Side:フェイト
何だか良く分からないけど、やみのかけらって言うのはほんとーにうっとーしーな?
シオやなのはのすがたであらわれるだけでもげきおこぷんぷんまるだっていうのに、僕やあるふのすがたで出て来るとか、まじでぶっころされ
たいのかって疑っちゃうくらいだ。
なによりも、僕たちをこぴーしてるくせに全然よわいのがなっとくできない!!僕たちをまねるなら、もっとつよいのをもってこーい!!
「いや、逆に考えようよフェイト?
大した事ない劣化コピーだからこそ仕事が早く終わるだろ?このコピー共が、本物の志雄やなのは並の力を持ってたら、苦戦どころか、アタ
シ達の方が落とされてるよ多分。」
「あ、それはそーかも。」
シオもなのはも滅茶苦茶強いからな~~~。
でも、だからと言ってやみのかけらにまけてやるどーりは何処にもない!!だから、かくごしろー!僕が全部やっつけてやるからな~~~!!
「フェイトだと、其れが出来そうで怖いよ……」
「当然、僕最強!!」
「うん、知ってる。」
あ~~~っはっは~~!行くぞやみのかけら!僕のパワーでふんさいしてやるぞ!!
リリカルなのは×東亰ザナドゥ 不屈の心と魂の焔 BLAZE80
『力のマテリアル~Material-L~』
Side:アルフ
ったく、アタシ等を模した闇の欠片とは、随分と悪趣味な事をしてくれるもんだ……見知った相手が敵に回るってのは良い気分じゃないし、なに
よりも自分自身が敵として現れるってのは最悪以外の何物でもないからね。
まぁ、フェイトに限っては『眼の前に現れた相手=敵』って言う概念がある上に、狼であるアタシもビックリの直感力で真贋を見極めちゃうから、
この偽物戦術は通じないんだろうけどさ。
「あ~~~っはっは~~!
そのてーどで僕を倒そうなんて1000ねんはやい!って言うか、ぜったいむり!!――うん、やっぱり、僕さいきょー!!」
「なのはとザフィーラの欠片が一刀両断されて消滅とは、相変わらず惚れ惚れするバカ力だねフェイト――ドンだけ頑張っても、パワーだけは、
アンタに勝てる気がしないよ。」
「つよくてすごくてカッコイイのが僕だから、簡単にあるふにはまけないぞー!
今度のもぎせんでも、かつのは僕だからな~~~!!!」
まぁ、アタシも瞬殺されないように頑張るよ。
ドンだけ戦略考えても、フェイトは其れを力でぶち破っちゃうから意味ないし、だからと言って真っ向からパワー勝負したら絶対に勝てないから
そもそもにしてアタシの勝率は滅茶滅茶低いからね。
数少ない勝ちだって、フェイトが突っ込んできた際に避けたら、不可視の壁にぶつかって勝手に伸びちゃった訳だし。
取り敢えず、あの不可視の壁にぶつかる謎現象さえ起きなければ、闇の欠片なんかにフェイトが負ける事はないだろうさ。
『よう、アルフ。少しいいか?』
「ん?志雄じゃないかい、如何したんだい?」
アンタは確かなのはと一緒に行動中だろ?
アンタとなのはのコンビがやられるとは思えないんだけど、何か問題でも起きたのかい?
『あぁ、とびっきり面倒な事がな。
今し方、俺達の前に『マテリアル』を名乗る、なのはそっくりの奴が現れやがってな……まぁ、其れは倒したから良いんだが、どうにも、マテリ
アルってのは3体存在してるらしくてな。』
「まてりある?やみのかけらとはちがうのシオ、なのは?」
『フェイトちゃん!
うん、闇の欠片とは全然違うの。
闇の欠片は私達の記憶を再生して生まれた『過去の私達』で、見た目じゃほとんど区別が付かない『出来の良い偽物』だけど、マテリアルの
子は見た目から結構違うんだ。
私達の前に現れた子は私を模してたけど、髪型は肩くらいまでのセミロングだったし、バリアジャケットの暗い赤紫だったんだ。』
マテリアル……闇の欠片とは違う存在かねぇ?そいつは確かに厄介だねぇ?
要は、そいつに警戒しろって事かい?
『其れもあるが、なのはを模したマテリアルが出て来たって事は、残る2体はフェイトとはやてを模してる可能性が高いと思ってな。
闇の書にトドメの一撃をブチかましたのは、なのはとフェイトとはやてだ――コアの消滅はアルカンシェルで行ったとは言え、闇の書の闇の
外装をブッ飛ばしたのはこの3人だからな。』
成程ねぇ?了解、警戒しておくよ。――よし、通信終了。
なのはの前になのはの偽もんが現れたって事は、フェイトの前にフェイトを真似たマテリアルってのが現れる可能性ってのは高いと思った方が
良いだろうね?
何にしても、現れたら現れたで、倒してやるだけだが……
「あるふ、でてきたっぽいよ?」
「は?」
「ほらアレ。僕にそっくりだけど、かみのけきんいろだし、なによりもやみのかけらとは比べ物にならないくらいにすごいぱわーをかんじるモン。」
言った端から行き成りかい。
マッタク、嫌な予感ほどよく当たるって言うけど、本当に其の通りみたいだねぇ?……おい、其処のお前、お前は『マテリアル』って言うので間
違いないんだよな?
「……知ってたんだ、説明する手間が省けてよかったよ。
確かに私は闇の書の構成素体・マテリアルの一基『力のマテリアル』――闇の書を復活させるために、君達にはここで眠ってもらおうかな。」
「寝ればいいの?おやすみなさ~い……」
――ドンガラガッシャ~~ン!
おーいフェイト、この流れで本当に眠ろうとするかい普通!?
って言うか、空中で立ったまま寝るって言うのは幾ら何でも器用すぎるし、バルディッシュが相当に頑張らないとアンタ地面に真っ逆さまだよ!
「眠って貰うとは言ったけど、眠れとは言ってないよ?」
「僕たちをねむらせにきたんでしょ?だからてまがかからないよーに君にねむらせてもらう前にねむろうとおもったんだけどちがうの?」
「この場合の『眠らせる』って言うのは、君達を倒すっていう意味に普通は取ると思うんだけど……」
「え?そうだったの?
だったらわかりやすく、『おまえたちをやっつけるからかくごしろ』って言ってよ。
すとれーとに伝えないと、伝わるものも伝わらないから、伝えたいことがあるならハッキリバッチリ言えってモモコもいってたんだぞ~~!!」
「え~~と、其れはゴメン……なのかな?」
知らないよ。
と言うか、この状況で素でボケかますフェイトがマジで大物なんじゃないかって思えて来たよアタシは。
まぁ、其れは良いとして、マテリアルとか言うアンタ達の目的は一体何なんだい?
アタシ達の劣化コピーである闇の欠片とは違って、アンタからは明確な『自我』を感じるからね?――さっきの志雄との通信で、その辺も聞いと
けば良かったんだけど、聞かずに切っちゃったからね?支障が無けりゃ教えてくれないかねぇ?
「良いよ、知られて困る物でもないから。
私達の目的は、魔力を集めて闇の書を復活させ、そしてその中に眠っている『砕け得ぬ闇』を手にする事。
永遠に壊れる事のない砕け得ぬ闇を手に入れる事で、私達の存在は確かなものとなり、闇の書の構成素体を越えて活動する事が出来るよ
うになるんだ――そして、私は帰るんだ、あの血と殺戮が渦巻く闇の中に……
だが、目的を達成する為には君達が最大の障害になるから、此処で倒させて貰うよ?――君達の答えに係わらず、此れは確定事項だ。」
成程、碌でもない目的がある訳だ。
だけど戦うのは良いとして、もう少し優しい言葉で言ってくれないかねぇ?アタシは理解できたけど、ちょいと小難しい言葉が多くてフェイトが…
「?……!!?」(ぷしゅ~~~)
「この通り、脳味噌がオーバーヒートしちゃってるんだよねぇ?
悪いけど、フェイトにも分かる様に、要約して言ってくれっかね?――力のマテリアルを名乗ってはいるけど、アンタ頭は悪くなさそうだから、
其れ位は出来るだろ?」
「得たデータからオリジナルはアホの子だって分かってたけど、此れでオーバーヒートするって言うのは拙くないかなぁ?
でも、そんな状態なのを倒しても何にもならないから、此処は起きて貰おうかな?
そうだね……要約するなら、私達は闇の書を復活させうるのが目的で、その為にお前達は邪魔だから黙って私に倒されろバーカ、バーカ。
……此れなら通じるかな?」
要約し過ぎだろうに……しかも、変な所でフェイトのデータが生かされてるし。
って言うか、そんな頭の悪そうなこと、今時小学生でも言わないんじゃないかねぇ?言ったらその瞬間に逆に馬鹿にされそうさね……其れ以
前に完全に黒歴史だろう。
「だれが、おまえなんかに倒されるかーーー!
って言うか、バカっていったなおまえーーー!!むきー、バカっていったやつがバカなんだぞ!其れに僕はバカじゃないぞ!」
「なら、アホの子かな?」
「其れは否定しない!
だがしか~し、僕はアホでもバカじゃない!そのしょーこに、こんなこーしきの答えを知ってるぞ!
問題:X+4×2-6÷2-X=1。さぁ、このこーしきにおけるXのあたいをこたえろ~~~~!!!」
「え?え?」
「おそい、じかんぎれ!こたえは100だ!!」
「く……!!」
其れを聞いてフェイト復活だけど、その公式を持ち出すのは反則だろうフェイト?
その公式のXの値はどんな数字でも良いんじゃなかったけか?例え1でも10000でも、この式の通りに計算すれば答えは必ず『1』になるって
言う、マジシャンのテクニックさね此れ。――まぁ、ネタばらしはしないけどね。
「あ~~っはっは、此のていどもわからないなんて、まてりあるはたいした事なさそうだな!
かくごしろ、おまえは僕がたおす!っていうか、たおさないときがすまない!!――なんでにせもののくせに、おまえの方がありしあににてる
んだよ!!
あのグリムグリードですら、アリシアのかんぜんなこぴーは作れずに、かみの色もめの色もぜんぜんちがう僕しかうみだせなかったのに、ふぇ
いくでしかないおまえがありしあにそっくりなのは頭にくる!だから僕がぶっとばす!!」
そんでもってフェイトはやる気十分。
まぁ、自分よりも偽物の方が実の姉に似てたって言うのは腹立たしい事だろうから、そいつを思いっきりぶつけてやろうじゃないか!!
やる気MAXのフェイトは無敵にして最強!――この勝負、貰ったよ!!
――――――
Side:フェイト
なのはとシオのところに、なのはをまねたまてりあるがあらわれたからっていう事でけいかいしてたら、まさかいきなり僕達のまえにあらわれる
とはいいどきょーだってほめてやるぞ!
だけど、僕達のまえにあらわれたのが、おまえのうんのつきだ!!
「さぁて、おいたが過ぎる子には、少しお仕置きをしてやろうかねぇ?」
それはもたっぷりとね!
それこそ1しゅーかん、みどりやのシュークリーム抜きよりもきっついおしおきを与えてやるぞ!!――なにより、僕の事を勝手にコピーしてるっ
ていうのがむかつくから、ここでおまえをぶちのめしてやる!!
だから、あるふはこの戦いには手を出さないで!!
あいつは僕がやっつける!――僕よりも僕のきおくからありしあのでーたもひきだして作ったんじゃないかって言うこのすがたは、ほんとーに
むかつく!!
そしてムカつくからぶっとばす!!
「其れはまた何とも……でも、それでこそフェイトらしい。
なら、あの偽物野郎に教えてやんなよ、フェイト・テスタロッサっていう魔導師の力ってモンを!本当にヤバくなるまで、アタシは手出ししない
からね。」
「うん、ありがとうあるふ。」
そんな訳でこっちはじゅんびばんたんだーーー!!
かくごはいーな、まてりある!!おまえたちなんて、僕がいっとーりょーだんしてやるからかくごしろーーー!!
いっくぞー!ぜんりょくぜんかいぱわ~じゅうて~ん!!――だから、おまえはここでおわりだ力のまてりある!僕がお前をやっつけてやる!
To Be Continued… 
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