Side:遊奈


イヤッハーー!!此れは此れは何とっ燃える展開になってきましたよはやてさぁぁぁん!!!
準がエースを進化させたと思ったら、十代も負けじと『超融合』使って、ネオスとアースのダブルエースを融合して来やがりましたですよ此れ!
この展開には燃える!!てか燃えるべき!!此れで燃えない奴はデュエリストじゃない!!



「その通りやな遊奈ぁ!!
 この展開は燃えて来るやないの……正に、卒業式のデュエルに相応しい、最高のデュエルの布陣や!!――尤も其れだけに、どっちが勝
 つかなんて言う事は、全く持って予想が出来へんのやけどね。」

「確かに、十代さんと万丈目さんのデュエルは、何方が勝ってもオカシクない……勝敗の予測は立てられませんね。」

「でも、だからこそ燃えて来るのよ。
 ウフフ……あの二人のデュエルを見ていると、身体の底から熱くなってきちゃう……だから、もっともっと燃えさせてほしいわぁ……うふふ♡」

「「「「「「ぶふあぁぁぁ!!!!」」」」」」



大体意見は一致したけど、雪乃んの謎の色香で、新たに数名がKOされたわね此れ。――何つーか、雪乃んのエロさが増してる気がするわ。
まさかとは思うけど、委員長喰われてないよね?



「な、そんな……そんな事は~~~///!!」

「……手遅れやったみたいやね。」

「そうっすね。」

何してんだい雪乃んや……いや、私が言えた義理じゃねーけどさ。
って、思いっきり脱線したけど、十代と準のデュエルがトンでもねー事になってるのは間違いない……マジで目が離せないわこのデュエルは!












遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX224
『此れが、最強無敵のライバル対決』











十代:LP2300
E・HERO ネオス・アース:ATK4000


万丈目:LP1500
光と闇の鎧龍:ATK3500
フェルグラントドラゴン:ATK4400




Side:万丈目


このタイミングで、ネオスとジ・アースを融合して、デッキの最強モンスターを召喚して来るとは、相も変わらずお前の戦術を読み切る事は出来
んな、十代。
だからこそ、何故此処でなのかが問題だ。
ネオス・アースは確かに強力なモンスターだ。――召喚条件は楽ではないが、4000ポイントもの攻撃力を有し、攻撃力アップとカード除去と更
には、バーンダメージまで備えているのだからな。


だが、光と闇の鎧龍の力はその上を行く!
光と闇の鎧龍の効果発動!1ターンに1度、フィールド上のドラゴン以外のモンスターを抹殺する!消し飛べ『カオス・エクスプローシブ』!!



「そうは行かないぜ万丈目!トラップ発動『ショック・アウト』
 エンドフェイズまで、フィールド上のモンスター1体の効果を無効にする!コイツの効果で光と闇の鎧龍の効果を無効にするぜ!!」



そう来たか。……ならば、攻撃力で勝るドラゴンで直接叩き潰すだけの事だ!
バトル!フェルグラントドラゴンで、ネオス・アースに攻撃!!『シャイニング・ブラスター』!!

この攻撃が通れば俺の方が俄然有利になるが、十代がそう簡単にこの攻撃を通すとも思えん――必ず何か仕掛けて来る筈だ。



「そう簡単に俺のHEROはやられないぜ万丈目!
 トラップ発動『倒れないヒーロー』!このターン、俺のフィールド上の『HERO』は戦闘では破壊されず、俺が受けるダメージも0になるぜ!」

「今度は戦闘に対する防御系カードか……コンバットトリック系のカードでなかったのは運が良かったな。」

迎撃されて居たら、俺の方がピンチになっていたのだから……カードを2枚セットしてターンエンドだ。



「俺のターン!手札から魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動!
 フィールド、または墓地から融合素材となるモンスターをゲームから除外し、『E・HERO』を融合召喚する!
 俺は墓地の『M・HERO アシッド』と『M・HERO カミカゼ』をゲームから除外し、現れろ『C・HERO カオス』!!」

『ハァァァァァァ!!』
C・HERO カオス:ATK3000



C・HERO!?……ここで新たなHEROを……って、ちょっと待て十代。
カオスはC・HEROなのだろう?E・HEROを融合召喚する為の『ミラクル・フュージョン』では召喚出来ない筈じゃないのか?



「そう思うだろ?でも、カオスはルール上『E・HERO』としても扱うモンスターだから、ミラクル・フュージョンでも融合召喚出来るんだ此れが。
 そして、カオスは1ターンに1度、相手モンスター1体の効果を無効に出来る!これで、フェルグラントドラゴンの効果を無効にする!」



フェルグラントドラゴン:ATK4400→2800



E・HEROとして扱われるか……ならば納得だ。
更に、モンスター効果を無効にしてくる効果か……融合素材にM・HERO2体を要求するに見合った効果だ。攻守の値も申し分ないからな。



「バトルだ!ネオス・アースで、フェルグラントドラゴンに攻撃!『ラス・オブ・ネオス・アース』!!」

「決まれば俺のライフは風前の灯だが、そうはさせんぞ十代!トラップ発動『ディメンジョン・ウォール』
 俺が受ける戦闘ダメージは相手が受ける!此れにより、俺が受ける筈だった戦闘ダメージ1200ポイントはお前に受けて貰う!!!」



――バシィィィ!!!



「く…そう来たか。」
十代:LP2300→1100



「其れだけじゃないぞ十代。永続トラップ『滾る闘争本能』
 このカードが存在する限り、フィールド上に表側表示で存在するモンスターは、必ず攻撃しなくてはならない……攻撃力が劣っていてもな。」

「って、まさか!!」



そうだ、このカードの効果で、カオスは自身よりも攻撃力の高い光と闇の鎧龍に攻撃しなくてはならない!!
己よりも強い力を持ったドラゴンに挑んで玉砕するがいい!!返り討ちにしてやれ、光と闇の鎧龍!『終焉のカオス・ドライバー』!!



――ドガァァァァァァァァァァァァァァン!!!



十代:LP1100→600
「ぐ……だが、お前の思い通りにはさせないぜ万丈目!手札から、速攻魔法『ヒーロー・アベンジャー』を発動!
 俺のフィールド上の『HERO』が破壊された時に発動!!相手に1000ポイントのダメージを与えるぜ!!!」


万丈目:LP1500→500



カウンターのダメージ効果か……この一ターンだけで、ライフがかなり減ってしまったか――此れも、俺とお前が真剣にデュエルしているからな
のだろうけどな。

ならば此処から、如何する十代?



「カードを1枚セットしてターンエンドだ。」



伏せカードが1枚か……一体何を狙っているのかだな。――俺のターン!!
光と闇の鎧龍の効果を発動すれば、ネオス・アースは破壊出来るが、そんな安直な方法では満足出来ん……純粋な戦闘で、十代を倒さねば
きっとこれから先のデュエルも、楽しむ事は出来ないだろうからな。

先ずは下準備だ。
手札から魔法カード『デュエル』を発動し、互いの手札を6枚にする。
そして手札から装備魔法『竜用兵装壱式・プラズマキャノンアーマー』を光と闇の鎧龍に装備!
装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、貫通効果を得る!!


光と闇の鎧龍:ATK3500→4000


此れで攻撃力は互角……ならば、此処から如何動くかが勝負の分かれ目だ!!
光と闇の鎧龍で、E・HERO ネオス・アースに攻撃!!『終焉のカオス・ドライバー』!!



「迎え撃て、ネオス・アース!!」



――ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!



相討ちだが……ここで終わりではないだろう十代!!



「オウよ!ネオス・アースがフィールドを離れた時、デッキ・手札・墓地の何れかから『E・HERO ネオス』を特殊召喚する!
 俺は、墓地から『E・HERO ネオス』を特殊召喚するぜ!!」

クライマックスは此処からだ!
E・HERO ネオス:ATK2500



来たかネオス。
だが光と闇の鎧龍が破壊された時、俺はデッキからカードを2枚ドローする。
そして手札から速攻魔法『巨竜復活の呪文』を発動!俺の墓地から、ドラゴン1体を選択し、召喚条件を無視して特殊召喚する!
この効果で呼び出されたモンスターの効果は無効になるが、元々の攻撃力は3000となる!!――蘇れ『光と闇の竜』!!


『グォォォォォォォ!!』
光と闇の竜:ATK2800→3000(効果無効。基本ステータス変化。)



「此れがラストバトルだ十代!
 光と闇の竜で、E・HERO ネオスに攻撃!『ダーク・バプティズム』!!」

「そうはさせないぜ!トラップ発動『ヒーローズ・フォース』
 エンドフェイズまで、俺のフィールド上に表側表示で存在する『HERO』の攻撃力は800ポイントアップする!此れで返り討ちだぜ!!」
E・HERO ネオス:ATK2500→3300



此処でコンバットトリックを仕込んでいたか…流石だ十代。
だが俺はその上を行く!!

手札から速攻魔法『魔法の教科書』を発動!
手札を全て捨ててデッキからカードを1枚ドローし、ドローしたカードが魔法カードだった場合、発動条件やタイミングを無視して発動できる!!
手札を全て捨て、ドロー!!!

「……このデュエルは、俺の勝ちだ十代。」

「なに?」



俺が引いたカードは、魔法カード『ドラゴン・ハート』
デッキからドラゴン3体を墓地に送って、ドラゴンの攻撃力を1000ポイント上昇させるカード!!
俺は、デッキから『ランス・リンドヴルム』『ゴーレム・ドラゴン』『アックス・ドラゴニュート』の3体を墓地に送り、光と闇の竜の攻撃力を1000ポイ
ントアップさせる!!


『グオォォォォォォォォォォォォォォ!!』
光と闇の竜:ATK3000→4000



「此処で攻撃力4000……流石だぜ万丈目。」

「これで終わりだ十代!!」



――ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!



「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
十代:LP600→0



俺の勝ちだな?



「あぁ、完敗だぜ万丈目。
 だけど、これで世界を旅しながらもプロリーグに挑戦する理由が出来たぜ万丈目――俺が挑むその時まで、負けるなよ万丈目?」

「言われずともその心算だ。」

何時でも挑んで来い十代。俺は、逃げも隠れもしないからな。








――――――








Side:岬


スゲェ…なんてスゲェデュエルだったんだ!!
一瞬たりとも目が離せねぇ、最高のデュエルだったぜ!!姉御もそう思うだろ!?



――シーン



って、姉御?何処行っちまったんだ姉御?
さっきまで八神先輩と実況してたってのに、何時の間にかいなくなっちまった……何処に行っちまったんだ、姉御と八神先輩は?








――――――








Side:遊奈


いや~~、準と十代のデュエルはメッチャ見ごたえのある物だったわね。
勝ったのは準だけど、何方が勝ってもオカシクないデュエルだった――アレこそ、卒業式を彩るデュエルに相応しいってモンだ……準と十代は
明るいスポットの下で戦うのが似合ってるからね。

逆に――



「遊奈が、私に勝ち越せるて思ってたとはな……まぁ、当然かも知れへんけどね。」

「これまで何度もデュエルをして来たけど、ただの一度も私ははやてに勝ち越した事は無かった……イーブンになった事はあったけどね。
 そして、今日までの対戦成績はイーブン……だから此処で勝って、私ははやてに勝ち越す!!」

「さよか……此れは、手加減は出来へんなぁ?」



手加減なんて不要でしょ?――此れから行われるのは、最強のデュエリスト同士の戦いなんだからさ。



其れじゃあ始めようぜはやて、私達だけの『卒業デュエル』って言う物をさ!!











 To Be Continued… 






*登場カード補足





ヒーロー・アヴェンジャー
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する「HERO」モンスターが破壊された場合に発動できる。
相手に1000ポイントのダメージを与える。



巨竜復活の呪文
速攻魔法
自分の墓地のレベル7以上のドラゴン族モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効になり、元々の攻撃力は3000となる。



竜用兵装壱式・プラズマキャノンアーマー
装備魔法
ドラゴン族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、相手の守備表示モンスターを攻撃した場合、攻撃力が守備力を超えていればその数値分の
戦闘ダメージを相手に与える。



ショック・アウト
通常罠
フィールド上のモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる。



倒れないヒーロー
通常罠
このカードを発動したターン、自分フィールド上の「HERO」モンスターは戦闘では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージも0になる。



漲る闘争本能
永続罠
このカードが表側表示で存在する限り、フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターは、必ず攻撃しなくてはならない。