Side:レーシャ
と言う訳で、翌日!!やってきました、管理局の本局!!
「うっは~~~……初めて来たけど、スッゲェなぁ?本局そのものが、一つの住宅街として成り立ってるじゃねぇか?コイツは、驚いたぜ……」
「多くは、隊員用のアパートやマンションなのだろうけど、其れでもこの規模は、ちょっとした団地よりもずっと大きいのは確かだろうね?凄い事だよ。」
まぁ、管理局だからね~~……確かに、かなり整備されてる区画ではあるよね。
私とヴィヴィの家は、此処じゃないミッドの市街にある訳だけど、言うなれば管理局団地とも言うべきこの場所は、確かに色んな意味で恵まれてるわ。
っと、そんな事は如何でも良いから、先ずは無限書庫の入庫手続きを済ませちゃおうよ。目的は、無限書庫なんだからさ。
「ま、其れが先決だろうな……でも、未知の書庫の探索なんてのはワクワクして来るぜ!!
目的は『エレミアの手記』だが、こんな貴重な場所に入れただけで、オレは満足だぜ――だからと言って、マダマダ『悔いなし』って終わらねぇけど!」
「其れで終わらないでよ番長……」
ノリがいいというか何と言うか――番長がデュエリストだったら、デッキは間違いなく『炎属性』のデッキになってただろうね。
ともあれ、こんにちは~~~!無限書庫の探索申請をしていたレーシャ・Y・不動と高町ヴィヴィオですが――
「あぁ、いらっしゃい!待ってたわよ、レーシャちゃん、ヴィヴィオちゃん!」
「あはは……お久しぶりです。」
「待ってていてくれたなんて、恐縮です。」
受け付け嬢さんも、良いノリだよね~~♪だけど、そのノリでこの面子に何処まで対抗できるかな~~?今日の、面子は天下無敵かもだからね~~♪
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow51
『無限書庫探査ツアー開始!』
「探査申請……うん、照合完了。」
「確かにレーシャちゃんとヴィヴィオちゃんの名で申請がされてるね……同行者複数と同時にね。
だけど、同行者って言うのは誰?……場所が場所だけに、全くの素人は同行させられないのだけど――大丈夫なのかな?」
其れについては大丈夫です。
本日私等に同行するのは、インターミドルトップファイターの皆さんですから。――それに、リオとコロナは許可証あるから問題ないですからね!!
「うぃっす!」
「お世話になりますわ。」
「「はひぃぃぃぃ!?」」
おぉ、思った以上に驚いてるね此れ。
2人ともジークにサイン求めてるし……まぁ、チャンピオンだから仕方ないけど――サインを求めるなら、番長をお勧めするよ?
サインも然る事ながら、一緒に描いてくれるイラストがマジで可愛くて癒されますから!!番長の直筆サインは、ぶっちゃけ家宝レベルだよね~~♪
あ、因みに、お父さんをお母さんが引率で、此処に来てるからね?
「ふふ、お疲れさん♪」
「精が出るな……お疲れ様だ。」
「「はひぃ!?其れほどでもありません!!」」
……恐るべきネームバリューだね、お父さんとお母さんは……まあ、分かり切っていた事ではあるけどね。
だけど、そのおかげでこの探索に、彼是政治的な横槍を入れてくる奴は居ないだろうからね――それ以外の干渉の可能性は0じゃないけどね。
さてと、其れじゃあこのゲートから移動するよ?
書庫の内部は無重力だから、慣れてないと気分が悪くなるかも知れないので、そう言う場合は直ぐに言ってね?
「「「「「「「「「「は~~~~~い!」」」」」」」」」」
では……
――ギュオォォォン!
此処が無限書庫内部!凄いでしょ?
「凄いというか何と言うか……うわわ、バランスが!!」
「あっと、大丈夫ですかミウラさん?」
「す、すみません!」
「わはは、如何した抜剣娘?体幹バランスなってねーな?」
「そう言う番長も、割とダメな感じになってると思うんですけど………サポート入ります?」
「いんや、大丈夫だ。そのうち慣れんだろ。」
そうですか。なら良いけど……うん、チャンピオンにはアインがサポートで一緒に行くみたいだね。
お父さんとお母さん、ノーヴェと師匠は言うまでも無く大丈夫だし、リオとコロナも平気、ミカヤさんとエルスさんも大丈夫みたいだから、目的のエリアに向
かうとしましょうか♪――って、そう言えばノーヴェ、オットーとディードは?
「なんか教会の方で用事があるらしくて、少しばかり遅れるってよ。」
「そうなんだ………さてと、そろそろこの辺が諸王時代のベルカ棚になるかな?
此れだけの書物の量だから、今も聖王教会の歴史編纂部署が調査を進めてるんだよね、ヴィヴィ?」
「うん、量が量だけに、全ての調査が終わるには100年じゃ足りないだろうとも言われてるみたい。」
「そいつはまた、何ともスゲェなおい……」
古代ベルカの歴史は、其れだけ深いって事なんだと思うよ番長。
ともあれ、此処が今回の目的地であるB009245G未整理区画――諸王時代の何処かの王家が所蔵していた書物庫って事らしい場所。
因みに、本だけじゃなくて書物庫ごと収められてるんだよね此処って。
「其れはまた何ともダイナミックな……」
「一応一次調査は行われたみたいで、特に危険物とかは無かったらしいですよ?」
「そか、よかった~~。」
「まぁ、そうじゃなかったら許可が下りる筈もないけどな。」
「ま、そやな♪」
そだね。
其れでは、待たせるのも悪いので、書物庫の扉オープン~~~~!
――ギィ~~~~……
でもって中は、ご覧の通りの『迷宮型』って訳よ!探索するダンジョンとしては申し分ない感じだよね~~~!
とは言え、余りにも広いから此処に来るまでの間に、目的の本が有りそうな場所を10カ所ぐらいにまで絞り込んだんだけど、其れでも区画が広いから、
適当にチーム分けをした方が良くないかなヴィヴィ?
「確かに、此れだけ広いんだからチーム分けをしてって言うのは、道理だと思うよレーシャ。
チーム分けをしておけば、万が一の事態が起こった時でも、一撃で全てが全滅する可能性は無いからね――其れを踏まえると、この戦力だったら…
私とミウラさん、コロナとヴィクターさん、リオとミカヤさん、アインハルトさんとチャンピオン――そして、レーシャと番長の組み合わせで!!」
見事なチーム分けだわヴィヴィ。
どうやら、パートナーみたいなんで、宜しくお願いしますね番長?
「こっちこそな?――お前となら、この探索も楽しめるかも知れねぇからな!!」
「なら、満足できるように頑張ります!!」
其れで、お父さん達は如何するの?私達と一緒に行く?
「いや、俺達は此処で待ってる事にする。
此処ならば、何か起きても直ぐに対応できるだろうし、俺達が探索に手を貸したら余り意味がないような気もするしな?レーシャ達だけで行くと良い。」
「私等は、ノーヴェ達と一緒にお留守番や♪」
あ、そうなんだ……でもまぁ、確かに今回の探索に関しては、私達だけで行った方が良いかもしれないね?ある意味で、大冒険になりそうだけどさ♪
「それじゃあ、皆さんのデバイスに、入り口位置と通信コードを記録しましょう!」
「迷子にならないようにですね。」
うん、其れは必要だよね。
あれ?でも、アインのティオはメンテナンス中で、クリスは其れに付き添ってるんじゃなかったっけ?ヴィヴィとアインはデバイス無しってのは流石に…
「調査にかかる時間次第やけど、クリスとアスティオンも途中から合流できるんとちゃうかな?
今し方メンテナンスが終わって、こっちに向かってるそうやから。」
「そうですか!」
「よかった……」
うん、其れなら大丈夫だね!
それじゃあ、改めまして――無限書庫の未整理区画に於ける『エレミアの手記』探査ツアーを始めましょうか!!!
「「「「「「「「「「お~~~~~~~!!!!」」」」」」」」」」
それじゃあ、番長達とエルスさんは私と一緒にこっちに!!――改めて、宜しくお願いします番長!エルスさん!皆さん!!
「「「おうよ!」」」
「宜しくお願いますね!」
「まぁ、任せときな!……って、オレはベルカ文字読めねーぞ?」
「大丈夫です、私が読めますから。」
私も読めますから大丈夫ですよ番長♪
「お世話になるッス、エルスさん。」
「って言うか、レーシャちゃんもベルカ文字を読めるんだね?」
「其れはまぁ、私のお母さんがベルカ関係ですから、其れなりに教えて貰ってますし、私自身がミッドとベルカのハイブリットなので、ベルカ文字が読めな
いと、何かと不便な事も有りますからね。」
「成程な……つくづくスゲェよなお前って。デュエルの腕も相当な上に、格闘技の腕前もハンパねえと来てるからな……マジで天才タイプって感じだ。
でもよ、お前はプレシア店長のクローンだって言ってたよな?……その、こんな事聞くのはアレなんだが、自分の存在を疑問に思ったりはしねぇか?」
ん~~~……其れは無いよ番長。
確かに、私はプレシアさんのクローンだけど、レーシャ・Y・不動とプレシア・テスタロッサは別人だって思ってるからね。
プレシアさんはT&Hの店長として、フェイトさんとアリシアさんて言う娘が居て、今の人生を楽しんでる。
其れで私には、お父さんとお母さん、遊陽とシュタームが居て、ヴィヴィ達みたいな仲間が居て、レーシャとしての人生を謳歌真っ最中だから、遺伝子は
100%同じでも、その人生は全然違うんだよ。
「は~~~~……そう思えるって、スゲェなお前?
普通だったら、自分の出生のハードさに心が折れて、ガチ引き籠りのネット廃人になったってオカシクねぇってのによ……マッタク大したモンだぜ。」
私は私ですので♪
と、ここら辺が私達の調査する区画みたいだね。
「よっしゃ!!んじゃまぁ気合い入れて行くとすっか!!行くぞテメェ等、アホエルス!!」
――シ~~~~ン
あれ?返事が無い?
って言うか、エルスさんと皆さんは何処に?――確かにさっきまでは、一緒にいた筈なのに……行き成りいなくなったって、此れは如何考えても在り得
ない事だよね?……って言うか、普通だったら居なくなれば気付くし。
でも、其れに気付かずにいたって事は、あの4人は道に迷った訳じゃなく、何らかの力によって此処から居なくなったって考えるのが妥当だわ。
「マジか………如何やら、この探索ツアーってのは一筋縄で行くイベントじゃなさそうだぜ……」
「元より、一筋縄じゃ行かないと思ってたけど、此処まであからさまに何かが起きると、逆に感心するわ。
だけど、何かが起きた可能性がある以上は、ちゃんと対策をしておかないとね……頼むわ『フォトン・スラッシャー』!『フォトン・クラッシャー』!!」
フォトン・スラッシャー:ATK2100
フォトン・クラッシャー:ATK2000
そして、この2体のレベル4フォトンモンスターでオーバーレイ!オーバーレイネットワークを構築!
銀河を切り裂く剣の光が、暗黒の宇宙を照らし出す。未来へ続く道となれ!エクシーズ召喚、斬り込め『輝光帝ギャラクシオン』!
『オォォォォォォォォォォォォ!!』
輝光帝ギャラクシオン:ATK2000 ORU2
「此処でギャラクシオン?」
「ギャラクシオンの効果を使えば、速攻で銀河眼を呼び出せますかね――まぁ、一種の保険て言う事で。何が有っても、即対応できるようにね。
最大限の注意を払いつつ、探索と行きましょうか番長?」
「だな……ったく、コイツは思った以上のハードレベルなアドベンチャーになりそうだぜ。――ま、其れ位がオレには丁度良いかもしれねぇけどな。」
番長ならそう言うと思った。
其れじゃあ行こうか、難易度不明乍ら危険度AAAランクの脅威が存在するかも知れない、書物庫の迷宮にね!!
時に番長、怪しげな奴が出てきたらどうします?
「決まってんだろ?――全力でブッ飛ばす。そんだけだ。」
「ですよね。」
本気で、番長が味方で良かった――そう思った私はきっと悪くないよね。
――――――
Side:遊星
レーシャ達の探索が巧く行くと良いんだが……如何にも胸騒ぎがするな?
俺とはやてと稼津斗にノーヴェ……此れだけの戦力が集って居れば、此処から中に入るのは難しい筈だが……なんだ?何かが引っ掛かる……
「しっかし、間に合って良かったわ~~~。
此処に陣取ってれば、族が此処から侵入する事はあらへんやろ?――流石に私等が此処に来る前に、書庫に紛れ込んだとしたらお手上げやけど。」
!!!……そうだ、其れだ!!!
如何に外の守りを固めても、中から攻撃されたらひとたまりもない――如何やらこの件は、俺が思ってた以上に出張る事があるのかも知れないな。
その時は、頼りにしてるぞはやて、稼津斗、ノーヴェ。
「勿論やで遊星。」
「ま、任せておけ。」
「この戦力なら、何が相手でも何とかなるかも知れねぇッスけどね。」
あぁ、俺達ならば相手が何者だろうとな。
願わくば、この胸騒ぎが、俺の杞憂である事を、祈らずには居られないな――
To Be Continued… 
*登場カード補足
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