Side:裕奈


 「ジャンク・バーサーカーの効果発動!墓地のジャンクを除外し、その攻撃力分、相手モンスターの攻撃力をダウンする!
  私は墓地の『ジャンク・デストロイヤー』を除外し、アンタの『サイバー・ダイナソー』の攻撃力を2600ダウンするぜ!」

 「し、しまった!!」
 サイバー・ダイナソー:ATK2500→0


 コイツでトドメ〜〜!
 ジャンク・バーサーカーで、サイバー・ダイナソーに攻撃!『バーサーカー・スラッシュ』!!


 『ワリィゴハ…イネガァァァァァァ!!』


 ――バッシュガァァン!!


 「どわぁぁぁ!!!」
 イエロー生徒:LP2000→0


 おっしゃ、激勝利!
 この裕奈ちゃんに勝つにはマダマダ修行が足りないぜ♪

 って、ソレよりもなんでバーサーカーはナマハゲ化?……ま、如何でも良いか。
 取り合えず客席に戻りますかね〜〜。












  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX70
 『HERO対決Round2』











 で、客席。
 マックは如何よ、勝った?


 「勿論ヨ♪
  けど、楽じゃなかったわネ…とてもレベルの高いデュエリストだっタ――楽しめたワ。」

 「そりゃ良かった。」

 まぁマックに勝てるデュエリストってのも早々居ないとは思うけどね。
 んで、エドは如何?

 出番はマダだけど、目ぼしいデュエリストは居た?


 「高いレベルのデュエリストが多いみたいだが…いや、大凡学生とは思えないレベルの生徒も多いな。
  プロでも通用しそうなレベルのデュエリストも居るようだし…此れは僕の番が楽しみになってきたよ。」

 「へっへ〜〜期待して良いと思うよ?特に…」

 あそこで自分の番をワクワクして待ってる純国産天然デュエル脳にはね〜♪


 「遊城十代か…彼と当たったらプロであるという以前にHERO使いとして負ける事は出来ないな。」

 「多分十代も同じ様な事考えてるだろね〜……お、はやてと準のタッグデュエルもそろそろ終りそうだよ?」

 「そのようだ。
  それにしても実技もタッグにチームにバトルロイヤルと豊富なデュエル形式をとっているんだな――此れは質も高くなるか。」


 まぁ、デュエル形態は色々でしょ?



 「リバースカードオープン、トラップカード『煉獄闘気〜インフェルニティスピリッツ〜』
  私の手札が0枚の時、フィールド上のモンスター1体の攻撃力を私の墓地の『インフェルニティ』『煉獄』と名の付くモンスターの数×600ポイントアップする!
  私の墓地のインフェルニティと煉獄は合計8体!
  その600倍、4800ポイントを攻撃力が限界まで下がった『光と闇の竜』に加算や!!」
 光と闇の竜:ATK800→5600


 「しまった!!この為に光と闇の効果で無効にされるのに自分でカードを発動したのか!!」

 「そう言う事だ。
  ことタッグデュエルではパートナーがどんなカードを伏せているのかもきちんと把握しておかねばならないぞ?
  反撃だ光と闇!ゼータ・レティキュラントを粉砕しろ、『シャイニング・ブレス』!!」


 ――ゴォォォォ!!


 「「おわぁぁぁぁ!!」」
 イエロー&ブルータッグ:LP2300→0


 はい終了〜〜…ぶっちゃけアノ2人のタッグとか強すぎだっての。
 タッグやチームの組み合わせはランダム選定だって言ってたけど、この組み合わせが来たら勝てる奴居ないんじゃね?
 私と十代が組んでもちっとキツイかもね〜。


 「そんなに凄いのかアノ2人のタッグは?」

 「…去年1年間で仲間内で行ったデュエル、全634試合。
  内タッグデュエルが190試合で、はやてと準が組んだのが50試合。
  更にはやて準組と、私と十代組がデュエルしたのが12試合で、結果は私と十代の5勝6敗1分…
  そしてはやて準組の去年の仲間内での成績は44勝5敗1分…私と十代以外には負けなし――どうよ?」

 「ソレは何とも凄いな…」


 結局は準の柔軟さがモノを言ってるんだけどね〜。
 ハンドレスと組んでも動きが鈍らないって凄いわ〜〜。

 と、戻ってきた戻ってきた〜うい〜っす、お疲れ。


 「フッフッフ、相変わらず見事やろ?」

 「いや、マジパネェです……だが、何れは勝ち越す!」

 「出来るモンならやってみや!」


 おぉ!アカデミア生活は今年を含めてあと2年あっからね、絶対勝ち越してやる!


 「ソレより俺の番はマダなのか〜〜!?」

 「十代……彼は何時もこうなのか?」

 「まぁ、大概こんな感じだ。」

 「十代の身体は無限のカードで出来とるからね。」

 「心はデュエル血潮はデッキだからね。」

 正に固有結界『無限の決闘』!
 寧ろ十代からデュエルとデュエル関連のモンとったら何が残るんだろね?

 まぁ、ソレが十代か。


 ソレで〜ハ、第3リングでの次のデュエルはバトルロイヤルなの〜ネ!
  組み合わせは……はい、ポチッとなの〜ネ。



 お、今度はバトルロイヤルか。
 誰が出るかな〜〜〜〜って………オイオイマジッすか?


 「ほうほう…あのマシンも中々おもろい事してくれるやないの?」

 「へへ…まさかこんなに早く機会が来るなんてな!」

 「此れは又…無様なデュエルは見せられないなぁ?」

 「物凄く楽しみです!!」

 「うわっ、ゆまちゃん何時の間に!?」

 いや、でもしょうがないか?
 だってこのバトルロイヤルの組み合わせは…



 『遊城十代vsエド・フェニックスvs宮田ゆま』



 まっさかこんなに早くHERO対決が見れるとは思わないっしょ?
 あ、十代とゆまちゃんから燃え上がるようなオーラが……反対にエドは氷みたいに冷静なオーラってか?

 如何にも荒れそうだねこのバトルロイヤルは…!








 ――――――








 Side:エド


 E・HERO使いの遊城十代と宮田ゆま、まさかこんなに早く戦う事になるとは思わなかったが――楽しみだ。
 特に十代は亮が注目してたと言う1人だし、裕奈やはやての話だとゆまと言う子も外見からは想像も出来ないようなデュエルをするらしい。

 だがHERO対決である以上、君達に華を持たせる訳には行かないけれどな?


 「当たり前だろ?全力でやろうぜ!」

 「そうです!デュエルは全力です!!」

 「あぁ、勿論全力さ!」

 ルーレットの結果先攻は…僕からか。
 次いでゆま、最後に十代の順だな。

 それじゃあ始めようか?HERO同士の最強のデュエルを!


 それでは、デュエルスタートなの〜ネ!!


 「「デュエル!!」」
 「でゅえる!!」



 十代:LP4000
 エド:LP4000
 ゆま:LP4000




 何と言うか気の抜ける掛け声だなあの子は……だが、表情が変わった――デュエルモードと言う事か。
 行くぞ、僕のターン!カモン『D−HERO ダイヤモンドガイ』!!


 D−HERO ダイヤモンドガイ:ATK1400


 「ダイヤモンドガイのエフェクト発動!
  デッキの一番上のカードを確認し、そのカードが通常魔法カードならセメタリーに送り、次の僕のターンにそのカードのエフェクトを発動できる!
  ……デッキの一番上は『融合』!よってこのカードをセメタリーに送り、次のターンにそのエフェクトが発動する。」

 カードを1枚セットしてターンエンド。


 「私のタ〜ン!『E・HERO クレイマン』を守備表示で召喚します。」
 E・HERO クレイマン:DEF2000


 「カードを1枚伏せてターンエンドです。」

 「俺のターン!へへ〜行き成り良いカードが来たぜ!俺は『E・HERO バブルマン』を守備表示で召喚!」
 E・HERO バブルマン:DEF1200


 「バブルマンの召喚に成功したとき、フィールドに他のカードがなければカードを2枚ドロー出来る!
  そして、魔法カード『融合』発動!フィールドのバブルマンと、手札のザ・ヒートを融合!
  水と炎の双極の戦士よその力で進むべき道を切り開け!融合召喚、頼むぜ『E・HERO マグマウェーブ』!!」

 『ウオォォォォ!!』
 E・HERO マグマウェーブ:ATK1700



 行き成りの上級モンスターだが攻撃力は僅かに1700…とは言え侮れないな。
 あのモンスターは…


 「マグマウェーブは俺のターンのスタンバイフェイズ毎に攻撃力を700ポイントずつアップしていく。
  今は攻撃力1700だけど、ターンが進めばとんでもない攻撃力になるぜ?
  カードを2枚伏せてターンエンド!」

 「僕のターン!」

 守備を固めたゆまと、攻撃で来た十代か…
 マグマウェーブは放置しておくのも危険だし、御退場願おうかな!

 「ダイヤモンドガイのエフェクトで墓地に送った『融合』を発動!
  手札の『デビルガイ』『ダイハードガイ』『ダッシュガイ』を融合!カモン、『D−HERO デッドリーガイ』!」

 『ガァァァァァ!!!』
 D−HERO デッドリーガイ:ATK2800



 「ふわ、エドさんも上級モンスターですか!?」

 「おぉ!そう来なくっちゃ!!」

 「ふふ、じゃあ期待に応えてデッドリーガイの力の一端を披露しようか!
  デッドリーガイのエフェクト発動!1ターンに1度、フィールド上のカード1枚を破壊し相手に800ポイントのダメージを与える!」

 僕がこの効果で破壊するのは…十代、君のマグマウェーブだ!


 「ゲッ、やっぱパワーアップはさせてくれないか?…けどそうは行かないぜエド!
  速攻魔法『英雄の胆力』!これでこのターン俺のHEROはカード効果では破壊されないぜ!」

 「そのカードを伏せて有ったのか、失敗したなぁ。
  デッドリーガイはこのエフェクトを発動したターンは攻撃できない。」

 だが、ダイヤモンドガイのエフェクトの発動は出来る。
 ダイヤモンドガイのエフェクト発動!『ハードネス・アイ』が予見したのは『デステニー・ドロー』
 よって次の僕のターンにカードエフェクトの発動が確定。

 僕はダイヤモンドガイを守備表示にしてターンエンド。


 D−HERO ダイヤモンドガイ:ATK1400→DEF1600



 「私のターン!…行きます、フィールド魔法カード『摩天楼−スカイスクレイパー』を発動!
  更に魔法カード『融合』を発動し、フィールドのクレイマンと手札のスパークマンを融合します。
  お願いしますね、『E・HERO サンダー・ジャイアント』!」

 『オォォォォ!!』
 E・HERO サンダー・ジャイアント:ATK2400



 サンダー・ジャイアント――成程、悪くない手だ。


 「サンダー・ジャイアントの効果発動。
  手札を1枚捨てて、サンダーよりも元々の攻撃力が低いモンスター1体を破壊します。
  この効果で、十代君のマグマウェーブを破壊します、『ヴェイパー・スパーク』!!」

 「あぁ〜〜!チキショーやっぱりかよ!!」


 まぁ、当然だな。
 サンダー・ジャイアントならこの状況において、僕と十代の両方にオフェンスの一手を撃つ事が出来る。
 十代にはモンスターの破壊を…そして僕には、


 「更にコストとして墓地に送った『ウェイブマン』の効果でデッキから『融合』を手札に加えますね。
  行きます、バトルフェイズ!サンダー・ジャイアントで、エドさんのデッドリーガイに攻撃!
  そしてこの瞬間に、サンダー・ジャイアントの攻撃力はスカイスクレイパーの効果で1000ポイントアップします!」
 E・HERO サンダー・ジャイアント:ATK2400→3400


 「轟雷で一撃必殺です!『ボルテック・サンダー』!」


 そう、バトルダメージとモンスターのバトル破壊。
 だがデッドリーガイのエフェクトは未だ有る!
 デッドリーガイは攻撃表示の時、1ターンに1度だけバトルでは破壊されない!


 「なんと?でも戦闘ダメージは受けてもらいます!」

 「まぁ、流石に仕方ないが…此れくらいは必要経費さ。」
 エド:LP4000→3400
 E・HERO サンダー・ジャイアント:ATK3400→2400



 「むぅ…ターンエンドです。」

 「俺のターン!俺は『E・HERO エアーマン』を召喚し、その効果でデッキから『バーストレディ』を手札に加えるぜ!」
 E・HERO エアーマン:ATK1800


 「そして『融合』を発動!手札のバーストレディとウェイブマンを融合!
  灼熱の炎を纏いしヒーローが、今此処に降臨する!邪悪を焼き尽くせ!融合召喚、現れろ『E・HERO ノヴァマスター』!」

 『ハァァァ!!』
 E・HERO ノヴァマスター:ATK2600



 又融合だと!?
 しかもウェイブマンの効果で更に融合が手札に……徹底した融合戦術と言う事か、面白い!


 「ウェイブマンの効果でデッキから融合を手札に加え…装備魔法『エネミースレイヤー』をノヴァマスターに装備!
  さてと…ゆま、スカイスクレイパーは強力だけど、相手にE・HEROが居る時には諸刃の刃だぜ!
  バトル!エアーマンで、サンダー・ジャイアントを攻撃!そしてこの瞬間攻撃力が1000ポイントアップ!」
 E・HERO エアーマン:ATK1800→2800


 「きゃぁぁ!!」
 ゆま:LP4000→3600
 E・HERO エアーマン:ATK2800→1800



 「く…けどトラップ発動です、『ヒーロー・シグナル』!この効果で『エアーマン』を特殊召喚し、『フェザーマン』を手札に加えます!」
 E・HERO エアーマン:ATK1800


 ゆまもエアーマンか…まあHEROデッキには入れておきたいカードか。
 さてと、今度の狙いは僕だろう十代!


 「あぁ、行くぜエド!
  ノヴァマスターでデッドリーガイを攻撃!スカイスクレイパーの効果で攻撃力1000ポイントアップ!
  更にエネミースレイヤーを装備したモンスターが相手モンスターを攻撃する場合、攻撃対象になったモンスターの効果は無効になる!」
 E・HERO ノヴァマスター:ATK2600→3600


 「行けぇ!『ライジング・ブレイザー』!!」


 ――ズバァァ!!


 エド:LP3400→2600
 E・HERO ノヴァ・マスター:ATK3600→2600

 「く…だが僕もトラップ発動『デステニー・シグナル』
  僕の場のモンスターが戦闘で破壊されたとき、デッキからレベル4以下のD−HERO1体を特殊召喚する!
  カモン『D−HERO ダイナマイトガイ』!」
 D−HERO ダイナマイトガイ:ATK1800


 ダイナマイトガイのエフェクト発動!
 このカードの特殊召喚に成功したとき、僕のフィールドにダイナマイトガイ以外のD−HEROが存在する場合カードを1枚ドローする!


 「ヒーロー・シグナルのD−HERO版ですね。」

 「しかも1枚ドローまで…やるなぁ、やっぱエドはすげえ!ノヴァマスターの効果で1枚ドロー。ターンエンド!」

 「僕のターン!」

 !!此れは此れは…良いカードを引いた!
 行くぞ十代、ゆま!
 僕はダイヤモンドガイのエフェクトで墓地に送ったデステニードローのエフェクトを発動し2枚ドロー!

 「そして手札からフィールド魔法『幽獄の時計塔』を発動!
  新たなフィールド魔法の効果によってスカイスクレイパーは破壊される!」

 「あぁ!スカイスクレイパーが…!」

 「それだけじゃないぜ!此れは…!!」


 ――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


 「とっても大きな…」

 「…時計塔?」


 正解だ。
 この時計塔は僕のヒーローが戦うための舞台。

 さぁ、此処からが本番だ!
 君達に見せてあげよう――ダークヒーローの本当の力というものを!
















   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 エネミースレイヤー
 装備魔法
 このカードは「E・HERO」と名の付くモンスターにのみ装備できる。
 装備モンスターが相手モンスターを攻撃する場合、攻撃対象になったモンスターの効果は無効になる。



 煉獄闘気〜インフェルニティスピリッツ
 通常魔法
 自分の手札が0枚の時に発動できる。
 自分フィールド上のモンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで自分の墓地の「インフェルニティ」
 及び、「煉獄」と名の付くモンスター1体に付き600ポイントアップする。