遊里:LP2700 SC0
龍滅剣士 バスター・ブレイダー:ATK2600
慈愛のホーリー・エルフ:DEF2000
ボマー:LP4000 SC5
爆撃神獣 ヴァルカノイド:ATK3000
Side:遊里
1ターンキルこそ免れたけどボマーにはこのターンでの攻撃の権利が残ってるから油断はできないわね。
状況だけ見ればアタシの方が絶対に不利だけど…だからこそ燃えて来るわ!
遠慮は要らないわボマー、本気で撃ち込んで来なさい!!
「言われるまでもない!!
爆撃神獣 ヴァルカノイドで、龍滅剣士 バスター・ブレイダーを攻撃!『高密度絨毯爆撃』!!」
!!コースを制圧する『面』のフィール!…此れはきついけどサテライトの悪路でライディングデュエルをしてるアタシには避けられないフィールじゃないわ!
でもって、当然その攻撃にも対処させてもらうよ!
「トラップ発動『ガード・ブロック』!戦闘ダメージを0にしてデッキからカードを1枚ドローする!!」
此れでアタシへのダメージは0!
モンスター破壊時の爆風も、ガード・ブロックによって発生した障壁がシャットアウトする!
「攻撃への備えは万全か、流石だな……カードを1枚セットしてターンエンド。
そしてエンドフェイズに私のスピードカウンターは1になる。」
ボマー:SC5→1
さてと、如何したモンかなぁ?
攻撃力3000のモンスターを従えたボマーに対して、アタシはレベル4のモンスターが1体のみ…
だけど、この逆境が逆に面白かったりするのよね……1ターンで全てひっくり返るのがデュエルの醍醐味だしね!
やられた分はきっちりと返すわよボマー!アタシのターン!!
異聞・遊戯王5D's Turn17
『爆炎を吹き飛ばせ!』
遊里:SC0→1
ボマー:SC1→2
よし、この手札なら行ける!!
「この瞬間に爆撃神獣 ヴァルカノイドの効果発動!
相手のターンのスタンバイフェイズ毎に、相手に600ポイントのダメージを与える!!」
「マジで!?」
遊里:LP2700→2100
アタシのターンが来るたびにダメージって…此れはこのターンで処理しないと危険だわ――割とガチで。
幸いと言うか、この手札ならアレを突破する事は出来るけどね。
「アタシは手札からスピードスペル『Sp−オーバーブースト』を発動!
エンドフェイズにアタシのスピードカウンターを1にする代わりに、このターンスピードカウンターを4つ増やす!」
遊里:SC1→5
「君もそのカードを…」
「今のターンでドローしたんだけどね…デッキが『簡単に負けてくれるな』って言ってるのかも。
兎に角、此れでアタシが発動できるスピードスペルの幅は広がったわ!
アタシは更に『Sp−エンジェル・バトン』を発動!
スピードカウンターが2個以上ある時、デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる!」
…ジャンクロンとチューサポ……迷うまでもないわね。アタシは『チューニング・サポーター』を墓地に送る!
そして、チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!
ジャンク・シンクロン:ATK1300
ジャンク・シンクロンの効果発動!
召喚に成功した時、アタシの墓地からレベル2以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる。
アタシが蘇生するのは、勿論『チューニング・サポーター』!!
チューニング・サポーター:DEF300
「此れは…1ターンでレベル8のシンクロモンスターを召喚するための布陣を整えるとは…!」
「高速シンクロはアタシの得意技よ?――行くわよボマー!
レベル1のチューニング・サポーターとレベル4の慈愛のホーリー・エルフに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
集いし願いが、天空を駆け抜ける疾風となる。光射す道となれ!シンクロ召喚、飛翔せよ『輝天龍 シルバー・ウィンド』!!」
『此れは、中々に倒し甲斐がありそうな相手だ…』
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK2500
「此れは…君のエースモンスターたる燻銀のドラゴンか!…相手にとって不足はない!」
でしょ?先ずはチューニング・サポーターの効果で1枚ドロー。
…行くわよボマー!!輝天龍 シルバー・ウィンドで、爆撃神獣 ヴァルカノイドに攻撃!!
「攻撃力の劣るシルバー・ウィンドで攻撃だと!?…気でも違ったか?」
「生憎アタシは正気よ?シルバー・ウィンドの効果発動!
1ターンに1度、フィールド上のカード1枚にエンドフェイズまで完全破壊耐性を与える!
この効果の対象になったカードがモンスターの場合、そのモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで500ポイントアップするわ。
アタシはこの効果をシルバー・ウィンド自身に適用する!!」
『巧いぞ…!』
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK2500→3000
此れで攻撃力は互角だけど、シルバー・ウィンドは効果を自分に適用したことでこのターンは破壊されない。
爆撃神獣 ヴァルカノイドだけが一方的に破壊されるわ!!撃ち貫け『シューティング・ストリーム』!!
――ドォォッォン!!
「ぐあぁぁ!!…く、ライフダメージは0とは言え何と言うフィールの強さだ…矢張り君は只者ではないな遊里。」
「そう?アタシは自分を特別だと思った事は無いんだけど?」
「無自覚か…いや、だからこそこの強さか…。
ふっ、遊里よ、今の一撃は見事だった――だが、君の攻撃で私は更なる強さを秘めたモンスターを呼び出す事が出来るようになった!
爆撃神獣 ヴァルカノイドが破壊されたとき、私のライフを1000ポイント払う事で発動する。
私のデッキか手札から『サモン・リアクター・AI』『トラップ・リアクター・RR』『マジック・リアクター・AID』を1体ずつ特殊召喚する!!」
ボマー:LP4000→3000
サモン・リアクター・AI:ATK2000
トラップ・リアクター・RR:DEF1800
マジック・リアクター・AID:ATK1200
…マジで?
折角倒したってのに、これじゃあ次のボマーのターンで『ジャイアント・ボマー・エアレイド』が来るのは確実じゃない…!
アレが来ると厄介極まりないけど…シルバー・ウィンドの効果を使えばエアレイドの攻撃は止められる筈。
問題はその先だわ…アタシの特殊召喚とカードセットに誘発して発動する効果は面倒な事この上ない効果。
シルバー・ウィンドの効果を適用しての攻撃は、ボマーだって予測してるだろうし。
取り敢えず、このターンはカードのセットが出来るから…
「カードを1枚セットしてターンエンド。」
遊里:SC5→1
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK3000→2500
「私のターン!!」
遊里:SC1→2
ボマー:SC2→3
「私は手札からスピードスペル『Sp−リスキードロー』を発動。
相手のスピードカウンターを3つ増やす代わりに、私はカードを2枚ドローする!」
アタシにスピードカウンターを増やしてドローするか…まぁ、スピードカウンターの上昇はありがたいわね。
遊里:SC2→5
「そしてサモン・リアクター・AIのモンスター効果発動!
このカードと、『トラップ・リアクター・RR』、『マジック・リアクター・AID』を墓地に送り『ジャイアント・ボマー・エアレイド』1体を特殊召喚する!
私はこの効果で、デッキから『ジャイアント・ボマー・エアレイド』を特殊召喚する!!」
『ゴォォォォォン…!』
ジャイアント・ボマー・エアレイド:ATK3000
来た…ボマーの最強モンスター!
圧倒的な制圧力を持った、超大型の大量破壊兵器!!
だけど、シルバー・ウィンドと伏せカードのどちらを狙われてもアタシに隙は無い。
「ジャイアント・ボマー・エアレイドの効果発動!手札1枚を捨て、相手のカード1枚を破壊する!私が破壊するのは、その伏せカードだ!!」
――ドォォォン!!
「!!シルバー・ウィンドの効果を発動しない?…ブラフカードか!!」
「ちょっと違うかな?アタシが伏せていたのは、トラップカード『トラップトリック・レベル2』!
セット状態のこのカードが相手のカード効果によって破壊されたとき、デッキと墓地からレベル2以下のモンスターを1体ずつ選択して特殊召喚できる!
この効果で、デッキから『ギガ・クリボー』を、墓地から『チューニング・サポーター』を特殊召喚する!!」
ギガ・クリボー:DEF400
チューニング・サポーター:DEF300
「成程、見事な一手だ。
此れではシルバー・ウィンドを攻撃したところでカウンターで効果を使われて返り討ちと言う訳か。
そして他のモンスターを攻撃したところで、矢張りシルバー・ウィンドの効果を使われて攻撃は無駄になってしまうな……このままならば!」
え?このままならって……まさか!!
「私はこのターン、まだモンスターを通常召喚していない!
チューナーモンスター『クラスター・ボンバー』を召喚!!」
クラスター・ボンバー:DEF900
「見せてあげよう遊里!私のデッキの最強モンスターを!
レベル8のジャイアント・ボマー・エアレイドに、レベル2のクラスター・ボンバーをチューニング!!
闇より出でし鉄血の翼、破壊の炎となりて全ての敵を打ち払わん。シンクロ召喚、現れよ『アトミック・ボマー・エアレイド』!!」
『Goooooooon!!』
アトミック・ボマー・エアレイド:ATK3500
アトミック・ボマー・エアレイド!?
ジャイアント・ボマー・エアレイドがシンクロ進化したモンスターって事?……此れがボマーの切り札って訳ね…
って事は、ジャイアント・ボマー・エアレイドをも上回る効果を持ってるって考えた方が良いんだろうなぁ〜〜。
「アトミック・ボマー・エアレイドの効果発動!
1ターンに1度、私の墓地のモンスター1体をゲームから除外し、除外したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!!
私は、墓地の『爆撃神獣 ヴァルカノイド』を除外し、1500ポイントのダメージを君に与える!!」
「何とも恐ろしいバーン効果を持ってることで…!!」
「今度のフィールはさっきのモノとは質が違うぞ!
受けてみるが良い遊里!私の編み出した破壊のフィール、『フィール・クラスター』を!!!」
――キィィィ…ドドドドドドドドドドドドド!ガガガガガッガガッガガッガガ!!
じ、絨毯爆撃どころじゃないわよ此れ!
幾らなんでも、此れを全部避けるなんて物理的に不可能じゃない……えぇい、一か八かで何処まで出来るか分からないけど!!
――バガァァァァァァァッァァン!!
『ななな、何と言う凄まじいフィールだ〜〜〜〜!!正に絨毯爆撃!いや、それ以上の完全なる破壊〜〜〜!!
此れは吹き飛ばされたか、上条遊里〜〜〜〜〜〜〜!!!』
「………吹き飛んでないわよ…結構効いたけどね!」
遊里:LP2100→600 SC5→4
「!!アレを凌ぎきったと言うのか!!」
『うお〜〜!!なんと上条遊里は無事だ〜〜〜!!
無傷ではないが、Dホイールのスピードはまるで落ちていない〜〜〜〜!!!!』
流石に完全相殺は出来なかったけど、即興の思い付きにしては上出来かな…
発生させたフィールを相手に『放つ』んじゃなくて、自分で『纏え』ばそれは疑似的なバリアーになるでしょ?
「完全回避は不可能とみてとっさに思い付いたと言うのか…!
ふ…私はデュエルの神に感謝しなくてはならないな――これ程のデュエリストと戦う機会を与えてくれたのだからな!
行くぞ遊里!アトミック・ボマー・エアレイドで、輝天龍 シルバー・ウィンドに攻撃!!『アトミック・ボムズ・アウェイ』!!」
シルバー・ウィンドの効果をシルバー・ウィンド自身に対して発動!
これにより、シルバー・ウィンドは破壊されず、攻撃力が500ポイントアップする!!
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK2500→3000
耐えて、シルバー・ウィンド!
『むぅぅぅ…!!』
「此れは…流石にきつい!!」
遊里:LP600→100
ギリギリ100ポイントだけ残ったわね。
だけど、次のアタシのターンで何とかしないと負けは確実…絶体絶命だけど、其れなのにワクワクしてくるのはボマーが本気で強いからよね。
このデュエル、此処から勝ってみせる!
「ほう?ならば見せてもらおう!私は此れでターンエンド!」
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK3000→2500
「アタシのターン!」
遊里:SC4→5
ボマー:SC3→4
とは言えアタシの手札は0。
このドローが勝負の分け目!!……ドロー!!
「……よし!アタシはスピードスペル『Sp−命削りの宝札』を発動!
アタシのスピードカウンターが5個以上ある時、手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする!
ただし、このカードを発動した次のアタシのターンのスタンバイフェイズ、アタシは全ての手札を墓地に送る!」
「此処で手札を5枚に!!」
此れだけデッキが応えてくれたんだから、勝たなきゃ申し訳が立たないわよね?
アタシは手札の『レベル・スティーラー』を墓地に送り、『THE トリッキー』を特殊召喚!
THE トリッキー:ATK2000
「シンクロ狙いか?…そうはさせん!
アトミック・ボマー・エアレイドの効果発動!1ターンに1度、相手がモンスターの召喚、特殊召喚に成功した時そのモンスターを破壊する!」
「シルバー・ウィンドの効果はその上を行く!『守護の風盾』がトリッキーを破壊から護るわ!!」
THE トリッキー:ATK2000→2500
そして、チューニング・サポーターとTHE トリッキーに、ギガ・クリボーをチューニング!
集いし魔法の胎動が、新たな世界を切り開く。光射す道となれ!シンクロ召喚、突き進め『ダーク・マジシャン・ガール』!!
『全力全壊、頑張りますっ♪』
ダーク・マジシャン・ガール:ATK2500
チューニング・サポーターとギガ・クリボーの効果で、合計3枚ドロー!
アタシはカードを3枚セットする。
「だが、この瞬間にアトミックの更なる効果が発動する!
1ターンに1度、相手が魔法・罠をセットした時、セットされたカードを全て破壊し相手に1000ポイントのダメージを与える!
シルバー・ウィンドの効果はこのターンもう使ったが故にこの効果は無効に出来ないだろう!」
「確かにシルバー・ウィンドの効果はこのターンはもう発動できない。
だけどダーク・マジシャン・ガールの効果があるわ!
ダーク・マジシャン・ガールは『フィールド上の魔法・罠カードを破壊する効果』が発動した時、手札を1枚捨てる事でその効果を無効にする!!」
『はい、残念でした〜〜!!』
ガールもノリノリね♪
て言ってもこのターンこれ以上の事は出来ないから、アタシは此れでターンエンド!
「私のターン!」
遊里:SC5→6
ボマー:SC4→5
「アトミック・ボマー・エアレイドの効果発動!!
墓地の『ジャイアント・ボマー・エアレイド』を除外し、その攻撃力の半分、1500のダメージを与える!!」
「その効果は通さないわ!トラップ発動『純粋なる力』!
発動ターン、フィールド上の全てのモンスター効果は無効になり、互いにモンスター効果を発動する事は出来ない!
これで、アトミック・ボマー・エアレイドの効果は無効になる!!」
「すべて無効に…!!だが、逆を言えば君のモンスターの効果も封殺されたと言う事!
効果を無効にされたとは言え、この攻撃で君のライフは0になる!
ラストターンだ遊里!アトミック・ボマー・エアレイドで、輝天龍 シルバー・ウィンドに攻撃、『アトミック・ボムズ・アウェイ』!!」
……その攻撃を待ってたわ。
「なに!?」
「モンスター効果を無効にすれば攻撃力にモノを言わせて攻撃してくることは予想してたわ。
そして、其れこそがアタシの真の狙い!トラップ発動『クロス・シンクロ』!
アタシのフィールド上にシンクロモンスターが2体以上存在する時、そのうち2体を選択して発動!
選択したモンスター1体に、選択したもう1体のモンスターの攻撃力を上乗せする!
これで、シルバー・ウィンドにダーク・マジシャン・ガールの攻撃力2500ポイントを上乗せする!」
『預けるよ、この力♪』
『うむ…確かに預かった!』
輝天龍 シルバー・ウィンド:ATK2500→5000
更にトラップ発動『シンクロン・デストラクター』!
このターン、シンクロモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、相手に破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!
「な!!あの逆境から!!……それに此れは…!!」
「さっきの礼よボマー!今度はアタシのフィールを貴方に叩き込んであげる!…MAXスピード!!」
――ギョォォォォォォ…!!
!?な、何この力…アタシのフィールが赤みを帯びてる?
一体何が……だけど、この力は決して悪いものじゃない――なら、このまま突っ込む!!
「ライディングストリームだと!?く…引き離せん…!」
「アタシの風は爆炎を切り裂く!そして此れがアタシの渾身のフィール!!」
『此れで終わりだ!』
喰らえ…『ブリッツ・フィール』!!
――キュゥゥゥゥ…ドガァァァァァァァァァァァァァァアッァン!!!
「ぐあぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁ!!!!」
ボマー:LP3000→0
『決まった〜〜〜〜〜!!絶体絶命の状況から、上条遊里見事な逆転勝利〜〜!
決勝戦に駒を進めた1人目のデュエリストは、『サテライトの女帝』こと上条遊里だ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!』
はぁ…勝てた…正に全力ね。
気持ちの良いデュエルだったわボマー。
「………」
「ボマー?」
如何したの?……って、アレ?デュエルが終わったのにアトミック・ボマーが消えてない?
「遊里…君とのデュエルは確かに最高だった…負けても悔いはない。
だが、それとは別に私にはやらねばならぬことがあるのだ……!!」
――ヴン
オーロラヴィジョンが!…炎に包まれた此れは…何処かの村!?
「此れは私の故郷の村だ…私の故郷は焼き払われて滅びたのだ…レクス・ゴドウィンの手によって!!」
!!なんですって!?
それが本当なら、ゴドウィンはトンでもない大犯罪者じゃない!
「奴は己の目的を達成する為に、私の村を焼き払ったのだ!『選ばれし者』を探すために!
そのせいで私の村は犠牲になり、私と、私の妹と弟以外の村人は全て死に絶えた!!
私がこの大会に出場した目的は只1つ!ゴドウィン、貴様を葬る事だ!!」
大会に出場すれば、ゴドウィンに確実に会えるから?
でも、ダメ!ゴドウィンを復讐の為に殺すなんてことはしないで!!
「放せ遊里!私はこの時の為に生きて来たのだ!!村の仲間の無念…奴を葬らねば晴れる事は無い!
其れに奴を葬らねば、残された妹と弟も平穏に暮らす事は出来ぬのだ!!私のフィール・クラスターで奴を葬らねば!!!」
「いやだ、放さない!!放せば貴方はゴドウィンを殺す!…ダメだよそんな事!
仮に此処でゴドウィンを葬ったら貴方は如何なる?間違いなく逮捕されて極刑確実でしょ?
そうなったら残された貴方の妹さんと弟さんはどうなるのよ!!」
「!!」
違うでしょボマー…貴方のすべきことは復讐じゃなくて、残された家族を護る事じゃなの?
本当に家族の事を思うなら、復讐に手を染めたらダメだよ…
それに、デュエルの為に編み出したフィールを復讐に使うなんて、そんなの悲しすぎるじゃない…
「…そう、だな…愚かだな私は……復讐の闇に捕らわれ、視野が狭くなってしまっていたのか…」
「ボマー!おとなしくしろ!!」
「ゴドウィン長官への殺人未遂で貴様を逮捕する!!!」
セキュリティ!!
待ちなさいよ、ボマーはまだ何もしてないでしょ!?復讐を口にしただけでゴドウィンには手出ししてないじゃない!
其れなのに『殺人未遂』って如何言う了見よ!!横暴にも程があるんじゃないの!?
「サテライトのクズは黙ってろ!」
「コイツは長官を殺す気満々だった…其れだけで充分だ!」
「アンタ等…!!」
「…良いのだ遊里。」
ボマー!?何が良いの?これじゃあ貴方は…!!
「良いのだ…此れは道を外した私への罰。
なに、未遂なら極刑に成る事はない――暫くは厳しいだろうが復讐に身を焦がした我が罪は清算しなくてはな…」
「ボマー…」
「だが遊里、ゴドウィンには気を許すな…奴は、或は君をも利用する心算かもしれん。」
分かった…心に刻み付けておくわ。
……行っちゃった。
だけど…!!
「ゴドウィン…!!」
一体何を考えているの?
ボマーの言う事には証拠がないけど、完全に嘘とは言い切れない…アンタは一体何をしようといているの?
如何やらこの大会はアタシが思っていた以上の『裏』があるみたいね…
To Be Continued… 
登場カード補足
アトミック・ボマー・エアレイド
レベル10 闇属性
機械族・シンクロ/効果
チューナー+「ジャイアント・ボマー・エアレイド」
1ターンに1度、自分の墓地のモンスター1体をゲームから除外して発動できる。
除外したモンスターの元々の攻撃力の半分の数値のダメージを相手に与える。
また、相手ターンに以下の効果を1度ずつ発動できる。
●相手がモンスターの召喚、特殊召喚に成功した時、そのモンスターを破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える。
●相手が魔法・罠カードをセットした時、相手の魔法・罠カードを全て破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える。
ATK3500 DEF3000
爆撃神獣 ヴァルカノイド
レベル8 炎属性
炎族・効果
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から「起爆獣 ヴァルカノン」と炎属性モンスター2体をゲームから除外した場合にのみ特殊召喚できる。
相手のターンのスタンバイフェイズ毎に、相手に600ポイントのダメージを与える。
このカードが破壊された場合、ライフを1000ポイント払って発動できる。
自分のデッキか手札から「サモン・リアクター・AI」「トラップ・リアクター・RR」「マジック・リアクター・AID」を1体ずつ特殊召喚する。
ATK3000 DEF3000
クラスター・ボンバー
レベル2 炎属性
機械族・チューナー
カードの効果でこのカードがデッキから手札に加わった場合、このカードは特殊召喚できる。
ATK400 DEF900
Sp−命削りの宝札
スピードスペル
自分のスピードカウンターが5個以上ある時に発動できる。
手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。
このカードを発動した場合、次の自分のターンのスタンバイフェイズに、手札を全て捨てる。
Sp−リスキードロー
スピードスペル
相手のスピードカウンターを3つ増やし、デッキからカードを2枚ドローする。
トラップトリック・レベル2
通常罠
フィールドにセットされたこのカードが相手によって破壊された場合、デッキと墓地からレベル2以下のモンスターを1体ずつ選択して特殊召喚する。
純粋なる力
通常罠
エンドフェイズまで、フィールド上のモンスターの効果は無効になる。
また、このカードを発動したターンは互いにモンスター効果を発動する事は出来ない。
クロス・シンクロ
通常罠
自分のフィールド上にシンクロモンスターが2体以上表側表示で存在する場合に発動できる。
自分フィールド上のシンクロモンスターを2体選択し、その内1体の攻撃力をもう1体のシンクロモンスターの攻撃力分アップする。
シンクロン・デストラクター
通常罠
自分フィールド上に存在するシンクロモンスター1体が相手フィールド上に存在するモンスターを戦闘によって破壊した時、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
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