Side:京


スバルとティアナの連携がなのはの逆鱗に触れたのは間違い無いんだが、『お仕置き』を敢行したなのはの攻撃を、あろう事かティアナはバ
インドを打ち破って迎撃しやがった。

此れだけなら、危機的状況でティアナの潜在能力が覚醒したと見る事も出来るが、今回に限っては、そう楽観できるモンでもねぇだろうな。
なんせ、バインドを打ち破ったティアナの両手には、オロチの証である青い炎が宿っていたんだから。


此処は地球じゃねぇから、本当のオロチって訳じゃないんだろうが、オロチと同等の何者かがオロチに近い力で、ティアナの精神に入り込ん
だのは、間違いねぇだろうな。

マッタク、何処の誰かは知らねぇが、とんでもない事をしてくれたもんだぜ。

とは言え、オロチ擬きに取り込まれたティアナの事は何としても取り戻してやらないとだからな――何よりも、オロチの血を引かない奴がオロ
チの力を使うには、その身を対価にしなきゃならねぇしよ。

だが、入り込む相手を間違えたなオイ?
限りなくオロチに近い何かなんだろうが、ティアナの心に入り込んだのは大失敗だぜ?オロチの天敵とも言える三種の神器の内、二種がこ
の場に居るんだからな。

覚悟しな――人の心を弄ぶその力、草薙の炎で祓ってやるぜ!!











リリカルなのは×THE KING OF FIGHTERS~紅蓮の炎~ Round18
『CONTROL CRISIS』











と、そう言えばレオナと八神は大丈夫か?
レオナは暴走を制御したとは言え、オロチが活性化すると不安定になるみたいだし、暴走を制御出来てない八神だったら影響を受けて暴走
するなんて事も……



「京、私は大丈夫だけれど、彼は手遅れ。」

「え?」

「アレ。」


「…………」


――ダバダバダバダバダバダバダバダバ!


どわぁぁぁぁぁぁ!?大丈夫か八神!?
幾ら暴走しかけてるとは言え、その吐血量はヤバいだろ!って、若しかして此奴が異常なまでに肉食うのって、血が足りないからなのか!
ティアナを何とかしないといけないが、だからと言って暴走した八神を放っておくわけにもいかねぇし……なのはに任せたら任せたで、オロチ
擬きの力になのはの力ぶつけたら、オロチに草薙と八神の力をぶつけた時みてぇな大惨事になりそうだからなぁ……



「血が騒ぐ……血が騒……ぐ………キョォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」



完全に暴走しやがった。つーか、人の名前絶叫すんなよ……ったく、面倒な事になりやがったなぁ?
さて、どうしたモンか……



「京、ティアナの事は俺に任せてくれないか?アンタは暴走した八神に対処してくれ。」

「ロック?」

「オロチみたいのに取り込まれたティアナと、暴走した八神じゃあ、暴走八神の方が危険度は高いんだろ?
 テリーに聞いた話だと、以前のKOFで暴走した際にはチームメンバーを殺したりしたんだろ暴走八神は……なら、危険度の高い方に戦力を
 割くのは当然じゃないか。」

「言ってる事は理に適ってるが……珍しいな、お前が自分から女と戦う事を選ぶなんて。」

「ティアナ位ならほたるやジェーンと大差ないから緊張はしないさ。
 其れに何より、俺がそうしたいんだ――俺はこの間、ティアの悩みを聞いた、アイツが抱えてる心の闇を知った。だから、其れに付け込んで
 ティアナを乗っ取った奴を、許す事が出来ないんだ……!」



成程、理由としちゃ充分過ぎるが……相手はオロチに近い力を持った奴だ、くれぐれも油断するなよ?



「あぁ、勿論油断なんかしないさ――アンタの方こそ、暴走八神に喰われないでくれよ?」

「……八神は人を食べるの?……矢張り彼はケダモノ……」

「MAX八稚女は、どう見ても相手を喰らってるようにしか見えないから否定も出来ねぇんだが……まぁ、言葉の綾って奴だな此れは。
 其れよりロック、俺は行かなくて良いのかい?」

「大丈夫だ、任せてくれテリー。何とか巧くやってみるさ。」



へっ、ルーキーかと思ってたら、随分と頼りになるじゃねぇかロック?その辺の度胸とかなんとかは真吾の奴に見習わせたいもんだぜ。
頼んだぜロック、ティアナの事を救ってやってくれ!



「あぁ、行ってくる!」



さてと、ティアナの方はロックに任せるとして、こっちもこっちでおっぱじめるとするか!
八神が暴走を起こすって事は、ティアナに入り込んだ奴は限りなくオロチに近いんだろうな……だが、そんな紛い物の力の影響で暴走してち
ゃ、ザマねぇな八神?

ま、ぶっ倒して目を覚ましてやるぜ。



「ウウゥゥゥガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

「八神、今救ってやるぜ!」

「Come on!Get Serious!!」

「その力に飲まれている貴方では、勝てない。」

「どれ、私も手を貸すとしようか?」



テリーとレオナにシグナムも参戦か?頼りになるぜ!
此れだけの戦力が有れば、暴走した八神が相手でもやられる事はねぇな。もし本当にヤバくなったその時は、レオナが『覚醒』すれば何とか
なるだろうしな――バトル開始と行こうか!!








――――――








Side:ロック


「ティアナ!」

「ロック君?……何か用かな?
 ティアナの様子がおかしいから、何とかしようと思ってたんだけど……」

「あぁ、何とかしなくちゃダメだが……その役目、俺に任せてくれないかなのは?俺は、ティアナを助けてやりたいんだ……俺の手で!!」

「……ロック君が出張る事はないよ。
 ティアナは私の教え子だから、教え子がおかしな事になっちゃったなら、元に戻してあげるのは私の役目……一度意識を刈り取れば、目
 覚めた時には正気に戻ってるかもしれないからね。」



大体予想はしてたけど、やっぱり武力行使かなのは!
悪いが、其れじゃあダメだ。アンタの方法じゃティアナを元に戻す事は出来ない――其れで一時的に元に戻ったとしても、また何かが引き金
になって同じ状況になりかねない。

何よりも、無茶した教え子に問答無用の鉄拳制裁を加えようとしたアンタにティアナを救えるとは思えないんでね。



「如何言う事かな?」

「確かにさっきのティアナのやった事は褒められた事じゃないし、アイツ自身がとんでもない無茶をしたってのは否定しようがない。アンタの
 教えに真っ向から反する物だったってのも分かる。
 だけど、アンタはお仕置きをする前に考えたのか?何でティアナが、あんな策に走っちまった、その訳ってやつを。」

「え?」



考えてないよな?
『何でこんな事をしたのか』って考えたら、行き成り制裁を加えるよりも、先ずは行動を諫めた上で、何でやったのか訳を聞くだろ。……其れ
をしないで、行き成り制裁を加えようとしたアンタじゃティアナは助けられないって言ってるんだ!



「ロック……君?」

「なのは、アンタは確かに優秀な魔導師だし、戦闘能力に関しても問題ないと思うが、少し考え方が武闘派過ぎるぜ。
 言う事聞かなかったら鉄拳制裁って、それじゃあ苦しんで葛藤して、その末に教えに反する事を選択した奴の心は救われないんじゃない
 のか?」

「――!!」



だから、此処は俺に譲ってもらうぜなのは――アイツの悩みと心の闇を知った俺だから、ティアナを救う事が出来るのかも知れないからな。

「ティアナ、お前の相手は俺だ。」

「ロックさん?……良いですよ、なのはさんの前に、貴方を血祭りに上げてやりますよ。」



ハイライトの消えた瞳に、歪んだ笑み……普段のティアナとはまるで別人だぜ此れは。
だが、お前にそんな顔は似合わないぜ?お前は、スバルやノーヴェと一緒に居る時みたいな顔が一番よく似合うんだ――今のお前じゃ、只
の狂人だ。

だから、お前を元に戻してやる!――限界まで、飛ばすぜ!!








――――――








No Side


ロックが乱入する形で始まった、ロックvsティアナのバトル、先に仕掛けたのはロックの方からだ。


「烈風拳!」


先ずは烈風拳を放つと、其れを追いかけるようにレイジラン・typeシフトで接近し、更にレイジラン・typeアッパーで攻撃する。
速度の速い飛び道具を盾にして、其処からクロスレンジに繋ぐ戦術は割と有効な場合が多く、ロック自身もこの戦い方を得意としている。故
に今回も、此の連携でペースを握ろうと考えたのだが……


「遅い!はぁ!!」


何とティアナは、烈風拳を魔力弾で相殺すると、続いて飛んで来たアッパーをバックステップで回避!
此れだけだと何が凄いのか分からないかもしれないが、殆ど間髪空けずに飛んで来た飛び道具と体術に対処するなど相当なモノなのだ。
否、バックステップしながら飛び道具を相殺したのならば未だ良い――だがティアナは、飛び道具を相殺した後でバックステップで体術を捌い
て見せたのだ。明らかに人の反応速度を超えているのである。

しかも其れだけではなく、バックステップで回避しながら、魔力弾の乱れ撃ちと言うトンでもないおまけつき。
攻撃直後のロックに、十数発もの魔力弾を避ける術はない。1発1発の威力は其処まで高くないにしても、其れを何発も喰らったら総ダメー
ジ量は少なくないだろう


「ちぃ……レイジングストーム!!」


だからロックは、回避行動をせず、レイジングストームを使ってティアナの魔力弾を全相殺した。
自らを包み込むように気の奔流を発生させるレイジングストームは、攻撃だけでなく、攻撃から身を守る盾としても機能するのである。
つまり、互いに初手はノーダメージと言う事だ。


「温い!」

「なに!?」


だが、レイジングストームが終了した直後、今度はティアナが何とステップからの空中ミドルキックをブチかます!
ロックは驚きながらも其れをガードするが、その蹴りの威力はガードしたロックの腕が少しばかり痺れる程に強力な物であり、大凡普段のテ
ィアナからは考えられない――と言うか、そもそもティアナの格闘戦そのものがあり得ないのだ。
にも拘らず、ティアナは実力的には一流と言っても過言ではないロックを格闘戦で攻めまくる。クロスミラージュをダガーモードにして、双刀術
と蹴りのコンビネーションで攻め立てる!


「く……この!」


ロックもやられっ放しではなく、ショートアッパーで反撃を繰り出すが、ティアナは其れをダッキングで躱し、上体を上げると同時に青い炎を叩
きつける!
誰がどう見ても、優勢なのはティアナの方に見えるだろう



一方で、この戦いを見て居るなのはとスバルは……


「スバル、私間違ってたのかな?私は、基礎を徹底的に固めてから次と思ってたんだけど、ティアナには其れが分かって貰えなかった?
 だから、焦ってあんな無茶をさせた……そう言う事だったのかな?」

「其れは……分からないです。ティアって、アタシにも相談してくれた事が無かったし。聞いても『何でもない』ってだけでしたから。
 でも、ロックさんの言うように、少し話を聞いてからでも良かったかもしれないです――勿論、なのはさんに相談しなかったティアもティアだ
 と思いますけど……」


なのはが先程ロックに言われた事を、相談と言うのはおかしいが、スバルに聞いていた。矢張り、なのはからしたらショックだったのだろう。
流石に、聞かれたスバルだって困ると言う物で、どうしても当たり障りのない答えになってしまうのは、仕方ないのかも知れない。


「でも、だったら、此れが終わったらティアと話してみましょうよ。お互いに話せば、きっと分かりますって♪」

「そっか、そうだよね。」

「そうですよなのはさん!悩むなんてなのはさんらしくないです!!
 ……其れにしても、ティアは一体如何しちゃったんだろう?まるで別人みたいだし、其れにロックさんを相手にして寧ろ圧倒してる……なん
 だか、凄く強くなってる気がするんですけど。」

「確かに強いね――だけど、アレは上辺だけの強さだよ……見てれば分かる。」


それでも、何とか空気を元に戻すのは流石のスバルと言った所だろうか?機動六課のムードメイカーは伊達ではないのだ。
其処から話題をロックとティアナの戦いに切り替え、スバルはティアナの強さを凄いと言う。だがしかし、百戦錬磨のなのはには、今のティア
ナの強さは『紛い物』だと分かっている様だった。


其れでも戦いは進み、特大の火炎弾を浴びせられたロックは、何とか踏ん張ったモノの大きく後退させられ、ガードしたとは言ってもガードの
上から可成り削られたのだろう。


「クククク……殺されたくなければ、命乞いをしろ!!」


トドメを刺さんと、ティアナが両手に青い炎を滾らせて突進する。
此れの炎を使った攻撃を真面に喰らったら、幾ら格闘家として鍛えているとは言え無事では済まないだろう――オロチの技は、完全に『相手
を殺す』為の物なのだから。


「誰がするかよ!」


――ガッ!ズガァァァァァァァァァァン!!!


「!?」

しかし、その攻撃が炸裂する事は無かった。ティアナが拳を繰り出したその瞬間に、ロックがその拳を捌き、躱して古武術の『合気投げ』で投
げ飛ばしたからだ。


「大分激しい攻撃だったが、もう見切った。お前の技は、二度と俺には通じないぜ。
 そもそも、本来の戦い方とは180度違う付け焼刃の格闘なんて、鍍金が剥がれればどうって事はないぜ――此処からは俺のターンだ。」

「舐めるなぁ!」


攻撃を見切ったと言うロックに対して、ティアナは再び拳に青い炎を宿して鋭いストレートを繰り出すが、其れは巧みに点をずらしてガード!


「もう効かねぇって、言ってるだろ!!」


そして反撃のアッパー掌底!
拳でないあたり、一応相手が女の子であると言う事をロックは考えているようだが、其れでも顎に叩き付けられた一撃は強烈だろう。


ぶっ殺す!!

「まだ分からないのか!その殺気が、お前本来の力を鈍らせてるし、俺に見切られるんだって事が!
 確かに其の力はトンでもないし、マジの殺気が込められた攻撃ってのは危険極まりないが、何度も攻撃を受ければ、逆にその殺気が技の
 出所を相手に教える事になるんだぞ!」


更に、ティアナの目を覚まさせるかのような往復ビンタ!
基本的にフェミニストなロックが、女の子相手にこれ程苛烈な攻撃をするのは珍しい――其れだけ、ティアナをオロチ擬きから解放してやりた
いと言う事なのだろう


「ロック君……惨い。」

「なのはさん、ティアを撃墜しようとした貴女が其れを言いますか……」


……スバルの言う事は御尤もである。
其れは兎も角、完全にティアナの攻撃を見切ったロックは、以降一切の攻撃を許さず、逆に強烈なカウンターを叩き込むなどしてティアナを、
より正確に言うのならばティアナに巣食ったオロチ擬きを攻撃していく。
そして遂に、ロックはティアナの首元を捕まえ、締めはしないがネックハンキングの状態に吊り上げる。


「ティアナ、お前は何で戦う?その理由は何だ?
 そもそもお前は、如何して戦う道を選んだんだ?管理局に入らずに、普通の女の子として生きる道だってあった筈なのに、何で局員になっ
 たんだ?」

「何故、戦う?私は――」


その状態でロックは問う。『なぜ戦うのか』『どうして戦う道を選んだのか』を。
既にその答えは、ティアナ自身からあの夜に聞いたが、其れを敢えてロックはこの場で問いかけたのだ。其れが、ティアナが元に戻る切っ掛
けになると信じて。


「私が戦うのは、兄さんの名誉を守るために……」

「そうだ。死んじまった兄貴の為に、お前は戦う事を決めたんだ。
 そして、戦いの道に進んでお前は強くなった。――が、強さを求めるあまり、お前は強さの本質を忘れたんじゃないか?思い出せ、何の為
 に強くなろうとしたのか。」


そして、その効果は絶大だった。
『何の為に強くなるのか?』との問いを聞いたティアナは『ハッ』となり、右の目にティアナ本来の輝きが戻る。オロチ擬きの支配から、少しだ
け解放されたのだ。


「私は、兄さんが無能じゃないって証明する為に戦う事を選んだ、その為に強くなろうとした………」

「そうだろ?なのに、そんな下らない力に取り込まれて、それで良いのか?」

「嫌だ……こんなの、こんなのは私の望んだ力じゃない……私は、私のままで居たい!こんな力は要らない……助けて、ロックさん……」

「OK!少し痛いが、勘弁してくれよ?
 おぉぉぉぉぉぉ……吹き飛べ、ティアナに入り込んだ邪悪な意思よ!!」


――ゴォォォォォォォ!!


そのティアナの本心を聞いたロックは、普段『真空投げ』からの追撃として使っている『羅刹』をティアナに叩き付ける!
其れと同時に、ティアナの身体から黒い瘴気が吹き上がり、一瞬髑髏の様な紋様を浮かべた後に霧散して消えた。――如何やら、ティアナ
に入り込んだオロチ擬きの意志は、ロックの手によって取り除かれたらしい。

攻撃を受けたティアナ自身も気を失ったが、其れでもロックの腕の中で眠る顔には、安堵の表情が浮かんでいた。








――――――








Side:京


如何やらロックの方は終わったみたいだが、だからと言って八神の暴走が止まる訳じゃねぇんだよな此れが。
ぶっちゃけ暴走の影響で、殆ど痛みを感じなくなってるから、ドンだけ殴っても倒れねぇんだよな?フルチャージの百八拾弐式かましても、直
ぐに復帰して来るからな。


「いい加減にしろ、この暴走赤毛!!」

「兄さんはやらせません!!」



――バッキィ!!!


って、此処でノーヴェとギンガが緊急参戦して、姉妹合体延髄切りで八神をブッ飛ばしたぁ!?……不意打ちだったとは言え、完璧に入って
たぜ今のは……おーい、生きてるか八神?


「小娘!貴様何をするか!!!」

「って、元に戻ってるな?」

「調子の悪い物は、大抵叩けば直るんですよ兄さん♪」



……オイオイ、昭和の電化製品じゃねぇんだから――まぁ、実際に元に戻っちまった以上、暴走も強いショックを頭に与えれば治まるのかも
知れねぇのは否定出来ねぇけどな。

まぁ、そのおかげで八神の方も何とかなったが、今回の事は無視できるモンじゃねぇ。
何処の誰かは知らないが、オロチの様な『何か』を作り出してる奴が居るのなら、そいつを何とかしないと今回みたいな事がまた起こるかも
知れないし、最悪の場合は一般市民が突如凶暴化して暴れまわるなんて事もあるかも知れないからな。



「ギースの影武者が製薬会社と手を組んで『奇病』を起こした時みたいにか……そいつは、確かに早急に手を打たないとだな。」

「アレはとても厄介だった……大佐や中尉ですら、暴れた市民を抑えるのには苦労していたから。」



だろ?出来るだけ早いうちに対処しないとだ。
でも、今は今回起きちまった事に対しての処理が先だけどな――教えに背いたティアナと、問答無用で鉄拳制裁をしようとしたなのは、両方
とも何らかの処分が下されるのは間違いねぇだろうからな。











 To Be Continued…