Side:はやて
うわおぉ……遊星がデルタアクセルシンクロで新たなモンスターを召喚したと思ったら、レーシャがまさかのシンクロチューナー2体のダブルチューニン
グっていう、予想外のトライアクセルシンクロで究極の銀河眼を召喚して来るとはなぁ?
遊星のシューティング・ブレイザー・ドラゴンは勿論やけど、レーシャの召喚した銀河眼の究極閃光龍の力も物凄いもんがあるなぁ?
何よりも、三つ首の銀河眼の閃光龍は、かの海馬社長の最強モンスターである青眼の究極竜に匹敵する迫力を醸し出しとるからね……攻撃力の値
は互角の4500やしな。
それだけに、益々ワクワクして来るやないか!!
此れはもう、ホンマにどっちが勝ってもオカシクないデュエルや!最悪、引き分けに終わっても、誰も文句を付ける事が出来ない最高のデュエルや!
「お姉ちゃん頑張れーーー!!」
「レーシャ姉頑張れーー!今のレーシャ姉なら、お父さんにも勝てるって!!」
でも、遊陽とシュタームはレーシャの味方みたいやね?
まぁ、此の2人には小さい時からレーシャに懐いとったから、父親である遊星よりも、姉であるレーシャを応援する言うのは当然の事かも知れへんね。
「遊陽、シュターム……よっしゃー、お姉ちゃん燃えて来た!!」
んで、声援受けたレーシャは、お決まりの変身魔法で超サイヤ人状態。しかも今回は、髪の毛蒼い『超サイヤ人ゴット超サイヤ人』かいな。
ま、そんだけ燃えとるなら、今回は若しかしたら若しかするかも知れへんね?――果たして遊星が勝って時代を引っ張るのか、それともレーシャが勝っ
て世代交代を成すのか……決着まで目が離せんね此れは♪
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 RainbowFinal
『絆紡ぎし夜天の風~Rainbow~』
レーシャ:LP1750 SC5
銀河眼の究極閃光龍:ATK4500
遊星:LP2800 SC4
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK4000
Side:レーシャ
「トライアクセルシンクロ……2体のシンクロチューナーを1体のシンクロモンスターにダブルチューニングすると言う新たな発想のシンクロ召喚とはな。
デルタアクセルとは違うが、此れがお前だけの戦術なんだなレーシャ?……其れを見つけた事が嬉しいぞ俺は。」
「遊星に勝つには、遊星と同じ戦術じゃ駄目だって思って、咄嗟に思いついたんだけど、巧く行って良かったわ。」
尤も、ジャックさんのバーニングソウルを知らなかったら出来なかった事だけどね?……だけど、それを知っていたから此れが出来た!!
その果てに辿り着いた境地で、遊星、貴方を倒す!!
「あぁ、俺も負けない――受けて立とう、来い!!」
「当然!!」
銀河眼の究極閃光龍の効果発動!1ターンに1度、手札を全てデッキに戻してシャッフルし、新たに5枚の手札を得る。
此れで手札も確保出来たから……行くよ遊星!
銀河眼の究極閃光龍は、バトルフェイズ中に3回攻撃する事が出来る!
「3回連続攻撃だと!?」
「攻撃力4500での3回攻撃。此れが私のパワーデュエルの究極系!
バトル!銀河眼の究極閃光龍で、シューティング・ブレイザー・ドラゴンに攻撃!『アルティメット・シャイニング・バースト』!!!」
「く…トラップ発動『シンクロン・シールド』!
このカードを発動したターンのエンドフェイズまで、俺のフィールド上のシンクロモンスターは戦闘では破壊されない!!」
このターン限定で、シューティング・ブレイザーは戦闘でも破壊されなくなったってか……だけどダメージは受けて貰うわ!
銀河眼の究極閃光龍と、シューティング・ブレイザー・ドラゴンの攻撃力の差は500!その差分×3回で、1500ポイントのダメージを受けて貰うわ!
――ドゴォォォォン!!
「ぐぁぁぁ!!……良い一撃だ、魂に響いたぞ!」
遊星:LP2800→1300
此れ位じゃないと、遊星には届かないからね!カードを3枚セットしてターンエンド!
「俺のターン!」
レーシャ:SC5→6
遊星:SC4→5
「今度はこっちから行くぞレーシャ!
シューティング・ブレイザー・ドラゴンで、銀河眼の究極閃光龍に攻撃!『シューティング・アトミック・ソニック』!!
そしてこの瞬間に、シューティング・ブレイザー・ドラゴンの攻撃力は1000ポイントアップする!!消えろ、銀河眼の究極閃光龍!!」
『クァァァァァァァァァァ!!』
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK4000→5000
まぁ、そう来るよね?
カード効果では破壊されずに、カード効果の対象にならず、攻撃宣言をしたら相手のモンスター効果をも封じるって言う、宇宙を翔けるドラゴンだしね。
だけど、こっちだって宇宙をまたに掛けるドラゴンてのを忘れないでよ遊星?
銀河眼の究極閃光龍が存在する限り、私は相手のカードの効果を受けない――つまり、攻撃宣言をした場合に、相手はモンスター効果を発動出来な
いって言う、プレイヤーの行動を制限する効果は受けないわ!
「なに?という事は、お前に対しては効果ダメージや、バトルフェイズを行わせない行為も……」
「関係なし!つまりそう言う事だから、銀河眼の究極閃光龍の効果も普通に発動出来るわ!
銀河眼の究極閃光龍が破壊される場合、墓地の光属性モンスターをゲームから除外する事で、破壊を回避する!!よって、此のバトルでは破壊さ
れないわよ!!……流石にダメージは受けるけどさ?」
レーシャ:LP1750→1250
でも、此れでライフは略互角な上に、互いに最強のモンスターを従えてる以上、次の私のターンがラストターンになるわきっと。
其れは遊星だって思ってる事だろうから……さて、如何来るのか……
「そう簡単に倒させてはくれないか……カードを3枚セットしてターンエンドだ。」
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK5000→4000
遊星も3枚の伏せカードか。
互いにレベル12のシンクロモンスターを従えた状態で、伏せカードが3枚……文字通りの真っ向勝負ね!!受けて立つわ、私のターン!!
レーシャ:SC6→7
遊星:SC5→6
銀河眼の究極閃光龍の効果で、手札を全てデッキに戻してシャッフルし、新たに5枚の手札を得る。
此れがラストターン!行くよ遊星!!このターン、私の全てをぶつける!!
「なら、その全てを受け止めてやる!来い!!」
「受け止められるなら、受け止めてみろってね!
バトル!銀河眼の究極閃光龍で、シューティング・ブレイザー・ドラゴンに攻撃!『アルティメット・シャイニング・バースト』!!」
「そうは行かない!トラップ発動『シンクロン・バトル・フォース』!
自分フィールド上のシンクロモンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで倍にする!!」
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK4000→8000
其のカードを此処で……だけど、私もそのカードは伏せていた!
トラップカード『シンクロン・バトル・フォース』!これで、銀河眼の究極閃光龍の攻撃力も2倍になるわ!!
銀河眼の究極閃光龍:ATK4500→9000
「レーシャもそのカードを伏せていたのか……だが、勝利は譲らない!
更にトラップ発動『究極同調術・力』!
俺のシンクロモンスターが戦闘を行う場合、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分だけ、攻撃力がアップする!!
『クァァァァァァァア!!』
シューティング・ブレイザー・ドラゴン:ATK8000→17000
く……負けるもんか!
リバースカードオープン、トラップカード『互角の力』!
私のフィールド上のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、その攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と同じになる!よって、銀河眼
の究極閃光龍の攻撃力もまた17000ポイントになるわ!
『グオォォォォォォォ!!』
銀河眼の究極閃光龍:ATK9000→17000
そして、銀河眼の究極閃光龍の効果発動!
墓地の光属性モンスターをゲームから除外して、破壊を免れる!――此れで、シューティング・ブレイザー・ドラゴンだけが一方的に破壊され、3回攻撃
効果で、私の勝ちよ!!
「そうはさせない!トラップカード『スキル・レジスト』!
相手フィールド上のモンスター1体を選択し、選択したモンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする!
これにより、銀河眼の究極閃光龍の効果は無効となり、破壊を免れる事は出来ない!!――迎え撃てシューティング・ブレイザー・ドラゴン!!」
「そう来たか……ならば貫け銀河眼の究極閃光龍!!」
『グオォォォォォォォォォォ!!!』
『クァァァァァァァァァァァッァァァァァァ!!!』
――キィィィン……ドガァァァァァァァァァァァァァァン!!!
互いに対消滅……だけど、この瞬間に銀河眼の究極閃光龍の効果発動!
此のカードが破壊された場合、自分の墓地から『銀河眼の光子竜』または『銀河眼の閃光龍』を特殊召喚出来る!!
究極龍の魂に導かれて蘇れ、『銀河眼の閃光龍』!!
『グオォォォォォォォォォォォォォォ!!』
銀河眼の閃光龍:ATK3000
「此処で閃光龍を蘇生して来たか……!
だが、コズミック・ブレイザーもまた、自身が破壊された時に墓地の『スターダスト』を蘇生できる!蘇れ、『スターダスト・ドラゴン』!!」
『クァァァァァァァ!』
スターダスト・ドラゴン:ATK2500
「スターダスト……でも、攻撃力ではこっちの方が上!銀河眼の閃光龍でスターダスト・ドラゴンに攻撃!!」
「そうはさせない!手札の『チャージ・インパクター』を捨てて効果発動!
此のカードを手札から捨てる事で、俺のフィールド上のシンクロモンスター1体の攻撃力をエンドフェイズまで800ポイントアップする!!」
スターダスト・ドラゴン:ATK2500→3300
流石は遊星……ううん、お父さんだね。
そのディフェンドタクティクスには、素直に敬意を表するよ……それでいて、オフェンスタクティクスだって凄いんだから、正に最強のデュエリストって言
っても過言じゃないと思う――総合力で競ったら、私は絶対に敵わないよ。
だけど、攻撃に関してだけだったら私の方が上だよ!
リバースカードオープン!カウンタートラップ『ダブル・アッパー』!
相手モンスターの攻撃力が上昇した時に発動!
手札を1枚捨て、相手のモンスターの攻撃力の上昇値の倍の数値だけ、自分フィールド上のモンスターの攻撃力をアップする!
スターダストの攻撃力は800ポイントアップした……よって、閃光龍の攻撃力はその倍の1600ポイントアップする!
『グオォォォォォォ!!』
銀河眼の閃光龍:ATK3000→4600
「そのカードを伏せていたのか……見事だなレーシャ。」
「これで終わりだよ!!『滅びのシャイニングストリーム』!!!」
――ドゴォォォォォォォォォン!!
遊星:LP1300→0
『決まったー!!
壮絶なる攻防の果てに、勝利を掴み取ったのは、レーシャ・Y・不動!!
難攻不落の無敵のチャンピオン不動遊星の牙城を崩したのは、実の娘だったー!そして、今此処に、ミッドの新たなチャンピオンが誕生だーー!』
勝った……勝ったぞー!!
6歳の頃から挑み続けて、今回のデュエルで都合200戦目にして、遂に……ついにお父さんに勝つ事が出来た!!私の……勝ちだーーーー!!!
「あぁ、見事だったレーシャ。……俺の完敗だな。」
「お父さん………ありがとう。お父さんが居たから、私は此処まで強くなる事が出来たよ。」
「俺だけじゃない……コロナに、乱堂、その他にも素晴らしいライバルがいたからこそ、お前は此処まで成長できたんだ。
仲間やライバルとの絆こそがデュエリストを強くする……お前は其れを証明した――俺以上にな。お前は、この瞬間、俺を超えたんだレーシャ。
だから、俺を追うのは此処までだ。此処からは、お前だけのデュエルの道を確り踏みしめて行くんだ。」
お父さん……はい!了解です!
「お姉ちゃーーん!!」
「レーシャ姉!!」
っと、遊陽とシュターム……来ちゃったんだ。
フィールドに入るのはダメなんだけど……まぁ、今回だけは多めに見てあげるよ。私が勝った事が嬉しかったから、飛び出してきちゃったんだろうから。
でも、此処からが始まりなんだよ遊陽、シュターム?
私はお父さんに勝って新たなチャンピオンになったけど……次は貴方達の番だから――何時でも私を倒しに来なさい?待ってるからね。
「……上等!挑戦資格を得られるようになったら、速攻で挑んで倒させて貰うぜレーシャ姉!」
「私も負けないよ、お姉ちゃん!!」
「その意気や良し!約束するわ――貴方達が私を倒すその時まで、私は他の誰にも負けないってね!!」
だから、精々自己研鑽を怠らずにね?――貴方達とのデュエル、楽しみにしているわ!
――――――
Side:遊星
負けたか……何時の間にか、レーシャは俺を超えるほどに大きくなっていたんだな。
負けた悔しさはあるが、それ以上に、レーシャが俺を超えた事が嬉しい……それが、正直な所だ――10年以上もチャンピオンの座を護って来た甲斐
があったと言う物だからな。
「お疲れ様や遊星……見事に世代交代されてしもうたね?」
「はやて……確かにそうだが、しかし悪い事じゃないさ。
いつまでも俺がチャンピオンに居座って居たら、何時まで経っても新世代の台頭は無いからな……俺も心のどこかで願っていたんだ、俺を倒す新世
代の存在をな。
そして、其れは偶然か必然かは分からないが、レーシャが成してくれた……此れからはもう、レーシャ達の時代さ。」
「さよか……やったら、10年以上もお疲れ様やったね遊星。」
別に、苦労は無いさ。デュエルは好きだからな。
レーシャ達、次世代がどんなデュエルワールドを作り上げていくのか、見届けさせて貰うさ――頑張れよレーシャ!!
――――――
――2年後
Side:レーシャ
ミッドの新たなチャンピオンになって以来、私は連勝を重ねてデュエルでは負け知らず!――お父さんは一線を退いて、管理局の技術者として、世に
弩チートな家電を送り出してるけどね。
其れは兎も角、今日はインターミドルの決勝戦!
今年は準決勝でヴィヴィとガチにやり合った末に、決勝に進む事が出来たし、決勝の相手は今年がインターミドルのラストになるミウラ――上等だわ!
「此れがインターミドルでの貴女との最後の戦い……本気で行くわ!!」
「受けて立ちます!!」
試合開始!!
ミウラとインターミドルで戦うのは此れが最後だけど、だからと言って2度と大舞台で戦う機会がない訳じゃない――そして其れはデュエルも同じだわ。
勝ったとか、負けたとかそんなのは二の次――道を極める為の修羅道は、此処からだ!!
まだ見えない未来を目指して――デュエル、スタンバイ!!
The End
*登場カード補足
シンクロン・バトル・フォース
通常罠
自分フィールド上のシンクロモンスター1体を選択して発動する。
エンドフェイズまで選択したシンクロモンスターの攻撃力は倍になる。
究極同調術・力
通常罠
自分フィールドのシンクロモンスターが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、 戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
互角の力
通常罠
自分フィールドのシンクロモンスターが 相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで、 戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と同じになる。
スキル・レジスト
通常罠
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる。
ダブル・アッパー
カウンター罠
相手モンスターの攻撃力が上昇した時に発動出来る。
手札を1枚捨て、自分フィールド上のモンスター1体を選択する。選択したモンスターの攻撃力を、相手モンスターの攻撃力がアップした数値の倍の数
値分だけアップする。
此のカードは自分のターンでしか発動出来ない。
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