事この上ないね……分担区画の平均が、大体1000冊って言う感じ?
でも、ユーノ司書長は、この100倍以上の量を管理してるって言うんだから、本気で頭が下がりますよ……まぁ、ママのハートは射止められなかったみ
たいですけどね~~……。
其れはまぁ良いとして、其れらしいものは有りましたかミウラさん?
「今の所はそれらしいものは……ベルカ時代の戦記とか、そう言った物はあるんですけど、肝心の『エレミアの手記』は残念ながら見つからないです。」
「ですよねぇ……此れだけの中から探すなんて、割と無理ゲーですし。」
「確かに――でも、ヴィヴィオさんは、まだまだ諦めてはいないんでしょう?だったら、僕もトコトンまで付き合いますから、頑張って探しましょう!!!」
そうですね……其れでは、もう暫くの間、お付き合い願えますかミウラさん?
「勿論です!!」
そう言えば、こうしてちゃんと話すのって初めてかも知れないなぁ?
この際だから、ミウラさんとももっと仲良くなれると良いね――そして、そうなったら、エレミアの手記が見つからなくても私には収穫になるからね♪
って、そうじゃなくて、あくまでも目的は『エレミアの手記』だから!!初期の目的忘れるな私!!
「?如何しました、ヴィヴィオさん?」
「なんでもない、何でもないから大丈夫だよ!!」
「???」
大丈夫だから!!――取り敢えず目的の物をもっとよく探して……って、どうやら面倒な相手が現れたみたいだね?デュエルモンスターズのモンスターが。
現れたのは機械族軍団だけど、此れを撃滅しないと探索どころじゃないよ――お手伝い、お願いできますかミウラさん?
「勿論ですよヴィヴィオさん!!
一体誰が、何の目的でやったのかは分かりませんけど、こんな事をしてくるのは普通じゃない――先ずは倒して無力化するのみです!!!」
「だよね!」
さて、それじゃあウォーミングアップも兼ねて、コイツ等の掃討と行きましょうミウラさん!!――私達ならば、退ける事は出来る筈ですから!!
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow53
『群がる雑魚を焼き潰せ!!』
TM-1ランチャースパイダー:ATK2200
リボルバー・ドラゴン:ATK2600
デモニックモーターΩ:ATK2800
その他機械族モンスター:沢山
「此れは、しかし何とも強力な布陣ですねぇ……下手に攻撃してもあまり効果はない感じもしますし……」
「相手は機械族――総じて身体が金属で作られて居るモンスターだから、そう思うのは仕方ないと思いますよ?――実際強そうですからねぇ。」
だけど、その装甲も、恐らくミウラさんの蹴撃ならば問題なく蹴り飛ばす事は可能だと思いますから、其処はお任せしますけど。
兎に角、コイツ等を倒しましょう!!
目標タイムは5分ジャスト!この区画に現れた、全てのモンスターを倒しきる――全力で行きましょうミウラさん!!
「はい、勿論ですヴィヴィオさん!!」
さてと、其れじゃあ味わって貰おうかな?
鉄をも砕く豪打と、完全に限りなく近い見切りから繰り出される最速のカウンターの織りなす、攻守隙のないコンビネーションて言うモノを!!!
即興で悪いけど、インターミドルで戦った相手とのタッグがどれ程のモノか、思い知らせてあげるの!!――さぁ、行きましょうか!!
――――――
輝光帝ギャラクシオン:ATK2000 ORU2
Side:レーシャ
番長、何か感じますか?――どんな些細な事でも構わないんですけど……
「否、今の所目ぼしいモンは分からねぇ――ただし、こっちの認知力を低下させてから強襲して来る相手も居るから油断は禁物ってのが基本だろ?
警戒して、警戒し過ぎてダメになるなんて言う事は、早々あるもんじゃないからな。」
「其れは確かに言い得て妙だね?――流石は番長、頼りになります!」
さてと、ダンジョンには厄介事が付き物とは言え、エルスさん達をどこかにやった相手は何処にいるのかな?
って言うか、其れ以前に誰だって話だけどね?まぁ、行き成り何も言わずに人の連れを消すようなのは、碌な相手じゃないと思うけど――
『ウオォォォォォォォォォォォォォォ!!』
「「!!!!」」
早速なんか来た!?……迎え撃て、ギャラクシオン!!!
『ムゥゥゥゥゥゥン!!』
――ガキィィィィン!!!
良し受け止めた!
でも、ギャラクシオンで止められたって言う事は、相手もまたソリッドヴィジョン。つまりは、デュエルモンスターズのモンスターって事よね?
「こいつぁ……コアキメイル・ベルグザーク!コストがコストになってねぇ、極悪レベル4戦士族モンスターじゃねぇか!!
まさか、アホエルス達を消したのはデュエリスト?……な訳ねーな。
オレはデュエリストじゃねぇが、デュエルファンとして本物のデュエリストってのがどんなモンかは理解してる心算だ。
人夫々とは言え、デュエリストってのはテメェのカードに魂を宿してるもんだ……その魂の宿ったカードで、こんな闇討ち紛いの事をするはずがねぇ!
もしもやったら、ソイツはもうデュエリストじゃねぇ!!少なくともオレは認めねぇ!!!」
「いや~、良い事言うね番長!
見る選とはいえ、デュエリストの事をよく理解していらっしゃる!!」
惜しいなぁ、番長は絶対に良いデュエリストになると思うのに。
けど、番長の言う通り、カードを使ってこんな事をするってのは許す事はできないわ――デュエリストとしては絶対にね!!
「けど、気合入れんのは良いがなんかぞろぞろと出て来やがったぞ?」
ゲート・ガーディアン:ATK3750
No.39 希望皇ホープ:ATK2500
ゴヨウ・ガーディアン:ATK2800
その他戦士族モンスター超沢山
みたいですね~……って言うか、普通に禁止カード使うなっての!!
レベル6で攻撃力2800で、更に戦闘破壊したモンスターを奪い取る極悪効果搭載のゴヨウ・ガーディアンとか、本気で舐めてんの犯人は!?
まぁ、姿の見えない相手に四の五の言ってもしょうがないけどさ。
でも、この布陣相手にギャラクシオンだけじゃ心許ないのもまた事実だから……輝光帝ギャラクシオンの効果発動!
オーバーレイユニットを2つ取り除き、デッキからこのモンスターを呼び出すわ!……出でよ銀河の支配者たるドラゴン『銀河眼の光子竜』!!!
『ガァァァァァァァァァァァァァ!!!!』
銀河眼の光子竜:ATK3000
「おぉ!銀河眼の光子竜!!
やっぱカッコイイよな~~~!!近くで見ると、更に迫力満点だぜ!!」
うふふ……其れだけじゃないわよ番長?(五十嵐ボイス)
手札を1枚捨て、チューナーモンスター『フォトン・シンクロン』を特殊召喚!(此処から通常モード)
フォトン・シンクロン:DEF1400
更に、『ジャンク・ディフェンダー』を守備表示で召喚!
ジャンク・ディフェンダー:DEF1800
そして、レベル3のジャンク・ディフェンダーに、レベル5のフォトン・シンクロンをチューニング!!
「銀河に散らばりし力の欠片が集う時、一筋の閃光が闇を切り裂く!未来へ続く道となれ、シンクロ召喚!空を駆け抜けろ『銀河眼の閃光龍』!」
『ゴガァァァァァァァァァァァ……!!!』
銀河眼の閃光龍:ATK3000
「銀河眼の閃光龍キター!!
つーか、攻撃力3000の銀河眼が2体も並ぶ様ってのは圧巻だぜ……本気で迫力がハンパねぇ。」
でも、まだこれで終わりじゃないですよ番長?
私は手札から『ギャラクシーアイズ・イクシード』を発動!
私のフィールド上に『ギャラクシーアイズ』と名の付くドラゴン族モンスターが2体以上存在する場合、エクストラデッキから『ギャラクシーアイズ』と名の付
くエクシーズモンスター1体を選択して特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットとする!
此れで私が特殊召喚するのは、『ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン』!!
『ムオアァァァァァァアァァァァァァァァァ!!』
ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン:ATK4000 ORU1
「更にはフルアーマーもかよ!!ったく、本気で全力だなオメェはよ?……ま、其処が良いとこでもあるけどな。
だけど、こんだけの布陣だったら負けはねぇ!!思い切りブチかましちまえレーシャ!!」
言われなくともその心算ですよ番長!!――なのはさん直伝の『全力全壊』で吹き飛ばしてやるっての!!
ブチかませ銀河眼の光子竜!『破滅のフォトン・ストリーム』!!!
『カァァアァァァ!!』
――ドゴオォン!!
撃ち貫け、ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン!『壊滅のフォトン・ストリーム』!!
『ゴオォォォォォォォォオォォ!!』
――ガァァァァァァン!!
そして、全てを薙ぎ払え、銀河眼の閃光龍!!『滅びの……シャイニングストリィィィィィィィィィィィィム』!!!
『ムオォォォォォォォォォォォォォォォォ……ガァ!!!!』
――キィィィィィン……ドガァァァアァァァァァアァァァァァン!!!
「すげ……3体のモンスターの攻撃で全滅とは恐れ入るぜ……」
ふはっはっは!これぞ強靭にして無敵、そして最強!!粉砕!玉砕!!大喝采!!!
砕け散るが良い、雑魚共が!!(此処だけ津田ボイス)
「おぉ!流石だなレーシャ!!
コイツは、益々ファンになっちまいそうだぜ!!」
其れは何とも嬉しい限りだよ番長!
何処の誰かは知らないけど、こんな事そして只で済むとは思わない方が良いよ?――恐らくは、お父さん達も動きだしただろうからね!!
――――――
Side:ヴィクトーリア
く……耐久値は紙並とは言え、倒しても倒しても現れる相手と言うのは、実に嫌なモノですわね?
しかも、ソリッドヴィジョンであるにも関わらず血肉が吹き飛びますし……正直な事を言わせて頂くのでしたら、一刻もこの場から離れたいですわ!!
ですが、私は雷帝――如何に相手が強かろうとも、決して退かない……心算だったのですが、正直な事を言うなら此処は逃げだしたいですわね。
何と言っても、相手が悪魔と言うのはあまり気分も良くありませんからね……魔族は、魔界の深淵で大人しくしていて頂きたいものですわ!
――ドガァァァァァン!!!
「うわぁ……今の一撃で、相当数の悪魔が吹き飛んだ――流石ですねヴィクターさん!!」
「貴女のゴーレムクリエイトが有ればこそ、私は此れだけの力が奮える事が出来たに過ぎませんわ。
恐らく一人であったら、今頃は悪魔に襲われてゲームエンドでしたわ……マッタク持って、凄まじいですわね此れは……一体操り手は何処に?」
「其れが分かれば苦労はしませんーーーーーーー!!――って、ヴィクターさん後ろ!!」
「!!!」
しまった、完全に予想外ですわ!!――此れじゃあ回避は間に合わない……!!
――ガシィ!!
「え?」
「如何やら、少しばかり火遊びが過ぎたらしいな?」
あ、貴方は!!
「少しばかり調子に乗り過ぎたみたいだな……確かに、作戦としては悪くないが――些かコイツ等を舐めていたようだな。
調子こいてんじゃねぇぞコラ!!!うら、おら!!うおりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!その命、貰ったぁ!!!!」
――バガァァン!!!
氷薙稼津斗さん!!
噂には聞いていましたが、よもや此処までとは……ですが、如何して此処に?
「俺も微弱乍ら感じてはいたんだが、遊星の奴が場所の特定に成功したんだよ――そんでもって来てみれば案の定ってわけだ。
相手が最終的に何をするかは知らないが、こっちも気が抜ける状況じゃないらしい……纏めて殲滅するぜ、コロナ、お嬢様よ!!」
ヴィクターで良いですわ、稼津斗さん。
貴方からは、並外れたオーラを感じました……恐らくは達人の域に達した武闘家とお見受けしますが、一体貴方は何者ですの?
「其れについては、クリア後に教えてやるとしよう。
先ずは、この悪魔族軍団を叩きのめさない限りは如何にもならんようだからなあ?
まぁ、事の詳細については遊星とはやてが出張ってるから問題はないだろうからな――俺達は俺達の為すべきことをすればいいだけだ。」
確かに其の通りですわね――なれば、もう暫しだけ『雷帝』の力を、思い知らせてあげますわ!!!
ダールグリュンの洗練された躁雷術……その真髄を見せて差し上げますわ!!――雷帝の名に、精々衝撃を受けると良いですわ!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
ギャラクシーアイズ・イクシード
通常魔法
自分フィールド上に「ギャラクシーアイズ」と名の付くドラゴン族モンスターが2体以上表側表示で存在する場合に発動できる。
エクストラデッキから「ギャラクシーアイズ」と名の付くエクシーズモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを特殊召喚したモン
スターの下に重ねて、オーバーレイユニットとする。
|