Side:クロノス
そろそ〜ろ、修学旅行の時期なの〜ネ。
一度くらいは生徒達に〜モ、海外旅行をさせてあげるべきなの〜ネ。
と言う訳で、修学旅行はイタリアで如何なの〜ネ?
「待つであ〜る。海外旅行ならフランスを選ぶべきであ〜る。」
「む…何を言うの〜ネ、イタリアは今の日本で、海外旅行の人気上位なの〜ネ。
此処は矢張り人気の地を選ぶべきなの〜ネ!」
「何を言うである、歴史と伝統のフランスこそが修学旅行には相応しいのであ〜る。」
黙るの〜ネ!
煌びやかなだけの地よりも、自然の風土が残る場所の方が生徒達の為になるの〜ネ。
大体フランス旅行だと、アカデミアの財政を圧迫しかねないの〜ネ!
「なんである!我輩の祖国を侮辱するであるか!」
「そうは言ってないの〜ネ!アカデミアの財政と生徒達の成長と経験を考えた結果なの〜ネ!」
矢張りナポレオン教頭とは相容れなさそうなの〜ネ。
兎に角イタリアなの〜ネ!
「フランスである!!」
「イタリア!!」
「失礼、少々宜しいですか?」
む?セニョール斎王…如何したの〜ネ?
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX84
『両生類の大量発生!?』
「いえ、修学旅行の地ですが、私からも少々提案がありましてね。
私は未来を見通す力が有るゆえ、どの地が最も相応しいかも分ってしまうもので。」
そういえばそんな事を言っていたの〜ネ。
ふむ…では貴方〜が提案するのはどんな場所なの〜ネ?
「ソレは…「「「ちょっと待った〜〜〜〜!!!!」」」…む?」
――ガッシャ〜〜〜〜ン!!!
マンマミーヤ!扉を壊すなの〜ネ!!
そんな凄まじい勢いで如何したの〜ネ、セニョール十代、セニョーラ裕奈、セニョーラはやて?
「マッタク…レッドは粗忽なのである。」
「黙るの〜ネ、此れくらいは元気が有って良いレベルです〜ノ。」
ソレでそんなに慌てて如何したの〜ネ?
「いやいやいや、先生、やっぱ修学旅行といえば京都でしょ!?日本人として其処は外せねぇって!!」
「沖縄や北海道もお勧めやで?海外も良いけど日本の良さにも触れんとアカンやろ?」
「つーかデュエリストだったら外せない場所があるじゃないか先生!!」
成程、旅行の行き先の直訴に来たと言う訳なの〜ネ。
ふむ…生徒の意見は蔑ろに出来ないなの〜ネ。
とは言え候補が多すぎるから此れは絞らないとです〜ノ。
む〜〜……あ、そうなの〜ネ!
レッドの3人は1人代表を選ぶの〜ネ、その代表とセニョール斎王か或いはその代理がデュエルして、勝った方の意見を採用するの〜ネ。
ソレなら後腐れなく、最もアカデミアらしい決めかたなの〜ネ♪
「異論なし!デュエルで白黒つけるならソレに越した事はねっすよ!!」
「ふっふっふ…滾って来たで…」
「おぉ、文句ないぜ!やっぱデュエルで決めるのが一番だよな!」
「それが望みであるのなら…ではこちらは光の結社からの代表者を選ぶとしましょう…」
では、これで決まりなの〜ネ!
明日、互いの代表がデュエルをして決めるの〜ネ!!
「「「異議なし!!!」」」
「フフフフフフ…」
正直光の結社は不気味です〜が、生徒を差別してはいけないの〜ネ。
それにデュエルは、結果としてそれぞれのレベルアップにも繋がるから悪いことじゃないの〜ネ♪
――――――
Side:裕奈
つー事で代表は私に決定!!
へっへ〜、十代もはやても、じゃんけんで私に勝とうなんて100年早いってば♪
「どんだけ勘が鋭いねん…2人とも3本勝負でストレート負けとはありえへんやろ…」
「くっそ〜〜悔しいぜ!あそこに行きたかったのに〜〜〜!」
まぁまぁ、私が勝ったら場所の選択は十代に譲るからさ。
はやては…まぁ、夏休みにでも2人で沖縄行こうっぜ!
「おぉ、マジか!!」
「ほならそれで手を打っておこかな?」
そうして下さい。
まぁ、見てなって!ちゃちゃっとやっつけてくっから!!
結社の手下なんて、裕奈ちゃんの敵じゃねぇって事を全校生徒の前でドド〜〜ンと示してやろうじゃないの!!
「ふ、お前なら楽勝だろうな。」
「頑張ってねユーナ。期待してるワ♪」
「おうよ!んじゃあ行ってくるぜ!!」
さぁて、相手は誰よ?
って…マジですか?
あの色々勘違いしたお嬢様ファッションは、確かローズだっけ?
うわ〜〜〜…別の意味で戦いたくねぇ相手だねこれ…確かすっごくめんどくさい奴よね…
「うふふ、来たわね?私が相手になって差し上げますわ。」
「さいですか……そりゃ光栄ですこと…」
「斎王様が言うには貴女も精霊が見えるとか。私もカードの精霊が見えるのよ。」
!?
ちょっと待った流石に聞き捨てならねぇ事言ったね?精霊が見えるって?アンタが?…嘘だよね?
え、冗談の類じゃないの?
「まぁ、失礼しちゃう!私には見えるのよ!!」
「まぁ、一概に無いとは言えないけど…まぁ、デュエルして見りゃ分かるってね!!」
そいじゃあまぁ、ちゃっちゃと始めようぜ!
「望むところですわ!」
「「デュエル!!」」
裕奈:LP4000
ローズ:LP4000
「先攻は私から!ドロー!!『悪魂邪苦止』を守備表示で召喚。」
悪魂邪苦止:DEF0
うげ…でっかいオタマジャクシ…って、カエルかよ!
人は見かけによらないとは言うけど、此れは予想外にも程があるってか――カエルを僕にしたお嬢様…ありえねぇ。
そのカエルがイケメンの王子様になるってんならともかくねぇ…そもそもそれは未だカエルにすらなってねぇしね。
「カードを1枚セットしてターンエンド。」
けど、それなら成長する前に倒すだけ!
私のターン!よし!
相手フィールドにのみモンスターが存在する場合『ジャンク・フォアード』は特殊召喚できる!
ジャンク・フォアード:DEF1500
更に、手札の『ボルト・ヘッジホッグ』を捨て、チューナモンスター『クイック・シンクロン』を特殊召喚!
クイック・シンクロン:DEF1400
「そして、『ジャンク・シンクロン』を通常召喚し、効果で『ボルト・ヘッジホッグ』を蘇生させる!」
ジャンク・シンクロン:ATK1300
ボルト・ヘッジホッグ:DEF800
1ターン目から飛ばすぜ!
レベル2のボルト・ヘッジホッグに、レベル5のクイック・シンクロンをチューニング!
「集いし風の欠片が、新たな息吹を呼び覚ます。光射す道となれ!シンクロ召喚、殲滅せよ『ドライブ・ウォリアー』!」
『ウオォォォ…ダァァァ!!』
ドライブ・ウォリアー:ATK2400
まだまだ行くぜ!
続いて、レベル3のジャンク・フォアードに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
闘志が大地に満ちる時、其れは戦いを告げる狼煙となる。光射す道となれ!シンクロ召喚、滾れ『マイティ・ウォリアー』!
『オォォォォォォ!』
マイティ・ウォリアー:ATK2200
「来たわね、卑しい魔法使い!」
「待てコラ、何でよ!?」
って、アレか!?
童話の、悪い魔法使いにカエルに変えられちった王子様のアレの事か!?
もしかして、カエル使ってるのもそれに準えて?カエルは王子様って?……やっべぇ、只のあぶねぇお嬢さんじゃん此れ…
……こりゃ精霊が見えるってのも、妄想の産物の可能性が高そうだね?
うし、朝倉、本屋ちゃん、ち〜〜〜〜っと出てきてくんね?
『はい♪』
『呼ばれて飛び出てなんとやらさね♪』
ねぇローズ、たった今、私はカードの精霊に出て来て貰ったんだけど見える?
私が召喚した2体のモンスター以外の姿を確認できる?
「え?」
「見えねーでしょ?」
「そう……姿を見せたとか言いながら隠れてるのね?なんて意地の悪い魔法使い!」
うお〜〜い…誇大妄想もそこまで行くと勲章モンだっぜ?
でもこれで確定、ローズは精霊が見えるわけじゃない…只の妄想を喚いてるだけってね。
つっても、何時までもそれじゃダメっしょ?
このデュエルで、目を覚ましてやるぜ!!
「取り敢えず、目を覚ませローズ!痛い思考のお嬢様なんて、目も当てらんねっての!!
このバトルで正気に戻れって!行くよ、ドライブ・ウォリアーで、悪魂邪苦止に攻撃!『ハイスピードブロー』!!」
『ウオォォオ!!』
――バキィィィン!!!
悪魂邪苦止滅殺!!
効果で、悪魂邪苦止をサーチしたってアンタのフィールドはがら空き。
ドライブ・ウォリアーは2回攻撃が出来るモンスターで、更にマイティの攻撃も残ってる!
2体のウォリアーのダイレクトアタックでTHE ENDよ!!
「悪魂邪苦止の効果で、デッキから悪魂邪苦止を手札に加えるわ。」
「でもこれで終わりだよ!行け、ドライブ・ウォリアー!マイティ・ウォリアー!!」
「まぁ!なんて野蛮な魔法使い!
でも、それは通さないわ!トラップ発動『ガエルウォール』!
私がダイレクトアタックを受けるとき、手札の『カエル』または『ガエル』と名の付くモンスターを墓地に送ることで、相手モンスターの攻撃を無効にするわ。
更にその後、手札から水属性モンスター1体を特殊召喚するわ。」
ちぃ…防御張ってたか…
これでこのターンでの決着は不可能ってか…
状況的に先に攻撃宣言したのはドライブだから、ドライブの攻撃が無効って事か…
「私は『黄泉ガエル』を墓地に捨てて、ドライブ・ウォリアーの攻撃を無効に!
そして、其の後で手札の『悪魂邪苦止』を特殊召喚するわ。」
悪魂邪苦止:DEF0
にゃろう…
だったらその悪魂邪苦止も撃滅するまでだっぜ!マイティ・ウォリアー『マイティ・ナックル』!!!
――ドォォォン!!
悪魂邪苦止撃破!
つっても攻守0じゃ、マイティの効果も発動しねぇ…
「悪魂邪苦止の効果で悪魂邪苦止を手札に加えるわね。」
さて、如何したもんか?
墓地には2体の悪魂邪苦止と黄泉ガエル――黄泉ガエルは次のターンに確実に効果発動してくるとして、問題は『アレ』が手札にあるかどうか。
もし既に手札に来てて『あのモンスター』も手札にあるとなると……やっぱこれだね。
「私はカードを1枚セットしてターンエンド!」
「私のターン!スタンバイフェイズに、墓地から『黄泉ガエル』を特殊召喚するわ。」
黄泉ガエル:DEF100
やっぱしそう来るか…って事は最低でもリリース1体の上級モンスターが来る。
デッキ的には『アレ』か…!
「私は黄泉ガエルをリリースし、『デスガエル』をアドバンス召喚!」
『ゲコ〜〜♪』
デスガエル:ATK1900
来たかデスガエル!
ここでそれを出したって事は…間違いなくあのカードが手札にある…!
「デスガエルのアドバンス召喚に成功したとき、墓地の悪魂邪苦止の数までデッキか手札から『デスガエル』を特殊召喚出来るわ。
私の墓地の悪魂邪苦止は2体!これで、デッキから2体の『デスガエル』を特殊召喚!」
『『ゲコゲコ〜〜。』』
デスガエル:ATK1900(×2)
死の蛙が3体って事は…来るか!!
「これで終わりにして差し上げますわ。
マジックカード『死の合唱』!デスガエルが3体存在するとき、相手フィールドのカードをすべて破壊するわ!」
やっぱりそう来るよね?
まぁ、カエルデッキならそれを決めてなんぼだけど――ぶっちゃけ甘いぜ!!
「トラップ発動『星龍の導き』!
私のフィールドのカードを2枚以上破壊する効果が発動したとき、その効果を無効にして破壊し、エクストラデッキから『天星龍 スターダスト』を特殊召喚する!」
「何ですって!?」
破滅を包む星となれ!
頼むぜ、私の最強の龍、『天星龍 スターダスト』!!!
更に言っとくと、この効果で特殊召喚したスターダストは次の私のターン終了まで効果が無効になって攻撃力が500ポイントアップする!
『クァァァァァァァァ…!!』
天星龍 スターダスト:ATK2500→3000(効果無効)
「こんな…でもまだよ!私は手札から『融合』を発動!
これでフィールドの3体のデスガエルを融合!いらっしゃい、『ガエル・サンデス』!!」
『ゲッコ〜〜〜〜♪』
ガエル・サンデス:ATK2500
う゛…こりゃまたスゲェのが出てきたね、見た目的に。
巨大なガマガエル(?)は女の子的には全力で拒否したい見た目なんですけどねぇ…
「どう?素敵でしょう♪
ガエル・サンデスの攻撃力は、墓地の黄泉ガエル1体につき500ポイントアップするわ。
私の墓地には黄泉ガエルが1体…よって攻撃力は3000!!」
ガエル・サンデス:ATK2500→3000
攻撃力3000!!
な〜る、其れなりに実力はあるってこってすか。
まぁ、私の場に伏せカードは無いからね?遠慮なく来なよ!!
「勿論そうするわ。ガエル・サンデスで、マイティ・ウォリアーに攻撃!『フロッグスプラッシュ』!!」
――バガァァァン!!
「くぅぅ!!!」
裕奈:LP4000→3200
先手を取られちゃったか…けど此れ位は必要経費だぜ!
さて、如何するの?
「カードを1枚伏せてターンエンドですわ。」
「なら今度は私の番!ドロー!!」
魔法カード『エンジェルバトン』!
デッキからカードを2枚ドローして、その後手札を1枚捨てる――2枚ドローして…さてと、この状況だと此れかな?
「私は『シールド・ウォリアー』を墓地に送る。
でもってバトル!スターダストで、ガエル・サンデスに攻撃!!響け『シューティング・ストライク』!!」
「な!攻撃力は同じよ!?」
「ところがどっこい!墓地の『シールド・ウォリアー』の効果を発動!
墓地のこのカードを除外することで、私のモンスターは戦闘では破壊されない――つまり吹っ飛ぶのはアンタのカエルだけだぜ!!」
――バガァァァァン!!
「くぅ…猪口才な…!」
まだまだ!
ドライブ・ウォリアーの2連続攻撃が残ってる!喰らえ、ダイレクトアタック!!
――バゴォォォン!!!
「きゃぁぁぁ!!」
ローズ:LP4000→1600
更に2度目のダイレクトアタック!これで終わりだよ!!
「そうは行かないわ!トラップカード『待ちカエル』!
私がバトルフェイズ中に2回目のダイレクトアタックを受けるときに発動!
手札から『カエル』または『ガエル』と名の付くモンスターを守備表示で特殊召喚するわ。私は、手札から『溢れカエル』を特殊召喚!」
溢れカエル:DEF0
防御カード…だけど守備力0ならドライブの敵じゃないぜ!
蹴散らせ、ドライブ・ウォリアー!『ハイスピードブロー』!!
――バッキィィィ!!
「く…けれどこの瞬間に溢れカエルの効果発動。
溢れカエルが戦闘で破壊されたとき、私の場に3体の『カエルトークン』を守備表示で呼び出すわ!」
カエルトークン(星1・水・水):DEF0(×3)
ここで3体のモンスターか…中々やるじゃん♪
まぁ、勝つのは裕奈ちゃんだぜ!
「カードを1枚セットしてターンエンド!エンドフェイズ、スターダストの効果は有効になり、攻撃力は元に戻る。」
天星龍 スターダスト:ATK3000→2500(効果有効)
「私のターン!
私は3体のカエルトークンをリリースし、『両生類天使−ミ・ガエル』を守備表示で特殊召喚!」
『グェコォ〜〜〜〜。』
両生類天使−ミ・ガエル:DEF1900
これはまた如何ともしがたいのが出てきたね〜〜。
両生類天使て何よ?カエルとかサンショウウオの天使?んなもん聞いた事ねーっつの!
てかその見た目で天使を名乗るとか、天使使いのマックがプッツン行くと思うよ?…割とマジで。
「ミ・ガエルの特殊召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードは全て破壊されるわ。」
「ところがギッチョン、スターダストは自分以外のシンクロモンスターが存在する場合、私のカードを破壊する効果を無効にするんだな〜〜。
まぁ、無効にするだけだから、ミ・ガエルは破壊されずに無事だけどね〜〜。」
「まぁ、なんて卑怯な魔法使い!
でも、ミ・ガエルの効果はまだあるわ!特殊召喚に成功した時、私がプレイした『カエル』及び『ガエル』を可能な限り特殊召喚出来る!」
あっまーい!!!
スターダストの効果発動!相手の発動した魔法かモンスター効果を、このカードをリリースすることで無効にして破壊する!『星龍の守護陣』!
「!!させないわ、速攻魔法『缶ガエル』!
発動ターンのみ、私のフィールド上の『カエル』と『ガエル』は効果では破壊されないわ!」
あり、逃げられちった。
まぁ、エンドフェイズにはスターダストが復活するけどね。
「これでミ・ガエルの効果は成立!舞い戻って、『ガエル・サンデス』と3体の『デスガエル』!!」
『ゲッコ〜〜。』
ガエル・サンデス:ATK2500→3000
『『『ゲコゲコ〜〜。』』』
デスガエル:ATK1900(×3)
うわぉ…一気にフィールドが埋まったってか。
しかもこれって総攻撃かけられたら私の負けじゃん……それはさせねーけどさ。
「これだけのモンスターの攻撃は受けきれないでしょう?
勝つのは私よ!バトル!ガエル・サンデスで、ドライブ・ウォリアーに攻撃!『フロッグスプラッシュ』!!」
――メキャァァァ!!
「ぐ…」
裕奈:LP3200→2600
「これで終わりよ!3体のデスガエルでダイレクトアタック!!」
「おっと、これ以上はやらせないぜ!手札から『速攻のかかし』の効果発動!
私がダイレクトアタックを受けるとき、このカードを手札から墓地に捨ててバトルフェイズを終了するわ!」
これで何とか防げたか…
「足掻くのね?でも勝つのは私よ!カードを1枚セットしてターンエンド。」
「エンドフェイズにスターダストは蘇る!」
天星龍 スターダスト:ATK2500
私のターン!
マジックカード『貪欲な壺』。私の墓地のモンスター5体を選択してデッキに戻してシャッフルし、その後カードを2枚ドローする。
此れで、墓地のジャンク・シンクロン、クイック・シンクロン、ジャンク・フォアード、ドライブ・ウォリアー、マイティ・ウォリアーをデッキに戻してシャッフル。
「でもって2枚ドロー!……へっへっへ、ローズ、このデュエルは私の勝ちだよ!」
「何ですって?」
「このドローでアンタを倒すためのカードが揃った!チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!!」
ジャンク・シンクロン:ATK1300
デッキに戻ったのにまた来てくれるなんてね〜〜、流石は私のエースチューナー!
ジャンクロンの召喚に成功した時、墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚できる。
戻ってきて『速攻のかかし』!
速攻のかかし:DEF0
更に、私のフィールドにチューナーが存在するとき、墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』は特殊召喚できるぜ!
ボルト・ヘッジホッグ:DEF800
「一気に3体のモンスター?けれどそんなモンスターでは私のモンスターは倒せなくてよ!」
「焦りなさんなって!てかさ、気付かねーの?この布陣…チューナー入れたレベル合計6だぜ?」
スターダストは除くけどね。
「!!」
「気付いた?例え単体でのステータスは低くても、それらが同調してシンクロは無限の力を呼び覚ます!
まぁ、それは十代お得意の融合にも言えるこったけどさ。
けど、私のモンスターを侮った報いは受けてもらうよ?速攻のかかしとボルト・ヘッジホッグに、ジャンク・シンクロンをチューニング!
集いし力が、新たな闘志に火を点ける。光射す道となれ!シンクロ召喚、推参せよ『グラヴィティ・ウォリアー』!!」
『ウオォォォォォォ!!!!』
グラヴィティ・ウォリアー:ATK2100
「レベル6の上級モンスター…でも攻撃力2100では、スターダストを入れてもデスガエル2体を葬るのが精々よ?」
「其れは如何かな〜〜?グラヴィティ・ウォリアーの効果を使えばそうとも言えねーんじゃね?
グラヴィティ・ウォリアーは、シンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの数×300ポイント攻撃力がアップする。」
アンタのフィールドは満タン!よって攻撃力は1500アップ!!『蛮勇引力』!!
『オォォォォォ!!』
グラヴィティ・ウォリアー:ATK2100→3600
「攻撃力3600ですって!?」
「だけじゃないよ!装備魔法『ファイティング・スピリッツ』をグラヴィティ・ウォリアーに装備!
此れでグラヴィティの攻撃力は更に1500ポイントアップするぜ!!」
『ガオォォォォッォ!!』
グラヴィティ・ウォリアー:ATK3600→5100
此れで決めるよ!グラヴィティ・ウォリアーで、デスガエルに攻撃!『超重力十字爪』!!
「さ、させるもんですか!トラップ発動『カエルの合掌』!
私の場の『カエル』または『ガエル』が攻撃対象になった時、そのモンスターに私の場の他の『カエル』『ガエル』の元々の攻撃力を加算するわ。
此れにより攻撃対象になったデスガエルの攻撃力は9600にアップよ!!」
デスガエル:ATK1900→9600
「攻撃力9600…スゲーけど私はその更に上を行くぜ!トラップ発動『バトルステータス・クロスチェンジ』!
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!
此れで、デスガエルの攻守は逆転――でもってデスガエルの守備力は…」
「0…!そんな…」
デスガエル:ATK9600→0
さっきのターンでも発動できたんだけど、其れだとアンタのライフは0にならないからね。
一撃で決めるために温存させてもらったぜ!
切り裂けグラヴィティ・ウォリアー!!
『ガァァァァァァァァァ!!!!』
――ズバァァァァァァァァァァ!!!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ローズ:LP1600→0
へへ〜〜、私の勝ちだね!!
ま、結構楽しめたよ?ちょ〜〜っと妄想過多だったけど、アンタはアンタで自分のデッキに愛着持ってるみたいだしね。
「負けた…くぅ、何時かはリベンジして見せるわ!!」
「OK!その時を楽しみにしてるよ!!」
「ふん!気に入らないわ!!」
あ〜〜…プライドが高い奴ってのは、総じて面倒だね〜〜…ん?
『ゲコッ…』(ペコリ)
なんじゃありゃ?精霊?なはは…少しだけローズの思いが形になったってところかな?
ま、頑張んなさいな。
「裕奈〜〜!!」
「やったな裕奈!」
「はやて、十代!!」
約束通り勝ったよ!
つー事で、修学旅行の行き先は十代が決めていいよ♪
「おう!それじゃあ…修学旅行の行き先は、デュエリストの聖地!
あの武藤遊戯さんがデュエルキングになった伝説のバトルシティの舞台――童実野町だぜ!!!」
童実野町か!
確かに私らデュエリストにとって、これ以上の修学旅行先は無いかもね。
私とはやては、買い出しで店長の店から童実野町には行くけど、結局スーパーにしか行かねーからね。
うん、ゆっくり町を見て回るのも悪くねーかもね。
こりゃ、楽しい修学旅行になりそうだね!
――――――
Side:遊戯
「ん?」
「どうしたんじゃ遊戯?」
あ、爺ちゃん。
うん、ちょっとね…近いうちに、なんか強いデュエリストと出会う予感がしたんだ。
「ほう?遊戯が言うならさぞかし実力のあるデュエリストなんじゃろな。」
「って言っても、単なる僕の予感だから当たるかどうかは分からないけど。」
でも、多分外れてないと思う。
若しかして、前に海馬君に見せてもらったアカデミアのデュエリストが来るのかな?
だとしたら楽しみだ……特に裕奈ちゃんとは久しぶりに会うわけだし…まぁ、向こうからしたら今回が初対面だけどね。
もし君達が来るなら、是非デュエルがしたいな。
うん、それに備えてデッキを調整しておこう。
自分の勘がここまで当たってほしいと思ったのは初めてだ……その時が来るのが待ちきれないよ!
To Be Continued… 
*登場カード補足
両生類天使−ミ・ガエル
レベル5 水属性
水族・効果
このカードは自分フィールド上のモンスター3体をリリースして特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。
このカードの特殊召喚に成功した時、自分がプレイした「ガエル」 または「カエル」と名のついたモンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
自分フィールド上に他のモンスターが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
ATK1400 DEF1900
溢れカエル
レベル3 水属性
水族・効果
このカードが戦闘で破壊されたとき、自分フィールド上に「カエルトークン」(星1・水・水・攻守0)を3体守備表示で特殊召喚する。
缶ガエル
速攻魔法
発動ターンのみ自分フィールド上の「カエル」及び「ガエル」と名の付くモンスターはカード効果では破壊されない。
星龍の導き
通常罠
自分フィールド上のカードを 2枚以上破壊する効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし破壊する。 その後、「天星龍 スターダスト」1体を エクストラデッキからシンクロ召喚扱いで特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚した「天星龍 スターダスト」は次の自分のターン終了まで効果が無効になり攻撃力は500ポイントアップする。
バトルステータス・クロスチェンジ
通常罠
自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行うときに発動できる。
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力と守備力の数値を入れ替える。
ガエルウォール
通常罠
自分が直接攻撃を受けるときに発動できる。
手札から「カエル」または「ガエル」と名の付くモンスター1体を墓地に送ることでその攻撃を無効にする。
その後、手札から水属性モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
待ちカエル
通常罠
自分がバトルフェイズ中に2度目の直接攻撃を受けるときに発動できる。
手札から「カエル」または「ガエル」と名の付くモンスター1体を選択し、守備表示で特殊召喚する。
カエルの合掌
通常罠
自分フィールド上の「カエル」または「ガエル」と名の付くモンスターが攻撃対象になった時に発動できる。
攻撃対象になったモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまでそのモンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「カエル」および「ガエル」
と名の付くモンスターの元々の攻撃力の合計値分アップする。
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