Side:はやて


 4月になりました。
 私等も2年生になって新たな1年の始まりです。

 只今その始まりである始業式の真っ最中な訳やけど…


 「くか〜〜〜…」

 「話なげ〜〜…Zzz…」

 「まるで子守唄…」


 寝るなやコラ!
 いや、気持ちは分るけどな!?
 てか十代は堂々とイビキ掻いて居眠りとかドンだけやねん!?


 「こ、校長の長話は……睡眠導入剤…と思うんだけど如何よ?」

 「其れは否定できへん。」

 やけど寝るのはアカンて!
 ほら、起きてシャキッとせんと!!


 「「無理…」」

 「ぐが〜〜〜〜…」


 やから寝るな言うとるやろ〜〜〜!!!












  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX64
 『煉獄vs天界!!』











 で、始業式終ったけど…目覚めたか、裕奈?


 「そりゃもうバッチリ。
  つーか校長の話が長すぎるのがいけないと思うよ?
  『それでは新たな1年も自己研鑽を怠らずに頑張ってください』とか簡潔に纏めればいいと思うんだけど?」

 「其れはそうやなぁ……確かに無駄に長い30分やったからね。」

 起きてた人の方が少ないんと違うやろうか?


 「かもしれないわね…ミスター・サメジマの話は少し長すぎたワ。」

 「アンタもそう思うか…レジー・マッケンジー?」

 「あら、驚かないのネ?」


 そら、気配くらいは分るし、レイジングハートがサーチしてたからなぁ?
 裕奈やって気付いてたやろ?


 「そりゃ勿論――つーか、気配は消せてもデュエリストの闘気って消せねーでしょ?」

 「せやな。まぁ、ソレを感じ取れるのはデュエリストだけやけどね。」

 ソレで…そんだけの闘気漲らせながらアメリカアカデミアの留学生が態々レッドの生徒に何の用や?


 「デュエリストが昂ぶる理由は一つでしょウ?ワタシとデュエルをしてくれないかしラ?
  本当は明日の授業開始まで待ちたかったのだけれど…無理ネ、待ちきれなかったワ。」

 「待たなくて正解だぜレジー。デュエルしたい時にデュエルするのが一番楽しいっしょ♪」

 「至言やな裕奈。」

 確かに気分が乗ってる時ほどデュエルは楽しいもんや。
 まぁ、私等は年中デュエルウェルカム状態やけどね♪

 せやけどレジーちゃん、何で私等なんや?
 他にも十代や準、翔君とか強いデュエリストは一杯おんねんで?


 「レジーちゃんテ……出来れば『マック』と呼んでくれないかしラ?
  ワタシもアナタ達の事はユーナとハヤテって呼ばせてもらうかラ。」

 「マックね…了解や!って、私等名乗ったっけ?」

 「いや、少なくとも自己紹介はしてねっすよはやてさん。」


 ……なんで名前知ってんねん?


 「ユーコとイオリから聞いたのヨ、2人ともアメリカアカデミアの特別講師で来ててその時にネ。」

 「へ〜〜……って私のお母さんも特別講師しとったんかい!!」

 夕子さんもやけど、娘にはせめて自分がドナイな仕事しとるか位は教えてや!
 いや、カードデザイナー言う事は知ってるけど……特別講師て…

 「カードデザイナーでも講師は出来るんやね……はぁ…」

 「マジで何してんだろうね私等の母親って…」


 ホンマにね。
 まぁ、ええわ……それで、私と裕奈のどっちとデュエルするん?
 2vs1とは言わへんやろ?


 「其れは流石にネ……ワタシが今戦いたいのは、ハヤテアナタヨ。」

 「へ〜〜…私か?光栄やね?」

 けど何で私?
 こういう言う方は好きやないけど、ネームバリューやったら『プロデュエリストの娘』の裕奈の方が上やと思うで?


 「まぁ、普通に考えたらカードデザイナーの娘よりプロデュエリストの娘の方に興味覚えるよねぇ?」

 「確かにそうネ…ワタシもそうだったワ――去年の夏休みにショートステイでアメリカに来てたカイザーに会うまでは。
  カイザーがアナタ達、去年の新入生の事を話してたのよ、ザックリとだけれどネ。
  目ぼしい新入生が4人……その中でも特に珍しい戦術を使うのが、アナタよねハヤテ。
  普通だったらディスアドバンテージにしかならない手札0状態を逆手に取ったコンボ……とても興味を覚えたワ。」


 カイザーが……そう言えば去年の夏休みおらへんかったなぁ?
 けど、成程それなら納得や。

 普通とは真逆の戦術を使う私とデュエリたい言う事か?……OK、相手になるで!

 「やけどやるからには全力全開が基本や……アメリカアカデミアの力、見せてもらおか?」

 「勿論よハヤテ……ワタシの力、見せてあげル。」

 「おぉ、盛り上がってきたねこりゃ!……負けないでよ、はやて!」


 勿論負ける気なんてあらへんよ裕奈。
 とことんまで楽しんで、デュエルする……それだけでも最高やけど、勝てばなお最高やからね。

 ほな、始めよかマック!


 「えぇ、行くわよハヤテ。」


 「「デュエル!!」」


 はやて:LP4000
 マック:LP4000



 先攻は貰うで――私のターン!
 ……此れは此れは良い引きやな。

 「カードを1枚伏せて、魔法カード『煉獄の契約』を発動や。
  手札を全て捨て、その後捨て札の中の『インフェルニティ』1体を特殊召喚する。
  4枚の手札を全て捨て――そんで、捨て札の中の『インフェルニティ・テュポーン』を特殊召喚!」
 インフェルニティ・テュポーン:ATK2500


 先攻ターンは攻撃出来へんから、此れでターンエンドや。


 「本当に手札を0にして…しかも先攻1ターン目からレベル7の上級モンスターとは楽しませてくれそうネ。
  ワタシのターン!手札からフィールド魔法『ホーリー・サンクチュアリ』を発動。」

 「ホーリー・サンクチュアリ…!」

 天使族をサポートする聖なる聖域…ちゅうことは…


 「マックは天使族デッキって事ね?」

 「正解よユーナ。
  其処まで分っているなら、このカードの効果も知っているでしょウ?
  この聖域において、天使は本来の降臨に必要なリリースが1体少なくなり、そしてその攻撃力は500ポイントアップすル。」


 …厄介やね、レベル5か6のモンスターやったらリリース無しで通常召喚できる上に、攻撃力はレベル7クラスに相当するからなぁ…
 せやけど、そう来なくちゃ楽しめへん……遠慮は要らんでマック!


 「えぇ、勿論遠慮などしないワ。
  ホーリー・サンクチュアリの効果で、レベル6の天使をリリース無しで通常召喚すル!現れなさイ『天界闘士ジークフリート』!」
 天界闘士ジークフリート:ATK2300→2800


 天界の闘士…行き成り攻撃力2800かい――アカンなぁ…此れは楽しくて抑えられそうにあらへん…


 「バトル!ジークフリートで、インフェルニティ・テュポーンに攻撃!『ホーリーブレード』!」


 はやて:LP4000→3700


 く…やけど、テュポーンは死してその力を発揮する!
 テュポーンが手札が0枚の時に破壊された場合、
 デッキから『インフェルニティ』『煉獄』と名の付くカードを3枚まで選択し、好きな順番でデッキの上に置く事ができる!


 「便利な効果ネ…ならワタシも速攻魔法発動『天界の進軍』
  デッキから天使を2体墓地に送り、手札の天使を特殊召喚すル!出でよ『聖天使ウルスラ』!」
 聖天使ウルスラ:ATK2500→3000


 速攻召喚…!
 如何やらマックは速攻型のビートダウン天使みたいやな?
 攻撃型のデッキは燃えてくるで!


 「燃えすぎて炭にならないでネ?聖天使ウルスラでダイレクトアタック!『光の創世』!」

 「心配せんでも、私は燃え尽きない素材で出来とるよ♪
  私が手札0でダイレクトアタックを受けるとき、デッキトップのカード2枚を墓地に送り、墓地の『煉獄の使者 メイリン』を特殊召喚出来る!」
 煉獄の使者 メイリン:ATK2500→3000


 「ダイレクトアタック時に…しかも攻撃力がアップしていると言う事は天使族ネ?」


 せや。
 で、ドナイする?相殺覚悟で攻撃してもアドはマックに有るかもやで?


 「止めておくワ……煉獄に深追いをしたら何が出てくるか分らないもノ。
  バトルを終了し、カードを1枚伏せてターンエンド。」

 「私のターン!今引いたカードは『インフェルニティ・デーモン』
  手札が0でこのカードをドローした事により、インフェルニティ・デーモンは特殊召喚出来る!」
 インフェルニティ・デーモン:ATK1800


 「手札0で…成程ネ、私のダイレクトアタックを見越してのテュポーンの効果だったのネ?
  このターンで確実にそのモンスターの効果を発動するためニ…」


 ま、そう言う事や♪
 デーモンは手札0で特殊召喚した場合、デッキから『インフェルニティ』1枚を手札に加えられる。
 この効果でデッキから『インフェルニティ・ガン』を手札に加えて…永続魔法『インフェルニティ・ガン』を発動!

 でもって、手札が0の時にガンを墓地に送る事で、墓地のインフェルニティを2体まで特殊召喚出来る!
 頼むで、『インフェルニティ・ネクロマンサー』『インフェルニティ・ルーク』


 インフェルニティ・ネクロマンサー:DEF2000
 インフェルニティ・ルーク:DEF0



 「手札0からモンスターゾーンがフルに…此れがカイザーの言ってた『ハンドレス』の真骨頂…!」

 「いんや…真骨頂はこれからやでマック?

 「あ、ヤベ…はやてが煉獄った…」


 くっくっく固い事言うなや裕奈…こないな楽しいデュエル、テンション上がらんほうがおかしいやろ?


 「いや、まあそうだけどさ……アンタ眼の色反転してんですけど…」

 「気にするな…気にしたら負けや!」

 「そうは言われても物凄く気になるワ…」


 其処は慣れや慣れ。
 其れはソレとして続けんで?

 「煉獄の真骨頂は此処からや!
  レベル7のメイリンに、レベル1のインフェルニティ・ルークをチューニング。
  天と地が交わる時、その狭間――煉獄への扉が開く!シンクロ召喚、全てを無に帰せ
『煉獄龍 オーガ・ドラグーン』!」

 『グオォォォォォォ…!』
 煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000



 「!!此れがシンクロ召喚…イオリが世に生み出した新たなモンスター…!!」


 せや…やけど此れだけやない!
 インフェルニティ・ルークが手札0でシンクロ素材に成ったとき、デッキから『インフェルニティ』1体を墓地に送れる。
 この効果で、デッキから
『インフェルニティ・リベンジャー』を墓地に送るで?

 この効果はデュエル中1度だけやけどハンドレスにはありがたい効果やからね。
 そしてインフェルニティ・ネクロマンサーの効果で、墓地のリベンジャーを特殊召喚や!


 インフェルニティ・リベンジャー:DEF0


 「更に行くで?
  レベル4のインフェルニティ・デーモンとレベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーに、レベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング。
  黒き炎の刃が天と地の狭間を切り結ぶ。シンクロ召喚、烈火の将
『煉獄剣士 シグナム』!」

 『瞬刃烈火…迷いは無い!
 煉獄剣士 シグナム:ATK3000


 煉獄最強のパワーを持つ龍と剣士や…受け切れるか?


 「1ターンで攻撃力3000のモンスターを2体も出してくるとはネ…驚いたワ。」

 「此れが煉獄の力や…行くでマック!シグナムでジークフリートに攻撃や!」

 『ふぅ……舞えレヴァンティン!

 『Ja. Schlangebeissen.』


 「そう来ると思ったワ!トラップ発動『聖なるバリア−ミラーフォース』!此れでアナタのモンスターは全滅ヨ!」


 ほう…ミラーフォースなぁ?
 せやけど、私は何処かの馬鹿とちごうて易々そのカードは喰らわないで!

 オーガ・ドラグーンの効果発動!
 手札が0の時、1ターンに1度相手の魔法か罠の発動を無効にし、攻撃力が500ポイントアップする!



 『オォォォォ…!』
 煉獄龍 オーガ・ドラグーンATK3000→3500



 「!!」

 「よってミラーフォースは無効!ブチかませシグナム!!」

 『お任せ下さい、主はやて!!


 ――ズバァァア!!


 マック:LP4000→3800
 「やるわネ…ジークフリートが戦闘で破壊されたとき、デッキから天使1体を手札に加えるワ。」


 サーチ効果…何を手札に加えたんや?
 …何が来ようと全部受けて、その上で超えるだけや!
 追撃のバトル、オーガ・ドラグーンでウルスラに攻撃!
インフェルニティ・カオスバースト!!


 『ゴォォォ!!!』


 ――ガァァァァン!!


 マック:LP3800→3300

 「…つ、強い…!流石はカイザーが認めただけの事は有るわネ…ワクワクしてきたワ。
  ウルスラが戦闘で破壊されたとき、デッキからレベル4以下の天使を特殊召喚出来ル!頼むわネ『天剣士アスカロン』!」
 天剣士アスカロン:ATK1400→1900


 今度はリクルート…成程な、ジークフリートの効果で手札に加えたのは最上級天使。
 でもってフィールド魔法の効果でアスカロン1体のリリースで出す心算か……ターンエンドや。



 煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3500→3000


 「私のターン…ハヤテ、とても良い攻撃だったワ。そのお礼に、今度は私のエースを見せてあげル。
  レベル8のこのモンスターはホーリー・サンクチュアリの効果でリリース1体で召喚出来ル。
  アスカロンをリリースし……降臨しなさイ、美しき我が僕!『The splendid VENUS』!」

 『…………!!』
 The splendid VENUS:ATK2800→3300



 ヴィーナス……プラネット!!
 十代のジ・アースと同じカード…!



 「It's so.VENUSはその力で天使以外のモンスターの攻撃力を500ポイントダウンする。」


 煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000→2500
 煉獄剣士 シグナム:ATK3000→2500



 攻撃力ダウン…!


 「此れだけじゃないワ、魔法カード『女神転生』
  手札を全て捨て、デッキから天使を特殊召喚すル!さぁ、現れなさいイ『煌天使 ミカエル』!」

 『はぁぁぁぁ…!』
 煌天使 ミカエル:ATK2700→3200


 此れは此れは…攻撃力3000オーバーが2体とは、魅せてくれるやないの?


 「言ったでしょウ、お礼をするってネ。
  バトル!VENUSで、オーガ・ドラグーンを攻撃!『ホーリー・フェザー・シャワー』!」

 「墓地の『インフェルニティ・クィーン』の効果を発動!
  手札0でこのカードが墓地に存在する時、このターン私のモンスター1体は破壊されへん!
  この効果をオーガ・ドラグーンに適用し、オーガ・ドラグーンは破壊されへんで!」


 「でもダメージは受けてもらうワ!」


 はやて:LP3700→2900


 ダメージはしゃーないなぁ…けどマックのモンスターはもう1体…!


 「ミカエルの攻撃が未だ残ってル!シグナムに攻撃、『セイントレイン』!」


 く…シグナムをやらせるか!
 トラップ発動
『煉獄の連携』
 私の手札が0の時、自分フィールド上の『煉獄』『インフェルニティ』と名の付くモンスターは受けているカード効果を共有する!
 これでオーガ・ドラグーンが受けているクィーンの効果をシグナムも得る!!



 「更なる破壊耐性…!」

 「まぁ、ダメージは受けるけどな…」
 はやて:LP2900→2200


 「此れを耐えるなんてネ…ターンエンドヨ。」


 全滅は免れたけど、マック有利に変わりは無い。
 このドローが全てやね……私のターン!


 ……!!
 ふっふっふ…マック、このデュエル、私の勝ちや!



 「何ですっテ?」

 「私が引いたのは『インフェルニティ・ミラージュ』や!此れを召喚して効果発動!
  手札0の時にリリースする事で墓地のインフェルニティ2体を特殊召喚する!
  さぁ、又出番や!
『インフェルニティ・デーモン』『インフェルニティ・ネクロマンサー』!」
 インフェルニティ・デーモン:ATK1800→1300
 インフェルニティ・ネクロマンサー:DEF2000



 デーモンの効果発動!
 手札0で特殊召喚した場合、デッキから『インフェルニティ』を手札に加える!
 この効果で、デッキから魔法カード『インフェルニティ・リサイクル』を手札に加える!
 そして、魔法カード
『インフェルニティ・リサイクル』

 私の手札が0の時、互いに墓地からレベル4以下のモンスター1体を選択して攻撃表示で特殊召喚する!
 私は
『インフェルニティ・リベンジャー』を特殊召喚や!


 「互いに…なら私は『天剣士アスカロン』をで出すわ。」


 インフェルニティ・リベンジャー:ATK0
 天剣士アスカロン:ATK1400→1900



 アスカロンか…やけど何が来ても関係ない!

 「インフェルニティ・デーモンとインフェルニティ・ネクロマンサーに、インフェルニティ・リベンジャーをチューニング!
  煉獄に、虚空を切り裂く雷鳴が轟く!シンクロ召喚、金の閃光
『インフェルニティ・ヴァルキリー−フェイト』!」

 『フェイト・T・ハラオウン…頑張ります!
 インフェルニティ・ヴァルキリー−フェイト:ATK3000→2500


 おぉ、やる気やなフェイトちゃん!
 ほな行こうか!

 「バトルや!フェイトちゃんで、アスカロンに攻撃!」

 『疾風迅雷!

 『Sprite Zamber.』


 ――バッシュゥゥ!!



 マック:LP3300→2700
 「こんな…だけど、残る2体じゃ私の天使には勝てないわヨ?」

 「分ってる…やけど目的は攻撃することや!
  手札0でフェイトちゃんが攻撃したとき、ダメージステップ後に相手モンスターを全て破壊する!」


 「何ですっテ!?」


 かましたれフェイトちゃん!


 『うん、バルディッシュ!

 『Yes sir.Plasma Lancer Phalanx Shift.』


 ――ゴガガガッガガガ!!



 綺麗サッパリお掃除完了や♪
 VENUSが居なくなった事で攻撃力は元に戻る。


 煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK2500→3000
 煉獄剣士 シグナム:ATK2500→3000
 インフェルニティ・ヴァルキリー−フェイト:ATK2500→3000



 「そんナ…私のモンスターが一撃デ…!…此れがハンドレスの力…見事だわハヤテ。」

 「…マック、楽しいデュエルやったよ?
  …トドメや!オーガ・ドラグーンでダイレクトアタック!『インフェルニティ・カオスバースト』!!」

 『ガァァァァァ…!!』


 ――ゴォォォォォォォォ…!!


 「キャァァァァァァ!!」
 マック:LP2700→0


 私の勝ちやなマック。
 ホンマに良いデュエルやった…此れで満足や♪


 「えぇ…悔しいけど、でもそれ以上に楽しかったワ。」


 ソレが本気のデュエル言うのもや♪








 ――――――








 Side:裕奈


 つー事で終ってみればはやての勝利〜〜、流石は私の嫁。

 で、あの後マックとは別れてレッド寮に戻って、適当に過ごして夕飯なんだけど…

 「何で居るのさマック?」

 「アラ、いけなかっタ?ユーナとハヤテのご飯は美味しいって聞いたから是非と思ったのだけれド?」


 いや良いけどね?
 何時も沢山作ってるから10人くらいは増えても平気だしさ。


 「まぁ、良ぇやないの。ご飯は皆で食べた方が美味しいやろ?」

 「…それもそっか。OK、是非食べていってよマック。」

 「そうするワ。…で、今日のメニューは何かしラ?」


 良い季節だからね、山菜と川魚使った『春の天婦羅定食』!
 衣にちょっと手を加えて、更にヘルシーな米油で揚げた一品だぜ!ご賞味あれ!!


 「ワオ!私テンプラ大好きなノ!」

 「お、其れはタイムリーなメニューだったね!」

 テンプラは外国でも『TENPURA』で通じる日本食だからね。

 うんうん、こりゃマックとも良い関係築けそう!

 あり?そう言えばもう1人のラブってのは?
 ソレにエドも…


 「あ〜〜〜…デイビットはその…何ていうか『クラス主義者』なのヨ。
  レッド生と言うだけで見向きもしないと思うワ…」

 「ダメやんソレ。」

 「ホントにネ…」


 …まぁ、留学生に選ばれんだから実力はあるんだろうけど、その時点でマックよりも遥かに下なの決定!
 エドは…プロリーグの関係かな?


 「そうネ、学生だけどプロだから、今のリーグに一区切りつけてから来るはずヨ。」

 「そうなのか?…くぅぅ、早くエドとデュエルしてみたいぜ!!」

 「ふふ、エドは強いわよジュウダイ。」

 「分ってるぜマック!けど、強い相手はワクワクするだろ!!」

 「そうネ♪」


 ありゃりゃ、すっかり馴染んでるな〜♪
 ま、宜しく頼むよマック!


 そう言えば、今日の夕方の便で新入生が来るんだよねぇ?
 そろそろ船が到着する頃だけど…どんな子が来るのか、こっちも楽しみだっぜ!








 ――――――








 Side:クロノス


 さて、新入生が到着したノーネ。
 ふむ、皆良い顔をしています〜ノ。

 此れなら上級生にもいい刺激になるの〜ネ♪


 「おい!」

 「ちょっと其処の白塗り!」


 はい?
 な、なんなの〜ネ!?

 筋骨隆々の巨漢と、帽子を後ろ向きに被った銀髪少女…え〜と…


 「何で俺らがイエローだドン!!恐竜使いのティラノ剣山と…」

 「スピリットのジャッカル岬と言えば中坊で知らない奴は居ねぇぞ!!」


 ひぃ!!お、落ち着くの〜ネ!
 が、外部入学者はどんなに優秀でもイエローからスタートがルールなの〜ネ。
 そのイエローと言う事は君達は優秀なデュエリストなの〜ネ。


 「そうなのか?」

 「決まりなら仕方ないザウルス…なら、速攻で青になってやるドン!」

 「その意気やよしなの〜ね♪」

 此れは今年の新人も楽しみなの〜ネ♪













   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 インフェルニティ・リサイクル
 通常魔法
 自分の手札が0枚の時に発動できる。
 互いのプレイヤーは自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選択して、攻撃表示で特殊召喚する。



 女神転生
 通常魔法
 自分の手札を全て捨てて発動する。
 自分のデッキから天使族モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。



 天界進軍
 速攻魔法
 自分のデッキから天使族モンスター2体を墓地に送って発動する。
 自分の手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する。



 ホーリー・サンクチュアリ
 フィールド魔法
 このカードが表側表示で存在する限り、互いのプレイヤーが天使族モンスターを召喚する為のリリースは1体少なくなる。
 また、フィールド上に表側表示で存在する天使族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。



 煉獄の連携
 通常罠
 自分の手札が0枚の時に発動できる。
 このターン自分フィールド上の「煉獄」又は「インフェルニティ」と名の付くモンスター1体が受けている効果は、
 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター全てに適応される。