Side:なのは
時空管理局と協力体制を敷いてから早数日、アースラのスタッフとは直ぐに打ち解ける事が出来たから良かったの。気さくな人ばかりだったからね。
志緒さん達も、アースラクルーとは打ち解けてるみたいだしね。
でも何よりも大きな成果は……
「どぉぉらぁぁぁ!!クリムゾンレイド!!」
ジュエルシードの回収が格段に楽になったって言う事だよね。
アースラに搭載されてるコンピュータのお蔭で、今までよりもより正確な位置でジュエルシードを感知できるようになった訳だし、場所が特定されているのなら即時
出動で封印も出来るからね。
……その現場で、只今絶賛無双してる志緒さんには突っ込まない方向で。
「おぉらぁぁあぁぁぁぁぁ!!!イグニス…ブレイク!!!」
――バガァァァァァアァァァァァアァァァァァァァァァァァァァッァァアァン!!!
まぁ、そのお蔭でジュエルシードの封印と回収が大分楽になってるから、何も言えないんだけどね――取り敢えず志緒さんは最強って言う事で良いと思うの。
リリカルなのは×東亰ザナドゥ 不屈の心と魂の焔 BLAZE25
『ジュエルシードは誰にも渡さない』
ともあれ、これで8個目のジュエルシードだから、回収効率としてはまずまずって言う所だからね。
恐らくはフェイトちゃんの方でも回収してるだろうけど、私とフェイトちゃんの回収した数を合わせても21個には至らないだろうから、此れからも頑張って行かない
とだよね!
「その意気だぜなのは。
確かに未だ分からねぇ事は多いが、お前は何れあの青髪と決着を付けなきゃならねえ……なら、その時にジュエルシードが発動しねぇように、その時が来るま
でに全部のジュエルシードを集めちまわねぇとな。」
「ま、大丈夫じゃないの?この数日で3つって、今までにない位のハイペースじゃん?
しかも、その内1つは発動前に発見できてる訳だし――まぁ、僕が開発したアプリをアースラのレーダー機能に組み込んだって言うのも大きいけどね~。」
「其れに付いては否定できないな。
元々アースラのレーダーは管理局の次元航行艦の中での高性能なんだが、発動前のジュエルシードすら感知できると言う彼の発明は凄いモノだ――お世辞
抜きで、管理局の技術部にスカウトしたい位だ。」
あ、クロノ君!お疲れ様なの!!
「其れは僕のセリフだ。僕も現場に出て居たとは言え、一番の働きを見せていたのはなのはと志緒だからな……マッタク持って、君達2人のコンビは恐ろしい。
と言うか志緒、君は本気で何者なんだ!?
なのははまだ良い。魔法と出会って間もないとは言っても、潜在的な魔力は凄く高いし、今現在でも魔導師ランクはAA+は下らないからな。
だが君は、魔力ランクは一番低いくせに、暫定魔導師ランクは総合Sクラスって、有り得ないぞ!?物理的能力だけで魔力の不足を補うなんて、そんな力任せ
の人間なんて、少なくともミッド及び管理世界では見た事が無い!!」
「ミッドチルダとやらと管理世界とやらで見た事がねぇだけだろそりゃ?
此処はお前さん達からすりゃ管理外世界なんだろ?だったらどんな『予想外』や『規格外』が存在してたってオカシイこたぁねぇだろ?」
「そもそも、私のお兄ちゃんだって半分人間辞めてるし、お姉ちゃんも半分人間辞めてる領域に片足突っ込んでるし、お父さんに至ってはある意味人間辞めてる
し、そんな家族のヒエラルキーの頂点に立ってるお母さんはそもそも何者なんだって言う話だからね?」
「桃子さんはアレね……何て言うか、魂が無条件降伏してしまう凄さを備えているわよね……」
「明日香、其れ的確過ぎ。
例え全世界の国家主席やら大統領やら首相が集まっても、桃子さんに笑顔で『お願い』されたら、間違いなく二つ返事で了承しちゃうって!!!」
「珍獣の集まりなのかこの世界は!?」
いや、多分海鳴が特殊なんだと思うよクロノ君。
海鳴の神社には霊力を備えた本物の巫女さんと、私のお友達の九尾の狐のく~ちゃんが居るし、私の通う小学校はリアルに学校の七不思議があるし、ジュエル
シードは落ちて来るし、きっとそう言う場所なんだよ。
「……そう言われてしまうと、妙に納得してしまっている僕が居るのが否定できない。」
「なら、そう言う街なんだって言う事で納得してほしいの。」
或は、其れだけ特殊な土地だからジュエルシードを引き寄せたのかもしれないけどね。
何にしても、残るジュエルシードもすべて集めてるだけなの!!――そして、フェイトちゃんともキッチリとケリを付けないとだからね!!
――――――
Side:志緒
順調にジュエルシードを集めてた訳なんだが……8個目以降は、どうにも鈍っちまってるな?
いや、アースラのレーダーがジュエルシードを感知出来てねぇって言った方が正しいか……海鳴全土をサーチしても、まるで引っかからねぇかと来てやがる。
俺達の手持ちのジュエルシードが8個で反応がねぇって事は、あの青いガキと黒衣の魔導師が残りを持ってるって事になるが、黒衣の魔導師は自分で手に入れ
たジュエルシードなら、何らかの形でこっちに寄越してくるだろう。
そうなると、あの青いガキが残り13個のジュエルシードを手にしてるって事になるんだが、其れは現実的な考えじゃねぇ。
言っちゃ悪いが、アイツは俺達よりも戦力的にも設備的にも劣ってんだから、偶々俺達が発見するより早くジュエルシードを見つけた程度の幸運で其れだけの数
を集められるとは思わねぇ。
となると、四宮のアプリの機能が及ばない場所にあるって事になるんだが――
「広域エリアサーチを掛け、更に山林にも詳細なサーチを掛けても反応が無いとなると、もう海鳴にはジュエルシードはねぇんじゃねぇか?」
「其れは無いですよ志緒さん!
ジュエルシードは、間違いなく21個全てが海鳴に落ちたのを、僕は確認してるから……残りも絶対に海鳴にある筈なんです!!」
お前さんを疑う訳じゃねぇが、此れだけ探しても見つからねぇとなると、そう考えたくなるのも分かんだろユーノ?
海鳴全土をサーチしてんのに引っ掛からねぇって事は、残りはこの街にはねぇんじゃねぇのか?……そう考えるのが、普通だと思うぜ俺は。
「……レーダーが感知できる範囲の外にあるって事は無いっすかね?」
「時坂?………如何言うこった?」
「あくまでもアースラのレーダーは『海鳴の表面』を探してるんすよね?
だったら、その条件から外れた場所に存在してるジュエルシードが有るとしたら如何っすか?………例えば、海底とか。」
「「「「「「「!!!」」」」」」」
確かにその可能性はあるかも知れねぇな……やるじゃねぇか時坂!
クロノ、海鳴近海の海底をサーチする事は出来るか?出来るなら、直ぐにやってくれや!!
「言われなくとも、既にサーチを開始している…………ビンゴだ、彼の言う通り、海底に5個のジュエルシードが確認された。
恐らくだが、この5つが、この街にばら撒かれた最後のジュエルシードだろう。」
コイツがラストか……ファインプレイだな時坂、今回のMVPは間違いなくお前だ――ったく、普段は平凡な男子学生のクセに、必要な時に男を魅せるじゃねぇか!
流石はX.R.Cの部長って所だな時坂!
「はは……あざっす。って、ちょっと待て!!クロノ、モニターを拡大してくれ!!
――アレって、フェイトちゃんじゃないのか!?」
何だと!?……確かにモニターに映る青髪のガキはフェイトだが……何をしようとしてやがるんだ?
其れに其処は、ジュエルシードが眠る海底の海域――まさか!!!
『僕は僕の目的を果たす!!うおりゃぁぁぁぁぁぁあっぁぁぁっぁぁぁあぁぁぁ……電刃衝!!』
――バリィィィィィィィ!!!
やっぱり海底のジュエルシードに向かって攻撃しやがった!
確かにそうすればジュエルシードが発動するから、封印してから回収するって言う手段を考えれば間違いじゃねぇが、あんな攻撃を続けてたら身が持たねぇ!!
「だが逆に言うなら、あのまま攻撃を続けていれば彼女は何れガス欠を起こす――そうなった所で回収に向かえばいいだけの事だ。
疲弊している彼女ならば、捕縛するのも難しくないだろうからな。」
何だと……ソイツは本気で言ってんのかクロノ?
「あぁ、本気だ。
彼女の魔力枯渇心配だが、魔力枯渇程度ならば管理局の医務課で如何とでも出来るからな……彼女には悪いが、目的遂行の為の生贄になって貰うさ!!」
「ふざけた事言ってんじゃねぇ!!」
――バキィ!!!
「ぶわぁ!?」
テメェは管理局の執務官で、個人的な感情よりも優先すべき事が有るってのは理解した上で、敢えて言わせてもらうぜ――この下衆野郎!!
曲がりなりにも、テメェは管理局の執務官だろ!だったら、誰よりも人の命を第一に考えろ!!――犠牲の上に成り立った平穏なんざクソ喰らえだ馬鹿野郎!!
時坂達は動く事が出来ねぇだろうが、俺となのはとユーノには独立機動権が認められてるから、現場に独断専行させて貰う!――異論はねぇだろなのは!!
「はい!ミスミスフェイトちゃんを見殺しには出来ないから!!」
「……良い答えだぜなのは!其れでこそ、BLAZEの一員だぜ。」
ま、そう言う訳なんで、独断で現場に向かわせて貰うぜ?……俺となのはとユーノは、アンタ等の通常の指揮系統に組み込まれない存在だから、確認を取る必
要は無いのかもしれないけどよ。
兎に角現場に直行だぜ!!
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と言う訳で現場に到着したんだが、海水を巻き上げて生じた竜巻ってのはすさまじいモノが有るなオイ!ソウルデバイスのマスターコアをアルカディアに変更して
なかったら、苦戦は必至だっただろうよ。
まぁ、取り敢えずはこのジュエルシードを封印しねえとな!!行けるかなのは?
「一人では難しいかもしれないけど、フェイトちゃんと2人なら!!」
「え?」
「魔力も半分こだよフェイトちゃん……だから、これで決めよう!!海底の5個のジュエルシードを一気に封印する!私とフェイトちゃんだったら絶対に出来る!」
その意気やよしだな。実施に、意志も何もねぇ奴が頂点に立つ事はねぇからな。――見せてやれやなのは、お前のBLAZE魂ってモノをな!!!
海鳴の海に、ブチかましてやれや、お前の全力全壊をな!!
「はい!全力で行きます!!……行くよフェイトちゃん!!!」
「おっけー!全力を出して思いっきりやるよ!!!」
「ディバイィィィィィン……バスター!!」
「貫け、爆光破!!」
――ドッガァァァアッァアァァッァアァァァァァァアァアッァアッァアン!!!
如何やら、トンでもねぇ事になったみたいだが、なのはと青髪のガキの同時攻撃に耐えられる程の頑丈さは無かったって所か……ジュエルシード封印完了だ。
尤もそうなると、封印したジュエルシードなんだが……
「残り5個……其れはフェイトのモンだ!!」
「おぉっと、そうはさせないぜ?」
『此れを貴女達の手に回す事は出来ない。』
回収したジュエルシードを全て横取りする心算だったのか、青髪の仲間の犬っころが出張って来たが、其れは時坂と、何処から現れたか分からねぇ黒衣の魔導
師が阻止しやがったか……黒衣の魔導師は何を考えてんだろうな。
って、なんかとんでもない事が起ころうとしてねぇか?
『じょ、上空に次元跳躍魔法の反応!!――しかも、此れだけの魔力だなんて信じられない!!!――逃げてーーー!!』
――キィィィィィィィィィィィィン……ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァッァァァッァッァァァァン!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁ!!!!」
「フェイト!!」
「フェイトちゃん!!!」
そして降り注いだ次元跳躍魔法は、あろう事かあの青髪のガキを襲いやがった……一体如何言う心算だってんだ、クソッ垂れが!!此のままじゃあ、アイツの心
の奥底にへばりついた彼是を取り除いてやる事も出来ねぇ。
青髪のガキには人には言えないような心の闇が有る……其れを見つけて取り払わない限り本当の意味で救われる事は有り得ねぇ!
『それはそうかも知れないけれど、如何やらそれ以上に面倒な事が起きたみたいね…自分で言うのもなんだけど、トラブル体質ね私も……』
――ピキ……ピキ……バキィィィィィィイィィィィィィィィィィィィィィン!!!
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
コイツは異界化……イクリプスか!!!
呼んでも居ねぇのに、厄介事を持ち込みやがって……上等だぜクソッ垂れが!!生憎と俺達は、今更異界が如何ので怯えるような柔な精神は氏てねぇんだ!
だから、恐れる事は何もねぇ!!
「異界化と聞いちゃ、黙ってられないぜ……行くしかねぇだろ!!準備は良いかなのは?」
「はい!バッチリです!!異界化だろうとなんだろうと、バッチ来いです!!」
この状況に於いても怯える事なく吠えるか……本気でお前はBLAZE魂を継承してやがるぜなのは!アキですら其処には至らなかったってのに大したモンだぜ。
だがまぁ、今は……
「此の異界の攻略ですね。」
そう言うこった。
まぁ、精是見せてやろうじゃねぇか……ブレイズの魂の奥底に秘められた力がドレだけ強いのかって言う事をな……精々その身に刻み込んでやろうじゃねぇか!
久々の異界攻略だ……派手に行こうじゃねぇか!!
To Be Continued… 
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