Side:なのは
謎の勢力と出会った翌日――え~っと、此れは一体何でしょうか璃音さん?この異様なミノムシ状態の人は一体誰なのでしょう?全然見当が付かないんですが…
って言うか、絶対に何とかしないとなんだけど……
「あぁこれ?正体は空ちゃんよ」
「お酒に酔ってしまったとは言え、あああ、あんなことを言ってしまうだなんて、祐騎君と合わせる顔がありません……いっその事、死んでしまいたいくらいです……」
空さ~~ん!!!!
ダメです!死んじゃ駄目です!!お酒の勢いが有ったかもしれませんけど、空さんの飾らないドストレートな告白は、私の胸にダイレクトで響いてきましたから!!
其れに、祐騎さんだって空さんの事が好きだったみたいですから、恐れる物は何もないの!!
だから、頑張って行きましょう!!
「うん……取り敢えずは、祐騎君に謝って、改めて告白するしかなさそうです!!!」
どの必要はないと思いますよ空さん?
だって、空さんと祐騎さんは、魂の最も深い所で繋がったのだと思いますし。――だから、其処まで気負う事はないとおもいますよ空さん♪
リリカルなのは×東亰ザナドゥ 不屈の心と魂の焔 BLAZE18
『The view of the daily life』
Side:志緒
温泉旅行の最終日、昨日出会った黒尽くめの奴の事は気になるが、昨日の今日で何かって事はねぇだろうな。少なくとも敵じゃあねぇみてぇだし。
青髪のガキと、橙髪の奴も、昨日アンだけこっぴどくやられた訳だから、ジュエルシードが発動しない限りは大人しくしてるだろう。
そんな訳で最終日なんだが、今朝は郁島が大変だったな。
酒の勢いで四宮に告白してた事を覚えてたみてぇで、朝一番で俺達の部屋に突撃してきて四宮に昨日の事を謝って、そんで改めて交際を申し入れてたからな。
最終的には四宮と正式に交際するって事になって目出度し目出度しって所だな……結果良ければ全て良しとはこう言う事を言うんだろうぜ。
「え~~~~っと、此れ読める祐騎君?」
「何此れ?……アラビア語じゃん!!読める訳ないでしょこんなの!!」
「あ、祐騎君でも読めないんだ?」
「当たり前でしょ!って言うか、郁島は僕の事なんだと思ってるのさ!?」
「え~~~~と……元引き籠りで素直じゃなくて口が悪いけど、学園一の天才でX.R.C一の頭脳派で……私の恋人さん?其れから、名前で呼んでね祐騎君?」
「其れ、褒めてるのか貶してるのか分からないから!って言うか何で最後は疑問形!?其れから、名前呼びはもうちょっと待って。流石にちょっと照れるから!!」
んで、現在帰りの車の中なんだが……何だこの1年カップルは?いや、やり取りそのものは今までとそれほど変わらねぇ感じだが、割と郁島がグイグイ行ってやが
るな?四宮も流し切れてねぇし……それ以前に、無自覚に車内に振り撒かれてる『新米カップルオーラ』みてぇなモンが正直堪えるぜ。
此れが世に言う『砂を吐く』とか言うやつなのかも知れねぇな――ワリィが鮫島さん、車内の冷房を少し強くして貰っても構わねぇか?
「はい、勿論でございますよ高幡様。
私としても少々熱く感じておりましたので……が、こう言ったものも貴重な青春の1ページでございますので、四宮様も郁島様も其れを大事になさって下さい。」
「はい!!」
「……そう言うのガラじゃないんだけど、まぁ年長者の助言として聞いておくよ。」
「お前は、偶には素直に『はい』って言ってみろよ。」
その意見にゃ同意するぜ時坂。
しかし、良い事言うじゃねぇか鮫島さんも……貴重な時間だから大切にしろってか――確かにそうだな。
時間てモンは、絶対に取り戻す事が出来ねぇから、後から後悔しないようにその時その時を大事にしねぇとな……時は金なりってのは、正にその通りだぜ。
にしても、今気付いたが恭也さんは如何した?まさか、置いて来ちまったなんて事はねぇよな?
「大丈夫です志緒さん、お兄ちゃんは忍さんに拉致られて月村&バニングス家の車の方に乗ってるだけですから。」
「拉致られたとは穏やかじゃねぇが、大丈夫なのか恭也さんは?」
「其れに関しては大丈夫です。
さっき忍さんが『折角の旅行だったのに恭也と2人きりに成れなかったし、一緒に温泉も入れなかった……恭也分が足りないわ』とか言ってましたので、多分家に
着くまで、車内で抱き枕にされるだけでしょうから。」
……それなら、まぁ確かに大丈夫か?
……忍が若干ヤバい方向に進んでる感がしなくもねぇが、やりすぎそうになったら妹のすずかが止めるだろうから、多分大丈夫だろうな……多分。
そう言えばなのは、この旅行の間に玖我山と随分仲良くなったみてぇだが、何かあったのか?
「ほえ?えっと、何かあったと言うか……」
「其れは、男子禁制の女の子同士の秘密だから言う事は出来ないよ志緒先輩♪
ま、ちょっとだけネタバラシするとアタシとなのはちゃんはある種の『同志』って言う事だったって所かな~?それと、アタシが純真無垢ななのはちゃんの事を気に
入っちゃったってのも有るけど。」
「ま、まぁそう言う事です。私も、璃音さんのカッコいい部分が好きになっちゃったと言うかそんな感じで。」
「アタシの事を好きとは、嬉しい事言ってくれるわね?アタシもなのはちゃんの事大好きよ~~♪」
……何が有ったかは知らねぇが、仲が良いのは結構なこった。仲良きことは何とやらだからな。
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んでもって、温泉旅行から数日経ったある日の土曜日、その日は桃子さんから『ある指令』を受けてた――最大限分かり易く言うなら、半日授業で帰って来るなの
はに昼飯を作ってやってくれって事だった。
何時もなら昼休みを利用して桃子さんが作るんだが、生憎と今日は雑誌の取材が入ってて、昼休みを取材の時間に当てるって事で食事の準備が出来ないって事
だから仕方ねぇがな。(因みに美由希は高校の学食で、恭也さんは忍が弁当を作って来てくれたらしい。)
だが問題は俺が飯を作るって事じゃなく、なのはだけじゃなくてバニングスとすずかも来るって事だ。
聞いた話だと、なのはとすずかとバニングスは、毎週土曜日は下校時にそのまま何れかの家に行って昼飯を食べて、其のまま午後の遊びに突入するって事だった
んだが(土曜になのはが居ない事が多かった理由を初めて知ったぜ…)、そうなると何を作ったもんだろうな?
人並み以上には料理が出来ると自負しちゃいるが、レパートリーはそんなに多くねぇからな……出来るだけ美味いモンを喰わしてやりてぇが。
「何か希望はあるかお前等?」
「希望……特に無いわね?」
「基本的に好き嫌いは無いですから♪」
「強いて言うなら……志緒さんの一番の得意料理が良いです!」
「「それだ!」」
俺の得意料理ねぇ?……だとするとアレだろうな。
午後は思い切り遊ぶ事を考えると、お上品な料理よりも、ガッツリと腹に溜まるモンの方が良いだろうからな?幸い冷蔵庫には豚の肩ロースが3枚あったから丁度
良いか……おし、少し待ってな、俺の一番の得意料理を食わせてやるよ。
――――――
Side:なのは
と言う訳で、待つこと15分、私達の前には見事な『カツ丼』が現れてました!!
ボリューム満点なのは当然として、此れはもう見た目と匂いが食欲中枢にダイレクトアタックをかまして来てるの!!!此れは絶対に美味しい事間違いなしなの!
「ま、自信はあるがな。
其れよりも、熱い内に食ってくれや。冷めちまったら旨さが半減しちまうからな。」
は~~い!それじゃあ……
「「「いっただきま~す!!!」」」
――パクリ………ズギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
こ、此れは!!美味しい!!凄く美味しい!!
出し汁に浸ったはずなのに、カツの衣はサクサク感が残ってて、お肉も揚げられて熱した出し汁に浸されたのに固くなってないし、卵もふわふわトロトロの熱々半熟
で、それらを出し汁が見事に調和させてる……此れは至高の逸品なの!!
「蕎麦打ちは教えて貰ってねぇが、出前の合間とかに丼物はちょくちょく教えて貰っててな……何時の間にか得意になっちまってたって訳だ。
尤もカツ丼に関しちゃ、俺が独学でやってる事も多いんだがな。」
「え?そうなの?」
「そうだぜ?
トンカツは出し汁で再加熱する事を考えて、高温の油で一気に揚げてミディアムレア状態にする事で、出し汁に入れて完全に火が通るようにする。
で、出し汁にカツを加えたら一気に最強火力で加熱して溶き卵を加えて半熟で仕上げる。
こうする事で肉が固くならずに衣のサクサク感を残し、そして卵の半熟も出来るって訳だ。因みに親子丼でも似た方法が使えるから覚えておくと良いぜ?」
其処まで計算されていたとは、御見逸れしました志緒さん!
でも、其れを聞いたらこの美味しさにも納得なの!!もう、疾風怒濤の美味しさが嵐となって口の中を駆け巡って、お口の中が幸せなの~~~♪
このカツ丼を食したら、もう普通のカツ丼じゃ満足出来そうにないの!!そう思わせる位に、志緒さんのカツ丼は絶品なの!!
「そう言ってもらえりゃ作った甲斐があったってもんだぜ。
まぁ、こんなもんで良ければ、時間が有れば何時でも作ってやるから、遠慮しないで言えや。俺自身にとっても、腕を磨く良い機会になるからな。」
はい、機会が有ればまたお願いしますね志緒さん♪
このカツ丼の味は、生涯忘れる事の出来ないモノに成りそうだからね♪
――――――
Side:フェイト
げんじょーで、僕が手に入れたじゅえるしーどは4個……此れでもじゅーぶん過ぎる魔力があるけど、お母さんは全てのじゅえるしーどを集めろって言ってたから、も
っともっとがんばらなきゃ!
「その意気は良いんだけどさぁ……其れ本当に食べきれるのかいフェイト?」
「だいじょーぶ!カレーは僕の大好物だから、これくらいはかんたんに食べきる事ができる!」
で、もっとがんばるために今はあるふと『カレーショップC○C○壱番屋』でお昼の真最中!カレーはおいしくて栄養まんてんだから、がんばるためには一番の食べ物
だよ!まぁ、あるふにカレーはしげきが強過ぎるから、カレーじゃなくてはやしらいすだけどね。
それで僕が頼んだのは30分以内に食べきる事が出来れば料金がタダになるちゃれんじめにゅーの『3000gカレー』!山盛りのカレーライスははくりょくまんてん!
だけど僕にとっては此れ位は何てゆーことはない!!
「オイオイオイ、あの女の子何モンだ!?食べ始めてから5分しかたってないってのに、既に1/3を平らげちまったぞ!?」
「しかも全然辛そうじゃねぇ……寧ろ心底美味そうに食ってねぇか!?」
だっておいしーんだもん!
でも此れは、ごはんの量はすごいけど、もうすこしカレーのるーも増やしてほしいなぁ?これじゃあるーが少なくて食べづらいぞ~~?って、言ってるそばからなくな
ちゃった……あのさー、るー追加してよ?これじゃあ残りのごはん白いままで食べることになるから。
「り、量が増える事になりますけれど、構いませんか?」
「だいじょーぶだから、残りのごはんに見合った量のカレーをお願い。追加してるさいちゅーは時間止めてよ~?」
「か、畏まりました。」
お~~~来た来た、あつあつのカレーがごはんの上に!此れだけで、僕はあと10年はたたかえる!!
其れじゃあ改めていたたきま~~す!!……うん、美味しい!!やっぱりカレーはいだいだね!カレーと水色のモノに悪い物は無い!此れは絶対だと思うんだ!
取り敢えず、ごちそうさま~~~!!美味しかったよ。
「んな馬鹿な!!ルーが追加されてから僅か7分で完食だとぉ!?」
「まさか……此れが噂に聞く『悪魔の胃袋』だとでも言うのか!?この歳でこれ程とは……末恐ろしいが、それ故に楽しみでもある!!」
あ~~~……でも未だ全然足りないからお代わりちょうだい!ごはんは同じ量で、カレールーは爆盛でおねがい。
「「「「今この店に、究極のカレー魔神が降臨した!?」」」」
で、おかわりお願いしたらなんだかとってもビックリされちゃったけど、僕なにか驚かれるような事したっけかあるふ?
「いやまぁ……普通は驚くと思うよウン。フェイトみたいな子が、あんな化け物染みたモンを増量させた上で時間内に完食して、更には御代わりまで注文するってん
だからさ?なんか、カメラで動画撮ってる人もいるしね。
まぁ、アタシとしてはフェイトが美味しそうに御飯食べてる姿を見るのは大好きだから良いんだけど。
――其れでさフェイト?」
「あるふ?……此れって認識阻害魔法?」
「簡単なモンだけど、此れなら魔法関係の話をしても大丈夫だからね。
で、改めてフェイト、この間の黒尽くめの奴の事如何思う?アイツの力は、あの白い魔導師や、其れと一緒に居た赤毛やデカブツより遥かに強いと思うんだけど。」
アイツか……うん、確かに凄いと思うよ?僕とあるふをいちげきでけ~お~した位だからね。
魔力ランクだって、多分お母さんにもひけをとらないと思うんだ…って言うか、何処でおぼえたのか知らないけどお母さんの魔法まで使って来たから相当だと思う。
序に言うと、あの白い子にかせいするみたいだから、僕達にはじゅえるしーどを集めるうえでの最大のきょーいになるのは間違いないと思うよ?
「だけど、多分だいじょーぶだと思うんだ。アイツが本気を出したら、僕達をさいきふのーにする事くらいは簡単だったと思うけど、そうしなかったって言う事は、少なく
とも味方じゃなくても僕達がちめーてきなダメージを受けて、じゅえるしーどの回収が出来なくなるって事にだけはならないと思う。
寧ろ僕としては、あの白い子の方が気になるかな~?」
「アイツが?何だってまた……確かにトンでもない魔力量が有るみたいだけど、ありゃあ素人だろう?
一緒に居た赤毛とデカブツは相当な修羅場を潜ってきた感じがしたけど、あの白い奴に関しては数えるほどしか実戦経験はないんじゃないかね~?
ハッキリ言って、戦闘経験も魔導師としての錬度もフェイトには遠く及ばないと思うから、そんなに気にする事も無いと思うよ?大体にして1回勝ってる訳だしさ?」
まぁ、あの時はね。
だけどあの白い子は、何て言うか僕と同じ匂いがするんだよ……何だろう、負けず嫌いって言うのかな?兎に角、あのでかにゃんこの時に、僕に負けたままじゃあ
居ないと思う。絶対に僕に勝つために特訓してると思うんだ。
あの子の魔力は、若しかしたら僕よりも全然大きいかもしれないから、特訓して強くなったらトンでもない相手になると思う。一緒に居た人達は、凄く強そうだしね。
「フェイト……」
「でも僕は絶対に負けないよ!21個のじゅえるしーどを全部集めるって、お母さんと約束したんだもん。
だから僕は其れを達成するために飛ぶんだ。目的を果たす為にも、邪魔する奴は誰であろうとブッ飛ばす!!」
「は~~~……まぁ、そうだよね?ウダウダ悩むのなんてアタシ達らしくないからね。」
そうそう、ウダウダ悩むのなんて僕達らしくないでしょ?
って言うか、グダグダ悩む暇があるなら、其れよりも撃ち抜いて、ぶった切って、楽しくスラッシュする方が全然マッタク面白カッコいいし、何よりも僕達らしいじゃん?
「其れもそうだね?なら次にジュエルシードが発動した時は……」
「誰が来ようとも僕達が回収する!
次だけじゃない、残るじゅえるしーども全部集めて、そんでもってあの白い子に手持ちのじゅえるしーどを全部賭けてのたいまんしょーぶを申し込んで僕が勝つ!
そーすればじゅえるしーどは全部手に入れる事が出来る!完璧!!」
「そう巧く行くと良いんだけど……いや、そうなるように頑張るだけさね。」
そのとーり!その為にも、
「追加注文のお品になります。」
「お~~~!美味しそう!いっただきま~~~す!!」
此の超極盛りカレーの御代わりをたいらげて、確りとパワーチャージしとかないとね♪ん~~~~~~、やっぱりカレーは最高だな!
「……アタシは、ちょっと胃もたれして来たよ……」
「も?」
「いや、何でもない。のどに詰まらせないように注意して食べておくれよ?」
うん、分かってる!
で、結局お代わりも15分で完食して、お代はあるふのハヤシライスだけで、しかもなぜかお店の人から記念撮影とかお願いされたんだけど、何だったんだろう?
まぁ、悪い気分じゃないし『儲けは出ないが良いモン見せて貰った』って言ってくれたから、多分感謝されてたんだろうからね。
ごちそーさま!凄く美味しかった、また来るね~~♪
――――――
Side:なのは
え~と……すみません、其れって如何言う事ですか明日香さん?
レイジングハートに、皆さんのソウルデバイスの、え~~と……マスターコアのデータをインストールするって言うのは?レイジングハートが強化されるんだろうなっ
て言う事は、何となく分かるんですけど其れって必要な事なんでしょうか?
「絶対必要と言う訳じゃないけれど、なのはちゃんとレイジングハートの特異性を考えると、全属性のマスターコアのデータをインストールしておく事は悪くないわ。
なのはちゃんとレイジングハートは、攻撃と防御で異なる属性を備えているから、全ての属性のデータをインストールすれば、相手に対して有利な属性を攻撃に、
相手の攻撃に対しての耐性属性を防御に振り分ける事が出来るんじゃないかと思うのよ。」
「成程な。
確かに相手の攻撃が『効果は今一つ』なのに、こっちの攻撃が相手に対して『効果は抜群』てのはトンでもないアドバンテージになるし、しかも相克属性を自在に
切り替える事が出来るとなれば、其れって最強じゃないか?
流石は明日香、目の付け所が違うな?流石はプロだぜ!!」
「あの水色の子と、オレンジ髪の犬っ娘の事を考えると、なのはちゃんの強化は然るべきだと思うよ?
全属性使用可能で、しかもそれを相手にとって有利な攻防に振り分ける事が出来るってのは、チートレベルの能力かも知れないけど四の五のは言いっこなし!」
洸さん、璃音さん……確かにそうですね。
ジュエルシードを巡る戦いは、ルールのある『競技』じゃなくて、勝つか負けるかの『戦闘』ですから、使える手段は全て使うべきですよね……だったら、その案には
賛成ですけど、レイジングハートは良いかな?
『All right Master.When that's your will.(勿論ですマスター。其れが貴女の意思であるのならば。)』
……ありがとう、レイジングハート。
これで私は、どんな相手に対しても絶対有利な状態で戦う事が出来るように成る訳だから、尚の事負ける事は出来ないの!!
の水色の子の事だって、まだまだ知りたい事はあるし、其れに私はあの子の名前すら知らない訳だから、先ずはあの子の名前を知って、其れで私の名前も覚えて
貰わないとだよね?相手の名前を知るって言うのは大事な事だから。
「良い気合いだが、あんまり気合を入れ過ぎて勇み足を踏まねぇようにな?
やる気があるのは結構な事だが、やる気を出し過ぎて空回りして、結果的に失敗しちまったなんて事になったら、幾らなんでも笑えねぇからよ。」
「大丈夫です、分かってますよ志緒さん。」
全力全壊は基本だけど、全力出し過ぎて失敗なんて事になったら、笑えない所か奈落の底にフォーリンダウンの完全KOになりかねませんからね。
全身全霊、全力全壊でジュエルシードには対処しますけど、余程の事が無い限りは無茶も無謀もしない心算です。…事と次第によっては、その限りじゃないけど。
其れは其れとして、ジュエルシードの回収をしている限り、あの水色の子とはまた会う筈だから……次に会ったその時には、私の魂に誓って絶対に負けないの!!
To Be Continued… 
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