Side:はやて
さて、此れはドナイな状況や?
特別課外実技授業や言うから来てみれば、何でレッド寮の存亡を賭けたデュエルいうことになってるの?
「ドナイな事か説明しろや、このチビハゲデブのトリプルデンジャー教頭。」
「と言うか、何を勝手な事をしているの〜ネ!鮫島校長に許可はとったの〜ネ?」
「鮫島校長は生憎と長期出張に出たのであ〜ル。
ならば、学園運営の権限は教頭であるこのナポレオンが握って然るべきであ〜る。」
コイツ最悪や…!
ん?けど鮫島のおっちゃん、何も残してないんやろか?…シャマル!
『は〜〜い……え〜〜と…みぃ〜つけ、た!!』
ご苦労さん〜〜。毎度便利やな『旅の鏡』。
え〜と…書置きみたいやな…何々…『私の留守中はクロノス・デ・メディチ実技担当教諭を校長代理とする』…ほ〜〜…
どう言う事やチビハゲ腐れ狸…クロノス先生が代理ってハッキリ書いてあるやん!!
「ぐ…黙るのである!お前達のような無能なレッドはアカデミアの面汚しなのである!
校長代理が不甲斐ないので、私が独断で潰してやるのであ〜る!」
「それで…そんな下らない事の為に、僕にデュエルさせるつもりだったわけか…」
「「「「「エド!」」」」」
「どういうことなノ?」
「『アカデミアの強豪と特別デュエルをさせる』と言われてね、ソレを信じてきてみればこの様だ。
まぁ、確かに『アカデミアの強豪』とのデュエルにはなるだろうけれど……騙されたのは不快だな。」
ホンマに何してんねん肥満ハゲ……考える事も小さけりゃ、詰めも甘い事やな…
ドナイすんねんこの状況…
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX78
『復活、遊城十代!』
「だ、騙しては居ないのである!ブルー最強の万丈目が居るのである!」
「だとしても、レッドを潰そうとした事は事実だろう?
余計な事はしないでほしいんだがな…僕自身、十代とはもう一度デュエルをしたいし、他のデュエリストとも戦いたい。
僕がざっと見たところ、真に強いデュエリストが沢山居るのは、寧ろレッドだと思うんだが?」
そら、ここに集まってる面子と日常的にデュエルしてるから質は保証すんで?
少なくともブルーに胡坐掻いてる実力無き阿呆共には絶対負けへんよ?
「黙るのである!!兎に角デュエルなのである!!
君達の中から代表を選んで、エドとデュエルをして、君達が敗北したらレッドは取り潰しなのである!
此れはもう決定なのである!!」
「待つの〜ネ!校長代理の権限として、ソレを認めるわけにはいかないの〜ネ!
…北森教諭、今すぐアカデミア全域に『エド・フェニックスがエキシビジョンデュエルを行う』と放送を流すの〜ネ。
このデュエルはレッド取り潰しデュエルではなく、1つのデュエルイベントにさせてもらいます〜ノ!」
「何を勝手な事を言うである!」
「勝手な事を言っているのはナポレオン教頭の方です〜ノ!
兎に角、校長代理の権限で、レッド寮取り潰しデュエルは却下なの〜ネ!」
権力には権力で対抗か…クロノス先生GJや!
玲子先生の放送も始まったし、此処も直に人で一杯になるのは確実や。
そこで、強行に、しかも校長代理の権限に逆らって我を通そうとしたら教頭の方が立場悪なるなぁ?
「ググググ…小癪なであ〜る…!」
諦めや、謀略は得てして実らんもんや。
それに、エドかて取り潰しデュエルよりも純粋なエキシビジョンの方が楽しめるやろ?
「ソレはそうに決まってる。
まぁ、純粋なエキシビジョンなら、君達の誰とデュエルをしても楽しめるだろうがな。」
「ふん、退屈だけはさせんぞ俺達はな。」
そう言う事や。
ほな、代表決めなアカンけど…
――フッ…
!?
なんや、照明が…!停電?
「行き成りなんだ!?」
――ちゃら〜〜♪
む、このテーマは!!
「何だかんだと聞かれたら!」
「答えてあげるが世の情け!」
「世界の破壊を防ぐため!」
「世界の平和を護るため!」
「全力デュエルを貫き通す、」
「天下無敵の主人公!!」
「裕奈!!」
「十代!!」
「異世界渡ってデュエルをしてきた2人には!」
「アドバンスデュエル、新たなデュエルが待ってるぜ!!」
――ババーーン!!
……帰ってきて早々何してんねん2人とも。
「今一しまらないな?」
「やっぱ、ニャー○が居ないとね。……つー事で久しぶり皆!戻ってきたぜ!!」
ったく、普通に現れんかい!
せやけど、おかえり2人とも!無事で何よりや!
「十代の新しい仲間…全員見つけたんやね?」
「おう!大変だったけど全員見つけてきたぜ!
木星の衛星に飛ばされたり、平行世界の未来に飛ばされたり、ちょっと大変だったけどな。」
…なんやねん、其の冒険活劇。
「いや〜〜津波に飲み込まれたと思ったら木星の衛星に居てさ、そこで新しいHEROと仲間に出会ったんだよ。
で、戻ってきて全部仲間を見つけて、さぁ戻るぞ!ッて時に次元ホールに吸い込まれて…」
「着いた先が平行世界の未来で、出たタイミングが悪くて夫婦の旦那の方にアイアンクロー喰らって、流れでデュエルして来た。
で、デュエルのエネルギーで開いた…最終的には蹴り破って開いたホール通って帰還しました!」
何が何やら…てか蹴破るって何!?
次元ホールの入り口を蹴破るて!!ホンマに人間かい!!
……考えるの止めとこ。
にしても、随分汚れてるな2人とも?
シャワー浴びてから来た方がよかったんと違う?
「其の心算だったんだけど、玲子ちゃんの放送聞いたらそうも言ってらんねーでしょ?
ソレに、エドのデュエルの相手はさ…」
「皆には悪いけど俺がやらせてもらうぜ!」
「成程な……この間のリベンジと言うわけか。
このデュエルの元々も性質を考えれば寧ろお前以外には居ないだろうな。」
「「元々の性質?」」
気にせんでえぇよ〜、チビハゲデブの古狸が下らない謀略巡らせただけやから。
其の謀略もクロノス先生がぶち砕いたからな〜〜。
「大体、予想が付いたわ…」
「せやろ?」
まぁ、今は只のエキシビジョンやから問題ない。
エドも相手は十代でえぇかな?
「構わない。新たな仲間か……楽しみだよ十代!」
「あぁ、俺も楽しみだぜ!」
「予想通り、速攻で火が点いたね?つー事で、マイク貸してクロノス先生。」
「はい、どうぞなの〜ネ。」
「サンキュ…では!『んじゃあ、今からエドと十代のデュエルを始めるぜ〜〜!!
共にHERO使いの両雄が再び激突するこのデュエル!十代にとってはリベンジマッチ!!
エドが連勝するのか!?それとも新たな仲間を得た十代がリベンジを果たすのか見逃せねーー!!
実況と解説は、『オシリスレッドの彗星』こと私、明石裕奈と!』
そう言う事か?ほな…
『『無手札の鬼神』こと、八神はやてでお送りすんで〜〜!』
盛り上げる事なら任しとき!
ほんじゃあ、チャッチャと行こうかい!
『HERO対決頂上決戦、遊城十代vsエド・フェニックス!』
『E・HEROvsD−HERO!』
『『デュエル……スタートォォォォ!!!』』
「「デュエル!!!」」
十代:LP4000
エド:LP4000
――――――
Side:エド
マッタクやってくれるな裕奈とはやては、此処まで盛り上げられたら無様なデュエルは見せられないな。
尤も、十代相手にそんなデュエルは出来ないしする心算も無い。
前回は僕が勝ったが、新たな仲間を得たと言う十代……実に楽しみじゃないか。
「先攻は僕からだ!ドロー!…フィールド魔法『幽獄の時計塔』を発動!」
「おぉ!行き成り時計塔か!!」
ふ、全力全開って言うんだったかなこんな時は?
「いや、全力全『壊』らしいぜ?」
「…どう違うんだ?」
まぁ良いか。
『D−HERO ドレッドサーヴァント』を守備表示で召喚!
D−HERO ドレッドサーヴァント:DEF700
「ドレッドサーヴァントのエフェクト発動!
このカードの召喚に成功した時、時計塔の針を1つ進める!」
幽獄の時計塔:時計カウンター0→1
「カードを1枚セットしてターンエンド。」
さぁ、如何来る十代?
僕は初手から最強の戦術を仕込ませてもらったぞ?
「俺のターン!」
「この瞬間に時計塔の針は1つ進む!」
幽獄の時計塔:時計カウンター1→2
更にトラップ発動『エターナル・ドレッド』!
このカードのエフェクトで、時計塔の針を更に2つ進める!
幽獄の時計塔:時計カウンター2→4
――カチリ…グニャァ…
「おぉ、行き成り時計塔の最強モードか…だったら俺も全力で行かなきゃ嘘だよな?
俺は手札から『エレメンタル・ドロー』を発動!手札の『ネクロ・ダークマン』を墓地に送って2枚ドロー!
そして、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合『E・HERO シューティングレイ』は特殊召喚出来る!」
E・HERO シューティングレイ:ATK2000
「行くぜ、俺の新しい仲間を見せてやる!頼むぜ『N オーシャンマーメイド』!」
『任せて、十代♪』
N オーシャンマーメイド:ATK900
!?
ネオスペーシアン…!?聞いた事が無いカードだ…アレが十代の新たな仲間か!
攻撃力は低いが、ソレを補うエフェクトが有ると見るべきかな…
「マーメイドの効果発動!俺のフィールドのモンスター1体を選択して相手の手札を確認する。
そして相手の手札の中の、俺が選択したモンスターの攻撃力よりも低い攻撃力のモンスターを全て墓地に捨てる!」
「手札破壊エフェクトか!」
シューティングレイの攻撃力は2000…ダイヤモンドガイとダイナマイトガイは墓地行きか…!
「ガンガン行くぜエド!オーシャンマーメイドで、ドレッドサーヴァントを攻撃!『ウェーブランサー』!!」
『行きます!!』
守備表示だから僕にダメージはない…そしてこの瞬間にドレッドサーヴァントの第2のエフェクトが発動!
戦闘で破壊されたとき、マジック・トラップ1枚を破壊できる。
僕が破壊するのは、針が4つ進んだ『幽獄の時計塔』!!
「幽獄の時計塔…って事は!」
「その通り!時計の針が4つ進んだ時計塔が破壊された時、時計塔に幽閉されていた男が解放される!
幽獄の闇より其の力を解き放て!カモン『D−HERO ドレッドガイ』!!」
『ウオォォォォォ!!』
D−HERO ドレッドガイ:ATK?
ドレッドガイは幽獄の時計塔の効果で特殊召喚した場合、セメタリーのD−HEROを2体まで呼び戻す!
カモン!『D−HERO ダイヤモンドガイ』『D−HERO ダイナマイトガイ』!
D−HERO ダイヤモンドガイ:DEF1600
D−HERO ダイナマイトガイ:ATK1800
「ダイナマイトガイのエフェクトでカードを1枚ドロー!
そしてドレッドガイの攻撃力は自身以外のD−HEROの攻撃力の合計値になる!」
『ウガァァァ…!!』
D−HERO ドレッドガイ:ATK?→3200
「流石に簡単には行かないか…やっぱエドはすげぇぜ!
ドレッドガイの効果で破壊もダメージも無効じゃ攻撃しても意味無いよな。
カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」
「僕のターン!『D−HERO ダッキングガイ』を召喚!」
D−HERO ダッキングガイ:DEF1200
D−HERO ドレッドガイ:ATK3200→4700
「攻撃力4700……いや、凄いんだけど何か物足りない…あの人のせいだな…」
「?」
「いや、気にしないでくれ…」
凄く気になるんだが…まぁ良いか。
ダイヤモンドガイのエフェクト発動!…確認したカードは『デステニードロー』!次のターンのエフェクトが確定!
今度はこっちから行くぞ十代!
「ドレッドガイで、オーシャンマーメイドを攻撃!『プレデター・オブ・ドレッドノート』!」
「させないぜ!カウンタートラップ『攻撃の無力化』!此れで攻撃を無効にしてバトルを終了するぜ!」
成程…一筋縄で行かないのはお互い様だな。
僕は此れでターンエンド。
「俺のターン!…来たぜ!
俺は墓地のネクロ・ダークマンの効果発動!このカードが墓地に存在するとき1度だけリリース無しでE・HEROを召喚できる!
俺がこの効果で召喚するのはコイツだ!出番だぜ『E・HERO ネオス』!!」
『十代、君と共に戦おう!』
E・HERO ネオス:ATK2500
ネオス!?…また知らないカード……いや、十代のあの顔はネオスを昔から知っている?
だとしたらなんで前回のデュエルで――ネオスもまた新たに得た仲間だって言うのか!
「頼むぜネオス!いくぜ、ネオスとネオスペーシアンの真の力を見せてやる!
俺はネオスとオーシャンマーメイドをデッキに戻してコンタクト融合!!」
「コンタクト融合?」
「ネオスとネオスペーシアンの融合に『融合』のカードは必要としない。
夫々をデッキに戻す事で、ネオスはネオスペーシアンの力を借りて進化するのさ!」
特殊融合モンスターか!
だが、融合を使わずとも融合に拘るとは実に君らしい!
「褒め言葉ととっておくぜ!
ネオスペースに水の力が宿り、新たなヒーローが降臨する!コンタクト融合、頼むぜ『E・HERO オーシャン・ネオス』!!」
『良い感じだ十代!』
E・HERO オーシャン・ネオス:ATK2500
攻撃力は変わらず…エフェクト狙いか?
「オーシャン・ネオスの効果発動!
1ターンに1度相手の手札1枚を墓地に送る!そして墓地に送ったカードの種類で異なる効果を発動するぜ!
エド、俺から見て一番左のカードを捨てて貰うぜ!」
「一番左だと此れか…捨てたカードはダイハードガイだ。」
「モンスターを捨てた場合の効果は、このカードの攻撃力をエンドフェイズまで800ポイントアップする!」
E・HERO オーシャン・ネオス:ATK2500→3300
一気に…!此れはやられたな…
「バトル!シューティングレイで、ダイナマイトガイに攻撃!『流星キック』!!」
――バガァァン!!!
「ぐ…」
エド:LP4000→3800
D−HERO ドレッドガイ:ATK4700→2900
「追撃だ!オーシャン・ネオスで、ドレッドガイに攻撃!『ハイドロ・パニッシャー』!!」
『受けてみろ!』
――バシャァァァ!!
「ぐぅぅ…!やるな十代!」
エド:LP3800→3400
だが此れくらいじゃないと面白くない!
「へへ、まだネオスの力はこんなもんじゃないぜ!
と言いたい所だけど、コンタクト融合したネオスはエンドフェイズにエクストラデッキに戻る。
カードを1枚伏せてターンエンド!」
強力な力ゆえに1ターンしか存在できないのか…だが、面白い。
前のデュエルとは違う…十代、お前の真の力を見せてもらうぞ!
「僕のターン!!」
To Be Continued… 
*登場カード補足