ハイウェイを疾走する2台のD・ホイール。
その先に見えるは、突如現れた巨大建造物。
「そろそろか…」
到着を目前にして遊哉は…否、遊戯と遊星も只ならぬ気配を感じていた…
『時を越えた遭遇と絆』〜中編〜
「近くで見ると、益々でかいな…」
此れを見れば誰もがそう思うだろう。
其れほどまでに、この建造物は大きく異質。
「遊戯さん…」
「間違いない。此れはあの時と同じ、ダーツの神殿だよ。」
間違えようが無い。
仲間と共に命懸けの闘いをした場所なのだから。
「ようこそ、名も無きファラオと伝説のデュエル・キング。そして歴戦のデュエリスト達よ。」
「「「!!!」」」
神殿の中から現れたのは色素の薄い長髪の男。
「ダーツ…!」
そう、この男こそがダーツ。
そして恐らくは遊戯がこの時代へ飛ばされた原因。
更に…
「くくく…緋渡遊哉、不動遊星、この間の借りを返させてもらうぞ。」
「「パラドックス!!」」
遊哉と遊星にとっては1週間前に倒した筈の強敵がダーツと共に現れた。
「生きていたのか…?」
「殺り方が生温かったか…この変態仮面が。」
本日、遊哉の毒舌は絶好調。
だから止まらない。
「差分ダメージ64600じゃ足りなかったか…やっぱ攻撃力100万位にしとくべきだったか?」
「…それより『変態仮面』とはまさか私の事か?」
「他に誰が?てかあの白黒2色仮面は非常にいただけない。同様にSinモンスターも駄目。
何だ、こうしてみるとお前駄目駄目じゃねぇか。大人しく自分の部屋に引き篭もってろ、この愚か者。」
最早言いたい放題。
「毒舌だね。」
「何時もの事だから気にしないで下さい。」
初代と3代目も呆れる他ない。
よく見れば、パラドックスの顔が引きつっている。
「貴様…」
「落ち着け。この程度の安い挑発に乗るな。」
流石にダーツは冷静。
パラドックスを制し、3人へと向き直る。
「さてと…パラドックスから色々と聞いた。成程…最大の障害がお前達と言うのは頷ける。」
「ダーツ…何をする気なの?」
「知れた事だ。」
ダーツが右腕を上げる。
すると建造物が変形していく。
「此れは…」
「コロシアムか?」
変形を終えた其れは遊星の言うように正にコロシアム。
太古の戦士達が殺し合いを行った闘技場にそっくりである。
「貴様等が最大の障害ならば叩き潰すまで!」
「逃げる事は許されない。この闘技場からは我等を倒さない限り出る事は出来ない。」
いつの間にかダーツとパラドックスの腕にはデュエル・ディスクが。
無論、遊哉・遊戯・遊星の3人に逃げる気など無い。
「分からねぇ野郎だな…今度こそ消してやるぜ、パラドックス!!ダーツ、テメェも覚悟しな!!」
「懲りぬ奴だ…」
「ダーツ、パラドックス…覚悟なさい!」
遊哉がデュエル・ディスクをセットし、アグニとエアトスも臨戦態勢。
「ダーツ、パラドックス!俺達の世界を貴様等の思い通りになどさせない!」
遊星も準備OK。
「(相棒、此処は俺が行くぜ。)」
「もう1人の僕…分かった!」
――キィィィィン…
千年パズルが輝きだし、遊戯の額にウジャト眼の紋様が浮かび上がる。
そして…
「ダーツ、パラドックス、俺が…俺達がお前達の野望を砕いてやるぜ!!」
人格交代完了。
先程のまでの温和な雰囲気は消え去り、威厳に満ちた雰囲気が漂う。
「現れたか…準備は整った。さぁ始めよう!!」
「消し去ってやるぞ、武藤遊戯、不動遊星、緋渡遊哉!」
「やれるモンならやってみやがれ!」
「俺達の結束は甘くないぜ!」
「時を越えたこの絆でお前達を倒す!」
「「「「「デュエル!!!」」」」」
遊戯&遊哉&遊星:LP12000
ダーツ&パラドックス:LP8000
今回の変則デュエルでは遊哉達は3人分の、ダーツとパラドックスは2人分のライフを其々共有する。
ただしフィールドと墓地は共有せず、基本的に攻撃宣言できるのは自分のモンスターだけとなる。
「私の先攻から。手札よりフィールド魔法『罪の多重結界:Sinオレイカルコス』を発動!」
「Sinオレイカルコスだと!?」
オレイカルコス独特の魔方陣が浮かび上がり周囲の景色を一変させる。
「武藤遊戯よお前は知っているだろう『オレイカルコスの結界』を。このSinオレイカルコスはオレイカルコスの三重結界の効果を1枚で備えている。」
「何だと!」
「其れだけではない。Sinオレイカルコスは私が扱うSinモンスターのトリプルデメリットを無効にする。」
「ま、当然そう来るよな…」
「予想はしていたが…」
1ターン目から現れた破壊不能なフィールド魔法。
当然パラドックスは1ターン目から展開してくる。
「私はデッキからホワイト・ホーンズ・ドラゴンとエクストラデッキからサイバー・ツイン・ドラゴンを墓地へ送り、
来い『Sinホワイト・ホーンズ・ドラゴン』『Sinサイバー・ツイン・ドラゴン』!!」
「クィィィィ!」
Sinホワイトホーンズ・ドラゴン:ATK2200
「ギャシィィィ!!」
Sinサイバー・ツイン・ドラゴン:ATK2800
速攻性で勝るSinならではの展開力。
イキナリ2体の上級モンスターを揃えてきた。
「Sinオレイカルコスの効果で私達のモンスターの攻撃力は500ポイントアップするが…」
「Sinモンスターの場合は攻撃力が700ポイントアップする!」
Sinホワイト・ホーンズ・ドラゴン:ATK2200→2900
Sinサイバー・ツイン・ドラゴン:ATK2800→3500
「ターンエンドだ。」
1ターン目からこの攻撃力…それだけで圧倒できるだろう。
相手が並みのデュエリストならば。
「緋渡、俺から行かせて貰って良いか?」
「構わないぜ。」
「遊戯さんも、良いですか?」
「勿論だ。遊星、君の実力を見せてもらうぜ。」
こちらの先発は遊星から!
「俺のターン。ソニック・ウォリアーは相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、リリース無しで特殊召喚できる。来い『ソニック・ウォリアー』!」
「ヘァ!!」
ソニック・ウォリアー:ATK2000
「チューナー・モンスター『クイック・スパナイト』を召喚。」
「クイ〜!」
クイック・スパナイト:ATK1000
「レベル5、ソニック・ウォリアーにレベル3、クイック・スパナイトをチューニング!
集いし願いが、新たに輝く星となる。光差す道となれ!シンクロ召喚、飛翔せよ『スターダスト・ドラゴン』!」
「クァァァァァァ!」
スターダスト・ドラゴン:ATK2500
初っ端からのスターダスト。
出し惜しみは無しと言った感じだ。
「此れがシンクロ召喚…!」
「最初からスターダストとは、気前が良いな遊星。」
「出し惜しみは無しだ。クイック・スパナイトの効果発動。
クイック・スパナイトがシンクロ召喚に使用されて墓地へ送られた場合相手モンスター1体の攻撃力を500ポイントダウンさせる。」
「グゥゥゥ…」
Sinサイバー・ツイン・ドラゴン:ATK3500→3000
「フン…だがスターダストの攻撃力では及ばんぞ?」
「確かにスターダストの攻撃力では2体のSinモンスターには及ばない。だが…魔法カード『ゼロ・ドライヴ』を発動!」
「ゼロ・ドライヴ?」
「自分フィールド上のレベル8以上のドラゴン族シンクロ・モンスター1体をゲームから除外し、
除外したモンスターの名前を含む『零式』と名の付くモンスターをデッキから特殊召喚する!」
『ゼロ・ドライヴ』より発せられた光がスターダストを包み込む。
その光でスターダストは新たな姿へと進化する。
「現れろ、『スターダスト・ドラゴン零式』!!」
「クォォォォォォォ!!!」
スターダスト・ドラゴン零式:ATK3700
光の中から現れたのはまるで機械の様に身体を硬質化させたスターダスト。
白の身体は、磨きぬかれたレアメタルの如く白銀に輝き、巨大な翼は6枚に増え、見るものを圧倒する。
「此れが狙いか…!」
「バトル!スターダスト・ドラゴン零式でSinサイバー・ツイン・ドラゴンに攻撃!唸れ『アサルト・シューティング・バスター』!!」
――ゴバァァァァァァ!!
「ぬあぁぁぁぁぁ!」
ダーツ&パラドックス:LP8000→7300
後攻の利点を生かして先手を取った遊星。
流れを引き寄せると言う意味では、中々の戦術。
「カードを1枚伏せてターンエンド。」
「私のターン。『オレイカルコス・リベンジャー』を召喚。」
「グゲゲゲ…」
オレイカルコス・リベンジャー:ATK1500→2000
「そして、オレイカルコス・リベンジャーをリリースし、『オレイカルコス・デス・ナイト』を特殊召喚。」
「ガウゥゥゥ…!」
オレイカルコス・デス・ナイト:ATK3300→3800
条件召喚とは言えダーツもまた強力なモンスターを出してきた。
結界の力を受けて、強化されるモンスターは凶悪極まりない。
「苦労して召喚したモンスターには消えてもらうとしよう。オレイカルコス・デス・ナイトでスターダスト・ドラゴン零式に攻撃。」
「スターダスト零式の効果発動!このカードをリリースする事で相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
そしてこの効果を発動した場合スターダスト零式はエンドフェイズに復活する。」
「苦労して召喚しただけの事はあると言う訳か。カードを2枚伏せてターンエンド。」
リリースされたスターダストは舞い戻り、次は…
「遊戯さん、今度は俺でも良いか?」
「ふ、未来のデュエリストは血気盛んだな。君の力も見せてくれ遊哉!」
「しゃぁ!俺のターン。俺の墓地にモンスターが存在しない場合『ガーディアン・エアトス』を特殊召喚できる。」
「早速出番ですね。」
ガーディアン・エアトス:ATK2500
「魔法カード『レベル・サモン』発動。自分フィールド上のモンスター1体を選択し、
選択したモンスターと同じレベルになるよう、デッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚する。
来い『異次元龍・ムガン』『ジェム・ウィング』!」
「キョワァァァ!」
異次元龍・ムガン:ATK1500
「ニョォォォ!」
ジェム・ウィング:ATK1500
「俺も出し惜しみは無しだ!レベル4の異次元龍・ムガンに、レベル4のジェム・ウィングをチューニング。
燃え盛る紅蓮の双眸、そして灼熱の牙よ、全てを焼き払い此処に降臨せよ!シンクロ召喚!烈火の化神、『炎龍皇−アグニ』!!」
「覚悟は良いか…!」
炎龍皇−アグニ:ATK2900
お得意の速攻召喚は今回も健在。
そしてまだまだ止まらない。
「ムガンの効果発動。このカードがシンクロ召喚の素材に使われて墓地へ送られた場合ゲームから除外されているモンスター1体を墓地へ戻す。
俺はスターダスト・ドラゴンを遊星の墓地へと戻す。」
スターダスト・ドラゴン:除外→墓地(遊星)
「更にジェム・ウィングの効果。レベル8のドラゴン族シンクロモンスターのシンクロ召喚に使用されて墓地に送られた場合デッキからカードを2枚ドローする。
(来た来た。)魔法カード『異次元同調・弐式』を発動。自分の墓地のシンクロ素材モンスターを除外しモンスターをシンクロ召喚する!」
「1ターンに2度のシンクロ召喚だと!?」
「墓地の異次元龍・ムガンとジェム・ウィングをゲームから除外してチューニング。
凍てつく氷の翼よ、絶対零度の力を纏いてこの地に降り立て!シンクロ召喚!氷河の化身、『氷龍皇−ミヅチ』!」
「俺の出番か。」
氷龍皇−ミヅチ:ATK2500
「物凄い速攻だな。」
「此れが俺のスタイルだから。でも、此れだけじゃ済まないぜ。手札から『融合』を発動!アグニとミヅチを融合する!」
――ゴゴゴゴゴゴゴ…
強大な力を持つ2体の龍皇の融合。
その力は、大地を揺るがせる。
「さぁて御降臨だ。現れろ『氷炎龍皇−ラガン』!!」
「我の力…受けてみるが良い!」
氷炎龍皇−ラガン:ATK4000
本来ならば相反する力である炎と氷。
だが、其れが力を合わせたとき其れは何者をも寄せ付けない力を生む。
対消滅の力を宿した龍皇は静かに佇む。
「コイツは滅多にお目にかかれないぜ?バトルだ、ラガンでオレイカルコス・デス・ナイトに攻撃!『ライオネット・ブラスター』!!」
「滅殺!!」
――ゴバァァァァァァ!
凄まじい力が襲い掛るがダーツは冷静だ。
「伏せカードオープン『オレイカルコスの呪詛波』。相手モンスターの攻撃を無効にし相手モンスターを全て破壊する!」
強烈な罠だが…
「無駄だ!スターダスト零式の効果はその上を行く。1ターンに1度相手のカード効果を無効にし破壊する『ヴィクティム・サンクチュアリ改』!」
其れは遊星が通さない。
――バァン!
「く…」
ダーツ&パラドックス:LP7300→7100
「だが、この瞬間罠発動『オレイカルコス・ミラージュ』。私のモンスターが破壊されたときデッキから『オレイカルコス』と名の付くモンスター1体を特殊召喚する。
現れよ、『オレイカルコス・ゴーレム』!」
「ガ…グ…」
オレイカルコス・ゴーレム:ATK3000→3500
「本命はそっちか…カードを1枚伏せてターンエンド。」
「私のターン。エクストラデッキより『サイバー・エンド・ドラゴン』を墓地へ送り『Sinサイバー・エンド・ドラゴン』を特殊召喚!」
「キィィィィィ!」
Sinサイバー・エンド・ドラゴン:ATK4000→4700
「バトルだ!Sinホワイト・ホーンズでエアトスを攻撃、『ホーンズドライブ・バスター』!」
「手札の『ガード・リンドヴルム』の効果発動。このカードを手札から捨てる事で、このターンモンスターの破壊を無効にする!」
「だが戦闘ダメージは受けてもらう!」
――ガァァァン!
「ぐぬ…」
「くぅ…」
遊戯&遊哉&遊星:LP12000→11600
「追撃だ!Sinサイバー・エンドでエアトスに攻撃、『エターナル・エヴォリューション・バースト』!」
「その攻撃は通さない!スターダスト零式をリリースし攻撃を無効にする!」
ハイレベルな攻防。
息つく暇も無い。
「カードを1枚伏せてターンエンド。」
そしていよいよ遊戯のターン。
「俺のターン!(いきなり来たか伝説の竜達よ!)遊哉、先ずは君のカードを使わせてもらうぜ。」
「やっぱり来てたか。伏せてあるのは『閃光のバリア−シャイニング・フォース』だぜ!」
「あぁ!手札より『クリティウスの牙』を発動!クリティウスは伏せられた罠と融合し新たなモンスターとなる。
俺は遊哉のフィールドのシャイニング・フォースとクリティウスを融合!来い『閃光龍−シャイニング・フォース・ドラゴン』!」
「グォォォォォォォ!」
閃光龍−シャイニング・フォース・ドラゴン:ATK2700
「名も無き竜か…小賢しい…」
ダーツは忌々しげに呟く。
己の計画に真に邪魔な存在であるのだ。
「更に『デビルズ・サンクチュアリ』を発動。メタルデビル・トークンを特殊召喚するぜ。」
「……」
メタルデビル・トークン:ATK0
「メタルデビル・トークンをリリースし、来い『ブラック・マジシャン・ガール』!」
「マスター、ガンガン行きましょう!」
ブラック・マジシャン・ガール:ATK2000
「そしてこの瞬間『ティマイオスの眼』発動!シャイニング・フォース・ドラゴンとブラック・マジシャン・ガールと融合!
現れろ『波動竜騎士−ブラック・マジシャン・ガール』!」
「この力で、ダーツ彼方を倒す!」
波動竜騎士−ブラック・マジシャン・ガール:ATK3300
名も無き竜の力を存分に発揮する遊戯。
其処に迷いなど微塵も感じられない。
「流石ですね遊戯さん。俺のカードも使ってください。罠発動『ロスト・スター・ディセント』。
俺の墓地のシンクロモンスターを守備表示で特殊召喚する。蘇れ『スターダスト・ドラゴン』!」
「キュォォォ!」
スターダスト・ドラゴン:DEF2000→0 Lv8→7
「ありがたく使わせてもらうぜ。『ヘルモスの爪』を発動!モンスターと融合し新たな装備カードとなるこのカードを
遊星のスターダストと融合するぜ!来い『流星剣−シューティング・レイヴ』。」
1ターンで3枚全ての力を引き出した。
「流星剣−シューティング・レイヴは装備モンスターの攻撃力を500ポイントアップさせる。
そして装備モンスターが存在する限り俺達のモンスターは戦闘では破壊されないぜ。
この剣を遊哉、君のガーディアン・エアトスに装備するぜ!」
「サンキュー、遊戯さん。」
「感謝します、名も無きファラオ。」
ガーディアン・エアトス:ATK2500→3000
「此れで俺達のモンスターは無敵となった。さて、遊哉、遊星、俺達は大分手札を使ってしまった。
このままでは満足なデュエルは望めそうに無い。」
確かに。
遊哉の手札は3枚、遊星は2枚、遊戯に至っては残り1枚である。
此れでは流石に戦術が限定されてしまう。
「其処でこのカードだ。魔法カード『天よりの宝札』。全てのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。」
此処で手札の補充。
伝説のデュエルキングは何処までも隙が無い。
「行くぜ!波動竜騎士−ブラック・マジシャン・ガールでSinホワイト・ホーンズ・ドラゴンに攻撃!『ブラック・ウェーブ・ソニック』!!」
「喰らえぇぇぇぇ!」
――ゴバシュゥゥゥ!!
「ぐ…流石は伝説の竜…凄まじい力だ…」
ダーツ&パラドックス:LP7100→6700
「だがこの瞬間カウンター罠『Sinパラダイム・シフト』を発動。このターン破壊されたSinモンスターの元々の攻撃力分のライフを回復し
デッキからSinモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する、来い『Sinメテオ・ブラック・ドラゴン』!」
「ガォォォォォ!」
Sinメテオ・ブラック・ドラゴン:ATK3500→4200
ダーツ&パラドックス:LP6700→8900
カウンター罠に対してはスターダスト零式の効果は発動できない。
其れを見越してのこの戦術、やはり一筋縄ではいかない。
「ふ、俺達を相手に此処までやるとは、褒めてやるぜダーツ、パラドックス。カードを2枚伏せてターンエンドだ。」
大幅に回復された物の余裕を絶やさない遊戯。
遊戯と共に戦えることで、己の限界を超えた力を出している遊哉と遊星。
そして、まだまだ何かを隠し持っていそうなダーツとパラドックス。
このコロシアムにはこのままでは済まない空気が渦巻いていた…
*補足
閃光龍−シャイニング・フォース・ドラゴン
レベル8 光属性
ドラゴン族・効果
このカードは戦闘では破壊されない。このカードが戦闘を行ったとき相手フィールド上にモンスターが3体
以上存在する場合、ダメージステップ終了後に相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
ATK2700 DEF1200
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