光に飲まれた俺たち、恐らくディアーチェ、シュテル、レヴィ、ユーリ、そして俺は目を開けると空にほっぽり出されていた。取り敢えず
統夜「うぁぁぁあ!!なんでさぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」
叫ばずにはいられなかった
ディアーチェ「のわぁぁぁ!!」
ユーリ「きゃぁぁぁ‼︎‼︎‼︎」
レヴィ「ヒャッホォォォイ‼︎‼︎」
シュテル「…………」
全員が叫んだ中シュテルだけが黙っていた
統夜「シュテル?なんでそんなに落ち着いてるの!?」
俺は黙りきったシュテルが心配で話しかけるとシュテルは静かに声を上げた
シュテル「兄さん…このまま海面に落ちた場合完全に」
統夜「完全に?」
俺がシュテルに聞き返すとシュテルはニヤリと笑って
シュテル「死にます♪」
統夜「ちょっと待てえぇい!」
シュテル「兄さん、あがいても無駄ですよ。私たちはこのまま海の藻屑に……」
ディアーチェ「シュテルゥゥゥゥ!?思考が!思考が変な方向に‼︎‼︎‼︎‼︎」
そんなバカなことをしてる間に俺たちは海に落ちた
ポチャン!
俺たちはなんとか生きたまま海面に顔を出した
統夜「全く、なんだって空にほっぽり出されなきゃならないんだよ。全員いるか〜」
ディアーチェ「我はいるぞ」
シュテル「なんとか生きてましたね」
レヴィ「なかなか楽しかったよ!」
統夜「あれ?ユーリは?」
俺がそう聞くとみんなして辺りを見回す
シュテル「もしかしなくても」
レヴィ「ユーリって泳げない?」
統夜「マジかよ!」
俺は海にダイビングしどんどん海に沈んでゆくユーリを見つけてユーリの場所まで泳いでいき、ユーリを回収して海面まで上がっていく
統夜「ぷはぁ!大丈夫かユーリ?」
ユーリ「早く気づいてくれて良かったです。危うく溺死するところでした」
レヴィ「ユーリに溺死されたらみんな泣いちゃうよね〜」
シュテル「そうですね。というか今更なんですが私達デバイス持ちじゃないですか……」
シュテルの言葉に俺たちは言葉を失った
統夜「………言うなシュテル…パニックって自分が魔法使えること忘れてた自分が虚しくなるから」
シュテル「了解です。それは私自身自分で言ってて虚しくなりましたから」
ディアーチェ「うむ、そうだな。虚しくなるからやめよう」
レヴィ「そうだね」
ユーリ「そうですね」
俺たちは静かに海面から上がり近くにあった平らで少し高さのある岩の上に座った
統夜「投影…開始(トレース・オン)」
俺はタオルを5枚投影し彼女たちに渡していく
ディアーチェ「ありがとうございます兄上」
シュテル「ありがとうございます。兄さん」
レヴィ「ありがとーお兄ちゃん!」
ユーリ「あの…拭いてもらえませんか?」
統夜「どういたしまして。それとユーリ、拭いてやるからこっちにこい」
ユーリは呼ばれると俺の前に来ると俺はユーリの頭を拭いていく
ユーリ「気持ちいです〜」
統夜「そりゃ良かった。よし、終わりっと」
そして俺は纏めてある髪を全部下ろし髪を拭いていく
統夜「さて、少し状況を整理しようか…まず俺たちは小規模次元震に巻き込まれて何処かの世界に飛ばされた。
そしてここは多分海鳴市で俺たちのいた街ではないこと、そこまではいいよね?」
シュテル「はい、ところで兄さん。髪を下ろしてポニーテールにしてるあたりで姉さんと呼んだほうがいいですか?」
統夜「ん?シュテルは一体何を言ってるのかなぁ?説明してごらん?」
シュテル「いえ、だから姉さんと呼んだほうがいいのかと聞いたのですが」
統夜「ん?どうゆうことかなぁ?」
シュテル「いえ、なんでもないです」
統夜「そっか。で、話を戻すとここは少なくともまだ寒いことから俺たちのいた時間では恐らく闇の欠片事件の直後かその辺りだと思うんだけど……
取り敢えず少しあったまってから町の方に行こうか?」
ユーリ「そうですね。もしここが別の世界であれば私たちの時間軸とここの時間軸を出して帰らねばなりませんし。それにどれだけ早くても一週間は掛かるでしょう?」
統夜「うん、だからその間俺たちはどこで暮らすかだね。
お金はウインドウの中に財布ごと入ってるから何とかなるけど……あ、山の中にでも暮らしてみる?
小さな小屋でも立てて、その方が何かとやり易いし管理局に見つかる可能性も減るよね?」
レヴィ「ボク的には全然構わないんだけどシュテるんとか王様とかユーリがいいって言わなきゃダメだよ?」
シュテル「いえ、私もそれで構いません。ただお風呂に入れればの話ですが……」
統夜「あぁ、その辺はなんとでもなるよ。空間を広める魔法は聖天の書の中に入ってるし。
それの応用で風呂とかキッチンとかは作れるから。あとは浄水器取り付けてなんやかんやすれば 即席の家の完成だよ。
外見は投影で木材やらを作って家みたいなの建てればいいから」
ディアーチェ「しかし、家を組み立てるのは難しいではないですか?それに一人では……」
統夜「舐めんな、前世で俺が持ってた国家資格沢山あるんだからな。
使ったのは何個かしかなかったけど……取り敢えず一級建築士の資格持ってたから家はなんとなるから済む所は任せろ。
いざとなったら海鳴温泉にでも部屋を一つ借りるさ。
だからお前らは情報収集も兼ねて街に出て欲しい知ってる街ではあるがあくまで”始めてきた”と言う素振りを見せてくれ。
特にユーリお前は今回一番役に立つから。
それとこの街で生活するときは俺は夜神統夜、シュテルはシュテル・スタークス、レヴィはレヴィ・ラッセル、ディアーチェはディアーチェ・K・クローディア、
ユーリはユーリ・エーベルヴァインとして名乗ってきてくれ。外国から来た留学生という設定が大事だから。まぁ、どうにしろあと少し温まろうや」
俺がこれからのことをある程指示した後木を幾つか投影して燃えている火に投下した。ちなみにいつ火をつけたとかは聞かないでほしい。ほら、悟れって………
さて、本当にどうしようかなぁ………
〜そして時は数分前に戻る〜
なのは「う〜ん、今日のご飯は何にするかお母さんに任されたけど何にしたらいいかわからないの〜」
私たちはお母さんに頼まれて夕飯のお買い物の為に”未知の素材でてきているのではないか”と疑惑のあるデパートに来ていた
シグナム「私は主なのはが食べたいものでいいと思いますよ?
実際この間は『ハンバーグシーフードカレーライス』を作っていましたがとても美味しかったですし。今日は主なのはの食べたいものに致しましょう」
なのは「う〜ん、私が食べたいものかぁ〜なら今日は肉じゃがとかお魚にしようか?はやてちゃんもそれでいい?」
はやて「うん、私も全然かまわへんよ?寧ろ姉やんが食べたいものってなかなか言わへんから私的には嬉しかったりもするんやけど?」
はやてちゃんもそれで良いみたい。と言うか今日ははやてちゃんがご飯作るのかな?
なのは「それじゃあ。お魚と肉じゃがの材料を買いにレッツゴー」
私達はそのまま買い物を済ませて翠屋に帰っていた
はやて「そういや、来週テストやん。すっかり忘れてたわ」
なのは「あはは〜。私はちゃんと覚えてたよ?うちの学校は私立だし成績ちゃんと取らないとだからノートは見直してたの」
はやて「うわ〜姉やんセコいわ〜シグナムもそう思わん?」
シグナム「此ればかりは主なのはの方が偉かったと言えるぞ?まぁ、何も言わずにノートを確認してるのはどうかと思いますが……」
なのは「えぇ〜そうかなぁ?なら、今日からはやてちゃんも一緒に勉強しようか?」
はやて「うん、そうしてくれると嬉しいわ」
そう言いつつ少し顔を赤くするはやてちゃん。うん、この上なく可愛いの、なんと言えばいいかわからないけど途轍もなく可愛いの!
なのは「このっ、可愛いなぁ〜はやてちゃんは」
はやて「なっ///」
思わず絶句したみたいだね。そんなはやてちゃんを見て私はニヤニヤしているのだろうか。
そんなことを考えながら遠くの空……とは言っても海鳴公園の方を見ると突然空が光ったのを見た
なのは「あれって……」
はやて「うん、間違いないよ。次元震やな」
シグナム「ですが規模が小さいところを見ると特に何かあったわけではなさそうですが……」
なのは「うん、でも一応行ってみよう?次元震って誰か人が飛ばされてくる可能性もあるんだよね?だったら放って置けないの」
シグナム「そう言われると思ってました。それでは参りましょうか?主なのは?」
なのは「うん!レイジングハート!」
シグナム「レヴァンティン!」
はやて「アロンダイト!」
『『『Standby
ready set
up.』』』
私たちは大空へと飛翔した
そこから数分後私たちは次元震が起こった場所に着いて近くを探してみると5人の姿を確認してコンタクトを取ることにした
noside
なのは達が次元震の起きた現場に近づいてくる反応を統夜たちも感ずいていた
統夜「現地の魔導師…恐らくなのはちゃんとかその辺だと思うけど……兎に角何があっても驚かないこと…平常心を保つこと…いいね?
ユーリは間違っても魄翼とか出したらダメだからね?」
統夜の言葉に全員が頷いたとき近づいてきた魔導師がコンタクトを取った
なのは「え!シュテル!?」
なのははシュテルの存在に気付きその瞳を大きく開いてビックリしていた
シュテル「えぇ、確かに私はシュテルですが?」
シュテルの返事を聞いた途端追いついてきたシグナムがレヴァンティンを構えてシュテルを睨みつける。
それに吊られたシュテルもルシフェリオンをプロミネンスモードにしてフレアフーレムを展開し腰を低く構えた
シグナム「エクセリオンか…だが!」
シグナムは明らかにシュテルを敵と見ていた。無論その後ろにいる漆黒の男も同じだが…
なのは「ちょっと待ってシグナム、剣を下ろして」
統夜「お前もだシュテル。すぐにルシフェリオンを下ろせ」
その光景を見ていた統夜となのはは同時に自身の騎士に武器を下ろせと命じた
シグナム「ですが!」
シュテル「向こうが下さない限り私も下ろせませんね」
なのは「そうゆうことだよ。シグナム早く武器を仕舞って」
なのはの言葉にシグナムは警戒を解かないまま武器を仕舞った。
それと同時にシュテルも武器を仕舞うとずっと行き先を見守っていたはやてがディアーチェを見てなぜか涙を流していた
なのは「えっとはやてちゃん!?どうしたの?」
はやて「ううん、なんでもないんやけど……あの私にそっくりな子の雰囲気が姉やんに……似てて」
その言葉を聞いたとき全員がはやてが泣き止むまで静かに待っていた。その後はやてが泣き止んだと思ったらディアーチェの目の前まで来て質問責めだった
はやて「好きな本は?得意や料理は!?やっぱり頭ええの!?」
ディアーチェ「わかったから、少し落ち着けはやて。時間は在るから答えてやるから落ち着け」
困惑しまくりのディアーチェを見てなのはがはやての横まで行き少し困ったような顔で声をかけた
なのは「あのね?はやてちゃんディアーチェちゃんも困ってるみたいだし、ね?」
なのはに落ち着くように言われてやっと落ち着いたはやてはディアーチェに謝った
はやて「あう、ごめんな?貴女が私の他界した姉やんに似てたから、つい」
それを聞いたディアーチェははやてを抱きしめた
ディアーチェ「そうか……それはすまなかった。辛かっただろう?暫くではあるが我がお前の話を聞いてやる。質問にも答えよう。
だが、少し待ってくれ兄上達と高町なのはが状況を整理したそうな顔をしている」
ディアーチェは微笑みながらはやてに告げるとはやては小さい声で『うん』とだけ言ってディアーチェから離れた
統夜「さて、色々あったが取り敢えずは自己紹介と行こうか。
まずは俺、八神統夜です。先程の次元震に巻き込まれてきた次元漂流者だよ」
シュテル「では次は私が、すでに知っているようですがシュテル・Y・スタークスです。以後お見知りおきを」
レヴィ「ボクはレヴィ・Y・ラッセルだよ!よろしくね!」
ディアーチェ「ふむ、では我だな。ディアーチェ・Y・クローディアだ。よろしく頼むぞ?」
ユーリ「最後は私ですね?八神ユーリです。よろしくお願いします。」
統夜たちは全員の自己紹介が終わり次はなのは達が自己紹介を始めた
なのは「高町なのはです。この夜天の書の主ではやてちゃんの姉です「はぁ!?」え?」
統夜「ちょっと待ってなのはちゃんが夜天の書の主だって?」
なのは「はい、そうですけど……」
ディアーチェ「それにはやてがなのはの妹とな……まぁいい、続けてくれ」
ディアーチェがそういうのと同時にはやてが自己紹介を始じめた
はやて「高町はやてです。多分気付いてると思うけど旧姓は八神です。さっきはご迷惑掛けでごめんなぁ〜?」
統夜「いや、それに関しては構わないよ。ディアーチェは慣れてるから」
シグナム「次は私か…シグナムだ。先ほどは済まなかった」
シュテル「次に私達に武器を私達に向けたら本気で攻撃しますからね?」
シグナム「承知した」
なのは「うん、シグナムとシュテルもその辺にしようね?さて、自己紹介が終わったことで少し状況を整理しようか?」
統夜「そうだな。まず、さっきの自己紹介で分かったことは俺たちは別の世界。”平行世界から来た”と言うことだね」
はやて「平行世界ってミッドチルダとか言う場所のことか?」
統夜「あながち間違っていないけどそれは横に並ぶ次元世界の話だよ。
俺たちが来たのは縦に並ぶ本当の平行世界だ。簡単に言えばX軸とY軸だね。
X軸は君たちが居る此の世界そしてY軸はこことは違う無限の可能性が込められた世界。
例えばなのはちゃんが夜天の書の主ではなくはやてが夜天の書の主の世界で俺たちがはやての家族として存在している世界のことだね」
なのは「なるほど、じゃあそっちの世界の闇の書の事件って一体どんなことがあったんですか?」
統夜「話すのはいいけど。ここじゃ少し寒くなってきたし…」
統夜はそう言って辺りを見回すといい感じに穴の空いてる岩を見つけるとそこに飛んでいき聖天の魔道書を取り出した。
後ろに付いてきていたなのははその魔道書を見て驚いた
なのは「その魔道書……」
統夜「ん?あぁ、これは聖天の魔道書だよ。
夜天の書が闇の書になる前……とは言っても闇の書になってしまう原因の主になる前の主がね『守護騎士達には幸せな時間を過ごして欲しいから』
という理由の元作り上げだ夜天の書のバックアッププログラムの入っていた魔道書だよ。
基本機能は夜天の書と変わらないけど違うところはこの本を作った本人の家系…詰まり八神の家系なんだけど、
そこの当主が代々受け継いで自身の魔法を記録し、次の当主へ回して行ってるから夜天の書のそれよりも貯蓄されてる魔法が多いってことかな?
例えばこうゆうことが出来る」
統夜は魔法を発動させて岩に空いている穴を歪めてその空間を一気に広くした
なのは「え?これってどうゆうことなの?」
統夜「空間歪曲魔法の応用だよ。指定した場所の空間を一一気に広げたり縮めたりできるんだ。
外から見た外見が変わらないで中身だけが変わるのがいいところだよね。さっ、まだ何もないけどみんな入って」
統夜が入ってと言った事でみんなが揃ってその空間に入っていき最後に統夜が入って先ほどまではなかった扉を設置した
統夜「ちょっと待ってね。椅子とテーブルを用意するから…」
なのは「え?用意するって木も釘もないのに?」
シュテル「まぁ、見てればわかりますよ。兄さんはただ魔法が使えるだけの人間ではないですから」
はやて「それって…」
はやてがそこまで言った途端統夜の口から一つの呪文が聞こえた
統夜「投影…開始(トレース・オン)」
統夜が目を瞑りその言葉を口にした瞬間8つの椅子と二つのテーブルが何もなかった空間に現れた
シグナム「何もないところから物を創り出したのか…」
統夜「まぁ、そんな所だよ。ささ、座って座って」
その言葉に全員が頷いて座るのを確認して統夜は口を開いた
統夜「さて、こっちの闇の書事件のことなんだけど…確かシグナム達が蒐集を始めたのは8月くらいだったかな……」
そして、統夜は自身の世界で起きた闇の書事件の詳細を語っていった。
自身が仮面の男に殺傷設定のスティンガーブレイド・エクスキューションシフトで串刺しにされて死にかけたことやランサーを召喚したこと、
夢の世界で父親と母親から剣を託されたことナハトヴァールを全員で倒したこと。平行世界から来た夜神と戦ったこと。
戦いの果てに和解し共通の目的、夜天の書の治療に取り掛かるためにギリシャの大英雄ヘラクレスと戦い、その果てに宝具クラウソラスを生み出して勝利したこと。
そしてリインフォースが『融合機』ではなく『人間』として生まれ変わったこと。そして今はみんなが幸せに暮らしていることを話した
なのは「ギリシャの大英雄を倒すとか規格外もいいとこなの」
統夜「あのヘラクレスは狂化されて自我のない状態だったからこそ勝てたんだよ。多分万全の状態のあいつを『12回殺し切る』ことは出来ない」
はやて「12回殺す!?そんなん姉やんでも出来へ………ん事もないとは言えへん」
ユーリ「そうですよね〜闇の欠片事件の時はなのはは家の上で固定砲台やってましたし……しかもブレイカー級魔法をポンポンと使って……」
なのは「にゃはは、流石に私じゃ大英雄を一人で倒しきることはできないよ……まぁ、一人ではの話だけどね。
シグナム達がいれば私は絶対に負けないって自信があるし、私は一人じゃなくて沢山の仲間がいる。
だから、相手が神様だろうと悪魔だろうとみんなと一緒なら撃ち抜いてみせるよ!」
シュテル「流石はナノハですね。神相手にも負けないという心の持ち方……感服します」
ディアーチェ「まぁ、神を相手にすることなど滅多にいや、まず無いであろうな。その面では兄上はいい経験をしたということだな」
レヴィ「因みにこんなこと言ってるけどお兄ちゃんが宝具作ってる時なかなか上手くいかなくてね。
みんな大泣きしてたんだよ〜〜吐血はするし溢れる魔力は制御できないしでね」
統夜「そんなの聞いてないぞ……」
シグナム「まぁ、言いたくないこともあるということだろう。さぁ、次は私たちの世界の話だな」
なのは「あ、じゃあ私が話すよ。私が闇の書のページを集め始めたのは結構前からでジュエルシードを封印しては魔力をページに変えてたの」
そしてなのはも淡々とあったことを語っていく。
足りない分の魔力はアリサやすずかが分けてくれた事、ジュエルシードを狙う別勢力がなんと『織田信長』であった事、
何時の間にか夜天の魔導書の中に信長の妹である『お市の方』が済みついていた事、
ジュエルシードを賭けて信長と全力で戦い、その果てに全てのジュエルシードを完全封印した事を語った。 そして、統夜達の世界における『闇の書』事件――自分と夜天の魔導書を狙う者との戦いについても語った。
シグナムとリインフォースとナハトヴァールは元は人間であり実の姉妹であった事。
夜天の魔導書が闇の書となった原因が『リヒティガルード』と言う後付けの防衛プログラムであった事。
敵は11年前の闇の書の暴走を起こした張本人であった事、そのモノによって書が『暴走させられ』自らが取り込まれた事、
その際に市が騎士達と同じような存在となった事、皆のお蔭で戻ってこれた事、仲間達と力を合わせてリヒティガルードを倒した事、
リインフォースの破損が治った事、はやてが家族になった事、そしてついこの間起こった闇の欠片の事を話した。
統夜「織田信長って……俺よりも規格外かも……」
なのは「にゃはは〜」
統夜「でも、まぁ俺もこいつらと一緒ならどこに行っても負ける気がしないよ。ってか負けない自信がある。
どんな敵とだって戦って討ち滅ぼす…それが聖天の王としての矜持だ」
なのは「ふふふ、そうだね。私もみんなとならどこで誰と戦っても負ける気がしないの!
私の大切な人たちに危害を加える人が現れたなら……夜天の王として殲滅する!それが私の思いなの!」
統夜「なんか、俺たち似てるな。いろいろと」
なのは「そうだね…なんか似てる」
統夜となのはは暫く互の目を見あった
数分そうしていたのだろうか……その光景を互いの騎士と家族は見守っていた
そして耐えきれなくなったのか二人とも笑った
統夜「あははは!まぁ、俺たちが帰るまでは何かあったら協力するよ。連絡先教えておくから連絡してくれ」
なのは「あはは!うん!よろしくね!統夜君!」
統夜となのはは互いの連絡先を交換し、そして握手をした
統夜「さて、俺たちは宿でも探しに行くか!もともとそれが予定だったし」
そして統夜とその騎士たちが飛び立とうとした時なのはが口を開いた
なのは「えっと、住むところがないなら帰るまでの間私の家に来る?」
その突然すぎる言葉に俺たちは絶句した
統夜「えっと、シュテルとかユーリ達なら俺は構わないんだけど………」
はやて「何いっとんの?統夜君もに決まっとるやろ」
統夜「いや、君たちは女の子、俺は男の子。OK?」
なのは「うん、だけど住むところがないならうちに来た方がいいと思うんだけど……どうかなぁ?」
なのはは笑顔で統夜に提案する
統夜(なんだ…この言い難い威圧感は…これが夜天の王に選ばれた素質だというのか…!正直断りにくい‼︎‼︎‼︎)
シュテル「兄さん、私たちを置いて何処かに行くんですか?」
シュテルが涙目で統夜を見たことで統夜は撃沈した
統夜「わかった……お世話になろうかな?」
なのは「うん!それじゃあ早速うちに行こう!」
なのははとてもいい笑顔で飛び立ったので統夜達はそれに続いて飛び立った
sideなのは
次元震が原因で出会えた不思議な男の子とその騎士たち
最初はシュテルがいたから少し警戒したけど話してみるとなんと別の世界の人だって聞いて、最初は少し疑ったけどその世界であったことを聞いて確信した。
本当に彼らは別世界から来た凄い人なんだな〜って
そして今も私の横で並行して飛んでいながらもユーリちゃんと話してる姿を見ていい兄妹なんだなぁ〜と思うし家族思いの人なんだなとも思う。
だけどそれと同時に敵に回したくない人だなぁとも思う。
正直みんなで戦えば負けるとは思わないけどこの人の全力がどれだけのものかわからないし、
さっきの話の途中に出てきた宝具って言うのには非殺傷設定なんてものはないらしいし………まぁ、統夜君たちが無事元の世界に帰れるまで沢山お話ししよう!
side統夜
この世界のなのはちゃんはとても芯が強い。 この状況に対しての判断力もそうだが何より俺が驚いたのはあの織田信長に挑み勝利をしてしまったということだ。
俺も彼女たちが束になってかかって来ようが全員とユニゾンしてリミッターを全部解除すれば負けることはないとは思うが
正直なところこの子たちとは戦いたくないというのが本音だ。
正直彼女のスターライトブレイカーは俺でも怖いし、それを直撃で受けたフェイトがトラウマに残らないのはすごいと思う。
まぁ、成り行きでお世話になることになったのだ。せめて身の回りのお世話くらいさせてもらうさ
考え事をしながら飛んで暫くしてなのはの家に着いた
統夜「相変わらずでかいよな……」
なのは「そっちの世界でも私の家はここなの?」
なのはちゃんの言葉に俺は頷いた
統夜「うん、お邪魔したのは最初のジュエルシードを回収した日の夜だったかな?と言っても送っていっただけだけどね」
なのは「へぇ〜そうなんですか〜」
なのははこっちの世界の話に興味が湧いているのか目をキラキラさせていた
統夜「まぁ、その辺に関してはそのうち教えてあげるよ」
俺は陸に降りてバリアジャケットを解除した。 それに続いてみんなが着地してバリアジャケットを解除するとなのはちゃんは車椅子に乗っていた
統夜「あぁ、まだ足が治りきってないんだね?」
俺はつい、その言葉が口に出てしまった
なのは「うん、そっちの世界でのはやてちゃんは?」
統夜「はやても同じだよ。ただ少しずついい方向に向かってきてる。今では3メートルは歩けるようになったんだ」
はやて「そっちの私はなんやみんなに迷惑かけとるみたいで…」
統夜「いやいや、そんな事ないよ。とってもいい子だから」
ディアーチェ「うむ、そうだな。はやてはとても物分かりのいい我の自慢の妹だ」
はやて「えへへ、そっか」
なんか、はやてはディアーチェに懐いてる……
そんな光景を俺となのはちゃんをはじめとするみんながニヤニヤしながら見ていた
シグナム「さて、彼らの事情の説明もしなければなりませんしそろそろ家の中に入りましょう」
なのはちゃんの車椅子の後ろにいたシグナムがそう言ったのをキッカケにみんなで高町家に入る事となった、のだが
統夜「俺たちは家の外にいるから。親御さんの許可を得たらここに来てね」
なのは「え?でも寒いし…」
シュテル「大丈夫ですよナノハ。私たちは少し話したいこともありますし、そちらが私たちの説明をしてくれている間に私たちも少し話したいことを話したいので……」
ディアーチェ「うむ、そうだな。故になのはよ我らのことは気にせず先に家に入って説明してきてくれ」
シュテルとディアーチェの言葉になのはは渋々頷いた
なのは「わかったよ…だけど、絶対にここにいてね!」
シュテル「ええ、待ってますよ」
なのは「えへへ、それじゃ行こうか。シグナム?はやてちゃん?」
シグナム「えぇ、すまない。少し待っててくれ」
統夜「あぁ、あんまり気にしなくていいから」
シグナム「そう言ってくれると助かる」
はやて「ちょお、待っとってな?すぐにお母さん達説得してくるから!」
ユーリ「そんなに急がなくていいんですからね〜」
はやて「だって早く王様とお話ししたいしな!」
ディアーチェ「そうか…話し相手になら幾らでもなってやる」
はやて「約束やで?」
ディアーチェ「うむ、約束だ」
そしてなのは達は家に入っていく
統夜「さて、話すこととかは特にないんだが。問題は何処に帰るための魔法陣を描くかと、時間軸と空間軸を算出する場所が欲しいよね。」
シュテル「えぇ、正直算出については私とユーリが手伝っても一週間かかりますし。ディアーチェとレヴィはナノハ達と共に過ごすとしても……」
ディアーチェ「これで明日の予定は立ったな。先ずは服を買いに行く。そして我は食事の手伝いをしたりするとしよう。オヤツや夜食等は任せよ」
レヴィ「さっすが王様!頼もしぃ〜」
ディアーチェ「うむ、レヴィはわかっておるな?」
レヴィ「ん?ボクはシュテるん達の邪魔をしないようにナノハ達と遊んでるよ?」
ディアーチェ「それでよい」
ユーリ「では、私たちは部屋を貸していただいたとしてどの様な部屋割りで?私自身はみんなと一緒に同じ部屋でいいんですが」
ユーリのその提案に俺たちは全員で頷いた
それから数分後家の扉が開きなのはのお母さんが出てきた
桃子「貴方が統夜くんね?」
統夜「えぇ、そうです」
桃子「なのはから聞いたわ〜家なら全然オッケーよ。ささ入って〜」
俺たちは桃子さんにそう言われて家の中に入った
「お邪魔しま〜す」
全員がそう言って入ったので桃子さんはクスクス笑ってこっちを見た
統夜「どうかしましたか?」
桃子「ううん、ただみんなして礼儀正しいな〜って思っただけよ。さぁ、リビングに行きましょう?そこでみんな事知りたいわ」
統夜「わかりました。それじゃあ改めてお邪魔します」
リビングに移動した俺たちが見たのは完全に睨んでる守護騎士約1名とその他はなんか興味深そうな目でこっちを見ていた
統夜「八神統夜です。先ほど小規模次元震に巻き込まれてこの世界に飛ばされてきた次元漂流者です。
御宅のなのはさんのご好意でこちらにお世話になることになりました。帰還の準備が整うまで自分と妹たちがお世話になります」
俺はその場にいる全員に頭を下げた
士郎「頭を上げてるれるかな?僕たちは君たちを歓迎するよ。勿論自分の子供のように接するつもりでいるから君たちも父親と話すような感覚でいいよ」
統夜「ありがとうございます。ほら、みんな自己紹介」
シュテル「シュテル・Y・スタークスです。よろしくお願いします」
レヴィ「レヴィ・Y・ラッセルだよ!よろしくね!」
ディアーチェ「ディアーチェ・Yクローディアだ。よろしく頼む」
ユーリ「八神ユーリです。よろしくお願いします!」
士郎「うん、統夜くんにシュテルちゃんにレヴィちゃんにディアーチェちゃんにユーリちゃんだね。
知ってると思うけど僕は高町士郎。なのは達のお父さんだよ。君たちが元の世界に帰れるまでさ僕がお父さんの代わりだ。なんでも言ってくれよ」
士郎さんのその言葉で取り敢えず俺たち5人はホッと息をついた
統夜「じゃあ、猫かぶるのやめますね。
では、先ずはシュテルたちにお風呂を貸してあげてください。さっきここに飛ばされてきたときに海面に落ちたんですよ。
まだ、寒かったので凍え死ぬかと思いましたが何より彼女たちが優先でお願いします」
士郎「あぁ、わかったよ。桃子〜彼女たちをお風呂に入れてあげてくれないか?」
桃子「わかりましたよ〜さぁ、みんな、こっち来てね〜」
シュテル「あ、私達は兄さんと一緒に入りたいのですが…」
統夜「さすがに止めてくれ……それと士郎さんと話したいこともあるから、大人しく入って来てくれ」
シュテル「っち、仕方ないですね。それでは行きましょうかディアーチェ、レヴィ、ユーリ」
シュテルに連れられて騎士達は風呂場に行った
それを見送った俺は士郎さんの目をまっすぐ見て、この世界との異差とこっちの世界であったことを語っていくのをその場にいる全員が黙っていいていく
統夜「まず、俺たちの世界との違いはなのはちゃんが夜天の書の主ではなくはやてが夜天の書の主ということとはやてが一人ではなかったということですね。
その事からわかると思いますがはやては高町家の人間ではないし、ヴォルケンリッター達も高町家には居ないということです。
さらに夜天の書の暴走機能がナハトヴァールという後付けのシステムで、それのせいで歴代の闇の書の主が死んでいった原因でもある。
まぁ、ナハトヴァール本人がいる前で言うことではないんだけどね」
ナハトヴァール「いや、気にしなくていいよ」
統夜「そうか、では続けよう。結果からして今代の主選ばれたのは八神はやてという少女だった。
まぁ、それは単なる偶然なのか…それとも必然なのか。それはわからないがそれはある意味幸運だった。
何故ならこっちの世界の『八神』の家系は正統な魔術師の血統で聖天の魔道書を代々受け継いできた家系の生まれだったからだ」
そこで今まで黙っていた恭也が口を開いた
恭也「魔術と魔法って何か違うのか?」
なのは「あ!それは私も気になったの!」
統夜「じゃあ、そこから説明しようか…魔術の始まりは古代ベルカの時代よりももっと昔、そうだね。今は新暦66年だよね?
魔術はこの世界でいうキリストが亡くなった辺りの時代に地球に良く似たとある異世界で生まれたものだった。
始めは儀礼用の投影魔術から始まり色々な魔術が生まれていった。ここで魔術と魔法の違いだけどそもそも根本が違うんだよ。
魔術はリンカーコアからでは無く人間の神経と一体化している魔術回路と呼ばれるものを魔力源としていて其処から魔力を使い、術を行使する。
この時理解して欲しいのは魔術が魔法とは違って非殺傷設定なんて便利なものは無いということ。つまり加減を間違えれば相手が死ぬと言うことだね。
魔法は非殺傷設定にさえしなければ人は殺せないでしょ?まずそこから違うんだよ。魔術を使うのには『死ぬ事を肯定しなければならない』んだから。
その分こっちの世界のはやてやフェイトは良くも迷いもなく魔術に手を伸ばしたと思うよ」
はやて「え?フェイトちゃんも魔術使えるんか?」
統夜「うん、元々八神家とテスタロッサ家は魔術の世界では相当な名門なんだ。八神家は完璧な投影をし、英雄の宝具を真似て自身の宝具を作製する。
人類で唯一宝具を作製できる家系、そしてテスタロッサ家は錬金術を得意する家系だったんだけど
まぁ、いろいろあって今はすっかり八神の魔術が主流になってる」
そして俺は数時間にわたって魔術の事やこっちの世界のことについて語った。その途中で食事をとったりしたが全てが終わったのは夜の8時頃だった
話を終えた俺はウインドウを操作して空間軸の算出を始めていた時、突然なのはちゃんに通信が入った
なのは「あれ?リンディさんだ……どうしたんだろこんな時間に…」
そう言いつつもなのはちゃんは通信を開く
リンディ『あぁ、なのはさんこんばんは、ごめんなさいね。こんな時間に通信なんて送って』
謝るリンディさんになのはちゃんは「いえ」とだけ答える
なのは「ところでどうかしたんですか?雰囲気からしてただ、雑談するため……って訳ではないですよね?」
リンディ『えぇ、そうなの。今、指名手配中の凶悪次元犯罪者集団が地球に向かった可能性があるの。
だから一応なのはさんたちには伝えておいて警戒してほしいと思ったから通信したのよ』
なのは「なるほど、わかりました。此方で遭遇し次第みんなと協力して確保します。シグナム達にもいつ交戦してもいいように言っておきますね」
なのはちゃんの雰囲気が先ほどの柔らかい雰囲気から180度変わったものになったのでシュテルたちは驚いた
統夜(ふーん、こんな雰囲気も出せるんだ。なのはちゃんって)
そして俺は途轍もなく感心していたが
リンディ『それと、さっき小規模の次元震が海鳴で観測されたけど……大丈夫だったかしら?』
なのは「えーと、それに関しては私たちには被害はなかったんですけど……」
少し慌てるなのはちゃんに戻ったので俺はクスッと笑ってなのはちゃんの横に立った
統夜「自分で説明するからなのはちゃんは見てて?」
なのは「えっと、お願い」
突然出てきた俺をリンディさんは少し怪しげそうに見た
リンディ『えっと、貴方はどちら様で?』
統夜「初めまして、管理局のリンディ・ハラオウン提督。私は先ほどの次元震でこことは違う地球から飛ばされてきました。
時空管理局本局特務隊『独立機動隊』所属八神統夜一等空佐です。
こちらに飛ばされてきた際、現地の高町なのはさん御一行に遭遇し、元の世界に帰れる準備が整うまでなのはさんの家に厄介になることになりました」
俺が管理局風に自己紹介するとリンディさんは敬礼して俺に話しかけた。この時その場にいた全員が俺の態度の変わりようにビックリしていたがまぁ、いいだろう
リンディ『貴方方がきたのは平行世界は横に広かっている次元世界ではなく、縦に広がっている《パラレルワールド》の方だと理解すればいいですか?』
統夜「えぇ、その考えで間違いはありません。
恐らくこちらの世界とこの世界で同時に次元震が発生しなんらかの事故があって私たちがこの世界に飛ばされてきたのではないかと思われます」
リンディ『私たち?と言うと貴方以外にもいるのですか?』
統夜「はい、私の聖天の魔道書の守護騎士5人です」
リンディ『なるほど、それでは先ほどの話は聞いていましたか?出来れば”民間協力者”として協力をお願いしたいのですが?
勿論その間の身の安全は私たち時空管理局が保証します』
統夜「えぇ、こちらもそれで構いません。よろしくお願いします。ハラオウン提督?」
リンディ『はい、こちらこそよろしくお願いしますね?八神一佐?』
俺とリンディさんはモニター越しに挨拶兼協力体制を敷いた
統夜「というわけだから。なのはちゃん、戦いに出るなら俺も一緒に行くからね?」
なのは「うん!よろしくね統夜くん!」
統夜「こちらこそよろしくね?なのはちゃん」
そして時空を超えた夜天の王と聖天の王の協力関係が生まれた
そしてリンディさんからの通信の後全員が寝ついた中俺は高町家の道場で月を見ていた
統夜「しかし、本当にいい月だ……世界が違っても見えるものは同じ、か」
俺が独り言のように呟いた一言は横から来た声に返された
恭也「いい月なのは否定しないが…子供が夜更かしは感心しないぞ?」
俺は横に来て座った彼の顔を見た
統夜「いいんだよ。別に、俺は子供じゃないんだから」
恭也「あえて何も聞かないが…俺からしたら今のお前はまだ子供だぞ?なのは達と変わらない年齢なんだろ?」
統夜「確かにそうだが……まぁ、いい。なぁ、恭也」
恭也「なんだ?って言うか呼び捨てとはな」
統夜「まぁ、いいだろう。所でだ俺と」
俺は少し間をあけた
統夜「一勝負しないか?」
恭也「あぁ、別に構わないぞ?」
そして俺と恭也は道場の中に入っていった
恭也は木刀を大小一本づつ持ち構える
恭也「お前は木刀を持たなくていいのか?」
統夜「構わん、俺は自分で作るから」
そして俺は一つの木刀を投影する。姿、形はエクスカリバーと同じだがその存在は所詮は木刀、誇りなどある訳もない
恭也「見れば見るほど不思議なものだなぁ、まぁいい、それがお前の戦闘スタイルなのか?」
統夜「いや、俺は基本的になんでも使うよ?基本的にはロングソードで二刀流だが、必要とあらば片手剣、槍、弓、銃、となんでも使うよ。
そして剣と槍と弓は特に師匠が半端なくてね。俺の剣はブリテンの騎士王から、槍はアイルランドのクランの猛犬から、弓は剣製極めた赤い弓兵から、
そして二刀流の基礎は古代ベルカの祝福の風から。俺の戦い方そのものが英雄のそれと思ってくれていい。
まぁ、二刀流は独自のものが多いから二刀流以外…だな」
恭也「なるほど、それじゃあ俺は今からあの騎士王と戦うのか……いい経験になりそうだ」
統夜「さて、始めようか?」
俺は木刀を構え相手を見るとすぐに駆け出した
其処からはあんまり覚えていない。ただこっちの世界の恭也とは違って冷静な判断が出来て恐ろしく速かった事しか覚えていなかった。
後々聞いたところ俺と恭也の手合わせは引き分け、両者ともに倒れたことからだった。
〜そしてとある管理外世界〜
其処には何も無かった。いや、それは誤解だろう。先ほどまでは確かにあったのだ、人の命が…人々の幸せが…それも今は見る影もなく炎に燃えていた
「次は第97管理外世界…地球。そこの海鳴とかいう街で遊ぼうか………」
そして男たちはその世界から消えた。次元世界最強のチームがいる街へ向けて男達は自身の船を向けた
To Be Continued… 
|