Side:はやて
うん、うん、十代の新たな仲間を?
宇宙からの使者?まぁ、私等みたいのも居るしアリやろ?
まぁそれはえぇよ、クロノス先生には事情話して便宜図ってもらうから。
うん、ほな気をつけてな。
「はやて先輩、今の電話姉御から?」
「せや、昨日帰ってこなかったからどうしたのかと思ったんやけど、十代と一緒に居って、十代の新しい仲間を一緒に探すんやて。」
「十代先輩の仲間?…カードの精霊とか言うやつか!」
その通りやで岬ちゃん。
新たな十代の仲間は、ちょっと…いや、可也楽しみやね。
まぁ一緒におるんが十代やったら間違いだけは絶対に起きへんからソレは安心やけどね。
「十代先輩は…確かに世界一女にとって安全な男かも知れねぇ…」
「アニキはもう少し異性にも興味を持つべきザウルス…」
「ソレが出来てたら十代はとっくに嫁が居ると思うけどね。」
最有力候補は明日香ちゃんと、今は本土に居るレイちゃんな。
まぁ、あの2人は大丈夫としてや…
「HAHAHAHAHA!YouもMeと一緒に来い!世界は間も無く白き光で染め上げられるのだ!!」
何してんねん、あのアメリカ産エリート(笑)は…
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX74
『入れ替わりパニック』
髪の毛白く染めて、元々白い制服を、ベルトやブーツまで真っ白にして何がしたいんやアイツは?
それとも留学以来負けがかさんで、遂に精神崩壊起こして厨二病を発症したか?
見ててゴッツ痛いで今のアレは…
「まぁデイビットは元々あんな感じだったけれどネ。
ところで『チュウニビョウ』って何?聞いたこと無い病名ネ?」
「いやまぁ病気や無いけど…一言で言えば妄想過多とでも言うんやろか?
目を怪我して保護のためにつけてる眼帯の事を聞かれると『この目には凄まじい力があり、ソレ抑えるためにこの眼帯をしている』とか答える感じや。」
「つまり、ただの馬鹿?と言うより救えないのネ?」
せや。
てか厨二全開やん、なんやねん世界を白く染め上げるって。
そんな漫画家さんに超優しい世界なんて欲しくないで?
まぁ、そんな真っ白な世界が来たら私の煉獄の炎で真っ黒に染め上げたるけどなぁ…
「先輩、目の色反転してるぜ?」
「おっと失礼…興奮するとついな…」
『煉獄と馴染みすぎでは無いでしょうか…相性が良い証しでもありますが…』
まぁ、相性が良いなら無問題やろシグナム。
取り敢えずあの厨二は無視するとしてや…ドナイすんねん此れ…
「あるじ〜〜〜。」
『一体なんでこんなことに…』
アインスと明日香ちゃんが入れ変わってもうた…って何でやねん!!
声か!?中の人つながりか!?寧ろ作者の陰謀か!?何でこんな事になっとるんや〜〜〜〜!!!
「一切謎です。目が覚めたら彼女の身体に…」
『私も気が付いたらこんな状態だったわ。』
うぅ…アカデミアの独特な空気のせいやろか?
魔法とかカードの精霊とか幻魔の瘴気の残骸とか色々有るからなぁ。(泣)
どないしよレイジングハート?
『I don't know.』
やろなぁ…
あ、岬ちゃんや剣山君にも見えるようにしたってや?
『All right.Captain.』
どないや?此れで見えるやろ?
「おぉ!ソリッドヴィジョンとは又違った感じザウルス!」
「声だけじゃなくて背格好も髪の長さも…一部の破壊力も同じかよ…」
「そういや明日香ちゃんも凄いな破壊力…今は中身アインスやけど…」
…やなくて、見えるようにしても根本解決にはならへんのよね…
王道で言うなら頭ゴッツンコで元通りなんやろけど、その為だけにレイジングハートで実体化するのもなぁ?
かといってソリッドヴィジョンのままじゃ触れられへんし…ドナイしよか?
「ソリッドヴィジョン……思いついたドン!明日香先輩とはやて先輩がデュエルすれば良いザウルス!!」
「「は?」」
「ただのソリッドヴィジョンにも精霊にも触れられないが、デュエルなら別だドン?
はやて先輩がアインス召喚して、明日香先輩にダイレクトアタックすれば、頭ゴッツン以上の効果が期待できるザウルス!!」
成程〜〜、その手があったか〜…まぁ、ソレが一番やろな?
アインスも明日香ちゃんもそれでえぇかな?
『良いもなにも…』
「ソレしか方法が無いのなら選択肢は無いでしょう?」
まぁ、それもそやな。
ほな早速表に出て―――って、アインスデッキどうすんねん?
自分のデッキそれじゃあ使えへんやろ?
「心配には及びません、私は3000年前の時代から存在しています。
あらゆる石版、精霊、魔物の事は熟知しています。
本来の使い手に比べれば劣るでしょうが、私に扱えないデッキはこの世に存在しませんよ。」
「…自分の精霊ながらトンでも無いドチートっぷりやな…まぁ、えぇか。
ソレと明日香ちゃん、なるべく破壊せぇへんようにするけど――痛いのは我慢してな?」
『まぁ、多少なら大丈夫と思うわ。』
うん…やけどアレや、ヤルからには手は抜かへんよ?
「望むところです…一度主とはデュエルをしてみたいと思っていたので…」
「そら光栄や……ほな行こか?」
「はい。」
「「デュエル!!」」
はやて:LP4000
明日香(アインス):LP4000
「先攻は貰います主。私は手札より魔法カード『氷結の舞』を発動。
このターンのバトルフェイズをスキップする代わりに、デッキか手札からレベル5以上の水属性モンスターを特殊召喚します。
私がデッキから特殊召喚するのは、レベル8の『アイス・ブリザード・マスター』!」
アイス・ブリザード・マスター:ATK2500
1ターン目から来たなレベル8の明日香ちゃんのデッキのエースの一柱!
やけどそれで終わりや無いやろ?
「はい、カードを1枚伏せ『コールド・エンチャンター』を守備表示で召喚しターンを終了します。」
コールド・エンチャンター:DEF1200
伏せ1で守備モンスター…私のターン!
ふっふっふ、此れは又良い手札や。
先ずは『インフェルニティ・リベンジャー』を召喚や!
インフェルニティ・リベンジャー:DEF0
そして魔法カード『煉獄の契約』を発動。
私の手札が3枚以上あるとき、手札を捨てその後捨て札の中から『煉獄』か『インフェルニティ』を特殊召喚する!
死者の世界から蘇れ、『インフェルニティ・ジェネラル』!!
インフェルニティ・ジェネラル:ATK2700
「此れは…!」
合計レベルは8…言うまでもないやろ?
「レベル7のインフェルニティ・ジェネラルに、レベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!
天と地が交わる時、その狭間――煉獄への扉が開く!シンクロ召喚、全てを無に帰せ『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』!」
『グオォォォォ…!』
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000
「来たか煉獄の龍よ…!」
「手加減なしいうたやろアインス?
更に私は墓地の『イフェルニティ・ストライカー』の効果を発動!
私の手札が0の時、バトルフェイズ中のみ私の場のモンスターの攻撃力を1000ポイントアップする!」
行くでアインス!バトル!!
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000→4000
「オーガ・ドラグーンで、アイス・ブリザード・マスターに攻撃!『インフェルニティ・カオス・バースト』!!」
「そうは行きません!速攻魔法『ディメンション・マジック』!」
ふ、やっぱりそのカードが伏せてあったか。
コールド・エンチャンターをリリースして更なる上級魔法使い呼ぶつもりやろうが無駄や!
オーガ・ドラグーンは手札0の時、1ターンに1度相手の魔法・罠効果を無効にし攻撃力を500ポイントアップする!
『ガァァァ!!』
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK4000→4500
貫け煉獄の龍!!
「う…流石です、我が主…!」
明日香(アインス):LP4000→2000
まぁ、全力やからね。
バトルフェイズが終了したことでオーガ・ドラグーンの攻撃力は1000ポイントダウンする。
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK4500→3500
「私は此れでターンエンドや。」
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3500→3000
さぁ、ドナイするアインス?
「私のターン。
私はコールド・エンチャンターをリリースし、『氷河の舞姫』を特殊召喚します!」
『さぁ、舞いましょう。』
氷河の舞姫:ATK2800
「氷河の舞姫は自分フィールド上の水属性モンスター1体をリリースして特殊召喚が出来ます。
そして舞姫の特殊召喚に成功したとき、エンドフェイズまで相手モンスターの攻撃力は800ポイントダウンします。」
「な!!!」
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000→2200
ソレが狙いか!!
明日香ちゃんのデッキを結構使いこなしてるなぁ…
「バトル!氷結の舞姫でオーガ・ドラグーンに攻撃!『アイシクルダンス』!」
――バガァァン!!
はやて:LP4000→3400
く…やってくれるなアインス…!
たった1ターンでオーガがやられるとはな…
「主のデッキは知り尽くしていますので…カードを2枚伏せてターンエンドです。」
「私のターン!!…ふっふっふ、せやけどやられはせん!
私が引いたカードは『インフェルニティ・デーモン』!手札0でこのカードをドローした時、特殊召喚出来る!」
インフェルニティ・デーモン:ATK1800
更にデーモンの効果で、デッキから『インフェルニティ・ミラージュ』を手札に加え、そのまま召喚や!
インフェルニティ・ミラージュ:ATK0
インフェルニティ・ミラージュの効果発動。
私の手札が0の時、このカードをリリースして墓地のインフェルニティ2体を特殊召喚する!
戻って来てや『インフェルニティ・ネクロマンサー』『インフェルニティ・ビートル』!
インフェルニティ・ネクロマンサー:DEF2000
インフェルニティ・ビートル:ATK1200
「この布陣は…!!」
「そら気付くよなぁ?でも未だ準備は完全や無い。
インフェルニティ・ネクロマンサーの効果で、墓地の『インフェルニティ・ジェネラル』を蘇生させる!」
インフェルニティ・ジェネラル:ATK2700
ほな、このターンで決めるでアインス!
「レベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーとレベル4のインフェルニティ・デーモンに、レベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!
煉獄の闇に黒き吹雪が吹き荒れる、全てを凍てつかせよ!シンクロ召喚『煉獄騎 リインフォース・アインス』…否!
『煉獄氷姫 天上院明日香』!!」
『ソレで良いの?…ディスク表示はアインスのままよ?』
煉獄騎 リインフォース・アインス(明日香):ATK2700
其処はノリやノリ♪
明日香ちゃんの効果で、舞姫と2枚の伏せカードを除外するで?
「…なんと言うか実際に相対すると、私の効果は悪辣極まりませんね。
ですがその効果は通しません!トラップ発動『氷山の戒め』!
私のフィールド上に水属性モンスターが存在するとき、相手フィールド上のモンスターの効果を無効にします。」
「成程…己の力は理解してる言うことやな。
やけど墓地のストライカーの効果を適用すればこのターンで決着が付く…ソレは分るやろ?」
「はい…ですが、このデュエルは全力を尽くしますよ?」
ソレは当然やな、バトル!!!
煉獄騎 リインフォース・アインス(明日香):ATK2700→3700
インフェルニティ・ジェネラル:ATK2700→3700
さてと…普通やったら此れで終いやけど、明日香ちゃんのデッキで伏せてあるとなると…
『先ず間違いなくアレよ。私なら間違いなく使うわ。』
「やっぱしな…やったら、明日香ちゃんで舞姫に攻撃や!!」
この読みが当たっていれば…!
「見事です我が主…その読みは当たっています。トラップ発動『ドゥーブルパッセ』!
私のモンスターが攻撃対象になった時、その攻撃を直接攻撃にし、その後攻撃対象になったモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与えます。
此れで明日香の攻撃は私への直接攻撃になります…」
やっぱりな…うん、この状況を元に戻す見事な戦術やアインス。
ほな、明日香ちゃん全力でいったって!!
『自分をって言うのは不思議な気分だけど…』
「なに、遠慮するな。此れで元に戻る…」
――バガァァァン!!!
はやて:LP3400→600
明日香(アインス)LP2000→0
く…ギリッギリのこって私の勝ちやな。
え〜と、ドナイや明日香ちゃん?
「うぅ…はやて?…戻れたみたいね?」
『私も戻りました、我が主。』
なんと、剣山君の言う通りやったな。
アインスと明日香ちゃんは元通りや♪
「おぉ、元に戻ってよかったドン!」
「流石と言うかなんと言うか…強いよなはやて先輩。」
まぁ、此れでもマダマダやけどね。
取り敢えず元に戻って何よりや。
やけど、何でこないなことが起こったかは調べる必要があるな…
裕奈が戻ってきたら、和美ちゃんに頼んだ方が良いな…
――――――
Side:裕奈
あっちぃ〜〜〜…てか火山だから当然だけど…流石にキツ!
朝倉〜〜、本当にこっちに十代の仲間が居るわけ?
『間違いないさね。此処から精霊の力を感じたし。』
さいですか…まぁアンタが言うなら間違いないだろうけどね。
「よぉぉし、見つけたぜ!!」
「見つかったの?新たなネオスペーシアンが。」
「おぉ!バッチリ見つけてきたぜ。」
流石は十代だね〜〜〜。
火山って事は炎のネオスペーシアンか…未だどんなのが居るのか分らないけど、全部集めようネ十代!
それで、新しいデッキでエドにリベンジだぜ!!
「おぉ、絶対に見つけてやるぜ!」
「その意気だね!」
ま、私も手伝うから。気長に行こうぜ!
To Be Continued… 
*登場カード補足
氷結の舞
通常魔法
自分のデッキか手札から、レベル5以上の水属性モンスター1体を選択して特殊召喚する。
このカードを発動したターン、自分はバトルフェイズを行えない。
氷山の戒め
通常罠
自分が水属性モンスターをコントロールしているときに発動できる。
エンドフェイズまで、相手フィールド上のモンスターの効果を無効にする。