Side:梓
息吹が再起した事で、タケイクサは葬った。
ならば、次は夢患いの元凶である『鬼』――ミズチメを討つだけだ。元凶の鬼を討ち果たせば、夢患いに捕らわれている者達は目を覚
ます筈だ。勿論初穂もな。
それで、件のミズチメは何処にいるんだ?
「桜花達が発見したのは雅の領域だったが、奴はタケイクサが倒されたのを見るや否や、形勢不利と見て古の領域に移動した様だな
――如何やら戦いと言う物を分かって居る様だ。
だが、元凶を見つけた今、手をこまねいている理由もない――梓、お前は桜花、速鳥、那木を引き連れてミズチメの討伐に当たれ。」
「了解した。」
敵は古の領域か。
初めて訪れる領域だが、そんな事は全く持って問題ではない……と言うか問題にもならない!!敵は、ミズチメただ1体なのだから!
夢患いに捕らわれた里の皆を助けるためにも、必ずミズチメを討ち倒す――力を貸してくれ、桜花、速鳥、那木!!
「是非もない――君となら、何処までだって行ける!」
「御意に。隊長に従おう。」
「了解でございます。夢患いの元凶、討ち果たしましょう。」
あぁ、行こう桜花、速鳥、那木!
――ぶっちゃけて言うのならば、ミズチメを倒す事が出来ればすべて良しだから、多少の彼是は目を瞑るからね。
だが、此のチームなら負ける事はない。……夢患いの鬼であるミズチメよ、次は貴様が悪夢に落ちる番だ!!
討鬼伝×リリカルなのは~鬼討つ夜天~ 任務26
『泡沫の夢~醜女・ミズチメ~』
と、言う訳でやって来ました『古の領域』!
此れまで訪れた異界と違って、此処は一言で言い表すのならば『砂漠』だな……見渡す限り、黄褐色の砂の大地が続く場所…『鬼』
以外の生命の存在を感じないのは他と同じだが。
まぁ、お約束的に雑魚鬼はウザい位に顕れてくれるのだがね……お前達如きは敵ではないがな!!
大人しく、道を空けろ雑魚共!お前達に構っている暇なんて無いんだよこっちには――大切な仲間の命がかかっているんでね!!
「肩口からの体当たりでキンキが吹っ飛ぶとは……隊長の力は、相変わらず凄まじい。」
「見事でございます梓様。
桜花様にも引けを取らぬ剣術の使い手である上に、格闘に関しても富嶽様に負けぬとは、梓様に隙はなしでございますね。」
「マッタク、本当に凄いな君は。
剣術と体術の両方を身につけながら、双方を略極めている上に、人知を超えた魔法と言う物まで使うのだからね……君を寄越した
霊山には、其の内菓子でも持って礼に行かねばならないかもしれないな。」
礼なら、大和が霊山に行った時にしているとは思うけれどな。
菓子折りを持ってと言うのは、中々悪くないと思うけれどね――そう言えば、よろず屋さんにカステラが入荷していたな。戻ったら、買っ
ておかないとな。
取り敢えず邪魔だナキサワ。この異常成長したガマガエルが。
領域の内の瘴気が此れまでよりも濃いせいで、出て来る鬼は小型でも、此れまでの領域で出て来た物とは異なるが、所詮小型は小
型に過ぎないな。
桜花と速鳥と那木も、此の程度が相手ならば苦戦はないしね。
だが、小型の鬼を葬った事で、良い感じにウォームアップ出来たよ。
準備運動は完了した――そろそろ現れたらどうだ、夢患いの元凶である『鬼』、ミズチメよ!小型鬼との戦いを終えた私達なら、この場
で夢患いに落とす事が出来るかも知れないぞ!
『ギシャァァァァァァァ!!!』
来たか!
此れがミズチメ……般若を思わせる頭部を持った本体に、蛇の様な触手が2本、そして背には巻貝の殻のような物を背負った『鬼』。
此れまで戦って来た鬼と比べても、可成り奇異な姿をしているな。まるで巨大なカタツムリだ。
「こいつが夢患いの元凶か――!」
「倒しましょう、初穂様の為に。何よりも里の皆の為に。」
「この世界は、夢ではない……か。其れが現実となるのならば、飛ぼう。」
あぁ、全力で叩きのめすぞ!!
水脈を移動していると言う事は、此奴は水属性と見て間違いない――なら、弱点は火か地だから、鬼焔と金剛刀・断裂の二刀流で行
くのが吉だな!
「一刀は順手で持ち、もう一刀は逆手で持つ……この二刀流の構えは二天一流じゃないか!
只強いだけじゃなく、君は、かの宮本武蔵が編み出した二天一流まで身につけているのか!?……マッタク、トンでもないな。」
「此れがそうだったのか?
二刀流の場合、一本は逆手で使った方がやり易かったから、こうやってみたんだが、まさか此れが二天一流と同じだとは思わなかっ
たよ――だが、無双の剣豪の剣術と同じ型ならば、負ける事はないな!」
「我流で、其処に至った梓様に驚きでございます。」
まぁ、私の中には将の戦い方もデータとして残っているからな。
将は基本的には一刀流だったが、時と場合によっては鞘を逆手に持っての二刀流も使っていた――其れを真似ただけだが、其れが
意外と嵌ったと言う所だな此れは。
しかし何だなぁ?こいつは見た目がカタツムリっぽいから、塩をかけたら溶けて無くなってくれない物かな?
「隊長、其れはナメクジでは?」
「ん?カタツムリも溶けるぞ速鳥。
カタツムリもナメクジも、違いは殻の有無だけで、後は同じだ。だから、カタツムリも塩をかければ溶けて無くなる。殻は残るけどな。」
「だが、此奴は鬼だ、塩で溶けはしないだろう。」
「清めの塩で、退散させる事は出来るかも知れませんが、其れは根本解決ではございません。」
だよね。
尤も、今のは冗談だから最初から期待などしていないさ――だが、夢患いに囚われた者達を救うためにも、貴様を討ち滅ぼすぞ!!
『ギシャァァァァァァァァァァ!!』
っと……触手を振り回して攻撃して来たか。
本隊と触手による波状攻撃が、此奴の戦い方か?……ならば先ずは、その邪魔な触手を切り落とす!!オヤッさんの作った、刀の切
れ味を舐めるな!!
――ズバァ!!
「2本の触手を両方とも一撃で――全く、何処まで強くなる心算だ君は?」
「梓様、お見事でございます。」
なに、此れ位は雑作もないさ。
壊す事は私の得意分野だし、オヤッさんの業物が有れば其れは更に強くなるし、鬼とて生き物だから骨の隙間を狙って切れば、人の
胴ほどもある触手だって切り落とすのはあまり難しい物じゃないんだ。
「成程……して、隊長が今使って居る技は?」
「ドラゴンスリーパーホールドと言う裸絞めの一種だ。
通常の裸絞めとは違い、喉を反らせた上で絞め上げるので、より頸動脈を絞めやすく、そして落とし易いんだ――鬼に有効だったと
言うのは驚いたけれどね。」
元々青かった顔が、更に青くなっているぞ?
まぁ、だからと言って緩めてやる気はサラサラないけれどな――此のまま絞め殺してやる!初穂達を夢患いから解放する為にな!!
『ガァァァァァァァァァァ!!!』
――ギュイィィィン!!
と、此処でタマハミか。
自ら殻を捨てて身軽になったか――取り敢えず、残された部位は空の『祓殿』で祓うとして、身軽になった分だけ機動力は増したと言
って良いかも知れないな。
加えて、タマハミ化で、斬り落とした触手が強化再生されたみたいだからね……だが、其れが如何した?
「返して頂きます、初穂様を!!」
こっちは、大事な仲間を取り戻す為に戦っているんだ!幾らタマハミで凶暴化した所で、其れに怯む事は無い!――そもそも、タマハ
ミ等、闇の書の闇を葬ったトリプルブレイカーと比較したら、全く持って可愛い物だからな。
だから、このまま押し切る!
「穿て、ナイトメア・ハウル!!」
――ドガァァァァァァン!!
この戦いが始まったその時に、ハウリングスフィアを設置しておいたのでね。ナイトメアの十字砲は流石にお前でも効くだろう?寧ろ策
を弄するお前には効きすぎたかな?
搦め手を使ってくる相手と言うのは、大抵の場合は地力が低い事が多いからね――時たま、例外的な者が居るらしいけれどね。
まぁ、ナイトメアの十字砲で、再生した触手も再び吹き飛ばしたから、お前にはもう為す術はないよ。
「華と散れ!橘花繚乱!!」
「此れで終わり也。」
「撃ち抜きます!」
桜花が右腕を、速鳥が左腕を切り落とし、更に那木が角を打ち砕いたからね――そして此れで終わりだミズチメ!!
「滅殺……」
――カッ!!
――バキバキ、ゴキゴキ、バキボキ、ミシミシ……シャキィィィン!!!
「心の臓、止めてくれる。」
「一瞬の閃光の中で、何をしたんだ梓は?」
「其れは……分かりません。」
「何れにしても、大型の鬼を一撃撃滅した隊長の力は、間違いなく最強と言えると、自分は思う。」
此の程度は大した事ではないがな。――尤も見様見真似で、瞬獄殺が出来た事には驚いたけどね。
だが、此れで貴様はお終いだミズチメ。返してもらうぞ初穂を、そして夢患いに囚われた里の人々を――精々深き闇に沈むが良い!
『ギャァァァァァァァァァァァ!!!』
精々地獄で閻魔の裁きを受けるが良い。地獄行きは確定だがな。
――キィィィン
『女王の任を果たすわ。』
――ミタマ『卑弥呼』を手に入れた。
と、ミタマを手に入れる事が出来たか。邪馬台国の女王『卑弥呼』……ふふ、頼りになりそうだ。
さて、里に戻ろう。元凶の鬼を討ち果たしたのだから、夢患いにかかった者達は解放された筈だ――勿論、初穂もな。
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で、里に帰還。
予想通り、夢患いになっていた里の皆は目を覚ましたのだが、其れなのに初穂は目覚めていない――如何言う事だ大和?
「……俺にも分からん。他の者は目覚めたが……初穂だけが眠り続けている。」
「そんな……何故……」
「……目覚めたくないと、初穂が望んで居るのかも知れん。」
「クッ……馬鹿な……」
そんな……そんな事があって堪るか!
初穂は、大事な仲間なんだ……このまま見殺しにする事は出来ない――必ず何処かに初穂を救う手段がある筈だ!!
「大事な姉を守る事も出来んとは、俺もいよいよ焼きが回ったか。
40年……長い月日だった。俺は歳を食い、お頭などと呼ばれるようになった。オオマガドキで兵を率い、数多の屍を越えて戦った。
……その屍の中に、初穂の両親も居てな――救えていれば結果は違っただろうか等と言う、下らん考えばかりが浮かぶ。
初穂を両親の墓前で見つけた時は、流石に驚いた――所在無さげに、1人佇んでいたよ。」
「其れは、お前も辛かったな大和。」
「あぁ――だが俺は、初穂の両親から伝言を預かっていた。まだ早いと思って黙っていたが……もっと早く伝えておくべきだったのかも
知れんな。」
両親からの伝言……其れは確かに伝え時を選ぶだろうね――伝える時期云々は、結果論に過ぎないさ。
何にしても、今は初穂を目覚めさせることが第一だ――秋水でも、初穂の症状については心当たりがなかったから、普通は此処で詰
みなんだが、ウタカタには更なる知識を内包した生き字引が居るから、其の力を借りよう。
「調子が良さそうだな、神木?」
『なんだお主か。如何かしたのか?』
実は、私の仲間が、初穂が夢患いに囚われて、目を覚まさないんだ――夢患いにかかっていた里の皆は目を覚ましたのにな。
『夢患いとな?其れはまた懐かしい名を聞いたな。
して目覚めない者がおるか――ふむ、あのこまっしゃくれたちびっ子か。良く此処に来ておったな。
しかしあの者、40年ほど前にも見た気もするが……』
「見て居るんじゃないか?初穂は40年前の世界から飛ばされてきたタイムスリッパ―だからね。」
『なんだ、時の迷い子か。其れでは当然だな。
そうよな……仕方ない、我が力を貸してやろう。お主の魂を、ちびっ子の夢の中に送り込む。其れでちびっ子を救ってこや。
しかし気をつけるのだぞ。下手を打つと帰って来れぬ――準備は良いか?』
言われるまでもない、当然だ!
『では、参るぞ!!』
「頼む!!」
待っていろ初穂、今行く!
夢は優しいが、しかし残酷だ――お前をそんな世界に居続けさせる訳には行かないからな!夢の世界は終わりだ初穂――もう、目を
覚ます時だぞ。
――――――
Side:初穂
此処は何処?暗い……何も見えない――まるで真っ暗な井戸の底に閉じ込められたみたい。だけど――
『遊ぼうぜ、初姉!』
『こら初穂!もう泥だらけにしちゃダメよ?』
『ハハハ、お転婆娘にも困ったものだ。』
この声は――懐かしいこの声は一体……其れに此の光は?
――ポウ…カッ!!
!!!此れは、此の光は――大和?
『ったく、何時まで狸寝入りしてる心算だ?』
富嶽?
『初穂様、帰って夕餉にいたしましょう。』
那木……ううん、其れだけじゃない。
桜花、息吹、速鳥……みんな、ひどいよ――もう少し、夢を見て居たかったのに。私、帰りたい。皆の所に帰りたい――
――ひぃぃぃん……
……此処は……見慣れた天井――私の家?私は、戻って来たの?
――――――
Side:梓
まったく、やっと目覚めたか寝坊助。
「私、ドレくらい眠っていたのかな?。」
「数日と言う所だ。大した時間は過ぎてないさ。」
「よかった。また置いてけぼりかと思っちゃった。」
「よく戻って来たな、初穂。」
「大和……心配かけちゃったね――初姉は、ちゃんと帰って来たよ。」
「ああ……初穂、お前の両親から伝言がある。『帰ってきたら』伝えてくれと頼まれた。」
「え?」
件の伝言か――果たしてどんな物だったのか。
「……今が、その時だろう。
『お帰りなさい。そして……行ってらっしゃい、初穂。』――此れが預かった伝言だ。」
「!!――お父さん、お母さん……」
お帰りなさい。そして行ってらっしゃいか。
初穂、お前の両親は、最後まで信じていたんだな、お前が何処かで生きていて、そして帰って来ると言う事を――本当に、よく戻って
来てくれた初穂。
「ごめんなさい……!ゴメン……なさい……!――うあああああああああ!!!」
「謝るな。どうしようもなかった事なんだ。
其れにお前の両親は怒ってなど居ないさ――『良いよ、許してあげる』と、親ならば言ってくれる筈だ。だから、今は思い切り泣け。
泣いて40年分の寂しさを吐き出してしまえ。」
「梓……うわぁぁぁぁぁん!!お父さん……お母さんーーーー!!!!」
うん、其れで良いんだ――40年の時を越え、孤独の中でよく頑張ったな初穂。本当によく頑張ったよ。
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・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
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・・・
それで数分後。
「ゴメン、みっともない所見せちゃったね。」
「みっともなくなんて無いさ――寧ろ、泣く時に泣けない人間の方がおかしいんだ。……何にしても、お帰り初穂。」
「うん、ただいま。帰って来たからには頑張らないとね。
夢の中に出て来た光――蛍みたいなのは、君だよね?」
かもな。
私も神木の力でお前の夢に入り込んだから、細かい事まで覚えてないが、お前がその光を私だと感じたのならばそうなんだろうな。
「……何時だって、君には助けられてばかりだね――ありがとう。
君が来てから、私は1人じゃなかった。それに……お父さんとお母さんの言葉、やっと受け取れた。ただいま、お父さん、お母さん。
私ね、友達が出来たよ、仲間もいっぱい――だから、行くね。ごめんなさい。そして、ありがとう。行ってきます!!」
初穂……如何やら過去との決別が出来た様だな。
だが、忘れてやるなよ、お前と同じ時代を生きた者達の事を――お前が覚えている限り、彼等の魂は、お前の中で生き続けているの
だからね。
「うん、分かってる。」
――カッ!!バビュン!!
「「!!」」
此れは、分霊!!
『竜宮城へ、出でん!』
――ミタマ『浦島太郎』を手に入れた。
「此れって……分霊?
なんだか不思議――でも、良かった。君なら預けられる。私の心を、お願い。」
「あぁ、確かに受け取った、お前の魂の半身をな。」
初穂が夢患いから目覚めただけでも御の字だったんだが、まさか此処で分霊が起きるとは、これは私にとっても嬉しい誤算だったよ。
だが、此の分霊は有り難い――御伽噺の登場人物の魂を得られたからね。
現実の英雄よりも、伝説や御伽噺に登場する英雄のミタマの方が力は強い――その一つを得られたのだからな。
お陰で、私は更に強くなる事が出来た……鬼の指揮官は未だ見つかっていないが、見つかった暁には、瞬殺してやる!寧ろ瞬殺一
択だ!!
人の世に仇なす鬼は、滅すべき存在だからな――精々覚悟しておけ、祝福の風とウタカタのモノノフが、お前達を1匹残らず狩ってや
るからね!!
今の内から、御祈りの言葉でも考えておくと良いさ!!
To Be Continued… 
おまけ:本日の禊場
任務が終わったら禊は基本だ。――目覚めたばかりなのに、お前も禊か初穂?
「ずっと寝てたからサッパリしたかったの。
其れにしても……君って、本当に凄いわよね?…那木も大概だと思ってたけど、君は那木よりもずっと凄い…私も大きくなりたい!」
「何が凄いのかは敢えて聞かないが、大きいと大きいで悩みがあるんだぞ?
重いから肩が凝るし、何よりも戦闘では意外と邪魔なんだ――弓を使う那木は相当にきついんじゃないかな?
それに、此れは所詮は脂肪細胞だ……大きい事によるメリットなど殆どない。と言うか無い。――私的にはお前のスレンダーな体型
の方が羨ましいよ初穂。」
「むきー!!何それ、勝者の余裕!?
むかつくわ……揉んでやる!揉んでやるーーーー!!!」
「どわぁぁ!?って、させるかぁ!!」
生憎私は、主のセクハラのおかげで、こう言う事の対処は慣れてるんだよ!舐めるなぁぁ!!喰らえ、必殺『卍固め』!!!
「みぎゃぁぁぁ!!!」
そんなこんなで、初穂とじゃれ合ったのだが、騒ぎを聞きつけた大和からこの後滅茶苦茶説教された……解せん。
何にしても、初穂が復活できてよかった――一緒に禊をした事で、次の任務における私のスタミナの上限値も上がったようだからね。
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