遊里:LP4000  SC1
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK3000(自身の効果適応)
ダーク・マジシャン・ガール:ATK2500


亜美:LP3250  SC1
コズミックトークン:ATK500(×2)



Side:遊里


先手は取ったけど、亜美の場には2体のマイナスレベルのトークンが居るから油断は出来ないわ。
このトークンはシンクロの素材にも、最上級モンスターのアドバンス召喚にも使えるからね――もしも地縛神が手札に在るなら最悪だわ…!

だけど、だからと言って只でやられる心算は毛頭ないけどね!

「カードを2枚セットしてターンエンド。」
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK3000→2500


「私のターン!!」


遊里:SC1→2
亜美:SC1→2



「私はダークチューナー『ヴェルズ・クロスブレイド』を召喚!」
ヴェルズ・クロスブレイド:ATK1650


ダークチューナーって事は、狙いはダークシンクロ――おまけに合計レベルは-9……あのトンでもモンスターを呼ぶ気な訳か……

まぁ、呼ぶなら呼びなさい亜美……ダークシンクロもダークエクシーズでも使いたければ、気の済むまで使えばいいわ――其れで満足なら。
生憎と、アタシはそんなモノに屈する気は皆無だからね?………アンタがどんな戦術で挑んできても、アタシは其れを粉砕するだけよ!!












異聞・遊戯王5D's Turn51
『Over Drive True Duel!!』











「敗北の冥府に送ってやるわ遊里!!
 私はレベル-3のコズミックトークン2体に、レベル3のヴェルズ・クロスブレイドをダークチューニング!!
 侵略の波動よ、終焉の龍の魂をも喰らいて真の終焉を世界に呼び込め!ダークシンクロ…蹂躙せよ『ヴェルズ・ギドラー』!!!」

『Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!』
ヴェルズ・ギドラー:ATK2750



来たわね、ヴェルズ・ギドラー……!!
大概反則な効果だけど、その効果も乱用するだけじゃ隙だらけ――手札から『エフェクト・ヴェーラー』を捨てて効果発動!

このターン相手モンスター1体の効果を無効にする!!――此れでギドラーの効果は無効になって、その効果は使用できないわよ!!


「ち……流石に簡単には通してくれないか。
 だけど私にはまだ手がある!私の場に『ヴェルズ』と名の付くマイナスレベルのモンスターが存在する時このカードは特殊召喚できる!!
 出でよ、『ヴェルズ・ガーディアン』!!」
ヴェルズ・ガーディアン:DEF2650


「そして『ヴェルズ・アイアン』は、ヴェルズのダークシンクロモンスターが存在する時に特殊召喚できる!!」
ヴェルズ・アイアン:ATK1850


効果を無効にしたと思ったら、今度はマイナスレベルのモンスターが2体……間髪入れずの連続攻撃とは、正直驚いたわ亜美。


「この程度で驚くなよ遊里!
 私はレベル-4のヴェルズ・ガードナーと。同じくレベル-4のヴェルズ・アイアンをダークオーバーレイ!!
 破壊の権化たる氷の龍よ、闇の力を得て敵を氷結破砕せよ!ダークエクシーズ……一撃滅殺『ヴェルズ・ティアマト』!!」

『Shaaaaaaaaaa!!!!』
ヴェルズ・ティアマト:ATK2550


更に此処でか。
だけど其れでどうするの?確かにアンタが従えるモンスターはアタシのモンスターよりも攻撃力が高い所だけは認めるわ。

もっと言うと、エフェの効果も使っちゃったからコイツの効果は少しばかり面倒――尤もちゃんと対策はしてあるけどね。


「ティアマトの効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除いて、相手フィールド上の表側表示のカードを全て破壊する!!」

「当然そう来るわよね?……だけど其れは予測済み!!リバースカードオープン!トラップカード『ウィンディ・シールド』
 アタシの場に『輝天龍 シルバー・ウィンド』が存在する時、相手のカード効果の発動を無効にする!
 此れにより、ヴェルズ・ティアマトの効果発動は無効になり、シルバー・ウィンドとダーク・マジシャン・ガールは共々無傷で健在よ!!」

「ち……ならばスピードスペル『Sp-スピード・エナジー』を発動!
 エンドフェイズまで私の場のモンスターの攻撃力は、私のスピードカウンターの数×200ポイントアップする!
 私のスピードカウンターは僅か2つだけど、此れで攻撃力は400アップ!アンタのモンスターじゃ太刀打ち出来ない攻撃力になったわ!」
ヴェルズ・ギドラー:ATK2750→3150
ヴェルズ・ティアマト:ATK2550→2950



「此れならシルバー・ウィンドの効果を発動しても、確実に1体は倒す事が出来るわよねぇ!?」


確かに、ギドラーの攻撃対象になった方に効果を発動すれば、残るティアマトで効果を受けていないモンスターを葬れるわ。
……少しばかり評価を改めるわ亜美、アレだけアタシに負けたとあって、其れなりにアタシの戦術を読めるようになったみたいね?


「当たり前だ……私はお前を殺すためだけにダークシグナーになったのよ?
 今度は腹を突き刺すだけじゃ済まさない……四肢を引き裂いたうえで、心の臓を抉り出してやるわよ遊里!!!」

「悪いけどスプラッタはお断りね!
 大体アンタじゃ其れは絶対無理――もしも出来るって言うなら、このターンでアタシのライフを1ポイントでも削って見せる事ね?」

「舐めるんじゃないわよ遊里!!アンタの戦術なんて百も承知!
 自慢のトリプルエースの一角は葬らせてもらう!!ヴェルズ・ギドラーで、シルバー・ウィンドに攻撃!『トライ・デス・エッジ』!!」


まぁ、当然そう来るわよね?
だけど、甘いわ亜美!!トラップ発動『トライアングル・バインド』
このカードの効果で、ヴェルズ・ギドラーの効果は無効になり攻撃する事が出来なくなる!!……さぁ、如何する?


「ちぃ……バトルフェイズを終了し、カードを1枚セットしてターンエンド。」
ヴェルズ・ギドラー:ATK3150→2750
ヴェルズ・ティアマト:ATK2950→2550



「アタシのターン!!」


遊里:SC2→3
亜美:SC2→3


よし、良い引きだわ!!
アタシはチューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚し、その効果で墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』を守備表示で特殊召喚する!


ジャンク・シンクロン:ATK1300
ボルト・ヘッジホッグ:DEF800


「レベル2のボルト・ヘッジホッグに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
 切なる祈りが集う時、その祈りは龍の力を呼び覚ます!光射す道となれ!シンクロ召喚、導け『祈りの巫女 ホーリー・エルフ』!!」

『ζ§ΦΨδ』
祈りの巫女 ホーリー・エルフ:DEF2500



ホーリー・エルフの効果発動!
1ターンに1度、自身の攻撃を封じる代わりに、己の攻撃力を自分フィールド上のドラゴン族に上乗せできる!
この効果で、ホーリー・エルフの攻撃力1300ポイントをシルバー・ウィンドに上乗せするわ!!


その力もらい受けるぞ、祈りの巫女よ…!!
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK2500→3800


更にシルバー・ウィンドの効果をダーク・マジシャン・ガールに適応!!


此れで絶対最強~~~~!!!
ダーク・マジシャン・ガール:ATK2500→3000(破壊耐性)


「そんな……1ターンで、私のヴェルズ2体を上回るだなんて……そんな馬鹿な!!」


アタシの戦術を読んだのは見事と褒めてあげるけど、読みのレベルは浅かったわね?
アカデミアで数えきれないくらいアタシに挑んだくせに、シルバー・ウィンドの効果絡みの戦術しか読む事が出来ないんじゃ其処までだわ。

シルバー・ウィンドは確かにアタシのデッキのトップエースだけど、其れを攻略しただけで崩されるほどアタシのデッキは軟じゃないわよ?



このまま一気に押し切る!!

輝天龍 シルバー・ウィンドで、ヴェルズ・ギドラーに攻撃!!響け『シューティング・ストリーム』!!!!



――バガァァァァァン!!



「あがやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
亜美:LP3250→2200   SC3→2


「追撃!!ダーク・マジシャン・ガールで、ヴェルズ・ティアマトに攻撃!!」

ブラック・ラグナロク!!


――ドガァァァァン!!


「うおわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
亜美:LP2200→1750


またネタとしか思えない技を出してくれたわねガールは………今度本気でネタの仕入れ元を聞いた方が良いのかしら?
ともあれ、此れで状況は俄然アタシに有利になったわよ亜美?……此れでもまだアタシに勝つ心算で居る訳?


「勿論その心算よ遊里?
 ティアマトの効果で、デッキからカードを1枚選択して手札に加える――そしてリバースカードオープン!トラップカード『侵略者の言霊』
 私の場の『ヴェルズ』が破壊された時『インベーダー・トークン』(星1・闇・アンデッド・攻守0)を2体特殊召喚するわ!!」
インベーダー・トークン:DEF0(×2)


此処でトークン?


……いや、此れはある意味で最高の戦術だわ……ティアマトの効果で手札に加えたカードが『あのカード』なら、このトークンも生きて来る。
だけど、そうだとしたら割かしヤバいかもね?……アレの攻撃を防ぐ手立ては今のアタシの手札にはないし……取り敢えずは此れね。

「カードを1枚セットしてターンエンド。」
ダーク・マジシャン・ガール:ATK3000→2500


「私のターン!!!」


遊里:SC3→4
亜美:SC2→3



「クックック……感じるかしら遊里、アンタを地獄に叩き落とす使者の鼓動を!!」

「えぇ、嫌と言うほど感じてるわよ――本能的に不快感を催すアンタの切り札の鼓動とやらをね……」

「ならば、大人しくその使者の裁きを受けるが良いわ!!
 私はインベーダー・トークン2体をリリースし……現れよ、太古の世界から現代に蘇りし縛られた神…『地縛神 Ccapac Apu』!!!」



――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!



『ゴガァァァァァァァァァァァァァアァァァァァッァァ……!!』
地縛神 Ccapac Apu:ATK3000




来たわね地縛神――!!


「地縛神の効果は知ってるわよね遊里?地に縛られし神が顕現した今、アンタの勝利の可能性は消え去ったのよ!!
 フィールド魔法が存在する場合、地縛神はダイレクトアタックが可能になるモンスター……Ccapac Apuで遊里にダイレクトアタック!!」



!!

やっぱり改めて見ると、この巨体のダイレクトアタックは迫力があり過ぎるわよ!?……兎に角緊急回避!!!



――バガァァァァン!!


遊里:LP4000→1000    SC4→1
「やってくれるじゃない……だけど此れだけでは終わらないわ!!
 トラップ発動『痛みの代価-ペイン・ギフト』を発動!アタシが相手モンスターの攻撃で1000ポイント以上のダメージを受けた時に発動!
 アタシのスピードカウンターを1つ増やし、デッキからカードを1枚ドローする!!」
遊里:SC1→2


「地縛神を前にしても心が折れない?……恐怖を乗り越えたって言うの…!?」

「……確かに、前のデュエルでアタシが地縛神に恐怖を抱いた事は否定しないわ。
 だけど、その恐怖に何時までも捕らわれてたらデュリストなんてやってられないのよ!!……アタシは、もう地縛神なんか怖くないわ…!」

「其処まで吼えるか遊里……だったら地縛神を倒して見せるのね!!――幾らアンタでも其れは絶対不可能だと思うけどさ!!
 私はカードを1枚セットしてターンエンド!」


「アタシのターン!!」


輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK3800→2500
遊里:SC2→3
亜美:SC3→4




とは言っても、破壊不能のフィールド魔法『スピードワールド』がある以上、地縛神が無敵状態なのは否定できない。

だからと言って手が無い訳じゃないけどね。
アタシはホーリー・エルフの効果をシルバー・ウィンドに適応し、更にシルバー・ウィンドの効果をシルバー・ウィンド自身に適応するわ!!


力が満ちる……!!
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK2500→3800→4300


地縛神は攻撃できないけど、其れは逆に言うなら相手プレイヤーへのダイレクトアタックは可能って事でしょ?
輝天龍 シルバー・ウィンドで、亜美にダイレクトアタック!!打ち貫け『シューティング・ストリーム』!!!


「ダイレクトアタック!!
 だけどそう簡単には行かないわよ遊里!カウンタートラップ『攻撃の無力化』!此れで攻撃は無効になってバトルは強制終了よ!!」



躱された!?……此れは少しばかり拙いかも……


何れにしても地縛神を倒さないとアタシに勝利はない………

「カードを1枚セットしてターンエンド。」
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK4300→3800


だけど絶対勝ってみせる――サテライトとシティの皆の未来の為にも、絶対にね……!!
















 To Be Continued… 






登場カード補足



ヴェルズ・ガーディアン(ヴェルズ化『ビッグシールド・ガードナー』)
レベル-4    闇属性
戦士族・効果
自分フィールド上に「ヴェルズ」と名の付くマイナスレベルのモンスターが表側表示で存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
ATK50    DEF2650



ヴェルズ・アイアン(ヴェルズ化『鉄の騎士 ギア・フリード』)
レベル-4    闇属性
戦士族・効果
自分フィールド上に「ヴェルズ」と名の付くダークシンクロモンスターが表側表示で存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
ATK1850    DEF1550



ウィンディ・シールド
通常罠
自分フィールド上に「輝天龍 シルバー・ウィンド」が表側表示で存在する場合にのみ発動できる。
相手のカード効果の発動と効果を無効にする。



痛みの代価-ペイン・ギフト
通常罠
相手モンスターの攻撃によって、自分が1000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
自分のスピードカウンターを1個増やし、デッキからカードを1枚ドローする。



侵略者の言霊
通常罠
自分フィールド上の「ヴェルズ」と名の付くモンスターが破壊された時に発動できる。
自分フィールド上に「インベーダー・トークン」(星1・闇・アンデッド・攻守0)を2体、守備表示で特殊召喚する。



トライアングル・バインド
永続罠
相手モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターは効果が無効になり、攻撃宣言と表示形式の変更は出来なくなる。