Side:ユーゴ
このミアレシティの南側にある路地裏で、ブランとその偽物とのデュエルが始まった。
各々のデッキは同じモンスターも存在する似たようなものながらも、戦法はまるで違う。
ブラン本人は融合とアドバンス召喚を、偽物はエクシーズとシンクロ召喚を主体としているようだ。
ブランの戦術はここでも珍しいものだ。
俺が愛用しているシンクロやエクシーズの勢力が強い中で、一石を投じるかのようにあの2つの召喚を中心としているのはすごい。
特に今までの常識に捕らわれないモンスター効果での融合は、ライディングデュエルに革命を起こすかもしれねぇな。
ただ、シンクロやエクシーズができる状況でアドバンス召喚の選択肢をとってることから、それらを拒んでいるようにも見えなくない。
それは置いといて、偽物が本来のブランのエースらしい鎧殻龍を繰り出しやがった。
もっとも、現状はブランを前にその性能を上手く発揮できていない。
流石に元々の持ち主だけあって、対処できているようだ。
どうやら相手モンスターの戦闘破壊が効果発動のキーらしく、戦闘破壊に失敗した時の悔しそうな顔からも伺える。
もっともこのまま居座られたら、力を発揮させてしまうのは時間の問題だが。
一方で、それ以上に気になるのは偽物の正体についてだ。
今は変身能力で昔のブランに化けたみたいだが、全身を黒いライダースーツみたいなものを着用した姿だという事はわかってる。
頭部がフルフェイスのヘルメットに覆われているため、顔がわからない。
だが、そいつの体型…どうも行方不明のあいつそっくりなんだよな。
もし本当にそうだとしたら、こんな馬鹿な真似やめさせなきゃならねぇ。
だから、このまま逃げられるわけにはいかない。
だから、ブラン…絶対に負けんじゃねぇぞ!
異聞・遊戯王5D's 外伝 −esprit− Turn3
『闇を祓え、甲殻聖龍!』
ブランシュ:LP3200
甲殻神騎オッドシェル・オマール:ATK2500
甲殻巨爪ジャイアント・カメノテ:ATK1800(効果無効)
偽ブランシュ:LP2750
鎧殻龍 シェルアーマー:ATK2600
Side:ブランシュ
とりあえず、このターンは鎧殻龍の効果は阻止できた。
効果のリスクもあるとはいえ、怒涛の連続攻撃は防ぐべきだからな。
さて、次はどうでる?
「…カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
普通にターンエンドしてきたか。
何がくるかはわからないけど、鎧殻龍は早く処理していきたいところだ。
これ以上、トビーの魂が生み出したものをこいつに汚させるのは癪だからな。
「俺のターン!まずはジャイアント・カメノテの効果をシェルアーマーを対象に発動!
効果は無効になるけど、発動コストとしてデッキから水族・レベル3以下のモンスター『ドライ・シュリンプ』を墓地へ送る。」
まずは墓地肥やしから入る。
これはデッキ圧縮の意味合いが強いかな。
墓地へ送ったばかりじゃドライ・シュリンプの効果もまだ発動できないし。
「続いて、手札から魔法カード『貪欲な壺』を発動!
まずは墓地の『オッドアイズ・ドラゴン』『カニカブト』『エビカブト』『ザリガン』『ライン・ペンシル』をデッキに戻す!
その後、シャッフルしてから2枚ドロー!」
よし、来た。
ようやくこいつの出番だ。
「俺は水属性のジャイアント・カメノテをリリースし、手札のこいつの効果発動!
デッキから『オッドアイズ・ドラゴン』を墓地へ送り、こいつを手札から特殊召喚する!
現れろ、甲殻の鎧纏いし二色の眼を持つ竜『オッドアイズ・アーマー・ドラゴン』!!」
『ガギャァァァァァァァァア!!!』
オッドアイズ・アーマー・ドラゴン:ATK2800
「きたか、オッドアイズ!」
「そいつは…テメェがここに来た時に出してきやがったモンスターか!」
ああ、こいつが今の俺のエース級の1体だからな。
サイコパワーで実体化させるモンスターとしてもよく使ってる。
「さらに、手札から魔法カード『シーフードカーニバル』を発動!
手札から水族で攻撃力1000以下の通常モンスター『カニカブト』を墓地へ送り、2枚ドロー!」
出した後にこれを使ったのは、元のオッドアイズを引いてしまう恐れがあるからそれを防ぐためだ。
そして、ドローしたカードは…今は使わないでおこう。
これは…ここぞという時に使わないとね。
「バトル!オッドアイズ・アーマー・ドラゴンでシェルアーマーに攻撃!
オッドアイズは攻撃時、ダメステ終了時まで自分以外のカード効果を受けない!『スパイラル・シュラーク』!!」
――ドガァァァァァァァ!!
「ちぃっ…!」
偽ブランシュ:LP2750→2550
ごめん、鎧殻龍…まずは墓地で眠ってて!
もっとも、もう1つの効果が適用されてしまうけど。
「だが!シェルアーマーが墓地へ送られた場合、相手の場のモンスター全ての攻撃力を500ダウンするぜ!『フラグメント・レイン』!!」
――ドドドドド!!
「っ…だけど、ダメージステップ中のためオッドアイズは自らの効果によりこの効果を受けない!」
甲殻神騎オッドシェル・オマール:ATK2500→2000
オッドシェルの攻撃力が下がったのは少々痛いか。
だけど、これで直接攻撃はできるようになった。
「続いて、オッドシェルでダイレクトアタック!!」
「そいつは通さねぇよ!罠発動『復讐の波紋』!!
墓地からドラゴン族・水属性のシンクロモンスター1体を攻撃力300アップして蘇生する!
これで甦らせるのは、当然『鎧殻龍 シェルアーマー』!!」
『グオォォォォォオ!!』
鎧殻龍 シェルアーマー:ATK2600→2900
「ちっ、弱体化と強化蘇生の2段構えで来たって訳か…!攻撃は中止せざるを得ない。」
「くそっ、せっかく倒した鎧殻龍がまた戻って来やがったか…!」
蘇生札を用意していたか、今度ばかりは覚悟を決めるしかないな。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド。」
「今度こそテメェを沈めてやるよ、俺のターン!
まずは魔法カード『リターン・ランク・アップ』を発動し、墓地の『RUM−クイック・エボリューション』を手札に戻すぜ。」
ここでランクアップマジックを回収してきた…正に今が正念場といったところか。
「バトルだ!シェルアーマーでオッドシェル・オマールに攻撃!ぶっ潰れろ『アクアフォール・ハンマー』!!」
――ドガァァァァァ!!
「がああっ…!」
ブランシュ:LP3200→2300
オッドシェル・オマールは効果耐性は一応あるけど、戦闘耐性はない。
兎に角これで、シェルアーマーの進化条件は満たされてしまった。
「今度こそ戦闘破壊できたってことは、シェルアーマーの効果を発動できるってわけだ!
これでランク3で攻撃力2000以下のエクシーズモンスター1体を、このカードを素材にしてエクシーズ召喚させてもらうぜ?
エクシーズチェンジ!しがらみの鎧を解き放ち、自らの真の姿を現せ!『解殻龍 ネイキッド・シェルアーマー』!!」
『ガァァァァァァァァ!!』
解殻龍 ネイキッド・シェルアーマー:ATK1600 ORU1
ついにネイキッドまで出されてしまったか。
「何っ!?エクシーズモンスターに化けるシンクロモンスターだと?」
「ああ、今出されたのは元々の攻撃力は低いけど…結構強力な奴なんだ。」
とはいえ、最初の効果は使いどころが限られるけど。
今は俺の表側表示の魔法・罠はない以上、関係ない。
「続いて、ネイキッド・シェルアーマーでオッドアイズ・アーマーに攻撃し効果発動!
このカードが戦闘を行うダメージ計算時に、このカードのオーバーレイユニットを1つ使い、攻撃力を1500アッすするぜ!
さらに、シェルアーマーが墓地へ送られた事でテメェのオッドアイズの攻撃力も500下がる!」
解殻龍 ネイキッド・シェルアーマー:ATK1600→3100 ORU1→0
オッドアイズ・アーマー・ドラゴン:ATK2800→2300
「攻撃力がオッドアイズを上回った…!?」
「この爆発力が恐ろしい所だ…!」
「オッドアイズを蹴散らせぇぇぇぇぇ!!『スプラッシュ・インパクト』!!」
――ドガバァァァァァァン!!
「がぁあぁぁっ!!」
ブランシュ:LP2300→1500
っ…変身能力で擬態しただけのはずなのになんて衝撃だよ…!
このままじゃ身がもたねぇかもしれねぇ…!
「そして、ネイキッドに戦闘破壊されたオッドアイズにはデッキへと戻ってもらうぜ。
で、これで終わりだと思うなよ!速攻魔法『
「おいおい、どれだけ進化させたら気が済むんだ!」
シェルアーマーは進化こそが醍醐味だから、それは言わないでやって。
もっとも、サルベージされた時点からこうなるのは見えていたが。
「くはははは!俺はランク3のネイキッド・シェルアーマーをランクアップさせ、
カオスエクシーズ・チェンジ!混沌の力を鎧に纏い、その力で迷える魂を奪い取れ!『
『グオォォォォォォアァァァァァア!!』
CX 漆殻龍 シェルアーマー・アビス:ATK2900 ORU1
そして、アビスまでも姿を見せやがったか。
この進化を繰り返しながらの怒涛の連続攻撃こそがシェルアーマーの恐ろしさだ。
「これで終わらせてやるぜ!シェルアーマー・アビスでダイレクトアタック!これでくたばりやがれ『ブラック・スティンガー』!!」
「拙いぜ、これを食らったら…!」
確かにこれを食らったら俺のライフが尽きて一巻の終わりだ。
だけど、俺にも伏せカードがある。
この攻撃はただでは通さない!
「まだ、終わらせない!ダメージ計算時に罠発動『回遊流し』!!
まずはこれにより受けるこの戦闘で受けるダメージを半分にする!ぐあぁぁぁぁぁぁあ!!」
ブランシュ:LP1500→50
「危ねぇところだったな…ヒヤヒヤさせやがって。」
「その後、デッキから水族か魚族でレベル3以下のモンスター『イージス・キャンサー』を手札に加える。」
「チッ…首の皮一枚繋がれたか、しぶとい奴だ。
だったら、エクストラから出したシェルアーマー・アビスを対象に速攻魔法『デストラクト・エスケープ』を発動!
デッキから1枚ドローした上で対象のモンスターを破壊!」
「ここで、自らのモンスターを破壊してきやがっただと?」
ドローできるとはいえ、普通はエクストラデッキから出したモンスターを自ら割るのは割に合わないからな。
反面、破壊あるいは墓地へ送られることで効果が発動するモンスターとの相性はばっちりだ。
扱いにくいとはいえ、コンボカードとして中々優秀なカードだ。
つまり、アビスも墓地へ送られた場合の効果を持ってるってわけだ。
「ああ、アビスの効果を発動するためになぁ!!
オーバーレイユニットを持ったアビスが墓地へ送られた場合、墓地の『鎧殻龍 シェルアーマー』を蘇らせるんだよ!」
『グッ、グオォォ…!!』
鎧殻龍 シェルアーマー:ATK2600
「このように更なる連続攻撃につなげるために、自ら破壊してくるわけだ。」
そう、バトルフェイズ中に自ら処理する事で更なる連続攻撃が可能となる。
だけど、鎧殻龍はこのデュエルでもう既に3回も場に出た事になる。
そのせいか、苦しんでるように見える。
まずはこの攻撃をどうにかしないと…そのためのアレだ。
「今度こそ終わらせてやるぜ!シェルアーマーでトドメだ!今度こそぶっ潰れろおぉぉぉ!!」
「回遊流しで手札に加えたカードをすでにお忘れかな?」
そう、その時に手札に加えたカードは手札誘発だ。
「相手の直接攻撃宣言時に手札から『イージス・キャンサー』を特殊召喚できる!」
イージス・キャンサー:DEF1600
「ちっ、だったらそのイージス・キャンサーを蹴散らせ!『アクアフォール・ハンマー』!!」
――ドッゴォォォォ!!
ごめん、イージス・キャンサー!
「だが、これじゃシェルアーマーの効果が…!」
「その点については大丈夫。
『鎧殻龍 シェルアーマー』のエクシーズに進化する効果は合わせて1ターンに1度しか使えないから。」
「テメェ…元々の持ち主だけあって制約まで熟知していやがるのがムカつくぜ…!
バトルは終了だ、ここで俺も魔法カード『貪欲な壺』を発動!
これで墓地のカオスエクシーズ2体と『ネイキッド・シェルアーマー』『渦潮のアントリオン』『浅瀬のニンフ』の計5体をデッキに戻す!
そして、2枚ドローさせてもらうぜ!!」
この土壇場で手札補強カードを引いていやがったか。
で、いったい何をドローしてきたのか…?
このままターンを渡してくれた場合は、墓地のドライ・シュリンプでガリデス・ドラゴンを出して鎧殻龍をエクストラに戻す事はできるけど…!
「くはははは!!ここに来てああつらえ向きのカードが来たようだぜ!
手札からレベル2のチューナーモンスター『サイズ・キャタピラー』を召喚!」
サイズ・キャタピラー:ATK1000
なんだあの禍々しいチューナーモンスター…?
あのデッキには入ってなかったはずだから、あちら側が勝手に入れたカードだが…!
しかもレベル2、だと…!
ま、まさか…?
「今に見せてやるよ…闇に墜ちたテメェのエースの姿をな!
俺はレベル8のシェルアーマーにレベル2のサイズ・キャタピラーをチューニング!
深き深淵と、人知の及ばぬ海底より世界の支配者として現れろ!シンクロ召喚!蹂躙せよ『鎧殻黒龍 ダークネス・アーマー』!!」
『グオォォオォォォォォォォォ!!!』
鎧殻黒龍 ダークネス・アーマー:ATK3500
ああっ、こいつは…!?
どうして、かつての俺の心を巣食っていたそのモンスターが!?
そいつは上条遊里との戦いの時に消え去ったはずなのに!?
「な、なんつう禍々しい気配を感じるモンスターだ、こいつ!?」
「な、なんで…?そのモンスターはあの時に既に消え去ったはずなのに…?」
「俺が知るかよ?知らないうちに入ってたから使ってるだけだっての。
もしかして、気付かないうちにテメェ自身の心の闇がぶりかえしでもしたんじゃないのか?」
!?…俺自身の、心の闇がぶりかえした?
まさか、あの時の心の闇は…清算できていなかったというの?
「そんな…あぁ…!」
「どうしたんだ、ブラン!しっかりしろよ!」
「おいおい、適当な事言ったんだが…図星か?滑稽だな、オイ!
それじゃ、シンクロ素材となったサイズ・キャタピラーの効果を発動するぜ!
テメェの墓地のモンスター2体、ここはそうだな…オッドアイズ・ドラゴンとドライ・シュリンプを除外だ!」
っ、これでガリデス・ドラゴンは出せなくなってしまった…!
「いいねぇ、その困惑と絶望に塗れたテメェの表情!
さらに、ダークネス・アーマーがいる限り互いの守備表示モンスターは攻撃表示になって表示形式を変更できないんだぜ?」
「っ…!」
そう、こいつがいる限りは守りに徹してもほぼ無駄。
かつての俺の自暴自棄が生み出したこんな醜い闇のモンスターに、また俺は深い深淵の闇に飲み込まれてしまうの…!?
「しかも、こいつは1ターンに2度までテメェの発動した魔法・罠の効果は受け付けない。
ははは、これはもう決まったも同然かな?カードを1枚伏せてターンエンド!」
「俺は、もう…」
「勝手に心折れてんじゃねぇぞ、ブラン!!」
!?…この声は?
俺が深き闇に沈みかけるのに待ったをかけたのは…ユーゴ!?
「俺はお前に何があったのかは知らねぇ。
だがよ、例えそいつがお前の心の闇そのものだったとしてもだ。
そんなくだらねぇ奴に成す術ないまま、打ちのめされていいわけねぇだろ!!」
!!?…ちょっ、人の気も知らないで!
「そもそも俺達は動機は違くても、こんなふざけた事件を解決するために戦ってるんだ!
お前は俺に一度勝っている…だったら、こんな所で躓いてないでこの程度のことなんざ自分でどうにかしやがれ!!」
…ったく、簡単に言ってくれるな…まったく。
でも、今ので目が覚めた。
「…自分でまいた種くらいは自分でどうにかしないといけないか。
結局のところ、かつての自分の闇と向き合えないようじゃ話にならないわけだな。」
切欠はあの前髪野郎に洗脳されてたからとはいえ、その後も俺は暴走して様々なものを傷つけていたわけだ。
今まではその心の闇から逃げていただけかもしれないな。
暫くシンクロやエクシーズを使わなかったのも、『自分を見つめなおす』という名目での無意識下の逃げ口実だったのかもしれない。
その心の闇が今となって鎧殻黒龍の姿で目の前に現れた。
あの時程のおぞましさは感じられないし、違う可能性が高そうのは置いといてだ。
でも、もう迷わない。
きっかけは遊里やユーゴがくれた…後は自分でその闇に打ち勝たないとね!
「そうだ、例えそれが本当に俺の心の闇でも…ここで、打ち勝つ気概はみせなくちゃ!」
「あん?やれるもんならやってみろよ!!」
自分の心の闇に怯えているようじゃ何もできない。
闇に打ち勝ちたいなら勇気をもって、立ち向かえ!!
…今の手札じゃ正直どうにもならないから、このドローに全てがかかっているわけだが。
「このドローに全てがかかっている…俺のターン!!」
ドローしたカードは…!
さて、これはどうしたものかな…どう転ぶかわからないけど、不思議と上手くいきそうな感じだ。
まずは前のターンから握ってたこいつを使う!
「俺は手札から魔法カード『死者蘇生』を発動!自分か相手の墓地からモンスター1体を蘇らせる!
まずはこれで大切なものを返してもらおうか!俺の下へ戻って来て『鎧殻龍 シェルアーマー』!!」
『グオォォォォォォォォ!!』
鎧殻龍 シェルアーマー:ATK2600
死者蘇生はこの時のために温存させてもらったわけだ。
これで、トビーの魂が残してくれたシェルアーマーは返してもらったよ!
「んなっ、この状況で奪い返されただと…?」
「だが、このままじゃダークネス・アーマーには遥かに届かねぇが…?」
確かにこのままじゃ状況は何も変わらない。
だから、こうする。
「ここで、俺は魔法カード『
自分のフィールド・墓地から融合素材を除外し、ドラゴン族の融合モンスター1体を融合召喚する!
俺が融合するのは場のシェルアーマーと墓地のオッドシェル・オマール!」
「馬鹿な!?シェルアーマーを融合させるだと?」
「何を呼び出すつもりなのかはわからねぇが、俺はブランを信じるぜ。」
実際、シェルアーマーを融合素材にするのは初めてのこと。
実は俺のエクストラには何も描かれていない空白の融合モンスターを手に入れていた。
確か何かを見出した時に浮かび上がるとの情報があったのだけど、その姿が出始めた以上は今がその時。
これで何が出てくるのかはまだわからないけど、不思議と恐れはない。
「鎧纏いし龍よ!二色の殻持つ者よ!清流の導きにより力重ねよ!融合召喚!目覚めよ、闇を祓いし清らかな龍『甲殻聖龍 クリアネス・アーマー』!!!」
『キョァァァァァァァァァアア…!!』
甲殻聖龍 クリアネス・アーマー:ATK1900
――キララララ…!
「なんというか綺麗だ…これがブランの新たな切り札なのか…!」
融合召喚で呼び出したのは…神聖な印象を抱かせる程に透きとおった甲殻の鎧を纏い、ガラス細工を思わせる美しいドラゴン。
一見優しげな印象を受けつつも、力強い意志を感じさせるその姿…シェルアーマーにはこういった進化の可能性もあったんだね。
攻撃力とレベルは下がったけど、この新たな切り札であの闇を祓うべくこのデュエルに終止符を打ってみせる!
「だ、だが攻撃力は下がってるじゃねぇか…!
シェルアーマーを融合させて何を出すかと思えば、それじゃ攻撃力3500の鎧殻黒龍を突破する事なんざ…」
「できるよ…そして、これで決着を付ける!
バトル!クリアネス・アーマーでダークネス・アーマーに攻撃!」
言葉に反して声が震えているみたい。
口ではああ言っていても、本能的に自らを打ち負かす存在だと認識したみたい。
「だ、だがその攻撃は通させねぇぞ…念のためだ!
攻撃宣言時に墓地から『サイズ・キャタピラー』を除外して効果を発動!
テメェの攻撃モンスターのクリアネスを裏側守備表示にする!これで…」
「クリアネス・アーマーの第一の効果…1ターンに1度だけ、相手の発動した効果を受け付けない。」
「何だと!?」
まずは完全と言わなくても相手の発動するカード効果の耐性だ。
永続効果は普通に効いてしまうのが玉に瑕だけど、プレイングでカバーしないとね。
「厄介な耐性を…だが!」
「ダメージステップ開始時にクリアネス・アーマーのもう1つの効果を発動!
特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時にそのモンスターを除外し、アンタにその攻撃力分のダメージを与える!」
「ふざけんな!そんな効果を受けたら…じょ、冗談じゃない!
永続罠『海竜の加護』…しまった、ダメージステップじゃ発動できない!?」
確かにそれがあれば防げるけど、タイミングを見誤って発動できなかったみたいだ。
もっとも、1枚残ってる伏せカードはカウンター罠の『ウオッ!』。
除外された特定の種族をデッキに戻す事で罠の発動を防げるものだったのは黙っておこう。
今こそ、鎧殻黒龍という自らの心の闇が生み出した魔物を浄化する時!
「これでこんな馬鹿な真似は終わりだよ、三下。
今こそ穢れた闇を祓え、清き水の波動!喰らえ『浄化のクリア・ストリーム』!!!」
『キョァァァァァァ…!!』
――ザァァァァァァ……シュォォォォォォォ…!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
偽ブランシュ:LP2550→0
そして、この効果で除外された鎧殻黒龍のカードは跡形もなく消え去った。
本当になんだったんだろう?
だけど、それより…これで偽物を倒した!
「やったな、ブラン!」
「うん、これでまずは鎧殻龍を取り戻せた。
後は…こいつに色々とじっくり話を聞いておかないとね。」
あえなく深き深淵に墜ちそうになったけど、なんとか勝てた。
とりあえず、先だって鎧殻龍は取り戻せたけど…盗んだ俺のカードや他のデッキも返してもらわないと。
――ピカァァァァァ!!
今の光は…どうやら偽物の変身が解けたみたいだ。
やはりというか、頭部を隠した全身黒のライダースーツ姿の女だったが…さて、話を聞かないと。
そう考えて、倒れているそいつの方へ近づこうとするも…。
――コクッ…!
何事もなかったかのようにけろっと起き上がり…!
「ブラン、危ねぇ!」
「えっ…?」
――タタタタ…!
猛スピードでこっちに襲い掛かってきた!?
やっぱ、こいつは手荒な真似でもしないと止められそうにないか!
「っ、シェルアーマー!!」
『グオォォォォォ!!』
とりあえず、シェルアーマーを今の俺の最大出力でけしかける!
「これで大人しく…」
「フッ…!」
――ガッ…!
はぁっ!?蹴りでシェルアーマーの攻撃をいとも簡単に弾きやがった?
そんな、嘘…だろ?
冷や汗と悪寒が止まらない。
――ドゴォッ!!
――ピキッ!!
「がはっ…!!?」
「なっ…ブラァァァァァン!!」
あ…が……なっ…!?
今、俺…宙に浮かんで…?
自分の身に起きた事を今一つ理解できずにいた。
――ゴッ…!!
「あぐっ…!?…かはっ……」
ぐあっ…どうやら、あいつの蹴りで壁まで叩き付けられてしまったようだ。
っ…しかも…あの蹴り一発で肋骨辺りにヒビがはいったかもしれない。
ほんと、なんだんだ……こいつは…?
「フッ、他愛モナイ……デハ、奪ウトスルカ。」
なんてこった……シェルアーマーを奪い返したところまでは漕ぎつけたのに…このままじゃ……!
…拙い…全身痛くて身体が思うように動いてくれない……ちくしょう………!
「それ以上はやめろ!リン!!」
「……リン?」
え…今、ユーゴがあいつをリンって言ったら……反応しただと?
ちょっと待て…?何か様子がおかしくなった気が…!
「何ヲ言ウ?……リンデハナイ……我ガ名ハ、エスプリ。」
「ふざけんな!エスプリだかなんだか知らねぇが、そんな奴じゃねぇだろ!
背丈や体型、それにほのかに感じる香り…お前はまぎれもなくリンだろうが!」
「香りって…おま…げほッ!?」
思わず突っ込んでしまったけど……口から血が…!
思った以上に…これは……!
折角、ユーゴが説得してくれてるんだ…俺は大人しくしないと。
「他の奴は欺けても、幼馴染の俺には隠せねぇ!
俺がいない間にお前はどうしちまったんだよ!どうしてこんな真似をしたんだ!!」
「……!」
「答えてくれよ!リン!!」
――ビビビビビビ…!!
「グッ…」
彼の呼びかけに反応したのか、彼女のヘルメットのEの文字の点滅がおかしくなり…そして…!
「グァァァァァァァァァァァア……!!」
突然、頭を抱えて悶え苦しんだ…?
いったい、何が起こっているんだ…?
ユーゴもその様子を呆気に取られながら見ている。
「リン…?」
「グッ…ヒクカ…!」
――ビシュン!!
っ…あいつ、飛んで姿を消しやがった…!
だけど……彼女の背後に何かありそうだ。
「リン!!」
「…逃がしちゃった………か。」
「ぐ……!」
ここでようやく気絶してた親父さんの知り合いが目を覚ましたけど……もう遅い。
はぁ…結局…シェルアーマーしか……取り戻せなかったか……!
それに…俺のサイコパワーが……まるで通用しない相手だった……。
もう駄目……痛みで意識が……。
――――――
Side:ハンサム
拙いな、思った以上にあの男を病院へ運び出すのに手こずった…!
今、急いで南の路地裏の入口へようやく着いたところだ…!
こんなはずではなかったが、三人とも無事でいてくれ…!
「おい!しっかりしろ、ブラン!!」
この声は…ユーゴくん?
ブランくんの身にいったい何が…!
「みんな、無事なのか!」
「アンタは…!」
「…一足遅かったようだな、ハンサム。
犯人はユーゴ君の呼びかけに様子がおかしくなって逃げたそうだ。」
ユーゴくんと少しやられたみたいだが知り合いの警察こと通称『ダンディ』くんの無事は確認できた。
追い詰めたはずの犯人を取り逃がしてしまったみたいだが…今はそんな場合ではないようだ。
「俺は大丈夫だ…それより、あそこにいるブランが!」
「なっ…!?」
鬼気迫る表情でユーゴくんが指を指した方向を見ると…!
そこには壁に寄り掛かり、気絶して倒れているブランくんの姿が。
ここで何が起こったのかはわからないが、間違いなく犯人の手にかかってしまっただろう。
なんてこった…私が遅れたばかりに、ブランくんをこんな目に遭わせてしまうとは…!
「くっ、私が不甲斐ないばかりに…急いで病院へ運ばなくては…!」
「既に救急車は呼んである。私も奴に手酷くやられてしまったのでな。」
「悔しいが、俺も二人を抱えて病院へ行くのは無理だからな…」
――ピ〜ポ〜!
「やっと来てくれたみたいだ。」
ここで、救急車が到着したようだ。
やってきた救急隊員は急いでブランくんを担架に乗せる…彼女がもっとも深手を負っているからだ。
そして、私も付き添う事にする…心配なのと、何があったのか聞くためだ。
ブランくんと比べると軽傷なものの、怪我を負ったダンディくんもまた乗ることになった。
「すまないが、私はブランくんとダンディくんに付き添う事にする。
今日は色々疲れただろう、ユーゴくんは帰ってゆっくり休んでくれ。」
「あ…あぁ、わかった。」
ユーゴくんに帰宅を促すと、私も救急車に乗り込む。
ブランくん程のサイコデュエリストでさえもいとも簡単にやられてしまったのは信じがたい事だ。
だが、犯人の来ていたスーツ…恐らくは…!
――――――
Side:ブラン
「ううっ……!」
…知らない天井だ。
そういえば俺…あの黒いスーツの女、自称『エスプリ』にこっぴどくやられて……!
それで、病院送りにされたのか。
そして、視線を横に向けると親父さんの姿が。
「ようやく気が付いたみたいだね、ブランくん。」
「…親父さん……っ!?」
「まだ起き上がらない方がいい、無理は禁物だ。」
起き上がろうとしたらひどく痛みが走る…全身痛いし特に肋骨の辺りが。
自分の体を見てみると全身に包帯が巻かれている程だ。
「それで、全身打撲に肋骨骨折で全治一か月程度と診断されたが命に別状がなくてホッとしたよ。
とはいえ回復が早い傾向にあるようだけど、暫くは動けないと思った方がいい。
ブランくんのピンチに早く駆けつけられず、重傷を負わせてしまう結果になって申し訳ない。」
「いや、相手の力を甘く見ていた結果がこの様だ。
だから、俺こそ親父さんに心配をかけてごめんなさい。」
辛いけど、命に別状はないだけましだと思うしかなさそうだ。
どうもサイコパワーのお蔭か回復は早いらしいけど、暫くは無理するのは厳しそうだ。
何より、俺自身がサイコデュエリストで力があるという驕りが招いた結果がこれだ。
目の前にいる親父さんはもちろん、今は離れたところにいるミスティ達にも無駄に心配をかけることになるのが辛い。
「こちらこそ、君を無理させすぎてすまなかった。
ごほん…起きて早々申し訳ないが、差支えのない範囲であの時に何があったのか教えてくれないだろうか?」
「俺に付きっきりだったのは理解できるけど、その前にユーゴから話してもらえばよかったんじゃないですかね?」
「…すまん、気が動転していたのでな。」
親父さん、結構抜けてるところがあるのが玉に瑕だと思う。
まぁ、ユーゴとしても犯人の中身がアレだから考える時間は欲しいだろうしな。
だけど俺としては話さない理由がないのでその時のエスプリの事など、南の路地裏で起こった事を話す。
「成程…やはり、奴の正体はリンで間違いないようだな。」
「そうみたい…ユーゴの必死の呼びかけで苦しんで飛び去ったから、誰かの洗脳を受けているかもね。」
「そのようだな…それに、あのスーツ……恐らく私が追っているホシの…!
どうも、急がなくてはリンの身が危ないかもしれん。」
やっぱり、背後に恐らくは強化スーツを作った誰かがいるようだ。
本当なら、リンって子を使って何を企んでやがる…?
親父さんが追っていた何からしいけど…!
「だけど、今のままじゃどうにもできそうにない。
身をもって思い知らされたけど…あの異常な身体能力といい、デュエルや力尽くでどうにかなる相手じゃない。
デュエルに勝ったところで襲い掛かられるだけだし、何より俺の全力のサイコパワーがあいつにはまるで通用しなかったからな。」
最悪、殺されていたかもしれないからな…そうなる前に去ってくれたのが幸いだけど。
贋作のシグナーの力は消えたとはいえ、ここまで俺のサイコパワーが通用しない相手は初めてだ。
捕えられなかった悔しさはあるけど、それ以上に自分の無力さと得体のしれない恐怖を感じている始末だ。
救いがあるとすれば、今のところユーゴの呼びかけに反応するという事だ。
だけど、それだけだ。
「どうも、現状はユーゴの呼びかけに期待するしかないけど…あれだけじゃ駄目な気がするし。」
「そうなると、背後にいる黒幕を止めるしかないだろうな。」
今のままじゃイタチごっこが続くだけで、その間にも被害が出る一方だ。
そのためには、なんとかして早く黒幕の尻尾を掴まないとならないが…?
「だけど、心当たりはあるのか?」
「心当たりはあるが、その消息まではわからないのが現状だ。」
成程、だけど消息がわからないとあまり意味がない。
本当にどうする、親父さん…?
「それに私にはあまり時間が残されていない…この手は使いたくなかったが、止むをえん。
こうなったら、奴を動かすしかないか…!」
どうやら、その足取りを掴む方法は知っているみたいだけど…妙に渋っているのが気になる。
それに、あまり時間もないみたいで…それ程までにやばい人物を動かさざるを得ないみたいだが…?
「その人物の事は、悪いが君にも口出しはできない。
そして申し訳ないが急がねばならん、私はここから離れて取引に向かう。
一か月分の入院代は置いてあるが、どうか無理はしないでくれよ。」
「…親父さんも無理はしないで。」
「では、よろしく頼む…私の
そう言い残して親父さんはこの部屋を去ってしまった。
取引相手が俺にも口出し出来ない程とは相当やばそうだが、決断を早まらないでくれよ。
一方で俺のデッキはこの部屋にディスクとともに置いてあるのが確認できた。
無理はするなと言うが、俺としても前に使っていたデッキを奪われたまま黙って引き下がれるほど大人しくはできない。
それに、取引も多少は時間がかかるはず。
今のうちに少しでも回復に専念して、最低限立ってデュエルできる程度には動けるようにならないと。
今の俺に何ができるのかはわからないけど、出来る事は可能な限りやりたいから。
To Be Continued…
登場カード補足
甲殻聖龍 クリアネス・アーマー
融合・効果モンスター
星6/水属性/ドラゴン族/攻1900/守2600
「鎧殻龍 シェルアーマー」+レベル5以上の水属性モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは1ターンに1度だけ相手が発動した効果を受けない。
(2):このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。
そのモンスターを除外し、除外したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、除外されている自分のドラゴン族・水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
鎧殻黒龍 ダークネス・アーマー
シンクロ・効果モンスター
星10/水属性/ドラゴン族/攻3500/守2900
チューナー+「鎧殻龍 シェルアーマー」
(1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。
このカードの攻撃力は、その戦闘ダメージの数値分アップする。
(2):このカードは1ターンに2度まで、相手が発動した魔法・罠カードの効果を受けない。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのモンスターは全て攻撃表示になり、表示形式を変更できない。
解殻龍 ネイキッド・シェルアーマー
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/ドラゴン族/攻1600/守 900
レベル3モンスター×3
(1):このカードが「鎧殻龍 シェルアーマー」の効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を選んで墓地へ送る。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行うそのダメージ計算時に1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ1500アップする。
(3):このカードが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず持ち主のデッキに戻る。
CX 漆殻龍 シェルアーマー・アビス
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/ドラゴン族/攻2900/守2000
レベル4モンスター×4
このカードは「解殻龍 ネイキッド・シェルアーマー」を対象として発動する、「RUM」魔法カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んでこのカードの下に重ねてX素材とする。
(2):X素材を持ったこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の「鎧殻龍 シェルアーマー」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
イージス・キャンサー
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1100/守1600
「イージス・キャンサー」の(2)の効果はデュエル中1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。
このターン、このカードは戦闘では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
サイズ・キャタピラー
チューナー・効果モンスター
星2/闇属性/昆虫族/攻1000/守 200
(1):このカードがS素材として墓地へ送られた場合、相手の墓地のモンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
その相手モンスターを裏側守備表示にする。
シーフードカーニバル
通常魔法
(1):手札の水族・攻撃力1000以下の通常モンスター1体を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
リターン・ランク・アップ
通常魔法
(1):自分の墓地の「RUM」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
デストラクト・エスケープ
速攻魔法
「デストラクト・エスケープ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、対象のモンスターを破壊する。
復讐の波紋
通常罠
(1):自分の墓地のドラゴン族・水属性Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は300アップする。
その後、自分メインフェイズ1終了時まで自分はモンスターを召喚・特殊召喚できない。
海竜の加護
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの水属性モンスターは相手の魔法カード及びモンスターの効果を受けない。
(2):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。
自分フィールドのモンスターを全て持ち主の手札に戻す。
ウオッ!
カウンター罠
(1):罠カードが発動した時、除外されている自分の魚族・海竜族・水族モンスター1体を墓地に戻して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。