俺は普段と同じ5時に目が覚め、道場に向かった
そして、俺は静かに道場へ入り道場の端に座った
暫くそうしたあと自身の身体に魔力を流し込む
統夜「投影…開始(トレース・オン)」
俺は宝具を作り出した毎日欠かさない聖剣の投影を開始する
手元には黄金の聖剣が現れ、それを更に本物に近い物にしてゆく
それを30分ほどしていて気づくとなのはちゃんやシグナム達がこちらを見ていた
統夜「っと、すまないな。毎日の日課なんだ、俺はもう終わるからそっちも始めて構わないよ」
なのは「え?統夜くんはその剣を振らないの?」
統夜「この剣は俺が作った贋作だし、それを本物に近づけるのが俺の日課だから。
シグナム辺りならこの剣には何も込められていないのはわかると思うけどね?」
俺はそう言いつつシグナムに贋作のエクスカリバーを放るとシグナムはその剣の柄を掴みその剣を見た
シグナム「なるほど、確かに何も感じられん。しかし、ここまでの剣を持っていた者はさぞ高名な英雄だったのだろうな」
統夜「そりゃ、それはアーサー王のエクスカリバーだしな」
なのは「え!?アーサー王のエクスカリバー!?それって凄いんじゃ」
統夜「まぁ、アルトリアは今は俺のサーヴァントだしね。あの聖剣を見る機会はいくらでもあるさ
さて、俺の日課はもう終わったから後はなのはちゃんたちがやると良いよ。俺は見てるから」
なのは「うん、分かった」
シグナム「統夜、この剣借りてもいいか?」
統夜「構わないよ。30分ほど強化してたから多分折れることはないと思うし」
シグナム「感謝する」
そして、なのはとシグナムのトレーニングが開始されるのと同時に俺は驚きを隠せなかった。
統夜(あの誘導弾の制御技術…こっちの世界のなのはちゃんじゃあまだ出来てない範囲だぞ……
それにシグナムのあの太刀筋、洗礼させるどころか寧ろ武神の域に達するんじゃないのか……だとするとアルトリアと戦わせたら面白いことになりそうだな)
なのはちゃんとシグナムの稽古を見てから俺たちは休みがてら雑談をしていた
統夜「しかし、昨日聞いた話だと夜天の書を治した人ってこの街にいるんでしょ?」
なのは「うん、グランツ博士って言うんだけどね?科学力だけで夜天の書を治しちゃったの」
統夜「まったくどう考えても頭脳チートだよな。夜天の書を科学力だけで治すとか……俺達の苦労は一体何だったんだ」
そう思わずにはいられないのだ。夜天の書のことで苦しみ続けたレオンのことを考えるとなんとも言えない思いになる
統夜「まぁ、こんなことは考えても仕方ないか……さて、俺も少し体を動かそうかな」
そうして俺は立ち上がり剣を二つ投影して訓練を開始した
sideシグナム
正直言って私は驚いた、統夜が体を動かすからと剣を二つ作り出し、道場の真ん中に行ったと思ったら剣を振り始めた
シグナム「なるほど…この剣筋、そして剣速、そしてあの戦い方、全てが磨かれ続けた物なのでしょう」
なのは「うん、素人だとは思ってなかったしすごい人だとは思ってたけど、ここまでとは……」
恐らくあの動きからして空想で戦っているのは槍使いだろう、それも相当の使い手だ
私たちがその光景を暫く見ていると急に統夜の動きが止まった
シグナム「どうしたんだ?急に止めて」
統夜「いや、喉元に槍をつけられて負けた」
なるほど、矢張りこの少年は只者じゃないな
side統夜
俺が普段戦うのは大体アルトリアかフランか士郎だ あ、フランってうのはランサーのことな。クー・フランという伝承もあるからそっちの名前にした。
それなんだが、俺たちはまだ彼奴らに勝ったことはない
それどころかいくら速度を上げても冷静に対処され一本取られてしまう、現に今も空想のフランと戦ったが槍を首元に付けられて負けてしまった
シグナム「どうしたんだ?急に止めて」
シグナムは俺が剣を振るのをやめたのを見て聞いてきたがそのままのことを返した
統夜「いや、喉元に槍をつけられて負けた」
それから俺はなのはちゃんたちと道場から出て食事の準備を手伝っていたディアーチェに感心しつつもシャワーを浴びて朝食をいただいた
統夜「と言うか、この卵焼き美味すぎる」
既に料理を初めて5年経ち、そのうちの3年を某レストランで磨いた俺としてはこの卵焼きに感服した
はやて「まぁ、お母さんの卵焼きやし……」
シュテル「ですが、こればっかりは兄さんの卵焼きよりも美味しいです。私たちは姉妹は未だに兄さんの料理を越せないというのに……」
ディアーチェ「上には上があるものと言うことだな」
統夜「やばい、めっちゃ落ち込む」
そして俺はこの世界の桃子さんには料理で勝てないと悟った
桃子「そうねぇ〜じゃあディアーチェちゃんも抜かせないって言う統夜君の料理を今日の夕飯にしましょうか…そしたら色々アドバイスできると思うのよね?」
統夜「そうさせてください、師匠」
桃子さんは師匠確定だ
桃子「えぇ、私の料理の味はいろんな子に受け継がせるのよ!」
士郎「楽しそうだなぁ、桃子」
因みに食事時に話していたのは俺たちのみでその他全員はモグモグとご飯を食べ続けていた
そして、食事後俺は再びウインドウを弄っていたのだがそこでなのはちゃんが俺の近くに来てウインドウを覗き込んだ
なのは「う〜ん、文字の速度が速すぎてなんて書いてあるかわからないの」
統夜「あ〜、それは仕方ないんじゃないか?俺でもSEED使わんと見えないくらいの速さでやってるから」
なのは「しーど?」
統夜「うん、俺に宿ってる能力の一つだね。最近は使うことかなかったけど。なんて言うかな、これを使用中は思考がクリアになるんだ。
それこそ戦闘中なんかはどこに誰がいるのか、そこで何をしてるのかくらいは軽く判断できる。それと、情報の処理能力が数千倍に跳ね上がるんだ。
ほら、俺の瞳の色さっきまでとは違うでしょ?」
俺はクリアブルーの瞳でなのはちゃんを見つめる
なのは「ほんとだ、すっごい綺麗な色だよね?」
統夜「俺の魔力光と同じなだけなんだけどね」
そして俺は再びウインドウに目を戻して作業を開始した
統夜「因みにやろうと思えば今すぐにでも管理局の本局をハッキングで潰せる」
なのは「やっちゃダメだよ?」
なのはちゃんが俺をジト目で見てくるが
統夜「やるわけないじゃん」
ジョークだよジョーク
なのは「統夜くんは今、時間軸の計算をしてるんだよね?」
統夜「そうだよ、少し前に同じような経験があってね。その時にも同じようなことはした…ような覚えがある」
なのは「それなら、グランツ博士が手伝ってくれるかも!」
統夜「はい?」
なのは「だから、時間軸の計算なら、グランツ博士が手伝ってくれるかも!」
俺は絶句した
統夜「………なんか、この世界は規格外な人が多いね?」
なのは「それは言わないお約束なの!って言うか統夜くんの世界の人も存外に規格外だと思うけど。主に統夜くんとかフェイトちゃんとかはやてちゃんとか」
統夜「確かに…じゃあ、そのグランツ博士の所に行ってみる?みんなで」
と言うより、俺があの世界であったグランツ博士は確かに天才だったがブレイブデュエルとかの専門だったしな〜
ん、待てよ。グランツ博士って事はあの姉妹もいるの? ま、まさかね〜
なんだかんだで俺と聖天の騎士&なのはちゃん、はやて、シグナムでグランツ研究所へ向かった
向かうまでは良かった。
統夜「ってかデカすぎだよ。なんだよこの施設」
そう、デカイのだ。オカシイな〜この研究所、市役所より大きいよ
なのは「現実逃避してても意味ないと思うの」
統夜「ダイジョウブダヨ、スコシオドロイタダケサ」
シグナム「その割にはあり得ないくらいカタコトだがな」
シュテル「兄さんの悪い癖です。どうせすぐ治るのでほっといてあげてください」
統夜「最近、シュテルが冷たいな〜」
シュテル「兄さんがユーリに激甘だからです」
はやて「確かにユーリはかわええな。こればっかりは譲れん」
ディアーチェ「うむ、ユーリはかわいい、つまり、かわいいは正義!」
統夜、なのは 「「…………それじゃ、行こうか」」
謎の団結力を見せたディアーチェとはやてを見なかったことにして、俺となのはちゃんは研究所に入っていった
研究所のエントランスホールに入ると確かにあの世界と同じような作りではあった
そしてそこで待ち受けてたのは
キリエ「は〜い、待ってたわよ〜、なのはちゃん達と次元漂流者さん方〜」
俺は彼女の姿を見た途端膝をついた世間でいうorzである
アミタ「すみません!うちの妹が!何かありましたか!?」
そして猛烈に謝ってくるアミタさん
統夜「大丈夫です。なんか、前もこんな経験したことがあったんで、少しデジャヴが……」
アミタ「なるほど、既視感ですか…は!申し遅れました!私はアミティエ・フローリアンです!この横にいるキリエの姉です!よろしくお願いします」
キリエ「キリエ・フローリアンよ〜よろしくね〜♪」
統夜「どうも、八神統夜です。そして後ろにいるのがシュテル、ディアーチェ、レヴィ、ユーリです。彼女たちと俺が今回の次元漂流者、ということになってます」
アミタ「はい、其れについては昨日なのはさんたちに聞いてます。
はやてさんがとても楽しそうでしたから、悪い人でないのはわかってましたが、会ってみて確信できました」
統夜「ありがとうございます。
此方としてはなのはさんたちとは同盟を組んだ身ですから、あなた達とは敵対する気はありませんでしたし、信用して頂けて良かったです」
シュテル「交渉中……いえ、兄さんが敬語を使ってる時って結構誰だかわからなくなりますよね」
レヴィ「そうかな?ボク的には敬語のおにいちゃんもカッコイイと思うけど」
ディアーチェ「やめてやれ、兄上が紅くなってる」
ユーリ「はずかしいんですね〜きっと」
統夜「やめてくれ、恥ずかしい」
やはり恥ずかしいものは恥ずかしいのだよ。
アミタ「あはは、さて!お父さんのところに案内しますね。ついて来てください!」
そして俺たちはアミタさんについて行き研究所の中を歩いていく
統夜「この研究施設……機動隊の技術部より凄い施設だな…」
シュテル「機動隊は今の管理局の部隊で全てが最高峰なのですよね?」
統夜「言うな……この施設は俺たちの世界からしたら論外だ」
なのは「論外って……まぁ、否定はしないけど…」
キリエ「まぁ〜パパの事だし〜」
「……………………………」
全員が黙ってしまった
さて、気を取り直して俺たちはグランツ博士の部屋の前
キリエ「パパ〜いる〜ってか居るわよね〜入るわよ〜」
統夜「それ、確認とってるって言わなくないか?」
アミタ「統夜さん、それは言わないで下さい…お願いですから」
統夜「…わかりました」
俺とアミタさんがそんな会話をしてるうちに部屋の扉を開けたキリエさんが部屋に入っていく
グランツ「やぁ、君が八神統夜君だね?事態についつはなのは君から聞いてるよ。
なに、時間軸の計算くらいなら協力できるかもしれない。君たちが元の世界に帰るための協力は惜しまないつもりだよ」
統夜「ご協力感謝します。Mr.グランツ、では貴方が時間軸の計算をしてくれている間に自分は空間軸の算出をしたいと思います。
ちなみに自分たちが来たのは新暦66年の3月15日17:57分になります。こっちとの時間は微妙にですがズレていますので
こちらでの一時間が向こうでどれくらいの時間になっていて、こちらから帰った時どの時間帯に跳べるか、という事を計算して報告してください」
グランツ「うん、それ位なら4日もあれば出来るね。そして統夜君が出した空間軸の答えと合わせてさらに答えを導き出すのよに3日
…うん、最低であと一週間で元の世界に戻れる計算だね」
統夜「そうですね、こちらで考えた際でも最低で一週間掛かりましたから。さて、最後に言わせてください」
グランツ「ん?どうかしたのかい?」
統夜「時間軸の計算くらいなら出来るってアンタ本当に何モノだよ!?論外なんてレベルじゃないぞ!?鬼畜!鬼!?それとも頭脳チート!?」
グランツ「あはは、それはどうだろうね〜僕自身結構昔から頭は良かったから」
統夜「なるほど…これが本物の天才か……」
グランツ「いや、君に言われたら僕も終わりかな?君の方が僕よりも年下なのに空間軸の計算に時間軸の計算、そしてその二つを合わせた計算
……これをその歳で出来るのは本当の天才だよ。いやはや、僕が頭脳的に負けを感じるとはね。世界は広いってことかな?」
統夜「いや、俺は目の能力のおかげですよ。SEEDって言う先天性の能力ですね。これを使ってる時は情報の処理能力が数千倍に跳ね上がるんですよ。
それこそ10秒あればアメリカをハッキング出来るくらいに、ね」
グランツ「ははは、確かに、それは凄いな。って事はOSの作成とかも得意だったりするのかい?」
統夜「そうですね。一通りは作れますよ?」
そしてその後30分ほど機械やプログラムに関する話を続け、それを聞いていた他の面々は退屈そうに楽しそうな二人を見つめていた
〜30分後〜 俺たちはグランツ博士の研究室からでて研究所内を散策していた
因みに俺といるのはこれまたなのはちゃんだ
統夜「しかし、この世界は本当に面白い…」
なのは「ん?本当に?」
統夜「あぁ、流石にMr.グランツが時間軸の計算を出来ると言ったのは驚きだが……
今から行ってくれているのはとてもありがたいし、見知らぬ俺たちにあそこまで良くしてくれるのもとても嬉しく思うよ。
俺の世界でも変わらないが本当になんで君たちはこんなにお人好しなんだい?」
なのは「お人好しっていうか、困ってる人がいたら放って置けない…よね?私は放って置けないなぁ。
多分別世界の私でも、困ってる人がいたら放って置かないよね?」
統夜「世間ではそれをお人好しっていうんだぞ?」
なのは「あれれ?」
”おかしいな〜”と言いつつも首をかしげるこの世界のなのはちゃんはこの時は年相応の可愛らしい女の子だった。
それも研究所内にアラームが鳴り響いたことでその笑顔は消え失せ俺となのはちゃんは戦闘モードへと意識を切り替える
シュテル『グランツ博士と共にいるのですが海鳴市上空に多数の転移反応を確認しました。恐らくは昨日提督から通信が入っていた集団かと思われます』
研究所内にシュテルの声が響きわたる
シュテル『各員、至急研究室へ向かってきてください』
その言葉を聞いた俺ははやての車椅子を押すようになのはちゃんの車椅子を全力で押して研究室へ向かった
そして研究室への道は所々案内板があったので迷わずたどり着けた(なのはちゃんのナビもあった…と言うかこっちがメイン)
統夜「状況と数は?」
シュテル「状況は未だに海鳴市上空で待機しています。そして数ですが…AランクからSSランク級の魔導師が18人…恐らく全員が犯罪者でしょう」
明らかにおかしい程の戦力だ
なのは「どんな相手でも構わないよ…海鳴の平和を脅かすなら……私と私の騎士達が全力で排除する。(シャマル)」
そういったのと同時になのはちゃんはシャマルに念話を飛ばし結界を張るように指示を出した
なのは「さぁ、私達は彼らの迎撃だよ。シグナム…準備は?」
シグナム「無論、全て完了しております」
やる気満々のなのはちゃんとシグナム
はやて「私はもうセットアップしとるで?」
既にやる気しかないはやて
統夜「あれだけのランク揃いとなると…ユニゾンするか」
俺は四人の顔を見ると全員が頷いた
なのは「統夜くんたちも決まったみたいだね?それじゃあレイジングハート!」
シグナム「レヴァンティン!」
『『Standby
ready set
up.』』
二機はマスターの声に応えてバリアジャケットと杖と剣に姿を変えた
統夜「じゃあ俺たちも…」
俺と騎士達は手を重ねて同じ言葉を口にする
「「「「「ユニゾン・イン」」」」」
ユーリとユニゾンした事によって俺は紫天装束へバリアジャケットが変わりカラーリングが変わっていく
今回は髪はディアーチェ、瞳がシュテル、魄翼がレヴィ、そしてバリアジャケットがユーリ
瞳を開けると腰にはエリュシデータとダークリパルサーがぶら下がっていた
なのは「四人と同時ユニゾンとか論外なの…」
統夜「この際気にするな、さぁ、行こうか」
アミタ「私たちも行きますよ!」
キリエ「任せっきりには出来ないものね〜」
統夜「それじゃあお願いします」
俺はなのはちゃんの顔を見て同時に頷いた
その瞬間研究室から俺となのはちゃん、そしてシグナムとはやて、アミタさんとキリエさんが飛び出し海鳴の空を脅かす者達の元へ向かった
そして10分後俺たちは犯罪者の集団に出会った
「おいおい、出てきたのは子供かよ…それもとびっきりのガキじゃねえか」
一言目のその言葉が冷たく流れていくだけで俺となのはちゃん達は相手を睨みつけていた
…が犯罪者たちのリーダーと思しき男は俺となのはちゃんを観察し…やがて三冊の本に目がいった
「って、おいおい。それ闇の書かよ?それにその紫のと白いのもだよなぁ……成る程な、そりゃガキが出てきても不思議じゃねえか
…決めたぜ今回の目的はその本の強奪にするぜ」
統夜「っち、下衆が」
「なんとでも言えよ、俺はよぉ人から物を奪うのが大好きなんだよぉ!」
なのは「本当に下衆だね、これ以上ないくらいの」
「あ?そういや聞いたことがあるな世界のどこかには闇の書と対になる魔道書がある…だったか?
そんなのはただの御伽噺だと思ってたんだが、その白いのがその魔道書か?」
何処か俺を苛立たせる言葉に俺は無言で対応する
「沈黙は肯定ってか?」
統夜「否定はしないがね…ではこちらも問おう、貴様ら一体何が目的で此処に来た」
その言葉にリーダーと思われる男が笑い、それに続きその部下たちも笑った
「俺たちの目的ダァ?ンなもん破壊と奪略にキマッてんだろぉが。人を殺すのって快感だゼェ?
あの死ぬ間際の恐怖の顔…泣き叫び助けを請う姿…それを踏みにじる快感…その為だけに俺たちは来たんだよ。
このキシュア・レーゲン率いるレーゲンファミリーはなぁ!」
その答えに俺たちの中で何かが切れた
統夜「答えは得た、お前たちは半殺しにした後管理局に引き渡してやる」
なのは「最早、楽に終わるとは思わないでね……あなた達は双天の王を怒らせた」
レイジングハート『Masterの逆鱗に触れるとは愚かの極みですね変態ローブ。そもそも何ですかその肉切り包丁は?
怪しげな肉屋気取りですか?服装のセンスも脳味噌も持ち合わせていないやられ専門の雑魚は早急に消えなさい』
ミッドナイト『そうゆうことです。さぁ、踊りなさい。双天の奏でる終わらない舞踏曲(エンドレスワルツ)を!』
キシュア「そりゃ、楽しみだ!レッツ・ショウ・タイム!」
その言葉とともに10人以上が散りじりになる
なのは「はやてちゃんとアミタさん、キリエさんは散りじりになったあの雑魚の相手をこれから合流するアリサちゃんやフェイトちゃんと殲滅してください。
なに、手加減する必要はありません。ボコボコにしてガッチガチに縛っておいてください。
私とシグナム、それと統夜くんはあのリーダー格と幹部クラスを殲滅します」
なのはの指揮は的確なことだけを伝えた
その言葉に頷いたアミタさん、キリエさん、そしてはやては雑魚(その他)へ飛んで行った
統夜(なのはちゃんって英霊になったら絶対カリスマA持ってるよな)
そんなことを考えながらも俺は奴から目を離さなかった
キシュア「さぁ!先ずはオモチャだ!」
その瞬間空に無数の召喚魔法陣が現れたくさんの魔道傀儡兵が現れる。その数100以上…まさにオモチャという表現は間違っていなかった
no side
統夜「魔道傀儡か……こんな物いくら集めたところで俺達天の名を持つものに敵うと思ってか?」
なのは「統夜くん?」
統夜「どうせ第二陣も有るだろう…なのはちゃんは第二陣を頼む、俺はこいつらを軽く潰してみるかな」
なのは「任せて…シグナム、コンビネーション一気に終わらせるよ」
シグナム「了解しました」
そして統夜は少し前に出て黒塗りの弓を投影した
キシュア「あ?お前がこいつらを一人で殲滅すんのか?」
統夜「当然だ、俺を誰だと思ってる。誉れ高き騎士王の剣術を学び、神速の槍兵から槍術を習い、錬鉄の英雄から剣製の極意を伝授された
今代の聖天の王だぞ?此の程度の殲滅など容易い」
キシュア「はっ!そりゃ楽しみだなぁ!なら見せてみろよ!テメェの力って奴をよぉ!」
統夜「いいだろう、I
am the bone of my
sword《我が骨子は捻れ狂う》」
投影されたのは捻れ曲がった剣
シグナム「一体何を…?」
その剣を矢として弓に構える
それに気づいて襲いかかってくる魔道傀儡達 だが、襲いかかるのが遅かった
統夜「カラドボルグIV《真・真・螺旋剣》」
放たれた矢は傀儡兵の中心に届き
統夜「ブロークン・ファンタズム」
剣に内包されている魔力を爆発させた
その光景はまさに壊れた幻想、爆発に巻き込まれた傀儡兵は約20、残り80程
統夜は腰の剣を抜剣し魄翼をはためかせ傀儡兵に突撃した
なのは「嘘…」
そうも言いたくなるだろう
突撃して行った統夜は在ろう事か襲ってくる魔道傀儡の動力部を確実に剣で斬り裂き、翼で抉り、投影した剣を突き刺し
最低限の動きだけで魔道傀儡を殲滅していく、80機と多いとも思われた魔道傀儡は2分足らずで全滅した
統夜「おいおい、これじゃあ準備運動にもならねぇぜ?」
統夜のその言葉にキシュアは狂った笑みを浮かべる
キシュア「そうかよぉ、だがなぁあれが全部じゃねぇんだよ!」
そして今度は先ほどの2倍以上の魔道傀儡が召喚される
なのは「残念だけど、それもすぐに終わらせてあげるよ」
なのはを中心にアクセルシューター・アラウンドシフトが展開されシグナムはレヴァンティンを構えた
シグナム「はぁぁあ!舞え、レヴァンティン‼︎」
その言葉とともにアクセルシューターは放たれ、レヴァンティンの刀身からは衝撃波が打ち出された。
徹甲弾型のアクセルシューターは魔道傀儡の鎧をいとも簡単に貫き
間髪入れず襲ってくる衝撃波が魔道傀儡達を次々と破壊していき250以上召喚された魔道傀儡を鎧袖一触!
なのは「まったく、この程度なの?」
統夜「本当に話にならねぇよ。それに」
なのはと統夜は背中を合わせてレイジングハートとエリュシデータをキシュアに向けた
なのは、統夜 「「この程度じゃあ夜天(聖天)の空には届かない」」
そう、高らかに宣言したのだ
レイジングハート『実力差は理解しましたか?いや、脳無しでは理解出来る筈がありませんか…ですが理解したとしてももう遅いですよ?
桜色を見るたびに発狂する位にギタギタにして差し上げますから覚悟しなさい。寧ろGo to Hell』
ミッドナイト『ふふふ、それはやり過ぎなのでは?』
レイジングハート『こんなゴミ屑にはこれで丁度いいんですよ。my,sister?』
ミッドナイト『あら?其れもそうですね……では、死に晒せ外道!』
統夜(お前ら…いつから姉妹になったし、ってかミッドナイト性格変わりすぎだろ)
なのは(レイジングハートの毒がミッドナイトにまで影響してる……それにマイシスターっていつから姉妹になったのかな?)
キシュア「はっ!言ってくれるじゃねえか…こりゃ楽しめそうだなぁ!」
キシュアは相変わらず狂った笑みを浮かべて二人の王を見る
統夜、なのは 「「行くぞ(よ)キシュア・レーゲン…逃げ惑う準備は充分か(な)?」」
そして天を冠する王たちはキシュアと幹部クラスの四人を冷たい視線で見つめ、彼らにそう告げる
それは双天の王率いる天の軍団とレーゲンファミリーの全面戦争の始まりだった
To Be Continued… 
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