遊里:LP3100 SC5
静寂の魔導師-サイレント・マジシャン:ATK3500
シェリー:LP3200 SC5
EndlessDragon~Z-ONE:ATK3000
Side:遊里
EndlessDragon~Z-ONE……来たわねシェリーの最強モンスターが!!
攻撃力3000はデュエルモンスターズにおける最強の証だけど、アタシのサイレント・マジシャンの攻撃力は3500――Z-ONEであっても攻
撃力は勝てないわ!!
「確かにこのままでは敵わないけれど、Z-ONEは相手フィールド上のモンスターの攻撃力を半分にする効果があるわ。
其の効果によって、サイレント・マジシャンの攻撃力は半減するわ。」
「攻撃力半減の効果ね……」
『く……力が――!!』
静寂の魔導師-サイレントl・マジシャン:ATK3500→1750
3000ポイントの攻撃力を備えながら、相手モンスターのステータスを半減するなんて、インチキ効果も良い所だわ此れは――相討ちを含め
て、攻撃力6000のモンスターでなければZ-ONEを倒す事は出来ないんだからね。
でも、だからこそ燃えて来たわ――シェリーの最強モンスターを打ち破ってやるわ!!全力で来なさいシェリー!!
異聞・遊戯王5D's Turn188
『終わりなき龍と、覇龍皇の激突』
「言われずともその心算よ遊里!
Z-ONEはシンクロ召喚したターンは攻撃出来ない――けれど、1ターンに1度、全てのプレイヤーのライフを半分に出来る!
命を吸い取れ!『ライフ・アブソーバー』!!」
遊里:LP3100→1550
シェリー:LP3200→1600
クロウから聞いてはいたけれど、ライフ半減の効果はトンでもないわねヤッパリ。
攻撃力半減の効果を考えると、Z-ONE以外の上級モンスターを召喚してた場合はエンドカードになりうる可能性すらあるわね……
「カードを1枚セットしてターンエンドよ。」
「アタシのターン!」
遊里:SC5→6
シェリー:SC5→6
さて、どう行くべきか……シェリーの場にZ-ONEが居る限り、アタシが不利なのは間違いないわ――加えて、チューナーのガウェインの効果
で魔法カードの効果では破壊されないと来てるからね。
今のアタシの手札に状況を打開するカードはない……手札0でこのカードを引けたのは僥倖だわ。
手札からスピードスペル『Sp-天よりの宝札』を発動。
アタシのスピードカウンターが6個以上ある時、互いに手札が6枚になるようにデッキからカードをドローする。
「そのカードを引くとは、相変わらず引きの強さは凄いわね遊里。」
「アタシのデッキも、Z-ONEを倒そうと力を貸してくれてるのかも知れないわ――でも、そのお陰で良いカードが手札に来た。
手札からスピードスペル『Sp-禁じられた聖杯』を発動。アタシのスピードカウンターが5個以上ある時に発動!
フィールド上のモンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にし、攻撃力を400ポイントアップする。
この効果を、Z-ONEに対して使用する!」
ガウェインの効果で魔法では破壊できないけど、魔法の効果を受けない訳じゃない。よって、Z-ONEの効果は無効になり、サイレント・マジ
シャンの攻撃力が復活する!
静寂の魔導師-サイレント・マジシャン:ATK1750→3500
EndlessDragon~Z-ONE:ATK3000→3400(効果無効)
Z-ONEの攻撃力を上げる事にもなったけど、攻撃力はサイレント・マジシャンの方が上!
バトル!静寂の魔導師-サイレント・マジシャンでEndlessDragon~Z-ONEに攻撃!『サイレント・バーニング』!!
「召喚した次のターンで攻略の一手を打ち出してくるとは大した物だけれど、そう簡単には行かないわ。
リバースカードオープン、『聖騎士の拘束』!
相手モンスター1体を選択し、攻撃を封じた上で攻守の変更を不可能にする。
更に私のフィールド上に『聖騎士』が存在する場合、対象となったモンスターの攻撃力は700ポイントダウンするわ。
今は『聖騎士』が居ないから、其の効果は発動しないけれどね。」
……流石に、そう簡単には倒させてくれないか。
アタシはカードを1枚セットしてターンエンド。
静寂の魔導師-サイレント・マジシャン:ATK3500→1750
EndlessDragon~Z-ONE:ATK3400→3000(効果復活)
「私のターン。」
遊里:SC6→7
シェリー:SC6→7
「どうやらこのターンで終わりの様ね?
手札からスピードスペル『Sp-ハンドグレネード』を発動。
私のスピードカウンターが7個以上ある時に、手札を全て捨てて発動!相手に捨てた手札×500ポイントのダメージを与える!
私が捨てた手札は6枚!よって、貴女に3000ポイントのダメージを与えるわ!」
うおーい、何てカード入れてんだいアンタ……てか、此処で其れを発動するか!!
流石に其れは通さないわ!トラップ発動『透明のバリア-クリアフォース-』を発動!アタシが受ける効果ダメージを0にし、相手に500ポ
イントのダメージを与える!
シェリー:LP1600→1100
「なら、Z-ONEの効果を発動し、私と貴女のライフを半分にするわ。」
遊里:LP1550→775
シェリー:LP1100→550
「さて、今度こそ終わりね遊里。
バトル!EndlessDragon~Z-ONEで、静寂の魔導師-サイレント・マジシャンに攻撃!『エンドレス・デストラクション・フォース』!」
「未だ終幕には速い!
トラップカード発動『トライアングル・バインド』!この効果で、Z-ONEの効果を無効にし、攻撃宣言と表示形式の変更を封じるわ!」
「そのカードを……だけど無駄よ!
リバースカードオープン『砂塵の大竜巻』!このカードで貴女の『トライアングル・バインド』を破壊する!
よって、Z-ONEの攻撃は止まらない!これで、終わりよ遊里!!」
――バガァァァァァァァァァン!!!
「私の勝ちね。」
「……其れは如何かな?」
遊里:LP775
「え?なぜライフが残っているの!?」
アタシは此のカードを発動していたのよ!トラップカード『ガード・ブロック』!
このカードの効果で戦闘ダメージを0にし、カードを1枚ドローしたと言う訳。Z-ONEは確かにトンでもないモンスターだけど、そう簡単にやら
れる遊里さんじゃないんだよ!
「防御も大したモノね……だけど、Z-ONEの効果で、私は戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のライフを回復するわ。」
シェリー:LP550→4050
ライフが、初期値を越えた……ライフ半減の効果を此れで補うって訳か。
攻撃力3000なら、攻撃力が半減したモンスターなら大抵戦闘破壊出来るから、自分のライフは確保できるって訳ね……此れは、間違いな
くアーククレイドル内でクロウがキレたわよね……
「インチキ効果も大概にしろって言ってたわ。」
「BF使ってるお前が言うなって言っておいて。」
「機会が有ったらそう言っておくわ。私は此れでターンエンド。」
「アタシのターン!」
遊里:SC7→8
シェリー:SC7→8
スピード・ワールド2の効果発動。
スピードカウンターを7個取り除き、デッキからカードを1枚ドローする。
遊里:SC8→1
そして、手札を1枚捨て『THE トリッキー』を召喚!
THE トリッキー:ATK2000→1000
更にチューナーモンスター『月夜のシルバー・フォング』を召喚!
月夜のシルバー・フォング:ATK1200→600
そして、私のフィールド上にチューナーモンスターが存在する場合、手札の『ブースト・ウォリアー』を特殊召喚出来る!
ブースト・ウォリアー:ATK300
「レベル1のブースト・ウォリアーと、レベル5のTHE トリッキーに、レベル3の月夜のシルバー・フォングをチューニング!
集いし願いの結晶が、今ここに新たな力となる!光射す道となれ!シンクロ召喚、『覇龍皇-バハムート』!!」
『ゴォォォォォォォォォ!!』
覇龍皇-バハムート:ATK3800
「そのモンスターは……そんなモンスターは貴女のデッキには無かった筈よ?」
デュエリストは日々進化するんだよシェリー。
バハムートは、貴女とのデュエルに向けて新たにデッキに組み込んだカードだから、貴女が知らないのは無理もないけどね。
「私の為に……光栄ね。」
「バハムートの攻撃力は3800。
だけど今はZ-ONEの効果を受ける為、攻撃力は半減して1900となる。」
覇龍皇-バハムート:ATK3800→1900
カードを3枚セットしてターンエンド。
「私のターン。」
遊里:SC1→2
シェリー:SC8→9
「Z-ONEの効果発動!全てのプレイヤーのライフを半分にする。」
遊里:775→387(単数斬り捨て)
シェリー:LP4050→2025
「更にスピードスペル『Sp-凶暴化』を発動。
私のスピードカウンターが9個以上ある時私のフィールド上のモンスターの攻撃力を1000ポイントアップする!」
EndlessDragon~Z-ONE:ATK3000→4000
「今度こそ終わりにするわ遊里!
EndlessDragon~Z-ONEで、覇龍皇-バハムートに攻撃!『エンドレス・デストラクション・フォース』!!」
そうは行かないわシェリー!
トラップ発動『スキル・クラッシュ』!このカードの効果で、エンドフェイズまで、フィールド上に表側表示で存在するモンスターの効果を無効
にする!此れにより、Z-ONEの効果は無効となり、バハムートの攻撃力が復活するわ!
覇龍皇-バハムート:ATK1900→3800
「けれど、其のカードでZ-ONEの攻撃を止める事は出来ない!砕け散りなさいバハムート!!」
――ガキィィィン!!
「……え?攻撃が防がれたですって?」
「バハムートはアタシの闘気が形となったモンスター……故にどんな力を持ってしても砕く事は出来ない!
リバースカードオープン、トラップカード『シンクロ・ストライク』!シンクロモンスター1体の攻撃力を、シンクロ召喚に使用したモンスターの
数×500ポイントアップする!
バハムートのシンクロ召喚に使用したモンスターは3体!よって、攻撃力は1500ポイントアップする!!」
『ムオォォォォォ!!』
覇龍皇-バハムート:ATK3800→5300
「更に手札を1枚捨て、『ライジング・エナジー』を発動!此れで、バハムートの攻撃力を更に1500ポイントアップさせるわ!」
『グオォォォォォォォ!!!』
覇龍皇-バハムート:ATK5300→6800
「そんな!!」
「此れで終わりよシェリー!!喰らえ『バハムート・インパクト・フレア』!!」
――バガァァァァァァァァァァァン!!!
「そんな……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シェリー:LP2025→0
アタシの勝ちだ!!
「やられたわ、完敗よ遊里。
まさか、Z-ONEを持ってしても負けるとは思っていなかった――貴女は本当に最強のデュエリストよ。
だけど、負けっぱなしって言うのは性に合わないから、修業を積んで今よりももっと強くなったその時は、改めて貴女に挑戦するわ遊里。」
「何時でもかかって来なさい、アタシは待ってるから。」
今回はアタシが勝ったけど、次にやる時はどうなるかなんて誰にも分からないからね。
でも、此れだけはハッキリ言える――今回の貴女のデュエルは最高に楽しかったわシェリー。最強クラスのZ-ONEとも戦えたし、大満足の
デュエルだったわ。
To Be Continued… 
登場カード補足
Sp-禁じられた聖杯
スピードスペル
自分のスピードカウンターが5個以上ある時に発動出来る。
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。
Sp-ハンドグレネード
スピードスペル
自分のスピードカウンターが7個以上ある時に手札を全て捨てて発動する。
相手に捨てた手札の数×500ポイントのダメージを与える。
Sp-凶暴化
スピードスペル
自分のスピードカウンターが9個以上ある時に発動出来る。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップする。
透明のバリア-クリアフォースー
通常罠
自分がカード効果によるダメージを受ける場合に発動出来る。
其の効果ダメージを無効にし、相手に500ポイントのダメージを与える。
スキル・クラッシュ
通常罠
エンドフェイズまで、フィールド上に表側表示で存在するモンスターの効果を無効にする。
聖騎士の拘束
永続罠
相手モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターは攻撃する事が出来なくなり、表示形式の変更も出来なくなる。
自分フィールド上に「聖騎士」モンスターが存在する場合、このカードの対象になったモンスターの攻撃力は700ポイントダウンする。
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