Side:はやて
原始太陽ヘリオス――まさか太陽を召喚してくるとは予想外や。
ソレにあのカード…『マクロコスモス』。
アレが有る限り、墓地に行くべきカードは全て除外されてまう。
今までのデュエル見る限り、アムナエルの戦術はカードを除外する事で真価を発揮するんは間違いない。
「確かに…除外による攻撃の無効に、除外カードの枚数分の攻撃力アップだからな。」
「つー事は、アレが有る限りアムナエルは磐石って事だよね…」
「そう言う事になるやろな…」
認めたくないけど、状況はアムナエル有利に傾きつつある。
今は未だ十代が強力な上級モンスターを従えてるから有利に見えるけど、何時ひっくり返るかは予想できへん。
やけど信じてるで十代、アンタは負けへんて。
私だけや無い…裕奈と準も同じや。
十代は1人や無い。
私等の思いを背負おうてるんや……せやから絶対勝ってや!!
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX53
『己の殻をブチ破れ!』
十代:LP3000
E・HERO エアーマン:ATK1800
E・HERO アクアグラスパー:ATK2400
E・HERO ヒート・ヴァルキリー:ATK3200
E・HERO プラズマ・デストロイヤー:ATK3000
アムナエル:LP8000
原始太陽ヘリオス:ATK?
Side:十代
原始太陽ヘリオス…このタイミングでモンスターを召喚してくるなんてな。
攻撃力は不明…どんな効果を持ってるんだ?
「原始太陽ヘリオスの攻守はゲームから除外されているモンスターの数×100ポイントとなる。
今の状況では除外されているモンスターは8体…攻撃力は800と言う所だね。」
原子太陽ヘリオス:ATK800
攻撃力たった800!?
もっと凄い効果が有ると持ったんだけど…勘違いだったのか?
けど、なんにしても…
「攻撃力800なんて怖くないぜ!頼むぞプラズマ・デストロイヤー!原始太陽ヘリオスに攻撃!」
吹き飛ばせ『プラズマ・ボルテッカー』!!
「いい攻撃だ十代君……しかし甘い!速攻魔法発動『惑星直列』!
私の場にマクロコスモスが存在する時、相手モンスターを全て破壊し、相手に300ポイントのダメージを与える!」
「な!?」
マジかよ!俺のヒーロー達が…
――シュゥゥゥゥ…
十代:LP3000→2700
全滅…!
く、しかもマクロコスモスの効果で4体のヒーローは除外されるからヘリオスの攻撃力が…!
「除外されたモンスターが4体増えた事で、ヘリオスの攻撃力も400ポイントアップする。」
原始太陽ヘリオス:ATK800→1200
強化させることになったか…。
モンスターが居ないんじゃバトルは出来ない――バトルフェイズを終了してメインフェイズ2に移るぜ。
俺はこのターンまだモンスターを通常召喚してない…なら此れだな。
「マジックカード『戦士の生還』!この効果で墓地のバブルマンを手札に加える。
そして『E・HERO バブルマン』を守備表示で召喚!」
E・HERO バブルマン:DEF1200
バブルマンの召喚に成功したとき、フィールドに他のカードがなければ2枚ドロー出来る!
俺は2枚ドロー!…カードを2枚伏せてターンエンドだ。
「私のターン!」
バブルマンの守備力はヘリオスの攻撃力と同じ。
このままなら堪えられるけど、多分そうはさせてくれない筈だぜ…
「魔法カード『大宇宙魔法陣』。
私のフィールドにマクロコスモスと原始太陽ヘリオスが存在する時、手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。
但し、次のターンのドローフェイズ前に私の手札は全て除外される。」
「手札増強…しかも、ドロー前に手札を除外しても、其れがモンスターならヘリオスを強化することになるって事か…!」
「その通り。更に手札から魔法カード『魂の解放』を発動。
この効果で、十代君、君の墓地のエッジマン、スパークマン、クスノペ、アイスエッジ、ボルテックを除外する。
更に除外モンスターが増えたことでヘリオスの攻撃力もアップする。」
原始太陽ヘリオス:ATK1200→1700
く、やっぱりヘリオスの攻撃力を上げる為の除外カードは入ってたか…此れじゃあバブルマンは…
「まだまだ…魔法カード『黄色の過程−キトリニクス』発動。
原子太陽ヘリオスをリリースし、デッキか手札から『ヘリオス・デュオ・メギストス』を特殊召喚する!
私はデッキから『ヘリオス・デュオ・メギストス』を特殊召喚!」
『………………』
ヘリオス・デュオ・メギストス:ATK?
太陽が2つに!?
まさかそいつも…
「察しが良いね十代君、確かにヘリオス・デュオ・メギストスにも効果がある。
このカードの攻撃力は互いに除外されているモンスターの数×200ポイント
リリースしたヘリオスは除外され、此れで除外されているモンスターは18体!よって攻撃力は3600!!」
ヘリオス・デュオ・メギストス:ATK?→3600
「んな!?」
攻撃力3600!
バブルマンは守備表示だからダメージは受けないけど、此れはヤバぞうだぜ…
「バトル!ヘリオス・デュオ・メギストスでバブルマンに攻撃!『ウルカヌスの炎』!」
バブルマン…!
けどお前の魂は無駄にしないぜ!
「トラップ発動『ヒーロー・リターン』!
俺の場のE・HEROが戦闘で破壊されたとき、墓地又はゲームから除外されているE・HERO1体を手札に戻す。
ただし、この効果で手札に戻したカードは次の俺のターンでは召喚出来ない。
俺は除外されてるエアーマンを手札に戻すぜ。」
「だが、それでも破壊されたバブルマンは除外される為ヘリオスの攻撃力は結局は変わらない。
カードを2枚伏せてターンエンド。」
このターンは何とか防げたか。
俺の手札はエアーマンのみ……俺のターン!…よし!此れならヘリオスを倒せるぜ!
「俺は手札から魔法カード『平行世界融合』を発動!
ゲームから除外されてる融合素材モンスターをデッキに戻して『E・HERO』を融合召喚する!
俺はエッジマンとボルテックの2体をデッキに戻す!」
此れでヘリオスの攻撃力も400ポイントダウンするぜ!
ヘリオス・デュオ・メギストス:ATK3600→3200
「ほう…そしてその戻した2体で何を融合する?」
「大地の力を宿したヒーローさ!
乾いた大地より現れしヒーローよ、大いなる力を今こそ揮え!平行世界融合、来い『E・HERO ガイア』!!」
『ムゥゥゥゥン!!』
E・HERO ガイア:ATK2200
「此処でガイア!流石の引きや!!」
「あぁ、ガイアならヘリオスを倒せる。」
「反撃だ!やっちまえ十代〜〜〜!!」
おう!
E・HERO ガイアは融合召喚に成功したとき、相手モンスター1体の攻撃力を半分にし、その力を吸収する!
ヘリオスの攻撃力3200の半分、1600ポイントを貰うぜ!
E・HERO ガイア:ATK2200→3800
ヘリオス・デュオ・メギストス:ATK3200→1600
「この局面でそう来るか…ふむ、私の目に狂いは無かったかな?」
「ん?なんか言ったか?」
「いや何も。」
「まぁいいや!行くぜ、ガイアでヘリオス・デュオに攻撃!『コンティネンタルハンマー』!」
コイツが通れば少なくともアムナエルだって楽じゃないはずだ。
行けるか!?
――ガキィィン!
「!?」
な、ガイアの体が鎖で雁字搦めにされた!?
コイツは…
「この状況で此処までとは見事だ十代君…だが残念だったな、永続トラップ『コスモバインド』。
相手モンスター1体の効果を無効にし攻撃と表示変更を封じる。
そして、マクロコスモス影響下に限り、私のターンのスタンバイフェイズ毎に攻撃力が200ポイントダウンする。」
E・HERO ガイア:ATK3800→2200
くっそぉ…此れもダメだってのかよ…ターンエンドだ!
ヘリオス・デュオ・メギストス:ATK1600→3200
「そろそろ万策尽きたかな?私のターン!『大宇宙魔法陣』の効果でドロー前に手札を全て除外する。
そして除外した手札は『岩の精霊・タイタン』、此れによりヘリオスの攻撃力もアップする。」
ヘリオス・デュオ・メギストス:ATK3200→3400
「ドロー!そしてスタンバイフェイズに『コスモバインド』の効果でガイアの攻撃力は200ポイントダウンする。」
「く…」
E・HERO ガイア:ATK2200→2000
あっちはパワーアップでこっちは弱体化かよ…チクショウ…!
それにあの顔…何を狙ってるんだ?
「さて十代君…そろそろ終りにしよう!魔法カード『赤色化−ルベド』を発動!
私の場のヘリオス・デュオ・メギストスをリリースし、デッキか手札から『ヘリオス・トリス・メギストス』を特殊召喚する!
デッキより現れよ、『ヘリオス・トリス・メギストス』!!」
『……………………』
ヘリオス・トリス・メギストス:ATK?
太陽が3つ…!
…3つ!?…2つで除外×200って事はまさかそいつは…
「ヘリオス・トリス・メギストスの攻撃力は除外されている互いのモンスターの数×300ポイント。
リリースしたデュオが除外され、此れで除外モンスターは18体!攻撃力は5400!!」
ヘリオス・トリス・メギストス:ATK?→5400
「攻撃力5400!!!」
「さっきのターンの反撃は通らなかったとは言え見事だった…だが此れで終りだ。
バトル!ヘリオス・トリス・メギストスでE・HERO ガイアに攻撃!『フェニックス・プロミネンス』!」
く…未だだ!未だ終らせないぜ!!
トラップ発動『残留思念』!
俺の墓地のレディ・オブ・ファイアとバーストレディ、2体のモンスターを除外して、このターンに受ける戦闘ダメージを0にする!!
ガイアは破壊されるけど、此れで俺のライフは未だ残ってるぜ!!
「この攻撃も防ぐとは…だが、その効果とガイアの戦闘破壊除外によりトリスの攻撃力もアップする。」
ヘリオス・トリス・メギストス:ATK5400→6300
「更に此れは防げないだろう!トラップカード『コスモ・ビッグバン』!
私の場に『原始太陽』『デュオ』『トリス』何れかのヘリオスが存在する場合、相手に1000ポイントのダメージを与える。
そしてこのカード発動時に『マクロコスモス』と『ヘリオス・トリス・メギストス』の両方が私の場に存在する時、
相手に与えるダメージは2000になり、更に私のライフをトリスの攻撃力分回復する!」
「なんだと!?」
「さぁ、太陽の炎を受けてみろ十代君!」
――ゴォォォォォォ!!
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
十代:LP2700→700
「ふふふ…」
アムナエル:LP8000→14300
く…くそ…なんて強さだ…こんなのアリかよ…
俺のライフは残り700で、アイツは15000近くも…
「ターンエンド。」
ライフの差は20倍以上。
おまけに手札は1枚でフィールド上のカードは0…如何しろってんだよ。
このドローに全てが…でも、もしこのカードが…
「恐れるな十代!」
万丈目?
「お前の天性の引きの強さは世界最強だ、この絶望的状況でも必ず逆転のカードを引き当てる!」
「少なくとも、私等はそう信じとるよ?」
はやて…
「其れにさ、絶体絶命からの逆転勝利ってのがヒーローの真髄でしょ?
今の状況こそ、正にヒーローの逆襲に相応しいシチュエーションだぜ十代!!」
裕奈も………そうだよな、ピンチからの逆転大勝利ってのがヒーローだよな!
『そうさ十代。さぁ、反撃と行こうじゃないか。』
『クリクリ〜〜』
おうよ!俺のターン!!
「…よし!手札から魔法カード『天よりの宝札』を発動!互いに手札が6枚になるようにカードをドローする!」
「此処でそのカードを…!」
此れで手札が補充できた。
けど未だだ、更に『壺の中の魔導書』を発動し、互いにカードを3枚ドローする!
「又しても手札増強カードを…」
「俺は『E・HERO エアーマン』を召喚し、その効果でデッキから『E・HERO フォレストマン』を手札に加える!」
E・HERO エアーマン:ATK1800
此れで全ての準備が整った!行くぞアムナエル!
「手札からマジックカード『二重融合』!ライフを500払って融合を2回行うぜ!!」
十代:LP700→200
「連続融合だと!?」
「先ずは手札のボルテックとワイルドマンを融合!
空を疾走る閃光よ、その力で邪悪な闇を振り払え!融合召喚、頼むぜ『E・HERO The シャイニング』!」
『オォォォォ!』
E・HERO The シャイニング:ATK2600
「だが、除外モンスターが増えたことでトリスの攻撃力は更に上がる!」
ヘリオス・トリス・メギストス:ATK6300→6900
分ってるさ。
けど、シャイニングも除外されてるE・HEROの数×300ポイント攻撃力がアップする!
除外されてるE・HEROは12体!よって攻撃力は3600ポイントアップするぜ!
『オォォォォォ!』
E・HERO The シャイニング:ATK2600→6200
更に2回目の融合で、フィールドのエアーマンと手札のエッジマンを融合!
吹き荒ぶ嵐と共に世界を翔けろ!融合召喚、全てを吹き飛ばせ『E・HERO Great TORNADO』!
『ハァァァ!』
E・HERO Great TORNADO:ATK2800
E・HERO The シャイニング:ATK6200→6800
ヘリオス・トリス・メギストス:ATK6900→7500
「TORNADOの効果発動!融合召喚時、相手フィールド上のモンスター全ての攻守を半分にする!『タウン・バースト』!」
「な、馬鹿な…!」
ヘリオス・トリス・メギストス:ATK7500→3750
バトルだ!E・HERO The シャイニングで、ヘリオス・トリス・メギストスに攻撃!
太陽よりも眩い光で吹き飛ばしてやるぜ!『オプティカルストーム』!!
――カッ!!
――ジュゥゥゥ…
よし、トリス消滅だ!
「く…トリスが倒されるとは…」
アムナエル:LP14300→11250
「続いてTORNADOでダイレクトアタックだ!『スーパーセル』!!」
「むおぉぉぉ!」
アムナエル:LP11250→8450
「み、見事だ…だが、私を倒すには至らなかった様だね…」
「へっ、其れは如何かな?」
「何?」
「速攻魔法『コンストレック・エレメント』!
俺のフィールド上の『E・HERO』と名の付く融合モンスターを2体までリリースし、
リリースしたモンスターと同じレベルの融合E・HEROを効果を無効にしてエクストラデッキから融合召喚扱いで特殊召喚する!」
光と風のヒーローは、炎と闇のヒーローに再構成される!
The シャイニングとGreat TORNADOをリリースし、現れろ『E・HERO ブラック・ストライカー』『E・HERO ノヴァマスター』!
『フゥゥゥゥ…』
E・HERO ブラック・ストライカー:ATK2700
『トゥアァァ!』
E・HERO ノヴァマスター:ATK2600
「この局面で更に融合を…!」
「追撃だ!2体でダイレクトアタック!『タナトスバンカー』『ライジング・ブレイザー』!」
――ズシャァァ!
――ゴォォォォ!
「ぐ、此処まで…!」
アムナエル:LP8450→5750→3150
まだまだぁ!!
速攻魔法『アルティメット・ヒーロー・フュージョン』発動!
俺のフィールドか手札から融合素材モンスターを墓地に送り『E・HERO』を融合召喚する!
「この効果で手札のフォレストマンとオーシャンを融合!
大地と海をその身に宿す奇跡の地球にE・HEROが降臨する!究極融合召喚、現れろ『E・HERO ジ・アース』!」
『ウオォォォォォォ!!』
E・HERO ジ・アース:ATK2500
この効果で融合召喚されたモンスターはエンドフェイズに破壊され、俺はそのモンスターの攻撃力分のダメージを受ける。
けど、この効果で融合召喚されたモンスターの攻撃力は、自分フィールド上の『E・HERO』の融合モンスターの数×800ポイントアップする!
俺の場の融合ヒーローは3体!よってアースの攻撃力は2400ポイントアップして4900になる!
『ムゥゥゥゥン!!』
E・HERO ジ・アース:ATK2500→4900
「あの状況から此処まで…ふふ、実に見事だ…」
「此れで終りだアムナエル!ジ・アースでダイレクトアタック!ブチかませ『アルティメット・アース・インパクトォォォ』!!」
『オォォォォ…ダァァァァァ!!!!』
――ドガバァァァァァァァァァァン!!!!
「く……うあぁぁぁぁ…!」
アムナエル:LP3150→0
はぁ、はぁ……やった、勝った…勝ったぞ。
「ィヨッシャーーー!勝ったぞーーーー!!!」
「「「十代!!!」」」
万丈目、はやて、裕奈!
「すっげーよ十代!怒涛の連続融合!さっすがはヒーロー!!」
「あぁ、見事だった!」
「やっぱ、ヒーローはこうでなくちゃ締まらへんね♪」
へへ、お前等の応援があったからさ。
俺1人だったら諦めてたかもだからな。
けど此れで…
「あぁ!」
「うん!」
「せやな!」
「「「「セブンスターズ、全員倒したぞーーーー!!!」」」」
――――――
Side:裕奈
って、其れは良いけどアムナエルは?
「く…見事だよ十代君…」
「アムナエル…」
「最後に君とデュエルが出来てよかった……私の目に狂いは無かった…」
へ?どゆこと?
――ボロ…
「な!ちょ、アムナエル…アンタ…!」
「身体が崩れてきてるやないの!!」
「…どうやら限界のようだ……この身は所詮作り物、いずれ限界を迎えるのは分っていた。
本来の身体を捨ててホムンクルスとなろうとも、長く生きられない事に変わりは無かったんだよ…」
そんな…だったらアンタは何でそうまでして生き長らえたのよ!
如何してよ…
「彼の…この事件の黒幕たる人物の危険な野望を止めたかった…その為に協力しながらも力あるデュエリストを探していた…。
丸藤亮君は強いが、彼の強さはアカデミアではもう上がらない…セブンスターズが相手でも其れは変わらない。
だが、君達を見て直感的に感じた……君達なら彼を止められると!
君達4人が七星門の鍵の守人となった時に其れは確信に変わった…実に見事だったよ。」
本当は止めたかったんだ…其れで私等に期待したってか。
見事だったって事は合格かな?
「文句の付けようが無い……ダークネスと化した吹雪君を倒した十代君。
アマゾネスのタニヤを蹴散らした裕奈ちゃん。
伝説の盗賊集団を僅か1ターンで葬り去った万丈目君。
闇のデュエリストとして再起したタイタンを再び闇に送り返したはやてちゃん……実に素晴らしい。
そして今のデュエル、仲間の思いを背負った十代君と、十代君に己の命運を預けた皆。
仲間の思いを背負う事も、己の命運を仲間に託す事も簡単に出来る事ではない…君達の覚悟と絆を見せてもらった。」
アムナエル…ううん、大徳寺先生。
うん、アンタの願いは私等が引き継ぐよ!
「頼む…さて、もう時間も無い……君達に私の研究成果であるこのカードを託す。
君達なら全員がこのカードを使う事が出来ると私は信じているよ…」
「「「「先生…」」」」
「不思議だな…この身体を作っている時は酷く死ぬのが怖かったのに…今はとても安らかな気持ちだよ…」
大徳寺先生…ん?
アレは…
「ファラオ?」
「にゃ〜〜〜」
「…おいで、アンタのご主人様の最期を看取ってやってよ…」
「にゃ〜〜〜…」
やっぱネコでも分るのかな…
「やぁ、ファラオ…来てくれたのか?…嬉しいね…私はこの通り此処までだ。
此れからはレッド寮の皆が君の飼い主だ…仲良くするんだよ?」
「にゃ〜〜…」
「いい子だ……ふぅ…どうやら本当に此処までのようだ……私の思いは君達に託す!
彼は如何なる方法を使ってでも三幻魔を復活させるだろう…其れを打ち倒して彼を止めてくれ…頼んだぞ!」
「おう!!」
「あぁ、勿論だ。」
「任せとけって!」
「先生の遺志は私等が継ぐ!必ず黒幕倒したるわ!」
私等は揺るがないぜ!三幻魔だろうがなんだろうが来るならブッ倒す!!
…だからさ、安心して眠ってよ…私等は大丈夫だから。
「…そうだな…ふふ、君達と出会えて……本当に良かったよ…」
――ボロリ……シュゥゥゥ…
「「「「大徳寺先生…」」」」
「にゃ〜〜…」(パクリ)
ん?ファラオが何か食べた?…気のせいか。
「裕奈…」
「みなまで言うなってのはやて。」
「…せやな。」
私等は文字通り『命懸け』でやった大徳寺先生の遺志を継いだんだぜ?
黒幕が誰だとか関係ないっしょ?
十代と準も同じでしょ?
「当然だ。」
「勿論だぜ!!」
だよね。
黒幕だかなんだか知らないけど、来るな来い!
三幻魔だろうと私等は其れを超えてやる!!必ずね!!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
大宇宙魔法陣
通常魔法
自分のフィールド上に「原始太陽ヘリオス」と「マクロコスモス」が表側表示で存在する場合に発動できる。
手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。
このカードを発動した次の自分のターン、ドローフェイズ前に手札を全てゲームから除外する。
黄色の過程−キトリニクス
通常魔法
自分フィールド上の「原始太陽ヘリオス」1体をリリースして発動する。
自分のデッキか手札から「ヘリオス・デュオ・メギストス」1体を特殊召喚する。
赤色化−ルベド
通常魔法
自分フィールド上の「ヘリオス・デュオ・メギストス」1体をリリースして発動する。
自分のデッキか手札から「ヘリオス・トリス・メギストス」1体を特殊召喚する。
コンストレック・エレメント
速攻魔法
自分フィールド上の「E・HERO」と名の付く融合モンスターを2体まで選択してリリースする。
自分のエクストラデッキから、リリースしたモンスターと同じレベルの「E・HERO」と名の付く融合モンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
この特殊召喚は融合召喚扱いとする。
アルティメット・ヒーロー・フュージョン
速攻魔法
このカードは自分のターンでのみ発動する事ができる。
自分の手札かフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
「E・HERO」と名の付く融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚扱いとして特殊召喚する。
この効果で特殊召喚した融合モンスターは、自分フィールド上に表側表示でで存在する
「E・HERO」と名の付く融合モンスターの数×800ポイント攻撃力がアップする。
エンドフェイズ時にこの効果で特殊召喚したモンスターを破壊し、自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
惑星直列
速攻魔法
自分フィールド上に「マクロコスモス」が存在する場合に発動できる。
相手のモンスターをすべて破壊し、相手に300ポイントのダメージを与える。
ヒーロー・リターン
通常罠
自分フィールド上の「E・HERO」と名の付くモンスターが戦闘で破壊されたときに発動できる。
自分の墓地かゲームから除外されている「E・HERO」と名の付くモンスターを1体選択して手札に加える。
相手のターンでこのカードを発動した場合、このカードの効果で手札に加えたモンスターは次の自分のターンでは召喚出来ない。
残留思念
通常罠
自分の墓地のモンスター2体をゲームから除外する。
エンドフェイズまで自分が受ける戦闘ダメージは全て0になる。
コスモ・ビッグバン
通常罠
自分フィールド上に「原始太陽ヘリオス」「ヘリオス・デュオ・メギストス」「ヘリオス・トリス・メギストス」の何れかが存在する場合に発動できる。
相手のライフに1000ポイントのダメージを与える。
このカードの発動時に、自分フィールド上に「ヘリオス・トリス・メギストス」と「マクロコスモス」が存在する場合、
相手に与えるダメージは2000になり、自分のライフを「ヘリオス・トリス・メギストス」の攻撃力分回復する。
コスモバインド
永続罠
相手モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの効果は無効になり、攻撃出来ず、表示形式を変更することはできない。
自分フィールド上に「マクロコスモス」が表側で存在する場合、
このカードの対象になったモンスターは自分のスタンバイフェイズ毎に攻撃力が200ポイントダウンする。