Side:裕奈


 うし、十代が先手取ったね!
 実力伯仲のデュエルは、先手を取ったほうが先に波に乗れる…まぁ、それでも二転三転するけどさ。


 「にしてもネオスペーシアンにネオスにコンタクト融合…凄い仲間やなぁ?」

 「更に、聞いて驚け――ネオスは何と十代自身がデザインしたカードなんだとさ。」

 「「は?」」


 ほら、何年か前に社長が『宇宙の波動からカードを作る』って企画やったじゃん?
 其の時に募集したイラストなんだってさ、あのネオスは。


 「吃驚仰天やな流石に…社長の考えはバッチリ当たってた言うわけか?」

 「そう言う事だな……宇宙のパワーを秘めたカードか…楽しみだ。」


 でしょ?
 其れに今の十代は乗りに乗ってるからね〜〜…リベンジ成功させてよ!!












  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX79
 『HERO対決Round3』












 十代:LP4000
 E・HERO シューティングレイ:ATK2000


 エド:LP3400
 D−HERO ダイナマイトガイ:ATK1800
 D−HERO ダッキングガイ:DEF1200




 Side:十代


 さてと、先手は取ったけどエド相手じゃ此れくらいのライフの差は無いって考えた方が良いよな。
 モンスターも、今は俺の方が攻撃力は高いけど、エドは最上級モンスターを召喚できる2体のリリースが居る。
 さぁ、如何来るんだエド?


 「僕はダイヤモンドガイのエフェクトでセメタリーに送った『デステニードロー』のエフェクトを発動。
  デッキからカードを2枚ドローする!そしてダイナマイトガイをリリースし、カモン『D−HERO ダッシュガイ』!!」
 D−HERO ダッシュガイ:ATK2100


 レベル6のDか!
 確かに最上級を出すよりも、そっちの方が総ダメージは増えるよな!


 「ダッキングガイを攻撃表示に変更!」
 D−HERO ダッキングガイ:DEF1200→ATK1600


 「バトル!ダッシュガイで、シューティングレイを攻撃!『ライトニングストライク』!!」


 ――バシュゥゥゥ!!!


 「く……」
 十代:LP4000→3900


 「更に、ダッキングガイでダイレクトアタック!『ダッキングコンビネーション』!!」


 ――バキバキィ!!


 「うあぁぁぁ!!」
 十代:LP3900→2300


 くぅ〜〜…効いたぜ。
 だが、ダメージを受けるのが俺の狙いだぜ!
 トラップ発動『ペイン・トゥ・リベリオン』!俺がダイレクトアタックでダメージを受けた時に発動!
 受けたダメージよりも低い攻撃力のモンスターをデッキか手札から特殊召喚する!

 頼むぜ『E・HERO バブルマン』!!


 E・HERO バブルマン:DEF1200


 更にバブルマンの効果!
 召喚・特殊召喚に成功した時、フィールドに他のカードがなければ2枚ドロー出来る!


 「身を削っての展開と手札強化か…此れは攻め急ぎすぎたかな?
  ダッシュガイは攻撃後守備表示となる。カードを2枚セットしてターンエンド。」
 D−HERO ダッシュガイ:ATK2100→DEF1000


 「俺のターン!
  俺はマジックカード『ネオスペースコンダクション』を発動!
  フィールド上のモンスター1体をデッキに戻し、その後デッキか手札から『N』と名の付くモンスターを2体まで特殊召喚する!」

 頼むぜ『N スカイダンスセイレーン』『N バーニングリザード』!!


 『魅惑の舞に酔いなさい…
 N スカイダンスセイレーン:ATK900


 『焼き尽くす…全てを!!
 N バーニングリザード:ATK1000


 頼むぜ2人とも!
 スカイダンス・セイレーンの効果発動!
 1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚に付き300ポイントのライフを回復する!
 エド、お前のフィールドのカードは4枚!よって1200ポイントのライフを回復するぜ、『ヒーリングダンス』


 『はい、元気になぁれ。


 十代:LP2300→3500


 「更にエアーマンを通常召喚!」
 E・HERO エアーマン:ATK1800


 エアーマンの効果で、デッキから『E・HERO ブラックミスト』を手札に加え、そして『融合』発動!
 手札のブラックミストとフィールドのエアーマンを融合!
 闇の力をその身に宿したHEROよ、黒き正義をその身で示せ!融合召喚、来い『E・HERO ブラックストライカー』


 『オォォォォ!!』
 E・HERO ブラック・ストライカー:ATK2700



 ブラックミストは『E・HERO』と名の付く融合モンスターの素材として使用されたとき、デッキからカードを1枚ドローする。


 「ライフ回復に上級モンスターに1ドローか…矢張り君は侮れないな十代。
  君ほどのデュエリストは、プロの世界でもホンの一握り程度じゃないか?」

 「そうなのか?…へへ、そう言われると何か照れるぜ。
  けど、そんな風に言われたらもっと頑張らないと嘘だよな?
  バトル!そしてこの瞬間にバーニングリザードの効果発動!
  バーニングリザードは俺のターンのバトルフェイズ中のみ、レベル4以下のモンスターの攻撃力を800ポイントアップする!」


 『俺の拳が真っ赤に燃えるぅ!!
 N バーニングリザード:ATK1000→1800


 『熱いわね、相変わらず…
 N スカイダンスセイレーン:ATK900→1700


 行くぜ!先ずはブラック・ストライカーで、ダッキングガイに攻撃!『タナトスバンカー』!!


 ――ドォォン!!


 「く…!だが、ダッキングガイが破壊された時、カードを1枚ドローできる!」
 エド:LP3400→2300


 手札増強か!けど、ブラック・ストライカーはモンスターを戦闘で破壊した場合続けてもう1度攻撃できる!
 其の効果で今度はダッシュガイに攻撃!そして、ブラック・ストライカーはレベル6以上のモンスターを攻撃するとき攻撃力が1000ポイントアップする。

 まぁ、ダッシュガイは守備表示だからあんまし意味無いけどな。


 E・HERO ブラック・ストライカー:ATK2700→3700


 ダッシュガイも撃破!
 いけ、バーニングリザード!スカイダンスセイレーン!エドにダイレクトアタックだ!!

 此れが決まれば…!!


 「そうはさせないぞ十代!トラップ発動『時計塔の解放』
  僕がダイレクトアタックを受けるとき、デッキかセメタリーから『D−HERO ドレッドガイ』を特殊召喚する!」

 『ウガァァァ!!!』
 D−HERO ドレッドガイ:DEF?



 此処でドレッドガイか…だが、他にD−HEROが居ないから攻守は不明ので0のまま…だけど破壊は出来ないか。


 「ドレッドガイが特殊召喚されたターンはD−HEROは無敵になるからな。
  だが此れだけじゃない!トラップ発動、『デステニー・イリュージョン』
  僕のフィールドのD−HEROが2体以上戦闘で破壊されたターンに発動できる。
  僕のセメタリーから、このターン戦闘で破壊されたD−HEROを可能な限り特殊召喚する!
  セメタリーより蘇れ!カモン『D−HERO ダッシュガイ』『D−HERO ダッキングガイ』!!」
 D−HERO ダッシュガイ:ATK2100
 D−HERO ダッキングガイ:ATK1600
 D−HERO ドレッドガイ:DEF?→3700



 
 「そう簡単には行かないか…カードを2枚伏せてターンエンド。」
 E・HERO ブラック・ストライカー:ATK3700→2700
 N バーニングリザード:ATK1800→1000
 N スカイダンスセイレーン:ATK1700→900



 「僕のターン!……十代、とても楽しいデュエルだが、僕達の手札は多いとは言えない。
  此れじゃあ折角のデュエルも全力は出せないなぁ?」

 「確かに…そうだな。」

 「其処でこれだ、マジックカード『天よりの宝札』!此れで僕達の手札は6枚になる!」


 此処で其れを使うか!
 融合メインの俺には手札増強は嬉しいけど、敢えて其れを発動するって事は、俺の更なる全力を望んでるのか!!


 「そう言う事だ!僕は『D−HERO ディメンジョンガイ』を召喚し、ドレッドガイを攻撃表示に変更!」
 D−HERO ディメンジョンガイ:ATK1500
 D−HERO ドレッドガイ:DEF3600→5100→ATK5100



 攻撃力5100!!
 くぅぅ…此れくらいじゃないとワクワク出来ないぜエド!!


 「あぁ、行くぞ十代!ドレッドガイで、スカイダンスセイレーンに攻撃!『プレデター・オブ・ドレッドノート』!!」


 やっぱりそう来るよな?
 でもやらせないぜ!トラップ発動『HEROバトル』
 相手モンスター1体の攻撃を俺の『E・HERO』への攻撃に変更する!
 これで、ドレッドガイの攻撃はブラック・ストライカーに向かうぜ!!


 ――バガァァァン!!


 「うおわぁぁ!!」
 十代:LP3500→1100


 ブラック・ストライカー…お前の魂は消さないぜ!
 トラップ発動『ヒーロー・レクイエム』
 俺のE・HEROが戦闘で破壊され、俺が1000ポイント以上のダメージを受けた時に発動できる!
 墓地からレベル4以下のE・HEROを特殊召喚してバトルを終了する!頼むぜ『E・HERO エアーマン』


 E・HERO エアーマン:ATK1800


 エアーマンの効果で、デッキから『E・HERO オーシャン』を手札に加えるぜ!


 「今のでも決められないとは…ちょっとショックだな。
  だが、僕の戦術は此れで終りじゃない。ディメンジョンガイのエフェクト発動!
  1ターンに1度、僕のセメタリーからD−HEROを攻守0で効果を無効にして特殊召喚出来る!
  カモン『D−HERO ダイヤモンドガイ』!」
 D−HERO ダイヤモンドガイ:DEF1600→0(効果無効)


 効果を無効に?何を狙ってるんだ?


 「ソレは今から見せてやる。
  僕はダッキングガイ、ダイヤモンドガイ、ディメンジョンガイの3体のモンスターをリリース!
  カモン『D−HERO ドグマガイ』!!」

 『ウオォォォォ!!』
 D−HERO ドグマガイ:ATK3400
 D−HERO ドレッドガイ:ATK5100→5500



 攻撃力3400…ドレッドガイの攻撃力もアップした…!!


 「十代、此れが僕の最強の布陣だ!超えられるなら超えてみろ!
  僕は更にマジックカード『デステニークラッシュ』を発動!僕のフィールド上に『D−HERO』が存在するとき、相手のカード1枚を破壊する!
  僕が破壊するのは、厄介なライフ回復効果を持ったスカイダンスセイレーンだ!」


 やっぱりそうくるよな…スマナイ、スカイダンスセイレーン。


 「カードを1枚伏せてターンエンド。」

 「どんな布陣でも超えてやるぜ!!俺のターン!!」

 「この瞬間、ドグマガイのエフェクト発動!
  特殊召喚した次の相手のスタンバイフェイズに、相手のライフを半分にする、『ライフアブソリュート』!!」


 なんだって!?…ぐあぁぁぁあ!!!


 十代:LP1100→550


 はぁ、はぁ…やってくれるぜ…ライフ半減なんてきついぜ。
 けど其の礼はたっぷり返すぜ!
 行くぜ、『融合』発動!!手札のオーシャンとフォレストマンを融合!
 大地と海をその身に宿す奇跡の地球(ほし)にE・HEROが降臨する!融合召喚、現れろ『E・HERO ジ・アース』


 『今度こそ勝つぞ、十代!
 E・HERO ジ・アース:ATK2500


 おう!更にマジックカード『アース・コンタクト』
 俺のフィールドに『E・HERO ジ・アース』が存在するとき、デッキか手札から『E・HERO ネオス』を特殊召喚する!


 『私も力を貸そう!
 E・HERO ネオス:ATK2500


 「アースとネオス…デッキの双璧が揃ったというわけか…」

 「おう!そして此れだけじゃないぜ!
  俺はネオスとバーニングリザードをデッキに戻してコンタクト融合!
  紅蓮の炎がネオスペースの力を更なる高みへと導く!コンタクト融合!燃やし尽くせ『E・HERO バーニング・ネオス』!!」

 『全てを焼き尽くそう…!
 E・HERO バーニング・ネオス:ATK2500


 更にフィールド魔法『ネオスペース』
 これで、ネオスとネオスを融合素材にした融合モンスターの攻撃力は500ポイントアップする!
 加えて、ネオスを融合した融合モンスターの『エンドフェイズにエクストラデッキに戻る』効果は発動しなくても良くなる!


 E・HERO バーニング・ネオス:ATK2500→3000


 「強力なコンタクト融合を維持するカードか…」

 「そう言う事!
  更にジ・アースの効果発動!エアーマンをリリースして其の攻撃力を吸収する!地球灼熱(ジ・アースマグマ)!!」

 『其の力…貰い受けるぞ!!
 E・HERO ジ・アース:ATK2500→4300


 バトル!!
 そしてこの瞬間にバーニング・ネオスの効果発動!
 俺のターンのバトルフェイズのみ、俺のモンスターの攻撃力は800ポイントアップする!


 E・HERO バーニング・ネオス:ATK3000→3800
 E・HERO ジ・アース:ATK4300→5100


 更にバーニング・ネオスは相手モンスターを戦闘で破壊した場合、その攻撃力分のダメージを相手に与える効果を持つ!
 行くぜ、ジ・アースでドグマガイに攻撃!地球灼熱斬(アースマグナ・スラッシュ)!!


 「そうは行くか!トラップ発動『D−シールド』
  此れでドグマガイは守備表示になり戦闘では破壊されない!」

 「やってくれるぜ…だが、未だバーニング・ネオスの攻撃が残ってるぜ!
  バーニング・ネオスで、ダッシュガイに攻撃!『クリムゾンバスター』!!」


 ――ゴォォォ!!


 「ぐああ!!」
 エド:LP2300→600
 D−HERO ドレッドガイ:ATK5500→3400


 此れでお互いに一撃で決着が付くライフだぜ。
 カードを1枚セットしてターンエンド!


 E・HERO バーニング・ネオス:ATK3800→3000
 E・HERO ジ・アース:ATK5100→2500



 「僕のターン!……十代、楽しいデュエルだったがソロソロ終りにしよう!
  僕はマジックカード『大嵐』を発動!フィールドのマジック・トラップを全て破壊する!!」

 「!!!」
 E・HERO バーニング・ネオス:ATK3000→2500


 「此れで対抗策はもう無いだろう?
  バトル!ドグマガイで、バーニング・ネオスに攻撃!!『デス・クロニクル』!!」

 『ダァァァァァ!!!』


 ――バイキィィィ!!!


 「決まったな…ギリギリだったが僕の勝ちだ。」

 「…ソレは如何かな?」

 「なに!?」


 フィールドを良く見てみろよ!



 ――ピキ…ピキピキ…



 「ドグマガイが砕けている!?だが、何で…」

 「お前が破壊したカードはコイツだエド!トラップカード『英雄の残滓』
  セット状態のこのカードが破壊された時、俺のフィールドのE・HEROの攻撃力は1500ポイントアップする!
  此れにより、バーニング・ネオスの攻撃力は4000!!」

 「なんだと!?」


 此れでドグマガイは返り討ちだぜ!!



 ――バキィィィン!!



 「まさか、こんな戦術が…!度肝を抜かれたな…」
 エド:LP300→0



 いいよっしゃーーー!!リベンジ果たしたぜ!!

 く〜〜〜〜!楽しいデュエルをさせてくれてありがとうなエド!!


 「いや、僕の方こそ楽しかった。
  此れで対戦成績は1勝1敗か……決着はプロの世界で付けようじゃないか十代!」


 プロで決着!…ワクワクしてきたぜ!
 あぁ、何れ決着を付けようぜエド!俺とお前のHEROの決着をな!

 
 「あぁ、楽しみにしてるぞ十代!」

 「次やる時も負けないぜ!!」

 次やるときも勝って見せるぜ!!
 新たな仲間を迎えた、俺のデッキがな!!















   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 デステニークラッシュ
 通常魔法
 自分フィールド上に「D−HERO」と名の付くモンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。
 相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。



 ペイン・トゥ・リベリオン
 通常罠
 自分が直接攻撃で戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
 受けたダメージよりも低い攻撃力のモンスターをデッキか手札から特殊召喚する。



 HEROバトル
 通常罠
 相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
 相手モンスターの攻撃対象を、自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名の付くモンスターに変更する。



 ヒーロー・レクイエム
 通常罠
 自分フィールド上の「E・HERO」と名の付くモンスターが戦闘で破壊され、自分が1000ポイント以上のダメージを受けた時に発動できる。
 自分の墓地から「E・HERO」と名の付くモンスター1体を選択して特殊召喚し、バトルフェイズを終了する。



 英雄の残滓
 通常罠
 フィールドにセットされたこのカードが破壊された時、
 自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名の付くモンスターはエンドフェイズまで攻撃力が1500ポイントアップする。



 時計塔の解放
 通常罠
 自分が直接攻撃を受ける時に発動できる。
 デッキか墓地から「D−HERO ドレッドガイ」1体を選択して特殊召喚する。