Side:裕奈


 大徳寺先生が行方不明。
 一応クロノス先生が鮫島のおっちゃんに言って、アカデミアの方でも捜索してるけど見つからない。

 私とはやても朝倉やシャマル先生に頼んで捜してもらってるけどやっぱし見つかんない。
 こりゃ少なくともアカデミア島には居ないのかもしんねーよ?


 「せやなぁ、或いはシャマルでも気付けん程の結界的な何かの中に居るかや。
  やけどこの状況……裕奈も分ってるやろ?」

 「まぁね…つーかこれだけ露骨な事になったら馬鹿な私でも察しがつくって。
  多分、ううん略確実に大徳寺先生は『七星門の鍵』に関する事象に関わってる。」

 つーか、どんな形かは分らねーけど此れは確定っしょ?
 幾らなんでもセブンスターズが未だ居る状態で行方知れずとなったら何らかの関係を疑うのは道理だし。


 「セブンスターズに攫われた可能性もあるけど、そうなるとなんで攫ったかが問題になってくるしなぁ?
  まぁ此れも状況判断からの憶測やから確実な事は言えへんけど…用心に越した事はないな。」

 「だね。最後の1人が何時どんな方法で襲ってくるかも分らないし。」

 まぁ、要用心って事で。

 んじゃまあ、この話しは此処までとして……如何すっかね学園祭の出し物?


 「悩みむなぁ?…明日にでもレッド寮全員で案出し合って決めよか?」

 「異議無し、賛成〜!」

 多分そっちの方が決まるね。











  遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX50
 『学園祭、意外な珍客?』











 と、思ってた時期が私にもありました!
 甘かった、全然甘かった!!


 「大盛りラーメン早食い選手権大会!」
 「いや、折角の女子2人を生かしたほうがいいだろう!?」
 「じゃあ美少女店長コンビによるカフェ!」
 「「「「いいねえ〜〜!!」」」」


 よくねーよ!!
 其れ私とはやてが大変なだけでしょうに!!

 適当な屋台は幾つか決まってるけど、レッド寮の『目玉』な出し物が決まらないんだよね〜。
 しかもなんでか今みたいなトンでも案しか出ないし。

 屋台は『たこ焼き』『クレープ』『フランクフルト』『射的』なんかで決まったけど目玉は何で!?
 つーか、少しはまともなの考えようぜ?


 「あの〜〜…」

 「ん?なんや翔君、何かアイディア有るんか?」

 「遠慮なく言ってみ?」

 「『コスプレデュエル』とか如何っすかね?参加者がカードのモンスターに扮してデュエルするってのは?」


 お、其れ面白そうじゃん♪
 参加者は好きなモンスターに扮してデュエルが出来るって事ね?
 どうよはやて?


 「そやな、良いと思うで?其れやったらデュエルも楽しめて一石二鳥、アカデミアらしい出し物やん。」

 「序でに、屋台をデュエル場の周りに設置すれば食べながら観戦もできるし。十代は如何思う?」

 「良いんじゃないか?やっぱりデュエルしなきゃだよな!皆も良いよな?」

 「コスプレデュエル…意外といけるかもしれない。」
 「衣装を人型モンスターのだけに限定すれば作れなくもないしな…」
 「ブルーの天上院さんのコスプレ……萌え〜〜〜!!」
 「考えるんじゃない感じるんだ、女子のコスプレ姿を!!」
 「こ、この世界に神は居た!!」
 「荒ぶるぞ、この俺の魂がぁぁぁぁぁ!!!」




 …え〜と、何かものすげー暴走してるっぽいけど、此れは満場一致で可決ってことで良いのかな?


 「良いんと違う?反対意見は出そうに無いし。」

 「んじゃ、可決で。」

 衣装は店長の店から童実野町に行って、コスプレショップで買えば大丈夫だね。
 デュエルメンバーは、私とはやて、十代と翔君?山根と黒野(第10話参照)も入れとこうか?


 「其れで良えやろ、レッドの実力者って事でな♪
  屋台の方も考えると、デュエルのメンバーだけ多くとってもアカンからね。」


 じゃ、このメンバーで♪

 よ〜し、学園祭気合入れて行くぜお前等!
 屋台とデュエルイベントで稼ぎまくるぞ〜〜〜!!


 「「「「「「「「「「おーーーーーー!!!!!」」」」」」」」」」



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・



 でもって学園祭当日!
 私等、レッド寮のイベントは思った以上の大盛り上がり!

 屋台の方も人気絶頂!
 やっぱ、はやての案でたこ焼きとお好み焼き入れたのは大きかったね〜。
 しかも、作り方ははやて直伝だから絶品!

 流石関西人、粉モノ作らせたら右に出る者は居ないね!


 「お好み焼きとたこ焼きは関西人のソウルフードや、此れは誰にも負けられへん!」

 「ですよね〜〜♪」

 勿論デュエルの方も激熱!


 「行け、E・HERO ジ・アース!『アース・インパクト』!」

 「のわぁぁ!!」
 挑戦者:LP1400→0


 見ごたえあるデュエルが展開中!
 準に明日香、雪乃んと委員長、カイザーまでが運営側のデュエリストとして参加したくれたのは嬉しい誤算てね。

 因みに、私等の衣装はと言うと…

 私→異次元の女戦士
 はやて→聖なる魔術師
 十代→切り込み隊長
 準→冥府の使者ゴーズ(視界悪くなるから頭飾りなし)
 明日香→煉獄騎 リインフォース・アインス
 雪乃ん→聖女ジャンヌ
 委員長→水晶の占い師
 カイザー→サイレント・ソードマンLV7(準と同じ理由で頭飾り無し)

 ってとこ。


 「…私の衣装のチョイスに物凄い他意を感じるのだけれど?」

 「明日香…気にしちゃいけねぇぜ?」

 寧ろ突っ込んだら負けだって。
 まぁ、似合ってから良いじゃん♪
 いっそ髪の毛銀に染める?


 「遠慮しておくわ。」


 ですよね。

 と、お疲れ十代!流石だね♪


 「おう!皆強いからすっごく楽しいぜ!」

 「普段の授業やったら戦う事無い上級生ともデュエルできるしな♪」

 「俺からすれば、有望な下級生と戦えて楽しいがな。」


 そうそう、クロノス先生が差別待遇しなくなってから生徒のレベルも上がってんだよね〜。
 皆強いからデュエルも白熱モード!

 カイザーが運営側に居てくれるから、カイザーに挑戦する1年生も多くて大繁盛!


 運営運営側としては嬉しい悲鳴だね!
 は〜い、次の方どうぞ〜〜♪


 「は〜い!今度は私が挑戦しますね♪」


 え、ブラマジ・ガール?
 アノ衣装って作ったっけか?


 「作ってへんよ、あんましキワドイからお蔵入りにしたやん。」

 「だよね?じゃあ、アレって自前?」

 『…自前と言うか、本人だ…何をしているんだマナ…


 は?ご本人!?
 って事は、あの子ってば精霊!?
 いや、別にいいけど何してんの!?


 「デュエル熱に呼ばれてきました!」

 「「意外とデュエル脳!?」」


 いや、良いけどね?
 まぁ挑戦は自由だから構わないけど…誰と戦いたい?


 「はい、其の長身のイケメンのお兄さんがいいです!」

 「カイザー御指名や。」

 「俺か?」

 「長身のイケメンて運営側だとアンタしかイネーから。」

 自覚しろ極上イケメン。


 「まぁ、相手が誰で有ろうとデュエルする以上は、己のデュエルを全力でするのみ。
  カードの精霊とやらの力を見せてもらうとしよう。」


 お〜〜、頑張ってねカイザー!

 「さて、アカデミアの帝王と精霊の女の子…どっちが強いかにゃ〜?」

 「何にせよ、デュエルモンスターズの中でも屈指の人気モンスターのブラマジガールとカイザーのデュエル…此れは見物や!
  此れは客呼べる……ほら、屋台担当者と呼び込みもっと確りやらんかい!!
  もっともっと客呼び込んで〜〜!屋台陣も全力で作ってや!!」

 「「「「「了解です隊長!!」」」」」


 さっすが部隊長♪
 人を動かすのが巧いね〜〜。

 って、マジで人が増えたし!!
 ま、カイザーのデュエルってだけで見逃せないモンね〜。

 さて、どうなるかにゃ?








 ――――――








 Side:亮


 カミューラとのデュエルの時に、裕奈とはやてのモンスターが実体化しカミューラの下策を防いだのは見たが…精霊か。
 話には聞いていたが、まさか自分がデュエルをする事になるとはな。

 だが、其れだけに楽しみだ。


 「よろしくお願いしますね♪」

 「あぁ、全力を尽くして最高のデュエルをしよう。」

 君の力を見せてくれ!



 「「デュエル!!」」


 カイザー:LP4000
 ブラック・マジシャン・ガール:LP4000




 「先攻は貰いますね!私のターン!…『マジシャンズ・ヴァルキリア』を守備表示で召喚!」
 マジシャンズ・ヴァルキリア:DEF1800


 「カードを2枚伏せてターンを終了です。」


 先ずは守備力の高いモンスターとリバースか。
 マジシャンズ・ヴァルキリアは2体揃うと相手に戦闘ロックを掛ける効果が有ったな…
 そうなるとあのリバースの1枚は2体目を召喚するカードか?

 「俺のターン!」

 何れにせよ全力で行くだけだ。
 『プロト・サイバー・ドラゴン』を召喚!


 プロト・サイバー・ドラゴン:ATK1100


 「更にマジックカード『エヴォリューション・バースト』を発動!
  俺の場に『サイバー・ドラゴン』が存在する時、相手フィールド上のカード1枚を破壊する。
  プロトはフィールド上ではサイバー・ドラゴンとして扱う…俺から見て右側の伏せカードを破壊する!」

 「うぅ、良い勘ですね…『マジシャンズ・サークル』です。」


 矢張りか。
 だが、此れで戦闘ロックを掛ける事は出来なくなったな…遠慮なく行くぞ!
 マジックカード『パワー・ボンド』
 フィールドのプロト・サイバー・ドラゴンと手札のサイバー・ドラゴンを強化融合!

 「現れろ、『サイバー・ツイン・アサルト・ドラゴン』!!」
 『ゴォォォォォン!!』
 サイバー・ツイン・アサルト・ドラゴン:ATK2800


 サイバー・ツイン・アサルトはパワー・ボンドによる融合召喚でしか特殊召喚出来ない。
 だが、其の攻撃力はパワー・ボンドの効果で倍になりバトルフェイズ中に2回の攻撃が出来る!


 サイバー・ツイン・アサルト・ドラゴン:ATK2800→5600


 「えぇ!?其れは強すぎですよぉ!!」



 「女の子相手にえげつないぞカイザー!!」
 「少しくらい手加減してやれよ!!」
 「もっとブラマジ・ガールで『放送禁止』させてくれよぉ!!」


 …俺が悪役か?
 あと最後の奴は退場させた方が良いんじゃn「変態さんはお呼びじゃねぇぜ!ブチかませジャンク・ウォリアー!!」

 『トゥァァァ!!』


 ――バキィィィ!!…キラーン☆


 「…変態客はぶっ飛ばしたから気にせずデュエル続けてや〜〜。」


 あぁ…文字通り星になったか。
 では改めていくぞ!

 「バトル!サイバー・ツイン・アサルト・ドラゴンで、マジシャンズ・ヴァルキリアに攻撃!『エヴォリューション・アサルト・バースト』!!」


 ――バガァァン!!


 そしてこの瞬間にアサルトの効果発動!
 アサルトがモンスターを戦闘で破壊したとき、カードを1枚ドローする。


 「そんな効果まで…でも、私も伏せカードを発動します!トラップカード『魂の綱』
  自分のモンスターが破壊されたとき、ライフを1000ポイント払い、デッキからレベル4以下のモンスターを特殊召喚します!
  お願いします『クリエイト・エルフ』!」
 ブラック・マジシャン・ガール:LP4000→3000
 クリエイト・エルフ:DEF2000



 新たな壁か…ならば其れも消し去るまで!
 サイバー・ツイン・アサルトの2回目の攻撃!『エヴォリューション・アサルト・バースト』!!


 ――ドォォォン!!


 「く…凄いです…。けど、クリエイト・エルフの効果発動です!
  このカードが戦闘で破壊されたとき、手札から攻撃力2000以下の魔法使い族モンスターを特殊召喚します!」


 展開効果か。
 俺も、アサルトの効果で1枚ドローするが…何を出す気だ?

 魔法使い族で攻撃力2000以下となるとそれなりに限定されるが…
 …!…まさか!!


 「察しがいいですね?そうです、私が召喚するのは此れ!行くよ『ブラック・マジシャン・ガール』!」
 『てへ♪』
 ブラック・マジシャン・ガール:ATK2000


 …まさか自分を召喚して来るとはな…
 俺はメインフェイズ2で速攻魔法『サイバネティック・ショックアウト』を発動。
 このターン、俺がパワー・ボンドの効果で受けるダメージは0になる。

 カードを2枚伏せてターンエンドだ。


 「ダメージ対策は万全ですか…じゃあ、今度は私の番です!私のターン!
  装備魔法『魔術の呪文書』をブラック・マジシャン・ガールに装備し、攻撃力を700ポイントアップします!」
 ブラック・マジシャン・ガール:ATK2000→2700


 「更に魔法カード『フォース』を発動!
  相手モンスター1体の攻撃力を半分にし、その数値だけ私のモンスター1体の攻撃力をアップします!」
 ブラック・マジシャン・ガール:ATK2700→5500
 サイバー・ツイン・アサルト・ドラゴン:ATK5600→2800



 フォース…!
 く、アサルトの攻撃力を超えたか…!


 「行きますよカイザー!バトル、ブラック・マジシャン・ガールでサイバー・ツイン・アサルトに攻撃!黒・魔・導・爆・裂・波(ブラック・バーニング)!」
 『えぇぇい!!』



 ――ドガァァァン!!




 「く…!!」
 カイザー:LP4000→1300


 見た目以上に強いな彼女は。
 俺の強化アサルトを僅か1ターンで超えてくるとは……見事だ。
 だが、俺のデッキはそう簡単には攻略できないぞ!

 「カウンタートラップ発動『サイバネティック・フュージョンリカバー』

 俺の場に『サイバー・ドラゴン』又は『サイバー・ドラゴン』を融合素材にしたモンスターが破壊された時に発動出来る!
 墓地からサイバー・ドラゴン1体と、パワー・ボンド1枚を選択して手札に加える!


 「そんなカードを…考えましたね?なら私も速攻魔法発動『連撃の魔導師』発動!
  私の場の魔法使いが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、其のモンスターはもう1度攻撃できる!『黒・魔・導・爆・裂・波』!!」

 「悪いが此れ以上は通さないぞ!トラップ発動『サイバー・スクランブル』
  俺がダイレクトアタックを受けるとき、デッキからレベル4以下の『サイバー』と名の付くモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!
  頼むぞ『サイバー・フェニックス』!!」
 サイバー・フェニックス:DEF1600


 「む、削らせてくれませんか…なら其のモンスターに攻撃します!『黒・魔・導・爆・裂・波』!」


 ――ドォォン!!


 臆せずに来るか…!
 俺へのダメージは無いが、中々の良い攻撃だ。

 「サイバー・フェニックスの効果で俺はカードを1枚ドローする。」

 「攻撃を防ぐだけじゃなく、ドローまでするなんて…!凄いです、流石はアカデミアの帝王ですね!」

 「ふ、君も中々強い…久々の心が躍るデュエルだ。」

 前に十代とデュエルしたときと似た様な高揚感だな。
 さぁ、君のモンスターは全ての攻撃を終えたが…如何する?


 「これ以上の攻撃は出来ませんから…カードを2枚伏せてターンエンドです。」
 ブラック・マジシャン・ガール:ATK5500→2700

 「俺のターン。」

 …楽しいデュエルだったが、このターンで終わりにするぞ!
 魔法カード『パワー・ボンド』!手札のサイバー・ドラゴン3体を強化融合進化!

 「出でよ、最強の機械竜『サイバー・エンド・フォース・ドラゴン』!!」
 『キェェェェェェェェ!!!』
 サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK4000



 「3体融合、攻撃力4000!!ううん、パワー・ボンドで召喚されてるから…!」


 その通り、攻撃力は倍の8000ポイントになる!


 サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK4000→8000


 「攻撃力8000!!」

 「君とのデュエルは楽しかった……バトル!サイバー・エンド・フォース・ドラゴンでブラック・マジシャン・ガールを攻撃!
  『エターナル・エヴォリューション・バーストΩ』!!」

 「未だです!トラップ発動『互角の力』
  私の場のモンスターが攻撃されるとき、其のモンスターの攻撃力を相手の攻撃モンスターの攻撃力と同じにします!」
 ブラック・マジシャン・ガール:ATK2700→8000


 攻撃力を並べて相打ち狙いか?
 だが、相打ちにはならない。
 速攻魔法『リミッター解除』!この効果で俺の場の機械族モンスターは全て攻撃力が倍になる!


 サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK8000→16000


 「貫け、サイバー・エンド!」

 此れが通れば…


 「残念ですが其れも通しません!トラップ発動『聖なるバリア−ミラーフォース』!相手の攻撃表示モンスターをすべて破壊します!!
  これでサイバー・エンドは破壊され、エンドフェイズにパワー・ボンドのダメージで彼方のライフは0…私の勝ちですね♪」


 …確かに、この局面でこのカード。
 俺の場に伏せカードはなくそれに対抗はできないように見えるだろうが…

 「其れはどうかな?」

 「へ?」

 「サイバー・エンド・フォースの効果!破壊されるとき、攻撃力を1000ポイント下げる事で破壊を無効に出来る!
  この効果により、ミラーフォースの効果は無効となる!」
 サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK16000→15000


 「そんなぁ〜〜…」

 「最後の最後まで見事だった…撃ち貫けサイバー・エンド・フォース・ドラゴン!『エターナル・エヴォリューション・バーストΩ』!!」
 『ゴオォォオォォ!!!』



 ――ドガァァァン!!!




 「きゃぁぁぁぁ!!」
 ブラック・マジシャン・ガール:LP3000→0


 「あう、負けちゃった……」

 「そうだな…だが、デュエルは楽しめただろう?」

 「うん!凄く楽しかったよ♪」


 ならば良い。
 デュエルは楽しむ事が何よりも大事だ。

 君がこれからもデュエルする事があったら、楽しむ事と、相手をリスペクトする事は忘れないでくれ。


 「うん、覚えておくね♪デュエルしてくれてありがとう、カイザーさん!」

 「俺の方こそ良い経験だった。」

 精霊とのデュエルが出来たんだからな。
 いつか又、デュエルをしたいものだな。








 ――――――








 Side:はやて


 はい、終了〜〜!
 うん、終ってみればカイザーの勝ちやったね。
 せやけど、ブラマジ・ガールも結構追い込んで、最後まで喰らいついたからなぁ、見応えあったで♪


 「うぉぉぉぉ、カイザーすっげええ!!」
 「其のカイザーに一歩も退かなかったブラマジ・ガールもすげえぞ!!」


 観客の皆も満足してくれた見たいやね。
 ……まあ、ブラマジ撮影しまくってるのは見なかった事にしとこ。(汗)


 「只撮影するくらいなら良いっしょ?さっきジャンク・ウォリアーでぶっ飛ばしたようなのは論外だけど。」

 「まぁ、平気で『禁則事項』口にするのはアカンよなぁ…」

 悲しい男の性やね。
 と、カイザーお疲れや♪

 あれ?ガールも一緒なん?


 「あぁ、彼女も運営スタッフとして協力してくれるらしい。」

 「よろしくお願いします♪」


 なんとまぁ…ま、此れでよりお客さんが来るわ♪

 「ほな、此方からもお願いします。」

 「おぉ、此れは盛り上がりそうだぜ!」

 「まぁ、少しくらいは良いだろう。」


 十代も準も異議無し。
 裕奈と雪乃ちゃんと麗華ちゃんは確認の必要すら無いしな。
 ガンガン盛り上げて行こか♪


 「おやおや、随分盛り上がってるね?此れは来た甲斐が有ったよ。」

 「お、トメさんんんんんんん!?」

 「ちょっと待った、何でトメさんが其れ持ってんのよ!?」


 行き成りのトメさん!せやけどホンマになんで!?
 そもそも其の衣装作ってないで?
 その『ブラック・マジシャン・ガール』の衣装は!!


 「ああ、昨日の夜に偶然ゴミ箱から見つけたんで作ってみたのさ。どうだい?結構似合ってるだろ?」

 「似合ってるつーかなんつーか…」

 「突っ込みどころ満載言うか…」

 「寧ろ突っ込みどころしか無いと言う感じもするが…」


 取り合えず『インパクト』だけは有るな、うん。


 「わ〜い、お婆ちゃんだ〜〜♪」

 「ガールも乗っからんといて!?」

 大概ノリノリやなこの子もぉ!!


 『はぁ…人間だった頃から自由奔放な子でしたが此処までとは…まぁ、今日の1日だけなら良いでしょう。


 アインス…まぁ、良ぇか――学園祭、お祭やしな。
 楽しまな損やしね。

 ほな、目一杯楽しもか!
 ガンガンデュエルすんで!!


 「「「「「「「お〜〜〜〜〜〜!!!!!」」」」」」」










 で、学園祭終ってみれば、出し物はレッド寮が一番人気やった。
 2位以下をぶっちぎってたからなぁ…









 やけど、この時は誰も思ってへんかった。
 セブンスターズ最後の刺客――7人目が既に行動を開始していたなんて事にはな…















   To Be Continued… 






 *登場カード補足



 クリエイト・エルフ
 レベル4    光属性
 魔法使い族・効果
 このカードが戦闘で破壊されたとき、手札から攻撃力2000以下の魔法使い族モンスター1体を特殊召喚出来る。
 ATK800    DEF2000



 サイバネティック・ショックアウト
 速攻魔法
 発動ターン、「パワー・ボンド」の効果で発生する自分へのダメージは0になる。



 連撃の魔導師
 速攻魔法
 自分フィールド上の魔法使い族モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時に発動出来る。
 其のモンスターは続けてもう1度攻撃できる。



 サイバー・スクランブル
 通常罠
 自分が直接攻撃を受ける場合に発動できる。
 デッキからレベル4以下の「サイバー」と名の付く機械族モンスター1体を特殊召喚する。



 互角の力(制限)
 通常罠
 自分の攻撃表示モンスターが相手モンスターに攻撃される時に発動できる。
 攻撃対象になったモンスターの攻撃力は、其の攻撃モンスターの攻撃力と同じになる。
 「互角の力」はデュエル中に1度しか発動できない。



 サイバネティック・フュージョンリカバー
 カウンター罠
 自分フィールド上の「サイバー・ドラゴン」を素材とした融合モンスターが破壊された時に発動出来る。
 自分の墓地から「サイバー・ドラゴン」と「パワー・ボンド」を1枚ずつ選択して手札に加える。