体育祭が終わった次の週の一夏の同室になったのはロランで、今週はロランとの動画が投稿され、其れもまた高評価が付いている――『日本に根付いたオランダ文
化』、『本場のカステラの作り方』ってのも、良い感じだったからな。
だがしかし、一夏のチャンネルにて欠かす事が出来ないのは『ゲームのプレイ動画』だ。他の企画に比べると若干再生数は劣るモノの、一夏のスーパープレイだけで
なく、嫁によってはトンデモナイ『残念プレイ』が見れたりするので、其れなりに人気はあるのだ。
で、本日の動画はそんなゲームのプレイ動画なのだが……
「其れでは本日は、ぷよぷよのギネス記録である『百八連鎖』を越える連鎖を目指して行きたいと思います!!」
「ギネス記録に挑戦とは、思い切ったね一夏?目標は何連鎖だい?」
「百八連鎖の動画を見ると、結構上までギリギリに積んでるから、越えるにしても百十……頑張って百十二連鎖が多分限界だと思うので、その限界に挑もうかと。
ただ、此れ絶対に俺一人では無理なので、ロランの頭脳も貸して下さい。」
「其れは、勿論だよ一夏。嗚呼、君が私の力を欲するとは、なんと喜ばしい事か。」
「あのさ、今更だけど何とかならんの其の喋り方?いや、ロランらしいと言えばらしいんだけど、コメントの方で『ロランちゃん、女優?』、『実は宝塚?』、『なんか台本と
かある気がする』とか言われてるんだけどさ。」
「と言われても、此れが私だからねぇ?変えろと言われても今更変えられないさ。
其れにだ、一夏だってある日突然私がギャルの様な話し方になったら驚いてしまうだろう?」
「いや、其れは驚く以前に本物かどうかを疑っちまうなぁ?……って、つまりロランはその喋り方だからこそ、ロランらしいって事か――まぁ、確かに喋り方ってのはそう
簡単に変えられる物でもないからな。
さて、それでは早速やって行きましょう。」
何と今回は、『ぷよぷよの連鎖ギネス記録を越える』と言う挑戦!
此れは相当に考えて積む必要があると同時に、盤面整理も慎重に行わねばならないだろう……盤面整理をミスって誤爆連鎖なんて事になったら笑えないどころじゃ
なく、泣くに泣けないレベルの大惨事だからね。
「如何しようかな此れ?下手に色んな積み方するよりも、カギ積みオンリーとか積み方限定した方が良いんだろうか?」
「いや、其れだと誤爆した時の被害が大きくなるし、逆に盤面整理が面倒になるから、此処は状況に応じて色々な積み方をした方が良いんじゃないかい?後、三付け
だけじゃなく、二付けで残しておくのも必要になってくるだろう。」
「そうだな……俺もマックス十六連鎖まではやった事があるけど、其れ以上は組んだ事ないからな?果たして巧く行くかどうかだぜ。」
其れでも、一夏とロランは己の脳みそをフル回転させて、着実に連鎖を組んで行く……其れでも、動画が無音にならないように色んな雑談をしながらのゲーム同時進
行と言う中々のスゴプレイをやっているのだが。
「そう言えば、そろそろ修学旅行だけれど、修学旅行中の動画は如何するんだい?」
「それな。
旅行先では動画編集出来ないし、かと言って三日分撮り溜めするだけの時間もないから、修学旅行中は動画の投稿はなし!にしようと思ったんだけど、それだと面
白くないから、修学旅行中は時間を決めて旅行の様子を生配信しようかなと思ってる。」
「生配信か……チャット欄でスパチャを投げて貰えたりしたら嬉しいねぇ?」
「そうだなぁ。赤スパチャとか投げられたら、もう歓喜して街中で変な声出しちゃうかもしれないよ俺。」
そんな事を話しながら、連鎖を組んで行き、盤面整理も行い、ゲーム開始から約一時間後に満足の行く連鎖が遂に完成!……流石にフルだと長いので、編集する際
には連鎖組んでる部分は色々とカットしなけばならないだろうが。
そして、本チャン発火で連鎖開始!
一夏とロランの二人で考えて組んだ連鎖は、確実に繋がり、連鎖開始から五分後には六十連鎖を突破し、更に三分後には大台の百連鎖!
「百一、百二、百三、百四、百五、百六、百七、百八!よっしゃギネス到達!!って、あ~~百九連鎖目下手こいた!!」
「此れは此れは……百九連鎖目は同時消しの全消しになってしまったねぇ?目標としていた最大百十二連鎖には届かなかったか……嗚呼、実に残念だね。」
「でもまぁ、そもそもの目標である『百八連鎖を突破する』は達成出来たから良いって事にしとくか。正直今からもう一度連鎖組む気力は流石にないし、動画編集する
時間もなくなっちまうからな。」
「其れでは仕方ないね。」
最後の最後で、百九連鎖四段消しになってしまったため、百十二連鎖は達成できなかったモノの、一番の目標である『ギネス越え』は達成したので、取り敢えずOKと
言う事にして、動画を編集して投稿。
そして、この動画を見たユーザー多数が、ギネスの公式ホームページにこの動画のURLを送り付け、後日一夏とロランの百九連鎖四段消しは、新たな『ギネス認定ぷ
よぷよ最大連鎖記録』として認定される事になるのだった――遂に、ギネス記録まで作りやがった一夏君は、一体何処まで進化するのだろうね?
夏と刀と無限の空 Episode52
『Jeden Tag vor dem Schulausflug』
特に大きなトラブルが起きる事もなく、平和な日常は続いて週替わりの嫁ローテーションも二周目に入った十月の第二週――気が付けば来週は、もう修学旅行だ。
修学旅行の行き先は、定番とも言える『奈良・京都』なのだが、一般的な高校よりも日本国外からの留学生が多いIS学園だからこその奈良・京都なのだ。留学生にと
っては、古き日本の文化に触れる事の出来る良い機会だからな――中学の時の修学旅行も奈良・京都だった日本人生徒には『orz』な展開ではあるが。
まぁ、奈良と京都には観光の名所が沢山あるので、中学の修学旅行も奈良・京都だった生徒は、中学の時には行けなかった場所に行って楽しめば良いだろう。其れ
に『何度行っても良い場所』ってのもあるからな。
そんな訳で、修学旅行を来週に控えたある日のランチタイム。
場所は何時もの屋上なのだが、本日は簪は夏姫と、円夏は静寐と、ダリルはフォルテと二人きりのランチを楽しみたかったようで、珍しく一緒ではない。でもって、そう
なると乱とコメット姉妹と布仏姉妹も別行動に……一夏と嫁ズだけでランチタイムを送れるように空気を読んだ訳である。
そんな本日のランチは何時ものように『一夏特製弁当』……ではなく、本日は『ヴィシュヌ特製弁当』だったりする。
と言うのも、此れまでは毎日一夏が作っていたのだが、嫁ズも『何時も一夏に作って貰ってばかりでは申し訳ない』と思ったらしく、学校が休みの日曜以外は、弁当を
交代制で作ろうと考えて一夏に提案し、一夏も最初は『いや、大丈夫だって』と断っていたのだが、最終的に嫁ズの熱意に押される形でOKしたのだ。
で、ローテーションをクジで決めた結果、月曜が一夏、火曜がクラリッサ、水曜がヴィシュヌ、木曜が刀奈、金曜がグリフィン、土曜がロランと言うローテーションと決まっ
て、担当日が祝日だった場合はその日のランチを作ると言う形になったのだ。
そんでもって、ヴィシュヌが作った本日の弁当はと言うと、ナンプラーと醤油で炒めた鶏肉・シイタケ・ゴボウ・油揚げ・パクチーを混ぜ込んだタイ風混ぜご飯、ビーフンを
衣にしたスパイシークリスピーチキン、細かく刻んだチャーシューとパクチーを加え、七種のスパイスを混ぜたマヨネーズで味付けしたタイ風ポテトサラダ、そしてたった
一つだけ純和風の出汁巻き卵と言ったラインナップ。
この出汁巻き卵は、嫁ズの満場一致で一夏の弁当で一番好きなおかずの殿堂入りを果たしており、全員が一夏から作り方を教わっているのだ。まぁ、卵焼きは弁当
のおかずのデフォ、あって当然と言えるメニューだからね。
因みにだが、円夏は静寐と付き合うようになってから急激に家事スキルがレベルアップしていたりする……千冬にも言える事だが、矢張り相手が居るといないでは上
達スピードは段違いであるらしい。
「来週はいよいよ修学旅行だな。」
「中学の時の修学旅行は、船中泊の北海道だったから奈良と京都は実は初めてなのよね~……奈良の大仏に、三十三間堂の千手観音、とても楽しみだわ。」
「奈良と京都は日本の古都……本物の日本文化に触れる良い機会だね。」
「日本には『清水の舞台から飛び降りる』と言う言葉があるみたいだが、其れを実践してみようか?」
「クラリッサ、其れは止めて下さい。修学旅行で学園関係者が清水の舞台から飛び降りて死亡とか、流石に笑えませんから。」
「まぁ、IS展開すれば問題ないけどね。」
ランチの話題は矢張り来週の修学旅行だ。
一夏と刀奈の中学は、修学旅行は船中泊で北海道だったので実は奈良と京都は初めてなので楽しみであるし、留学生組(クラリッサは、ラウラの監視が無くなった後
は実技補佐と言う立場に収まっている。)にとっても、日本の古都である奈良と京都と言うのは楽しみである様だ。
「でも、そうなるとまた私だけ一緒じゃないんだよね?」
「あ~~……此ればっかりは学年が違うから仕方ないって。埋め合わせは臨海学校の時と同じく、デート一回で如何でしょうか?」
「うん、それで良いよ。
でも、学年別のイベントの度に私だけ仲間外れになるのも嫌だから、申告留年してもう一度二年生やろうかな?そうすれば一夏達と一緒に卒業出来るし。」
修学旅行と言う事で、学年の違うグリフィンは一緒に行けないのだが、その埋め合わせはデート一回でOKだ。
だが、学年別のイベントの度に仲間外れになってしまうグリフィンは『申告留年』をしようかと考えて居るみたいだ――申告留年と言うのは、二年生以上の生徒に認め
られているモノで、二年生からは学科が分かれて夫々の学科でより専門的な知識や技術を学ぶ訳なのだが、其れだけに中々一年では理解しきれない部分が有った
りするので、その理解しきれなかった部分をもう一年かけて学び直そうと言う生徒の為の特別措置だ。
理解し切れなった部分と言うのは三年次に補おうと考える生徒が多いのだが、三年次のカリキュラムは二年次で学んだ事を理解した事が前提のモノなので、二年次
のカリキュラムを理解し切れてなかった者は、其処で躓く事になるのだ。
序に言っておくと、申告留年をした生徒は、より深く学び直せるだけでなく、教師の授業補佐や授業に必要な資料の作成も手伝う事になるので、結果として普通に進
級した生徒よりも知識とスキルが大幅に上るのだ――一年留年と言う学歴に傷は付くが、其れ以上に得られるモノが多いのだ。
尤も、一年留年の傷を嫌って、申告留年をする生徒は殆ど居ないのが現状なのだが。
「申告留年って、もう一度二年生をやるのか?」
「うん。そうすれば学年別のイベントで仲間外れになる事もないし、一夏達と一緒に卒業出来るから――そして、卒業後は一夏と結婚して日本に帰化する予定だよ。」
「う~ん、大分気持ちが早いなぁ……って言っても、刀奈以外の俺の嫁は略同じ考えなんだろうけどな。」
「「「勿論!!」」」
「私も勿論、卒業したら即一夏と結婚の予定だけれどね♪」
まぁ、グリフィンが申告留年をして一夏達と一緒に卒業するのは間違いないが、卒業したら直ぐに結婚して日本に帰化するとは大分気が早いなぁ?其れ程に、一夏を
愛してるって事なんだろうけどな。
元々日本人である刀奈は、帰化する事はないが、矢張り卒業と同時に一夏と結婚する気満々だったのだけどね。
「だよな……其れは其れとして、修学旅行の週はグリフィンが同室なんだけど、この週は刀奈と交換だな。
修学旅行は班別の部屋割になってるんだけど、俺の班は俺と刀奈、円夏と簪とのほほんさんだから、刀奈と交換にしないと不公平になっちまうからさ――で、グリフ
ィンとの埋め合わせデートも刀奈と交換したグリフィンの週になっちまうんだけど、良いかな?」
「良いよ。修学旅行の日程を変える事は出来ないからね。」
修学旅行の週は、グリフィンが一夏と同室なのだが、修学旅行の期間は刀奈と同室になると言う事で、此処は公平を喫する為に刀奈とグリフィンの順番を交換して不
公平を解消だ。――徹底的に平等は、どんな時でも同じと言う訳だ。
その後は楽しいランチタイムが続いたのだが、何を思ったのか、刀奈が一夏に『そう言えば一夏って好きな下着とかあるの?』と発言した事で、一夏がグレートムタの
毒霧もビックリなレベルでお茶を吹き出した!いや、一夏でなくとも行き成りこんな事聞かれたら口の中のモノ吹き出すか、喉につまらせるかの二択ですけどね!?
てか、行き成り何聞いてんだい刀奈は?そりゃ、女子オンリーの女子トークなら『皆ってどんな感じの下着が好き?』程度の話題が上る事はあるかもしれないが、そう
いう話題は男子が居る場所でする事じゃないでしょうに!如何に、其の男子が未来の旦那だとは言っても!!
まぁね、する事してるから、『今更でしょ?』って感じなのかもしれないが、だからと言って一夏に下着の好みを聞くってのは如何なのよ?新聞部の生徒が此の場に居
たら、確実にネタにされると思うぞ?てか、間違いなくする。絶対にする!!そして、千冬に怒られるまでがセットだ!
「おま、イキナリ何を言ってんだよ刀奈!?」
「だって、一夏ってばする時ってギリギリまで下着脱がさないから、だったら一夏の好みの下着の方が良いかなぁって思ったんだけど?」
「ふむ……確かに其れは一理あるかもしれないなぁ?其れに、江戸の粋と言うモノに『見えない所にこそ拘る』と言うのがあるのではなかったかい?普段は見えない
下着に拘るのも粋と言えるのではないだろうか?」
「其れは、確かに一理あるかもしれませんね?」
「ちょ、ロラン!?其れにヴィシュヌまで!!?」
「あはは♪でもさ、確かに一夏ってどんなのが好みなのかは興味があるよね?」
「うむ、少しばかり気恥ずかしくはあるが聞いてみたいモノだな。」
「グリフィンとクラリッサまで乗っかるのかい!!」
だが、此の刀奈の一言で他の嫁ズも変な方向にスイッチが入ったらしく、全員が異口同音に『一夏の下着の好みが知りたい』ってな事を言って来た!
否これは、スイッチが入ったと言うよりも、何かリミッターが外れてるな?リミッター解除だ!攻撃力二倍だ!!若しくはクリアマインドがバーニングソウルしてアクセル
ダブルチューニングだ!!
「えっと、其れは此処で言わないといけないのか?夫々のスマホにメールで送るとかじゃダメか?」
「出来れば、是非とも一夏の口から聞かせて貰いたいわねぇ?」
「君の好みではなく、私達にはどんなのが似合うかでも構わないよ?……君に似合うと言われた物を身に付けると言うのも良いモノだからね。」
「チクショウ、昼休みもまだタップリ残ってるから逃げ場がねぇって訳かよ!……まぁ、俺の好みってか、『こんなのが似合うんじゃないかなぁ』と思った事があるのは事
実だけど、其れを言うとかドンだけの羞恥プレイじゃい!
あぁ、分かったよ!言えばいいんでしょう言えば!!」
逃げ場はないと悟った一夏は、殆どヤケクソ気味に誰にどんな下着が似合うのかを暴露してくれましたとさ。詳細は省くが、簡単に誰に何色が似合ってるかって言うと
、刀奈は紫、ロランは黒、ヴィシュヌは白、グリフィンは赤、クラリッサはワインレッドだったらしい。
水着の時とは異なる結果だったが、水着と下着では違うって事なんだろう……ビキニの水着の場合、布面積はそれ程変わらんと思うんだがな。
取り敢えずまぁ、一夏はトンデモナイ羞恥プレイをよくやり切ったのだが、矢張り思う所があったようで、この日の夕方は寮に戻るなりPS4を起動して『KOF2002UM』の
オンライン対戦で『クラーク、山崎、京』のチームを使って同じ相手と五連戦をしてフルボッコの五戦全勝していた――のだが、この時の対戦相手が実は格ゲーの対戦
動画を投稿している 『ハイタニTV』さんであり、この対戦動画は『世界初のIS操縦者と戦ったら、神技コンボでフルボッコにされた』と言うタイトルで後日アップされ、一
夏の知名度はまたも上がるのだった。
そして其れとは別に、一夏の嫁ズは一夏から聞いた事を参考にして夫々新たな下着を購入したらしい……其の中には、ベビードールやガーターベルトと言った、普通
の女子高生が装備するモノではないアイテムもあったりするのだが、其れに関しては突っ込み不要だろう。
こう言ったらなんだが、『好きな男性の前ではどんな時でも魅力的でありたい』と思うのは女性として当然の事なので、刀奈の爆弾発言から始まった今回の下着騒動
も、彼女達が一夏の前ではどんな時でも魅力的でありたいと思った結果なんだろうな……だからと言って、下着の好みとか、どんな下着が似合うのかを直接聞くって
言うのは如何なモノかと思いますけどね!
序に、この日の動画は、クラリッサが母国語でアニソンにチャレンジするモノであり、チャレンジしたアニソンは『Air』から『鳥の詩』、『ドラゴンボールZ』から『CHA-LA
H
EAD-CHA-LA』、『StreetFighterⅡThe Movie』から『愛しさとせつなさと心強さ』だった。
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』が高難易度だったが、何とクラリッサは全てをファーストテイクでクリアすると言う神業を見せ、そして魅せてくれた……天元突破したオタク
にとって、アニソンを母国で歌うなんてのは朝飯前だったらしい。
「クラリッサ……俺、お前のオタクレベル甘く見てたわ。まさか全部ファーストテイクでクリアするとは思わなかったぜ。」
「ふ、日本のアニメのメジャーなところは全て網羅しているから、この程度は造作も無いさ……元気玉を如何ドイツ語にしたモノかとは思ったけどね。」
「元気玉はまだ行けるっしょ?かめはめ波が歌詞に出てきたらヤバくない?」
「ヤバいな。かめはめ波はドイツ語に出来ない。ドイツ語のイントネーションでかめはめ波って言うしかない。」
実際に翻訳サイトでも、かめはめ波は『Kamehameha』と訳すしかないみたいだからね……『日本人が選ぶ必殺技トップ10』で堂々の一位になった技は、ワールドクラ
スって事ですね。
「因みに悟空の最強技の『龍拳』はドイツ語だと如何なるの?」
「Drachenfaust、だな。」
一夏とクラリッサの雑談も交えた今回の動画も割と再生数が伸び、登録者は遂に八十万人を突破!此れは、登録者が百万を突破した時の記念動画なんてのも考え
ておいた方が良いかも知れないな。
IS競技者、料理屋に続く第三の選択肢である『人気ユーチューバー』ってのも現実味を帯びて来てるかもだ――配信を初めて一ヶ月半で登録者が八十万人を突破す
ると言うのは異例の事だからな。
『神は二物を与えず』とは言うが、一夏には二物どころか余裕で五物は与えられてますよね此れ?ぶっちゃけ、一夏の出来ない事があるのかが疑問だわ――この一
夏は得意分野で百点を出すのは当然として、得意でない分野でも八十点の成績は残すだろう。射撃は除外するが。
それ程までに一夏は神に愛されている訳であり、何度も言うが見習い神の暇潰して転生させられた陽彩なんぞ、初めから敵ではなかった訳だ。――仮に陽彩がチー
トに胡坐を掻かずに努力していたとしても、一夏を越える事はなかっただろう。
前に束が言っていた事だが、一夏と陽彩の間には、決して越える事の出来ない『1ポイントの差』がある訳だからな。――ある意味で、見習い神の被害者と言える陽
彩だが、そもそもにしてチートに頼って一夏を踏み台にして俺TUEEEEEE!をしようとした時点で間違ってたのだ。
そして、間違ったからこそ待っていた未来に辿り着いた……歴史に『もしも』はないが、チートに頼らず、一夏を蹴落とそうとせず、真面目に鍛えて一夏とも互いに高め
合う仲になっていたら、また違う未来が待っていたかも知れんな。最早後の祭りだけどね。
――――――
でもって、二日後の放課後。
古武術部の道場には剣道部や柔道部、空手部と言った武道系の部活のメンバーだけでなく、多くの生徒が集まっていた。
其れは何故かと言うと、今日此の場で一夏と千冬が『IS無しの格闘戦の一騎打ち』が行われるからだ――と言うのも、自分が強くなった事を実感した一夏が、千冬に
直々に勝負を申し込んでいたのだ、昨日の夜にな!!
千冬も、一夏からの勝負の申し込みはあまりに突然だったので驚いたが、其れ以上に『世界最強』と言われている自分に対して、臆する事無く勝負を申し込んで来た
一夏に、久しぶりに武闘家としての血が騒ぎ、その勝負を受ける事にしたのだ。
因みに、一夏としてはISバトルで勝負したかったのだが、残念な事に学園の訓練機では千冬の動きに付いて行けずにぶっ壊れてしまうので生身での格闘と言う流れ
になったのだ――凍結されている暮桜は、引っ張り出すだけで日本政府の許可やら何やらが必要になるし、引っ張り出したら出したでフルメンテナンスしないと、とて
もではないが動かせないから仕方あるまいて。ぶっちゃけると、暮桜を再起動するとなったら、最低でも一年は掛かるからね……最強の愛機を再起動するには、其れ
なりの時間が必要になると言う事なのだろう。
道場では、袴姿の千冬と、空手着姿の一夏が準備運動を終えて、何時でも試合が出来ると言った感じだ。
其れを示すように、一夏も千冬も闘気を高め、その闘気は目視出来るレベルになっており、一夏の周囲には蒼銀の、千冬の周囲には黄金の闘気が現われ、オーラに
ならなかった闘気が、火花放電を起こしている……超サイヤ人2かこの姉弟は!いや、下手したら其れすら越えてるかも知れないけどね!?一夏と千冬は、冗談なし
で人間辞めてるかもだぜ。
試合のルールは、試合時間は十五分で延長はなし、決着はKOかギブアップ、又は審判によるレフェリーストップ、時間切れの場合は判定はなしで引き分け、目潰しと
金的と噛み付きと凶器攻撃は禁止だ。
「まさかお前に勝負を申し込まれる日が来るとは思わなかったが……一夏、私に勝つ心算か?」
「心算じゃねぇ、勝つんだよ。俺は今日ここでアンタを越えるぜ千冬姉。」
「ふ、言ってくれるじゃないか……ならば、示して見せろ。其れが口先だけでないと言う事をな!!」
「言われるまでもねぇ……俺の強さ、其れをその身で味わって貰うぜ千冬姉!」
「其れでは、試合開始!!」
審判を務める刀奈の号令で試合が始まり、先ずは一夏が一足飛びで間合いを詰めての強烈な正拳突きを繰り出すが、千冬は冷静に其れを捌くと、カウンターの回し
蹴りを放つ。
しかし、一夏はその足を取るとカウンターのドラゴンスクリューで投げると、投げられた千冬は空中で態勢を整えると、其処から飛び蹴りを繰り出し、一夏はその飛び蹴
りの蹴り脚を取ってぶん投げて、ぶん投げられた千冬は道場の壁をキックして態勢を整えると、再び一夏に向かう――『此れ、何て超人バトル』って感じだ。
千冬の人外っぷりは有名だが、一夏も大概である様だ……まぁ、一夏はストイックに自分を鍛えている上に神に溺愛されてるから、此れ位は余裕なのだろう。……ホ
ント、こんな人外に返り討ちにされて生きてたよな陽彩は。ISバトルなら安全装置もあるが、生身の格闘だったら絶対に死んでただろう。一夏はドレだけ手加減をして
いたのやらだな。恐らくだが、生身で陽彩と戦った時の一夏は、30%程度の力しか出してなかったのかも知れないね。
「ふ、腕を上げたな一夏?
生身で私と戦える人間などカヅしか居ないと思っていたが、お前もカヅにはマダマダ及ばないが手加減を出来る相手ではなくなったようだ……逆に一瞬でも気を抜
いたら、私の方がやられてしまいそうだよ。」
「そりゃまぁ、毎日鍛えてるからな。其れに、強くならなきゃ大事なモノを守る事なんて出来ないだろ?
俺の嫁達が守られてるだけの存在じゃないってのは分かってるけど、其れでも自分じゃ如何にも出来ない時ってのはあるかもしれないからな……そう言う時は、俺
が守らねぇで、誰が守るんだって話だぜ!!」
「守るべき存在があると人は無限に強くなる事が出来る……私もそうだったから、その気持ちは分かるぞ一夏!
尤も、お前も円夏も最早私が守ってやる必要がない位に強くなったがな?今のお前達ならば、相手が私以上でない限りは負ける事はないと断言出来るぞ。」
「世界最強のお墨付きとは嬉しいが、千冬姉以上の相手にも負けないってお墨付きも貰うぜ!!」
「やってみろ一夏!
遠慮は要らん!!お前の持てる力の全てをぶつけて来い!!」
「オウよ!今の俺の持てる力の全てを、ぶつけさせて貰うぜ千冬姉!!だけどな、予想外の俺の強さに腰を抜かすなよ!!」
「誰が腰を抜かすか――寧ろ、私の腰を抜かしたら大したモノだと褒めてやる。カヅですら、私の腰を抜かした事はないのだからな!出来るなら、やってみろ一夏!」
「上等、やってやるぜ!!」
姉弟の戦いは更に白熱し、観戦するギャラリーも一瞬たりとも気が抜けない状態になって来ている。
何方も一歩も退かないバトルだが、此処で一夏の攻撃に変化が起きた――此れまで、打撃は空手の拳打と蹴りしか使っていなかったのだが、其処に膝や肘の攻撃
が加わったのだ。
更に、より鋭いミドルキックやハイキックも織り交ぜて来たのである。
「(空手の打撃ではないな?……プロレスのエルボーやニーとは違い、肘や膝の最も鋭い所を当てに来る打撃に鞭のようにしなる蹴り、此れはムエタイか!!)」
そう、一夏は打撃技にムエタイの打撃を織り交ぜて来たのだ。
ムエタイの経験は全く無かった一夏だが、『良い師匠が居るとも言えるし、覚えておいても損はないよな』と考えて、ヴィシュヌからヨガの柔軟体操だけじゃなく、ムエタ
イも教わるようになったのだ。序に言うと、同じ理由でグリフィンからは『ブラジリアン柔術』を、クラリッサからは『ドイツ式軍隊格闘術』を教わり、ダリルからも『全米プロ
空手』とも言われている『マーシャルアーツ』を習っている……何処の史上最強の弟子だコイツは。
「せいや!!」
「甘い!!」
一夏の右ストレートを躱した千冬に対し、その腕をスライドさせて裏拳を放つと千冬は其れもガードするが、間髪入れずに一夏は至近距離での蹴り上げを繰り出し、千
は其れをスウェーバックで躱すが、其処に踵落としが繰り出され、千冬は咄嗟にサイドロールで避けると一夏の足を水面蹴りで払う!
此の攻撃でバランスを崩した一夏だが、バック転で体勢を立て直すと、水面蹴りから立ち上がろうとしている千冬に対してブラジリアン柔術のタックルを仕掛けてテイク
ダウンを奪うと、其処からバックを取ってからの上からの打撃――ではなく、其のまま強引に立ち上がると見事なジャーマンスープレックスを放ち、更にローリングジャ
ーマンに繋いでからカレリンズリフトでぶん投げる!
この試合で、初めてちゃんとしたダメージとなる技が決まった訳だ。
だが、千冬とてやられっぱなしではなく、追撃に来た一夏にカウンターの掌底を叩き込んで追撃を阻止すると、大外刈りで床に叩きつけ、そして強引に起こしてから背
負い投げ→裏投げ→山嵐の投げコンボを叩き込む。……此れ、本当に姉弟の戦いですか?一夏も千冬もガチ過ぎるだろ。
「く……やっぱり強いな千冬姉?」
「ふ、そう易々と弟に負けてやる心算はないのでな。」
此れだけ激しい戦いをしていても、一夏も千冬もその顔に浮かぶのは笑み……強者との戦いに歓喜している笑みが浮かんでいる。二人とも心底この戦いを楽しんで
いる訳だ。――この光景は、姉弟対決と言うよりも宛らライバル対決と言った感じである。
そこから更に激しい攻防が繰り返され、気が付けば試合時間は残り一分に!此のまま行けば時間切れ引き分けだが、此処で一夏が仕掛けた!!
「行くぜ千冬姉!!」
「!!!」
ブラジリアン柔術式のタックルをぶちかますと、天神真楊流柔術の当て身で体勢を崩し、ドイツ式軍隊格闘術のアッパーで上体を逸らさせ――
「ガーネシアさん直伝!俺アレンジ!猛虎爪牙滅殺撃!!」
其処に飛び膝蹴り→飛び後回し蹴り→ジャンピングハイキック→ジャンピングアッパーカットのコンボを叩き込んで千冬を吹っ飛ばす!!ヴィシュヌの母親から教えて
貰った技を、一夏は自己流でアレンジして更に強力なコンボに昇華させたのだ。天才かよ!!
流石の千冬もジャンピングアッパーで的確にアゴを撃ち抜かれては脳が揺れてしまい、直ぐに立ち上がる事は出来なかった。
此れは好機と見て、一夏は追撃しようとしたが――
「タイムオーバー!其処まで!!」
此処でタイムアップ!!判定は無しなので、引き分けと言う結果になった訳だ。
「ち、時間切れで引き分けか……越える事は出来なかったか。」
「ふ、そう言うな一夏。判定があればお前の優勢勝ちだよ――今の連続技を喰らった時点で私の負けだったさ。もしも時間無制限だったら、私はお前の追撃を受けて
負けていただろうからな。
強くなったな一夏……その強さで、嫁さん達を何があっても守れよ?其れを約束しろ。」
「勿論だよ千冬姉。俺は俺の嫁達を何があっても守るさ。」
だが、其れでも最後の猛ラッシュで千冬を追い詰めた一夏の実力は最早疑う事無く最強クラスだと言えるだろう――結果は、時間切れ引き分けだったモノの、世界最
強と互角以上の戦いをして見せた一夏はワールドクラスの実力の持ち主って事になるからね。
逆に千冬は、完璧に決まったアッパーで、完全に脳を揺らされてしまい直ぐに立ち上がる事が出来ずにいた。
千冬の言うように、もしもこの試合が時間無制限であったのならば、勝っていたのは一夏だったかもしれない……勝っていたのは一夏だと断言出来ないところが、千
冬の恐ろしいところだと言えるのだが……実際に、一分もしないで脳震盪から復帰しやがりましたからね此の世界最強は!
ガチで脳震盪起こした時は、プロボクサーだって即復帰は難しく、レフェリーストップになる場合が多いってのに、一体ドレだけの回復力持っていると言うのだろうか?
千冬が世界最強って言われる所以は、圧倒的な実力だけでなく、この脅威的な回復力も関係しているのかもしれない……まぁ、現役時代の試合は、略一撃で終了さ
せているので、疲れたりダメージを受けるような事もなかっただろうけど。
「お前と、こうして戦えて良かったよ一夏。お前の強さ、確かにこの身に刻んだぞ。」
「千冬姉……俺の挑戦を受けてくれた事に感謝するぜ。お陰で、俺は俺の力に自信を持つ事が出来たからな。」
試合後は互いの健闘を称える抱擁をしてお終いだ――そんでもって、この試合模様はクラリッサがバッチリとスマホで録画しており、本日の一夏チャンネルで『最強の
戦い!織斑千冬vs織斑一夏!!』として配信され、再生回数は百万回を突破するのだった。
勿論、試合映像を只流すと言う凡庸な事はせず、格ゲーのBGMのメドレー(ストⅡからリュウのテーマ、ケンのテーマ、ガイルのテーマ、KOFからKD-0076、Sadistic
E
yes、Good By ESAKA)を流し、これまた格ゲーの攻撃SEを挿入して迫力を出し、試合開始時と試合終了時の刀奈の合図には若干のエコー処理をして格ゲーのシステ
ムボイスっぽい感じに仕上げ、クラリッサの試合解説も入れると言う手の込んだ動画にした上でアップした訳だ。
アレだけの試合の後に、此れだけのクオリティの動画を仕上げるとは中々にハードだったと思うのだが、疲れた素振りも見せずにやってしまうと言うのは、一夏も動画
投稿を楽しんでいるからこそなんだろうな。
好きで楽しい事なら、疲れていても割と出来るモノだからね――尤も、動画を投稿し終えた後は、速攻でベッドに向かい、秒で眠りに就いたんだけどな。そして、クラリ
ッサが暫し一夏の寝顔を拝んでいたと言うのはまぁ、お約束と言えばお約束だろうね。
――――――
そんな感じで日常は過ぎ、週が変わった本日は待ちに待った修学旅行当日!!
一年生は全員が準備を終えてモノレールに集合しているのだが、其処には二年生のグリフィンと生徒会長の夏姫の姿もある――グリフィンは一夏の、夏姫は簪の見
送りに来たのだろう。
特にグリフィンは、臨海学校の時の事があるので心配そうだ。――臨海学校の時には、一夏が陽彩に殺されかけて重傷を負ったと言うトンデモナイ事があったので、
『修学旅行でも何か良くない事が起きて、一夏が危ない目に遇うのではないか』と心配してしまうのは仕方ない事だろう。
誰だって、己の愛する人が傷付くってのは大凡容認出来る事ではないし、ましてや其れが生死に関わる事だろ言うのならば尚更だろう――少しばかり潤んだ目で一
夏を見上げるグリフィンの破壊力は計り知れない程に魅力が破壊光線の大爆発で滅びの爆裂疾風弾ですわマジで。
「一夏……其の、気を付けてね?一夏に何かあったら私……」
「心配するなよグリフィン。臨海学校の時みたいな事は早々起きる事じゃないから大丈夫だって――其れよりも、京都の名物をお土産に買って来るから、そっちを楽し
みにしててくれよ。」
「本当に大丈夫?」
「あぁ、俺の誇りに誓ってな。
其れに、俺はそう簡単に死なないから……大事な嫁を残して死ぬ事は出来ないから、お前達が生きてる限りは俺は死なない。其れこそ、死に掛けて閻魔の前に召
喚されたその時は、閻魔と喧嘩してでも生き返ってやるさ。
だから、俺は大丈夫だよグリフィン。俺が帰って来るのを待っててくれ。」
「うん、分かった。」
だが、其の心配も一夏が迷いなく『大丈夫』だと言った事で霧散した様だ。――其れが出来る一夏も大したモノだけどね?其れだけ一夏と嫁ズの絆は、魂レベルで繋
がってるって事なんだろうけどな。
仮に死に掛けても、閻魔と喧嘩してでも生き返ってやると言い切る一夏も大したモノだ。此れだけの大見得ってのは早々切れるモノではない――其れこそ、己の実力
に自信がなければ出来ないだろう。
先日の千冬との試合で、一夏は己の力に自信を持ったからこそ、言えたセリフなのかも知れないな。
「其れじゃ、行ってらっしゃい一夏。」
「行ってきます、グリフィン。」
そんでもって、モノレールに乗る前には所謂『行ってきます』のキスまでしてるんだから、マジでご馳走様です!!一夏チームと四組以外の生徒は、盛大に砂を吐く事
になったのだが、其れもある意味でお決まりの光景と言えるだろう。IS学園は、ブラックコーヒーが品薄になっていると言うのも頷けるわな。
そんなこんなで、不二家のショートケーキにハチミツとガムシロップをぶっ掛けた位に甘い、甘過ぎる、甘過ぎて糖尿病注意報な見送り(一夏の方が注目されてたが、
夏姫も簪に『行ってらっしゃい』のキスをしていた)があった後に、修学旅行がスタートし、一行は一路日本の古都である奈良・京都に向かってレッツゴー!!
果たして奈良と京都で何が待っているのかは分からないが、少なくともこの修学旅行は間違いなくIS学園での学園生活でもトップクラスの思い出になる事だろう。きっ
と、笑い話で済ませられるレベルのハプニングもあるだろうしな。
で、モノレールで日本本土に渡った一行は、其処からバスで東京駅まで移動し、東京駅からは新幹線で京都まで一直線だ――東京~京都間が二時間掛からないと
言うのは、驚くべき事だがな。
「はいどうも、織斑一夏です。
お父さん、お母さん、祖父の角太郎爺さん、そして犬のナオジ、俺は今修学旅行先の京都に向かう為に東京駅で新幹線を待っています。此れから、京都に着くまで
を生配信したいと思います!頑張って行きましょう!」
「だ、そうよ♪」
「理屈じゃあないんです。良い子だ、お前は。」
そんでもって、一夏がスマホで動画撮影をしながら、修学旅行の移動中を生配信開始!
一夏の謎の挨拶と、刀奈の軽快な返しが良い感じだったのか、平日の朝にも拘らずチャット欄は大いに盛り上がり、赤スパチャまで投げてくれるユーザーも居たりした
のだ……赤スパチャとは、マジで凄いですね。
そして、この修学旅行で一体何が待って居るのか、実に楽しみだな!!
To Be Continued 
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