アラスカ基地ではアークエンジェルがザフトの大軍を相手に孤軍奮闘していた。
モビルスーツの大軍相手に戦艦が一隻で対応すると言うのはそもそもにしてクリア不可能の無理ゲーレベルであり、アークエンジェル側にもイチカのビャクシキと言うモビルスーツがあるとは言え多勢に無勢であるのは間違いないだろう。
加えてムウが配置転換された事で、スカイグラスパーで戦場にストライカーパックを届けてエネルギーを補充すると言う事も出来なくなったのも戦局を不利にしていたのだが……


『イチカ、ライトニング持って来たわ!』

「サンキュー、フレイ!」


其の状況下でオペレーターを務めていたフレイがマリューに志願してスカイグラスパーでのストライカーパック輸送と回収を行う役目を担っており、ビャクシキのエネルギー補充は充分に出来ていた。
整備士長のマードックから必要最低限の操縦方法を聞かされただけだったので戦闘は行えないが、ストライカーパックを輸送して、そしてエネルギー切れとなったストライカーパックを回収するくらいならば可能だった。


「キラ、お前の彼女意外と肝が据わってるみたいだぜ。」


戦闘は出来ずともストライカーパックの輸送と回収が出来るだけでも現在のアークエンジェルにとっては有り難い事だった――唯一モビルスーツ戦が可能なビャクシキのエネルギー補給が出来るのであればザフトの大軍に穴を開ける事も不可能ではないからだ。

そしてライトニングに換装したビャクシキは改めてフルバーストを敢行してザフトのモビルスーツを十数機戦闘不能にすると、『高機動射撃型』のライトニングの特性を十二分に発揮して敵機を次々と戦闘不能にして行き、機体エネルギーがレッドゾーンになると今度は『セブンソード』に換装して、シュベルトゲベールとクラウド・オブ・ヘブンの二刀流でザフトの部隊を切り伏せて行く。
其れでも数の差がマッタク埋まらないのは、其れだけザフトが此の作戦に戦力を注ぎ込んでいると言う証でもあるのだが。

そんな中でアラスカ基地に戻り、軍上層部の作戦により意図的にアラスカ基地が放棄された事を知ったムウはアラスカ基地内部を走り回って『何処かに使える機体は無いか』と探していた末に、格納庫にて残されていた旧式のモビルアーマーを見付けると迷わずにそれに乗り込んだ。


「アークエンジェル、オーブの坊主……お前達だけを死なせはしねぇ……一蓮托生じゃないが、此処まで一緒に戦って来たんだから死ぬ時は一緒だ……!」


そのモビルアーマーに乗り込んだムウはアラスカ基地から出撃すると孤軍奮闘を続けるアークエンジェルに向かって飛翔し、戦闘領域に入ると持ち前のモビルアーマー操縦技術をこれでもかと言う位に発揮して瞬く間に三機のジンを撃破して見せた。


「援軍?もしかしてフラガの旦那!?」

「フラガ少佐、何故ここに?転属でアラスカ基地から移動したのでは?」

『転属命令なんぞ知った事か!
 上からの命令だからって、此れまで苦楽を共にした仲間とアッサリ『はい、さようなら』とは出来ないんだよ俺は!
 其れに、戻って来てみりゃアラスカ基地はもぬけの殻になってる……アラスカ基地は放棄されたんだ!守備隊を囮にしてザフトを招き入れ、そんでもって守備隊諸共地下のサイクロプスの自爆攻撃で殲滅するためにな!
 だから連中は捕虜をアークエンジェル預かりにしたんだ!バカでかい電子レンジで纏めて始末する為に!』



「「!!?」」


まさかの戦場に乱入して来たムウにイチカとマリューも驚いたのだが、ムウから伝えられた事には更に驚く事になった。
アラスカ基地の地下には超巨大な人口マイクロ波発生装置である『サイクロプス』が存在しており、アークエンジェルはザフトを誘き寄せる『餌』であり、同時に『ザフトと共に犠牲となる捨て駒』とされたのだから。


「正気かオイ……アークエンジェルのクルーが生粋の連合の兵士だけってんなら未だしも、オーブからの出向扱いの俺と、オーブのコロニーであるヘリオポリスの学生が乗ってるってのに其れを巻き込むとか有り得ないだろ?
 ……なんかもう本気で連合の総本部に襲撃掛けたい気分だぜ俺。」


其れはアークエンジェルのクルー達には衝撃の事実だった――幾度となくザフトと戦い、やっとの思いで辿り着いたアラスカ基地で査問会が開かれた挙句にクルーが謎の配置転換をされた挙句にアークエンジェルはアラスカ基地所属となり、其の挙句に『捨て駒』にされてしまったのだから。
だからと言って戦局が変わる事はなく、戦闘はザフト有利の状況が続いていた。










機動戦士ガンダムSEED INFINITY PHASE34
『舞い降りる剣~Kira the resurrection~』










アークエンジェルがアラスカで孤軍奮闘している頃、ラクスからフリーダムを受け取ったキラはプラントを発って全速力で地球に向かい、プラントを発って一時間後には地球を眼前に捉えていた。
地球を眼前に捉えたフリーダムはシールドを構えるとバックパックのウィングを展開して一気に大気圏に突入してアラスカを目指す。


「必ず間に合わせる……だからもう少しだけ待っていてイチカ、フレイ……!」


大気圏突入時の摩擦熱でフリーダムは灼熱に晒されるが、エネルギー切れする事のない核エンジンを搭載したフリーダムならば其の熱もPS装甲で完全にシャットアウト出来るのでマッタクもって問題ではないだろう。
そうして単機での大気圏突入を果たしたフリーダムは、降下地点が僅かにアラスカ基地とずれていたのでブースターとスラスターを全開にしてアラスカ基地に向かって行ったのだった。








――――――








ムウから『アラスカ基地が放棄された』事を聞いたマリューは、『此処で死ぬ訳には行かないし、クルーを死なせられない』と判断してアラスカ基地からの離脱を決めたのだが、ザフトの猛攻が凄まじ過ぎてアークエンジェルは其の場から動けずにいた。
イチカとムウがザフトのモビルスーツを倒しているとは言っても暴力的とも言える数の差があるのでアークエンジェルに対しての攻撃を全てシャットアウトする事は不可能で、アークエンジェルは少なからず被弾してしまっていた。

『此のままでは落とされるのは時間の問題』と考えたマリューは苦肉の策としてザフトに『本艦はザフト軍兵士を捕虜として収容している』と言う事を伝えたのだが、其れを聞いたザフト軍の責任者は『捕虜が戦艦に収容されたままと言うのは有り得ない』と判断し、結果としてアークエンジェルへの攻撃の手が緩む事はなかった。
ならばと、マリューはサイクロプスの事を伝えようとしたのだが、ザフト側が自軍機以外との通信を遮断した事で其れも不可能になってしまっていたのだった。


「オラァ!道を開けろ雑魚共がぁ!大天使の道を塞ぐんじゃねぇ!!」


其れでもライトニングからセブンソードに換装したビャクシキはザフトのモビルスーツを次々と撃破して行き、ムウのモビルアーマーもジンやディンを撃破していたのだが、圧倒的な数の暴力は其れを上回り、遂に一機のジンがアークエンジェルに迫り、其のブリッジにライフルを向ける。
正に絶体絶命の状況に、フレイとミリアリア、サイは目を見開き、カズイに至っては席を立って逃げ出そうとしていた――だがしかし、無情にもジンのライフルは銃口が光を放ち、マリューも覚悟を決めた次の瞬間……



――バガァァァァァァン!!



遥か上空から放たれたビームがジンのライフルを破壊してアークエンジェルの窮地を救った。
ジンのパイロットは何が起きたのが分からず、周囲を見渡すが、その次の瞬間には『白い何か』が目の前を横切ったかと思ったらジンは頭部と右腕をビームサーベルで斬り裂かれていた。

『もう終わりだ』と思って居たマリュー達が目を開けると、アークエンジェルの前には見た事のないモビルスーツが存在していた。


「なんだ!?」

「あのモビルスーツは!?」

「新型か?」


アークエンジェル絶体絶命の状況で突如現れた見慣れないモビルスーツに、ムウもイザークも、そしてイチカも思わず声が出る。
そのモビルスーツはアークエンジェルを守るように現れると胸部のダクトから排熱してからツインアイに光が宿り、そしてバックパックの翼を展開してアークエンジェルの前に降り立った――その様は大天使を守る為に現れた熾天使の如くだった。


『こちらキラ・ヤマト。援護します。今のうちに退艦を。』

「キラ……?」

「キラだよ……!」

「……キラ……!」

「キラ……君?」


同時に告げられたのは本人からの『キラの生存』だ。
その事実に、アークエンジェルのブリッジは歓喜しており、特にキラの恋人であるフレイは余計にだった――逆に言えばフレイは心の底からキラの事を愛していたと言う事になるのだろう。

とは言っても状況は圧倒的にアークエンジェルが不利なのは変わらない。
ザフトの部隊はフリーダムが参戦してもアークエンジェルへの攻撃は止まらないのだ。



「…………!」



――キュゥゥゥゥゥン……パリィィィィン!!



そんな状況の中、キラはSEEDを発動するとフリーダムのブースターを吹かして上昇すると、マルチロックオンを起動してザフト軍のモビルスーツ十数機を纏めてロックオンし……



――バッガァァァァァァァァァァン!!



右手のルプスビームライフル、腰部のクスィフィアスレール砲、背部のバラエーナー・プラズマ集束砲の計五門、フリーダムに搭載されたこれ等の火器を全開にしたフルバーストを放ってロックオンしたザフトのモビルスーツを戦闘不能にしたのだが、其の攻撃は全て武装やメインカメラのみを破壊し、コックピットには一発たりとも誤射どころか掠める事もせずに完璧なまでの『不殺』をやってのけたのだ。
無論其れが出来たのは、キラがプラントから地球に向かうまでの間、フリーダムを操縦しながらOSの書き換えを行い、『コックピットはロックオン対象から除外する』と言うプログラムを構築していたからなのだが。


「クッソ、なんだよアレは!」

「ったく、生きてたのは喜ぶべき事だが、復活早々派手過ぎねぇか相棒?」


突然の乱入者、その乱入者によって味方が多数落とされた事にイザークは苛立ちをあらわにしてアークエンジェルに攻撃を行うが、其の攻撃はイチカが防いで逆にデュエルに切り掛かり、デュエルはギリギリで其れを躱したのだった。


『マリューさん、早く退艦を!』

「あ……え……あ……ほ、本部の地下にサイクロプスがあって、私達は囮に。
 作戦なの。知らなかったのよ!だから、此処では退艦出来ないわ!もっと基地から離れなくては!」


マリューに退艦を促すキラだったが、マリューは其れに対して『アラスカ基地の地下にサイクロプスが存在しており、自分達は囮にされた』と言う事を伝え、此処では退艦出来ないと告げる。
サイクロプスは元々兵器ではなく、地球のレアメタル採掘をより効率的に行うために開発されたモノなので其の存在はキラも知っていた――そして、其れが使い方次第で最強最悪の兵器として機能すると言う事も。


「……分かりました!」

『え?』


『此の状況では退艦する事は出来ない』と知ったキラは、再びマルチロックオンを起動してフルバーストの態勢に入ると共にアークエンジェルだけでなくザフトともマルチ通信を繋ぐ。
自軍機との通信を遮断したザフト軍だったがフリーダムはザフトのモビルスーツなので回線が通じたのだ。


「連合、ザフト、両軍に通達します。
 アラスカ基地は、間もなくサイクロプスを起動させ、自爆します!!」


其のマルチ通信にて告げられたのはザフト軍にとっては衝撃の内容だった。
今回の一大作戦『オペレーション・スピットブレイク』にはザフトの全戦力の半分が投入されているのだが、フリーダムからの通信内容が真実ならば、サイクロプスが起動した暁にはザフトは戦力の半分を失った状態で連合との戦いを続けなければならなくなるのだ。


「両軍とも、直ちに戦闘を停止し撤退してください。
 繰り返します。アラスカ基地は間もなくサイクロプスを起動させ、自爆します。両軍とも直ちに戦闘を停止し……」


撤退勧告を行いながらもキラはフリーダムで『不殺のフルバースト』を連続で行い、ザフトはあっと言う間に残存戦力は半分にまで激減していた――不殺戦法のおかげでパイロットは無事なので、人的資源面の損害は粗ゼロに近い訳だが。


「破壊したのはメインカメラや武装のみの不殺戦法……其れがお前の答えかキラ。
 軍人として言わせて貰うなら甘っちょろいが、力を持っちまったが故に望まない戦場に駆り出されて戦わされる事になった人間としては大正解だ!!」


フリーダムの参戦によって戦局は一変し、更にザフト側にサイクロプスの存在が明らかにされた事で、オペレーション・スピットブレイクの現場での全権を任された総司令官は悩んだ。
先のアークエンジェルからの『本艦は貴軍の捕虜を収容している』と言う通信は真偽のほどは分からずとも、仮に本当であったとて損害は兵士二名であるのに対して、サイクロプスの件は本当だった場合はザフトにとってトンデモナイ痛手になってしまうのだ。


「下手な脅しをぉぉぉ!!」


そんな中でデュエルはフリーダムに向けてビーム数発発射する。
味方を落とされて激高したイザークは、フリーダムからの通信を『コケ脅し』と判断してしまったのだ――普段のイザークならばこんな短絡的な行動はしないのだが、ニコルが戦死し、カタナとディアッカが連合の捕虜になり、アスランは新型機を受領の為にプラントに戻っていて不在と言う今の状況が大分精神的に負荷が掛かっていたのだろう。


「デュエル……!」


キラにとってもデュエルはある意味で因縁の相手だ――自身が初めてSEEDに覚醒した時の相手がデュエルであり、地球に降下する際もギリギリまで激戦を繰り広げていたのだから。


「でぇぇぇぇぇぇい!!」


デュエルのビームサーベルでの一撃をシールドで防いだフリーダムに対し、デュエルは左の拳を繰り出し、フリーダムはその拳も掴み取る……完全な手四つ状態に二機のモビルスーツはなっていたのだ。


「やめろと言っただろ!死にたいのか!」

「なにぃ!!」


フリーダムとデュエルではその性能に圧倒的な差があるので、デュエルのパワーではフリーダムを押し切る事が出来ず、其れならばと右肩に搭載された電磁レール砲『シヴァ』を至近距離で放ったモノの、フリーダムは頭を動かして其れを回避。
しかし此の動きで生まれた一瞬のバランスの変化を利用してデュエルは一度ビームサーベルを持っている右手を引くと、再度フリーダムに切り掛かる。
並の機体と並のパイロットならば此の一撃で両断されていただろうが、核の力を得て圧倒的な性能を誇るフリーダムとパイロットとして一種異常とも言える急成長を遂げたキラのコンビならば其の限りではなく、フリーダムは後方宙返りで其の斬撃を躱すとビームサーベルを抜いてデュエルに向かう。


「うわぁぁぁぁぁ!?」


其れはデュエルのコックピット直撃コースであり、防御も回避も間に合わないので当たれば文字通りの『必殺』だろう。


「…………」


だがデュエルにビームサーベルが当たる直前にフリーダムはビームサーベルの軌道を下げ、コックピットではなく足を切り飛ばす。
飛行支援機『グゥル』と接続されている足を切断されればデュエルは飛行能力を失う訳だが、其れでもアサルトシュラウドを装着した事で増設されたブースターとスラスターを全開にすれば地面への直接落下は避けられるし、操縦次第では母艦に戻る事も可能だろう。


「早く逃げろ、もう止めるんだ!」


其れだけ言うとキラはフリーダムでデュエルを蹴り飛ばして間合いから強引に引き剥がす。
蹴り飛ばされたデュエルは、運良くライフルのみを破壊されたジンが受け止めた事で無事だったが、そのデュエルのコックピットにてイザークはフリーダムの戦い方に驚いていた。


「アイツ、何故……?」


イザークにとって戦争とは命の奪い合いであり、相手を無力化するには確実に殺す以外に方法はないと思っていた――が、フリーダムは己を殺す事なく、そしてデュエルに致命的な損害を与える事もなく無力化して見せたのだ。
『殺さずに戦闘不能にする』と言う其の戦い方はイザークにとっては驚くべきモノであると同時に、『こんな戦い方が存在するのか』と一種の新鮮さを感じさせるモノであった。

そうしてフリーダムが無双している一方、ザフトの司令官は決断を迫られていた。
『アラスカ基地の自爆』がブラフであった場合、此処で撤退するのは作戦失敗となり連合に大打撃を与える機会を自ら手放す事になるのだが、本当であった場合は撤退しなければ全滅してザフトの戦力は壊滅状態に陥ってしまうのだ。
戦闘継続かそれとも撤退か……悩みに悩んだ末に出した答えは――


「ザフト軍全軍に通達。
 直ちに戦闘行為を停止し戦闘海域から離脱、撤退せよ!繰り返す、直ちに戦闘行為を停止し戦闘海域から離脱、撤退せよ!サイクロプスの攻撃範囲から可能な限り離れるのだ!」


撤退だった。
もしも自爆がブラフであった場合、指揮官は撤退した事に対する責任を取る事になるだろうが、其れでも自分一人が責任を取れば済む話だが、自爆が真実であったら其の限りではない――そして、完全にブラフと言いきれず、自爆が真実である可能性が僅かでも存在するのであれば撤退が正解なのだ。


「敵さんが退いてく……どうやら、キラの言った事が効いたみたいだな?……ラミアス艦長、今のうちに俺達も!」

『イチカ君……えぇ!ブースター全開!アラスカ基地から全速力で離脱して!』


ザフト軍が撤退を始めた事でアークエンジェルもアラスカ基地から離脱する事が可能となり、エンジンを全開にしてアラスカ基地から離脱を始めるとアークエンジェルの前方をビャクシキとムウのモビルアーマーが守り、フリーダムが殿を務める。



――ゴゴゴゴゴゴゴ……ドガァァァァァァァァァァァァン!!!



「ド派手だが、汚い花火だぜ……キラが来てくれなかったら、俺達もザフトの連中もあの花火の一部になってたって訳か……正に危機一髪だったな。
 だが、生き延びたとは言えアークエンジェルは連合から切り捨てられちまった訳だから今更連合本隊に合流する事も出来ねぇ……俺達、此れから如何なっちまうのかねぇ?」


アークエンジェルとザフト軍、双方がアラスカ基地の戦闘海域から離脱した直後、サイクロプスが起動し、眩い閃光の後に雷が落ちたかの如き轟音と共にアラスカ基地はマイクロ波によって形成された巨大な火球に呑み込まれて消滅したのだった。

地球連合の一大拠点であるアラスカ基地の終焉、イチカとキラとムウ、そしてアークエンジェルのクルーは其の様を遣る瀬無い思いで見つめていた……













 To Be Continued