Side:はやて


 「幽獄の時計塔…」

 エドが発動したフィールド魔法は、なんやものごっつ重々しい迫力に満ちてるなぁ?
 この間のアメリカ産エリート(笑)とのデュエルでは使わんかったカードや。

 しかもエドは『ダークヒーローの真の力を見せる』って言うたからなぁ。
 つまりは此処からがエドのリミッター解除全力モード。

 勿論今までも全力やろけど、此処からは…多分プロ意識を蚊帳の外に追いやった状態や。

 「十代とゆまちゃんが簡単に負けるとは思わへんけど…」

 「エドが相手にいるバトルロイヤルだと、勝つってのも想像しがたい部分はあるよね…」


 エドのデュエリストオーラは、十代の全力にも匹敵する感じやしね。


 正直、ドナイな展開や結末が待ってるのかは予想できん。
 やけど、このデュエルは見てる側もドキドキワクワクは間違いない!

 見せてもらおかな…HERO同士の最強のデュエルを!












  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX71
 『全力のヒーロー達!』











 十代:LP4000
 E・HERO ノヴァマスター:ATK2600
 E・HERO エアーマン:ATK1800


 ゆま:LP3600
 E・HERO エアーマン:ATK1800


 エド:LP2800
 D−HERO ダイナマイトガイ:ATK1800
 D−HERO ダイヤモンドガイ:DEF1600






 Side:十代


 エドが発動した幽獄の時計塔…すっごい迫力だぜ!
 此れがエドのヒーローが戦う舞台か!


 「その通りだよ十代。
  僕が従えるのは、君達のE・HEROでは裁ききれない闇の外法者を、自らも闇の力を以ってして滅するダークヒーローだ。
  当然ダークヒーローにはダークヒーローの為の舞台が必要になるだろう?」

 「確かにな。」

 E・HEROの撃ち漏らしを処理するD−HERO…
 きっと、そう言うダークヒーローが居るからこそ皆は安心して暮らせるんだな。


 「ダークヒーローも正義の使者です!
  この世に蔓延る悪の根を、根絶するために頑張りましょう!」

 「ゆま…面白いな君も。
  さてと…ダイヤモンドガイのエフェクト発動!――確認したカードは通常魔法『ミスフォーチュン』!
  よって次の僕のターンにミスフォーチュンのエフェクトが確定する。」


 又通常魔法か…へへ、エドも引きが強いぜ!
 今度はどんなヒーローを見せてくれるんだ!?


 「君達は本当にヒーローが好きなんだなぁ…ならその期待には応えるのが礼儀かな?
  僕はダイナマイトガイをリリースし、カモン『D−HERO ダイレクトガイ』!」
 D−HERO ダイレクトガイ:ATK2200


 今度はアドバンス召喚で上級のD−HERO!
 どんな力を持っているんだ?


 「ダイレクトガイのエフェクトは相手に与えるダメージは1000ポイントで固定されるがダイレクトアタックができる物だ。
  だが、ダイレクトガイの真髄は自分以外のD−HEROが存在する時に発揮される!
  ダイレクトガイのトゥルースエフェクト!
  ダイレクトガイ以外のD−HEROが存在する場合にこのカードが攻撃宣言をしたとき、ダメージステップ終了まで相手はマジック・トラップの発動は出来ない!」

 「なっ!!つまり確実に通るダイレクトアタックか!!」

 「流石に強いですぅ…!」


 攻撃力半分になるって言っても、実質4ターン護りきれば勝ち確定の効果じゃないか!
 とんでもない効果だけど…だけどワクワクするぜ!

 今の状況を考えれば、恐らく狙ってくるのは…


 「さて、どっちに攻撃しようか……ふ、此処は今だ無傷の君だな十代!」

 「あ、やっぱし?」

 当然そうだよなぁ。
 俺だけまだライフ4000で無傷だし…よし、来いエド!!


 「行くぞ!ダイレクトガイに装備マジック『ドレッド・インクリース』を装備!
  そして、ダイレクトガイのエフェクト発動!ダメージを1000ポイントに固定して十代にダイレクトアタック!『ダイレクト・ラリアット』!!」


 ――ドガァァ!!


 「ぐあぁぁ!!」
 十代:LP4000→3000


 うげぇ、げほっげほっ……か、格闘技の素人にウェスタンラリアットかますのは危なくないかぁ?
 ソリッドヴィジョンの一発でも流石に効くぜ…


 「ならガードしてくれ。
  さてと…ドレッド・インクリースを装備したモンスターが相手にバトルダメージを与えたことでエフェクト発動!」

 「む、ステータス上昇がないからとは思いましたが、別の効果がありましたね?」


 ――カチッカチッ……ゴ〜〜ン…



 !!時計塔の針が進んで鐘が…!


 「ドレッド・インクリースを装備したモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時、『幽獄の時計塔』に時計カウンターを1つ置く。
  つまり時計の針を1つ進めるのさ。」
 幽獄の時計塔:時計カウンター1


 時計の針を…けどまだ変化は起きないな?
 どんな効果があるんだ?


 「ソレは此れからのお楽しみだ。
  ダイレクトガイは自身のエフェクトでダイレクトアタックした場合次の僕のターンまで守備表示になる。
  カードを2枚セットしてターンエンド。」
 D−HERO ダイレクトガイ:ATK2200→DEF1000


 「私のタ〜ンです!」

 「この瞬間に、幽獄の時計塔のエフェクト発動!」


 ――ゴ〜〜ン…


 又時計の針が進んだ?
 此れは…


 「幽獄の時計塔は、相手のターンのスタンバイフェイズ毎に時計の針を1つ進める。」
 幽獄の時計塔:時計カウンター1→2


 つまりトライアングルバトルロイヤルの今だと、エドにターンが回るまでに更にカウンターはもう1つ増えるって事か。
 どんな効果があるか分らないけど、逆に何がどうなるのか楽しみだぜ!

 其れにゆまのターン…多分ゆまは仕掛けてくるはずだ。


 「魔法カード『E−エマージェンシー・コール』を発動し、デッキから『E・HERO ワイルドマン』を手札に加えます。
  そして、『融合』を発動!手札のワイルドマンとエッジマンを融合!お願いしますね『E・HERO ワイルドジャギーマン』!」

 『ウオォォォォォ!!』
 E・HERO ワイルドジャギーマン:ATK2600



 ワイルドジャギーマン!
 高い攻撃力と、全体攻撃能力を持ったE・HERO屈指のアタッカーか!
 けど、それだけなら俺のノヴァマスターと攻撃力は同じだけど…


 「装備魔法『英雄剣−HEROブレード』をワイルドジャギーマンに装備します!
  この効果でワイルドジャギーマンの攻撃力は300ポイントアップし、相手の魔法・罠効果では破壊されません!
  けど、私は装備モンスターでしか攻撃できなくなりますけれど…」
 E・HERO ワイルドジャギーマン:ATK2600→2900


 「此れは此れは…おっとりした見た目とは違って随分と攻撃的なコンボだなぁ。」

 「へへ、そう来なくちゃ面白くないぜゆま!」

 「十代君にもエドさんにも負ける気は無いです!
  バトル、ワイルドジャギーマンで、十代君とエドさんのモンスター全てに攻撃です!『インフィニティ・エッジ・スライサー』!」


 ――ズバシャァァァ!!


 「うあぁぁ!!」
 十代:LP3000→2700→1600


 「此れでバトルは終了です♪」


 く、一気に持ってかれたぜ。
 エドもダメージこそないけどモンスターは全滅……だけど転んでも只では起きないぜゆま!

 トラップ発動『ヒーロー・イリュージョン』
 俺の場のE・HEROが1ターンに2体以上戦闘で破壊されたターンに発動できる!
 俺のデッキか手札から、レベル4以下のE・HEROを破壊されたE・HEROの数だけ特殊召喚する!
 頼むぞ、『E・HERO スパークマン』『E・HERO ボルテック』


 E・HERO スパークマン:ATK1600
 E・HERO ボルテック:ATK1000


 「僕もトラップ発動、『デステニー・イリュージョン』
  僕のフィールドのD−HEROが2体以上戦闘で破壊されたターンに発動できる。
  僕のセメタリーから、このターン戦闘で破壊されたD−HEROを可能な限り特殊召喚する!
  セメタリーより蘇れ!カモン『D−HERO ダイヤモンドガイ』『D−HERO ダイレクトガイ』!!」
 D−HERO ダイヤモンドガイ:DEF1600
 D−HERO ダイレクトガイ:DEF1000


 エドも戦線維持のカードを持ってたのか!
 此れは一瞬たりとも気が抜けないぜ!


 「むぅ…流石は十代君とエドさんです。カードを1枚伏せ、エアーマンを守備表示にしてターンエンドです。」
 E・HERO エアーマン:ATK1800→DEF300


 やっときたぜ!
 俺のターン!!


 ――ゴ〜〜ン…


 幽獄の時計塔:時計カウンター2→3


 時計の針が又1つ…でもだからって止まらないぜ!

 「俺は手札から魔法カード『融合』発動!
  フィールドのスパークマンとボルテック、そして手札のエッジマンを融合!
  迅雷の雷を従えた戦士が、闇を引き裂き突き進む!融合召喚、轟け『E・HERO プラズマ・デストロイヤー』!」

 『ムオォォォォ!!』
 E・HERO プラズマ・デストロイヤー:ATK3000



 プラズマ・デストロイヤーの効果発動!
 融合召喚時、元々の攻撃力がプラズマ・デストロイヤーの攻撃力よりも低いモンスターを全て破壊するぜ!
 吹き飛ばせ…『ライトニング・エナジー』!!


 ――バリィィン!!


 よし、通った!
 これで…って!!何で!?


 E・HERO バーストレディ:DEF800
 E・HERO スパークマン:DEF1400


 D−HERO ダイヤモンドガイ:DEF1600
 D−HERO ダイレクトガイ:DEF1000



 「モンスターが無傷…?」

 「いえ、無傷ではありませんよ?
  ですがこのカードを発動しました!トラップカード『ヒーロー・ミラージュ』
  私の場のE・HEROが効果破壊されたとき、デッキか墓地からレベル4以下のE・HEROを2体まで特殊召喚出来るんです!」

 「僕も同じさ――トラップカード『デステニー・ミラージュ』
  これで、このターン効果破壊された僕のD−HEROを呼び戻したのさ。」


 さっきと同じ様な展開?
 EとDでもヒーローはやっぱ似てる部分があるんだな!

 俺はプラズマ・デストロイヤーの効果を発動し、このターンプラズマ・デストロイヤーに貫通効果を持たせるぜ!

 続いて『融合回収』を発動!墓地の融合とスパークマンを手札に加える。
 でもって、まだ通常召喚はしてないから『E・HERO スパークマン』を召喚!


 E・HERO スパークマン:ATK1600


 「行くぜ2人とも!
  先ずはスパークマンでダイレクトガイに攻撃!『スパークフラッシュ』!!」


 ――バチィ!!


 よし、ダイレクトガイ撃破!
 続いてゆまのスパークマンに攻撃だ!『プラズマ・ボルテッカー』!!


 ――ドガァァン!!


 「きゃ!」
 ゆま:LP3600→2000


 さっきの礼はしたぜゆま!
 カードを2枚セットしてターンエンド!


 「僕のターン、ダイヤモンドガイでセメタリーに送った『ミスフォーチュン』のエフェクト発動!
  相手モンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
  さてと、誰を選択するか……此処は矢張りプラズマ・デストロイヤーかな?」

 「ゲ…まぁ、そうだよな。
  そうすれば俺のライフは残り100だもんな――でも、そうは行かないぜ!
  トラップ発動『ヒーロー根性』
  俺が効果ダメージを受けるとき、俺の場のE・HERO1体つき400ポイントのダメージを軽減する!
  俺の場のE・HEROは2体!ダメージは800ポイント軽減されるぜ!!」


 十代:LP1600→900


 つっても残りライフが1000を切っちゃったか…ちょっときついかもな。


 「残りライフをデッドラインに出来ると思ったんだがなぁ…まぁ、良い。
  ミスフォーチュンを発動したターンは攻撃できないが、ダイヤモンドガイのエフェクト発動!
  ハードネスアイが見通したのは『Dインパクト!』。よって次の僕のターンにエフェクトが確定。
  『D−HERO ディードガイ』を守備表示で召喚してターンエンド。」
 D−HERO ディードガイ:DEF2000


 「私のターンです!」


 ――ゴ〜〜ン
 幽獄の時計塔:時計カウンター3→4

 ――……グニャリ…



 「「!!?」」


 な、景色が歪んだ!?


 「一体何が起きたんですかぁ?」

 「時計塔の針が4つ進んだ事で、時計塔はその力を解放したのさ。」


 時計塔の力…だけどエドのモンスターには変化がない?
 一体どんな力が解放されたんだ?


 「ソレは自分で確かめるしかなさそうですね。
  手札から魔法カード『壺の中の魔導書』を発動、全てのプレイヤーはデッキからカードを3枚ドローしますね。
  そして、魔法カード『O−オーバーソウル』でスパークマンを墓地から蘇らせます!」
 E・HERO スパークマン:ATK1600


 「更に魔法カード『二重融合』!ライフを500払って融合を2回行います!」
 ゆま:LP2000→1500


 連続融合!
 って事は…


 「先ずは手札のフェザーマンとフィールドのバーストレディを融合して、頼みます『E・HERO フレイム・ウィングマン』!」
 E・HERO フレイム・ウィングマン:ATK2100


 「続いてフィールドのフレイム・ウィングマンとスパークマンを融合します。
  え〜と…今、光の翼を纏ってE・HEROが降臨します!融合召喚、『E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン』!」

 『ウオォォォ…トゥァァ!!』
 E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン:ATK2500



 キター、ゆまの最強ヒーロー『シャイニング・フレア・ウィングマン』!
 攻撃力2500で、更に今なら攻撃力はもっと高くなるぜ!


 「シャイニング・フレア・ウィングマンは私の墓地のE・HERO1体に付き攻撃力が300ポイントアップします。
  私の墓地のE・HEROは11体なので、攻撃力は3300ポイントアップです!」

 『オォォォォ!』
 E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン:ATK2500→5800



 「攻撃力…」

 「5800か…」


 でも、ゆまはまだ何か狙ってるぜ…


 「マダマダです!シャイニング・フレア・ウィングマンに、装備魔法『エレメントリニアランチャー』を装備!
  装備モンスターは貫通効果を得ます!」

 「貫通効果…だけじゃない。
  そのカードは、装備を解除する事で装備モンスターの破壊を無効に出来るヒーロー専用の装備じゃないか。」

 「正解♪流石は十代君ですね。
  ……では行きますよエドさん!シャイニング・フレア・ウィングマンで、ダイヤモンドガイに攻撃!『シャイニング・リニア・ショット』!!」


 ん?装備カード装備してるから攻撃名が違うのか?
 って、そうじゃなくてこの攻撃が通れば貫通効果でエドのライフは0!
 戦闘ダメージが無効にされても、追加のバーン効果でライフは削れるぜ!


 「ディードガイのエフェクト発動!
  相手モンスターの攻撃をこのカードの移し変える事が出来る!」

 「攻撃対象の変更ですか…けど、守備力2000でも今のシャイニング・フレアなら簡単に倒せます!
  更に貫通効果もありますからダメージは無効になりません!!」


 ――ドッガァァァン!!



 く…スッゲェ衝撃だな…決まったのか…?


 「良い攻撃だったが…少しばかり遅かったな。」
 エド:LP2800


 「「無傷!?」」

 「此れが幽獄の時計塔の力だ。
  時計カウンターが4つになった幽獄の時計塔は僕に対して発生する戦闘ダメージを全て0にする。
  更に、ディードガイの攻撃力は0…シャイニング・フレア・ウィングマンの効果も無力だったという事さ。」


 バーン回避の意味もあったのか攻撃変更は!
 だが、此れは可也厄介だぜ。
 戦闘ダメージが与えられないんじゃ、バトルメインのE・HEROには最悪の相手だ。


 「むぅ…ターンエンドです。」

 「俺のターン!…よし!」


 ――ゴイ〜〜ン…
 幽獄の時計塔:時計カウンター4→5



 又針が…けどこれ以上は時計は進ませない!
 魔法カード『サイクロン』!コイツで幽獄の時計塔を破壊するぜ!!


 「此処でサイクロン…今のドローで引き当てたのか?
  なんとも凄い引きの強さだ、正直に驚くよ…だが、矢張り少しだけ遅かったな!」


 なに?
 時計塔は消し去った、此れで戦闘ダメージは有効だぜ?


 「確かにそうだが、時計カウンタがー4個以上乗った幽獄の時計塔が破壊された時、更なるエフェクトが発動!
  カウンターが4個以上乗った時計塔が破壊された時、時計塔に幽閉されていたダークヒーローが解き放たれる!
  そして時計塔から解放された時にこそこの男の真価は発揮される!カモン『D−HERO ドレッドガイ』!」

 『ウガァァァァァ!!!』
 D−HERO ドレッドガイ:ATK?



 ドレッドガイ!エドのエースモンスター…こいつを呼び出す効果だったのか!


 「幽獄の時計塔のエフェクトで呼び出されたことで、ドレッドガイのトゥルーエフェクト発動!
  僕のフィールド上のD−HERO以外のモンスターを全て破壊し、セメタリーから2体までD−HEROを呼び戻す!
  『ドレッド・ウォール』の力でセメタリーから蘇れ!『ダッシュガイ』『ダイレクトガイ』!」
 D−HERO ダッシュガイ:ATK2100
 D−HERO ダイレクトガイ:ATK2200



 「そしてドレッドガイの攻撃力と守備力は、自身以外のD−HEROの元々の攻撃力の合計となる!
  よって攻撃力は、5700!!」
 D−HERO ドレッドガイ:ATK?→5700


 「攻撃力5700!
  けど、俺にも既に最強を呼び出すカードは揃ってる!行くぜ、『融合』発動!手札のオーシャンとフォレストマンを融合!
  大地と海をその身に宿す奇跡の地球(ほし)にE・HEROが降臨する!融合召喚、現れろ『E・HERO ジ・アース』!」

 『タァァァァ!!』
 E・HERO ジ・アース:ATK2500



 更に『ミラクル・フュージョン』
 墓地のバブルマンとスパークマンを除外融合!
 氷結の力を宿した戦士よ、無限の氷河で敵を砕け!融合召喚『E・HERO アブソルートZero』!!」


 『ハァァァァァァァ!』
 E・HERO アブソルートZero:ATK2500



 「う…十代君もしかして『アレ』ですか?」(汗)

 「おう!この状況を打開するには此れしかないぜ!
  ジ・アースの効果発動!アブソルートZeroをリリースして攻撃力を吸収!地球灼熱(ジ・アースマグマ)!!」

 『ムオォォォォ!!』
 E・HERO ジ・アース:ATK2500→5000



 更にZeroの効果で相手モンスターは全滅だ!
 まぁ、ゆまのモンスターは残るけどな。


 「いや、僕のモンスターも残る!
  ドレッドガイは特殊召喚されたターン、僕の場のD−HEROを破壊から護る!無論己自身を含めてね!
  もっと言うなら、ドレッドガイの特殊召喚に成功したターン僕が受けるダメージも0になる!『ドレッド・バリア』!」


 く…そんな効果もあるのかよ!
 折角時計塔を除去したのに、かえって状況は悪くなっちまった…
 けど、次のターンの攻撃を防げればまだチャンスは有る!
 カードを1枚伏せてターンエンド。


 E・HERO ジ・アース:ATK5000→2500


 「僕のターン!……十代、ゆま、とても楽しいデュエルだった。
  プロでも此れだけのデュエルは中々体験できないが――だが、このターンで決着を付ける!
  マジックカード『デステニー・ハリケーン』
  僕のフィールドにD−HEROが存在する時、フィールド上のマジック・トラップを全て手札に戻す!」

 「!!」

 攻撃の無力化が…!これじゃあ俺は攻撃を防げない…!


 「更にマジックカード『ミラクル・デステニー』
  フィールドかセメタリーから融合素材モンスターを除外し、D−HEROを融合召喚する!」

 「ミラクル・フュージョンのDバージョンか!」

 「何が出てくるんでしょう?」

 「セメタリーからダイナマイトガイとデビルガイを除外!カモン『D−HERO ディザスターガイ』!」

 『ヲォォォォォォ!』
 D−HERO ディザスターガイ:ATK2800

 『ガアァァァァァァ!!』
 D−HERO ドレッドガイ:ATK5700→8500




 攻撃力8500…!
 はは、やっぱエドはスゲェや!


 「ダイヤモンドガイでセメタリーに送った『Dインパクト!』のエフェクト発動。
  僕のD−HERO1体は、このターン全てのモンスターに攻撃できる!
  選択するのは当然『D−HERO ドレッドガイ』!」


 全体攻撃か……成程な、確かにラストだぜ。
 く〜〜〜!もっともっとデュエルしたいけど…今回は此処までか。
 またデュエルしようぜエド!次は負けないからな!


 「私も負けません!」

 「あぁ、その時を楽しみにしてるよ。
  バトル!D−HERO ドレッドガイで、ジ・アースとシャイニング・フレア・ウィングマンに攻撃!『プレデター・オブ・ドレッドノート・インパクト』!!」

 『ウガァァァァァァ!!!』


 ――バキィィィン!!!!



 「くぅ…うあぁぁぁぁぁぁ!!!」
 十代:LP900→0


 「うぅ…きゃぁぁぁぁ!!」
 ゆま:LP1500→0



 はは、やられちまった。
 けど楽しいデュエルだったぜ!

 なぁ、ユベル、相棒!





 …ユベル?相棒…?
 何で返事してくれないんだ?


 いや、それ以上に……何処に、行っちゃったんだ……?

 おい、何処に居るんだよ!返事をしてくれ!!

 相棒!ユベルーーーーーーーー!!!
















   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 デステニー・ハリケーン
 通常魔法
 自分フィールド上に「D−HERO」と名の付くモンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。
 フィールド上の魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。



 ミラクル・デステニー
 通常魔法
 自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
 「D−HERO」と名のついた融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。 (この特殊召喚は融合召喚扱いとする)



 Dインパクト!
 通常魔法
 ライフを1000ポイント払って発動する。
 自分フィールド上の「D−HERO」と名の付くモンスター1体を選択する。
 このターン、選択したモンスターのみが攻撃可能になり、 相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
 この攻撃で破壊された効果モンスターの効果は発動しない。



 ドレッド・インクリース
 装備魔法
 このカードは「D−HERO」と名の付くモンスターにのみ装備できる。
 装備モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた場合、自分がコントロールする「幽獄の時計塔」に時計カウンターを1つ乗せる。



 英雄剣HEROブレード
 装備魔法
 このカードは「E・HERO」と名の付くモンスターにのみ装備できる。
 装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップし、相手の魔法・罠カードの効果では破壊されない。



 エレメントリニアランチャー
 装備魔法
 このカードは「E・HERO」と名の付くモンスターにのみ装備できる。
 装備モンスターが相手の守備表示モンスターを攻撃した場合、攻撃力が守備力を超えて居ればその数値分の戦闘ダメージを相手に与える。
 また、装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊できる。



 ヒーロー・イリュージョン
 通常罠
 自分フィールド上の「E・HERO」と名の付いたモンスターが1ターンの間に2体以上戦闘で破壊されたターンに発動できる。
 自分のデッキ又は手札から、このターンに戦闘で破壊された「E・HERO」と同じ数の「E・HERO」と名の付くレベル4以下のモンスターを特殊召喚する。



 ヒーロー根性
 通常罠
 自分がカード効果によるダメージを受ける時に発動できる。
 自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名の付くモンスター1体に付き受けるダメージを400ポイント軽減する。



 デステニー・イリュージョン
 通常罠
 自分フィールド上の「D−HERO」と名の付いたモンスターが1ターンの間に2体以上戦闘で破壊されたターンに発動できる。
 自分の墓地から、このターンに戦闘で破壊された「D−HERO」と名の付くモンスターを可能な限り特殊召喚する。



 ヒーロー・ミラージュ
 通常罠
 自分フィールド上の「E・HERO」と名の付いたモンスターがカード効果で破壊された時に発動できる。
 自分のデッキ又は墓地から、「E・HERO」と名の付くレベル4以下のモンスターを2体まで特殊召喚する。