ヴィヴィオ:LP15000
ミウラ:LP8000





Side:ヴィヴィオ


完璧なタイミングで、的確にカウンターが入ったにも係わらず、速攻で復帰して来るって、ミウラさんのタフネスはハンパ無いよ本気で!!
まぁ、ヴォルケンリッターの皆さんの指導を受けてるから、私のカウンターの点をずらしてダメージを最小限に留めた可能性は無きにしも非ずだよね?

だけど、其れだけであの回復は有り得ない。
ダメージは受けても、神経は健在そのモノッていうところかな?――だとしたら本気で厄介だよ?

其れほどのタフネスを誇る相手の意識を刈り取るのは容易じゃないし、だからと言って判定勝ちなんて言う結果じゃ満足出来る筈がないよ!!


異常なタフネスを誇るなら、其れをブチ砕くための一撃をブチかませば良いだけの事だもん!!
此処からが本番て言う事で良いですよね、ミウラさん?


「勿論です……僕の格闘の真髄、貴女に極めて見せます!!!」

「其れは何とも楽しみだね――行くよ!!」

「はい!!」


言うが早いか、私とミウラさんは再度激突!!
ハードヒッターと、カウンターファイターのバトルは、早々簡単には終わらないからね!!










遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow39
『Limit Break Battle Phase』











Side:レーシャ


す、凄い……うぅん、凄いなんて言うモノじゃない――此れは今年のインターミドルのベストバウトに選ばれるかもしれない程のバトルよ!!?
ミウラが蹴り込んで、其れをヴィヴィが冷静に対処してのカウンター!……を見切っての、ミウラの蹴撃術とは……本気で凄すぎだよミウラってば!


尤も、其れに超反応して回避したヴィヴィもまた、トンでもない逸材なのかもしれないけどね。
何れにしても、この戦いが凡試合になる事だけは無いだろうなぁ……ヴィヴィも、ミウラも相当に気合いが入ってたからね?見てる方も熱が入る!!

其れに何が凄いかって、此れだけの激しい攻防を繰り広げてるのに、2人のライフが減ってないって事だよ!
ライフダメージになるほどのクリーンヒットは、ヴィヴィの初撃のカウンターだけって事だからね?




「この試合、勝利は譲りません!!」

「なら、もぎ取って見せて下さい!!」


っと、ミウラの旋風脚!だけど、ヴィヴィも咄嗟にガードした事でダメージは0――ルーキー同士の試合内容とは思えないわ此れ。
此処からは駆け引きがモノを言う部分もあるんだけど、そんな面倒な事は回避したいのが本音だけれどね。


「デヤァァァァァァァァァァ!!!」


またしてもミウラが行った!大きく踏み込んでからの蹴撃で、大ダメージを狙ったみたいだけど、其れは最大の悪手だよ?





――バキィィィィィィィィィィン!!





「へ?」

「その機動は見切っています!―――でぇぇりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


敢え無くヴィヴィのカウンターを喰らっちゃうからね?

まぁ、即座に復帰して攻撃してくるから、攻撃した側としては何とも嫌な相手よね此れ……


「ぐぅ……」
ミウラ:LP8000→4500


2度目のライフダメージで、ライフ差は10000ポイント以上開いたか……ミウラも咄嗟に点をずらしたから、KOには至らなかったみたいだけどね。
だけど、此のライフ差だと、そろそろヴィヴィが『スイッチ』する頃かな、稼津斗師匠?


「「「スイッチ?」」」

「交換?……如何言う事だ?」

「1ラウンドの残り時間が1分を切ったからな……ヴィヴィオは此れまでの『防』から『攻』にスタイルチェンジするって事さ。
 此れまでの後の先を取るカウンタースタイルだと、残り時間を逃げ切られてインターバルでの回復を許す事になるからな?そうなる前に、ラッシュで
 削り倒そうって魂胆だ。ノーヴェが、カウンターと同時に教え込んだ、ヴィヴィオから仕掛ける攻撃だよ。」

「成程な。……だが、ミウラが相手だと其れは――」

「流石に気付くか遊星。
 その通り、ミウラみたいな異常なタフネスを誇る相手に、其れを仕掛けるのはあまり巧くない。
 確かにライフは大きく削られているが、それにも拘らず、ミウラは被弾後にすぐ反撃して来ただろ?ダメージの割には体力が減ってないんだ。
 そんな相手に、攻勢に出たら……さて、如何なるかな?」


流石に、稼津斗師匠の眼力は凄いし、お父さんの洞察力もハンパ無いですね?
其れでも、絶えずラッシュで押す事が出来ればKOは出来なくともちょくちょくライフと体力は削れるかもしれないけど、ヴィヴィのラッシュは軽いから、
必然的に、ラッシュの締めにはアクセルスマッシュやジェットステップみたいな大技を入れざるを得ない――其処をミウラに狙われたら――



――バキィィィィィィィィィィ!!!


ヴィヴィオ:LP15000→7000



って、思った傍からそうなったかやっぱり!
ラッシュの締めに、アクセルスマッシュを狙ったところで、其処を逆にミウラに蹴り飛ばされた!しかも、ボディにクリティカルヒットしたよ此れ!!

って言うか、一撃で8000も削り取るって、ヴィヴィのカウンターよりも破壊力上じゃない!!


八神家の皆さん、一体ドンだけの魔改造をミウラに施したのでしょうか……ちょっと、聞いてみたいわねマジで……








――――――








Side:ヴィヴィオ


『ぬわんとーーーー!!第1ラウンド終了間際に、ミウラ・リナルディの強烈かつ痛烈な一撃が炸裂し、高町ヴィヴィオは場外まで吹っ飛んだーー!
 しかも、壁が罅割れるほどのその衝撃!ライフは未だ残っているが、ダメージは甚大!果たして復帰できるのかーーーーー!?』


い、一撃で8000ポイントも削るなんて、何て凄まじい一撃なんだろう……此れまで戦って来た相手とは、まるで違う感じがする。
其れにこの蹴りの威力は、魔法で強化してるとは言え、恭也伯父さんや、美由希伯母さんに勝るとも劣らない。――つまり次元世界最強レベル。

KOされなかったのが不思議なくらいだね……だけど、だけど―――あぁ、もうダメ!我慢できないよ!!


――ニッ♪


『なんとーーーー!この一撃を受けて、高町ヴィヴィオまさかの笑顔!!
 更に、蹴り飛ばした方のミウラ・リナルディもまた満面の笑顔!!!この2人、完全にこの戦いを楽しんでいるのかーーーーーーーーーー!!!』


試合中に笑うなんて言う事は、相手に対して失礼かと思って我慢してたけど、この試合ではもう無理!
ミウラさんとは初めて戦うのに、其れなのにこんなにもファイトスタイルが噛合う――そして、ファイトスタイルの噛合う試合は、こんなにも楽しい!!


「よっと……今の一撃、凄く効きましたよミウラさん――続きをやりましょうか?」

「はい!勿論!!」



――ビーーーーー!!



『おぉっと、此処で第1ラウンドが終了!!
 だが、第1ラウンドから見応え抜群のバトルを見せてくれたヴィヴィオとミウラの第2ラウンドは如何したって、期待しちゃうってもんだぜーーー!!
 さぁ、インターバルでの回復を行い、ヘヴィヒッターとカウンターファイターは第2ラウンドにどんな戦いを見せてくれるのかーーーーーーー!!!』



続きをと思ったところで、第1ラウンドが終了しちゃった……インターバルでの回復も考えると、決着は第2ラウンドかな。


「お疲れヴィヴィオ、中々良かったぞ?ラウンド終了間際のラッシュも、相手がミウラじゃなかったら削り切れてたかも知れないな。」

「だけど、削り切れなかった……やっぱり、ミウラさんはちまちま削るよりも渾身の一撃で沈ませないとダメみたいだよノーヴェ。
 それに、ミウラさんは多分このインターバルで、ライフを10000までは回復して来ると思うから、尚の事一撃で大ダメージを与えないと勝てないよ。」

「確かにその通りだ。――なら、如何する?」


お爺ちゃん直伝の『見切り』を使ってのカウンターを叩き込んだ後で、セイクリットブレイザーをブチかまして、一気にライフを削り取るしかないでしょ?


「その通りだ。
 だが、ミウラには一撃必殺のブレイカーがあるのを忘れるなよ?
 ブレイカーは発動に時間が掛かるが、お前のセイクリッドも発動に時間が掛かる――同時に発動した場合は、どうなるか分からねぇからな?」


うん、分かってるよノーヴェ……如何に早くセイクリッドをチャージして放てるかが勝負の分かれ目になるからね。


「その意気だが気を付けろよ?お前の拳と、ミウラの蹴りのリーチは略互角だから、カウンターもギリギリの攻防になるからな。」

「勿論!大丈夫、ちゃんと考えてるから!!」

だから、ちゃんと見ててねノーヴェ――勝って来るから!!



ヴィヴィオ:LP7000→11000(インターバル回復、ライフ+4000)


「おう、思いっきり行ってこい!!」


うん!高町ヴィヴィオ、第2ラウンド行ってきます!!








――――――








Side:ミウラ


「ったく、大ダメージ受けたくせに随分と楽しそうじゃねぇか?――アイツとの戦いは、楽しいもんだったかミウラ?」


はい!こんなに楽しい戦いは初めてです!
ヴィヴィオさんとはファイトスタイルが噛合うし、何よりもあのカウンターは凄すぎますよ!ホント、KOされてないのが不思議なくらいなんですから!!


「確かに、あのカウンターは凄まじいし、戦い方も見事……流石は高町なのはの娘だ――師匠の一人に稼津斗が居るのも大きいだろうけれどね。」

「まぁ、高町が母親だと言う時点で、可成り限界点を突破して居るかも知れないが、あの子の力は確かにすさまじい物がある。
 聖王のコピーとかではなく、高町ヴィヴィオとしての強さを確立してると言う所だろうな……セコンドの身でありながら、思わず血が騒いだぞ……!」


し、シグナムさん……だけど、シグナムさんの血が騒ぐほどのバトルが出来たって言うのは誇っても良いのかな僕は?


「ウム、誇るがいい――其れだけの戦いだったのだ、お前とヴィヴィオの試合はな。
 だが、相性で言うならば、ハードヒッターのお前に対して、カウンター型のヴィヴィオは相性が最悪レベルに悪いが――如何する心算だ?」


どうもこうも無いですよ――相手が誰であろうとも、僕は僕の戦いを貫く――其れだけです。


ミウラ:LP4500→11000(インターバル回復+6500)


「良く言った……ならば最後までそれを貫け――その先にこそ勝利が見えるモノだからな。」


押忍!ミウラ・リナルディ、第2ラウンド行きます!!!

この試合、勝たせて貰いますよ、ヴィヴィオさん!!








――――――








Side:レーシャ


インターバルも終わって、第2ラウンド!
ヴィヴィもミウラもライフは11000まで回復してるから、此れは1ラウンド以上の攻防が期待出来るってモノだよね、お母さん?


「せやな……ミウラもヴィヴィオもモチベーションはマックス状態でありながら、冷静さは欠いてへんからね?
 それどころか、1ラウンド目よりも集中しとる位や――此の第2ラウンドは、間違いなく『荒れる』で?」

「荒れるか……確かにな。」


うん、間違いなく荒れるよヴィヴィとミウラの戦いは、まだ決着が見えないみたいだからね?

さて、どんな第2ラウンドになるのか、実に楽しみだわ此れ!!!















 To Be Continued… 








*登場カード補足