吹雪:LP3150

ダークネス(藤原優介):LP3000

クリアー・バイス・ドラゴン:ATK?



Side:吹雪


僕の究極の真紅眼をたった1ターンで葬って見せたのは、見事だよ藤原。――腐っても嘗て、僕と亮と共に、最強と言われただけの事はある。
だが、デュエルを楽しむ事を忘れてしまった君が、僕に勝てると思っているのか?若しそうなのだとしたら、僕は君に落胆せざるを得ないぞ?



「デュエルを楽しむ?…あぁ、楽しんでるさ、其れは忘れていないよ吹雪。
 実際に楽しいんだ俺は……クリアー・バイス・ドラゴンと言う圧倒的なモンスターを従えて、お前を叩き伏せるのが楽しいと感じているよ!!
 此れから先、お前がどんなモンスターを召喚しても、クリアー・バイス・ドラゴンには及ばない……カードを1枚セットしてターンエンドだ。」

「其れが君の答えか……なら、此処からは手加減なしだ藤原!
 僕の持てる全ての力を注いで、君を倒し、そしてダークネスの呪縛から解放する!十代君が、僕の事をダークネスから救ってくれた様に!」

その為にも、先ずはその龍を倒させて貰うぞ!
確かに強力なモンスターであるのは間違いないけれど、絶対最強のモンスターは存在しないし、既に其れの弱点は見抜いているからね。

このターンで、君を倒すぞ藤原!!――僕のターン!!










遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX215
『狡猾なる闇の使者・藤原』











僕は手札から『紅玉の宝札』を発動!
手札から、レベル7の『レッドアイズ』モンスター1体を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする!……よし、良い引きだ!!これは、十代
君のドロー力が僕にも影響したのかも知れないけどね。

更に、魔法カード『真紅眼復活の祈り』を発動!
僕の墓地から、『レッドアイズ』モンスター1体を選択し、召喚条件を無視して特殊召喚する!この効果で呼び戻すのは『真紅眼の黒竜』!!



『ガァァァァァァァァァァァァ!!!』
真紅眼の黒竜:ATK2400



クリアー・バイス・ドラゴンは確かに強力なモンスターだ。
其のモンスターの攻撃対象になったモンスターは、例え攻撃力が1万であっても簡単に超えられてしまう訳だからね……だが、其処に弱点が
ある!
効果で攻撃力を得られるのは、攻撃する時のみで、攻撃される場合には攻撃力は?のまま……つまり0ポイントになる!
つまり、さっきの様に一撃必殺を狙った一撃が躱された場合、無防備な姿を曝す事になると言う訳さ!



「ふ、流石だな吹雪、たった1ターンでクリアー・バイス・ドラゴンの弱点を見抜いて来るとはな。
 だが、大ダメージを与える事が出来ると分かっていて『真紅眼の黒竜』を蘇生せたんだ?真紅眼の究極竜を呼び出せば俺を倒せたのに。」

「そう思うかい?なら何の為に、真紅眼の黒竜を復活させたのか教えてやる!
 僕は手札から装備魔法『魔霊水晶・紅』を真紅眼の黒竜に装備し、真紅眼の黒竜の攻撃力を400ポイントアップする!!」
真紅眼の黒竜:ATK2400→3000(魔霊水晶・紅装備)




そして魔法カード『魔霊水晶・紅』を装備した真紅眼の黒竜をリリースし、デッキから『真紅眼の漆黒龍を特殊召喚する!!!


『グオォォォォォオオォォォォ!!!!』
真紅眼の漆黒龍:ATK2800




「真紅眼の漆黒龍……!!」

「真紅眼の漆黒龍は、僕の墓地のドラゴン1体に付き、攻撃力が200ポイントアップする。
 僕の墓地のドラゴンは6体!よって攻撃力は1200ポイントアップする!!」
真紅眼の漆黒龍:ATK:2800→4000


行くぞ藤原!此の一撃で目を覚ましてくれ!真紅眼の漆黒龍で、クリアー・バイス・ドラゴンに攻撃!『ダーク・テラ・フレア』!!」


『ゴアァァァァァァァァァァ!!!』



――ドガァァァァァァァァァァァァン!!!




「ぐわぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
藤原:LP3000→0



あの時、君を止める事が出来ていたなら、きっとこんな事にはならなかっただろうし、三幻魔事件だって起きなかったかも知れない……君を止
める事が出来なかった事が僕の罪だ。
だから、その罪は君を倒して救う事で清算する!!戻ってくるんだ、藤原!!



「……それが、お前の持つ心の中の闇か吹雪?」

「え?」

「甘いんだよ、その程度で俺を倒そうなんてな!!」



――ギュイィィィィィィィィィン!!!



な、何だ此れは!!?時が巻き戻って……真紅眼の漆黒龍の攻撃前まで時が巻き戻されたって言うのか!?
だが、巻き戻されたところでやる事は変わらない!!真紅眼の漆黒龍で、クリアー・バイス・ドラゴンに攻撃!『ダーク・テラ・フレア』!!



「リバースカードオープン、永続トラップ『クリアー・シールド』
 このカードが存在する限り、俺の『クリアー』モンスターが戦闘を行う事で発生する、俺への戦闘ダメージは0になる!
 更に、クリアー・バイス・ドラゴンが破壊される時、俺の手札1枚を身代わりにして生き残る事が出来る!此れで、俺は無傷だ吹雪!!」



何だと!?
と言う事は、巻き戻される前の時間軸でも、僕が藤原を倒す事は無かったって言うのか!?
……だが、戦闘ダメージは0に出来ても、効果ダメージまでは無効に出来ない筈だ――なら、カードを1枚セットしてターンエンドだ。



「俺のターン!このターンで終わりだ吹雪!
 クリアー・バイス・ドラゴンで、真紅眼の漆黒龍に攻撃!『クリアー・マリシャス・ストリーム』!!」
クリアー・バイス・ドラゴン:ATK?→8000


「く……リバースカードオープン!トラップカード『レッドアイズ・リフレクション』
 僕のレッドアイズが相手の攻撃対象になった時、その攻撃を無効にし、攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!
 これで、8000ポイントのダメージが君に打ち返されるぞ藤原!!」

「だから、甘いんだよ吹雪!手札から速攻魔法『透明の力』を発動!
 俺のフィールド上に『クリアー』モンスターが存在する時、相手の発動したカードの効果を無効にして破壊する!
 これで『レッドアイズ・リフレクション』は無効だ!!大人しく、敗北の闇に沈め吹雪!!」



そんな……僕では、君を助けられなかったと言うのか……藤原……!!



――ドガァァァァァァァァァァァン!!!



吹雪:LP3150→0




「「「吹雪さん!」」」

「吹雪兄ちゃん!!!」




あははは……意気込んで挑んだくせに、負けちゃったよ遊奈ちゃん、はやてちゃん、十代君、万丈目君。
だけど、僕は負けたけど、このデュエルを見ていた君達だったら、藤原のクリアーデッキだって超える事が出来るって信じている――後始末を
押し付けるような形で悪いけど、藤原の事を頼む。
どうか彼を、藤原をダークネスの呪縛から救ってやってくれ!!



「任せとけや吹雪さん!!アイツは私等が倒す!そんでもって、消えた人達も取り戻したるわ!!」

「貴方の魂は俺達が受け継いだ……此処からは俺達のターンだ!!」

「ふざけた事しやがって、あの糞ワカメ……調子こいてんじゃねぇぞコラァ!!」

「吹雪さんの魂を穢した代償、確りと払って貰うぜ藤原!!」



頼もしいね君達は……本当に、君達のような後輩が居てよかったよ――後は頼んだよ、アカデミア四天王の諸君!!



――シュゥゥゥン……








――――――








Side:はやて


デュエルに負けた吹雪さんは消えてもうた…でも、あの糞ワカメがふざけた事せんかったら、吹雪さんは勝っとったんや!此れは負けやない!



「マッタク持って馬鹿な奴だな。
 俺が闇に引き込まれてしまった事に罪悪感なんかを感じなければ、俺を倒せたかもしれないのに……所詮は其れが吹雪の限界だったか。」

「黙れやクズが。」

「なに?」



其れが吹雪さんの限界やと?アホ抜かすな糞ワカメ風情が!
吹雪さんは、デュエルで勝つ以上に、最後までアンタの事を救わんとデュエルしとったんや!単純に勝つだけやったら、アンタ如き瞬殺やで!

でもそうしなかったのは、アンタを救いたかったからやろが!!
闇に堕ちてしまった友を、道を踏み外してしまった友を救いたいって言う、吹雪さんの純粋な思いがアンタには分からへんのか藤原ぁぁぁぁぁ!



「分からないね……何よりも、下らないんだよそんな思いはね。
 デュエルは勝つか負けるかの二者一択であり、其処に私情を挟む方が馬鹿なんだよ!結局、吹雪は自分に負けたのさ…愚かな自分に!」



其れがアンタの本音か……如何やら手加減する必要はないみたいやなクソが。
私とデュエルせいや藤原ぁ!その腐り切った根性、無限煉獄の炎で叩き直したるわボゲェ!!!



「俺もやるぞはやて!……コイツは、叩きのめさねばならん相手だからな。
 吹雪さんの『真紅眼』の魂は、俺の『光と闇の竜』が受け継ぐ!そして、藤原を倒す!!」



準!……此れは、斎王の時以来の最強タッグやな!
遊奈と十代も、此処は任せて貰ってえぇかな?此のクソッ垂れには、直々に煉獄の鉄槌下さんと満足出来そうにないんや!!



「OK、ソイツは任せるぜはやて!――そいつをぶっ倒した後で何か出てきたその時は、俺と遊奈に任せて貰うけどさ。
 だけど、精々その糞ワカメに見せやれ!無手札の鬼神と、最強の龍使いが手を組んだらドレだけの強さが発揮されるのかって事をな!」

「やっちまえ万丈目、はやて!!最強のデュエルで、藤原をブッ飛ばしちまえ、私が許可すっから!!それと、此れ持って行ってはやて!」

「言われるまでもないぞ十代、遊奈!――コイツは、俺とはやてで叩きのめす!!」



遊奈が投げてよこしたのは『バルログ』のカード……確かにこのカードは、藤原とデュエルするなら必要やな。
と言う訳で、今度は私等がアンタに挑ませて貰うで藤原?
やけど、このデュエルがアンタのラストデュエルや………精々覚悟しとけや、腐れ外道以下の腐れワカメが!!



はやてが煉獄ったーーー!此れは勝てる!!

「よっしゃーー!やっちまえーーーーー!!!」



「俺に挑むか……ならば返り討ちにしてやる!!来い!!」

私等に勝てると思たら大間違いやで?格の違いを教えたるわ!!

「普通のデュエルだったら、勝ったのは吹雪さんだったと言う事を言う事を教えてやる!行くぞ藤原!」



「「「デュエル!!」」


はやて&万丈目:LP4000
藤原:LP4000




アカデミア四天王のタッグとしては2位に位置するタッグ(1位は遊奈と十代のタッグ)の力を味わって貰うで藤原?
そんでもって知るとえぇわ――闇の力をその身に宿した程度では、倒す事の出来ない相手がいるて言う事をな!

――まぁ、其れ以前に、私はアンタ以上の闇の力の持ち主やから、アンタ如きには負けてやらへんけどね……本当の闇の力を知るとえぇわ!












 To Be Continued… 






*登場カード補足




真紅眼復活の祈り
通常魔法
自分の墓地から「レッドアイズ」モンスター1体を選択し、召喚条件を無視して特殊召喚する。
「真紅眼復活の祈り」は1ターンに1枚しか発動出来ない。



透明の力
速攻魔法
自分フィールド上に「クリアー」モンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。
相手のカード効果の発動と効果を無効にして破壊する。



レッドアイズ・リフレクション
通常罠
自分フィールド上の「レッドアイズ」モンスターが攻撃対象になった時発動できる。
その攻撃を無効にし、相手に攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを与える。



クリアー・シールド
永続罠
自分フィールド上の「クリアー」モンスターが戦闘を行う事によって発生する、自分への戦闘ダメージは0になる。
自分フィールド上に「クリアー」モンスターが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。