儀式の祭壇には、息が詰まるほどの緊張が走っていた。
最後の鍵を再奪取したとは言え、ユニゾンイクサと楓が5と8に倒され、戦力は大幅に落ち込んだ事は否めない。
更に、イクサとユニゾン状態にあった和美も戦闘不能になって居ると言うのもまた痛いだろう――最強のバックスが居なくなってしまったのだから。

「中々に最悪やな今の状況も……よっしゃ、此処は俺に任せて夏美姉ちゃん達は逃げろ!
 この場に姉ちゃん達が留まっても何の意味もない!俺が可能な限り時間を稼ぐから、逃げながらのどか姉ちゃんをタコ殴ってでも起こせ!
 のどか姉ちゃんが目を覚ませば、瞬間移動でコイツ等から逃げ切る事は可能やからな!!」

其れでも抵抗は止めない。
腹から血を流しながらも、小太郎は漢の意地で立ち上がり、仲間が逃げる時間を稼ぐと言う。

無論それをやるのは小太郎だけではない。

「まき絵、ユエちゃん、夏美ちゃん……私等でドレだけ抑えられるか分かんないけど…出来るだけ祭壇から距離を取ってよ。
 和美に最後の防錆線任されたからね――私もコタと一緒に此処に残るからさ。」

裕奈もまたこの場を凌ぐために、此処に残る事を決めていた。

「やだ!!私も此処に残る!小太郎君だけを置いて行く事なんて出来ないよぉ!!」

「アホかーーー!夏美姉ちゃんが残って……残ったとして戦闘に何の役に立つ言うんや!!
 俺等が死ぬ事だけは絶対無いんや…やから安心して逃げてくれや!!」

だが、夏美はこの場に小太郎を残していくことに猛反発。
自分も残ると言って聞きそうにはない……二度の恐怖を乗り越えても、矢張り彼女の感覚は一般人――大切な人を死地に残す事など出来なかったのだ。

「やだ、私も残る!!!」

「〜〜〜〜!!夏美!!」


――パァン!!


尚も残ると言う夏美に、裕奈の平手が炸裂した。

「状況見ろよ!アンタが此処に残ったって何も出来ないでしょうが!…それどころかコタの足手まといになるだけでしょ?
 アンタは、コタの覚悟を無駄にする心算?自分が惚れた男の覚悟を露と消す心算なの!?
 アンタがすべきことは、此処に残る事じゃなくて、何が何でも逃げ切って、鍵を護り通す事でしょうが!!分かったらさっさと行く!!」

厳しい物言いだが、其れが逆に夏美の頭を冷やした。

――適材適所……正にそう言う事なのだろう。
戦闘は裕奈と小太郎が引き受ける代わりに、夏美達は逃げ切って魔法世界の崩壊を阻止する……つまりはそういう事だ。

「小太郎君、ゆーな………分かったよ…だけど、必ず無事でね!」

「おうよ…惚れた女残してやられてたまるかい……必ず戻るから安心してや。」

短いやり取りに軽く頷き、夏美達は祭壇を後にした――最終的な勝利を得るために…










ネギま Story Of XX 123時間目
『闇よりの帰還、反逆の狼煙』











「さてと…あぁは言ったけどさ、コタは実際のところ勝算ある訳?」

「ある筈ないやろ…コピー言うても兄ちゃんクラスの強さやで?…俺が全力出しても勝てる訳ないやん。」

夏美達の離脱を確認した裕奈と小太郎は、5と8を眼前に置いておきながらも、不思議と緊張も何も感じてはいなかった。
如何足掻いても今この場では埋める事の出来ない絶対的な実力差のある相手と対峙していながら、裕奈と小太郎の心は波風一つ立ってはいなかった。

覚悟を決めたと言う事なのだろう、その瞳には恐怖も迷いもない。

「せやけど、ちょっと悔しいと思わんか裕奈姉ちゃん?
 こんだけの圧倒的実力差のある相手――言うなれば兄ちゃんレベルに到達するまで修業が出来へんって事は…」

「あはは…確かに――目標としてた高みに上れないのは悔しさ大爆発だわ。」

大凡死地に残った者の会話とは思えないが、其れでも2人の視線は5と8からは一時も外れてはいない。
かる〜〜〜い会話をしながらも、意識は確りと戦う相手に向けられているのだ。

「未だ足掻くの?……理解不能だね。」

「大人しく氷漬けになれば、苦しみもなく向こうの世界に送ってあげるわよ?」

「悪いけど、そう言う御誘いはお断りっすね〜〜……お気楽な夢の世界なんか面白くないでしょ?
 人生ってのは、毎日刺激があるから楽しんじゃね〜の?……って、こんな事をアンタ等に行ったところで分かる筈もねーか。」

キアー・ストレイトのブレードに魔力を纏わせ、その切っ先を2体のアーウェルンクスへと向ける。
小太郎も人狼黒影装で獣化状態となり、其の力を高めている……其れでも差は碌に埋まりはしないが……

「やれやれ…理解できないわ…」

「まぁ、抵抗するなら排除するまでだ。」

5と8にも凄まじい魔力が集中している――放たれるのは間違いなく一撃必殺の極大魔法だろう。



――ドガァァァァァン!!!!



そしてそれは一瞬の出来事。
4人が略同時に放った夫々の最大級の一撃は、祭壇が崩壊してしまうのではないかと思う程の衝撃を巻き起こし、轟音が轟き閃光が走る。

その閃光と轟音は先に逃げた夏美達にも分かるほどに大きいモノだ。

「小太郎君!ゆーな!!!」

「止まってはダメです!あの恐ろしく分厚い石扉を閉めたとは言え、アレが相手では大した意味は無いです!
 兎に角今は…最低でものどかが目覚めるまで逃げ切るしかないです!!」

「って、そう言えば本屋ちゃん大丈夫!?」

「稼津斗さんの従者であるのどかがあの雷で死んでしまう事はないですが……此れは魔法での気付けを試みた方が良いかもしれません。」

逃げながらも、のどかを少しでも早く目覚めさせようと言う考えはあるようだ。
尤もそれをするには足を止めなばならないが、術式そのものは簡単なモノなので早々タイムロスにはならないだろう。

「のどかは私が…マキエさんはアスナさんを頼むです。」

「あ、うん!分かった!!ほら、目を覚ましてアスナ!私だよ、分かる!?」

まき絵は必死にアスナに呼びかけ、ユエはのどかに気付けの魔法を掛けていく――が、矢張り…


――ドオォォォォン!!


再びの轟音。
石扉が吹き飛んだのだろう……其れはつまり裕奈と小太郎がやられてしまった事に他ならない。

と、なれば此処に留まるのは危険極まりないが――

「下がってて夏美ちゃん。」

「ナツミさんのどかを…1分で目が覚めるです。」

「ちょ、まき絵、夕映……!」

今度はまき絵とユエが足止め役に名乗りを上げた。
確かに夏美と比べればユエは戦闘能力が高いし、まき絵もアーティファクトを駆使すればそれなりに戦う事は出来るだろう。

いや、相手が並の魔法使いならばギリギリで勝利する事だって出来るかもしれない。
だが今回の相手は並ではなく極上……のどかが目を覚ますまでの1分を凌げたならば、其れは受勲レベルの大健闘だ。


「!!…のどか、のどか!起きて!!!」

その覚悟に夏美も覚悟を決めたのだろう。或はさっきの小太郎の事で学んだのかもしれない。
無理に2人を止めはせず、のどかの覚醒を促す。



そして、まき絵とユエの前には粉塵の向こうから5と8が。

「いやーー…正にクライマックスだね?
 まさか自分が魔法世界に来て、こんなラスボスとガチで戦う事になるとは日本を出発した時には思ってもいなかったよーー。」

「そうですか?私は意外としっくり来ているです。
 ……そう言えば、マキエさんとこうして話をするのは珍しいかもですね?」

「あり?夕映ちゃん記憶が…」

「この半年間の事はまだです。」

「そっかーー…まぁ殆どないって感じかなーー?運動部と文化部だったしね。」

互いに緊張は否めないし、額には汗が滲んでいるが、だからと言って逃げる事はしない。
勝てる確率は0%だが、大切なのは勝つ事ではなく、1秒でも多く時間を稼ぐ事なのだ――のどかとアスナが覚醒するための時間を。

「色々思うところはあるんだけどさ…取り敢えず…」

「はい、行くです!!」

決死の特攻!!




だが、その直後に響くのは無慈悲な轟音と何かが倒れ伏す音が2つ。

「!!」

そして、夏美には地獄からの使いとしか思えない足音が2つ……

「あ…あ……!!」

通路の角から姿を現した5と8だった。












更に墓所でも…


「ぐ……こんな重力なんて………」

「無駄な抵抗は止めなさい。」


――グン…


「うわぁ!!」

7の操る重力魔法に、全員がその動きを封じられていた。
実に十数倍の重力を掛けられては、幾ら何でも動き様がない――寧ろ未だに潰れていないのが奇跡とも言えるくらいだ。

「では…私が永遠の園へとご案内しましょう…」

状況はゲームオーバー寸前だった。








――――――








「確かに、800年は長すぎたな…」

「…………」

黒く塗りつぶされた精神世界で、稼津斗は何処か他人事のように聞き覚えのある声を聞いていた。
殺意の波動と暗黒パワーに浸食され、心の闇が増幅された稼津斗は闇に堕ちる寸前なのだろう。

「だが、もし本当に『もう良い』と思っているなら、如何してお前の拳は今もまだそんなに強く握りしめられているんだ?」

「え………?」

謎の声に言われて気付く。
稼津斗の左手の拳は、戦っているときと同様に強く握りしめられて居るのだ――まるで其処だけは終わるのを拒むかのように。

「……そうだ、俺はまだ戦う事を止めちゃいけない気がする…」

「無論だ……武の道に足を踏み入れた以上は、途中で戦いを放棄してはならん。」

更に聞こえて来たのは、自分を常に高みへと導いてくれた暗殺拳の使い手の声。

「お前は何時ぞや私に言った事が有ったな――どんな壁が立ち塞がろうと自分はその壁を己が拳で砕いて進むと。
 其れなのに、お前はこの程度の壁を前に進む事を止めると言うのか?」

続いては、忘れようもない声――己の父の声だ。

「俺は…」
――そうだ、俺はこんな所で止まる訳には……殺意の波動と暗黒パワー何かに支配をされる訳には!!!


――ピキィィィン……轟!!!!!!


何かが弾ける音、そして吹き荒れる暴風――稼津斗がXXに変身したその瞬間に、世界は一変した。
漆黒だった空間に色が戻り、己に声を掛けて居た者達の姿が明らかになる。

「親父、爺さん………そして、まさかお前が来てくれるとはな。」

己の父親、己が目標とした暗殺拳法家・龍、

「不動遊星。」

そして、以前に異世界を訪れた際に共に邪悪なる存在と戦った決闘者――不動遊星。

「まぁ、此れはあくまで俺の精神世界の事だから親父も爺さんもお前も実際に此処に居る訳じゃないだろうが…だが、おかげで目が覚めた。」

「違うぞ稼津斗、俺達はお前の心の中に存在している。
 お前の父親も、目標としていた爺さんも、そして俺も……お前が忘れない限り、お前と絆を紡いだ者はずっとお前の中で生きているんだ。」

「彼の言う通りだ。私達は常にお前と共にある…恐れず進め、己が信じた終わりなき道を振り返る事なく前だけ見てな。」

「さぁ、行け我が後継者よ!取るに足らぬ愚物共に真なる戦いと言うものを教えてやれ。」

父親と龍の姿が光の玉となり稼津斗に同化し、稼津斗の気が大きくなる。

「親父…爺さん…」

「稼津斗、仲間との絆を忘れるな。
 仲間との絆を忘れずに信じていれば、どんな逆境に陥っても、必ず其れは希望を導く光射す道となる――お前なら分かってるだろうけどな。」

「あぁ…少し忘れかけたがな――だが、おかげさまでもう大丈夫だ。まぁ、まさか800歳も年下のお前から説教されるとは思ってもいなかったがな。」

一つ溜息を吐き…

「それじゃあ、行ってくるぜ戦友。」

「あぁ、行って来い戦友!」


コツンと拳を合わせると同時に遊星も光の玉となり稼津斗と同化――そして、世界は弾けた。








――――――








一方で闇に捕らわれたネギもまた…


「俺を超えるんだろネギ?…それどころか俺を見つけた暁にはブッ飛ばしてくれるそうじゃねえか?やってみろよ。」

「父さん…」

ナギとトサカとラカン、そしてエヴァの声で意識を一気に闇の底から浮上させていた。

「くくく…ネギよ、あのバカをブッ飛ばすならばこんな所で立ち止まってはいられまい?
 灰色の道を行けネギ、泥に塗れても尚前に進め――其れがナギとは違うお前の道…お前が自ら選んだ道だ。」

「エヴァンジェリンさん……はい!」


――ドォォン!!


決意の返事と共に雷天双壮を発動し、全身が輝きを放つ。
ネギもまた、己の闇を完全に乗り越えたのだ。

「行って来いネギ…その先で待ってるぜ?……でもって、さっさと俺の事をブッ飛ばしに来いや。」

「父さん…はい!だけど、ブッ飛ばす時は一切手加減しませんから覚悟しておいてくださいね?」

「お〜〜怖いねそりゃ?」

「顔が全然そう言ってませんよ?…………それじゃあ、行って来ます!!!!」

世界から不浄の闇は消えていた。








――――――








墓所での7による攻撃はそろそろ限界レベルに達しようとしていた。

「其れではお別れです…級世界のお嬢さんたち…」

「あが……」
――くそ…此処までなのかよ…


覆せない力の差に、千雨も『最早此処まで』と思う――現実に7は更なる重力を加える準備と完全なる世界へ送る準備を完了しているのだ。


――ガシ


だが、其の7の腕を誰かが掴んだ。

「!?」

「………」

それは石膏像の様になってしまった稼津斗の腕。
相変わらず全身真っ白で罅割れもあるが、その身体で立ち上がり7の腕を完全に掴んでいる。

いや、それどころか


――ピキ…バリィィィィン!!!


軽く手を触れて多重障壁を破壊し7の防御を崩す。
更に…


――ドゴォォォン!!


無防備となった7を雷光が吹き飛ばす。
此れを行ったのは、稼津斗と同様に石膏像の様になってしまったネギだ。


――ピキピキ…バキィィィン!!!!


そして、2人の全身に罅が入り……宛ら外装甲をぶち破るかのように、真っ白な部分が吹き飛び、稼津斗とネギが完全復活!
同時に、7の重力がなくなり全員が自由の身となる。

「ば、馬鹿な!!7を、重力のアーウェルンクスを一撃で!!
 い、いや…それ以前に魂魄まで闇に侵されたあの状態から復帰するなど……!!!」

其れに驚いたのはデュナミスだ。
完全に沈黙したと思っていた稼津斗とネギが復帰してたのだから驚くのも無理はない。

「ネギ君!!」

「ネギ坊主…!!」

「稼津斗さん?…貴方は…!!」

「稼津さん…!!」

「ネギさん…稼津斗さん…?」

「ったく……おせーぞ主人公共?お約束とはいえマッタクよぉ…」

そんな事はよそに、稼津斗とネギが復活した事に仲間達は大喜びだった――憎まれ口を叩いている千雨も当然だ。

「おのれ!!!」

「…動くな、核を握りつぶすぞ。」

復活した稼津斗達に何かしようとするデュナミスだが、その動きはローブを纏った小柄な誰かに止められた。
その者の腕はデュナミスの身体に入り込み、恐らくは核とやらを掴んでいるのだろう。

「貴様は!!…裏切るのか主よ!!」

「裏切るだと?…心外だな、もとより貴様等の仲間になった覚えなどないが?」

其れを行ったのは、栞の説明で出て来た『墓所の主』。
この土壇場で現れ、行ったのはあろう事かデュナミスへの攻撃だった。

「そこの彼等には貴君等の案に変わる代替案があると言うではないか――私は其れに賭けてみたくなった。」

「馬鹿な…!!」

何とも不思議な存在だが、僅かにフードから覗いたその顔に、ネギは何かを感じ取っていた。

「貴女は…母さんの、アスナさんの…」

「詮索をしている暇など無かろう?ぼやぼやしていては全てが無に帰す。行け、我が末裔よ――そして天下無双の戦士よ!」

そしてその正体は―――どうやらネギの御先祖様関係であるようだ。








――――――








「ちぃ…左舷精霊エンジン沈黙…速度が…!!」

「あんにゃろ、何時でもやれるのに弄んでるよ!!」

「分かってるわよ!!」

其の頃、ハルナ達も絶体絶命の大ピンチに陥っていた。
執拗な4の攻撃に、遂にグレートパル様号のエンジンが被弾し、速度低下と姿勢制御の不可を余儀なくされてしまったのだ。

「追いかけっこもそろそろ飽きた…終わりにしようか――炎帝召喚!」

そろそろ終わりとばかりに4が呼び出したのは、グレートパル様号の10倍はあろうかと言う炎の巨人。
此れの一撃を喰らった一溜りもない。

「さぁ…魂が燃え尽きない程度に炙ってやろう。」

最大の一撃……だが其れが放たれるよりも早く、一筋の雷光が炎帝を4ごとブッ飛ばした。


「「「「「「「!!!!」」」」」」」

「なに!?……貴様は!!!」

其れを行ったのは雷天双壮を展開したネギ。
雷速で墓所から此処まで移動して来たのだ。








墓所でも、

「オノレ…この私を…!!」

「お前を如何して何がどうなると言うんだ?」

復帰した7を稼津斗が完全にマークしていた……此れでは隙をついて重力魔法で自由を奪う事は出来そうにない。

「貴様…!!」

「俺とネギが寝てる間に随分好き勝手やってくれたみたいじゃないか…その代償を払ってもらうぞ。」

言うが早いか正拳突き一閃!
闇の力を完全に制した最強戦士に死角はない。







更に祭壇周辺では…


「さようならお嬢さん…」

「怖がることは無いわ…」

5と8の攻撃が夏美に放たれようとしていた。
夏美にこの攻撃を防ぐ術はない……それどころか3度目の限界恐怖に動く事が出来なくなっていた。


――ドシャァァァァァ!!


だが、其処に突然凄まじい量の泥が雪崩れ込んで5と8の攻撃を中断させた。

「彼女達は彼等の仲間…」

「私とフェイトの獲物よ…」

その攻撃は、なんとフェイトとセクスドゥムによるもの。
フェイトの砂にセクスドゥムが水を混ぜ、大量の泥として流し込んだのだ。

そして、同胞への攻撃を行ったフェイトとセクスドゥムの瞳には本当に僅かに…しかし確実に『怒り』が宿っていた。



其れは4を相手取ったネギと、7を相手取った稼津斗も同様だろう。



「俺の仲間に…」
「僕の仲間に…!」


「目覚めたばかりの君達に…」
「稼働したばかりの貴方達に――







「「「「手出しはさせない。」」」」












 To Be Continued…