二学期と言うのは兎に角イベントが盛り沢山の学期である。
其れはIS学園も同じで、学園祭から中一週間で今度は体育祭が行われるのだ――体育祭と言うのは、学園祭以上にクラスの団結力が試されるイベントと言う事も出
来るので、全クラス、特に一年生は気合入りまくりだ。
応援合戦で使う衣装や応援旗なんかも、夫々のクラスの個性が際立つ物を作っているみたいだからね。(IS学園の体育祭の応援合戦は、一年生の担当競技である
ので、衣装や応援旗をどうするかは一年生に一任されているのだ。)
で、その体育祭はいよいよ明日だ。各組とも、練習を行っていたので優勝を狙って来るだろう。
「はいドーモ、世界初の男性IS操縦者です。」
「はーい、その男性操縦者の嫁の一人であるグリフィン・レッドラムでーす♪」
でもって、体育祭の前日にも一夏は動画を更新!!
今週のパートナーはグリフィンなので、スポーツ系の雑談や、『ブラジリアン柔術初心者講座』、『簡単に出来るブラジル料理』なんかを投稿しているのだが、今週の動
画も中々の再生数となった。カップルユーチューバーながら、週毎に一夏のパートナーが変わって、内容もその時のパートナーによって異なると言うのも此のチャンネ
ルの人気の秘密と言えるだろう。
視聴者は『今週はどんな内容になるのかな?』と期待もするしね。
「いよいよ体育祭ですが、意気込みは如何?」
「やるからには絶対勝つ!でも、一夏と一緒のチームじゃないのがとても残念!!」
「一年は一組が赤、二組が白、三組が青、四組が緑って組分けされるけど、二年生以上の学年は学科ごとになる上に、競技科だから青とかじゃないんだよな。
で、今年は競技科二年と技術整備科三年が青組なので、誠に残念ながら刀奈以外の嫁は全員敵チームになってしまいました!まぁ、部活対抗競技もあるから、マ
ッタク一緒じゃない訳でもないんだけどな。」
「あ、そっか。
って言うか今更なんだけど、男子って一夏とアイツしか居ないけど競技には参加出来るの?」
「その辺は大丈夫みたいだぜ?千冬姉が職員会議で、『今やオリンピックでも男女混成競技があるのだから、織斑兄と正義が一緒でも問題ないでしょう?』って提案
してくれたおかげでな。」
で、『圧倒的女子率のIS学園にて、たった二人の男子である一夏と陽彩は体育祭に参加出来るのか?』と言う問題に関しては、千冬が若干無理がある理屈を通して
参加出来るようにしてくれたようだ……オリンピックの男女混成競技と体育祭の競技では大分違う気がするが、其処はまぁ突っ込むのが野暮ってモンだろう。
そもそもにして、千冬の提案は、学園長が『男女混成競技ですか、面白そうですね。』と言った事で満場一致で可決された訳だからな。……其れで良いのか学園長。
「さて、前振りはこの辺にしておいて、今回の動画なんですけど、以前にコミュニティの方で『やって欲しい企画があったらコメントして下さい』って書いたら、思ってたよ
りも反応がありまして、其の中から、『嫁ちゃんズに日本のアニソンを母国語で歌って貰う』をやって行こうと思います。……グリフィン、此れは行けそう?」
「まぁ、知ってるアニソンなら行けると思うけど、物によっては凄く難しいじゃないかと思うよ此れ?って言うか、多分これ全員やる事になると思うんだけど、刀奈の時は
如何するの?」
「刀奈は逆に、英語の歌を日本語で歌って貰う。寧ろそっちの方が難しいよ多分?日本語は同じ意味なんだけど異なる単語が多いから。ぶっちゃけ日本人が外国語
を覚えるよりも、外国人が日本語覚える方が大変だって言うからね。
そう言う意味では、日本人と同じレベルで日本語話してるIS学園の外国人教師と生徒はマジ凄いと思う訳です。」
「其れはまぁ、円滑なコミュニケーションが出来るようにISの訓練だけじゃなくて日本語の勉強も確りやって来たからね♪」
「素晴らしい。
其れじゃあ早速やって行きましょう!今回グリフィンに挑戦して貰うアニソンは、涼宮ハルヒの憂鬱より『ハレ晴レユカイ』、遊戯王デュエルモンスターズより『Shuffle』
、魔法少女リリカルなのはStrikerSより『Pray』の三曲になります!」
今回の動画は、視聴者さんから募集した企画の中から『嫁ちゃんズに日本のアニソンを母国語で歌って貰う』と言うモノ。IS学園の学生寮の防音性能が高いからこそ
出来る企画だろう。……その防音性能を突破して寮官室まで聞こえる大声を出した陽彩はドンだけの声量だったのかと言う話だが。
そんな訳で始まった企画だが、此れは思った以上に難易度が高く、なかなか巧く歌う事が出来なかった。
此れが単純に『英語で歌う』のならば、物によっては英語の歌詞も存在するので其処まで難易度は高くないのだが、ブラジルの共用語は『ポルトガル語』なのでメッチ
ャ難易度が高いのだ。
歌詞を噛むなどして何度もリテイクし、そして何とか三曲ともちゃんと歌う事が出来たのだが、編集時にリテイク時の映像も交え、その途中で『なんかダメっぽいね?』
、『ダメだったけど、頑張って巧く行きました!』とのコメントを挟み、最後に巧く歌えた映像を、其れも『PV』風に編集してから動画をアップ!
そして、此れがまた良い感じに再生数を伸ばし、此れから行われるであろう他の嫁ズによる同企画への期待も相まって登録者も更に増えたのだった――生配信とか
やったら、チャット欄でスパチャ投げてくれる人が結構出るかも知れないな。
夏と刀と無限の空 Episode51
『爆裂!熱闘!!体育祭です!!!』
そして翌日の体育祭当日!
学園には、学園祭の時と比べれば少ないが、其れでも結構な数の人が詰め掛けていた――高校の体育祭ってのは、中学までの体育祭と違って親が見に来るモノで
はないだろうが、IS学園の場合は、学園の特殊性から各国のお偉いさんや、学園に来ている海外組の親御さんなんかが見に来てるのだ。
勿論、日本人の生徒の親御さんの姿もある……IS学園の生徒と言うのは、一種のステータスでもあるので、自分の娘がIS学園の体育祭で活躍したと言うのは、良い
か悪いかは別として、親として良い自慢話になるのだろう。
だが、そんな事は生徒には全く関係ないモノであり、生徒は全力で競技に臨むだけである。
先ずは吹奏楽部の演奏での入場行進に始まり、続いて開会式――入場行進曲が何故にゲームミュージックのメドレーだったのかは疑問だが。『ドラゴンクエストのメ
インテーマ』に始まり、『ストリートファイターⅡのキャラクターセレクト』、『ファイナルファンタジーの勝利のファンファーレ』、『モンスターハンターのメインテーマ』、『空の
軌跡の銀の翼』……チョイスに拘りを感じますねぇ。特にストⅡのキャラセレBGMは数ある格ゲーのキャラセレBGMの中でも一度耳にしたら忘れられない謎の中毒性
があるからね。
開会式での『学園長の言葉』では、轡木十蔵学園長が『本日は絶好の体育祭日和ですね。皆さん、悔いの無いように全力を出し切って下さい』と言う、生徒の気持ち
を読みまくった短い言葉で終わらせて生徒から絶賛されていた。……ほんとに、此れ位に必要な事だけ言って終わらせれば貧血で倒れる生徒も出ないだろうにな。
『選手宣誓。一年四組、織斑一夏!一年三組、ロランツィーネ・ローランディフィルネィ!!』
「「はい!!」」
続いては選手宣誓だ。
選手宣誓も一年生の役目となっており、立候補したのが一夏とロランだったのでこの二人だ……ヴィシュヌと刀奈も立候補したのだが、クラスでの投票の末に僅差で
負けてしまったのだ。
因みに一組は立候補者なしなので最初から除外で、二組は乱が立候補したのだが、一夏とロランが出て来たと言うのを知って辞退したのだ……空気を読めるっての
は大事なスキルですね。
で、選手宣誓なのだが――
「宣誓!」
「我々選手一同は、スポーツマンシップとISに関わる人間のプライドに則り!」
「持てる力の全てを出し切って、最後の最後まで戦い抜き、学園生活の青春を謳歌する事を!」
「「誓います!!」」
此れはバッチリと決まった!
因みにIS学園の各種行事において『国歌斉唱』は無しだ。IS学園があるのは日本の領内の島だが、あくまでも立ち位置は『世界立』なので、特定の国の国歌を歌うと
言うのは出来ない事だからね。
さて、開会式も終わっていよいよ競技開始だ。
・学年無差別借り物競争
最初の競技は組別対抗の借り物競争だ。
学年は分けられていないので、一年から三年まで自由に参加出来る競技で、この競技にエントリーにはクラリッサを除く一夏の嫁ズが全てエントリーしている。(クラリ
ッサは生徒ではないので体育祭には参加せず、裏方の手伝いをしている。)
第一走者は緑組が刀奈、赤組からはシャルロットで、他は陸上部所属の面子だ。
「よーい、スタート!」
出発係のピストルの合図と共に全員が一斉にスタートしたのだが、此処は身体能力で秀でている刀奈がトップで借り物の札をゲット!此のままぶっちぎるか?と思っ
たのだが、刀奈はコースを外れて、更に会場の外にまで……如何やら会場の生徒や観客からは借りる事の出来ない高難易度な借り物だったらしい。
足の速さだけでなく、どれだけ借りやすい借り物を引ける運も必要なのだ借り物競争……足の速さだけでは決まらないのがこの競技の醍醐味と言えよう。
刀奈が場外に出ている今がチャンスなのは間違いなく、シャルロットも借り物札を引くが、書かれていた借り物は『織斑先生の下着』……難易度が高いとか、そう言う
レベルじゃねぞ此れは?此れ、確実に出席簿喰らう奴じゃん!てか、女子なら未だしも一夏と陽彩が借り物競争に出て、此れを引いたらとかそう言う事は一切考えら
れてないだろう絶対に!間違いなく!!
「……僕は流石にまだ死にたくないよ。」
この高難易度の借り物に対し、シャルロットは誰も見てない事を確認すると、懐からマジックペンを取り出し『織斑先生の下着』を塗り潰して『織斑一夏』に書き換える。
否、気持ちは分からなくもないけど、まさか反則をやらかしてデッドエンドを回避するとは……と言うか、こうもアッサリ反則を選択するとは相変わらずの腹黒さだ。尾も
白い黒猫もビックリの黒さだ。
「ごめん、織斑君一緒に来て!」
そして、一夏の所にやって来たのだが……
「おっと、織斑君は白組が貰うよ?」
「待った、一夏君は青組もです。」
其処に白組と青組も参戦!
元々書かれていたであろう借り物が黒く塗り潰されているのを見る限り、コイツ等も不正を働いたんだろうな……一夏を借りる事が出来れば合法的に手を繋ぐ事も出
来るからな。……不正の理由が、死活問題のシャルロットと比べるとメッチャどうしようもない事ではあるが。
でもね、不正や反則ってのは絶対に巧く行くもんじゃないのよ?反則攻撃が普通に通用するのはプロレスの世界だけだから。
「こらー!!!!」
「「「うわーーーー!?」」」
一夏を取り合う一団に、刀奈が会議室のスチール製の長机を持って突撃して一夏に群がる女子生徒を粉砕!玉砕!!大喝采!!!――スチール製の長机付きの
突進を喰らったら、そら並のJKは速攻でKOされるわな。
そして、シャルロット達だけを吹っ飛ばして、一夏は無事だと言うのも実に見事である。
「刀奈、其れ持って来て良いのか?」
「仕方ないでしょ、書いてあったんだから!」
刀奈の借り物札を見てみると、其処には確かに『会議室の机』とあった……うん、この借り物競争の借り物考えた奴は、間違いなく頭のネジ数本吹っ飛んでますね。
スチール製の長机なんぞ、JKが一人で持って走れるモノじゃないからね……刀奈の場合は、既に身体能力が若干人間辞めてる領域にあるから出来た事だ。逆に言
うと、刀奈と同レベルの身体能力を有する一夏の嫁ズは全員出来るって事になるけどな。
「取り敢えず審判の山田先生、此の三人は失格よ!」
「そうですね。悪質なのでマイナス五点。」
此の不正によって緑組以外は行き成り五点のビハインドを負う事になったのが、白組は乱が、青組はヴィシュヌが見事に一位を取った事で、マックス十点まで開いて
いた点差を二点差にまで縮めていた。一年一組の生徒は全レースで最下位だったのだが、赤組の二年と三年が頑張ったおかげで、最下位ではあるモノの絶望的な
点差とまではならなかったようだ。
因みにグリフィンも借り物競争には参加していたのだが、彼女は借り物札を確認するとそのまま何も借りずにゴール……如何やら借り物は『青』と可成りザックリとした
モノであり、『青なら私の髪で良いじゃん』との頃で手ぶらでゴールしたと言う訳だ。
だがまぁ、勿論其れは認められる事なくゴールは無効になり、結局再度借り物としてオニールを連れてゴールする事になったのだった――オニールを肩車した状態で
ゴールしたと言うのが、何ともグリフィンらしかったが。
・一年組別対抗障害物競走
続いてお送りするのは、一年生による障害物競走。
この種目には我等が主人公である一夏と、その嫁の一人であるロランがエントリーしており、一夏もロランも最終走者……そう、体育祭の序盤の種目で、ある意味今
年の体育祭の目玉とも言える『夫婦対決』が実現したと言う訳だ。
此れには会場の期待も高まる!……因みに、赤組の最終走者は陽彩であり、本来ならば『男子生徒対決』と言う事で盛り上がりそうだが、一夏と陽彩の実力差は学
園祭でのISバトルで明らかになっている上、束によってチートが消滅した陽彩の身体能力はチート有りの時の半分にまで落ち込んでいる為、陽彩の身体能力が衰え
ているのは誰の目にも明らかなので『男子生徒対決』よりも、一夏とロランの『夫婦対決』の方に期待が集まってると言う訳だ。
さて、IS学園の障害物競走は、ハードルや平均台や跳び箱と言った一般的なモノから、『傾斜四十五度の壁』、『棒と棒との間隔が広い運てい』、『タイヤ引き』、『走り
高飛び』と言った風変わりなモノもある、ある意味で『ミニSASUKE』と言った感じのモノだ。
中々にハードなメニューだが、IS乗りとしての基礎トレーニングを怠っていなければクリア出来ないモノは存在して居ない――つまり、この障害物競走を完走出来ない
と言うのは、日々の鍛錬を怠ってると言う事になる訳だ。同時にこの競技は毎年『千冬が担任を務めている問題児集団が属している組はこの競技で最下位が決定す
る』と言われているのだ。
そして競技が始まると、一組の生徒は大抵『傾斜四十五度の壁』を越え切れずにリタイアすると言う事態になり、この壁を越えても其処で体力を使い果たしてしまって
完走出来ないと言うパターンが続出したのだ……『IS学園に合格した』と言う事に満足して、自己研鑽を怠った者など所詮はこの程度と言う訳だ。
そんなこんなで最終レース。
「嗚呼、こうして君と一緒にレースを出来るとは、私は神に感謝しなけばならないだろう。……だが、勝負である以上は私も負ける気はないから、本気で行くよ一夏。」
「当たり前だ。勝負で手抜きだけは無しだぜロラン?」
スタートラインに着いた一夏とロランは互いに本気でレースに臨む事を確認するとスタートの姿勢に。恋人同士であっても、今は同じレースを競うライバルだ。
陽彩もスタートの姿勢を取るが、マッタク持って覇気も何もない……今までだったら一夏に対抗意識を燃やして、無駄に気合を入れていた所だが、今は逆に一夏に脅
えている様にすら見える。と言うか、実際に脅えているのだろう――チートが無くなった事で一夏との差は此れまで以上に開いてしまい、その結果としてチートが存在
していた時には感じる事の出来なかった『一夏と自分の間にある圧倒的で越える事の出来ないレベルの差』と言うモノを感じ取れるようになってしまったのだ。
逆立ちどころか、天地がひっくり返っても絶対に覆す事の出来ない実力差を感じ取ってしまった陽彩は、すっかり一夏に脅えてしまった訳である……もしも、チート有り
の時に此の差に脅えていたら、何も失わずに済んだかもしれんな。如何でも良いけど。
「よーい……スタート!!」
出発のピストルで、障害物競走の最終レースがスタートし、一夏とロランが行き成り抜きん出て先ずは最初の障害物である『三連ハードル』を……
「あらよっと!」
「はい!」
一夏もロランも走り幅跳びの要領で一気に飛び越えた!
三連ハードルのハードルの間隔は2m50cm……つまり一夏とロランは一気に7m50cmもの距離をぶっ飛んだ事になる訳で、この距離は世界陸上やオリンピックに
出場する走り幅跳びの選手の記録に迫るモノだ。
流石に世界記録には遠く及ばないが、高校生で此れだけの距離を飛べれば相当だ……てか、飛距離だけじゃなくハードルを飛び越えるだけの高さもある事を考える
と、純粋に飛距離だけを測った場合はもっと飛べるかもだからね。
続く平均台では余裕綽々で側転やバク転などのアクロバットを披露し、跳び箱は八段を楽々飛び越し、傾斜四十五度の壁を凄まじい速さで突破すると、運ていも軽々
とクリアし、タイヤ引きでは一夏が若干リードするモノの、走り高跳びで一夏が一回ミスした所にロランが追い付き、仲良くクリアした後は最終コーナーでの『ラグビーボ
ールのドリブル』を行い、そして最後のバックストレート!
足の速さは略互角だが、体格差で勝る一夏の方が有利なのでロランは少しずつ引き離されて行くが……
「はあぁぁぁぁぁ!!」
一夏がゴールする直前に、ロランが全力で跳躍して一夏を追い抜いてゴールテープをカット!
『足では勝てないのならば、幅跳びの要領で空中を移動してしまえ』と言う裏技中の裏技を使ってロランは一夏に勝って見せたのだ……跳躍後に身体を丸めてしまえ
ば、空気抵抗も減るから普通に走るよりずっと速いからね。
「そんな裏技を使って来るとは……やられたぜロラン。」
「ふふ、今回は私の負けず嫌いの方が君に勝ったみたいだな♪」
だが、レースには負けたモノの一夏の顔に悔しさはない……全力を出した末の負けってのは、悔しさよりも全力を出せた事による達成感が大きいからな。『敗北の笑
顔は全力の証、敗北の涙は全力を出せなかった後悔』とはよく言ったモノだわ。
そして、お送りした二競技を含めた五競技が終わった所で、各組における応援合戦だ。
赤組の応援団長は陽彩であり、応援団は全員が学ランだったのだが、学ランは既製品で、応援内容もありきたりなモノで面白みに欠けていたので、応援合戦の最初
としては今一だったと言うべきだろう。
だが、続く白組は乱が応援団長を務め、コメット姉妹が団員だったのだが、アイドルのライブを思わせる応援で一気に場を盛り上げた!小柄である事を生かしたパフォ
ーマンスは実に見事だった。
次の青組の応援団長はヴィシュヌであり、応援団員にはロランが居るのだが、此処は予想外に『リオのカーニバル』を思わせるド派手な応援が行われた!ヴィシュヌ
もロランもプロポーションが抜群なので、カーニバルの露出度高めな衣装もバッチリ決まってるからね。特にヴィシュヌはエキゾチックな褐色肌と、豊満なバストが魅力
的でズンドコわっしょい(意味不明)だからね。
そして、最後は緑組。
緑組の応援団長を務めるのは当然の如く一夏で、応援団員は刀奈と簪と円夏と本音だ。
緑組も赤組と同様に学ランにハチマキなのだが、緑組の学ランは『白の長ラン』であり、更に学ランの下は一夏は何も着けず、女子はサラシを巻くと言うワイルドっぷり
であり、特に刀奈と本音は胸部装甲が豊満なので破壊力が最上級特殊能力を発動したオベリスクの巨神兵である!
更に、お馴染みの『フレー!フレー!』の応援を行った後は、スマホでミュージック機能を起動して、プロレスラー『TAKAみちのく』の入場テーマ曲の『YAMATO組曲Pa
rt4』を流し――
「其れでは俺達、緑組のメンバー紹介をして行きたいと思います。
世界一の頭脳を持つ女、電脳世界の王者、簪!」
「宜しく!」
「緑組のムードメーカ、世界最強のブラコン、円夏!」
「盛り上げていくぞ!」
「動けるのほほん、身軽なのほほん、凄いのほほん、可愛いのほほん、皆ののほほん、本音!!」
「にゃはは~~!」
「そして、俺の嫁!其れ以外に何か説明は必要か?刀奈!!」
「さぁて、もっと盛り上げて行きましょうか?」
「最後は、緑組代表、一年四組のクラス代表、世界初のIS男性操縦者、織斑一夏!それじゃあ皆、準備は良いか?」
「「「「「おー!!」」」」」
「T・O・G(Team Of Greenの略)、ブイヤー!!」
嘗て全日本プロレスにて大人気だったユニット『R・O・D』を思わせるパフォーマンスを披露してターンエンド!最後に一夏が刀奈をお姫様抱っこすると、刀奈は手にし
た扇子に『絶対優勝』と出して場を盛り上げる。
この応援合戦を見る限り、一組以外の面子はエンターティナーとしての能力も充分に磨いて居る様だ――ISバトルの競技者を目指しているのならば、競技者としての
実力だけでなく、ショーマンの部分も磨かなければだからな。
実力はあってもショーマンが今一では売れないからね……ショーマンシップが無くとも圧倒的な実力のみでトップに伸し上がった千冬は大したモノなのだが、千冬はそ
の実力がショーマンによる『魅せ』を越えていたと言う事なんだろろうな。――ブリュンヒルデはマジハンパないっすね。
でもって、この応援合戦は緑組が一位を取って総合得点でトップに!
その後も午前中の競技は恙無く行われ、午前中が終了した時点での順位は青組と緑組が同率の一位で、白組が其れを十点差で追う展開となり、赤組は最下位と言
うだけでなく、白組に五十点差を付けられると言う絶望的な状況だった。
で、午前の部が終わったら待っているのはランチタイム!
一夏チームは当然の如く全員一緒だ。体育祭では競う相手であってもランチタイムはノーサイドなので、仲良くランチタイムと言う訳だ。
そして本日の一夏の弁当は、体育祭の弁当の定番とも言えるお握り、唐揚げ、卵焼きの三種の神器に加え、『ミニハンバーグ』、『一口ヒレカツ』、『ポテトサラダ』、『ア
スパラとカリフラワーのマヨネーズソテー』と言ったおかずも充実!
お握りの具材も、『焼きハラスと醤油漬けの筋子』、『辛子高菜と辛子明太子』、『塩ウニと刻み大葉』と凝ったモノになっている――焼きハラスと筋子のコンボはガチで
す!この組み合わせは最強だからな。
「一夏、この唐揚げとても柔らかくて美味しいわ!此れは如何やったの?」
「鶏のもも肉を、同量の塩と片栗粉と油と酒に漬け込んどいたんだよ――この下処理をする事で、箸で切れる位にもも肉は柔らかくなるんだよ。序に言っとくと、この方
法は肉全般に使えるからな?」
「と言う事は、このヒレカツの豚肉にも同じ処理が?」
「してあるよ。そっちはソース付けるから塩の量は少な目だけどな。」
相変わらずの料理スキルが凄過ぎるだけでなく、その下準備から拘るとは素晴らしいですな。
さて、ランチタイムは何時もの面子なのだが、本日は其処に新たな顔ぶれが……
「それで、鷹月さんが居るのはなんでだ?否、居て悪いって訳じゃないけど。より正確に言うなら、何で円夏は鷹月さんを連れて来たんだよ?」
「何でって……自分の彼女を連れて来てはダメなのか?」
「は?」
其れは『鷹月静寐』だ。
四組の生徒の中でも可成り優秀な方で、ISの操縦技術も一夏チームの面々が行ってる放課後訓練に積極的に参加している事で、専用機を持たない一年生ではトッ
プクラスの実力者なのだが、何故彼女が居るのかに対して円夏が爆弾を投下してくれた。『自分の彼女』って言ったか此の子は?
「彼女って、お前何言ってんだ円夏?」
「この前姉さんが『男でも女でも良いから、相手を見つけて私を安心させろ』と言っていただろう?だから、同性も有りならばと思って静寐にモーション掛けてみたら、な
んか良い感じになったので其のまま付き合う事になったんだ。」
「鷹月さんの事は本気だったのかよ!」
「簪にしろ円夏にしろ、妹は百合になるモノなのかしら?」
「その理論で行くと、本音もやがて百合になる運命。」
はい、冗談とかではなくマジで静寐を自分の彼女にしたらしいです円夏は。
『男でも女でも』と言う千冬さんも大概だが、『一夏以上の男は早々居ない』って理由で同性に走った円夏も思い切りが良いと言うかなんというか……一番は、円夏に
OK出した静寐だけどね?……女子高は百合の園と言う話は聞いた事があるが、割と本当っぽいね。
「あ~~……鷹月さん、不肖の妹を宜しくお願いします!」
「うん、任せてお義兄さん♪」
「気分はっや!!」
とまぁ、ちょっと予想外の展開がありはしたモノのランチタイムも無事に終了し、体育祭は午後の部に!
・部活対抗リレー
午後の部の一発目は、部活対抗リレー。体育祭の種目の中で、唯一組別対抗でない競技であり、また得点にも影響しない一種のエキシビション競技だ。
服装も体操服でなく、各部活のユニフォームでと言うのもエンタメ性が高いだろう……剣道部や弓道部は明らかに不利な気がするのだが、ガチンコ勝負って感じでは
ない競技なので此れもまた有りだろう。
勿論リレー参加者は全力で走るが、しかしガチではない――言うなればカードゲームで二軍デッキを使って全力プレイする感じだろう。
で、古武術部からの参加メンバーはどんなコスチュームかと言うと、ロランは空手着のズボンにタンクトップ、ヴィシュヌはハーフパンツタイプのスパッツにタンクトップで
手足にはバンテージを巻いたムエタイスタイル、刀奈は袴姿、グリフィンは柔道着のズボンにTシャツで何故かスニーカーではなく草履、一夏は袖なしの黒い空手着に
これまた何を思ったのか雪駄を履いている……豪鬼かな?
序に、この種目で出発係を務めるクラリッサも何故かダークブルーの軍服に着替えていた……KOF98のハイデルンですね。
で、この種目の結果を言うと、一位になったのは一夏がアンカーを務めた古武術部――ではなく、生徒会長の夏姫がアンカーを務めたバスケ部だった。
バトンパスはほぼ同時に受けた一夏と夏姫だったが、空手着の方がバスケのユニフォームよりも空気抵抗が大きかった事、雪駄は馬力は出るがスピードが出難いと
言った事が重なり、徐々に差が開いて夏姫が勝ったと言う訳だ。
・学年無差別二人三脚
この競技には、クラリッサを除く一夏の嫁全員が出場だ。
ペアとしては、一夏と刀奈、ロランとヴィシュヌ、グリフィンと夏姫と言った感じなのだが、この競技にはコメット姉妹もエントリーしている!!普通に考えれば、小学生で
ある彼女達が高校生に勝つのは難しいのだが、二人三脚は足の速さよりも寧ろパートナーとドレだけ息が合ってるかが重要になるので、双子である彼女達には有利
な競技であると言えるだろう。
「行くわよオニール!」
「うん、行こうファニール!」
そして実際にコメット姉妹のペアは恐ろしいほどに速かった!「1.2」とリズムを取る事もないままに他のペアをぶっちぎって余裕の一等賞!グリフィン・夏姫ペアをも
ぶっちぎったと言うのは凄い事だろう。
その後は、ロランとヴィシュヌのペアが一位を取り、一夏と刀奈のペアは、縛った方の足を上げたまま、残った足で跳ねるように移動する『一本足ぴょんぴょん走法』で
一位を捥ぎ取った。
序に言っておくと、実はエントリーしていた円夏と簪の『妹ペア』も凄まじい速さで一位をゲットしていた。兄と姉の方が注目されがちだが、妹ズだって凄いんです!!
・学年無差別騎馬戦
この競技には一夏はエントリーしていないが、これまた嫁ズが全員エントリーだ。
が、しかし青組と緑組がガチ強過ぎた!
青組はロラン、ヴィシュヌ、グリフィンがメインとなって相手のハチマキを次々と奪って行き、緑組は刀奈、円夏、そして意外にも本音が相手のハチマキを奪っていた。
普段はのほほんとしているが、本音はやる時にはやるようだ。
そして青組と緑組の直接対決では、先ずは刀奈を潰そうとロランとヴィシュヌがやって来たが、緑組のメンバーは逆にその二人を取り囲んでシャットアウトすると、刀奈
はグリフィンとの一騎打ちに向かい、激しいバトルの末に騎馬其の物を押し潰して戦闘不能にすると、分断されたロランとヴィシュヌに向かう。
ロランは円夏と、ヴィシュヌは本音と遣り合っていたが、刀奈はその隙をついてロランとヴィシュヌのハチマキを奪取!正に電光石火の早業だ!刀奈の動きも素晴らし
かったが、刀奈の騎馬を務める生徒の俊敏さも忘れてはなるまい。まぁ、刀奈の騎馬を務めてたのは四組の中でも専用機を持ってない生徒では五本の指に入る、静
寐、清香、癒子なので此れ位は当然なのかも知れないけどね。
そしてその後も競技は無事に進んで行った。
綱引きでは青組と緑組の対決で綱がぶち切れてノーコンテストになると言う前代未聞の事態が起き、パン食い競争では食いしん坊の本音がぶっちぎりで一等になっ
たり、組体操では一夏がグリフィンとヴィシュヌと扇を作り、右肩で刀奈が、左肩でロランが片手倒立をすると言うアクロバットを見せ、教員競技の障害物競走では千
冬とスコールだけでなく、何故か参加していたクラリッサとオータムまでもが無双していた……クラリッサは裏方なのでギリ『教員枠』で参加したのは良いとして、オータ
ムが参戦したのは謎だわ。一夏の護衛である彼女が、如何して、何を思って参戦し、学園がも何故参戦をOKしたのかはきっと誰にも分からないだろう。
一番有力な説は、生徒会長の夏姫が『面白そうだからOK』と言ったからだけどね。
そんなこんなで競技は消化されて遂にやって来ました最終種目の――
・学年無差別組別対抗リレー
最も盛り上がる組別対抗リレー!
しかも学年無差別だから、其処が通常の体育祭とは違う所である……リレーの走者は五人で、通常のリレーとは違ってトラック半周ではなく、トラックを一周するのがI
S学園の体育祭の特徴と言えるだろう。
走者は赤組はアンカーに陽彩、白組は虚とティナがエントリーし、アンカーは乱。青組はロラン、グリフィン、夏姫がエントリーしてアンカーはヴィシュヌで、緑組のエント
リーは織斑兄妹と更識姉妹でアンカーは一夏だ。
現在の得点はトップが青組の四百二十点、次いで緑組の四百五点、白組の三百九十五点、赤組の三百点――だがしかし、このリレーで一位を取った組には一気に
五十点が入るので、緑組と白組は逆転も可能だ。赤組は絶望的だけどな。
「よーい……スタート!」
そして始まった最終種目!クラリッサのピストルを合図に第一走者が飛び出し、先ずは緑組の静寐が一歩リードで第二奏者の円夏にバトンパス!円夏も好走して二
位以下に差を付けようとするが、白組のティナと青組のロランが迫って来て、ほぼ同タイミングで第三走者にバトンタッチ!
青組の第三走者は夏姫で、緑組第三走者の簪と、白組の第三走者を引き剥がして行くが……
「夏姫、私を置いて行くの?」
「……簪君、其れは反則だ。」
簪の此の一撃がクリティカルヒットして、夏姫は簪と一緒に第四走者にバトンパスをする事になったのだった……恋人と言う立場を利用して独走を阻止するとは、簪っ
てば恐ろしい子!
そんで第四走者は白組がティナ、青組がグリフィン、緑組が刀奈である。
略横這いのデッドヒートの末、バトンはアンカーである一夏とヴィシュヌと乱、其れに大分遅れて赤組アンカーの陽彩に!
――推奨BGM『遊星テーマ』
「負けないぜヴィシュヌ!」
「私も負けませんよ一夏!」
バトンを受け取った一夏とヴィシュヌは激しいデッドヒートを繰り広げながら後続を引き離して行く――体格では一夏の方がヴィシュヌよりも上だが、身体に占める足の
長さではヴィシュヌの方が上なので、総合力では略互角だ。(ヴィシュヌは身体の半分以上が足です。)
略横這いで最終コーナーを回り、最後のストレートに入って来た所で、一夏は極端な前傾姿勢を取ってのラストスパート!!
極端な前傾姿勢と言うのは転倒の危険もある反面、空気抵抗を極限まで減らす事が出来る姿勢なので、ラストスパートを掛けるには最高の姿勢だったりするのだ。
……オリンピックや世界陸上では、転倒のリスクを考えてあまり使われる事はないけどな。
だが、その攻めの走法が功を奏し、最後のストレートで一夏はヴィシュヌを引き離して見事に一着を獲得!そしてこの瞬間に緑組には五十点が追加されて総合得点
が四百五十五点となり、見事トップに!
二位の青組にも三十点が追加されたが、其れでも総合得点は四百五十点なので、緑組が見事な逆転優勝を決めたのだった。
そして、優勝が決まった瞬間に、緑組は全員集合して逆転優勝の立役者となった一夏を胴上げだ――でもって、この大逆転劇は新聞部も大々的に取り上げて、後日
話題になるのだった。
閉会式は特に語る事はなく普通に終わったのだが、IS学園の体育祭は閉会式後に自由参加のフォークダンスが行われ、其処で一夏は嫁ズ全員と見事なダンスを披
露して魅せた。
そのダンスのレベルは高く、一夏と嫁ズは社交ダンスコンテストに出場しても上位を狙えるかもって感じだった――果たして、一夏と一夏の嫁ズに出来ない事は存在
するのか甚だ謎である。多分コイツ等に出来ない事は存在しないだろう。
どんな難題であっても、力を合わせて突破しちゃうだろうからね。
――――――
そしてその夜。
「いやー、盛り上がりましたね体育祭?」
「ほんとに盛り上がったよねー?特に応援合戦での一夏の白ランはスッゴク盛り上がってたからね。長白ランから見える割れた腹筋とかマジで乙女の憧れだよ?」
「うん、乙女の憧れが若干分からなくなってきた。」
一夏とグリフィンは体育祭の感想を語り合いながら『ぷよぷよ』を対戦プレイ中!此れが本日の動画なんだろうな。
「其れじゃあ行くよ一夏……喰らえ、五連鎖!!」
「おぉっと、やってくれたなグリフィン?
だけど甘いぜ!俺は既に超連鎖を組んでいた!喰らえ、十五連鎖+全消し!!此れでグリフィンにはブラックホールおじゃまがぶちかまされるぜ!見せてやる、織
斑の拳を!!」
――ばよえーん!
「うっそだぁ!?」
「俺と戦うには、少しレベルが足りなかったな。」
此処で一夏が空前絶後の大連鎖を披露してグリフィンを撃滅!!十五連鎖ってのは早々組めるものではないのだが、更に全消しまでともなると相当に考えないと無
理だろう――逆に言うならば、一夏は其れが出来るだけのIQを持ってるって事になる訳だ。陽彩が転生特典で貰ったチートなんぞ目じゃない訳ですね。
「あ~~もう、『ぷよぷよ』じゃ一夏には勝てないから別のゲームにしよう?」
「そんじゃオーソドックスに格ゲーチャレンジ行きますか?KOF98の激強ボスであるオメガ・ルガールに挑戦してみるか?最大難易度で。」
「いいね、其れで行こう!」
で、此処からはゲームを変えて格ゲーの最大難易度チャレンジになったのだが、最大難易度と言うのは一夏でも厳しかったらしく、中々クリア出来ずにコンティニュー
の雨あられ状態になってしまった。
が、其れが逆に受けて本日の動画も可成りの再生数になり、一夏はあっと言う間に有名ユーチューバーとしての地位を確立したのだった――と、同時に『男性IS操縦
者』として、陽彩とは完全に道が分かれたと言って良いだろう。
一夏は光の道を掴み、逆に陽彩は絶望の道への片道切符を得た訳だからね。
で、動画の撮影と投稿が終わった一夏とグリフィンはと言うと……
「一夏……もっと。」
「グリフィン、愛してるぜ。」
ベッドで『夜のISバトル』を行っていましたとさ!!
まぁ、一夏と嫁ズの夜の営みは性欲処理ではなく、愛の行為であるので、劣情を催す前に美しさを感じるけどな――絵画の『裸婦像』に劣情を抱く者は早々居ないの
と同じだ。
取り敢えず、グリフィンは一夏と一緒に良い夜を過ごした事は間違いないわな。
「……お休みだな、グリフィン。良い夢見ろよ?」
「うん、お休み一夏。」
そして、夜のISバトル後に少しばかり恥ずかしい感じになってしまったのはお約束と言えるだろう。
だけどまぁ、此れで絆はグッと深くなったのは間違いないから、此のお約束は必要なモノなのかもしれないな――身体の繋がりが深くなれば、精神的な繋がりと愛は
より強くなるって事だな。
だがまぁ、本日の体育祭はお疲れ様でした。良い夢見ろよ~~!!
To Be Continued 
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