Side:レーシャ
ん〜〜〜〜……良く寝た〜〜!
昨日は思いっきりがんばっちゃったけど、ルールーが作った施設は至高の出来だから、寝心地も抜群!
完全に疲れが吹っ飛んだから、今日の練習会では良い結果が出せそう。
「「うみょ……」」
「ありゃ?シュタームと遊陽も起きたの?」
「「うにゅ………」」
って、此れは完全に寝ぼけてるなぁ?……そんな様もまた可愛い訳ですが。
だけど、寝ぼけたままじゃ危ないよ?ちゃんと目を覚ますためにも、お姉ちゃんと一緒に顔洗いに行こうか?そうすればスッキリと目も覚めるしね。
「「は〜〜〜い……」」
「何時も以上に返事が間延びしてるけど、多分大丈夫だよね?」
ダメだったらダメだったで、『ジャンク・デストロイヤー』を呼び出して強制的に連れてくだけだし。
にしても、昨日の晩御飯後に発表された今日の練習会のチーム分けは、実に見事だけど、其れだけに荒れに荒れそうだね?
なのはさんとフェイトさんが別チームなのは当然の事ととして、稼津斗師匠とアインスさんもまた別のチームだから、消耗戦は略確実だもん。
だけど裏を返せば、それは物凄く質の高い戦いになるって言う事だし………練習会とは言え、一切気が抜けないね此れは!!
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow17
『模擬戦?この面子で模擬戦!?』
朝ごはんを食べて、そして食休みを挟んだ私達は練習会の会場に集まってる。
これから始まる練習会は、きっと勝っても負けても最高の経験になると思う――どうせなら勝ちたいけどね。
「其れじゃあ全員揃ったね?では、試合プロデューサーのノーヴェさんから一言♪」
「はい!?アタシですか!?」
あはは、ノーヴェったら慌ててるね?
まぁ、行き成り振られればしょうがないかもしれないけど――或は、私達子供組の緊張をほぐす意味で、なのはさんはノーヴェに振ったのかな?
「え〜〜……試合形式は昨日話した通り、赤組と青組に分かれてのフィールドマッチになります。
また各ポジションのライフポイントもまた、インターミドル公式戦に倣ってDSAAの公式試合用タグにて管理しますのでその心算で。
そして最後に、皆さん怪我の無いように………しかし悔いを残さないように、正々堂々全力で頑張りましょう。」
「「「「「は〜〜〜〜い!」」」」」
私が所属するのは、なのはさん率いる青組。
アインとは別チームになったけど、負ける気はないから!――尤も、アインの相手は私じゃなくてヴィヴィになるんだろうけどさ。
んじゃあ先ずは始める前に、カモン『ジャンク・バーサーカー』!!
『ワリゴワァァァァァアッァアァァァァァァァァァァァ!!!!』
ジャンク・バーサーカー:ATK2700
「いやぁぁぁあぁぁぁあぁ!?な、何で呼び出すのぉォォォ!?」
「え?いや、遊陽とシュタームの御守を頼もうかなと思ってね?
序に私について来ちゃった2人を場外の安全な場所まで運んでもらおうかな〜〜〜と……」
「2人を運ぶのは兎も角、御守は絶対間違ってる!?」
そうは言うけどヴィヴィさんや、アレ見てみなさいって。
『イネガ♪』(なでなで)
「「カッコいい〜〜〜♪」」
「……はい?」
「何故か、あの2人はバーサーカーに懐いてる訳よ?
加えてバーサーカーもバーサーカーで子供好きみたいだから、此れは此れでありかなぁって。」
「……解せぬ。」
だろうねヴィヴィ的には。
まぁ、危険はないし、いざとなればバーサーカーが全力で守ってくれるらこの上なく頼もしいボディガードって事で。宜しくねバーサーカー?
『ネガ♪』(コクリ)
「「おねちゃん、がんばってね〜〜〜〜♪」」
はいは〜い!全力全壊で頑張るから、メガーヌさん達と一緒に観戦しててね〜〜〜♪
よし、気合も充実!!
「其れじゃあ、青組も元気良く行ってみようか?せ〜〜〜の!!」
「「「「「「「「セ〜〜ット、ア〜〜ップ!!!」」」」」」」」
だけど、こんなに楽しい練習会は滅多にあるモノじゃないからね?――先ずは勝ち星を上げたいよね絶対に!
さて、始めようかな?
――――――
No Side
全員が戦闘体勢となり、後は開始の合図を待つだけとなった2日目の練習会。
先ずは戦いが始まる前に、赤組と青組のメンバーと、ポジション、そして割り当てられたライフを簡単に見て行くとしよう。
最初は赤組。
ティアナ・ランスター:センターガード:LP2500
フェイト・テスタロッサ:ガードウィング:LP2800
コロナ・ティミル:ウィングバック:LP2500
ノーヴェ・ナカジマ:フロントアタッカー:LP3000
アインハルト・ストラトス:フロントアタッカー:LP3000
キャロ・ル・ルシエ:フルバック:LP2200
八神リインフォース・ツヴァイ:バックアタック:LP2700
氷薙稼津斗:オールポジション:LP4000
此方は全ポジションをバランス良く配置した、どんな相手にも対応できるバランス型のチームと言えるだろう。
其れだけに、司令塔であるセンターガードの役割は重要だが、JS事件から経験を積んだティアナであれば、このチームでも大丈夫だろう。
次に青組の布陣は…
高町なのは:センターガード:LP2500
エリオ・モンディアル:ガードウィング:LP2800
リオ・ウェズリー:ガードウィング:LP2800
スバル・ナカジマ:フロントアタッカー:LP3000
高町ヴィヴィオ:フロントアタッカー:LP3000
レーシャ・Y・不動:フロントアタッカー:LP3000
ルーテシア・アルピーノ:フルバック:LP2200
八神リインフォース・アインス:オールポジション:LP4000
赤組とは打って変わって、フロントアタッカー3人、ガードウィング2人と言うどちらかと言えば攻撃的な布陣を成したチームと言える。
かと言って防御面が低い訳でもないので、守備を固めておいてからのカウンターは恐ろしいまでの爆発力と勢いを見せてくれるだろう。
言うなればバランス型とやや攻撃型のぶつかり合いになるこの練習会での模擬戦だが、どんな結果であろうとも各々に良い経験にはなる筈だ。
「序盤は多分、同ポジション同士か類似ポジション同士の1on1になると思う。」
「均衡が崩れるまでは、皆自分のマッチアップ相手に集中ね?」
「「「「「おーーーーー!!」」」」」
「まぁ、其れがベターだろうな。」
「赤組には前衛と中盤に突破力の高い子が揃ってる上に、オールポジションが凄まじいね?」
「序盤は様子見を兼ねて守備を固めて相手の足を止めて行こう。」
「そして、足を止めて隙が出来たら一気に攻勢に出る……良いかな?」
「「「「「はい!!」」」」」
両チームとも夫々作戦も決まったようだ。
「にしても、まさかリオも大人モードが有るとは思わなかったてか、普通に驚き。」
「えっへ〜〜、今日の為に隠しといたんだ♪」
因みに、リオも大人モードになれるらしかった。(レーシャやヴィヴィオ、アインハルトの様に極端に大人になる訳ではないのだが。)
其れは兎も角、両チームとも準備は完了!
「其れでは……試合開始〜〜♪」
――ジャァァァァァァァッァン!
この模様を観戦しているメガーヌの合図と共に、ガリューが試合開始の銅鑼を打ち鳴らして模擬戦開始!
なお、この銅鑼の音にフリードが目を回しかけた事を追記しておく。
「ウィングロード!!」
「エアライナー!!」
其れは其れとして、試合が開始された刹那の瞬間に、スバルとノーヴェが己の魔導で空中に幾つもの道を作り出し、陸戦型用の戦場を構築する。
まるで網目のように交差する空色と蒼の道は美しくも、戦場特有の冷たさを持ち合わせていると思わせてくれるものだ。
「行くよ、リオ、レーシャ!」
「OKヴィヴィオ!」
「少しばかり、派手に行こうか!」
「アインハルトちゃんはヴィヴィオを、コロナちゃんはリオちゃんを!レーシャの相手は私がするです!」
「心得ました、お任せ下さい。」
「リオと…はい、任せて下さい!」
そしてその道を、両軍の若手が駆ける。
尤もレーシャとツヴァイは空を飛べるが、其れでも行き成りのぶつかり合いになるのは間違いない。
同時に、夫々のマッチアップも決まりきっていた。
スバルvsノーヴェ、エリオvsフェイト、ルーテシアvsキャロ、そして稼津斗vsアインス――いずれも高レベルの攻防が期待できそうだ。
だがしかし、この模擬戦に於いて最大の対決となるであろう組み合わせは――
――なのはさんに大きいのを撃たれたら一撃で全滅の危険性がある。
――ティアナの鉄鋼狙撃弾は、私のよりも速くて固いから、撃たせたら私も味方も危ない。
――故に必勝の一撃は…
――数の均衡が崩れた瞬間!!
なのはvsティアナだろう。
互いに集束の才能を持ち、センターガードのポジションである2人は戦況を常に把握してチームを動かさねばならない重要なポジションなのだ。
其れこそ、この司令塔が落とされたらチームは統率力を失ってあっと言う間に瓦解してしまうだろう。
更になのはには次元世界最強と称される『スターライトブレイカー』があり、そしてティアナもまたなのはから直々にその奥義を授かっているのだ。
つまりは両チームとも、センターガードが一撃で勝負を決める事の出来る一発を備えている事に変わりはない。
そうなると、其れが放たれるまでにどれだけ相手チームの戦力を削れるかが勝負の分かれ目と言っても過言ではないのである。
「行くぜスバル!仕事なら兎も角、ストライクアーツなら……」
「やるねノーヴェ?だけどまぁ、アタシもお姉ちゃんだから……」
「「負けない!(ねー!!)」」
――ガキィィィィン!!!
そして、誰よりも早くノーヴェとスバルが交戦状態に突入!
其れを皮切りに、あちこちで同ポジション、類似ポジション同士でのバトルが勃発!!
「炎が…お前を呼んでるぜ。」
「ならば燃え尽きろ……潔くな。」
「行くぜ!」
其れは、両チームの鬼札と言っても過言ではない稼津斗とアインスも同様だ。
稼津斗が白銀の炎を掲げてセリフを投げれば、アインスも闇色の炎を掲げて其れに応える――其れがふり払われた瞬間にチートバトルが開始!
取り敢えずこの世界が吹っ飛ばない様にだけは祈っていよう。
――――――
Side:ヴィヴィオ
予想してたけど、ママもアインスさんも全力だね〜〜。
フェイトママもエリオに負けないように割と本気だし、稼津斗師匠は言うに及ばず……お願いだからアインスさん共々、ちゃんと手加減してね?
稼津斗師匠とアインスさんが本気で戦ったら、冗談抜きで次元世界が3個くらいは軽く吹き飛ぶと思いますので……
そっちは当人たちに任せるしかないんですが……私の方は、本気で行かないと!!
「ヴィヴィオさん、一槍お願いできますか?」
「望むところですよアインハルトさん!」
ノーヴェのエアライナーに乗って私を見るアインハルトさん……先輩で、友達で、そして最強の好敵手である私の仲間。
立ち会うのは此れで三度目……格闘ではマダマダ敵わないけど、魔法もアリなら私だって!!
「一閃必中!ディバイィィィィン……バスターーーーーーーー!!!」
「!?」
ギリギリで躱されたけど、ホンの少しだけでも掠ったなら上出来!
其れに、格闘ではまだ敵わなくても、魔法の打ち合いなら、なのはママから直に教えを受けた私の方が絶対的に有利!――絶対に負けない!
――――――
Side:レーシャ
いやはや……アインスさんと比べれば大きく劣るとは言え、ツヴァイさんは格闘も意外と強いね?
先手必勝の延髄切りで終わらせる心算だったんだけど、見事に点をずらされてカウンターの投げを貰ったからね……其れで逆に燃えて来たよ!
「フッフ〜〜ン!幾らはやてちゃんの娘さんとは言っても、手加減は不要なのです!
まだまだ私だって未熟ですが、其れでもそう簡単には負けてあげないです!」
そりゃそうだわ。
ポッと出の子供に大人が良いようにあしらわれたとなったら言い訳も何もないしね?
だけど私だって負ける心算は毛頭ない!!
インターミドルでは現在検討中だけど、この模擬戦では例外的にデュエルモンスターズのモンスターを呼び出す事も認められてる。
ツヴァイさんを倒すには貴方の力が必要だわ――力を貸して『銀河眼の光子竜』!!
『グオォォォォォォォ!!!』
銀河眼の光子竜:ATK3000
「そのドラゴンは!!……良いですね、本気でやりましょう!!」
「望むところ……胸を借りますよツヴァイさん!!」
手加減抜きで、小細工なしの全力全壊――絶対に勝ってみせる!お父さんとお母さんの名に誓ってね!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
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