Side:レーシャ


さてと、私とコロナは無事T&Hの認定デュエリストになった訳だけど、そんな事には関係なく、気が付けば一学期の前期試験が目の前に迫ってた。
まぁ、私はお父さんとお母さんの教育のおかげで別に不安はない――…脳の構造がプレシアさんだって言うのも少なからず影響してるかもだけど。


とは言え、其れは其れとして、この試験は何としても合格ラインを突破しないと!
試験が終われば土日と併せて、合計4日間の試験休みになる――其れに合わせてなのはさんとフェイトさんの引率での旅行が待ってるからね。


物凄く楽しみだけど、其れも試験の結果が残念だったらダメだからね。


「宿泊先も遊び場も、もう準備万端だって♪」

「よ〜〜し!じゃあ、楽しい試験休みを笑顔で楽しく迎える為にも!!」


その為にも!!


「「「「目指せ100点満点!!!」」」」


口だけじゃなく、本気で狙うけどね――全教科100点満点を!!!









遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow12
『さぁ、いざ異世界合宿へ!!』











「んで、自己採点の結果では間違いなく全教科100点満点やったと?……成ら少なくとも全教科90点は確実やな〜〜♪」

「頑張ったなレーシャ。」

「ホンマ、お疲れさん♪自分でも手応えあったやろ?」


えへへ、頑張りましたから♪
其れに、折角の試験休みなんだから憂いなく純粋に楽しみたかったから、余計に気合いが入っちゃったのかも知れないよ。

ま、此れで試験休みはパ〜〜〜っと羽根が伸ばせるのは確実だけど、其れだけにお父さんとお母さんが休みを取れなかったのが残念だよねぇ……


「あ〜〜〜、其れについては勘忍やわぁ。
 なのはちゃんとフェイトちゃんの休暇申請の方が早くてなぁ?私と遊星の申請は通らなかったんや。
 自分で言うのも何やけど、私と遊星まで休暇取ってもうたら、管理局の機能が大幅に落ちてまうからね――せやから今回は見送りや。」

「何時何が起きるとも限らないからな。
 だが、俺とはやては行けないが、シュタームと遊陽はその限りじゃない――2人の事を連れて行く分には何の問題もない。」



!!って事は、シュタームと遊陽は旅行に連れて行けるんだ!!!


何とも感激!!一緒に楽しもうねシュターム、遊陽♪


「「は〜〜〜〜い♪」」


「「何この可愛い生き物!!!」


あまりの可愛さにお母さんと被りました!だけど、被っても後悔はない!!だって、本気で可愛いんだもん!!
あ〜〜〜〜〜もう、こんな可愛い弟と妹を産んでくれてありがとうございますお母さん様!!もう、本気で可愛いんだから〜〜〜〜〜♪


「いやいや、此れも全ては遊星のおかげやで〜〜?
 遊星が居らんかったらこの子達は生まれてないしな〜〜〜……てか、ホンマにアカンで此れ、この子達メッチャ可愛いわ〜〜〜〜♪」


ですよねーーーーー!!
クールなお父さんですら、シュタームと遊陽の前では自然と笑顔になる事が多いし、やっぱり子供は無敵にして最強の存在なんだよきっと!!!


「正に『強靭!無敵!!最強!!!』ってやつやな!?」

「そして『粉砕!玉砕!!大喝采!!!』だよお母さん!!」

てか寧ろ常識でしょ!
よっし、尚更やる気が出て来た!!シュタームと遊陽にも最高の旅行を満喫して貰うとしましょう!!!








――――――








Side:ノーヴェ


「皆で旅行、アタシも行きたかったっす〜〜!ノーヴェとスバルだけずるいっすよ!!」


るっせーな、アタシ等だって別に遊びに行くわけじゃねぇ!
スバルはオフトレだし、アタシはチビ達の引率だ――何よりアタシ自身だって良い機会だから、トレーニングをし直そうと思ってるだけだぜ?


「とか言う割に、確りと通販で水着とか川遊びセットを買ってるみてぇだけどな。」

「のわぁぁぁ!!兄貴、人のモンを勝手に!!」

「いや、送り状にそう書いてあったからな?言っとくが開けてねぇからな?」


ぐ……まぁ兄貴が勝手にアタシ宛の荷物開けるとかは思ってねぇけどよ。
だけどまぁ、遊びじゃねえってのは本当だ――嘱託扱いとは言っても、いつどこで呼び出されるかは分からねぇから、鍛えておいて損はねぇからな。


「良い心構えだぜノーヴェ。
 と、そう言えばあの緑の髪の子―――え〜と、アインハルトも一緒に行くのか?」

「勿論その心算だぜ兄貴!――尤もこれから声かけるんだけどな。」

あの性格だから即承諾って事は無いだろうが、トップ級の魔導師のトレーニングが見られるとなりゃ来るに違いねぇ。
更に、戦いに関しては全次元併せても間違いなく最強の格闘家が来るとなれば、絶対に来る!来ない筈がねぇ!!


「あ、アイツも行くのかよ!?
 トレーニングで加減間違えて、そのカルナージとか言う無人世界吹っ飛ばしたりしねぇだろうな?アイツだと微妙にシャレにならねぇ……」

「いや、大丈夫――だと思う、多分きっと……一応釘は刺しとくけどな…

と、取り敢えずはアインハルトに連絡入れねーとな!








――――――








Side:アインハルト


「合宿ですか?」

『そう、お前にとってもいい経験になると思うんだが如何だ?』


お誘いは嬉しいのですが、私はトレーニングがありますので……


『だから、そのトレーニングに行くんだっての。
 アタシや、アタシの姉貴も行くし、ヴィヴィオ達も行くから練習相手には事欠かねーぞ?
 更にランクAA〜オーバーSのトレーニングが見れる上に、知る人ぞ知る全次元世界最強の格闘家まで来るんだ――見逃せねぇだろ流石に?』



知る人ぞ知る全次元世界最強!?……だ、誰なんですかその方は!?


『そいつは会ってのお楽しみだから、参加しないと分からねーってな♪
 んでだ、序に歴史に詳しくて、お前の祖国のレアな伝記本とか持ってるお嬢も居るから、まぁ騙されたと思って参加してみろよ?
 たった四日だし、つまらなかったら一人で走り込むなり練習するなりしてりゃいいんだし、少なくとも一人で過ごすよか有意義だろ。』



確かにそうかも知れませんね?
私一人では自主練しか出来ませんが、他の誰かが居ればスパーリングも可能ですし、何よりも全次元世界最強には興味があります。

「分かりました、有り難くその申し出を受けさせていただきます。」

『そうか?んじゃ、詳しい事はまた後でメールしとくわ――風邪とか引かねーようにな!』


分かりました、楽しみにしています。
此れは、如何やら期せずして非常に有意義な試験休みとなりそうですね。








――――――








Side:ヴィヴィオ


と言う訳で試験も終わって――


「試験お疲れ様♪」

「自己採点では良い結果だったみたいだけど、如何だった?」


「全員花丸評価いただきました!」

「4人揃って!」

「優等生です♪」

「序に私等学年トップ5に名を連ねてますから!」


もっと言うなら、レーシャとコロナは全教科100点の500点満点で、ぶっちぎりの学年トップだからねぇ……学業では勝てる気がしないよ。
ところでママ、リオもコロナもレーシャも既に準備してから家に来てるんだけど、直ぐに出発するの?


「ん?未だだよ?ノーヴェと稼津斗さんが来てないし、ヴィヴィオにはお客さんが居るからね。」

「お客さん?」


――ピンポ〜〜〜ン


『It seems to have come.(いらっしゃったようです。)』


「こんにちは。」

「よう♪」

「元気そうだな?」


アインハルトさん!!…と、ノーヴェと稼津斗師匠……


「「俺等(アタシ等)はおまけか。」」


「異世界での訓練合宿との事で、ノーヴェさんからお誘いいただきました――同行させていただいても宜しいでしょうか?」

「勿論!全力で大歓迎です!!」

「「無視か!!」」


「ほら、ヴィヴィオ上がって貰って?」

「う、うん!!アインハルトさん、どうぞ!!」

「お邪魔します。」


「「本気で無視!?俺等(アタシ等)空気かよ!!」」


あ……わ、忘れてないですよノーヴェも稼津斗師匠も――ようこそ我が家へ〜〜〜〜♪


「「取って付けた感が否めねぇな。」」


す、スイマセン、予想してなかったアインハルトさんの参加にテンションが上がり過ぎたみたいで……取り敢えずどうぞ。





「はじめまして…アインハルトちゃん。
 ヴィヴィオの母の高町なのはです、何時もヴィヴィオがお世話になってるなってます。」

「いえ、此方こそ……」

「ヴィヴィオから聞いたけど格闘技強いんだって?凄いねぇ!」

「あの……は、はい……」


も〜〜〜、ママったら!アインハルトさんは物静かな方だから、そんなに迫ったら困っちゃうよ?
船の中とか話す時間はいっぱいあるから、そんなに慌てなくても大丈夫だって♪――って、そう言えばスバルは別行動なのノーヴェ?


「スバルとは次元港で待ち合わせ、多分仕事終えてる頃だろ。
 それとだ、ついさっき決まった事なんだが八神家からも2名参加する事になったからな――祝福の姉妹がな♪」


リインさん達が!?其れは凄く楽しみ!!
此れは若しかしたら――ううん、若しかしなくても去年以上に凄いトレーニング&旅行ツアーになるかも!!

クリスとの遠出は勿論初めてだし、アインハルトさんも居る――

「アインハルトさん、改めて4日間宜しくお願いします!」

「はい…軽い手合わせの機会があればお願いしたいなと。」

「はい、此方こそ是非!!」

「其れからレーシャさんとコロナさん、その……即興ではありますがデッキなどを組んでみたので、宜しければ一槍お願いできますか?」

「勿論!受けて立つよアイン!」

「宜しくお願いします!!」

「とは言っても、私のデッキはその、御二人とデュエルしてみたいと言う気持ちから組んだだけですので、さほど強くはないと思いますけれど…」


此れは予想外!!
格闘家とデュエリストの二足の草鞋は無理って言ったけど、デュエルファンだけあって、アインハルトさんも少しばかり目覚めたかな此れは?

と言う事は、合宿中にレーシャvsコロナvsアインハルトさんのトライアングルデュエルも見れるのかな?


うん、ますます楽しみになって来た!


此れからの四日間、素敵で鮮やかなイベントが――始まります!!
















 To Be Continued… 








*登場カード補足