遊里:LP4000 SC4
超魔賢者ダーク・ワイズ・ガール:ATK3300
プリンセス・ヴァルキリア:ATK2500
遊星:LP4000 SC4
翔星龍 シューティング・スター:ATK3300
ユウリ:LP4000 SC4
滅天龍 ダーク・ウィンド:ATK2500
Side:遊里
さぁてと、此処から如何行こうかな?
アクセルシンクロの可能性は無限大だから、其の力を使ってガールをアクセル進化させる事に成功したけど、其れに対して全く驚いてない
ユウリが不気味で仕方ないわ。
私の前世って言う事を考えると、相当に胆が据わってるんだろうけど、其れでもアクセルシンクロになんの反応も示さないって言うのは幾
らなんでもおかしいわ……本当に人間なのかな?
「私の事が不思議と言った所か……私自身、此処に居る事が不思議だからな。
だが、私が何故此処に居るか等と言う事は如何でも良い事だ――元より知る必要もない…お前達の道は此処で潰えるのだから…!」
「アタシ達の道が潰えるとは、面白い冗談ねユウリ……悪いけど相手が悪過ぎだよ。
アタシと兄さんが力を合わせれば倒せない相手はいない!!――今のセリフは、貴女にそのまま返すわ!!」
「……フン…精々足掻くがいいさ――然る後に、足掻きは無意味だとお前達は知る事に成るのだからな。」
ふぅん?なら、そうなる前にアンタを打っ倒すだけの事よ!!
この世界は、アタシが……アタシ達が護る!!そして、誰にも干渉はさせないわ――其れが、例え過去や未来からの使者であっても!!
だからアンタの事は此処で滅するわ!ユウリ――アタシと同じ魂を持つ者よ!
異聞・遊戯王5D's Turn175
『宿命のデュエル~遊里vsユウリ~』
「私を滅するとは、随分と大きく出たが、出来るのかお前達に?」
「出来る出来ないはぶっちゃけあんまり問題じゃない――大事なのは、やるかやらないかよ。
アタシと兄さんは、アンタと戦う道を選択した……だから、その選んだ道を信じて突き進んで行くだけよ――このデュエルはアタシ達が勝
つわ……貴女がどんなカードを使って来たとしてもね!」
ダーク・ワイズ・ガールの効果はあらゆるカードによって無効にならず、ワイズ・ガールが存在する限り、アタシ達の発動する魔法は無効に
ならない。
そう言う訳で手札からスピードスペル『Sp-シンクロ・チェインアタック』を発動。
アタシのスピードカウンターが4個以上ある時に、自分フィールド上のシンクロモンスター1体を選択して発動。このターンは選択したモンス
ターしか攻撃できなくなる代わりに、選択したモンスターは自分フィールド上に存在するシンクロモンスターの数だけ攻撃出来る!
この変則デュエルでは兄さんのフィールドも加算されるから、自軍のフィールドのシンクロモンスターは合計3体!
よってこのターン、ダーク・ワイズ・ガールは3回の攻撃が可能になる!
「バトル!超魔賢者ダーク・ワイズ・ガールで、滅天龍 ダーク・ウィンドに攻撃!!」
「この瞬間、ダーク・ウィンドの効果発動。相手モンスターと戦闘を行う時、攻撃力が500ポイントアップする。」
滅天龍 ダーク・ウィンド:ATK2500→3000
でも、その効果は1ターンに1度だけ。
戦闘で破壊されず、更に2種類の攻撃力上昇効果を備えてるのは凄いけど、其れでも戦闘を行う際の500アップは限定的なモノだから其
処まで脅威じゃない!
行くわよワイズ・ガール!進化後初戦闘なんだから、今回ばかりはネタはなしの方向でお願いね?
『了解!喰らえ『黒・魔・導・撃・滅・破』!!』
――ドゴン!ドガン!!バガゴォォォォン!!!
「く……やるな。」
ユウリ:LP4000→3700→3400→3100
よし、先手は取った!
アタシは、カードを2枚セットしてターンエンド!
滅天龍 ダーク・ウィンド:ATK3000→2500
「私のターン。」
遊里:SC4→5
遊星:SC4→5
ユウリ:SC4→5
「手札を1枚捨て『Dark トリッキー』を召喚。」
Dark トリッキー:ATK2000
「更にチューナーモンスター『ダーク・スパナイト』を召喚。」
ダーク・スパナイト:ATK1000
黒いトリッキーとクイック・スパナイトを呼び出して来たか……狙いはレベル8のシンクロだろうけど、今度は何を呼び出してくるのかしら?
黒化したシルバー・ウィンドが出て来たのを考えると、嫌な予感がするんだけど……
「レベル5のDark トリッキーに、レベル3のダーク・スパナイトをチューニング。
冥獄の神姫が、天界への反旗を翻す。黒翼を広げ、天を討て!シンクロ召喚、暗黒の神姫『プリンセス・ブラック・ヴァルキリア』!」
『裁きを与えてやろう。』
プリンセス・ブラック・ヴァルキリア:ATK2500
『プリンセスが闇堕ちした!?』
『闇の力を得た『もしも』の私ですか……見て居て気分の良い物ではありませんね。』
やっぱり今度は黒化したプリンセスか。
白銀の鎧と純白の翼、そして金色の剣を携えたプリンセスに対して、プリンセス・ブラックは鎧は闇色、翼は漆黒、剣はまるで血のように赤
黒い上に、肌も茶褐色で髪は銀色と来てるからねぇ……肌と髪の色合わせが若干厨二だわ。
だけど、プリンセスの黒化なら相当な力を秘めてるのは間違いないわよね?
「ダーク・スパナイトを素材としたことで、ブラック・ヴァルキリアの攻撃力は500ポイントアップする。」
プリンセス・ブラック・ヴァルキリア:ATK2500→3000
「そしてブラック・ヴァルキリアの効果発動。1ターンに1度、デッキ又は手札からレベル4以下の闇属性モンスターを特殊召喚出来る。
私はこの効果で、デッキからチューナーモンスター『エルフの暗黒剣士』を特殊召喚。」
エルフの暗黒剣士:ATK1400
闇属性のレベル4以下限定とはいえ、ノーコストで展開できるのは脅威だわ……デッキモンスターを闇属性オンリーにしておけば、毎ター
ン展開する事も可能だからね。
で、呼びだして来たのは黒化した『エルフの双剣士』……オリジナルとは違ってチューナーみたいだけど、此処からどう展開する心算?
「アクセルシンクロ、実に見事な物だ――私が生きていた時代に其れが有ったのならば、地縛神との戦いも幾らか楽だったかもしれん。
だが、シンクロモンスターを進化させる術は他にもある。
私はレベル8の滅天龍 ダーク・ウィンドに、レベル4のエルフの暗黒剣士をチューニング。
空を覆いつくす漆黒の雲よ、陽光を遮り世界を無限の闇で包め!シンクロ召喚!全て滅せよ、『滅天獄龍 ジェノサイド・ウィンド』!」
『ギガァァァァァァァァァァッァ!!』
滅天獄龍 ジェノサイド・ウィンド:ATK4000
「マジ?アクセルシンクロやダブルチューニングを使わずにシンクロモンスターを進化させて来るとは、やっぱり半端じゃないわね…」
「まさか、特別な力を使わずに新たな境地に至るとは……如何やらユウリは俺達が思っていた以上のデュエリストなのかも知れないな。」
その可能性は否定できないわ兄さん。まさか、此処で最高レベルのシンクロモンスターを呼び出してくるとは思ってなかったからね。
しかも攻撃力は4000……多分、さらに強力な効果も持ってるとは思うんだけど……
「ジェノサイド・ウィンドは、自分フィールド上に此のカード以外のシンクロモンスターが存在する場合、戦闘でも効果でも破壊されない。
そして、ジェノサイド・ウィンドの攻撃対象になったモンスターの効果は無効になり、攻撃力は0になる!」
「何だと!?」
色々マテやコラ。
攻撃対象にしたモンスターの効果を無効にした上で攻撃力を0にするってドンだけだオイ!攻撃表示のモンスターを攻撃対象にすれば殆
ど勝ちが確定したようなもんじゃない!!クロウがこの場に居たら間違いなくブチ切れてるわ此れ!!
「先ずは……不動遊星の方から葬ってやるか……お前を生かしておくと何かと面倒だからな。
滅天獄龍 ジェノサイド・ウィンドで翔星龍 シューティング・スターに攻撃!『ダークネス・ミラージュ・ストリーム』!!」
翔星龍 シューティング・スター:ATK3300→0(効果無効)
「そうはさせない!トラップ発動『くず鉄のかかし』!此れで、ジェノサイド・ウィンドの攻撃は無効だ。」
「だけど、再セットされたそのカードはこのターン再び発動する事は出来ない……ブラック・ヴァルキリアで、追撃だ!!!」
兄さんのシューティング・スターは、ジェノサイド・ウィンドの効果で力を封じられてるから、ブラック・ヴァルキリアの攻撃を躱す事は出来ない
上に、真面に喰らったら3000ポイントの大ダメージだしね。
だけど、そうは問屋が卸さないわ!
ダーク・ワイズ・ガールの効果発動!1ターンに1度、このカードをゲームから除外出来る!そしてこの効果を使ったターン、1度だけ相手モ
ンスターの攻撃を無効にできる!!
この効果で、アンタの攻撃は無効になるわ!!
「小賢しい事を……ならばメインフェイズ2でスピードスペル『Sp-ソニック・メテオ』を発動
相手に私のスピードカウンターの数×200ポイントのダメージを与える――私のスピードカウンターは5個。よって1000ポイントのダメー
ジを受けて貰う。」
遊里:LP4000→3000
遊星:LP4000→3000
1000ポイントって言うのは痛いわね……ライフを1/4削られた訳だしね。
てか、このカードって制限した方が良くない?スピードカウンターが10個以上ある状態で2枚発動されたら其処でデュエルエンドだから。
うん、ガチでデュエル協会に意見書出してみようかな。
「カードを2枚セットしてターンエンド。」
「そして、エンドフェイズに除外したダーク・ワイズ・ガールは帰還する……と思った?」
「なに?」
確かに、除外されたダーク・ワイズ・ガールはエンドフェイズに帰還できる。
だけどこの時、自身をエクストラデッキに戻す事で、自身以外のアクセルシンクロモンスターをエクストラデッキからシンクロ召喚扱いで特殊
召喚出来る!賢者に導かれ、現れよ『絶天龍 シルバー・ストーム』!!
『我が力、その目に焼き付けるが良い!』
絶天龍 シルバー・ストーム:ATK3300
「己を同格の存在と入れ替えるとは……ターンエンドだ。」
「俺のターン!」
遊里:SC5→6
遊星:SC5→6
ユウリ:SC5→6
「手札からスピードスペル『Sp-死者蘇生』を発動。
俺のスピードカウンタがーが5個以上ある時、墓地のモンスターを特殊召喚出来る!再び舞い上がれ『煌天龍 スターダスト』!!」
『キョアァァァァァァァ!!』
煌天龍 スターダスト:ATK2500
此処で、スターダストを蘇生して来たか……だけど、ユウリのモンスターは途轍もなく強いから、スターダストでも一筋縄では行かないんじ
ゃないかしら兄さん?
「確かにそうだが、デュエルはシンクロだけじゃない!手札からスピードスペル『Sp-スピード・フュージョン』を発動!
俺のスピードカウンターが4個以上ある時、モンスターを融合召喚出来る!
この効果で、俺はフィールドのスターダストと、手札のマックス・ウォリアーを融合!!現れよ『波動竜騎士ドラゴエクィテス』!!」
『ウオォォォォォォ!!』
波動竜騎士ドラゴエクィテス:ATK3200
って、此処で融合モンスターと来たか!
だけど攻撃力は3200……あの青眼の白龍には勝てる攻撃力だけど、ジェノサイド・ウィンドを倒すには至らないし、そもそもアイツは他の
シンクロモンスターが存在する限り破壊されないから、ダーク・ヴァルキリアを倒さない限りジェノサイド・ウィンドを倒す事は出来ないわ。
だけど、ジェノサイド・ウィンド以外のシンクロモンスターを護る手段は講じてるだろうと思うから、其れも難しいかもだけど…
「あぁ、確かのその通りだが、俺の狙いは奴のモンスターを破壊する事じゃなくて、アイツにダメージを与える事だ。
手札からスピードスペル『Sp-エクストラ・エクスプロージョン』を発動!
スピードカウンターが5個以上ある時、俺と遊里のフィールド上に表側表示で存在するエクストラデッキから召喚されたモンスターの数×
300ポイントのダメージを与える!!
俺と遊里のフィールド上に存在するエクストラデッキから召喚されたモンスターは合計4体!よって1200ポイントのダメージだ!!」
「ぐ……!」
ユウリ:LP3100→1900
狙いは効果ダメージ!
其れだけなら、態々融合モンスターを呼ぶ事はなかったんだけど、恐らく兄さんは先の展開も見通して、ドラゴエクィテスを召喚したに違い
ないわ!!
「このカードを発動したターンは攻撃する事が出来ない。俺は、此れでターンエンドだ。」
「アタシのターン!」
遊里:SC6→7
遊星:SC6→7
ユウリ:SC6→7
伏せカードオープン。永続トラップ『リビングデッドの呼び声』発動!この効果で墓地の『ダーク・マジシャン・ガール』を特殊召喚する。
ダーク・マジシャン・ガール:ATK2500
でもってリバースカードオープン!永続トラップ『エンジェル・リフト』!墓地からレベル2以下のモンスターを特殊召喚する!!
この効果で、墓地の『ナインテール・フォックス』を特殊召喚するわ。
ナインテール・フォックス:ATK500
そしてダーク・マジシャン・ガールにナインテール・フォックスを再びチューニング!
集いし魔導の結晶が、大いなる魔導師を呼び覚ます!光射す道となれ!アクセルシンクロォォォォォォ!!!
――キュゴォォォォ!!
「現れよ『超魔賢者ダーク・ワイズ・ガール』!」
『再び登場全力全壊!!纏めてぶっ飛ばしてあげるよ!!』
超魔賢者ダーク・ワイズ・ガール:ATK3300
其の意気や良しだけど、まだアタシのターンは終わってないわ!先ずはナインテール・フォックスの効果で1枚ドロー。
手札を1枚捨てて、プリンセスの効果発動!墓地のモンスター1体を特殊召喚する!!三度現れよ、『ナインテール・フォックス』!!
ナインテール・フォックス:ATK500
行くわよ……3度目のクリアマインド!!
レベル8のプリンセス・ヴァルキリアに、レベル2のナインテール・フォックスをチューニング!!
福音の歌が集う時、神姫の聖騎士が其の力を解き放つ!光射す道となれ!アクセルシンクロォォォォォォォォォ!!!
――キュゴウ!!
「神を超える力『プリンセス・ブリュンヒルデ』!!」
『さて、我等の前にひれ伏して頂きましょうか?』
プリンセス・ブリュンヒルデ:ATK3300
「アクセルシンクロモンスターを3体も揃えたか……!」
「馬鹿な……此処までの力をこうも簡単に……!彼女が、ゾーンがお前を危険視していた理由が、漸く分かったぞ上条遊里。
なればこそ、お前は此処で倒さねばなるまい――お前の存在その物がゾーンにとっての最大の障害なのだからな……」
ふん、出来るもんならやってみなさいよユウリ?出来ないと思うけどね。
アタシ達は絶対に負けない!負ける筈がない!!そろそろ、このデュエルの幕を下ろさせて貰う――アタシ達の勝利って言う形でね!!
To Be Continued… 
登場カード補足
滅天獄龍 ジェノサイド・ウィンド
レベル12 闇属性
ドラゴン族・シンクロ/効果
チューナー+チューナー以外の「滅天龍 ダーク・ウィンド」を含むモンスター1体以上
自分フィールド上に此のカード以外のシンクロモンスターが存在する場合、このカードは戦闘とカード効果によっては破壊されない。
このカードの攻撃対象になったモンスターは効果が無効になり攻撃力が0になる。
このカードは、相手モンスターを戦闘で破壊した時、続けてもう一度攻撃出来る。
ATK4000 DEF4000
プリンセス・ブラック・ヴァルキリア
レベル8 闇属性
天使族/シンクロ
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、手札またはデッキからレベル4以下の闇属性モンスターを特殊召喚出来る。
このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、その数値分だけ自分のライフを回復する。
ATK2500 DEF2000
Dark トリッキー
レベル5 闇属性
魔法使い族・効果
このカードは手札を1枚捨てる事で特殊召喚出来る。
このカードはフィールド上に表側表示で存在する限りカード名を「THE トリッキー』として扱う。
ATK2000 DEF1200
エルフの暗黒剣士
レベル4 闇属性
戦士族/チューナー・効果
自分のターンのスタンバイフェイズ毎に、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
ATK1400 DEF1200
ダーク・スパナイト
レベル3 闇属性
機械族/チューナー・効果
このカードを素材にしてシンクロ召喚されたシンクロモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
ATK1000 DEF500
Sp-シンクロ・チェインアタック
スピードスペル
自分のスピードカウンターが4個以上ある時に、自分フィールド上のシンクロモンスター1体を選択して発動する。
このターンは選択したモンスターしか攻撃できない。
選択したモンスターはこのターン、自分フィールド上に存在するシンクロモンスターの数まで攻撃出来る。
Sp-ソニック・メテオ
スピードスペル
相手に自分のスピードカウンターの数×200ポイントのダメージを与える。
Sp-エクストラ・エクスプロージョン
スピードスペル
自分のスピードカウンターが5個以上ある時発動出来る。
自分フィールド上に表側表示で存在するエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの数×300ポイントのダメージを与える。
このカードを発動したターン、自分は攻撃出来ない。
|