Side:レーシャ


選考会はチームナカジマ、無敵にして最強クラスで突破しました!!
まぁ、全員が3分以内で対戦相手をKOして選考会突破出来ないとかは無いともうけど……好成績だったが故に、スタートはスーパーノービスクラス!

1回勝てばエリートクラスなんだけど、其れだけに生半可な実力じゃ生き残れないクラスでもあるのは事実。
だけど、其れだけにやりがいもあるってね!!

選考会は余裕で突破しちゃったから、これ以上何かをする事は無いけど、選考会が終わった後の予選は、今からワクワクしてるんだよね実は!!


「レーシャも?実は私もなんだ~~。」

「あ、私もです……」

「私だけじゃなかったんだ?」

「やっぱり、予選となると本気で行かなきゃだから、この観衆の前で戦うのは、少しドキドキだけど、それ以上にワクワクするんだよね~~~!!」


ヴィヴィも、アインも、コロナも、リオもやっぱりそう思った?――だよね~~~!!
予選の対戦カードは当日にならないと分からないけど、誰が相手であっても、チームナカジマは無敵で最強!!全力で勝ちに行くわよ!!!



「「「おーーーーーーーーー!!」」」」



気合も充実だし、此れは良い試合が出来そう!
ルールーも選考会は無事に突破したみたいだから、此れは予選の開始が本気で楽しみ!――ミウラと番長と戦うまで、負ける心算は無いしね!!












遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow31
『結婚記念日に思い出を』











で、無事に選考会を突破した訳ですが――唐突乍ら、本日はお父さんとお母さんの結婚記念日だったりします。
なので、不動家長女としては、2人の結婚祝いを祝ってあげたい訳で―――


「そんで、テーマパークのペアチケット?」

「最近開園したばかりの、話題のテーマパークみたいだが……此れをどうしろって言うんだレーシャ?」


いや、察してよお父さん。
今日はお父さんとお母さんの結婚記念日なんだよ?――其れは私からのプレゼント、籍を入れたとは言え、一度くらいちゃんとデートしないとでしょ?

幸い、今日は2人とも非番なんだから、つべこべ言わずにデートして来なさいって!!
って言うかしろ!本気でして来て!!


「へ?あ、ちょ、レーシャ!!?」

「中々に強引だな……」


強引で結構……こうでもしないと、お父さんもお母さんもデートなんてしないでしょ?
家事とかは、私が巧くやるから、せめて偶の休み位は――こと、結婚記念日なら余計に2人で過ごしたって罰は当たらないと思うんだよ。

だから、今日一日くらいは思いっきりデートしてきてよお父さん、お母さん♪


「娘に此処までお膳立てされたら、応えん訳には行かないやろ?
 其れに思い起こせば、機動六課の時にも2人で出掛けたけど、緊急出動でデートはお流れやったし、結婚してからは余計にな~~~?」

「そう言えば、あの時以来はやてと2人きりで出掛けた記憶はないな……」


でしょ?だから、ほらさっさと行った!!
家の事は私達に任せて……そうだなぁ、帰る時には連絡入れてくれると助かる……まぁ、陽が沈む其の寸前まで思いっきり楽しんできてね♪


「せやな……至高の『結婚記念日』プレゼントに、心から感謝するでレーシャ?……ほな、行ってきます♪」

「くれぐれも火の元には気を付けてな?」


分かってますって♪
うん、いってらっしゃ~~~~~い―――――よし、行ったね。


「遊陽、シュターム!此れから彼方達に最重要任務を与えるわ。
 お父さん達が帰ってくるのは、恐らく夕方以降――其れまでに、この折り紙を使って『輪飾り』なんかの装飾品を作って、部屋をデコレートしてくれる?
 勿論、サポートにバーサーカーとデストロイヤーを付けるけど……やってくれる?」

「「は~~い♪」」

『イネガァァァァァァァアァァァァ♪』
ジャンク・バーサーカー:ATK2700



良いお返事♪……てか、呼んでも居ないのに来たねバーサーカー。まぁ、ベビーシッター頼む心算だったから、任せても良いかな?


『ネガ!』


じゃあお願いね。
さてと……私は私で、今夜の晩御飯の――『結婚記念日スペシャルディナー』の用意をしないとだね!どうせなら派手に祝わないと損だもんね♪








――――――








Side:遊星


まさか、レーシャが結婚記念日にサプライズを用意しているとはな……しかし、籍を入れたにも拘らず、はやてとのデートと考えると少し緊張するかな?
レーシャ達を保護する事になったあの日の事はノーカウントとして、思えば此れが初デートか……粋な事をしてくれるじゃないかレーシャ。

「で、大丈夫なのかはやて?」

「だ、大丈夫……とは言い難いでぇ……何やねん、あのジェットコースター!!
 最大時速200kmオーバーで、身体にかかる負荷は最大で7Gやで!?普通の人間が乗ったら身体に変調きたすわホンマに!!」


其処まで凄かったのか?……あまり実感はなかったが、はやてがそう言うならそうなんだろうな。
尤も、俺から言わせればライディングデュエルで感じる衝撃の方が、幾分も強く感じるが――其れは、感覚の違いって言う奴なんだろう。きっとな。


「遊星は、生身で光速超えて大気圏突破するから、最大7G程度は余裕やろ……うん、大分楽になったわ♪」

「大丈夫なのか?無理は良くないぞ?」

「大丈夫やて、無理したらレーシャに怒られてまうし、折角のデートを私のインターバルで潰したくないしなぁ?
 せやけど、暫くはジェットコースター型の絶叫系は止めとこか?……同じ絶叫系やったらホラーハウス系にしとこ?――あんな感じの奴で。」


アレは……ホラーハウス『アンデッド・ワールド』だったか?
確か、デュエルモンスターズの『アンデッド・ワールド』をモチーフにして、アンデッド族のモンスターが飛び出してくるホラーアトラクションだったな。


「せや。しかも出て来るモンスターはソリッドビジョンで、デュエルディスクを装備してればこっちもモンスターで撃退できる新感覚アトラクションやて。」

「面白そうだな……入ってみるか。」

「そう来ないとな♪」



と、言う訳で入ってみたんだが……此れは中々に雰囲気があるな?
薄暗い景色に、紫色の霧、毒々しい色の泥沼――見事に『アンデッド・ワールド』が再現されている。空調の調節で肌寒さも演出されている感じだな。


「如何にも出そうな感じやけど……」

『ギギャオォォォォォォォォ!!』
マンモス・ゾンビ:ATK1900



「行き成り出たーーーー!!」

「マンモス・ゾンビか……迎え撃つ!出でよ『ジャンク・ウォリアー』!!」

『フゥゥゥゥゥ……テヤァァァァァァァ!!!』
ジャンク・ウォリアー:ATK2300



叩き込め、『スクラップ・フィスト』!!


『ダァァァァァァァァァ!!』


――バガァァァァァァァァァァァァン!!


『グアァァァァァァァァァァァァァ!!!』



成程、確かに現れたモンスターを此方が撃退できると言うのは、新感覚のホラーアトラクションと言えるかもしれないな。
大丈夫だったか、はやて?


「大丈夫や……其れにしても、改めてみるとやっぱジャンク・ウォリアーはかっこえぇなぁ?
 遊星のデッキの特攻隊長やし、頼りにしてるで♪」

『ファ!』(物凄く切れのあるサムズアップ)


お前もノリノリだなジャンク・ウォリアー。
だが、其れだけに頼りになる!このアンデッド・ワールドを抜ける時まで頼むぞ!!








――――――








Side:はやて


いんや~~~、ソリッドビジョンを利用したホラーハウスってのも中々如何して迫力のあるモンやね?ホンマにゾンビや吸血鬼が襲ってくる感じやった。
まぁ、襲い来る其れは遊星のジャンク・ウォリアーやジャンク・バーサーカーが倒してくれたけどな~~。

てか、なまはげに追い回されるゾンビってドンだけシュールやねん!


んで、そろそろ出口やけど……此れはまた物凄いモンが現れたなぁ?


『グオォォォォォォォォォォォォォォ!!!』
バーサーク・デッド・ドラゴン:ATK3500


アンデッド族最強の攻撃力を誇る『バーサーク・デッド・ドラゴン』が立ちはだかるとは……恐らくはデュエルディスク装備者限定で現れるんやろうけど。
やけど、此れを突破せな出口には辿り着けへん……ドナイする遊星?


「攻撃力3500……なら此れだ!マジックカード『ユニオン・アタック』!このターン、俺のモンスター達は合体攻撃で相手モンスターを攻撃する!
 俺のモンスター、ジャンク・ウォリアーとジャンク・バーサーカーの攻撃力の合計値は5000!!
 行け、ジャンク・ウォリアー!ジャンク・バーサーカー!!『ダブル・ジャンク・クラッシャー』!!!」

『フゥゥゥゥゥ……デヤァァァァァァァァァァ!!』

『イネ……ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』

ジャンク・ウォリアー&ジャンク・バーサーカー:ATK2300&2700→5000


――ドガバゴォォォォォォォォォォッォォォォォォッォォォォォン!!!



うわおぉぉ……鉄拳とアックスソードで、最強の屍龍をも滅殺とは驚きや……流石は遊星!私の旦那やな♪
アンデッド・ワールドに入ったのは正解だったかも知れんね?予想以上にドキドキできたし、何よりも遊星のカッコいい姿を見る事が出来たからなぁ♪



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んで、気が付けば何時の間にやら夕暮れ時。
アンデッド・ワールドを満喫した後は、3Dシアターや、占いの館、鏡の迷宮にアミューズメントゲーム……目一杯楽しんだなぁ。

そう言えば、こんだけ羽根伸ばして楽しんだのは随分と久しぶりかも知れへんね?普段は管理局の二佐として色々やっとるからなぁ~~。
遊星も遊星で技術開発部の方で彼是やっとるし、レーシャからプレゼントされた今日のデートは、確かに言い息抜きになったかも知れへんね。


「そうだな……俺も、久しぶりに楽しめた気がするよ。」

「此れは、レーシャの今月のお小遣いに特別ボーナス支給やね♪」

んで、色々楽しんだ私等は、遊園地デートのお決まりの『観覧車』でミッドの街を見渡してる――こうして見るとやっぱ大きいな。


「あぁ、大きいな……そして、此れが俺達の守った街だ。
 この輝きは消したくない、こうして見ると、改めてそう思うよ――俺達が護った街で、今度は俺達の子供達が育つ……護って行こう、この街をな。」

「普通やったら肌が泡立つような気障ッたらしいセリフやけど、遊星が言うとそんな感じはマッタクせんね。
 うん……護って行こう、この街を――私達の誇りの象徴たるこの街をな……」

んでや、遊星……その、遊園地デートで観覧車言うたら、お決まりの事が有るんやけど……ダメかなぁ?


「決まり事?」

「えっと、ゴンドラが頂上に来たところで……その……キスしてください!!」

「其れ位なら別に構わないが……」


うん、分かっとった。分かっとったよ?遊星やったら反応がドライやと言う事はな?
せやけど、反応はドライでも遊星はメッチャ情熱な所もあるから、其処は油断できへんのやけどね……と、そろそろ頂上やけど――


――ぎゅ


「へ!?あ、ちょ、遊星!?」

「もうすぐ頂上だからな。」


だからって、肩を抱かんでも!!
アカンて、幾ら結婚して夫婦になったて言うても、こう言うのは何時もの事やないからどうしても照れてまう……し、心臓バクバクや……其れにもう……


「頂上に来たか……此れからも、宜しくなはやて……」

「遊星……ん……」

頂上に来たその瞬間にキス。
もう何回したか分からへんけど、何度しても遊星とのキスはドキドキや……ホンマに愛しとるよ遊星……

ふう……唐突なデートやったけど、思い切り満喫させてもろた――此れは、レーシャの今月のお小遣いはボーナス+基本給倍アップやね♪








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Side:レーシャ


時刻は19:00――如何やら、お父さんとお母さんのデートは大成功だったみたいだね。
そのお父さんとお母さんも、帰ってきたら部屋がデコレーションされてたのには流石に驚いたみたい――サプライズは大成功だね♪

で、結婚記念日のお祝いにお揃いのネックレスを渡して……それで、只今絶賛ディナータイム!
結婚記念日の特別ディナーは、私の得意料理の『煮込みハンバーグ』の和風キノコソースに、魚介をふんだんに使ったパエリヤ。
それから、カボチャのヴィシソワーズに、野菜のアンティパストの盛り合わせ!お母さんには劣るけど、結構いい線行ってると思うんだ?如何かな?


「うま!!メッチャ美味いでレーシャ!!
 特にこの、和風キノコソースの煮込みハンバーグなんて絶品や!御飯が白飯やったら、此れだけでご飯3杯は行けるで!!」

「このパエリヤも見事だ。
 魚介のダシが米に染みてより味わいを深くし、ベースのスープにはエビのミソや貝のワタを溶き入れて濃厚なコクがプラスされて凄く美味しいぞ。」


なら良かった♪
マダマダお母さんの料理には及ばないけど、満足してくれたなら良かったかな?……うん、美味しい!


「いや~~、この分やと初等部卒業の頃には料理の腕は抜かれてるかも知れへんわ。……私ももっと精進せなアカンわな。
 其れは其れとして、明後日から予選が開始やけど、コンディションの方はドナイやのレーシャ?」

「バッチリ全開ですよお母さん!
 大会中だからトレーニングそのものは軽めだけど、自己練習の時は其れなりにやってたから、コンディションはバッチリ最強です!!」

「負けるなとは言わないが、せめて悔いの無いようにな。
 己の全力を出し切れば、其れが結果的に敗北であっても後悔はないが、全力を出さずに負けては後悔しか残らないからな。」


うん、分かってるよお父さん――私はどんな時だって自分の全力を出し切るよ!
デュエルも、格闘技も、自分の全力を出さなきゃ楽しくないからね?――取り敢えず、明日からの予選では、思いっきり暴れてやろうじゃないの!!

今回のインターミドルにおける最強のダーク・ホースの存在を、弩派手に観客に刻み込むとしましょうかね~~!!













 To Be Continued… 








*登場カード補足