Side:裕奈


ジェネックスも2日目に突入したけど、極めて順調だね♪
昨日と今日だけで、既にメダル3つ――ぶっちゃけ負ける気がしねー。

このまま、一気にメダルを集めまくっても良いんだけど、実はちょいと小休止中なんだよね〜〜〜…イキナリ隼人がアカデミアにやって来たから。
しかも隼人1人じゃなくて、I2社の名誉会長のペガサスまで一緒に来てるってんだから驚くなってのが無理でしょ?


「久しぶりなんだな!元気そうで安心したんだな。」

「隼人も元気そうで安心したぜ!仕事の方は如何なんだよ?」

「順調なんだな。
 俺が今日アカデミアを訪れたのは、十代達に俺がデザインしたカードを渡したかったからなんだな。」


隼人デザインのカード?
私のは魔法カード『リンカーネイション』……シンクロが居る場合限定の完全蘇生カード――悪くないわね。
はやて達のはどんなカードだったの?


「私のはシンクロモンスターや…『煉獄魔龍−ワンハンドレッド・アイ』――中々強そうなモンスターや。」

「俺のはフィールド魔法『スカイスクレイパー2 ヒーローシティ』だな。
 何て言うか、このフィールドで戦うHEROの姿を想像するとワクワクが止まらないぜ!!」

「俺のは光と闇の竜をサポートする『混沌の爪牙』か…悪くないカードだ。」


夫々最高のカードを手に入れたみたいね。
でもさ、態々カードを渡すだけならペガサス会長が、一緒に来るってのが少し納得できないよね……
ペガサス会長、一体何を考えてるんだろう?













遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX95
『天空竜と翼神竜の激突!』












「私の行動を読むとは…流石なので〜ス!
 確かに私は、隼人ボーイの付き添いで来た訳ではありません――I2の社員が、研究用のカードを強奪してアカデミア島に逃げ込んだので〜〜す。」


は?研究用のカードが強奪されたぁ?其れってやばいんじゃないの?
一体何のカードが強奪されたって言うの?『研究用』って言うくらいだから、相当なカードだとは思うんだけど…


「……最強の神『ラーの翼神竜』。そのコピーカードが盗まれてしまったので〜〜す。」

「「「「ラーの翼神竜のコピーカード!?」」」」


超強力な『神』の中でも最強の太陽神のコピーが盗まれたって、やばいどころの騒ぎじゃねーっしょ!?
バトルシティで『アノ』遊戯が、苦戦を強いられたモンスターなんて、例えコピーでもアカデミアの生徒じゃ勝つのは難しいって!!
一体何処の誰がそんなモン盗み出したってのよ!!


「盗み出したのはフランツと言う社員なので〜す。
 彼は周囲に自らの力を認めさせたいと思う願望が有ったようなので〜す……ですが、自らの力を他者に認めさせるのは容易ではありませン。
 故に彼は『力』を求め、神のコピーに手を出してしまったので〜〜す。
 セキュリティ関係を内部から弄られて神の現身を盗まれてしまうとは…面目も言い訳も出来ませんネ。」

「力に固執した…そういう事やな。
 で、その力を試す場所としてアカデミアで開催中のジェネックスに目を付けた――そんなところやろうな。
 この大会には、世界中の強豪やプロデュエリストも集結しとるから、神の力を使い、自らの力を示す場所としては確かに打って付けかもしれへん。」


成程……って、ちょっと待って?神のコピーカードを使ったりすると、神の怒りに触れて神罰が下るんじゃなかったけ?
バトルシティの『城之内vsリシド』でも、リシドが召喚したラーのコピーが、城之内共々リシドに神罰下してたよね?DVDで見たよ?


「イエス。確かに神の力を使う資格のない者が、神の力に手を出せば神罰を受ける事になります。
 ですが、彼は神罰を受けずに神の力を操る術を作り出してしまったので〜〜ス。」

「何だよ其れ…!自分の意のままに無理やり従わせるって事じゃないかそんなの!!」

「大凡許容出来る事じゃないな……」


だよね…つ〜か絶対許せないし。
つまり、ペガサス会長はそいつをとっ捕まえて成敗してI2社に強制連行する為に来たと?


「本来ならば無理でしたが、隼人ボーイが母校を訪問となれば、私も其れに同行して学園長に挨拶と言う大義名分が出来ますからネ。」

「成程…上役は色々大変やな…」


流石は前世で部隊長をやってただけあって、はやては上に立つ者の苦労を知ってると見えるわ。
ま、ペガサス会長が此処にいる理由と事情はよ〜〜〜〜〜く分かったから良いとして、その神の現身を従えたアンポンタンが大会荒らすのは見過ごせねっす。

つーか、自分の思惑通りに無理矢理カードを従わせるなんて言語道断でしょ!!
ペガサス会長、私等もそいつを探してとっちめるのを手伝うよ。アカデミア島の地理には私等の方がずっと詳しいし、人出が多い方が捗るでしょ?


「其れは確かにその通りで〜す…が、良いのですか?ユー達は大掛かりなデュエルイベントの真っ最中なのでしょウ?」

「だからこそだぜ!裕奈も言ってたけど、カードを無理やり従わせるような奴が大会に潜り込んでるなんて黙ってられないぜ!!」

「しかも、本来ならば操る事が許されない『神』を現身とは言え、使うと言うのならば尚更な…」

「そう言う事やで、名誉会長さん。こう見えても、私等結構強いで?
 そら、あの伝説のデュエルキングにはまだまだ足元にも及ばへんかも知れんけど、力に頼るようなダボに負ける事だけはないで?」


ま、カードを道具とか只の力としか見てねーような奴には負けませんので!
つーか、そいつは私がブッ飛ばすから!誰が何と言おうとブッ飛ばすから!!今の話聞いて私のデッキの『アイツ』が大層怒ってらっしゃるので!!
ラーの神罰を回避する術があるって言っても、この裕奈ちゃんの厳罰からは逃れる術はねーわよ!!


「成程…確かに、ユー達はとても優秀なデュエリストのようで〜〜す。名前を聞いても良いでしょうカ?」

「俺、遊城十代!!」

「…万丈目準。」

「八神はやてや、宜しくな会長さん♪」

「明石裕奈で〜す!」

こりゃ、修学旅行の時の遊戯に続いて有名人と知り合いになっちまったね♪――後でサイン貰おうっと。
さてと、人探しなら朝倉とシャマルの出番だけど……対象が神を持ってるとなるとちっと辛いかな?神の力はトンでもねぇし…



――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…



!!!地鳴り?…違う、この波動は――神の波動!!



『ガァァァァァァアッァ!!!』


「アレは!!」

「ラーの翼神竜!!!」



如何やら、使ったみたいねズべ公が!!……まぁ、おかげで探す手間が省けたってモンよ!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



確かこっちの方だったと思うんだけど…


「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!」



今の声は…岬!!

こっちか………居た、大丈夫岬!てかアンタが神と戦ってたのね?


「あ、姉御……スマネェ、負けちまった…
 デュエル挑まれたから受けたんだけど……まさか、神のカードを使ってくるなんて…アレは遊戯さんだけの物じゃなかったのかよ…!!」

「アイツが使ってんのはコピーカードなんだって、I2社が研究用に作っておいったっていうね。」

「コピー…クソッたれ…そんなの負けちまうなんて…!!」


うん…悔しいよね……私だってムカつくぜ!
けど、安心していいよ岬、アンタの敵は姉貴分である私がとってやるから!!


「フランツ、もう止めるので〜〜す!その力を使い続けたらユーは破滅してしまいます!!」

「ウルサイ!私は力を手にした!そして、同時にそれは私が作り上げたカードは神すら操る力を秘めていたと証明しているのだ!!
 其れなのにペガサス会長、貴方は私のカードより、其処の隼人とか言う奴がデザインした下らないカードを採用した!!其れは断じて許せん!!」


あ?…ちょっと待てコラ、今なんつった?隼人がデザインしたカードが下らねーって?そう言ったの、このマッド未満。
ちょ〜〜〜っと、てか盛大に無視できねーわその暴言は――…オイ、デュエルしろよ。


「「「「裕奈がキレた!!」」」」

「姉御がプッツン行った!?」



当然でしょ?コイツはぜってー許さねー!
神を無理やり従え、力に固執して、挙句の果てには隼人が一生懸命デザインしたカードを馬鹿にした…ブチキレる理由は充分すぎでしょうが!!
てか、はやて達だってプッツン寸前でしょ?私がいち早くキレたから踏みとどまっただけで。


「まぁな……否定はせん――せやからな裕奈、やってまえや…全力全壊でな!!」

「言われるまでもねっすよ!」

勿論デュエル売られて逃げるような真似はしねーわよねマッド未満!!!


「良いだろう、そのデュエル受けてやる……お前も神の前にひれ伏せ!!」

「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ!」


「「デュエル!!」」


裕奈:LP4000
フランツ:LP4000



「先攻は貰う!私のターン!!…『召喚僧サモンプリースト』を守備表示で召喚!」
召喚僧サモンプリースト:DEF1600


「サモンプリーストの効果発動!
 手札の魔法カード『輪廻招来』を墓地に送り、デッキからレベル4の『デーモン・ソルジャー』を特殊召喚!」
デーモン・ソルジャー:ATK1900


「更に墓地の『輪廻招来』の効果発動!
 墓地のこのカードをゲームから除外する事で、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!
 出でよ、『翻弄するエルフの剣士』!!」
翻弄するエルフの剣士:ATK1400


!!1ターンで3体のモンスター!?…私とはやてに負けず劣らずの速さじゃん!
しかも次のターンでサモプリの効果発動すれば、あっという間に神召喚の準備も整うって?…コイツ、意外と分かってる…!!


「カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

「私のターン!」

だけどその大量展開は、逆に利用させてもらうよ!チューナーモンスター『ジャンク・メイル』を召喚!


ジャンク・メイル:ATK400


「でもって、私のフィールド上にチューナーが存在する時、手札の『マグナム・ウォリアー』を特殊召喚できる!」
マグナム・ウォリアー:ATK0


「レベル5のマグナム・ウォリアーに、レベル1のジャンク・メイルをチューニング!
 集いし力が、新たな闘志に火を点ける。光射す道となれ!シンクロ召喚、推参せよ『グラヴィティ・ウォリアー』!!」

『ウオォォォォォ…!!』
グラヴィティ・ウォリアー:ATK2100(戦闘耐性)


グラヴィティ・ウォリアーの効果発動!
シンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき攻撃力を300ポイントアップする!
アンタのフィールド上のモンスターは3体!よって攻撃力は900ポイントアップするぜ、蛮勇引力(パワーグラヴィテーション)!!


『オォォォォォ!!!』
グラヴィティ・ウォリアー:ATK2100→3000



さてと、青眼級の攻撃力は得たけど、どのモンスターを狙ったもんか?
ダメージ与えるなら翻弄かデモソル狙いなんだけど、アイツの手札にラーと2枚目の輪廻招来があったらラーを召喚されちゃうからねぇ…まぁ、芽を摘んどくか。

「バトル!グラヴィティ・ウォリアーで、召喚僧サモンプリーストに攻撃!!超重力十字爪(グランド・クロス)!!」


――バガァァン!!


「くくく…悪くない読みだが…甘い!トラップ発動『魂の綱』
 私のモンスターが破壊されたとき、ライフを1000ポイント払って、デッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!
 現れろ『イクザリオン・ユニバース』!!」
イクザリオン・ユンバース:ATK1800
フランツ:LP4000→3000



ちぃ…そのカードだったか!
どの道、どのモンスターを倒しても次のターンで神召喚の準備は整ってた訳か……カードを1枚セットしてターンエンド。


「私のターン!フィールド魔法『神縛りの塚』を発動!
 このカードの効果で、フィールド上に存在するレベル10以上のモンスターは効果では破壊されない!!
 そして此れで全てが整った…!私はデーモン・ソルジャー、翻弄するエルフの剣士、イクザリオン・ユニバースの3体をリリース!!
 くくく…はははっはは!!このデュエルも私の勝ちだ!!出でよ『ラーの翼神竜』!!!」


――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


『ゴアァァァァァァァ!!!!』
ラーの翼神竜:ATK?



来たね、ラーの翼神竜!!コピーカードとは言っても迫力がある――


――ギュル…バキィィン!!



!!な、なに?鎖が神を拘束した?…此れって…


「はははは!此れこそが神縛りの塚の隠された効果!
 神縛りの名の如く、このカードは神を拘束し、私の完全なる僕と化す事が出来る!!
 此れでラーは私の僕!!絶望しろ!ラーの攻守の値は、アドバンス召喚時にリリースしたモンスターの攻撃力の合計値になる!!」
ラーの翼神竜:ATK?→5100


んの野郎!!神を操るってこう言う事かよ!!
カードの自由を奪って従えるなんて…この外道が!!


「知らんな…神は今私の僕でしかないのだ!!!
 やれ、ラーの翼神竜!グラヴィティ・ウォリアーに攻撃!『ゴッド・ブレイズ・キャノン』!!」


――ゴォオォォォォ!!!


「うわ!!!」
裕奈:LP4000→1900


く…ジャンク・メイルの効果で戦闘破壊はされないつっても、結構な衝撃じゃない…!!
だけどやられっ放しじゃないぜ!トラップカード『ダメージ・コンデンサー』!!
私が受けた戦闘ダメージ以下の攻撃力を持つモンスターをデッキから特殊召喚する!!出番だよ『チューニング・サポーター』


チューニング・サポーター:ATK100


「ふん…そんな雑魚が何の役に立つ?カードを1枚伏せてターンエンド。」

「雑魚?私のデッキに雑魚なんて居ねーんだけど?私のターン!!チューナーモンスター『ハイロール・シンクロン』を召喚!!」
ハイロール・シンクロン:ATK1000



「!!レベル10……呼ぶつもりやな裕奈!」

「神には神…成程な。」


とーぜんっすよ!

「レベル6のグラヴィティ・ウォリアーと、レベル1のチューニング・サポーターに、レベル3のハイロール・シンクロンをチューニング!
 集いし魔導と雷鳴が、空より無限の力を呼び起こす。光射す道となれ!!」

さぁ、出番だよ!!

「シンクロ召喚、舞い降りよ『天竜神 オシリス』!!!」

『ギシャァァァァァ!!!!!』
天竜神 オシリス:ATK X000



「ワッツ!?神のカード?其れもシンクロで?…何故…」

「ん?10歳の時に、とあるカードショップ訪れた時にね…オシリスが私を選んでくれたのよ。」

「!!神に選ばれた……オーマイガ−…遊戯ボーイ以外に神を従える者が居たとは驚きで〜す…」


ま、私も色々ってこってすよ。
さてと、オシリスの攻守は私の手札1枚につき1000ポイント…今の手札枚数は3枚だから3000だね。


天竜神 オシリス:ATK X000→3000


だがしっかーし!チューサポとハイロールの効果発動!
チューサポはシンクロの素材になった時に1枚ドロー出来て、ハイロールはレベル8以上のシンクロモンスターの素材になった時2枚ドロー出来る!
此れによって3枚ドローして、私の手札は6枚!よって、オシリスの攻撃力は6000!!


『カァァァァァァ!!!』
天竜神 オシリス:ATK3000→6000


「ラーの攻撃力を上回っただと!!?」

「神を従えて良い気になってたみたいだけど、無理矢理従わせてるんじゃ、私には勝てないっての!
 天竜神 オシリスで、ラーの翼神竜に攻撃!『超電導波 サンダーフォース』!!」

「ちぃ…トラップ発動『バトルスルー』!バトルフェイズを終了し、カードを1枚ドローする。」


そう簡単にはやられないか…
だけどラーを破壊できなかったのは痛いなあ…まぁ、アイツの神縛りの塚のおかげでオシリスは効果破壊はされねーけどさ。
カードを1枚セットしてターンエンド。


天竜神 オシリス:ATK6000→5000


「私のターン!!
 …くくく…このターンで終わらせてやろう!!ラーの効果発動!
 私のライフを1ポイントになるように支払い、払った数値をラーの攻撃力にプラスする!
 私のライフは3000――よって2999ポイントをラーの攻撃力に上乗せする!!」

『ガァァァァ!!』
ラーの翼神竜:ATK5100→8099
フランツ:LP3000→1


攻撃力8099!!此れを喰らったら終わりじゃん!!
てか、DVDで見た遊戯vsマリク宜しく神と融合!?……ついに人間やめたかマッド未満…


「終わりだ…ラーの翼神竜で、天竜神 オシリスに攻撃!『ゴッド・ブレイズ・キャノン』!!」

「そうはさせるかっての!トラップ発動『ファントムペイン』
 相手モンスターの攻撃宣言時に発動!その攻撃で私が受けるダメージを0にし、相手に700ポイントのダメージを与える!!」

ラーの効果を発動した事で、アンタのライフは1!此れで終わりだぜ!!



――バガァァン!!



決まった…かな?


「…くくく…流石に少しばかり焦ったぞ…」
フランツ:LP1→8100
ラーの翼神竜:ATK8099→0



!!生存?しかもライフ回復して、ラーの攻撃力が0に…!!


「速攻魔法『融合解除』!此れで私とラーの融合を解除し、私のライフを回復したのだ!!」

「てんめえ…散々無理矢理操った挙句に、自分がピンチになったら斬り捨てるのかよ!!…ふざけんなよこの下衆野郎!!」

「なにい?聞こえんなあ?吠えるならデュエルに勝ってからにしろ!ターンエンド」


デュエルに勝ってから?……言われるまでもないぜ!私のターン!


天竜神 オシリス:ATK5000→6000


「手札からフィールド魔法『麻帆良学園都市』を発動!新たなフィールド魔法が発動した事で、神縛りの塚は破壊されるぜ!!」
天竜神 オシリス:ATK6000→5000


でもって、魔法カード『調律』
デッキからシンクロンと名の付くチューナー1体を手札に加えてシャッフルし、その後デッキトップのカードを墓地に送る!
私はジャンク・シンクロンを手札に加え、デッキトップを墓地に!…スピード・ウォリアーなら悪くねーわね。

「チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!!その効果で、墓地の『スピード・ウォリアー』を特殊召喚!」
ジャンク・シンクロン:ATK1300
スピード・ウォリアー:DEF400
天竜神 オシリス:ATK5000→4000


レベル2のスピードウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
集いし星が、新たな力を解き放つ。光射す道となれ!シンクロ召喚、出でよ『ジャンク・ウォリアー』


『フゥゥゥ…トゥアァァ!!』
ジャンク・ウォリアー:ATK2300


ラーの翼神竜…今眠らせてやるからね!!
バトル!天竜神 オシリスで、ラーの翼神竜を攻撃!『超電導波 サンダーフォース』!!!


――バガァァァン!!



「ぐわぁぁ!!」
フランツ:LP8100→3100


「まだまだ!!ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック!『スクラップ・フィスト』!!」

『だぁぁっぁ!!』


――ドゴォォォォォン!!



「ぐおぉぉぉ!!」
フランツ:LP3100→800


「ぐぅぅ…だが私を倒すには至らない!!次のターンで…!!」

「次のターンはないぜ!魔法カード『リンカーネイション』
 私の場にシンクロモンスターが2体以上存在する時、自分か相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する!!」

「そのカードは隼人の!!だが、其れはあくまでも通常魔法!
 仮にラーを蘇えらせたとしても、1ターン限りの顕現に終わる!!」


其れは如何かなぁ?
麻帆良学園都市が存在する場合、私魔法カードのスペルスピードは1つ上がるんだぜ?
これにより、通常魔法はスペルスピードが2になって速攻魔法感覚で使える!!
そして、私がリンカーネイションの効果で呼び出すモンスターは…『ラーの翼神竜』!!」


『キギャァァ!!』
ラーの翼神竜:ATK?
天竜神 オシリス:ATK4000→3000


ラーの効果発動!
私のライフを1ポイントになるように支払い、更に私のモンスターをリリースしてその攻撃力を自分の物にする!
私のライフは1900だから、払うのは1899ポイント!
更に、オシリスとジャンク・ウォリアーをリリースして、攻撃力は合計で7199ポイント!!


ラーの翼神竜:ATK?→7199
裕奈:LP1900→1



「な!!そんな馬鹿な!!」

「神を無理矢理操ろうとした罰だぜ!!
 ラーの翼神竜で、プレイヤーにダイレクトアタック!『ゴッド・ブレイズ・キャノン』!!!」


――ドォォォォォォォォン!!


「ぐあぁぁぁぁぁあ!!」
フランツ:LP800→0(Over Kill)


ふぅ、激勝利!!
例え神だろうと、相手がヘッポコじゃ裕奈ちゃんの敵じゃないぜ!!

ま、取り敢えずラーのカードは返してもらうからね?



――キィィィン!!



へ?ラーのカードが光を放って……私のデッキに収まったぁ?
ちょ、なに?どゆこと?何でラーのカードが!!?……取り敢えずデッキを!!…此れか!!

「『陽神竜 ラー』…シンクロ化した神…!!」

「なんと…まさか…コピーカードのラーが、シンクロモンスターとして貴女の僕となるとは…予想外で〜す…」


私だって予想外だっての!!
何かアレだけど、このカードは私が持ってても良いのかな?


「問題ないでしょう…神が貴女を選んだのですからネ。
 力の使い方を誤らねば、神は最強の仲間として貴女に力を貸してくれるでしょう…そのカードを大事にしてあげてくださイ。」


うん、言われなくてもそうするよ。



フランツは、ペガサス会長に何か言われて、自らの過ちに気付いたッぽく、そのままヘリでI2社に帰って行った。
隼人も一緒にね。


今回のデュエルは、隼人から貰ったカードが無かったら、多分あのターンでの決着はなかった……マジでいいカードを作ってくれた事に感謝だぜ!


でもって、陽神竜 ラー……私の新たな仲間!
必要な時にはアンタにも出張って貰うからね?…改めてよろしくね!!


『グルルルル…』


新たな仲間を得て、裕奈ちゃんのテンションは限界値越えのマックスブレイクだぜ!
ジェネックスのこれからのデュエルが、より楽しみになって来たよ!!















 To Be Continued… 






*登場カード補足



ラーの翼神竜
レベル10    神属性
幻神獣族・効果
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上の モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。このカードが召喚に成功した時、 魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。 このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
このカードの攻撃力と守備力は、このカードのアドバンス召喚のために リリースしたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
1ターンに1度 次の効果から1つを選択して発動する事ができる。
●1000ライフポイントを払って発動する。 フィールド上に存在するモンスター1体を破壊しゲームから除外する。
●ライフポイントが1ポイントになるようにライフポイントを払って発動する。
自分フィールド上のこのカード以外のモンスターを全てリリースする。
このカードの攻撃力は払ったライフポイントの数値とリリースしたモンスターの攻撃力の合計値アップする。
ATK????    DEF????



輪廻招来
通常魔法
墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
自分のデッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を選択して特殊召喚する。



リンカーネイション
通常魔法
自分フィールド上にシンクロモンスターが2体以上表側表示で存在する場合に発動できる。
自分か相手の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。



麻帆良学園都市
フィールド魔法
このカードが表側表示で存在する限り、自分が発動する魔法カードのスペルスピードは1つ上がる。



神縛りの塚
フィールド魔法
フィールド上に存在するレベル10以上のモンスターは魔法・罠・効果モンスターの効果では破壊されない。
レベル10以上のモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、 破壊されたモンスターのコントローラーは400ポイントのダメージを受ける。



ファントムペイン
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃で自分に発生する戦闘ダメージを0にし、相手に700ポイントのダメージを与える。



バトルスルー(制限カード)
通常罠
相手ターンのバトルフェイズを終了し、自分はデッキからカードを1枚ドローする。