戦闘が開始されはやてはなのはの指示通り散開した敵と戦闘していた
はやて(戦闘能力だけやとこっちと大差ない…ううん、こっちに部がある…けど、数が多いせいで押しきれん…)
相手の使う剣型のデバイスをアロンダイトで防ぎつつも数にして少しだけ不利であることをはやては戦闘が始まってすぐに理解していた
はやて(このままやとこっちが体力的なものでダウンしてまう…
なのはちゃんはフェイトちゃん達が来るって言っとったけど…それまで持ちこたえなならんな)
そう心で決めたはやては相手の剣を押し返し反撃に出る 縦横無尽に剣を振り、その全てを敵に叩き込む。
その姿はまさに蹂躙に等しかった。
19にも及ぶ斬撃を終え、トドメと言わんばかりにクラウソラスを叩き込み1人目を撃墜し、バインドでぐるぐる巻きにした
はやて(一人一人なら確実に倒し切れる…さぁ、はよ来てやみんな!)
はやてはそのまま次の敵に突撃し、自身の愛剣を振りかぶった瞬間、雷と炎、氷の射撃が相手を襲った
フェイト「遅くなってごめん…」
アリシア「なのはから連絡受けてすぐに飛んできたんだけど」
アリサ「とうのなのはは何処にいるのよ?」
はやて「なのはちゃんならこいつらのリーダーと幹部クラスと戦ってるよ」
はやての言葉に全員が驚いた
すずか「え?まさか一人で?」
はやて「まさか!なのはちゃんと統夜くん…天を冠する二人が戦っとる」
はやての視線の先にはバスターカノンで的確に射撃するなのはと砲撃のタイミングで姿を消し、
砲撃が終わるのと同時に敵の背後に現れ、戦う純白の少年の姿があった
アリサ「あいつ、誰よ?」
はやて「それは後で教えたるよ。それより」
アリシア「こいつらを倒すんでしょ?」
はやて「うん!」
そしてはやてたちは倒すべき敵を睨み、空を駆けた
side
なのは&統夜
はやてたちが戦闘を始めたのを見ていたなのはと統夜はあっさりはやてに堕とされた1人の姿を見てため息をついた
統夜(戦力的にははやてたちの方が上…いや、さっきの蹂躙具合を見ると余裕がある
…となればユニゾンは解いても大丈夫だな…その分ディアーチェ達は幹部に回せばいい)
なのは(はやてちゃんがさっき1人をボコってたのを見ると恐らく統夜くんはユニゾンは解くはず
…そうなると多分シュテル達は幹部に回るはず…そうなったらシグナムをシュテル達の援護に回せばいい)
統夜となのはは同時に同じようなことを考えていた そして統夜は小さく「ユニゾンアウト」と呟くのと同時に四人の騎士達が統夜の体の中から現れる
キシュア「ンだよ、ユニゾン解いちまうのか?」
統夜「貴様ら相手には勿体無いことだと判断したのでね」
その答えにキシュアは少々不機嫌そうな顔をする しかし、なのはは矢張りか…と言わんばかりの顔をしていた
なのは「やっぱりね。数の利…かな。それに心配はいらないよ。
ユニゾンアウトで失われた戦力は私が補うし…レイジングハート、バスターカノンモード!」
その言葉と同時にレイジングハートはその姿を射撃専門の形態へ変化させる
統夜「おいおい、それはもう杖じゃないだろ…」
シュテル「兄さん…帰ったら私にもあのモードを…」
シュテルのそんな言葉はしっかりと統夜の胸に染み渡った
なのは「杖じゃないのは否定しないかも…さて、これで戦力的に…ううん、数的には私たちのほうが有利だね。
シグナムとシュテル達は幹部クラスの相手を頼んでいいかな?勿論徹底的に潰して構わないから」
シグナム「えぇ、任せてください」
シグナムは即答でなのはへ返事をしシュテル達は統夜を眺める
統夜「あぁ、お前たちはシグナムの援護…及び幹部の迎撃、撃破を頼む…」
その言葉にシュテル達は静かに頷きデバイスを構えて幹部クラス目掛けて飛んで行く、
それに続きシグナムも飛び去り相手側の幹部達も騎士達を迎え撃った
その光景を見てキシュアはさらにニヤついた
キシュア「おいおい、まさかユニゾンを解いたまま…なんてこたぁねぇだろうな?」
キシュアのその挑発的な言葉を統夜は静かに受け止める
統夜「当然だ…貴様は徹底して叩くと決めたからな」
そういった統夜は一気に魔力を放出し自身の姿を変えた 全てが純白…先程までとは正反対の姿にハイライトの消えた瞳は蒼と紅に染まっている。SEEDと抜剣覚醒の同時発動だ
キシュア「確かに魔力は半端じゃねえが…その耳…フザけてんのか?」
統夜「別にふざけている訳では無い…
(なのはちゃん…俺は斬り込む…君は後ろからの射撃を…タイミングは任せる。俺が攻撃している途中でも構わず撃て)」
統夜からの念話になのはは驚いた
なのは(別に撃つのは構わないけど…統夜くんに当たっちゃうよ?)
統夜(構わない…全て躱す)
なのは(うん、わかった…それじゃあ前衛任せたよ!)
統夜(あぁ!任せろ!)
そして次の瞬間統夜はなのはの横から消え去りキシュアの目の前にいた
キシュア「なにぃ!」
流石のキシュアも突然のことに驚きの声を上げた
統夜「先ずは一撃…貰うぞ!」
そして王と罪人の勝負は始まった
sideシュテル
さて、兄さんからの指示を受けて散会したのはいいですが…流石は幹部クラスと言ったところですか……他の者たちよりも連携が出来ていますね。
さぁ、どう攻めて行きましょうか…
そう考えている間にも相手は私に攻めてくる 振り下ろさせる剣型のデバイスをルシフェリオンで防ぎ弾きかえし、ルシフェリオンを相手に向ける
シュテル「では、先ずは一撃頂くとしましょう…ディザスターヒート!」
ルシフェリオンから放たれた三発の蒼炎は確実に相手を撃ち抜くも流石は幹部クラスと言ったところか、一撃では落とせずすぐに後退される
シュテル「ふむ、流石にこれだけでは落とせませんか…」
「なんなんだよお前等…そんな強さ出鱈目だろ」
シグナム「何を言っている?この程度、準備運動もいいところだ。ハァァァァア!」
シグナムの掛け声と同時にシグナムの髪と瞳の色が変化する
シグナム「私も先ほどから相当頭に来ていてな…
主なのはからは徹底的に潰して構わないとのご指示も出ているのでな。私も本気でやらせてもらうぞ?」
シュテル「なるほど…そういう事なら私も本気を出すとしますか…ルシフェリオン」
私はルシフェリオンをプロミネンスモードに切り替えてシグナムの横に並ぶ
シグナム「先ずは小手調だ」
シュテル「行きますよ…」
私とシグナムは同時にデバイスを相手に向けた
シグナム「…飛竜一閃!」
シュテル「…ブラストファイヤー‼」
同時にデバイスから放たれた火炎と蒼炎は幹部には敵に当たりはしなかったがはやてたちと戦っていた数人を撃墜した
シグナム「フッ、やるじゃないか」
シュテル「貴女こそ」
そんな私たちを見てかレヴィが張り切りスプライトフォームで敵を押していく
レヴィ「ほらほら〜そんなんじゃボクに攻撃を当てることなんて出来ないよ〜」
速度で敵を翻弄しその隙にディアーチェが広域魔法を乱発する
ディアーチェ「フハハハハハハ!せいぜい逃げ回れよ!」
広域魔法を抜けてきて、ディアーチェに攻撃しようとする者もいるがそれは紅の翼によって防がれる
「っち!」
ユーリ「ディアーチェはやらせません!」
そしてユーリは魄翼で敵を握り、そのままディアーチェの射線まで放り投げ、撃ち出されている射撃に直撃させる
ディアーチェ「よくやったユーリ!」
ユーリ「えへへ、ありがとうございます!」
ディアーチェとユーリはいいコンビネーションみたいですね
さて、私も本気で叩き潰すといたしましょう
プロミネンスモードの先端から蒼炎の刃を突き出して私は敵へ突撃する
「っち!お前は射撃型じゃないのかよ?」
シュテル「えぇ、ですが射撃型が槍を使えないなど…誰が決めたんですか?」
私はフランから槍の使い方を レヴィはアルトリアから剣の使い方を ディアーチェは兄さんから二刀の使い方を ユーリはアクアから殲滅の方法をそれぞれ教えてもらっています
シュテル「私たち聖天の騎士に苦手な距離などありません」
今の私は相当なドヤ顔な事だろう、しかしこのような輩には私達は手加減はしません
side幹部(1)
なんなんだよこいつら…射撃型なのに槍使いとか規格外もいいところだぜ
しかし、こいつらを倒すための切り札もこっちにはあるんだよ……
そして懐からあるものを取り出した
sideシュテル
む?何やら幹部達が懐から何かを取り出したようですね
シグナム「シュテル…あれは」
シュテル「恐らくはカートリッジでしょう、しかし彼らの事です。あのカートリッジには何かあるとみて間違いありません。気を抜かないように」
シグナム「了解した」
「俺らも本気ってのを見せてやるよ」
そして、相手はデバイスに弾薬を込めて使用した
シグナム「ッ!?」
シュテル「普通のものより魔力の強化が激しい…なるほど違法品ですか。
しかし、違法品のカートリッジは魔力の強化が激しい代わりに既存のカートリッジよりも肉体の崩壊が早いと言う欠点がある」
「確かにそうだ。しかしお前らを倒すのには十分だろう?」
シグナム「マッタク、お前達はまだ気づいていないのか?私達がまだ一発もカートリッジを使用していないのを」
その言葉と共に私達は全員カートリッジを使用する
シュテル「さぁ、殲滅します」
そして再び私達は幹部と戦いを始める
side統夜&なのは
戦闘が開始されて行われた統夜による先手の一撃は見事キシュアの背中にヒットした
キシュア「てめぇ、何て速度してやがる」
統夜「なに、速度のリミッターを少し解除しただけだよ。解除したと言っても1つだけだがね」
統夜は若干煽るような口調でキシュアにクラウソラスを向け、再び斬りかかる
キシュア「っち!」
統夜「スターバーストストリーム《剣戟は流星の如く》」
怒涛の16連撃はキシュアを襲うがキシュアは間一髪のところで避けていく、そして16撃目が終わるのと同時に反撃に出ようする
なのは「ディバインバスター‼︎‼」
桃色の砲撃が統夜の背後から襲ってくる
キシュア「アホかよ、味方ごと撃つとはなぁ!」
統夜「ふん、せいぜい避けろよキシュア」
キシュアは統夜の言葉に首をかしげた途端、統夜はキシュアの目の前からいきなり消える
キシュア「そうゆうことかよ!」
キシュアは目の前にシールドを張り、それをカートリッジを使用して強化する
なのは「驚いた、私の砲撃を防ぎきるのかぁ。だけど甘いね」
その言葉とともに統夜がキシュアの背後に現れクラウソラスを振り上げていた
キシュア「ッ‼︎」
振り下ろされた蒼剣はキシュアの胴体すれすれを通り紅剣はキシュアの首を狙っていくがそれも避けられる
キシュア「って、殺す気満々だなぁ!」
統夜「魔術師はすでに死を容認している。死ぬときは死ぬし、殺すときは殺すさ。まぁ、お前は殺さないよ。
だが、手足の一つや二つ貰うつもりだ。それが嫌だったら必死こいて避けるんだな!」
キシュア「っテメェ、俺よりタチ悪くねえか?」
統夜「よく言われるさ」
会話をしつつも統夜は剣を降り続け、キシュアはそれを避け、なのはが背後からのディバインバスターを放つ、その戦法が延々と続いた
キシュア(思ってたよりこのガキどもやるじゃねぇか…それにあの小僧、完全に俺を殺す気で攻撃してきてやがる。
なかなかに楽しめたぜ?だが、それもこれで終わりだがな)
キシュアは懐から一発のカートリッジを取り出し、それをデバイスに込める
キシュア(このカートリッジさえあれば俺にかなう奴なんてこの世に居ねぇんだからな!)
そしてそのカートリッジを使用した
その瞬間キシュアを含む全員の魔力が増幅した
統夜「なんだ?急にお前たちの魔力が上がった?それに推定Sクラスオーバーだと?」
そしてなのはと統夜ははやてたちと戦っていたキシュアの部下たちを見ると突然全員が苦しみ出し、次の瞬間大きな叫び声をあげた
「◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎ーーーーーー‼︎‼︎」
まるで暴走したように唯叫び声だけをあげ、はやてたちを戦闘を行っていた
なのは「何を使ったの!?」
なのはの質問にキシュアはケタケタと笑う
キシュア「なに、お前達が予想以上に強かったんでな。こっちも切り札をつわせてもらっただけの話だ」
統夜「質問に答えろ…キシュア・レーゲン」
キシュア「アァ?イイぜ?」
統夜「そのカートリッジは普通じゃないな?」
声を震わせた統夜の質問にキシュアはニヤつきながら答えた
キシュア「ソウだぜ?そのカートリッジはな。レーゲンファミリーの全員に焼きついている刻印に魔力を流し込むモノだ。
まぁ、俺や幹部達以外にこれを使うと一気に理性を吹き飛ばして戦闘だけを求める戦闘マシーンに変化させるモンなんだがなぁ‼︎」
ケタケタと笑うキシュアと裏腹になのはと統夜はその身を震わせた
キシュア「ンだよ、怖じ気付いちまったか?」
なのは「貴方は…部下たちのことをなんだと思ってるの」
なのはの声は先ほどとは違って震えたものになっていた しかし、それは恐怖からくるものではなかった
キシュア「部下たち?あぁ、彼奴らは唯の道具だぜ?」
その言葉を聞いた途端、遂にに2人の中で砕けてはいけない何かが砕けた
統夜、なのは「「………さない」」
キシュア「アァ?聞こえねぇぞ?」
統夜、なのは「「お前(貴方)だけは絶対に許さない‼︎‼︎」」
その言葉とともに2人から膨大な量の魔力が溢れ出す 辺りは蒼と桃色に染め上げられる。その魔力の量は魔力に耐性のない人間が浴びればそれだけで死んでしまうほどの物だった
統夜「人を物扱いするような奴には最大級の後悔をさせてやろう……なのはちゃん、少しの間時間を稼いでくれ。
奴が攻撃して来なければそのままでいいが…」
なのは「うん、任せて……でも、あんまり遅いと倒しちゃうかもよ?」
俺たちの会話にキシュアは楽しみを見つけたかのように声をかけてくる
キシュア「ア?なんだ、お前も切り札を使うのかよ?」
統夜「あぁ、お前には最大のトラウマを埋めつけてやろう。其れこそ…剣と氷を見ただけで震えがまとまらないくらいにな」
キシュア「そりゃ楽しみだ!ほら、出してみろよ!お前の切り札とやらをな‼︎‼︎」
統夜「言われなくても使ってやるさ
I am the bone of my sword. 」 ミッドナイト《体は剣で出来ている》
俺とミッドナイトの声はその世界に木霊するように響く
side
out
統夜の詠唱はその戦闘空域に響き渡る
ディアーチェ「うむ、貴様ら兄上を本気で怒らせたようだな」
ディアーチェはえらくドヤ顔で幹部の4人にそう告げた
はやて「これ…統夜くんの声…でも、なんでこんなに響いてるん?それに、体は剣で出来ているって…」
その疑問に答えるものは誰もいない唯、次の言葉が再び空域に響き渡る
統夜「Steel
is my body,and fire is my blood. 」 ミッドナイト《血潮は鉄で心は硝子 》
シグナム「血は鉄で…心は硝子?どうゆうことだ?」
レヴィ「見てれば分かるよ。おにいちゃんを怒らせるとどうなるか…最大級の恐怖を知ることになるからね」
統夜「I
have created over a thousand blades.
」 ミッドナイト《幾たびの戦場を超えて不敗》
アリサ「幾つもの戦いを超えて不敗…ですって?」
アリシア「それは…どうゆう事なの?」
その疑問にも答えるものはいない。空域には彼の声だけが響き渡っている
統夜「Unaware
of loss. 」 ミッドナイト《 ただの一度の敗走もなく》
すずか「たった一度の負けもない…の?」
統夜「Nor
aware of gain」 ミッドナイト《
ただの一度も救われない》
フェイト「救われない人生…そんなの間違ってるよ」
その声は彼には届かない
統夜「Withstood
pain to create weapons,
」 ミッドナイト《彼の者はここに独り》
アミタ「独り…それは、悲しい事ですよ」
なぜならそれが八神統夜という人間だからだ
統夜「waiting
for one's arrival.
」 ミッドナイト《剣の丘で剣(つるぎ)と共に舞う》
ユーリ「つまり、貴方達は怒らせてはいけない人を怒らせたんですよ」
故に独り、彼は常に剣と共にいた
統夜「Yet,
those hands will never hold anything.
」 ミッドナイト《故に、その生涯に意味はなく》
なのは「意味のない人生なんてないよ…」
そう、意味のない人生なんてない。
統夜「So
as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS. 」 ミッドナイト《その体は、きっと剣で出来ていた
》
この体は無限の剣で出来ているのだから。
その言葉と共に統夜を中心とし激しい冷気が溢れ出し世界を覆っていく
その場にいる全員が吹き付ける強風と激しい冷気に襲われ目を閉じた
そして、再び目を開けるとそこは無限の剣の刺さった氷の大地だった
統夜「ようこそ、俺の世界へ」
その言葉と共にレーゲンファミリーに勝機は完全に消え去った
To Be Continued… 
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