Side:裕奈


うん、まぁ予想はしてたよ?埠頭にすんなり着く事は出来ないって事くらいはさ。
だけどねぇ…アンタ等如き私等の敵じゃねぇっての!!

うりゃ〜〜!!道を開けろ三下!!初代デュエルキング&未来のデュエルキング候補生のお通りだ〜〜〜!!!

天星龍 スターダスト!!

煉獄龍 オーガ・ドラグーン!!

光と闇の竜!!

バーサーク・デッド・ドラゴン!!


「「「「邪魔する帝を薙ぎ払えぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」


――ドガァァァァァァァァァッァァン!!!


「「「「ひ〜〜で〜〜〜ぶ〜〜〜!!!!」」」」
その他の帝使い連中:LP0


一撃必殺、速攻滅殺、完全撃滅!ぶっちゃけ風帝と邪帝と氷帝以外の帝は大した脅威にならないっぜ!!
私等を止めたいらならもっと強いデュエリストを連れて来いっての!この程度の相手じゃ経験値の足しにもならねーわよ?

ま、取り敢えず埠頭到着!
アンタの放った刺客は全部叩き潰したぜ美寿知!!隠れてないで出てきなさいよ!!












遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX90
『ヒーロータッグE&D!』












『ほう…無事に辿り着いたか?…中々やるようだ。』


は、アンタの刺客如き足止めにもならねぇっての!
遊戯は自分が出る気で居たけど、初代デュエルキングの手を煩わせるまでもない…あの程度の三下デュエリストの相手は私等でもお釣りが出るぜ!

てか翔君と剣山は無事なんでしょうね?
もし無事じゃなかったら、デュエルすっ飛ばしてブチかますからね…なのは直伝の『スターライトブレイカー』を…!


『ぶ、無事である事は約束する!お前達が私に勝ったならば無条件で解放する事も約束しよう。』

「その言葉に嘘は無いよね?」

「もし嘘やったら、私と裕奈、なのはちゃんとフェイトちゃんとアインスでフィフスブレイカーかましたるからな?」



「…なんだか、どっちが悪者か分からないね…」

「突っ込まないでくれ遊戯さん…裕奈とはやては大概あんな感じなんだ…」


そう言う事っすよ。
んで、美寿知が指定した場所には到着したけど、如何すれば良い訳?
埠頭の倉庫はドレも電気が消えてるから、倉庫でデュエルするって訳じゃないんでしょ?


『勿論…暫し待て………此れで良し。』


――ヴン…


空間に黒い塊が出来た!?……此れって入口?


『如何にも…其れの先に私は居る…来るが良い!』


乗り込んで来いって?…上等じゃない!
悪いけど、此処に集った面子はこの程度の事じゃ驚かないし躊躇わねーわよ?……アカデミア生徒の度胸を甘く見ると痛い目見るぜ?

「十代!」

「おう!アイツが指名したのは俺とエドだからな、先に行ってるぜ!!」

「まぁ、僕のデュエルを見て行ってくれ。」


――ぎゅぅぅん…


吸い込まれた…うし、私等も続くよはやて!!


「勿の論や!行くで!!」


――ぎゅぅぅん…


うっわ〜〜〜思った以上に変な感じ…取り敢えず到着したけど……此処はどこっすか?
黒一色の世界に、直線のみで構成された不思議なライン――此れって溝だよね?

微妙に明るいし……SF映画に出て来るヴァーチャル空間みたいね?


「ようこそ…良く辿り着いたものだ…1人くらいは脱落すると思ったんだがなぁ?」


美寿知…成程、アンタが本体って訳ね?
お言葉だけど、もちっと雇う連中考えた方が良いんじゃね〜の?ぶっちゃけ全員瞬殺だったぜ?


「…本当に?」

「本当に。」

「本気と書いてマジで?」

「マジで!!」

「あの役立たずどもがぁぁ!!」


あ、ブチ切れた。
でもさ、実際問題、私等の行く手を阻んだ傭兵デュエリストは大した事なかったよ?
全員パーフェクト勝利させてもらいました…合掌!!


「所詮は傭兵か…初代デュエルキングと戦った風丸ですら、プラネットを使ってあの有様ではどうしようもない。
 ふぅ…まぁよいわ。此処で私が遊城十代とエド・フェニックスを倒せば取り敢えずの目的は達成できる。
 此れから行うデュエルにお前達が勝てば、この場から解放し2人の人質も返す、それは約束しよう。
 だが、私が勝った場合には、お前達のデッキのエースカードを貰うとしようか?」


んな!!ふざけんな!!誰がアンタなんかに大事な仲間を渡すかっての!!
大体デュエルに負けたらカードを寄越せって、どっかの悪いガキ大将みたいな事言ってんじゃねーわよ!


「言うだけ無駄だ裕奈…あの手の輩はデュエルで黙らせた方が早い。」

「確かにそうかもだけど…アッタマ来るじゃん、あぁ言うのって!!」

「まぁ、滅殺モンやろなぁ?舐めた発言にも程があるやろ?」


はやてもそう思うでしょ!?
アンタは本気で最悪だぜ美寿知!!正直、今この場で叩きのめしたいくらいよ!

まぁ、その役目は十代とエドに任せるけどさ……ハッキリ言うよ、どんな手を使ってもアンタじゃこの2人には勝てないぜ!
そもそもヒーローが負けるとか有り得ない事だって分からねーの?


「ふ…ヒーローですら凌駕する存在が私のデッキに居るとすれば、その限りではないぞ?」

「其れは如何かな?俺とエドのヒーローが力を合わせれば、勝てない相手なんて居ないぜ!」

「正統派ヒーローの『E・HERO』と、ダークヒーローである『D-HERO』…そのタッグが織りなす力を、身をもって知ると良い。
 それに、僕も十代も、初代デュエルキングが見ている前で情けないデュエルなどする心算はない…このデュエル、勝つのは僕達だ!」


おぉ!ヤッパリ気合は200%だよね!!
頼むぜダブルヒーロー!このへんちくりんな巫女擬きに、マジのデュエルとヒーローの強さを教えてやってよ!!








――――――








Side:エド


美寿知…どこかで見た事があると思ったら、斎王の部屋にあった写真に映っていたな――斎王の妹だったか?
それが、こんな事をしているとは、美寿知もまた光の結社に加担していると言う事か。

身内がおかしな事をしているようなら、止めてやるのが家族だと思うんだけれどな…

だが、それ以上に妙だな?
プラネットは十代の『ジ・アース』、マックの『splendid VENUS』、デイビットの『Big SATURN』と行方知れずの『ジュピター』以外は存在しない筈だ。

父さんが、殺される直前に完成させたのが4枚目の『ジュピター』だったんだからな。
ジュピターのカードは犯人が持ち去ったんだろうが…いずれ見つけ出して奪い返してやる。

…兎に角その4枚以外のプラネットは、ペガサス会長がその後のシリーズを打ち切ったためにない筈なんだ。
其れなのに風丸が使った『Uranus』………まさか斎王自身が作り上げたとでもいうのか?……だとしたら僕は斎王を許すわけには行かない…!


「ど、如何したんだエド!なんか、凄く怖い顔してるぜ?」

「!!あぁ…すまない十代…少し考え事を――彼女は斎王の妹だから、何か特別な手があるのかと思ったのさ。」

「はあ!?アイツ斎王の妹なのか!?って事は光の結社の一員?」


まぁ、そうなるだろうな。
だが、相手が誰だろうと挑まれたなら、デュエルは受けるだけだ。

それで、どんな形式でデュエルをするんだ?
僕と十代を指名したんだから、タッグデュエルなんだろうが……1vs2の変則マッチでやる心算か?


「安心しろ…私のパートナーは居る――私自身と言う最強のタッグパートナーがな。」


…鏡?


――ぎゅる…


!!鏡から美寿知がもう1人現れただと!?
自分がタッグパートナ…其れなら確かに連携の乱れなんかは無いだろうが――かえって好都合だ。
タッグの形式をとっても、此れなら所詮はお前1人と戦う事と同じだからな。
それで僕達に勝とうなんて無理な話だ――行くぞ十代!僕達のヒーローで美寿知を倒す!


「おう!!ヒーローの底力を見せてやるぜ!!」



「「「「デュエル!!」」」」


十代&エド:LP4000
美寿知&美寿知:LP4000


先攻は僕が貰う!ドロー!!
中々良い手札だ…先ずはお前の出番だ。カモン『D-HERO ダイヤモンドガイ』!!


D-HERO ダイヤモンドガイ:DEF1600


「ダイヤモンドガイのエフェクト発動!
 デッキの一番上のカードを確認し、其れが通常魔法カードならばセメタリ―に送り、次のターンでエフェクトを発動する!
 ダイヤモンドガイの『ハードネス・アイ』が予見したカードは『融合』!よって次の十代のターンにエフェクトが確定!
 カードを1枚セットしてターンエンド。」

行き成り融合とは、デッキが十代と共に戦う事を楽しんでいるようだな。
兎に角、十代は融合に関しては他の追随を許さない奴だからな。

さて、美寿知はどんなデッキを使ってくるのか…


「私のターン!手札から速攻魔法『手札断札』を発動。
 全てのプレイヤーは手札を2枚捨て、その後デッキからカードを2枚ドローする。」


手札の入れ替えか…僕は『ダッシュガイ』と『ダイナマイトガイ』をセメタリ―に送り、新たに2枚ドロー。


「俺も手札を2枚捨てて2枚ドローだけど…更に墓地に捨てた『ウェイブマン』の効果を発動!
 このカードが墓地に送られたとき、デッキから『融合』を手札に加えるぜ!」


既にそれを!!次のターンで2回の融合をする事も可能になった訳か。


「ふふふ…私も2枚捨てて2枚ドロー…先ずは場を整えるか…『銀の式神−右京』を守備表示で召喚。」
銀の式神−右京:DEF600


「銀の式神−右京の召喚に成功した時、墓地の『銀の式神−左京』を特殊召喚できる。」
銀の式神−左京:DEF800


「カードを1枚伏せてターンエンド。」


低レベルモンスターが2体とリバースカードが1枚……様子見の牽制か?
十代がたった1枚のリバースカードに怯むとは思わないが…


「俺のターン!俺はダイヤモンドガイの効果で墓地に送った『融合』の効果で、手札の『ネクロダークマン』と『ブラックミスト』を融合!
 闇の力をその身に宿したHEROよ、黒き正義をその身で示せ!融合召喚、来い『E・HERO ブラックストライカー』!」

『オォォォォ!!』
E・HERO ブラックストライカー:ATK2700



「ブラックミストが『E・HERO』の融合素材となった事で1枚ドロー!更に『融合』を発動し、手札の『オーシャン』と『フォレストマン』を融合!!
 大地と海をその身に宿す奇跡の地球(ほし)にE・HEROが降臨する!融合召喚、現れろ『E・HERO ジ・アース』!」

邪悪な波動を感じる…心して行くぞ、十代!
E・HERO ジ・アース:ATK2500


行き成りジ・アースを!!此れは大きなアドバンテージをとれそうだな。


「更にダイヤモンドガイの効果発動!!…ダイヤモンドガイが見通したのは『エレメント・ドロー』!次のエドのターンに効果が発動するぜ!
 行くぜ美寿知、バトルだ!ブラックストライカーで右京に攻撃!『タナトスバンカー』!!」


――ドガァァン!!


「うし!ブラックストライカーは相手モンスターを戦闘で破壊した時、続けてもう1度攻撃出来る!!今度は左京に攻撃だ!!」


――バガシュゥゥ!!


此れで美寿知のモンスターは全滅…!ジ・アースのダイレクトアタックで大ダメージが!


「やるな矢張り…だが、これ以上はやらせぬ。トラップ発動『式神の儀式』
 私のフィールド上の『式神』と名の付くモンスターが戦闘で破壊されたときに発動できる。
 手札からレベル5以上のモンスター1体を特殊召喚する…現れよ『魔境の式神−那由多』!」
魔境の式神−那由多:ATK2600


「魔境の式神−那由多の召喚、特殊召喚に成功した時、私の墓地から『魔境の式神−阿僧祇』を特殊召喚する。」
魔境の式神−阿僧祇:DEF2500


此処で上級モンスター2体!!
しかもこのステータスなら、ジ・アースでは破壊できない……このカウンターでの展開を狙っていたのか…!


「ちぇ…これじゃあアースで攻撃できないじゃないか〜〜!カードを1枚セットしてターンエンド。」

「私のターン!…さてと、もう1人の私が準備を整えてくれたので行くとしようかな?
 私は、那由多と阿僧祇、2体のモンスターをリリースし……見せてやろう私の最強モンスターを!現れよ『The Hellrize Pluto』!!」

『Wrhyyyyyyyyyyyyy!!!!!』
The Hellrize Pluto:ATK3000


「Pluto!お前もプラネットを!!」


また新たなプラネットが…!だが、このカードも父さんは作っていない…!
斎王…君は…お前は本当に、残ったプラネットを自らの手で作って居るって言うのか…!!


「ふふふ…最強の冥界の王の力をその身で味わってもらうとしようかな?」

「だが、このカードの力に、ライフ尽きるまで耐えられるかどうかは知らないけれどねぇ…」


このデュエル…尚の事負けられなくなった!

「十代!」

「あぁ、相手がプラネットだからって関係ないだろ!!てか、寧ろあいつをぶっ倒す事にワクワクしてきたぜ!!」














 To Be Continued… 






*登場カード補足



魔境の式神−那由多
レベル6    光属性
悪魔族・効果
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「魔鏡の式神−阿僧祗」1体をフィールド上に特殊召喚できる。
ATK2600    DEF1400



魔境の式神−阿僧祇
レベル6    光属性
悪魔族・効果
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「魔鏡の式神−那由多」1体をフィールド上に特殊召喚できる。



銀の式神−右京
レベル4    光属性
悪魔族・効果
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「銀の式神−左京」1体をフィールド上に特殊召喚できる。
ATK800    DEF600



銀の式神−左京
レベル4    光属性
悪魔族・効果
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地の「銀の式神−右京」1体をフィールド上に特殊召喚できる。
ATK600    DEF800



式神の儀式
通常罠
自分フィールド上の「式神」と名の付くモンスターが戦闘で破壊されたときに発動できる。
手札からレベル5以上のモンスター1体を選択して特殊召喚する。