Side:遊奈


此れは…魔法や、モンスター効果と言った、各種効果をフル回転させて、初手から墓地肥しやら何やらを行ってきた準に対して、十代はバブル
マンで手札を肥やしてからのマスク・チェンジで上級召喚!
だがしかし、準もチェーントラップからの防御型ドラゴンを呼び出して壁を張った……いや、序盤から見せてくれますなぁ、解説のはやてさん?



「せやなぁ、まだ始まったばかりやけど、ホンマに見応えのあるデュエルになりそうやで、実況の遊奈さん。
 てかなぁ、十代と準は、親友やけど、それ以上に互いに認め合ったライバルやから、このデュエルが簡単に終わるなんて言う事だけは有り得
 へんと違うやろか?
 其れこそ、録画してDVDにプリントして売りだしたら、めっちゃ売れるんやないかって言う感じのデュエルになるんと違うん?」

「やっぱそう思います~~?」

「なら、バッチリ録画しておかないとネ♪」

「はやても遊奈も何をやっているのよ……其れとマックも乗らないで。」



いや~~、なんかすごいデュエルになりそうだから、ついはやてと『実況&解説ごっこ』をね?マックが乗っかってくれたのは、予想外だけどさ。
でも、冗談抜きで、このデュエルはアカデミアの歴史に残る物になんじゃねーの?てか、確実になるでしょ?
問答無用にブルー最強である準と、レッド最強の一角である十代のデュエルが、最高のデュエルにならないなんて事は有り得ないんだから♪

でもって、どっちが勝ってもオカシクないと来てる訳だから……見てる側としても燃えて来る訳よ此れは!!
卒業式の晴れ舞台に相応しい、最高のデュエル――期待してるわよ!!












遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX223
『頂上決戦!ドラゴンvsHERO!』











十代:LP4000
M・HERO アシッド:ATK2600


万丈目:LP4000
巨竜の守護騎士:ATK200(M・HERO アシッド効果)
メタルアーマードドラゴン:DEF2000




Side:万丈目


十代め、マスク・チェンジで行き成り上級モンスターを呼び出して来たか……尤も、何らかの形で上級モンスターを召喚して来る事は読めてい
たが、どんな方法を使ってくるかまでは予想が出来なかったな。
大まかに分ければ『融合』か『チェンジ』なのだが、細分化してみると其れは可成りの数に渡る上に、『コンタクト融合』のような、特殊な融合も
存在しているから、上級モンスター召喚の方法がまるで読めん。
アシッドの効果にチェーンする形で、メタルアーマードドラゴンを呼び出せたのは僥倖だったが、此れが融合で呼び出された他のモンスターだっ
たら、この展開は出来なかったかも知れんな。

尤も、おかげでこのターンは、俺のライフが戦闘で削られる事はないだろうが。



「流石だな万丈目!一気に押し切る心算で居たのに、出鼻を挫かれちまったぜ。
 だけど、流れは俺の方に引き寄せさせて貰うぜ!!M・HERO アシッドで、メタルアーマードドラゴンに攻撃!!」

「メタルアーマードドラゴンの効果発動!
 このカードが攻撃対象になった時、守備力が500ポイントアップする!!」
メタルアーマードドラゴン:DEF2000→2500



「守備力アップか……だけど、それでもアシッドの攻撃力の方が上だぜ!!『Acid bullet』!!」


――ズガァァァァァァン!!


「更に速攻魔法『フォーム・チェンジ』!コイツで、アシッドを別の『M・HERO』に変身させる!
 水の仮面を風の仮面に変えて現れろ!変身召喚『M・HERO カミカゼ』!!」
M・HERO カミカゼ:ATK2700


ここで更なる変身召喚だと!?
俺がデッキを回転させて、次に繋がる準備をしたのに対して、十代は後攻である事を生かして一気に攻めて来たか……此れは、大ダメージを
覚悟しなければならんな。



「カミカゼで、巨竜の守護騎士に攻撃!『カミカゼストライク』!!」


――ズドォォォォォォン!!


万丈目:LP4000→1500



ぐ……いきなり2500ポイントのビハインドはきついが、俺の闘志は簡単には折れんぞ十代!
俺が、相手モンスターの攻撃によって2000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時、手札の『カウンター・ワイバーン』を特殊召喚出来る!


カウンター・ワイバーン:ATK1500



「おぉ!?ダメージをトリガーにして新たなモンスターか!!
 上級モンスター召喚用のリリースは残さない方が良いと思って攻撃したんだけど、ライフは削れてもモンスターは残す事になっちまったか~。
 まぁ、良いか。そっちの方が面白そうだからな。
 カードを1枚セットして、ターンエンド。」



俺のターン!……良し、行ける!
手札から魔法カード『復活の福音』を発動!自分の墓地から、レベル7・8のドラゴン1体を選択して、自分フィールド上に特殊召喚する!!
俺はこのカードで、墓地の『フェルグラントドラゴン』を特殊召喚!!


フェルグラントドラゴン:ATK2800


フェルグラントドラゴンの効果発動。
このカードを墓地から特殊召喚した時、自分の墓地のモンスター1体を選択し、選択したモンスターのレベル×200ポイント、このカードの攻撃
力をアップさせる!
俺はレベル8の『サイバネティック・ドラグーン』を選択し、フェルグラントドラゴンの攻撃力を1600ポイントアップさせる!!


フェルグラントドラゴン:ATK2800→4400



「攻撃力4400!!反撃の一手でやってくれるじゃないか、万丈目!!」

「これで終わりではないぞ十代!
 俺はカウンター・ワイバーンをリリースし、『レア・ゴールドドラゴン』をアドバンス召喚!!」
レア・ゴールドドラゴン:ATK2500



「上級ドラゴンが2体!!……ヤッパリ、お前とのデュエルはワクワクが止まらねぇよ万丈目!!楽しくて仕方ないぜ!!」

「其れは俺もだ十代。貴様とのデュエルは、常に全力投球になるが、それだけに勝っても負けても楽しめるからな。
 ――行くぞ十代!フェルグラントドラゴンで、M・HERO カミカゼに攻撃!『シャイニングブラスター』!!!」


――ゴォォォォォォォォォォォォォ!!


十代:LP4000→2300

「どわぁぁぁぁぁあ!!……此れは結構効いたぜ。
 だけど、この瞬間にトラップ発動『ヒーロー・シグナル』!このカードの効果で、レベル4以下の『E・HERO』をデッキから呼び出す!!
 俺が呼び出すのは、『E・HERO フォレストマン』!!」
E・HERO フォレストマン:DEF2000



貴様もまたモンスターは途切れさせないか。
ならば、レア・ゴールドドラゴンでフォレストマンに攻撃だ!!



「手札の『E・HERO ガードマスター』の効果発動!
 手札のこのカードを捨てる事で、このターン俺の『E・HERO』は破壊されないぜ!!」



其のカードを手札に持っていたか……カードを1枚セットしてターンエンドだ。



「俺のターン!俺は、フォレストマンの効果で、デッキから『融合』のカードを手札に加える。
 そして魔法カード『エレメント・ドロー』を発動!手札の『E・HERO ネクロ・ダークマン』を墓地に送ってカードを2枚ドローする!
 行くぜ、魔法カード『融合』!フィールドのフォレストマンと、手札のオーシャンを融合!!融合召喚『E・HERO ジ・アース』!!」

では、行くとするか!
E・HERO ジ・アース:ATK2500



来たか、ジ・アース!
だが、此れだけでは終わらんのだろう十代?



「オウ、勿論だぜ!
 墓地の『ネクロ・ダークマン』の効果で、このターン俺は1度だけ、『E・HERO』をリリースなしで召喚出来る!!来い『E・HERO ネオス』!」

全力で行くぞ、十代!!
E・HERO ネオス:ATK2500


「マダマダぁ!魔法カード『ミラクル・フュージョン』発動!
 墓地のフォレストマンとオーシャンを除外して融合!!頼むぜ『E・HERO アブソルートZero』!!」
E・HERO アブソルートZero:ATK2500



一気に3体の上級HEROと来たか!
しかもこの布陣ならば、十代の狙いは恐らく――



「ジ・アースの効果発動!俺のフィールド上のモンスターをリリースし、リリースしたモンスターの攻撃力を自身に加える!
 この効果で、アブソルートZeroをリリースし、その攻撃力2500ポイントをジ・アースに加えるぜ!!『地球灼熱』!!」
E・HERO ジ・アース:ATK2500→5000


「そして、アブソルートZeroがフィールドを離れた事で効果発動!
 相手フィールド上のモンスターを全て破壊するぜ!!!」



矢張りそう来たか……だがそうはさせん!
墓地の『復活の福音』の効果発動!
俺のドラゴンが、戦闘または効果で破壊される時、代わりに墓地のこのカードをゲームから除外出来る!俺はこのカードをゲームから除外して
フェルグラントドラゴンを破壊から守る!!



「簡単に破壊させてはくれないか。
 だけど、アブソルートZeroのパワーを吸収したジ・アースの攻撃力は5000!!これで終わりにするぜ『地球灼熱斬』!!」

「俺達のデュエルが、そう簡単に決着がつくと思ってるのか十代?
 カウンタートラップ『攻撃の無力化』!此れでバトルを終了させる!!」

「そう来たか……カードを2枚セットしてターンエンドだぜ。」
E・HERO ジ・アース:ATK5000→2500



俺のターン!手札から魔法カード『巨竜の進撃』を発動。
このターン、ドラゴン族以外の特殊召喚を封じる代わりに、手札のレベル7・8のドラゴンをリリースなしで召喚することが出来る!!
俺は、このカードの効果で、手札の『光と闇の竜』をリリースなしで召喚!!


『グオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!』
光と闇の竜:ATK2800



更に装備魔法『双極の鎧』を光と闇の竜に装備し、攻撃力を700ポイントアップする!


光と闇の竜:ATK2800→3500(双極の鎧装備)


そして、双極の鎧を装備した光と闇の竜を墓地に送り、エクストラデッキから『光と闇の鎧龍』を特殊召喚する!!


『グガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ…!!』
光と闇の鎧龍:ATK3500




「光と闇の鎧龍……最強クラスのドラゴンを呼び出して来たな万丈目?――だったら俺も其れに応えるぜ!
 リバースカードオープン、速攻魔法『超融合』!!
 手札を1枚捨て、俺のフィールド上のネオスとジ・アースを融合!!
 ネオスペースの使者と、地球の使者が出会った時、最強のHEROが降臨する!融合召喚!『E・HERO ネオス・アース』!」

最高のデュエルには、最高のキャストが必要と言う訳だな?
E・HERO ネオス・アース:ATK4000



光と闇の鎧龍の召喚にチェーンする形で、最強のHEROを召喚して来たか十代!!――だが是非もない、寧ろ俺はそれを望んでいたのだ!
互いに最強のモンスターを従えた上で競い、そしてその戦いを制してこそ、最高の勝利を味わう事が出来るのだからな。

「言わなくとも分かるだろうが……本番は此処からだぞ十代?」

「おう……楽しもうぜ万丈目!!」



無論だ。
そして楽しんだ上で最高のデュエルをするぞ!!アカデミアでの俺達のラストデュエルは、アカデミアの歴史に残るモノにしておきたいからな。











 To Be Continued… 






*登場カード補足





巨竜の進撃
通常魔法
このカードを発動するターン、自分はドラゴン族以外のモンスターを特殊召喚出来ない。
このターン、自分はレベル7・8のドラゴン族モンスターをリリースなしで召喚することが出来る。