Side:はやて
此れはまた、凄いデュエルになって来たなぁ?
遊星もレーシャも一歩も譲らへん一進一退の全力デュエル……此れは余程の玄人のファンでも、どっちが勝つかって言う予測は出来へんとちゃうんや
ないやろか?
レーシャと遊星のデュエルはこれまでに何度も見とるけど、このデュエルに限ってはどっちが勝つと断言は出来へんからね。
勿論純粋なタクティクスで言うのなら遊星の方が上なのは間違いないんやけど、このデュエルは遊星がマジで本気を出しとるから、予測がつかへんの
やな……レーシャも、メッチャやる気やしな。
此れまでのレーシャとのデュエルで、遊星は本気ではあったけど、あくまでも『先生』やったから全力ではなかった――その全力が、このデュエルでは
展開されとるんだから、トンでもない事やで此れ!
でも、ホンマに楽しそうやねレーシャも遊星も。
レーシャは最強の相手に挑む事が、遊星は最強の挑戦者の出現が楽しくて仕方ないんやろな……ホンマ、救いようのないデュエル脳や。
尤も、其れが良いんやけどね、
妻として夫を応援するか、それとも母としてレーシャを応援するか迷う所やけど、私が何方を応援しても、最終的に強かったデュエリストの方に勝利が
転がり込むんやから、このデュエルと見届けるのが、私の為すべき事なんやろうね。
だから、敢えて言わせて貰うで?
レーシャも遊星もどっちも頑張れ!――どっちが勝ってもオカシクないこのデュエルなら、負けるのは決して恥やないしね。
最高峰のデュエル……その本番を見せて貰うで!!
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow119
『此れが私の見つけた境地!!』
レーシャ:LP3050 SC9
ギャラクシーアイズ・カオス・OVER・ドラゴン:ATK4000
遊星:LP2800 SC8
スターダスト・ドラゴン:ATK2500
Side:レーシャ
来たわね……遊星のデッキの最強のシンクロモンスター『スターダスト・ドラゴン』!
あらゆる破壊を、その身を犠牲に無効にする絶対の守護の龍……超攻撃型の私にとって、これ以上の相手はいないわ――スターダストを超える事が
出来なければ、私のパワーは中途半端っていうことになるからね。
だけど遊星、スターダストの攻撃力は2500……4000ポイントの攻撃力を備えたカオス・OVERに勝つ事は出来ないよ?
チェンジ・シンクロンの効果でカオス・OVERの表示形式をって言っても、カオス・OVERは相手のカード効果の対象にならないからね。
「あぁ、其れは分かっている。だからこのカードだ。スピードスペル『Sp-ローレベル決起集会』!
俺のスピードカウンターが6個以上ある時発動する。デッキ又は手札から、レベル2以下のモンスターを2体まで選択して特殊召喚する!!
来い『チューニング・サポーター』『ターボ・シンクロン』!!」
チューニング・サポーター:DEF300
ターボ・シンクロン:ATK100
で、此処でモンスターを特殊召喚?
……違う、重要なのは其処じゃない!!問題は、遊星がレベル1のチューナーとレベル1の非チューナーモンスターを特殊召喚したって言う事!
この局面でこの布陣……間違いなく『アレ』が来る!!
「レベル1のチューニング・サポーターに、レベル1のターボ・シンクロンをチューニング!
集いし絆が、新たな速度の地平へ誘う。光射す道となれ、シンクロ召喚、希望の力、シンクロ・チューナー『フォーミュラ・シンクロン』!」
フォーミュラ・シンクロン:DEF1500
「来たわね、シンクロチューナー……!」
「チューニング・サポーターと、フォーミュラ・シンクロンの効果で、俺は2枚ドローする。……悪くない引きだな。
行くぞレーシャ!クリアマインドォ!!」
――轟!!
「レベル8シンクロモンスター、スターダスト・ドラゴンに、レベル2シンクロ・チューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!
集いし夢の結晶が、新たな進化の扉を開く。光射す道となれ!アクセルシンクロォォォォォ!!将来せよ『シューティング・スター・ドラゴン』!!」
『クァァァァァァァァァァ!!』
シューティング・スター・ドラゴン:ATK3300
遂に現れたわね?スターダストの進化系――シューティング・スター・ドラゴン!
破壊効果無効に、1度だけ攻撃無効効果を発動するエスケープ能力、運の要素が絡むとは言え最大で5回連続攻撃出来るドラゴン……だけど、それ
でも攻撃力では及ばないよ?
「あぁ、このままなら届かないが、シューティング・スター・ドラゴンになった事でカオス・OVERを超える事が出来るんだ、このカードでな!
スピードスペル『Sp-シルバー・コントレイル』!俺のスピードカウンターが5個以上ある時、エンドフェイズまで俺のフィールド上の風属性モンスタ
ー1体の攻撃力を1000ポイントアップする!
このカードの効果で、シューティング・スター・ドラゴンの攻撃力はエンドフェイズまで1000ポイントアップする!!」
シューティング・スター・ドラゴン:ATK3300→4300
スピードスペルとのコンボ攻撃!
シルバー・コントレイルでの強化を考えて、シューティング・スター・ドラゴンを召喚したって訳か……てか、その攻撃力で連続攻撃効果発動されるとキ
ツイと言いますか、ぶっちゃけ3体以上のチューナー引かれたら終わりなので…手札から『エフェクト・ヴェーラー』の効果発動!
このカードを手札から捨てて、シューティング・スター・ドラゴンの効果をエンドフェイズまで無効にするわ!!
「連続攻撃はさせてくれないか……だが、攻撃力ではシューティング・スター・ドラゴンがカオス・OVER・ドラゴンを上回った!
バトル!シューティング・スター・ドラゴンで、ギャラクシーアイズ・カオス・OVER・ドラゴンに攻撃!『シューティングスター・ソニック』!!」
――バシュゥゥゥゥゥゥ!!!
レーシャ:LP3050→2750
く……だけど転んでも只じゃ起きないよ!トラップ発動『カウンター・スクランブルシンクロ』!
私のフィールド上のシンクロモンスター以外のモンスターが相手によって破壊された時、デッキ又は手札から、破壊されたモンスターのレベルと同じに
なるようにチューナー1体と、チューナー以外のモンスターを任意の数墓地に送り、シンクロモンスターをシンクロ召喚する!
私は、デッキから『フォトン・ジャンクロン』『フォトン・サーヴァント』『フォトン・ブレーダー』の3体を墓地に送ってチューニング!
銀河に散らばりし力の欠片が集う時、一筋の閃光が闇を切り裂く!未来へ続く道となれ!シンクロ召喚!!空を駆け抜けろ『銀河眼の閃光龍』!
『グオォォォォォォォ……!』
銀河眼の閃光龍:ATK3000
「転んでもただでは起きない……確かに其の通りだな。まさか、カウンターで閃光龍を呼び出してくるとは思わなかったぞレーシャ。
カードを2枚セットして、ターンエンドだ。」
シューティング・スター・ドラゴン:ATK4300→3300
「私のターン!」
レーシャ:SC9→10
遊星:SC8→9
此れは……此処でこのカードを引くとは、如何やら私のデッキも全力で遊星と戦いたいって事みたいね!
手札からスピードスペル『Sp-ローレベル決起集会』を発動!
私のスピードカウンターが6個以上ある時発動する。デッキ又は手札から、レベル2以下のモンスターを2体まで選択して特殊召喚する!!
出番だよ『黄昏の堕天使-Morugana』『フォトン・チューサポ』!!
『出番…ですか。』
黄昏の堕天使-Morugana:ATK0
フォトン・チューサポ:ATK100
「レーシャもそのカードをデッキに入れていたのか。
そして、此処で其れを発動するという事は、そう言う事なんだな?遠慮はいらない、思い切りぶつかって来い!」
「言われなくとも!
レベル1のフォトン・チューサポに、レベル1のMoruganaをチューニング!
集いし思いが、未来へ続く希望となる!光射す道となれ!!シンクロ召喚!シンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』!!」
フォーミュラ・シンクロン:DEF1500
フォトン・チューサポと、フォーミュラ・シンクロンの効果で、デッキからカードを2枚ドローする。
さぁて、行くわよ遊星!クリアマインドォォォォ!!!
――弩轟!!
レベル8シンクロモンスター銀眼の閃光龍に、レベル2シンクロチューナーフォーミュラ・シンクロンをチューニング!!
集いし希望の結晶が、新たな進化の道を示す!光射す道となれ!!アクセルシンクロォォォォォォオォ!!!」
――ヒィィィィィィン…ドォォォォン!!
招来せよ『銀河眼の閃光神龍』!!!
『グガァァァァァァァァァ……!』
銀河眼の閃光神龍:ATK4000
「来たか……相手にとって不足は無い、来い!」
「言われずとも!」
とは言っても、普通に攻撃したらエスケープ効果で逃げられた上に、攻撃も無効にされちゃうので『Sp-ガチンコバトル』!
私のスピードカウンターが6個以上ある時に発動!このターン、互いのモンスターはカード効果ではフィールドを離れない!よってこのターン、シューテ
ィング・スター・ドラゴンのエスケープ効果は発動出来ない!
でもって、閃光神龍の効果発動!
デッキの上からカード5枚を確認し、その中のチューナー1体に付き攻撃力が500ポイントアップする!……で、確認したカードの中のチューナーは5体
だったから、攻撃力は2500ポイントアップ!
銀河眼の閃光神龍:ATK4000→6500
バトル!銀河眼の閃光神龍で、シューティング・スター・ドラゴンに攻撃!『滅びのシャイニング・フォース・バーストォォォォォォ』!!
「此処で5体のチューナーを引き当てるとは見事だが……決着にはまだ早いぞ!
トラップ発動『スピード・シールド』!俺のスピードカウンターが4個以上ある時、俺が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする。
更に、俺のスピードカウンターが8個以上ある時、このターン俺のモンスターは戦闘では破壊されない!!」
「此処で、防御カード……本気で堅いわね遊星は――カードを2枚セットしてターンエンド。」
「俺のターン!」
レーシャ:SC10→11
遊星:SC9→10
「スピードワールド2の効果発動。スピードカウンターを7個取り除いて、デッキからカードを1枚ドローする。」
遊星:SC10→3
「更にトラップ発動『エンジェル・リフト』!このカードの効果で、墓地の『ターボ・シンクロン』を特殊召喚する。」
ターボ・シンクロン:ATK100
「そして『ロードランナー』を召喚。」
ロードランナー:DEF300
此れは…この布陣は、またレベル2のシンクロを呼び出す心算だよね?――何て言うか、物凄く嫌な予感がするわ此れ。
「レベル1のロードランナーに、レベル1のターボ・シンクロンをチューニング!
集いし希望の欠片が、まだ見ぬ未来の地平を映す。光射す道となれ!シンクロ召喚『デモリション・ウォリアー』!!」
デモリション・ウォリアー:ATK500
「デモリション・ウォリアーの効果発動。
1ターンに1度、自分フィールド上のシンクロモンスターをエクストラデッキに戻し、エクストラデッキに戻したモンスターのシンクロ素材となったモンスタ
ーを墓地から特殊召喚する。
この効果でシューティング・スター・ドラゴンをエクストラデッキに戻し、墓地の『スターダスト・ドラゴン』と『フォーミュラ・シンクロン』を特殊召喚!」
スターダスト・ドラゴン:ATK2500
フォーミュラ・シンクロン:DDEF1500
チューナーを含めたシンクロモンスターが3体!!来るわね、遊星の最強のシンクロモンスターが!!
「トップクリアマインド!!」
――弩轟ォォォォ!!
「レベル2シンクロモンスターのデモリション・ウォリアーと、レベル8シンクロモンスターのスターダスト・ドラゴンに、レベル2シンクロチューナーのフォー
ミュラ・シンクロンをチューニング!
集いし星が一つになる時、まだ見ぬ未来への扉が開く。光射す道となれ、デルタアクセルシンクロォ!」
――グゴォォォォ!
「未来を導け『シューティング・ブレイザー・ドラゴン』!!」
『クォアァァァァァァァァァァァァァァァァ』
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK4000
「!?」
コズミック・ブレイザー・ドラゴンじゃない!?
今までに見た事もないドラゴン……遊星は、此処で新たな仲間を手に入れたって言うの?……だとしたら、トンでもないと同時に光栄だわ――新たな
モンスターを得なければならない位の相手だって、私の事を認識してくれた訳だからね。
「コズミック・ブレイザー・ドラゴンの力は既にお前に知られているからな…だから、其れを超えるモンスターが必要だったんだ、お前とのデュエルには。
シューティング・ブレイザー・ドラゴンの攻撃力は、相手モンスターを攻撃する場合、ダメージ計算時に1000ポイントアップする。
更に、このカードが攻撃宣言をした時、ダメージステップ終了まで相手はモンスター効果を発動出来ない!
そして、このカードはカード効果では破壊されず、相手のカード効果の対象にならない……実質相手から攻撃される以外の方法では破壊されない、
限りなく無敵に近いドラゴンだ!」
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK4000→5000
「うわおぉ、シューティング・クェーサーを軽く超えたモンスターだね其れ。」
「バトル!シューティング・ブレイザー・ドラゴンで、銀河眼の閃光神龍に攻撃!『シューティング・アトミック・ソニック』!!」
――ドガァァァァン!!
レーシャ:LP2750→1750
きゃぁぁぁぁ!!……と、トンでもない衝撃ね此れは!!
だけど、マダマダぁ!トラップ発動『リベンジ・シンクロン』!
私のフィールド上のシンクロモンスターが相手によって破壊された時、自分の墓地からレベル合計値が破壊されたシンクロモンスターのレベル数と同
じになるようにモンスターを特殊召喚する!
舞い戻れ『銀河眼の閃光龍』!『フォーミュラ・シンクロン』!
銀河眼の閃光龍:ATK3000
フォーミュラ・シンクロン:DEF1500
「戦線は維持するか……カードを1枚セットしてターンエンドだ。」
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK5000→4000
「私のターン!」
レーシャ:SC11→12
遊星:SC3→4
スピードワールド2の効果発動!スピードカウンターを7個取り除いて、デッキからカードを1枚ドローする!
レーシャ:SC12→5
此れは良いカードを引いたけど、どうしたモンかな?
究極のシンクロ召喚であるデルタアクセルシンクロは、多分私にも出来ると思うけど、でもそれは遊星の二番煎じでしかないから、多分遊星には通じ
ない――遊星に勝つためには、私だけのシンクロが絶対に必要になるからね。
だけど、その片鱗はもう掴んでるんだ!
リバースカードオープン、永続トラップ『リミット・リバース』!このカードの効果で、墓地の『フォトン・チューサポ』を特殊召喚!
フォトン・チューサポ:ATK100
でもって、チューナーモンスター『銀河眼の乙女』を召喚!
銀河眼の乙女:ATK100
レベル1のフォトン・チューサポに、レベル1の銀河眼の乙女をチューニング!
銀河を翔ける彗星が、此処に未来の希望を紡ぐ!光射す道となれ!進化の担い手、シンクロチューナー『フォトン・フォース・クリボー』!!
『クリクリーーーー!!』
フォトン・フォース・クリボー:ATK300
「2体目のシンクロチューナーだと?」
流石の遊星でも、此れには困惑するよね?
私は見つけたんだよ!デルタアクセルとは異なる、3体のシンクロモンスターをシンクロさせる私だけのアクセルシンクロを!!
行くわよ……バースト・クリアマインドォォォォォォォォォォォォ!!
――轟!弩轟!!!
レベル8シンクロモンスター銀河眼の閃光龍に、レベル2シンクロチューナーのフォーミュラ・シンクロンとフォトン・フォース・クリボーをWチューニング!
進化の光が集う時、絶対の力が絶望を砕く!トライアクセルシンクロォォォォ!!
――ギュイィィィィン
「宇宙を翔けろ『銀河眼の究極閃光龍』!!」
『グオォォォォォォ!!!』
銀河眼の究極閃光龍:ATK4500
此れが私の辿り着いた境地!!――その力、存分に揮わせて貰うわ遊星!って言うか、此れ位やらないと、貴方には勝てないだろうからね!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
Sp-ローレベル決起集会
スピードスペル
自分のスピードカウンターが6個以上ある場合に発動出来る。
デッキ又は手札から、レベル2以下のモンスターを2体選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。
カウンター・スクランブルシンクロ
通常罠
自分フィールド上のシンクロモンスター以外のモンスターが、相手によって破壊された場合に発動出来る。
破壊されたモンスターのレベルと同じになるように、デッキ又は手札からチューナー1体と、チューナー以外のモンスターを任意の数墓地に送り、破壊さ
れたモンスターと同じレベルのシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する。(この特殊召喚はシンクロ召喚とする。)
リベンジ・シンクロ
通常罠
自分フィールド上のシンクロモンスターが相手によって破壊された場合に発動出来る。
自分の墓地から、破壊されたモンスターのレベルと等しくなるようにモンスターを特殊召喚する。
スピードシールド
通常罠
自分のスピードカウンターが4個以上ある時に発動出来る。このターン1度だけ自分が受ける戦闘ダメージは0になる。
又自分のスピードカウンターが8個以上ある場合、このターン自分フィールド上のモンスターは戦闘によっては破壊されない。
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