Side:ブランシュ
デッキ強奪事件の捜査が中々進まない中、親父さんことハンサムが俺にあるアイデアを勧めてきた。
そのアイデアとは…今しがた実践中である。
「ど、どうかな…?」
「はぁ?誰だ、お前…!?」
「ごめん、ブランシュなんだけど。」
「おお、中々いい感じに雰囲気が変わっているではないか!
これなら、犯人の目を誤魔化せそうだ。」
そういうわけで『変装』を実践する事になった。
亜麻色の長い髪のウィッグを付け、服装を赤と黒を基調としたものに変えてみた。
今までは白系統の服を身に着けている事が多かったから、だいぶ印象が変わるはずだ。
これで本当に上手くいくかどうかわからないけど…!
念のため、ユーゴとの戦いでも使った主要デッキとは別にもう1つデッキを持っていく。
「ぶ、ブラン…お前、胸あったっけ?」
「それはほっといて!これはパッドだよ、悪かったな!!」
「…わ、悪い。」
ユーゴってば本当にデリカシーに欠けてるっての、まったくもう…!
次、言ったらぶっ飛ばすよ…?
身長などはだいぶ改善したけど、バストは相変わらずお察しなんだよね。
ありすぎたら確実に困るだろうけど、微妙にある程度は欲しかったかもしれない。
「ごほん、気を取り直して…連続でデュエリストの魂たるデッキを強奪、まったく許されざる事件だ。
一刻も早く解決しなければならない案件だが、今までは上手く事が進まなかった。
だが、今回からはユーゴくんという新たな仲間が加わった。
この機にこの連続デッキ強奪事件に終止符を打つぞ、二人とも!」
「ああ!!」
「それで異論なし!」
親父さんが話を戻すと、事件解決に向けて気を引き締め直す。
なんとしても俺達が、このふざけた事件に終止符を打つんだ!
「手筈通り、囮役が人気のない路地裏へ行って迷い込んだふりをする。
今まではブランくんが有名すぎたが故に警戒されていただろうが、変装した以上は獲物を狙う犯人が姿をみせるだろう!
それと犯人はデッキを奪う前にデュエルを仕掛けてくるようだ。
犯人がデュエルに気を取られた瞬間、隠れておいたもう一人が犯人を捕まえる。
リスクを伴うが、今の時点ではベストな作戦だと思うがどうだろうか。」
「ああ、まずはそれでやってみようぜ。」
「それに、まずは犯人の姿を見ておかないとね。」
「よし!善は急げだ!囮作戦を決行する!」
そう、今回は二人一組で囮作戦を実行するのである。
今までは俺単独故に上手くいかなかった可能性があるが、雰囲気を変えて変装したら上手くおびき寄せられるかもしれない。
さらには隠れている捕獲役の人と行動を共にする事で捕獲の成功率を上げるわけだ。
ちなみに囮役は俺とユーゴ、捕獲役は親父さんともう一人知り合いを呼んでいるらしい。
もっとも、状況によっては囮役と捕獲役が逆になる事もありえなくはないから臨機応変にね。
ここからは二人一組となって2組に分かれる。
俺は親父さんと、ユーゴは親父さんのもう一人の知り合いと行動を共にする。
これ以上苦汁を飲むことになるのはもう沢山だ、これで決めてやる。
犯人よ、こんなふざけた事をしてくれたお礼はたっぷりしてやるぜ!!
異聞・遊戯王5D's 外伝 −esprit− Turn2
『立ちはだかる鎧殻龍』
さてと、まず俺が先行して近場である北側のガレット店近くの路地裏の入口へと着く。
ここで、親父さんから連絡だ。
『よし、まずは北の路地裏へ着いたようだな。
改めて辺りを調べてほしいが、既に犯人が潜んでいる可能性も考えられる。
私も近くで見張っているが、十分気を付けてくれ。』
「了解。」
親父さんが近くで見張っているとはいえ、気を付ける事に越した事はなさそうだ。
着慣れない恰好である以上、獲物として襲われる可能性は高そうだしな。
さてと、ここも単独で来たことあるけど…改めて調べてみたら何かわかるかもしれない。
っと…先に進んだところで不審な動きを見せる女がいるな。
十分に警戒しながらも、少しづつ近づいていく。
「…失礼いたします、貴方…デュエリストですよね?」
「ええ、そうですけど…?」
と、ここで向こうから話しかけられたか。
警戒しつつ、話を聞いてみることにする。
「よろしければ、私と一回デュエル致しませんこと?」
早速来たか、ここでいきなりデュエルの申し込みが。
デッキを奪う前にデュエルを仕掛けてくるという事だから、思ったより早くここまで漕ぎつけたな。
最初は念のため、サブのデッキをセットして、と…!
「ええ、お…こんな、わたしでよければ。」
「腕がなりますわね……それではいざ…!」
おっと、変装してるのに危うく自分の事を『俺』と言いそうになった。
お互いにデュエルディスクを構え、準備は万端だ。
「「デュエル!!」」
ブランシュ:LP4000
???:LP4000
さて、デュエルである以上は気を引き締めないと。
普段使い慣れてないデッキだからといって、負けてやるわけにはいかない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトでトドメ!『グレイスフル・ウェーブ』!!」
「…実に、いいじゃない。」
???:LP1600→0
なんだ、こいつ?
勝ったのはいいけど、まるで負けをもろともしてなさそうなのが気になる。
なんというか、得体のしれない恐怖さえ感じる。
「おほほ…!貴方、とても強いデッキをお持ちね。
その強いデッキ…私にくださらない?」
っ!?こんなふざけた事を言ってるという事は…やっぱりこいつが…!
そっちがその気なら…!
――ピィィィィィィィ!!
っ…うあっ…!
なんだこの光…眩しくて目が…!
「待ていっ!!」
この声は、親父さん…ここで駆けつけてきてくれたか!
それと…ようやく目が見えるようになったけど、こいつは…!
「…邪魔ガ入ッタカ。狩場ヲ変エルカ…!」
――ビシュン…!
なっ!?嘘だろ…?
こいつ、人間業じゃない速さで一瞬で逃げやがったぞ…?
しかも、あの住宅の屋根に一飛びで…!
サイコデュエリストである俺でもあんな芸当は無理だ…!
「なんつう奴だよ…!」
「くっ…なんなんだ、あいつは…?
一瞬にして他の人に変身するだなんて…?」
これでわかったのは、一瞬見えたのは犯人が黒のライダースーツみたいなのを着ていてフルフェイスのヘルメットを被っている事。
そして、少なくともとんでもない身体能力と他の人に化けれる変身能力を持っているとんでもない奴という事だ。
「っ…いかん、いかん!今はあいつの後を追わねばっ!!
あいつの飛んでいった方向からすると…カフェのある方の路地裏か。」
そうだ、驚いている場合じゃない…誰が相手でも捕まえないと。
犯人が逃げたのは…ユーゴたちのいる方の近くというわけだな。
そうなると、連絡しておくか。
「となると、我々はここを調べたのち…犯人がその次に逃げそうな方へ待機しよう。」
「そうだな、早速ユーゴに連絡しないと…もしもし?」
『お、ブランか…どうした?』
「犯人がそっちのいる方へ逃げやがった。
変身能力を持ってるから、誰かはわからないけど不審な奴がいたら気を付けて!」
『何っ、変身できるってマジかよ!
ま…だからって、ここで退くわけにはいかねぇけどな!』
となると、次はユーゴのいる組が相手になるはずだ。
だけど、俺達の相手は相当厄介だ…気を付けて。
――――――
Side:ユーゴ
今、俺はカフェの近くの路地裏の入口付近にいる。
けど、今しがたブランから連絡があって犯人がここに逃げ込んだらしい。
しかも、その犯人が変身能力とかを持っていて姿が特定できないそうだ。
思ってた以上に厄介そうな相手みたいだな、ったく!
『そちらもハンサムのいる組の方から連絡があったはずだ。
それによると犯人は相当な手練れの様だが、何事も用心してかかれ…!』
「わかってる。」
『私は近くで見張っているが、奴の隙を伺って突入させていただく所存だ。』
「ああ、そっちは頼んだ。」
ここでハンサムの知り合いの警察の男から連絡がきたわけだ。
兎に角、用心に越した事はなさそうだな。
いつでもデュエルできるように、セットは済ませて先へと進む。
そしてその中に人影は…あった。
「ねぇねぇ、デュエリストさんでしょー?」
「デュエリストさんじゃねぇ、俺はユーゴだ!」
「それはどうでもいいけど、あたしと勝負しよ?」
折角名乗ったのにどうでもいいって何だ!
っと、相手の姿は子供だが…こんな路地裏で待ち構えてたというのが不自然だ。
それと、確か犯人はデッキを奪う前にデュエルを仕掛けてくるんだったな。
「いいぜ、だが相手が誰だろうと容赦はしねぇ。」
「そうこなくちゃ!どんなデッキを使うのか楽しみ〜♪
それじゃあ、思い切りいくよ〜!」
「「デュエル!!」」
ユーゴ:LP4000
???:LP4000
とりあえず、得体のしれない奴だろうがまずはデュエルしてみないことにはな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「チャンバライダーでダイレクトアタック!」
「うふふふ…!」
???:LP900→0
なんだ?やけにあっさり勝てたな。
それに負けたというのに相手はこの余裕…なんとも気味が悪いぜ。
「あなたのデッキ、強いね〜♪
すごいな〜!欲しいな〜!……ちょうだい。」
っ、こいつ…いきなり声色が変わりやがった…!
っと、こんな奴にデッキを取られるわけには…!
――ピィィィィィィ!!
うおっ、まぶしっ!
くそ、何が起こって…!
「そこまでだ、デッキ強盗犯!貴様を確保する!」
「サッキノ男トハ違ウ奴ノヨウダガ…マタ狩場ヲ変エルカ…!」
「な…?」
ここでハンサムの知り合いの警察が乱入したところで、ようやく見えるようになったわけだが…!
さっきとは違い、黒いライダースーツみたいな格好だが…この体型は…!
――ヒュンッ!
「おのれ!逃がしたか!!
だが、奴のあの身体能力はなんなんだ…?ん…どうした、融合?」
「融合じゃねぇ!ユーゴだ!!アンタまで俺の名前間違えてんじゃねぇ!」
それに融合使いといったらブランの方だろうが!
ライディングで、何回も融合召喚してくる奴なんて滅多に見ないからな。
おっと、そんな事言ってる場合じゃねぇ…逃げられちまったか…!
「む、失礼した。だが、そんな事より奴を追わねばなるまい。
逃げて行った方向からすると、駅の方か…なら、ハンサムらがじきに駆けつけるだろう。
我々は先に南側へ待ち構えているとしよう。」
「お、おう…そうだな…!」
だが、あの体型の女…俺には心当たりがある。
信じたくはねぇが、あいつは恐らく…!
とりあえず、ブランに連絡しておかねぇとな。
――――――
Side:ブランシュ
先ほどユーゴの方も犯人を取り逃がしてしまったみたい。
これで2度も取り逃がしてしまったことになるわけか。
それと、ユーゴは犯人の体型に見覚えがあるようだ。
それで、今は連絡を受けて駅の方の路地裏の入り口にいる。
どうも、こっちの方に逃げたみたいだからな。
『犯人を二度も取り逃がしてしまったが、次こそそうはいかん!
だが…身体能力といい変身といい、どうも犯人はただの人間に思えん…!
危なくなったら、すぐに呼んでくれれば駆けつけよう!』
「了解。」
『では、ブランくん…今度も気を付けてくれよ。』
もっとも、俺もサイコデュエリストである時点でただの人間じゃないけど。
あの犯人ほどの身体能力や変身能力はないとはいえ、本気を出した時の物理的な破壊力は自分で言うのもなんだが半端ない。
今回ばかりは、流石にサイコパワーを出し惜しみしている場合じゃなさそうだ。
さて、路地裏を調べようか…そう思っていたら…!
――ヒュンッ!!
なっ…!上の方に一瞬人影みたいなものが見えやがった…!
恐らくは…犯人だろうな…!
だけど…とりあえず、奥の方へ進むか…!
すると、最深部の方に誰かが倒れているのが見える…武闘家みたいな男がひどくやられていた。
くそっ、時すでに遅かったわけか…!
「ねぇ…大丈夫?しっかりして!」
「う…ぐ…っ、この胸の苦しみは果たして痛みなのか…?」
「何かあったのか?ブランくん!」
と、ここで早くも親父さんが駆けつけてくる。
「まだ何も聞いていないけど、どうも犯人に出し抜かれた可能性が高そうだ。」
「くっ、なんてこった…!それで、君…いったい何があった?」
「実はつい先ほど、ここで修行していたら…横ハネの髪型をした少女がデュエルを挑んできた…!」
横ハネの髪型の少女…?
どうしてだろう、何か覚えがあるような気が…?
「それで…?」
「それで、ボコボコにやられてしまった。
シェルアーマーだかそういう名前のドラゴンにワシの心は乱された。」
「なっ…!」
「どうした、ブランくん…?」
どうしたもこうしたもあるかよ…!
シェルアーマーといったら今は盗まれている鎧殻龍やその派生の事だ…なによりドラゴンだしな。
しかも横ハネの髪型の少女といったら、昔の俺の姿の可能性が高い。
「そのシェルアーマー…ほぼ確実に、元々俺が持ってた奴だ!犯人め、やってくれやがったぜ…!」
「何だって…!ブランくんのデッキを盗んだのもそいつだったということか。」
そう、俺の姿をした奴が持ち去ったというミスティの証言も犯人の変身能力のせいだろうな。
俺の姿と俺のデッキで好き勝手されたと思うと、犯人に対しさらに怒りが込み上げてくる。
「だが、今は聞き込みが先…その事は後だ。
それですまない、話を続けてくれ。」
「ああ、そして彼女はワシのデッキを何かの力で排出して奪っていった。
ううっ、思い出すだけで……ああっ!」
「わかっていたが、遅かったか。」
だが、ここで唸っていても仕方がない。
まずはどこへ行ったかを割り出さないと。
「それで、犯人は…?」
「う、うむ…残念ながら、その子は南の方へ飛んで行ってしまわれた。」
「ブランくん、南側に路地裏は一つ!
ユーゴくんの方が先に向かっているだろうが、君も直ちに行って犯人を追い詰めてくれ!」
残る路地裏は既にユーゴの組が向かったはずだけど、相手は昔の俺の姿になりすましたみたいだからな。
そうなると…できれば、俺の手でなんとかしたいところだ。
「彼を病院へ運んでから、すぐに私も向かう!では、先に行ってくれ!」
「ああ、これ以上奴に好き勝手させるわけにいかない理由がまた一つ増えたからな…!」
そうして俺は南側の路地裏へ急行する事になった。
絶対にここで追い詰めて、犯人を捕まえてやる!
そして、シェルアーマーが入った俺のデッキを必ず取り戻してみせる!
もちろん、他の盗まれたデッキも取り戻すけどな…!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
さて、南側に唯一ある路地裏に到着と。
既にユーゴたちが着いているはずだけど…今度こそ奴を捕まえないと。
『ここまでくれば袋の鼠!さっきの男の姿の証言からすると…』
「ああ、恐らく昔の頃の俺に化けてやがるだろうな。」
『何を考えてるのかわからんが、これ以上逃がすわけにはいかん!
今度こそ奴を捕まえよう!じきに私も隙を伺って突入する!
ユーゴくんたちが先行してるだろうが、よろしく頼むぞ!』
「そうそう、少々手荒な真似するけどいいかな?
相手もとんでもない身体能力の持ち主だから、やむを得ないところがあるから。」
『ああ、無茶しない程度にな。』
さて、今度こそ逃がすわけにはいかない。
本当に通用するのかわからないけど、サイコパワーを開放してでも奴を捕えなきゃな。
今度ばかりは…サブではなく本命のデッキでいかないとな。
さて、奥へと進まないと…!
「ぐ…あぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
警察:LP1100→0
この声は…親父さんの知り合いか!?
悲痛そうな声からすると、そうとうこっぴどくやられたっぽい。
「ぐ…ぬかった…!」
――ドサッ!
「おい、アンタ…しっかりしてくれ!くっ、今度は…」
ユーゴもいるけど、今回は捕獲役がデュエルを仕掛けたという事か。
そして、犯人は…案の定、昔の目が死んでいた頃の俺の姿をしていた。
テメェ、その姿でよくも好き勝手してくれやがったようだな…!
「くっははははははははは…!!いい様じゃねぇかよ、オイ。
それじゃ…デッキを奪う前に白スーツ、テメェも血祭りにあげるとするか!!」
「…これ以上好き勝手させるか!!行け、オッドアイズ!!」
『ガァァァァァァ…!!』
――ブンッ…!
「チィッ…誰だ、俺の邪魔しやがる奴は!」
「なっ…オッドアイズだって!?ということは…!」
今でも結構本気だったのにスカしたか…あいつの身体能力、半端ないな。
だが、牽制としては十分だろう。
昔の自分の姿をした奴が相手というのは妙な感じだが、ここからは俺が行かせてもらうぜ?
「よくもまぁ…昔の俺の姿とデッキで色々好き勝手してくれたな、三下。」
「テメェは…あの時の!」
「俺はブランシュ・ノーチラス!昔の俺の姿で暴れているアンタを止めに来た!
それ以上、トビーの魂が残したものを汚すのは許さない…!
今度は本物のサイコデュエルをお見舞いしてやるから、覚悟しやがれ!」
変装してるのに本名名乗ってどうすると言われようともう関係ない。
正体をバラしてしまった以上、ウィッグも邪魔なだけなので外しておく。
ここからは見かけは昔の俺との戦いでもある…誰であろうと邪魔はさせない。
「おい、ブラン!サイコデュエルってどういうことだよ…?それに、俺はまだ…」
「話は後だ、この姿の奴だけはどうしても俺が始末を付けなきゃならない。
悪いけど、ユーゴ達は下がってて…!」
「なんだか、分からねぇけど因縁あるなら仕方ねぇか…」
分かってくれて助かる。
奴の使うであろうデッキの元々の持ち主だからこそわかるものがあるってものだろう?
いずれにしろ、ここで終わらせなくちゃ。
「ハハハハハ!やれるものならやってみな、ブランシュ!
何より、テメェの本来のエースはこっちの手中にあるんだからよ!!」
「アホか、今はあの時の俺とは一味も二味も違うんだ。
兎に角…後はデュエルで白黒付けて、ここで終わらせる!」
これ以上、トビーの魂が生み出したシェルアーマーで好き勝手させないためにもな。
そして、お互いにデュエルディスクを構え…準備ができた、始めようぜ。
「「デュエル!!」」
ブランシュ:LP4000
偽ブランシュ:LP4000
「先攻は貰うぜ、俺のターン!まずは手札から『コロソマ・ソルジャー』を召喚!」
コロソマ・ソルジャー:ATK1300
「コロソマ・ソルジャーが召喚した時、手札の水族か魚族を墓地へ送り1枚ドロー!
さらに、水属性の効果のコストで墓地へ送られた事で『エビカブト』の効果を発動!
これによりデッキから水族で攻撃力800以下の通常モンスター『カニカブト』を特殊召喚できる!」
カニカブト:DEF900
成程、やはり盗んだ俺のデッキを使用してきたか。
早速、これでレベル3のモンスターが2体揃ったわけだな。
「俺はレベル3のコロソマ・ソルジャーとカニカブトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!海底に潜みし、獰猛な牙!待ち構えろ『渦潮のアントリオン』!!」
『シャァァァ…!』
渦潮のアントリオン:ATK1900 ORU2
「いきなりエクシーズ召喚しやがったか…!」
「まずは渦潮のアントリオン…順当なところか。」
こいつは素材を使う事でエクストラデッキから出る奴を牽制する効果があるからな。
様子見で出すランク3としてはもってこいといったところだ。
「カードを2枚セットしてターンエンド。」
「俺のターン!」
アレが手札に来ちゃったか…だけど、この手札ならまずはこいつだな。
「まずは手札から魔法カード『シェルアーマー・フュージョン』を発動!
この効果で俺の手札・フィールドから融合素材モンスターを墓地へ送り、『甲殻』の融合モンスター1体を融合召喚する!」
「融合だと…ははっ、デッキを取られてそんな時代遅れの召喚法に頼るしかないってかよ?」
時代遅れねぇ…?そんな馬鹿な事言ってられるのは今の内だけだ。
今の融合はシンクロやエクシーズに引けを取らないと思うし、事前に展開しなくてもいい以上は速さならこっちに分がある。
それに勘違いしてもらっちゃ困るけど、盗まれる前からこっちが今の俺の主要デッキなんだ。
昔の俺も時代遅れなんて思った事一度もないから、ただの挑発だろうけれども。
「俺が融合するのは手札の『ガントレット・カメノテ』と『ザリガニカブト』!
甲殻纏いし者よ、磯の爪と共に潮渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!融合召喚!そびえ立て『甲殻巨爪ジャイアント・カメノテ』!!」
『グググッ…!』
甲殻巨爪ジャイアント・カメノテ:DEF2500
ここで俺が出したのはでかいカメノテというべきものだ。
さて、ここでどうでる?
その前に、手札から墓地へ送られたこいつの効果を発動するけど。
「さらに、手札から墓地へ送られた『ザリガニカブト』の効果を発動!」
「おいおい、融合してまで出したのは壁か?だったら、無防備にしてやるよ!
エクストラからモンスターが出された事でそいつにチェーンする形でアントリオンの効果を発動!
オーバーレイユニットを1つ使い、そのモンスターの表示形式を変更してその効果を無効にする!『メイルストローム・カレント』!!」
渦潮のアントリオン:ORU2→1
甲殻巨爪ジャイアント・カメノテ:DEF2500→ATK1800(効果無効)
ここで使ってきたか…攻撃力はこちらの方が下ではある。
でも、こいつに対して使われても大して痛くないんだけどな。
「おいおい…効果が無効にされた上に、やや低めな攻撃力を晒しちまったじゃねぇか。」
「まぁまぁ、慌てるなよ。まずはザリガニカブトの効果でデッキから『ザリガン』と『カニカブト』を1体ずつ手札に加える。
そして、デッキから水族・レベル3以下のモンスター1体を墓地へ送り、ジャイアント・カメノテの効果を発動!」
「はっ、馬鹿じゃねぇのか!効果が無効にされてるのに発動してどうすんだ?」
「果たして、馬鹿なのはどっちかな?」
これは本来、相手の攻撃表示モンスターの表示形式を変更するというものでこれ自体は無効になる。
ただし、これにはデッキから特定のモンスターを墓地へ送るというコストがある。
裏技じみたものだけど例え効果が無効にされようと、コストを払う事はできるんだ。
「これの効果そのものが無効になるのは仕方ない。
が、そのコストで墓地へ送った『フリーズ・シュリンプ』を除外し効果発動!
この効果で手札・フィールドから融合素材モンスターを墓地へ送り、『甲殻』の融合モンスター1体を融合召喚する!」
「なっ!?テメェ、そっちが本命か!舐めた真似しやがって!
だったらこの瞬間、速攻魔法『
これにより俺の場のランク3以下のエクシーズ1体をランクアップさせ、
「何っ、ランクアップもできるのか!?」
やはり、このタイミングで使ってきたか…エクシーズを進化させる
まぁ、想定通り過ぎるが…ここで出してくるとしたら、アレしかない。
「俺はランク3の渦潮のアントリオンでオーバーレイ・ネットワークを再構築!
カオスエクシーズ・チェンジ!混沌の力を開花し、海底より飛翔せよ!『
『ギシャァァァァァァ!!』
CX 潮風のカゲロウ:ATK2300 ORU2
まぁ、こいつだろうな…これなら後に出たモンスターを処理できるからな。
だけど、本当にこのタイミングで出してよかったのかな?
「まぁ、そいつが出てくるわな。
だけど、出すの少し早まったんじゃないか?」
「は?何を言ってやがる?」
恐らくは先ほどのザリガニカブトの効果からカブトザリガン辺りが出ると思ってたのだろうけど、それはどうかな?
融合素材を決定するのは発動時ではなく、効果処理時…それを思い知らせてやる!
「つまり、こういうことだ…俺が融合するのは手札の『オッドアイズ・ドラゴン』と『ザリガン』!
鋭き棘よ、神秘の竜と共に潮渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!融合召喚!現れろ『甲殻激竜オッドアイズ・ガリデス・ドラゴン』!!」
『ガァァァァァァァァア!!』
甲殻激竜オッドアイズ・ガリデス・ドラゴン:ATK2000
「チッ、まずは潮風のカゲロウがエクシーズ召喚した事で第一の効果で『カゲロウブリーズトークン』が生み出される!」
「それにチェーンする形でデッキからレベル3モンスター1体を墓地へ送り、ガリデス・ドラゴンの効果を発動!
このカードが融合召喚に成功した時、相手の特殊召喚されたモンスターの潮風のカゲロウを手札に戻す。
潮風のカゲロウはエクシーズ…よって、代わりにエクストラに戻す!『ボルテクス・ウェーブ』!!」
そう、この場合は融合召喚時に効果を発揮できるモンスターを出せばいいというわけだ。
「だが、テメェが攻撃力1500以上のモンスターを特殊召喚した事で潮風のカゲロウのもう1つの効果が発動する事に変わりはない!
カオスオーバーレイユニットを1つ使い、その特殊召喚されたモンスターをデッキに戻す!『メイルストローム・ホール』!!」
CX 潮風のカゲロウ:ORU2→1
――ドバッシャァァァァァァァ!!
もっとも、これではカゲロウの効果そのものを止める事は出来ない。
とりあえず、どちらもエクストラに戻されてしまったというわけだ。
ガリデス・ドラゴンの役目は9割方遂行できたから問題ないけど。
「凄まじい効果の応酬だ…どっちも大型は戻されたみてぇだが。」
「だが、いずれにしろ『カゲロウブリーズトークン』(星5・水・風・攻1600/守0)は特殊召喚されるぜ!」
カゲロウブリーズトークン:DEF0
まぁ、それについては仕方ない。
もっとも、こちらもガリデス・ドラゴンで墓地へ送ったモンスターの処理が始まるところだ。
「ここで、水属性のガリデス・ドラゴンのコストで墓地へ送られた『エビカブト』の効果を発動!
デッキから水族・攻撃力800以下の通常モンスター『カニカブト』を特殊召喚する!」
カニカブト:DEF900
盤面的には現状はどっちもどっちというところだ。
でも、こっちはまだ展開を続けさせてもらうけどな。
「ここで俺の場に水属性モンスターが存在するため墓地の『ガントレット・カメノテ』を除外し、手札の水属性1体を捨てる事で効果を発動!
デッキから『甲殻』と名のつくモンスター『甲殻神騎オッドシェル・オマール』を手札に加える。
そして、水属性のコストで手札から墓地へ送られたチューナーモンスター『ライン・ペンシル』の効果を発動し自らを蘇生する!」
ライン・ペンシル:DEF900
「これでチューナーとチューナー以外のモンスターが揃った…という事は!」
普通はそう思うよな…だけど、今やるのはそれじゃない。
「括目せよ!俺は魚族のライン・ペンシルと水族のカニカブトをリリースし、アドバンス召喚!
二色の殻を纏いし者、ここに現れろ『甲殻神騎オッドシェル・オマール』!!」
『ヌオォォォォォォォオ!!』
甲殻神騎オッドシェル・オマール:ATK2500
ここで出したのは、殻が二色に分かれたでかいロブスターみたいなもの。
こいつはわざわざ2体のモンスターをリリースして、アドバンス召喚するだけの価値は十分あるはずだ。
「シンクロできる状態で、わざわざアドバンス召喚を選びやがっただと…?」
「生憎、今までのようにシンクロやエクシーズばかりに頼るつもりはないからな。
オッドシェル・オマールの効果を発動!違う種族の2体の水属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した時、2種類の効果から1つを選んで使用できる!
俺は1つ目の効果を適用し、アンタの場と手札から1枚ずつ選んでその合計2枚をデッキに戻す!」
「つまり、対象を取らずに2枚のカードをデッキバウンスできるのか…凄まじい効果じゃねぇか。」
こいつの強みは手札・フィールドの両方に対しての対象を取らないデッキバウンス。
ちなみに、手札とフィールドのカードが片側でもないと適用できないのが玉に瑕だ。
「強力さの代償として、この効果の適用後はターン終了までアンタに与えるダメージは半減するが。
で、これで戻すのは残りのセットカードと俺から見て右のカードだ!喰らえ『バーチカル・スプラッシュ』!!」
『フゥゥゥンッ…!!』
――ザバァァァァァァァァァ!!
「テメェ…場のカードだけでなく、ハンデスまでしやがって…!」
「俺のためにも、ここの街のみんなのためにも、こんなところで負けるわけにはいかないからな。
バトル!まずはジャイアント・カメノテでカゲロウブリーズトークンを攻撃!」
――ズシャァァァァァァ!!
まずはトークンを撃破。
これであいつの場ががら空きになった。
もっとも、このターン中はダメージは半分だけどな。
「続いて、オッドシェル・オマールでダイレクトアタック!『ツヴァイ・シュラーク』!!」
――ドガァァッァァァァァァァア!!
「…やってくれるぜ、クソが。」
偽ブランシュ:LP4000→2750
やはりというか、ダメージを受けてもものともしてないように見える。
実はサイコパワーの出力を結構出したつもりなんだが、どうしたものか。
いずれにしろ、このターンはここまでだな。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド。」
「いい気になるなよ…テメェなんざ、今にぶっ殺してやるからな!!
俺のターン!手札から魔法カード『潮の満ち引き』を発動!
手札の水属性1体を墓地へ送り、俺は2枚ドロー!ここで手札から『浅瀬のニンフ』を召喚!」
浅瀬のニンフ:ATK1100
ここであいつが出してきたのは妖精の名ではあるけど、どうあがいてもヤゴ。
だけど、効果は墓地の水属性のチューナー1体を釣り上げられるものという中々強力なものだ。
もっとも融合主体に変えてからは、碌に使っていないんだよね。
「浅瀬のニンフが召喚に成功した時、俺の墓地の水属性チューナー1体を効果を無効にして特殊召喚できる!
これにより、潮の満ち引きのコストで墓地へ送ったチューナーモンスター『ネオン・ピライバ』を特殊召喚するぜ!」
ネオンピライバ:DEF1400(効果無効)
これで2体の合計レベルは8…という事は恐らくアレが来るはずだ…!
「くはははは!今に出してやるよ、テメェのエースをな!
俺はレベル3の浅瀬のニンフにレベル5のネオンピライバをチューニング!シンクロ召喚!折れぬ心をその身に宿し、深淵より浮上せよ!『鎧殻龍 シェルアーマー』!!」
『グ、グオォォォォ…!!』
鎧殻龍 シェルアーマー:ATK2600
「遂に出されてしまったか、俺の本来のエースが…!」
「こいつがブランの本来のエースモンスター…只ならねぇ迫力だな。
けどよ、何か嫌そうに従ってるようにしか見えねぇんだよな。」
お前もそう思うか、ユーゴ。
俺としても、こんな偽物に使われているのが不本意そうに感じる。
「どんな気分だ?テメェのエースが牙をむく様はよ!まずはそっちの雑魚から潰してやるよ!
バトルだ!シェルアーマーでジャイアント・カメノテに攻撃!粉砕しろ『アクアフォール・ハンマー』!!」
まったくもって嫌な気分だ、鎧殻龍自身にしてもそうだろう?
で、早速突っ込んでくるみたいだが…ダメージは通す。
――バガァァァァ!!
「がぁぁぁぁ…くっ!!」
ブランシュ:LP4000→3200
流石に俺のエースモンスターだけあって来る衝撃が半端ない。
でも、この程度は想定内だ。
「そして戦闘で相手モンスターを破壊した事でシェルアーマーの効果が…発動できないだと!?」
「…その目で俺の場をよく見てみな。」
「は?馬鹿な…!?」
甲殻巨爪ジャイアント・カメノテ:ATK1800
悪いけど、素直に鎧殻龍をエクシーズに進化させてやるつもりはないからな。
今回はちょっとした仕掛けを使って、こいつを守らせてもらったわけだ。
「破壊されてないだと!?テメェ、いったい何をしやがった!!」
「残念だったな、墓地から『シェルアーマー・フュージョン』のもう1つの効果を使ったんだ。
俺の場の『甲殻』と名のつくモンスターが破壊される場合、墓地のこのカードを代わりに除外できる。
つまりこの効果でジャイアント・カメノテを戦闘破壊から守ったわけだけど、どうする?」
「っ…おのれぇぇぇぇ!!」
鎧殻龍は本来、俺のエースだ。
テメェのような偽物風情が思い通りに使えると思うなよ、三下!
さあ、お楽しみはこれからだ!昔の俺の姿に化けて悪さした事を後悔させてやる!
To Be Continued…
登場カード補足
鎧殻龍 シェルアーマー
シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/ドラゴン族/攻2600/守1900
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「鎧殻龍 シェルアーマー」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動できる。
ランク3・攻撃力2000以下のXモンスター1体を、このカードの上に重ねてエクストラデッキからX召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は500ダウンする。
甲殻巨爪ジャイアント・カメノテ
融合・効果モンスター
星5/水属性/水族/攻1800/守2500
「ガントレット・カメノテ」+レベル3以下の水族モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、攻撃力の数値を適用してダメージ計算を行う。
(2):1ターンに1度、デッキから水族・レベル3以下のモンスター1体を墓地へ送り、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更する。
渦潮のアントリオン
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/昆虫族/攻1900/守1600
水属性レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更し、その効果を無効にする。
CX 潮風のカゲロウ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/昆虫族/攻2300/守1400
水属性レベル4モンスター×3
(1):このカードがX召喚に成功した場合に発動する。
自分フィールドに「カゲロウブリーズトークン」(水族・風・星5・攻1600/守0)1体を特殊召喚する。
(2):このカードが「渦潮のアントリオン」をX素材としている場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・特殊召喚した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その攻撃力1500以上のモンスターを持ち主のデッキに戻す。
甲殻神騎オッドシェル・オマール
効果モンスター
星7/水属性/水族/攻2500/守2100
(1):1ターンに1度、このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):種族の異なる2体のモンスターをリリースしてこのカードがアドバンス召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手に与える全てのダメージは半分になる。
●相手の手札・フィールドのカードをそれぞれ1枚選び、その2枚を持ち主のデッキに戻す。
●次の相手ターン終了時まで、相手はレベル4以下のモンスターを召喚できず、レベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
ガントレット・カメノテ
チューナー・効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 800/守1000
「ガントレット・カメノテ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに水属性モンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外し、手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから「甲殻」モンスター1体を手札に加える。
エビカブト
チューナー・効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 550/守1000
「エビカブト」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「カニカブト」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから水族・攻撃力800以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。
ライン・ペンシル
チューナー・効果モンスター
星3/水属性/魚族/攻 400/守 900
「ライン・ペンシル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードはX召喚の素材にできず、S素材とする場合、水属性モンスターのS召喚にしか使用できない。
(1):このカードが水属性モンスターの効果を発動するために手札から墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
ネオンピライバ
チューナー・効果モンスター
星5/水属性/魚族/攻 700/守1400
このカードをS素材とする場合、水属性モンスターのS召喚にしか使用できない。
(1):このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。
浅瀬のニンフ
効果モンスター
星3/水属性/昆虫族/攻1100/守 300
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地の水属性のチューナー1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
シェルアーマー・フュージョン
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、「甲殻」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):自分フィールドの「甲殻」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
潮の満ち引き
通常魔法
(1):手札から水属性モンスター1体を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
RUM−クイック・エボリューション
速攻魔法
「RUM−クイック・エボリューション」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのランク3以下のXモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じ種族でランクが1つ高い「CX」モンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてエクストラデッキからX召喚する。